2001年8月

●国のIT講習の続き-2   2001.8.31

昨日の続きです。。

IT講習会のおわりに「これでみなさんもインターネット社会を楽しんでください」と送り出されたそうですが。本当は、苦しみの始まりかもしれません。

巣立ちなのか出兵なのか‥‥

コンピュータが日本に上陸してから日本語が、その普及におよぼす影響はますます大きいみたいです。ショッピングサイトでの入力で半角英数と全角仮名漢字を自動で認識変換する機能を取り入れると、売り上げがのびたりしてと思います。

そうですね、検索サイト等はどちらでも受け付けるし、技術的にはそんなに難しくないかもしれないですね。あとはプログラマーのスキルと考え方とその作業に対する報酬しだいですね。

でも中国なんかではとても世界標準のキーボードでは中国語に対応できないんで、であれば英語を覚えた方が早い、てな発想のようですね。

とくにお年より向けの商品を扱う場合ご一考ください。外国語の翻訳サイトも便利ですが、こんなところ に国内の商取引の活性化のヒントがあるとは、私の考え過ぎでしょうか?

もちろんビジネスになれば考えるべきだと思います。しかし残念ながらお年寄り向けの市場自体がまだまだ小さく開発費をペイできるには至ってないように感じます。そういう意味ではお年寄りにパソコンをご指導していただいている方々が増加することで魅力ある市場に成長するとは思います(2000年末の調査では20代でのインターネット利用者は80%近くになっていますが、60代では15%、70代では13%だそうです)。

●国のIT講習の続き-1   2001.8.30

以下のメールをいただきました。

マンツーマンでのパソコン教室を開いています。最近、鳴り物入りで始まった国のIT講習会を修了された年配の方が、当教室へ申し込まれます。そこで共通しての問題が半角英数、全角英数、全角仮名漢字、全角カタカナ、半角カタカナの入力が正しくできないことです。

もともとアルファベットを使っている言語圏の人が考えたものを日本語用に無理矢理当てはめているわけで、なかなか完全なものにはなってないですよね。それに問題はWindowsの日本語プログラムの使い勝手の悪さ。ツールバーが勝手に出たり消えたり‥‥あんなもん使えるワケがない!せめてMacintoshのようにスペースバーの両脇に「英数」と「かな」のキーがあればまだマシなんですが。

それと「かな入力」なんてものは無くしたほうがいいですね。ワープロで馴れた人には申し訳ないのですが、一からローマ字入力を覚えてもらう。そうしないといつまでたっても英数に馴染めない、URLもメルアドも英数なんだから(基本的には)。ついでに半角のカタカナ、全角の英数、これも無くせばすっきりしますよね。今でもたまーに自分のメルアドを英数全角で打っている人がいます。

インターネットのアンケートサイトなどで切換ができず書き込めないのです。

アメリカでも項目が多過ぎて途中で止めちゃう人がかなりいるようです。顧客情報収集をしたいばかりにユーザーの手間を後回しにする。あ、変換の話でしたね(^_^;) 。でもちゃんと入力できたとしてもHTMLの書き方やブラウザの都合で文字化けなんていうのも‥‥

マウスのダブルクリックドラッグができなくてトラックボールをお薦めした方もみえます。

ヘンなところに力が入って重度の肩こりになる方もいるようですね。必要以上に緊張するのでしょうか?でも慣れない作業というのはパソコンに限らず何でも最初は身体のどこかに必要以上のストレスがかかるものですよね。‥‥明日に続く

●ADSLへの切替え(NTT編)   2001.8.29

東京メタリックにしよかe-Accessにしよかと考えていたところにNTTのセールスマンが来た。もともとマイラインの売り込みに来たのだが、そんなものは必要ないので散々悪口を言って一蹴したのだが、念のためADSLのことを聞いておいた。ウェブで申し込むより私に電話していただいたほいうが対応は早い、とのことだったので電話したらもうその担当者はいなかった。代わりに年輩の女性(電話の声で想像する範囲であるが)が担当とのことであったがとにかくよく喋る。1つの質問に対して関連項目含めて必要な答えの5倍ぐらいが返って来る。まあ電話でなるべく長く話すことが売り上げにも繋がるところでもあり仕方がない。でもこちらの要求したことにはきちんと対応してくれて、家の中のパソコンの配線構想図をFAXしたら必要な機材を調べてくれて、数日後にはルータとモデムとスプリッタが送られてきた。実際問題インターネットの普及で電話の需要が減ってNTTもタイヘンらしい。だからこのへんのやりとりも全て電話かFAXになる。まあ、基本的にこちらからの電話はフリーダイヤルなので文句はないのだが。でも、もし電話が全てフリーダイヤルだったらやっぱメールより便利かも、などとも思ったりする。

