2001年3月

●階層は浅くしよう   2001.3.31

例えば1日に100のアクセスがあるページの場合、まず100人がトップページを見る、そしてそのうち50人はそこから先のページ(第2階層以降)には行かずに去っていく。残りの50人は、仮に5つのメニューがあった場合、平均10人ずつがそれぞれのページ(第2階層のページ)に行く。 しかしここでも半分ぐらいはそれから先のページ(第3階層)には行かずにブラウザの「戻る」ボタンを押す。

一概には言えないが、まあだいたいこんな感じで各ページへのアクセス数が振り分けられることが多い。アクセスログを確認したことのある人であれば頷いていただけると思う。

よく商店街や商工会のサイトの「お店紹介」とか「事業所紹介」のページが第4〜第5階層ぐらいにあることがある。第3階層であればトップページに来た人のうち数%は見にきてくれるが、第4、第5となると、恐らく1%以下しか来ない計算になる。

ということは、1日に100アクセス程度のサイトであれば第5階層あたりは毎日0アクセス。つまり何日経っても0アクセスのままとなるのだ。

●消えないキャッシュ   2001.3.30

ブラウザの設定ではディスクキャッシュの消去というのがあるが、これが一体どのへんの履歴のものから消去の対象となるのかよく分らない。消去したあとでも、その前に表示していたデータはスラスラと出てくることが多い。まあ、これはたいした問題ではないのだが、もっと困る問題がある。サーバにアップした画像データを何度上書きしても、前の画像データが表示されてしまうという現象。

これについては未だに謎である。例えば00.gifという画像を修正してからアップするとした場合、何度ブラウザで再読み込み(更新)しても古いデータが表示されるというもの。他のマシンでアクセスしても同じなので、まあ、サーバ側に起因するものだとは思うのだが。

フォルダごと入れ替えたり、アップしたデータをダウンロードして確認してみたりもして、こちらの手順に間違いのないことは分るのだが、何度やっても古いのが出てくる。で、最後の手段はファイル名を変更してアップし直すというもの。これでとりあえず解決できるのだが‥‥原因が分る方がいらっしゃいましたら教えて下さい。

●マウスの掃除   2001.3.29

たまには軽い話題でマウスの掃除。。。底のボールの周りのキャップをはずす。ボールをとる(転がってどっかに行っちゃわない場所に置く)。3カ所のローラーの表面にゴミが粘着しているので、こいつを爪楊枝とかシャーペンの先などでそぎ落とす。ローラーのうち1個はスプリングがついていて触ると引っ込んでしまうので、そぎ落としずらいが頑張ってキレイにする。

これで大抵はスムーズな操作性が復活するのだが、復活しない場合もある。

マウスの底には4つの足がある。足は丸いプラスチックを打ち抜いた板で出来ているのだが、この足とその足をはめる凹みの周囲にゴミが溜まっていることがあるので、これを先の尖ったものでほじくり出す。

これで大抵はスムーズな操作性が復活するのだが、復活しない場合もある。

マウスパッドの表面に垢が付着しているので、これをキレイに拭き取りましょう。これで大抵はスムーズな操作性が復活するはず。

あとボールが摩耗して小さくなって滑りが悪くなった!なんてことはほとんどないと思ってください。そのためにローラーの1つにバネが付いていて、ボールサイズの違いは吸収しているのです。

●アイコンの絵柄   2001.3.28

「会社案内」は何となく会社風なビルの絵、「社長挨拶」は何となく社長の様なオジサンの絵、「リンク」のページは鎖が繋がっていたり握手している手の絵、メールは郵便ポストも封筒も郵便局も使わないのだが「メール」のページはポストとか〒とか封筒とかの絵。

悩むのが「お問合せ」「新着情報」「お知らせ」「インフォメーション」などなど具体的な「モノ」でないもの。「お問合せ」のページとは実はメールのページでもあったりするのだが、別にメールのページ(又はクリックでメーラが起動するボタン)があった場合は「メール」とは違うアイコンにしなければならない。

そこでよく使われるのが「電話器」の絵。しかも家庭用の黒電話(確か510型とかいうらしい)で指を穴に突っ込んでダイヤルを回すタイプのものになる。この電話器を使っているのは日本ではサザエさんちとノリスケさんのアパートだけである。ノリスケさんの電話は花柄のカバーがかけてあり、サザエさんの電話は指を突っ込む穴が7つしかない。

