斎藤忍 ☆作


小池百合子
透き通った大きな眼は、見る人を惑わせ翻弄して信じさせる、巧妙に仕組まれたトラップ。産み落とされて間もない両生類の卵に擬態して、見間違って口にしょうとした蛇や鳥類は、その目の下にある毒牙に刺され、致命的なダメージを被るのであった。百合子の毒は蛋白質とイオンチャネルとの相互作用によって効果を及ぼす神経毒であり、時間の経過とともに、その神経の麻痺は全身に及び、最後に脳に及んだ時点で、巧妙に仕組まれたトラップの最終段階である「洗脳」に成功する。

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