●HDの大容量化   2001.8.28

酷使していたため、HDがだいぶへたってきて細かい不具合が色々と発生するようになったので思いきってフォーマットとイニシャライズをしなおすことにした。

20GのHDなのだがフォーマットに約2時間、イニシャライズに約4時間かかった。それ以外にもNorton Disk Doctorでチェックする場合やSpeed Diskで断片化を修復する場合、Disk First Aidで検査する場合等々、HDがデカイために物凄く時間がかかる(といっても今どき20Gはデカイ部類には入らないかも)。もちろんHDに関わる動作の場合は他の作業ができず仕事も滞る。

じゃあ、本当にHDに20G必要かというと、どうもそうでもないような気もする。いらんもんが結構入っているのだ。たぶん多くのパソコンユーザーもいらんもんをたくさん入れて大容量HDを物置き代わりに使って いるのではないか。でも最近はアプリも容量がでっかくなっているのでHDも大容量でないと‥‥という意見もあるが、アプリの中のチュートリアル、サンプル、テンプレート、ヘルプ等の、そのアプリ本体ではない部分を捨てちゃうとすっごく軽くなるのだ。

急激に処理能力が向上し記憶媒体の容量が巨大化しても、使う側の人間のほうは、そんなに急激に進歩してないはずなのだ。。

●デザイナーはHTMLを覚えよう   2001.8.27

ウェブを作るとき、多くの場合はデザインとコーディングは分業されている。デザイナーはHTMLが打てず、プログラマーはデザインが出来ないからである。

ではプログラマーがデザインが出来るかと言うと、これはなかなか難しい。できるつもりでいる人は少なくないが実際にクライアントのイメージに応じたデザインをケースバイケースで表現するような作業は困難。例えば工業デザインも最初は設計者がその外装デザインまで考えていたが、それはせいぜい昭和50年頃までの話。今ではデザイナーが外装を担当しない工業製品はほとんどない。ウェブデザインはまだまだ過渡期にあり工業デザインでいえば昭和45年頃。だからプログラマーがデザインしたホームページが公開されている例も少なくない。しかしこれからはそうもいかない。

逆にデザイナーがHTMLをマスターするというのは比較的カンタン。HTMLはC言語やJAVAに比べれば、ものすごーくシンプルな言語。また色の選択とか文字列の絶妙なレイアウト等はデザイナー以外に誰が使うのか、というようなタグも沢山ある。

DTPを専門に行ってきたデザイン事務所がウェブの仕事も受注するケースが増えているが、ホームページエディターに頼ったり、外部に依頼している場合がほとんど。この際DTPデザイナーも覚悟を決めてHTMLを勉強すれば、もっともっと効率的でローコストなウェブ制作が実現するはずなのだが‥‥

●メールの誤字脱字   2001.8.26

気にすることはない。ビジネスの連絡で日付けや時間、見積もり金額を間違えるというのは問題であるが、本文中の言い回しや挨拶文の中の文章や文字が多少は間違っていても気にすることはない、と思う。

漢字変換の間違い、辞書登録されたやや長めのフレーズやひな形を使ったがための不自然な文章のつながり等々、よくある間違いである。

もちろんよく読みなおして確認し修正してから発信するに越したことはないが、何通も続けざまに書いてすぐに発信しなければならないような場合は、この確認、修正作業でけっこうな時間がとられる。であれば基本的な内容に間違いがなければ、出来るだけ早く発信したほうが望ましいのではないか。

けしからん!そんな考えだから日本語が乱れるのだ!という方もいるかもしれない。しかしそれはメールを「文章」としてとらえた場合の考え方である。メールはどちらかというと「文章」よりも「会話」に近いのではないか。つまり電話の替わり‥‥電話の会話で文法を間違えずに完璧に喋ろうなんて意識はあまりないはず。

●パソコン関連書籍   2001.8.25

最近本屋に行って気になるのがパソコン関連書籍の減少。数年前までは雑誌も専門書も数多くのパソコン関連の本が本棚を賑わせていたのだが。

原因を想像してみると、まずはパソコン自体の売れ行きの鈍化。次にパソコンの普及が一段落して、あまり本が必要ではなくなった。それと、今まで書棚な半分を占めていたMacintoshの不調。あとはアプリケーションのバージョンアップに出版が追随するのだが、旧バージョンの書籍が在庫過剰になって採算が合わなくなってきた。あと考えられるのが、アプリやOS自体のヘルプ機能の充実。ついでにウェブ上での情報の充実(各アプリの使い方の解説等)。