なぜかケータイの絵では「お問合せ」という雰囲気が出ないのである。そういえば道路標識の「踏み切り」のマークも、つい最近までは汽車の絵だったような。。

●英語のページ   2001.3.27

英語のページを作るときに感じるのだが、実に作業がスムーズに進む、ということ。いかに日本語の全角というものがウェブの、特に文字をレイアウトするときの妨げになっているかということが分る。まあ、ウェブに限らずワープロソフトやメールを書く際にも大きな障害にはなっているのだが‥‥というか、なまじ日本が勝手に作ってしまった全角、半角という概念が、もともと半角しかないコンピュータの世界に対応していく過程の生みの苦しみのようなもの(大袈裟かァ?)なのか。

英語のページでは、単に日本語の部分を英語に直すだけではない。ふだん日本人がウェブやメールで当たり前のように使っている◯、●、★、□、◆、+、※、等など、みーんな使えなくなるのだ。いやはやこれではメールの署名なんかは実に寂しくなるのだが、実際に英語のOSには入ってないので全部文字化けしてしまう。もしこれらの記号を使った署名で海外にメールを出していた人は再度チェックしてみましょう。ついでに全角のスペースも文字化けします。

しかしそれ以前にOSに依存したり、アプリケーション独自の「記号」をそのままウェブに掲載しているページも沢山あるので、改めるのはこちらのほうが先か。特に多いのが(株)、(有)を半角スペースに押し込んだもの、これは実質上半角カタカナと同じなのだが、見た目はカタカナでないから使っちゃうんだよね。

●textarea   2001.3.26

メールフォームを作るときに使うのタグが「textarea」、通常は<textarea name="comment" rows=8 cols=70>というように使うのだが、問題は最後のcols=70の部分。ここで入力するエリアの横幅を指定するのだが、実はこれが画面をレイアウトする上で大きな障害となっている。しかも多くの人がこのことに気付いていない。

Netscapeでメールフォームのページを見ると、やたら横幅が大きく横スクロールしないと書き込みができない、というのがよくある。これは作者が意図的に横幅を広げたわけではなく、単にInternet Explorerでしか確認してないからこんな風になってしまうのである。

デフォルトで比較するとInternet Explorerでの横幅が300pixとするとNetscapeでは500pixぐらいの感じになる。これを横幅をtableのwidth=XXXで制限した中に入れたりすると、例えば隣のtdの中の文字が滅茶苦茶狭いスペースに追いやられ、あげくは縦書きになってしまったりもする。

さらに‥‥Netscapeでは表示設定するフォントによってこのtextareaの横幅が変化するのだ。 結論から言えば、textareaを使用するときにはその左右に他のデータを入れず、横幅に十二分な余裕を持ってレイアウトする。これしかないのだ。

●納期   2001.3.25

納期は仕事に付き物、と同時に絶対に守るべき聖域、なんて思っていると大変な間違い。

例えばシステム開発の場合、納品後の(多少)のバグはつきもの。これをあたかも不良品を納品しやがったのような感覚で受け取るとアウトソーシングはうまくいかない。納期に納品したものが100%完成品であることは滅多にないのだ。

ゲームソフトの場合は、そのバグ対策や難易度の調整のために発売日を延期するのは珍しくない(ただしこれができるのは資本力に余裕のある大手だけだが)。

ホームページの納期はさらに不明確。工事中のページばかりで公開するのは好ましくないが、全てのページを完成するまで公開しないで暖めておく必要もない。さらに1週間経てばどうせ更新するものを、公開しないでいる必要もない。製作した分を随時アップロードしていくという方法もある。

しかし未だに納品書を要求してくるところもあるのだ。。。

●Wordと一太郎   2001.3.24

Wordと一太郎の違いの話ではありません。なぜこれだけ似通って微妙に異なるソフトが2つ存在するのか、という話でもありません。どうしてこのようなワープロソフトをみんなが使うのだろうか?という話です。

多くの企業や組織でパソコンといえばWordか一太郎ということになっている。書店でもパソコン関連のコーナーにはWordと一太郎の使い方が大きな面積を占めている。そしてどちらを使うか?いつバージョンアップするか、などというつまらないことで揉めているケースが多い。

Wordか一太郎で作られたファイルの、たぶん9割以上は、「メモ帳」でも表現が可能な内容なのではないだろうか。そもそもWordと一太郎はひじょーに使うのが面倒なソフトである。多機能過当競走の象徴のようなソフトであり、初心者が使うにはあまりに複雑である。

