2001年6月

●自動販売機   2001.6.30

ウェブショップを自動販売機というような考えで運営すると成功しないことが多い。ウェブと言えども(ウェブであるがゆえに尚更)、店主の顔が見えるような工夫が必要となる。

しかし、だからといって例えば航空券やプリンターの交換インクを買うたびにいちいち店主が出て来られてもうざったい。

自動販売機でビールを買うたびに「あなたがご購入になった商品はアサヒスーパードライの350ml缶3本です。これで間違いがなければOKボタンを押して下さい」などという確認画面が出てこられては困るのだ。

またコンビニの店員は無愛想なほうが好ましい。やたらと愛想が良いのは迷惑なのだ。ただしパソコンを買う時にはある程度の商品やサービスの説明を店員には要求したくなる。つまり価格が高いものほど、またこだわりの商品であるほど、店主が出てきて顔を見せる必要があるのだ。

商品によって店主の顔の出し具合は調整する必要があるということ。

貨幣が世の中に流通し始めて間も無いころに、自動販売機なるものを設置してもなかなか利用する人はいなかったであろう。ホントに引換に商品が出てくるかどうか分からないからだ。

同様にウェブショップが珍しかったころには自動販売機的な商品の売り方では売れなかった。しかしここまで普及してくると、もう少し短時間でスマートに購入手続きのできるウェブショップが増えてもいいのではないかと思うのだが。

●メルアドのないHP   2001.6.29

ホームページの中味を一通り見た後に、ではメールでも出してみよう!と思ったところがどこを捜してもメルアドが見当たらないというホームページに遭遇したことってあるんじゃないでしょうか?

何でせっかくホームページを公開しているのにメルアドを載せないのか?と思うのが普通。しかしこういったページは増えている。

ようするにメールの受発信はしないがホームページは持ちたい、という人が多くなったということ。

実際問題としてOutlookを使いこなしてメールの受発信をするというのは、高齢者や、仕事上毎日メールのチェックができない人にとっては簡単なことではない。しかしホームページがないと、求人にも困るし(学校からホームページがあるかどうか聞かれるらしい)、名刺にURLが無いというのもカッコ悪い、それに会社案内を印刷物として作る手間も省きたい。

こういった現象が良いか悪いか?を判断するのは難しいところ。でも、それでもホームページを作らなければいけない状況にもなってきたということ。まあ仕事が増えるというのは良いことだ。

●ADSL   2001.6.28

去年の今ごろADSLと言っても知っている人は限られていた。実はもう何年も前から東京国際空港(千葉県)や東京ディズニーランド(千葉県)の施設内の通信にはADSLが使われていたとのこと。決して新しい技術ではないらしいのだ。

そして昨年末の時点では日本国内でのADSLは8000回線しかなかったらしい。同時期、韓国では既に200万回線が利用されていたとのに比べると、いかに遅れているかということ。

さてADSLになってもっとも助かるのが添付メールとFTP。添付書類は今までMOやCDを宅急便で送っていたものが、電話線で送れるようになるのだからこれは便利。

FTPは単にホームページのデータのアップロード時間が短縮されるということだけではない。例えば多くの人が経験しているWindowsのリカバリー。そしてそのときに悩むのがバックアップ。(最近のCD-RWの標準装備マシンでは問題ないが)Cドライブを丸ごとコピーして一時避難させておくような場所というのはなかなか見つからない。

そこでプロバイダーのディスクスペースを一時避難場所として使うというもの。もちろんホームページの容量はCドライブに比べればちょっと少ないかもしれない。圧縮するのも1つの方法。それとプロバイダーによっては、定期的に巡回してディスク容量をチェックして、オーバーしていると削減要求のメールが来る、というところもある。

つまり瞬間的にはオーバーしても、その後数日以内に削除すれば大丈夫なのだ。ただしこれを実行する前に、プロバイダーの規約をよく読んで、違法行為にならないか必ず確認して下さい。

●おまえやれ!   2001.6.27

一般の家庭にインターネットの設定に行くことがたまにある。年輩の方が御夫婦で、というケースが多いのだが、ここでよく聞くセリフ‥‥ご主人が奥さんに向かって「おまえやれ!」。