所詮は紙に印刷して眺めることを目的としているので、その文書の体裁に気を使い、本来は文章の内容を的確により早く伝えるべきところを、その体裁を整えるために膨大な時間を要するのである。しかし多くの場合、そのテキスト部分のみをコピーしてメール本文にペイストすれば意味は通じる。なのにメールにWordや一太郎で作ったファイルを添付して送る場合が多いのだ。

Wordと一太郎を初心者に使わせるからパソコンは難しいと思われる、ということ。それと「メモ帳」(これはメールの本文で与えられた制限範囲に近い)でほとんどの場合、用が足りる、ということが言いたかったわけである。

●値引き   2001.3.23

インターネットで商品を売る場合、どうしても定価(メーカー希望小売価格)を掲載し、これに対して実売価格を¥○○○!!と載せないと気が済まないという人がいる。ようするに折り込み広告と全く同じ感覚なのだ。

もし安さを売りにするのであれば、同じ商品が他のサイトでいくらで売られているのか確認する必要がある。もし他のサイトのほうが安ければ、間違いなくそちらで買うのだ。折り込み広告であれば多少高くても近所の店で買うのだが。

他のサイトよりも安く売ろうとすれば当然利益が出なくなる。例えばパソコンを売ろうとしても大手量販店より安い値を付けることは実質的には不可能。ではどうするのか?それを考えるのが戦略というものなのだが。

●NC network訪問   2001.3.22

たまには日記風に。昨日はK商工会の指導員の方2名とL社のT社長との4人でNC networkを訪問した。NC networkは製造業の、いわゆるインターネット取引所としては国内でも最も有名なサイト。TVでも何度か放映され、今でも1日に10〜30社が新規登録しているとのこと。製造業のホームページの目的がBtoBに絞られている中で、製造業の方にホームページを持つことを説得する上でも有効(なんていうと失礼ですがm(__)m)なサイトでもある。

NC networkのU社長からサイトの詳細な説明と、経営方針や製造業の現状などなど、いろいろと面白い&勉強になる話を聞かせていただいたが、最も印象に残った話・・・デジタルデバイドが問題になっているが、今ITを利用して頑張っている人たちは、これからは他のアジア諸国と戦っていかなければいけない・・・これからが勝負・・・情報弱者を救済する余裕はない・・・とのこと。

ともすると情報弱者をどうやって救済するかということに重きを置きがちだが、こういった割り切りもある意味では必要だと思う。しかし商工会の指導員の方は、「そうもいかない‥‥」とのことでした。

●中小企業IT化推進計画   2001.3.21

経済産業省が発表した中小企業IT化推進計画の内容を要約すると、IT革命は18世紀の産業革命に匹敵する・社会経済活動を一変させる・企業はIT化に適切に対応していくことが必要、とのこと。

まさに仰る通りであるが、逆に「そんなことは分かってる!」という内容でもある。

また、中小企業の中には積極的にIT化を推進している例として、経営戦略の課題や目標の明確化・問題意識の高さとITの理解・経営革新との同時進行・適切なアドバイザーの存在、等と記されている。

これもその通りであろうと思うのだが、では経営戦略の課題や目標を明確化にして、問題意識を高く持ち、ITを理解して、経営革新と同時進行し、適切なアドバイスを受ければIT化は成功するのかと言えば、恐らく大成功するだろう。

とにかく経営戦略と問題意識を持たない人たちをどう啓蒙するかという大問題がその前に横たわっているのだ。

●電子化できないもの   2001.3.20

これだけITが進んでいるのに・・と思うのが請求書。顧客とのやりとりが全てメールとその添付ファイルで済むのであるが最後に発信する請求書だけはやはりハンコがいるのだ。所詮どこの文房具屋でも買える三文判しか使わないのだが。

郵送している時間がないとき、ハンコを押した紙をスキャナで撮ってイラストレータで作った請求書に画像データとして入れ込んで添付ファイルで送ったこともあるが(もちろん先方の了承を得て)問題はなかったようである。バレなかったというほうが正確かもしれない。しかしこの方法は毎度使うには好ましくない。

確定申告がインターネット上でできる日は近いそうである。税務署や商工会のページにアクセスして必要事項を入力していくというもの。ただし源泉徴収票と生命保険のハガキは郵送する以外に方法はないそうである。