プロバイダーにオンラインで契約するときに、クレジットカードのナンバーや契約者の名前や生年月日などの個人情報はご本人に入力してもらうことにしているのだが、その個人情報の入力のときに「おまえやれ!」ということになる。

そしてこの「おまえやれ!」という言葉に今日の日本の「ITの遅れ」が凝縮されているのではないかと感じるのだ。事務所では社長が、家では家長が、それぞれ絶対的命令権を持っているというのはわかる。しかしだからといってちょっと難しいことは全て部下にやらせようという姿勢。

同時にどんなときでも沽券や威厳を維持しようという変なプライド。今でも「日本人は優秀」と思い込んでいる時代遅れな考え。

先進国でありながら「パソコン」と「英語」ができない就労者の割合がこんなに高い国は他にはないのではないか?

●さいたま市   2001.6.26

なかなか更新できないホームページは多いが、そのほとんどは更新したくても更新するほどの内容がないというもの。

しかしこんなホームページにとって今年の5月以降は、どうしても更新しなければいけない事態が起こった。といってもさいたま市周辺のみの話しであるが。

それは事業所や支店、取引先等の住所が旧浦和市又は大宮市であった場合(与野市というのも一応含まれるが)。これを「さいたま市」に変更するというもの。一見簡単な変更なようだが、実はそうでもない。

今まで浦和と大宮の両市に支店や出張所があったというケースが多く、これがそのまま継続された場合、さいたま市浦和支店となるのか、さいたま市1号店となるのか、または統合されて1つになるのか等々、細かく調べるのはタイヘンな作業。

それと西東京市というのもある。こちらも同じように更新が発生するはず。

ちなみに浦和には東、西、南、北、中、武蔵を頭に付けた駅がある。西東京市は大丈夫だろうか?東西東京市(ひがしにしとうきょうし)、などという地名や駅名はないのだろうか。。

●カウンター   2001.6.25

アクセスカウンターの数字がいかにいい加減なものかということは以前も書いたが、どうも最近ではホームページ開設時から任意の数字を設定できるようなプロバイダーも増えてきているようだ。つまり最初から10,000でも1,000,000にでもできるわけだ。

さてそうなると観るほうもカウンターの数字などは信じないという傾向にもなってくる。特にどう考えても「つまらない」ホームページのアクセス数が異様に多いような場合はもうバレバレであり、そのページの信頼性という意味ではかえって逆効果。

任意に設定できるとしても「身分相応」な数字にすべき。

それと意外に一般的に知られていないのがアクセスログ。もっともアップロードをアウトソーシングしているような場合はログファイルをダウンロードするということ自体ができないのだから仕方のないところ。まあ、ダウンロードできたとしても、ほとんどが英語であり、多少はHTMLやサーバの知識がなければ何をどう見ていいのやら皆目判らないということにもなるのだが。

で、カウンターの数字を毎日レポートして社内に報告してる、なんてところもあるのだ。

●掲示板   2001.6.24

オンラインショッピングのサイトで掲示板も付けて欲しいという要望がよくある。しかしこれは絶対にやめたほうがよい。

その理由は、
1.不正な書き込みやクレームの書き込みに対する処理をどうするか
2.書き込みがほとんどない場合にどうするか
3.管理人は休日も含めた毎日のチェックが必要

1.例えば「購入した商品が届いたときに腐っていた」などという書き込みがあった場合、謝罪すれば認めたことになるし、否定してもその根拠はないし、勝手に削除しても疑惑は残るし、また故意でなく、客側の不手際(代引の商品が届く日に不在)、運送会社の手違い(倉庫に何日も放置)などが原因である可能性もある。

2.ほとんど書き込みがなく、閑古鳥が鳴いている掲示板もよく見かける。管理人が1人何役もこなして名前を変えながら書き込んでいるケースも多いのだ。

3.つまり管理がタイヘンな割にメリットが少ないということ。

オンラインショッピングのサイトのメリットは基本的にはONE to ONE。だから顧客同志の横の繋がりよりも個々の顧客と店長の繋がりを優先すべきということ。

●HPを作ってみたけれど…   2001.6.23

「HPを作ってみたけれど…」というテーマでの講演を昨日してきた。「埼玉県中小企業家同友会朝霞・新座地区会6月例会」で。

今までの講演では、特に聴講者の平均年令が高い場合には、必ず数人は話しを聞いてない人がいる。寝ている場合と寝たフリをしている場合。

ITやインターネットの話になれば、まあ、これからはメールができないのは電話がかけられないのと同じであるとか、パソコンを触れないのはまるで原始人であるというようなニュアンスの内容となる。