●インターネットで売れないもの   2001.3.19

まずは近くのコンビニで誰でも買えるもの。これは売れない。例えば以前にも書いたタバコ。 しかし例外もあり、ティッシュは売れることもあるという話しだ。ティッシュを持って家まで帰るというスタイルが自分には合わない、との理由。

そういう意味では持ち帰りが不便な商品・・かさばる、重い、かっこわるい、ものは大いに期待できる。

また、誰がこんなもの使うのか?、どう考えても売れない!と思うものほどチャンスがある。とにかく世の中には想像を絶するヘンな趣味の人間やとんでもないものを集めているコレクターなんかがいるらしい。とにかく珍しい物であれば何でも売ってみる価値はあるだろう。

●エディターの限界   2001.3.18

ホームページビルダーに代表されるホームページエディター。多くの人が愛用しているようだが、やはり限界というものがある。テーブルやフレーム、入力フォームの凝ったものを作ろうとすると、ある時点から「HTMLでやったほうが簡単」になるのだ。

「何もそこまで苦労してエディターで試行錯誤すならば、いっそのことHTMLを覚えちまったほうが早いっすよ」と言ってHTMLを教えてあげた人も実際にいる。

それと中学生なんかはHTMLを教えても特に難しいという感覚は持たずに覚えてしまうようであるのでそのほうが早い。何と言ってもHTMLはタダなのだ。1万円出してホームページビルダーを買うのであれば、もっとお金を貯めてSO503iを買おうというのが彼らの今のところの考え。

●ブロードバンド時代のホームページ   2001.3.17

有線ブロードネットワークが始めた100Mの光ファイバーによるサービス。まだまだ都内の限られた地域だけではあるが、これが普及すると大変なことになる。ホームページがそのままテレビになってしまい、トップページでは映像や音楽が流れ、Photoshopで作った100Mぐらいの画像がだーんと1枚貼られていたりする。tableをせこせこと組んでスタイルシートで文字を設定したりする必要はなくなり、MSゴシックなどというみっともないフォントは誰も見ないで済むようになり、もしかしたらブラウザなどという概念もなくなるかもしれない。

そもそもアプリケーションを自分のマシンにインストールする、なんてことも必要なくなり、全てサーバから起動させるようになるかもしれない。5〜6年前にネットPCというハードディスクを持たないコンピュータ端末が話題になったが、どうやら本当にそんなものが主流になってしまう時代が来てしまいそうだ。

●政治とIT   2001.3.16

選挙で投票に行く人と行かない人、ITができる人と苦手な人、と大雑把に分けてみる。そうすると投票に行く人の中ではITが苦手な人が多く、ITができる人の中では投票に行かない人がそれぞれ結構多いのではないかと想像できる。

政治家の仕事は大きく分けて2つ。政治と選挙である。だから政治がITじゃあない方向に向きがちになっているのではないか。

国会でも地方議会でも一般質問やその答弁の中にITという言葉がたくさん登場する。しかし多くの場合、IT=インターネットとパソコン、というふうに使われている。

産業革命が決して大規模工場での工業製品の大量生産だけを意味する言葉でないのと同様、IT革命も決してインターネットとパソコンだけを意味するのではないのだが。。ITは概念、インターネットは手段、パソコンはTool、ですよ。

この辺の解釈からしてやはり日本はIT後進国?

●たばこ屋のホームページ   2001.3.15

ある商店会のサイトの中にたばこ屋のページがあった。何の特徴もないどこの街にもあるたばこ屋さんである。はてさてこのたばこ屋さん、インターネットで公開されたことででのくらい売り上げが上がったのだろうか?

このたばこ屋さんで買うたばこは他の店で買うたばこよりも安い、とか美味いというわけではなさそうである。とにかくホームページを作れば何でもいい、というわけではない。

仮にたばこ屋さんがホームページを作るのであれば「うちのたばこ屋のおばあちゃんはまだ二千円札を本物ののお金とは思ってないので絶対に出さないで下さい」ぐらいのことを書けば少しは客足が増えるかもしれないのだが。

●日本のホームページのデザインレベル   2001.3.14

工業製品は昔は技術者がデザインしていた、というより設計したものがそのままのカタチで商品化されていた。それが「これからはデザインの時代だ!」と言われて、工業デザイナーなる職種が生まれ、今ではほとんどの工業製品はデザイナがデザインしている。

印刷物も同じ。昔はその会社の中で絵のうまい人がポスターとかパンフレットを作っていた。しかし今では会社案内やカタログはそのほとんどをグラフィックデザイナが担当している。

そういう意味ではウェブはまだまだ昭和40年代の状況。一般の人のデザインに対する理解やデザインセンスはかなり向上しているものの、やはりプロではないので限界はある。もちろんウェブではそのコンセプトによってデザインの占めるウェイトは様々であり、必ずしもデザイナがデザインする必要もない。またデザイナでなくても試行錯誤をくり返すうちに、いつのまにかウェブデザイナになってしまうということもある。 それにしてもだ、欧米のサイトと比較すると日本のページの平均的デザイン水準は低いと言わざるを得ない。

●皆様からのご意見   2001.3.13

2件紹介させていただきます。

->アンチエイリアスについて。Paintshopで、画像を加工するとアウトラインが…とありますが、Paintshopの場合、FullColorで作業するとその現象は回避できませんか?

仰る通りで説明不足でした。PaintshopでもFullColorでは同等の効果がありますが、画像サイズやブラシサイズを大きくすると十分な結果は出ないようです。ただしPaintshopの最新バージョンでWindows2000やWindowsMEではどうなるのかは確認してません。もしお使いの方がいらっしゃいましたら教えて下さい。

->パスワードが安易で誰でも入れたりする。これ、心配なんですが、なんらかの根拠を示しておいたほうがいいのではないでしょうか。でないともしかして「この日記の作者は不正アクセスを試みて成功している」と思われたりする可能性があるかも?

ご警告ありがとうございました。 我々のような仕事をしている場合、クライアントのパスワードをいくつも預かっていますし、故意に不正アクセスをしたりすれば信用問題になりますし、不正アクセスしたところでメリットはありません。

しかし、あるサーバー管理者の話では特に不正アクセスを意識しなくてもサーバの中味が見えてしまうこともあるそうです。要はパスワードが4桁の数字だったりすることだそうです。プロバイダーにデータをアップしようとして1つ上の階層に上がったら他のユーザーのフォルダ一覧が出てきたりすることも以前はありました。家のとびらを全て開けておけば、路地を通っている人がうっかり人の土地に入ってしまうという、そんな感じかと思います。

●日本のホームページのレベル   2001.3.11

まだまだ低い。個人のサイトは個人の趣味でやっているので他人が文句を言うべきではないのでとりあえずおいとくとして、企業や公共施設であれば公開すると同時に多少なりとも責任というものが自動的に発生するのではないか。そういう意味でもレベルは最低である。で、ありがちな悪い例を挙げてみる。まず民間。
  • 新し物好きな社長が興味本位で作ったはいいが、そのまま放置されている
  • とてもとても重い
  • 意味のない動画やBGMの多用
  • デザインがすごっくダサい
  • コンテンツがほとんど無い
  • データの無断転載
次に公共
  • 更新しない
  • ページ毎に担当が異なるためサイト内に一貫性がない
  • NetscapeやMacintoshで確認してない
  • 広報誌をスキャンしたJPGデータをそのまま掲載
  • 意味のない検索機能
  • パスワードが安易で誰でも入れたりする
ちゃんとして欲しいものだ。

●オンラインショップ   2001.3.10

大資本を投じてのサイトは別にして、小規模なオンラインショップで成功している例の多くに共通している点、それは「顧客の立場で考える」ということ。多くの客の意見を聞き、コメントやクレームにはすぐに対応する、顧客の要望に合わせてこまめに商品を入れ替え、常にすばやい対応を心掛ける、等など。

しかし、これはオンラインショップに限ったことではなく、一般的な「商売」の基本である。パソコンもインターネットのそのための道具、手段に過ぎない。オンラインショップで成功した人たちが、このような極めて当たり前のことを講演して廻らなければいけないくらいに「商売」の基本を忘れている、または知らない人が多いということ。

店を構えて待っているのだが客が来なくなった、だからホームページを作ればたくさんの人が買いに来てくれる、という安易な発想。販売戦略、マーケティング、営業努力、という面倒なもの無しで商売を継続したいという気持ちは分からなくもないが...