当然のことながらパソコンやインターネットに関わってない人にとっては「面白くない!」講議となるわけである。だから「聞きたくない!」という気持ちが「寝たフリ」になる。

しかし昨日の講演では誰1人として「聞きたくない」という態度の人はいなかった。さらに講演後のグループディスカッションでも、ITやパソコンに対して後ろ向きな意見は出ないようであった。

さあ、いよいよ一般の中小企業にも本格的にITの波が来たのか!と実感したのである。どうりで忙しいわけだ‥‥

●HPの説明文   2001.6.22

リンク集を作るときには、できれば各々のページの簡単な説明文を記載したいもの。しかしホームページのどこを捜してもそのページを説明している文章がない、そんなページが全体の2〜3割はあるだろうか。

トップページでそのページの内容を20〜50字ぐらいで説明してあるだけで非常に分かりやすいのだが。もちろんトップは何か意味ありげなデザインや動きで興味を誘い入場させるという方法もある。それにしても第2階層までには説明が欲しいところ。

次の階層、また次の階層と入って行くのだが、いつまでたってもそのページが何なのかわからないという場合もある。さらに階層ごとに違ったBGMが流れたり、FLASHが動きだしたりと‥‥これでは誰だって途中でイヤになる。

個人の趣味で作ったページならまだしも、そのページで商品を売ろうとしているにもかかわらずこんな状態のページは少なくない。そしてこういうページを作った人が「インターネットじゃあ、モノは売れない!」などと言ったりもしている。

●情報ガバナンス   2001.6.21

情報ガバナンスとは、情報化に関する明確なポリシーとルールを決めることである。従来は1つの企業の中で各部署がその部署の中でそれぞれ勝手に情報化を進めるケースが多かった。

そのため企業内での一括したデータや情報の管理ができなくなり、トータルでロスが生まれるというもの。

これはある程度の規模の企業での話かと思っていたのだがどうもそうではないらしい。

先日もあるクライアントのところに行ったのだが、事務所を移転し、親会社と同じ社屋に同居したときからメールの受発信ができなくなっているとのことであった。そしてそのパソコンをみてみると、社内LANで完全に繋がっていたのだ。

独立した事務所のときにホームページを立ち上げ、独自ドメインを取得し、プロバイダーと契約して社員各々のメルアドも取得した。しかしそのLANは違うプロバイダー経由ですでに繋がっていて独自ドメインのメルアドは使えない。

社内で一番パソコンに詳しい人間がそのLAN構築の業務を担当したとのことであるが、彼のほうは上記のような事情を全く知らなかった。

さらにホームページの立ち上げと独自ドメイン取得を担当した社員は既に退職。そうなると全ての状況を掌握している人間が誰もいないということになる。そして、ただメールが使えないのは何でだろう?と困っているだけ。

これを解決するにはかなりの時間がかかりそう‥‥

●HPの値段   2001.6.20

え、こんなにするの?とか、たったこれだけでこんなに高いの?というふうに感じることが多いのがホームページの制作費。

なぜ高くなるかといえば、その答えの1つが人件費。ウェブプランナーとかいう肩書きの人が営業も兼ねて顧客に足を運ぶ。そしてその人が書いた企画書をベースにウェブデザイナーがデザインをする。

そしてそのデザインを元にコーディング担当者がHTMLを書く。場合によってはコピーライターやカメラマン、イラストレーターがホームページ制作の作業に加わる。

これだけの人材に用役費を支払わなければならないのだから高くなるはず。

ウェブプランナーが経営者でない場合はその上に社長とかがいることになる。そしてこの一連の作業を請け負うのが企業であった場合、それなりの利益を得なければならない。

つまり関わる人間の数が少なければ少ないほど安くあがるということ。そのクウォリティーとか完成度とか別の次元での話。

●サメ   2001.6.19

SOHO事業者をサメにたとえる。まずはホオジロザメのように貪欲にどんな仕事にも食らい付いていくタイプ。腹に入るものなら魚だろうが人間だろうが流木でもブイでもサーフボードでもとにかく喰ってしまう。

もともと裕福で生活するには充分なお金を持っていて、まあ気楽に優々とやっているジンベエザメや、情報過多で必要以上に目利きになったシュモクザメなんていうのもたまにいるようだ。

そして一番多いのが大企業や官公庁にひっついておこぼれを頂戴しているコバンザメ。これはサメというほど迫力はない。

悲惨なのは漁師につかまり美味しいヒレの部分だけを切り取られてまた海に捨てられちゃうというやつ。

で、どんなサメにも共通するのは、常に泳いでいないと死んでしまうということ。

●パルス   2001.6.18

先日あるお客さんのところにインターネットの設定に行ったのだが、これがなかなか繋がらない。

何度アクセスしても話し中になる。で、試しに最近のパソコンではデフォルトでついている「無料体験」のアイコンをクリックしてみた。すると自動的に最短距離のアクセスポイントを捜しだし、うまくつながらないと判るとパルスでかけ直し始めた。

つまり回線自体がパルスだったのだ。ところが今度はパルスの設定が見つからない。そのマシンはWindows meで、Windows98とは細かいところが色々と変わっているせいもありどーしても見つからない。

そこで先ほどの「無料体験」を起動させ、自動的に「ダイヤルアップネットワーク」のアイコンが生成されたヤツをコピーした。そしてそのコピーの接続先の設定を書き換えて無事に接続できたというお話。

しかし今どきパルスの回線がきているとは思わなかった。。

●ウェブ担当者   2001.6.17

中小企業の中にホームページ担当者というものを決めたり、ホームページ推進プロジェクトチームを作ったりしているところが最近は増えているようだ。

しかし大企業ならともかく人材の限られた中小企業や小規模な事業所ではこれがなかなか機能しない。

クリック&モルタルで成功しているお店の多くが、経営者が自らサイトを管理して、毎晩夜遅くまでお客様へのメールを書いたり、ページの更新をしたりしている。

この作業を経営者以外にやらせようとした場合には、タダというわけにはいかない。それなりの報酬を支払う必要がある。

そうなるとこれが意外と馬鹿にならない額になるのではないか。成功しているお店でも、年商から経営者の用役費を引いて計算してみると果たしてどれくらい残るか、というのも興味があるところ。

もう一つの問題は(以前にも書いたが)、ホームページの担当者に対して従来の他の業務を軽減しているかということ。たぶんほとんどしていないはず。つまりかけ持ち、ホームページは片手間、ということになる。

小規模な企業や事業所では、とにかく経営者が自らキーボードを打たなければまだまだいけない時代であるようだ。

●パンチの穴   2001.6.16

企業のウェブページを作る時に、会社案内や商品カタログの印刷物をスキャナで取り込んでその画像を加工することがしばしばある。

ところがその印刷物にパンチで穴が開いている場合がしばしばある。穴はスキャナで読み込むと当然のことながら穴らしき画像となって現れる。

そしてその穴が商品の主要部分にまたがっていたり、人物の顔面をえぐっているということもしばしばある。

その穴をなかったかのごとく加工するために予想外の時間を要することもしばしばある。そしてクライアントは穴を加工して消したということは気づかないのが普通である。

しかしこの穴をそのままにしておくと間違いなく気づくのだ。

●こだわり   2001.6.15

こだわるということは本来あまりいい意味では解釈されないことが多かったようだ。ともすると偏執狂に繋がりかねないし、普通という概念から一脱したイメージがあったからだ。

しかしこだわった商品を販売するインターネットショップがビジネスとして成功する例が増えるに従い良い意味に解釈されるようになった。「キレル」という言葉が「頭がキレル」という良い意味から「すぐにキレル」という悪い意味に使われることが多くなったのとは逆の現象!というのはこじつけだろうか?