●TOOL   2001.3.8

パソコンやインターネットはTOOLである、と言葉では分かっていても本当の意味を理解していない人が多い。TOOLであると言いつつ、それではその費用対効果は?などとも言うのだ。

TOOLというのは例えばノコギリ。ノコギリを買い与えれば犬小屋を作る人もいれば本棚を作る人もいる。ログハウスを作ってしまう人もいるかもしれない。逆にタル木1本切るのに苦労している人もいる。

ノコギリを買うときにその費用対効果を計算することはない。TOOLはその効果を完全に使う人に委ねるのだ。ただパソコンやインターネットは何か未知の可能性とか理解しがたい仕組みがあるので単純にTOOLと割り切って考えづらいだけである。

●貨幣価値   2001.3.7

株価の暴落、法定歩合の引下げ等々、不況、不景気を表す数字の単位の多くが「円」、つまり貨幣価値に置き換えられている。基本的に「世の中金だ!」という時代は終わっているのに無理矢理貨幣価値に置き換えて景気を表そうとするからいい数値が出てこないのではないだろうか?

昔は貧乏人より金持ちのほうがエラかった。金持ちのほうがより広い家に住み、デカい車に乗っていて、高い服を着ていた。

今はといえば、広い家に住み、デカい車に乗っている人のなかには多くの借金をかかえている人も多い。外見は金持ちでも実は貧乏よりもマイナスなのだ。

NPOやボランティアが広く理解されつつある中、豊かさを表す数値を「金」にするのはもう無理な時代になっていると思うのだが。

●アンチエイリアス   2001.3.6

ホームページ用の画像を加工しようとすると、どうしてもアウトラインがぎざぎざになってキタナくなってしまう‥‥色を塗った部分がべた塗りになって浮いて見えてしまう‥‥という経験をお持ちのかたは多いのではないだろうか。

なぜそうなってしまうのか?またプロが作るとなぜそうならないのか?

答えはいたってカンタン、アンチエイリアスという機能を使っているだけ。ぎざぎざの部分に自動的にグラデーションを追加してボカしてごまかすというもの。この機能、PaintshopやPaintには(十分なものが)無いので、これらのソフトを使う以上はいくら頑張っても無理。Photoshopというソフトを使わないといけない。

アンチエイリアスのアンチは、アンチ巨人とかアンチ・ロック・ブレーキングシステム(ABS)のAntiで、 「〜しない」というような意味。エイリアスはaliasing、原形はaliasで「別名で」という意味だが、パソコンの画面に斜めの線を引こうとするとその外形が階段状のぎざぎざになることをaliasingというらしい。つまり代用品ということで本物ではないというようなニュアンスを含む。

ということはアンチエイリアスは「代用品ではないようにする」というような二重否定の意、しかし本物かというとそうではない。

‥‥こんなことややこしい言葉があるからパソコンは難しいと思われてしまうのだ。

●スクリーンセーバー   2001.3.5

数年前までは多くのMacintoshでは使ってないときの画面にはトースターが飛んでいた。初心者が最初に設定するものの1つがデスクトップの壁紙とスクリーンセーバー。

しかしMacintoshのトースターは、当時流行ったラムダブラーとの相性が悪く爆弾の原因となったし、Windowsでも他のプログラムに対しての影響を考えると無いに越したことはない。またウイルスに感染したときにはスクリーンセーバーのファイルの復旧に多くの時間を要することもある。

要はパソコン本来の目的ではないプログラムなので、設定したばかりの一瞬は楽しいものの、あまり凝ったスクリーンセーバーは意味が無いということが一般的に理解されてきたようでもある。そもそもモニターの焼き付き防止というのが目的であり、今どき焼き付いてしまうモニターなどない。

とは言ってもスクリーンセーバーのプレゼンテーション効果は捨てたものではない。ある講義を行っていたとき、途中から多くの聴講者が(それまで寝ていた人も含め)顔を上げ、こちらに注目し始めたので、何だろう?と思ったら、プロジェクターで写し出した画面が花火のスクリーンセーバーに切り替わっていた。

パスワード   2001.3.4

パスワードは自分が忘れないためには覚えやすくシンプルなものがいいのだが、だからといって電話番号の下4桁や生年月日、車のナンバーなどにするとハッカーにとってはいいカモになる。

だいぶ前のことだが中央省庁のホームページに何者かが侵入してページの内容が書き替えられた。想像するにIDにはその省庁の名前をローマ字にしたもの、パスワードにはそのホームページの中に掲載されている比較的容易に覚えられる数字が使われていたのではないか。特にハッカーでなくても色々と想像できる数字を順番に入れて試していれば1晩かければ侵入できてしまう。