しかし何かにこだわるということは、逆に言えば何かにこだわってその事については専門的な知識や思い入れを持ち、それを自分の個性の一部として、自分の存在を他人と差別化しているのではないのだろうか。

であればいわゆる専門家とかプロフェッショナルと同じかというとそうではない。

こだわりの場合は先人から技を受け継いだり、講義を聴講したり、修行をしたり、レポートを作成したりという面倒なことはしないのが普通(例外もあるが)。他人から指摘されたり、注意されたりということがないように、自分がキズついたり、イヤな思いをしないで専門的になっていくことなのだ。

こだわり転じてプロとなる、ということもないわけではない。しかし多くは客観的評価を受け付けない自分の世界でクローズしたこだわりなのだ。

それだけに「こだわり」の愛好者が増えている。そしてこだわりのお店が繁盛するのではないのだろうか。

●時計-2   2001.6.14

パソコンの日付時刻設定をするときには当然のことながら時計を見る。しかし部屋の中にはなんとたくさんの時計があるのだろうか、あらためて数えてみると最低でも5つ、多い部屋では10個ぐらいはあるのでは。

まず腕時計、そしてケータイ、とこのへんは皆さん普段からそれなりに正確に設定していると思う。また朝夕の時間帯であればテレビに時刻が出ているのでこれは正確。ただし秒数までは表示 されていないので、秒まで合わせたい人には使えない。

そしてビデオ。これは放送局の時報に合わせて自動的に時刻設定ができるので最も正確か。しかしそこまでやっている人は少なく、たいていのビデオデッキの時間設定はけっこうアバウト。

もっとアバウトなのが目覚まし時計とか掛け時計の類。本来純粋な機能としての時計であるはずが可哀想なものである。人によっては常時5分ほど進ませて合わせていたりもする。意識を常に5分早めの行動とするためであろうが、こういう人ほど実は時間にルーズであったりもする。

まあ、それにしてもパソコンの時計はなんでこんなに精度が低いのだろうか。すぐに遅れたり進んだりする。。

●時計-1   2001.6.13

パソコンでの日付時刻設定というのは意外に面倒なもの。OSを入れ替えたときはもちろんのこと、P-RAMのリセットやちょっとしたメンテをしたあとには設定しなおす必要がある。

しかしこの設定は頻繁に行うことと特に難しいということもないので、ついつい手抜きになりがち。結果としてAMとPMを間違えたり、日付が1日ずれてしまったりする。

これがどうなるかというと、とりあえずはメールの発信日がおかしくなってしまう。また発信した相手の受信メールフォルダの中での順番がへんなところになってしまう。

人によっては日付時刻設定を全くしていないということもある。こういう人から来たメールはいつまで経ってもリストの一番上か一番下に位置している。つまりその人のパソコンの日付設定が1890年とか2100年とかになっているためである。

また、自分のパソコンで日付を未来にずれて設定しまったまま書類を製作し、その後日付を正しく設定し、リスト表示(一覧)にしてみると、その書類の作成日(修正日)が「明日」となっていたのにはちょっとびっくり。とこれはMacの場合だが、今度Windowsでもやってみようかとも思うのだが、あえてやるのも面倒だ。

●折り込み広告   2001.6.12

インターネットショップで成功している多くのサイトは、そのデザインが折り込み広告である。

商品をディスカウントで売っているという意味ではなく、トップページに出来る限りのPRポイントを並べるという点が折り込み広告っぽいということ。

まず今月のおすすめ商品、対応する決済方法のマーク、取引きしている宅急便のマーク、開催中のイベント、キャンペーンのお知らせ、等々 を1枚のページに目一杯詰め込んでいる。

こういったサイトを運営している人達が言うには、それぞれ1つずつのコンテンツがそれなりの意味を持っていて、これを入れたらアクセス数が伸びたとか、この写真をこの位置に移動したら売れるようになったとか、まあ細かい具体的な話しは色々とあるようだ。そしてその現実は決して否定しない。

しかしこれからインターネットショップを開設しようという人が、これら先駆者達の言うことを100%鵜呑みにして、全くもって折り込み広告的なサイトを新たに公開するというのはいかがなものか。

まだまだ国内のページで「売れてるサイト」のデザインはそのバリエーションに乏しいようである。

●ショップで成功するには   2001.6.11

インターネットショップに対して勘違いしている人がまだまだ多い。とにかく管理しないで、なるべく手をかけずに放っておいて売り上げを伸ばしたいというのである。

楽天市場やネットプライスモールに出店することで、より多くの顧客を得ようというのもその一つの方法。

しかし楽天市場で確実に収益をあげてている店はほんの○○%とか。つまり楽天に出店したから利益が上がるのではなく、地道な努力を重ねながら収益を得ているお店の中にはその収益アップの手段として楽天に出店しているということである。