反対に個人ユーザーに対してプロバイダー等のサーバ管理者から振り分けられてくるパスワードは実に覚えにくいものが多い。アルファベットの大文字と小文字、記号と数字が混ざったもので、語呂合わせのしようもないものが多い。こちらのほうは別に誰かに侵入されたとしても大した実害はないし、あえてこんなところに入れたとしてもハッカーにとっては面白くもないだろう、という場合がほとんど。

●TVチャンピオン   2001.3.3

テレビ東京「TVチャンピオン・似顔絵職人選手権」に出場したのが、かれこれ1年半前のこと。昨日(といっても数時間前)に番組制作会社から電話がり、また参加してくれないかとのこと。ところが収録の日程がこちらの都合と合わずお断りした。実は昨年秋にも参加依頼があったのだが、同様に日程が合わずお断りしている。たぶん次回も収録予定日のまぎわになって依頼が来るだろうと思うのだが、たぶん(1〜2週間先に何も予定が入っていないようでは個人事業主としては問題がある)予定が合わないのではないかと思う。

電話による人集めや日程調整には限界がある。インターネットによって工業製品の生産から納品までのリードタイムが格段に短縮されたのと同様、一般的な業務日程もかなり先まで密に決められるようになってきた。TV番組制作業界はまだまだアナログのようだが、そろそろ何とかしてほしいものである。一度出場した選手のメルアドを控えることぐらいをしておけば、MLや掲示板で予め日程調整ぐらいはできるだろうと思うのだが。

ちなみにこの番組、チャンピオンになれなかった場合の報酬は意外に少ない。拘束時間を考えると大幅な赤字になってしまうのだ。まあ、飲食店とかであれば、それなりの業務上の見返りはあるのだが、似顔絵では(これが本職であれば別だが)何もない。。

●IT革命   2001.3.2

IT革命って意味よくわかんないですね、という話をよく聞く。この言葉をわかりやすく説明するには産業革命を例にすると良い。産業革命の産業とは何か?決して大量生産を行っている工業だけではない。水産業、農産業も産業ということになる。そして産業革命によって多くの種類の業種が革命を行い、または迫られ、結果的に人類は物質的豊かさを手に入れることができた。

ではITはというと、これも決してインターネットやパソコンだけがITというわけではない。IT、すなわち情報技術であり、IT革命という言葉が流行る以前には情報革命という言葉が使われていた。なまじ間に技術などという単語を入れるから余計に紛らわしくなっている。

情報革命とは、例えば昔の主婦は家から一番近くの商店街に買い物に行っていた。これは他でもっといい品物がもっと安く手に入るという情報を持っていなかったためである。またその情報を持っていたとしても自分が移動する手段がなかった。しかし多くの主婦が自動車を運転し、台所には1週間分の備蓄容量を持った冷蔵庫が置かれた時点で買い物の前に情報検索を行うようになったわけである。

これに対して売る側は、こういった顧客情報を積極的に入手し分析しなければならない。客が情報を検索するのであれば売る側も情報分析をしなければならない。この作業を怠った人達には酬いがないのは当然のこと、ではないだろうか。

●FAX   2001.3.1

地元の商工会でインターネットの話をすると「いやいやそれ以前にFAXの無い事業所をなんとかしないと‥‥」というような答えが返ってくる。今からFAXを導入するくらいならばメール環境を作ったほうがよっぽど便利なはず、と思うのだが、どうやらそうもいかないらしい。彼等にとってITとかインターネットとはまるで異国の物語。パソコンなんていうものは宇宙人が使うものなのだ。最近になって「世の中不況不況と言っていたが、なんだかホントに売り上げが減ってきてウチも不況になってきたようだ」なーんて感じのところもある。

日本はFAXが普及したぶんE-mailに遅れ、ワープロが普及したぶんパソコンに遅れ、ISDNが普及したがためにADSLに遅れた。

連絡する人たちの中に1人メールが使えない人がいるだけで、その人への連絡はFAXになり、結局2度手間。日本は情報最後進国なのかあー?っと 思うのでもあるが、実際に日本のインターネット普及率は昨年までは世界で14位だったのが今では25位、アジアではつい、このあいだまではトップだったはずが今は5位。あーやはり後進国だ。しかも急下降中。
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