では地道な努力とは何か?その答えは極めて簡単。毎日店頭に立って呼び込みをしたり、商品を並べ替えたり、店の掃除をしたり、チラシを作ったり、顧客にDMを出したり、看板を作ったり、ディスプレイを考えたり、バイトを募集したりと‥‥

インターネットショップといえども何も管理しないで放っておいては客足は遠ざかる。いつも店頭に立って色々と顧客獲得と売り上げ増強のために汗を流さなければならない。

インターネットショップで成功していると言われているとされる人たちのほとんどは、夜中の1時、2時までお客さんへのメールを書いて、毎日のようにウェブを更新しているのだ。この努力をヌキにしてウェブで収益をあげたければ、それなりのシステム構築のための出費や専任の人員の人件費、広告宣伝費に相当な金をかける必要がある。

金と努力、その両方を無しにしてインターネットショップでの成功は無い。

●FAX好きな人々   2001.6.10

最新鋭のインターネット環境を整え、独自ドメインのメルアドを持っているにもかかわらず通信手段はFAXという人々がいる。

こちらがメールで連絡しても返事はFAX、そして電話。メールの普及でFAXがなくなるということはないだろう。アプリの互換性が無い相手にファイルを送るとき、またはセキュリティーの問題でFAXが必要となる場合もある。

しかしだ、どう考えてもメールでいいだろう!という情報をFAXで送るのはやめてほしいものだ。

あの9600bpsのピーゴニョゴニョゴニョ‥‥で、たらたら紙が出てきて、しかも達筆過ぎと密度の濃すぎで解読不可能な文字がびっしり。

そういうときに限って用紙が途中でENDになったり。送るほうで途中で用紙がずれて重なっていたり、どっかでつっかえて異様な長体がかかった文字になったり、最悪なのは黒地に白文字の原稿を送ってくるやつ。

なんでこんな原始的なものを好んで使うのだろうか?っていうかメールがまだまだ使えないんだよなあ、きっと。

しかしメールが通信料着払いなのに対してFAXは元払いなのだ。この点はビジネスとしては紳士的か?でもFAXを受信した後は必ず読めない字があるのでこちらから電話して聞かねばならない。結局損なのだ。

●エキスパートバンク   2001.6.9


埼玉県商工会経営・技術強化支援事業のエキスパート(専門技術者派遣制度)、というものに委嘱され、昨日は幸手市まで指導に行った。

その前の日は上田市に一泊してその足で幸手へ。上田→大宮(新幹線)と大宮→幸手がそれぞれ1時間、上田までの往路と幸手からの復路も含めて2日間でずいぶんと長い間電車に乗っていたような気がする。

さて小規模企業においては「技術力が無い」「技術者がいない」などといった理由からややもすると技術面での遅れをきたしている現状があり、エキスパートバンク制度は、こうした技術面の対策に困っている小規模事業者に対して、専門的技術(エキスパート)を、小規模企業の要請に応じ、現地へ派遣し問題解決をするための制度(商工会の資料より抜粋)。

この事業は、国の小規模企業への支援制度であり、全国各地の商工会連合会で実施され、多くの小規模企業が活用し、その効果があがっているというもの。

つまり行ったからには効果をあげなければならないという使命もある。しかも昨日はITとかインターネットではなく「デザイン」の技術指導。

これは難しいんですよー。

●速くなったMac   2001.6.7


Macintoshの話なので興味のない人は読んでもつまらないと思います。

Macユーザーにとって新品に買い換える選択肢としてはMacG4しかない、ということを最近書いた。ついでに買い替えること以外にもPCIボードを追加して処理能力を改善する方法もある、ということも書いた。

そして実際にやってみた。SONNETというメーカーのCRESCENDO G3 PCI400/1Mというボードを付けて、OS9をインストールしたところ、実に軽快に動くようになった。今まで200MHzだったマシンが400MHzになった。これがたったの32,000円なのだから、驚くべきコストパフォーマンスである。

今のところ一通りのアプリを動かしてみたが特に問題はないようだ。

もう少し出費をすればG4相当の速度にもできたのだが、これはやめておいた。G4専用のソフトでない限り速度に差が出ないとのこと。さらにメモリーを多少追加したほうが良いとのことであるが、この時代のDIMMというメモリーがやたらと高い。G4用であれば256Mで15,000円ぐらいで買えるのに、このDIMMは64Mでも2万円以上するのだ。この道に踏み込むとチューンナップおたくになりそうな気がするのであった。

ついでにUSBボードも入れたので、ADSL用のモデムが来ても大丈夫。と言いつつ未だMac用のADSLモデムは売ってないようである‥‥

●券売機   2001.6.6


パネルが斜めになっているのがOMRONで、平らなのがTOSHIBAだそうだ。斜めのほうが使い易いが、平らなほうがスペースファクターが良いのだが、これが混在するというのは使いづらいものである。

一番判りづらいのが地下鉄の券売機で「営団線」とか書いてあるやつ。どの線が営団なのか都営なのかなんて普通の人は知らないはず。売り手主体の表現の悪い例の最たるものである。

次がJRの券売機で在来線と新幹線の両方に使えるタイプのもの。切り替えボタンがついているのだ。新幹線の切符が買われた後、表示部分が新幹線になったままなのだ。この機械の前に来て「あ、こりゃ新幹線の券売機だー」と思って他の機械に移動する客がどれだけいるのか数えて見ると良い。

私鉄にもヘンなのがある。人数のボタンを押して選んでからでないと買えないやつ。しかも「1人」というボタンまである。デフォルトを1人にしとけばいらないじゃないか、とも思うのだが、どうも間違えて他の(2人とか3人の)ボタンを押してしまったときの変更用として必要なのだそうだ。

あとでかでかと確認画面が出るやつ。この金額表示の数字画面をバシバシと押しているおばさんとかもいたりする。

インターファイスが不親切なら使うほうもアホであるという点ではパソコンに通ずるものを感じるのだ。

●Re:確認画面   2001.6.5


オンラインショップが成功する条件は色々ある。顧客に対する細かな対応、店主の人間性が見える、決算方法が選べる、商品の個性などなど。

そしてその中でも「安心感を与える」というのも重要な要素の一つである。そして具体的には発信ボタンを押した後の確認画面、これには入力された情報と同じ内容が表示され、問題が無ければもう一度発信ボタンを押す。

さらに注文のメールが発信されて数日経つと確認メールが来る。「ご注文いただきありがとうございます」から始まり、注文した商品のリストや配達日、支払い方法等が記されている。

よくあるのがこの確認メールに対して返信した時点で正式に契約成立という段取りのもの。

しかしどうだろうか、これだけインターネットでのショッピングが普及してきて言わずとも安心感当たり前のサイトもたくさんある。

最初に発信ボタンを押した段階で、購入者はもうこれで商品は買った、とも思うはず。それをいちいち確認画面が出てくると「くどいぞ!」と思うことも。できるだけクリック数を減らすというのも重要な要素。

それにダイヤルアップで接続している人にとってはなるべく短い時間内で購入の手続きを終わらせたいというのも事実。

小さな親切大きなお世話にならないようにしましょう。

●Re:困った人たち-2   2001.6.3


昨日の続きです。

挙句の果てに、他社の見積もりを取る事になり。私としては、どうぞ御勝手にとほっておきました。

経費削減で何を購入するにもアイミツ(相見積り)取るケースが増えているようですが、たかが10〜20万のものを買うのに、社内で何人もの人間が何時間もそのために費やす用役費を考えれば無駄だということはすぐに判るはずなのに‥‥。

相手は、大手オフコン専門のプログラミング会社で「木造平屋建ての町の集会場」を大手ゼネコンに見積もりをださせるたとえ。

すごく判りやすいたとえですね。

ただ、当事者は大真面目で、頼まれた某社は1ヶ月かかって見積もりをだしてきました。

仕事ですから真面目にやるでしょう、ただ真面目のアタマに何か付く?でも某社も困ったでしょうね。

なんと私のだした見積もりの4倍、しかも追加および訂正1件につき30万円の追加料が発生しますとの付帯がついてました。

ああ、大手はちょっと人が動くと数十万になってしまいます。

コンピュータとは、ハードとソフトがひとつになって動くこと。ソフトは制作したひとの財産ですよ。と話しても分かってもらえません。

うーん、ソフトというもの自体を理解していないかもしれないですね。それに財産というのは目に見えるものだと思っているようで‥‥何か「会員証」とか「証書」みたいな紙があると分るかもしれないですよ。 「プログラム権利保有証」とかいって役所のハンコが押してあるやつ。

現場の事務員さんと相談して頻繁にデータをバックアップしてもらい。もう、パンクするまでほっておくことにしました。

そうですか‥‥あまり前向きな対策ではありませんが、しょーがないですね(^_^;) 。でも仮にパンクしてもその年配の方々は決して自分達の判断が誤ったとは思いませんよ。なんだかんだで他人に責任を押し付けると思いますので注意しておいたほうがいいですよ。

たとえ話に使ってください。もう本当に頭に来てます。再見積りの時は50パーセントアップしようと考えてます。

ということで使わせていただきました。

●Re:困った人たち-1   2001.6.2

こんなメールをいただきました。

私の周りにも「困った人たち」がいます。 それは私がつくったアプリケーションソフトを使っている団体の年配の方々です。

団体の年配の方々ですかー。年配の方にもITを使いこなしている人も多いようですが、使えなくて口ばかりで新しいことを受け入れずに周りに迷惑をかけるのはやはり年配の方々が多いようですね。「老害」なんて言葉もあるくらいで。

8年前にWin3.1で導入し途中でメモリーだけ増設してWin95で動かしていましたがハードディスク500Mbでは、いよいよデータの年次更新がむつかしくなってまいりました。

そりゃーそーですよね。でもよく今まで使ってましたね。

パソコンは事務員さんが、朝9時に電源をいれると退社時間までいれっぱなしで使ってきました。ディスプレーも照度を目いっぱいあげても、暗い感じです。

ディスプレーには使用時間に比例して画面が暗くなっていくようです。あまり暗いディスプレーは目にも良くないですね。

そこでハードは20万円程度のパソコンソフトもOSにあわせてバージョンアップすることで、見積もりをだしたのですが。新聞チラシをみて最近のパソコンは10万円もしないのに高すぎる、さらにソフトは今使っているのを、そのまま使かえばいいので費用は認めないなどなど。なんか、こちらが悪徳業者のように見られるしまつ。

そのまま使かえばいい‥‥って、みんなが石油ファンヒーターなのに石炭ストーブ使えってかあ!?

次回に続く

●画像処理-2   2001.6.1

同じgifの64色でも、1枚の画像の中に含まれる色調が多い場合(例えば花畑と海と虹)は、かなり粗い雰囲気になるが、色が少ない場合(ジュラルミンのトランク)は、見た目の品位はそれほどオリジナルと変わらなくなる。

モノトーンに近いほど有利となるわけで、仮に完全なモノトーンであれば64色を全て白から黒の間に振り分けることができるのだが、赤、青、黄、が含まれていると、これに黒を含めてそれぞれの基準色に対しての分け前が14段階に減ってしまい、その分粗くなってしまう。

つまり画像の品位を決めるときには一概に全て同じ色数にすれば良いというものではなく、それぞれの画像に含まれるおおよその色数を睨みながら最終的に保存する色数を決めなければならないということ。

また、gifの場合は同じ色数、大きさの画像であっても、その画像を読み込む速度は決して一定ではない。 これはgifの場合、ブラウザが左から右に、これを上から下に繰り返しながら読んでいくという性質のためで、横方向に読みながら移動していく途中で色の変化が多いと時間がかかるということ。

例えば同じ人物でも阪神タイガースの縦縞のユニフォームを着た場合と、明治大学ラグビー部の横縞のユニフォームを着ていた場合では、後者のほうが読み終わるまでの時間が短くて済むということになる。

まあ現在のCPUの読み込み速度を考えればこの差は考慮する必要はない。

しかし色数については、まだアナログのダイヤルアップ環境では大いに影響するところ。ぎりぎりまで色数を少なくしておく必要はあるだろう。
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