しかし冷静に考えてみると数年前のネットバブル当時にその需要以上にパソコンの書籍が数多く市場に溢れていて、実は今の状態のほうが正常、ということかもしれない。

そしてもう一つ、パソコン関連に限らず、本全体の数も少なくなっているようにも思えるのだが、気のせいだろうか。

●ADSLへの切替え(プロバイダー編)   2001.8.24

プロバイダーは既にダイヤルアップ接続で契約していたB社にした。 まずはウェブから申し込もうとしたところ、NTTのプロバイダーリストに掲載されていなかったためダメ。 クレームのメールを出したら「NTTには電話で申し込んでくれ」とのこと。同時に「必要な書類(手続き確認事項・契約切り替え依頼書・口座振替依頼書)を郵送します」とのこと。ところが待てど暮らせど送ってこない。サポートに電話する「すぐにお送りします」と答える。しかし1週間待っても来ない。もう一度電話してよくよく聞いてみると「その書類(契約切り替え依頼書)はウェブからダウンロードしたものに記入してこちらに郵送してほしい」とのこと。で、「その契約切り替え依頼書をこちらで確認してから口座振替依頼書を送ります」と言う。その通りにしたのだが、なかなか口座振替依頼書が送られて来ない。そこでまた電話「すぐにお送りします」とのことで数日後に送られてきた。これを記入して返送して事実上契約切り替えは完了した。ところが1週間後また口座振替依頼書が送られて来た。電話する「口座振替手続きは問題なく完了しているのでその依頼書は破棄してください」とのことでした。

まあ、こんなもんですよね。

NTT編と器機編はまた後日‥‥

●ブロードバンドにどう対応するか   2001.8.23

ウェブの作り方の話。結論から言うと、当面は今のまま、画像はできるだけ軽くして、56kアナログモデムでもストレスなく見られる作り方ということになる。

以前にも書いたが、いくらブロードバンドが普及するといっても大都市圏だけの話。それと今のADSLでは、その申請や設定の手続きが煩雑すぎて初心者にとっては非常に難解なものになっている。

昨年度の統計ではアナログ回線を利用している人が約50%、ISDNダイヤルアップ接続が34%、ISDN常時接続が約7%とのこと。

今年になってADSLの回線利用者が爆発的に増加しているが、これは10万〜20万人のレベルであり、インターネット利用者数4700万人を考えると、それほど大きな数字ではない。

政府のIT戦略で3000万世帯が高速インターネット(ADSL)で接続されるとなれば話は別であるが、これが本当に実現するのだろうか?

地域の商工会員の中には未だにFAXも置いていないところも多いのだ。。

●市町村のホームページ   2001.8.22

市町村のホームページを日常的に見ている人はインターネット利用者のうち4%。「存在すること自体知らない」という人は約16%にも達するとのことである。

さてその内容はというと、残念ながら各市町村でオリジナリティーなあるコンテンツを提供しているところは非常に少ない。どこも他市の動向を見ながら差し障りのない内容にとどめているようだ。これでは地方自治の時代は当分来ないのではないかと思わざるを得ない。

利用目的としては、観光やレジャー、出張等の事前の情報収集が62.5%とのこと。つまりその市町村に行くときの情報収集が主な目的でしかない。読んで楽しいとか、社会科の資料としてとか、地域の最新情報を知るためとか、何らかの手続きをウェブで代行するとか、インターネットとしてのメリットを活かした、建設的な利用はされていないようである。

まあ、そのつくりを見ても、広報誌をスキャナで取り込んだめちゃめちゃ重たい画像データを掲載していたり、Netscapeで見るとレイアウトがバラバラになったり、各ページ毎に異なったホームページエディタで作っていたり、サイト内でのデザインに全く一貫性が無かったりと、もーひどいもんですね。

最初に公開するときは気張って(金をかけて)必要以上にゴージャスな画像を入れた立派な(やたらと重い)トップページなのだが、更新を重ねるうちに段々とレイアウトが崩れていって、wordで無理矢理変型させた画像はガサガサになり、やたらとリンクを貼ったテキストがずらっと並んで、何がどこにあるのか分からない状態になってしまっている。

たぶん現場の担当者は一生懸命やっているのだろうが、それをチェックする管理職の多くがインターネットに対しての理解が無いためにこんな状況になっているんだろうなァ、と想像するのだが。

●がばっと儲ける   2001.8.21

中小事業主の中にはがばっと儲けることを考えている人は少なくない。何か新しい企画をしてがばっと儲けたいと思っているのだ。

このことは決して間違いでも悪いことでもない。しかしいささか勘違いしているのではないかと思われる部分もある。その1つが自分がプロデュースやディレクターをやって現場は他人に任せようとしていること。もっと言えば額に汗せずに儲けようとしていること。

2つ目が自らの知識や経験の範囲内だけで片付けようとしていること。3つ目が己の企画に惚れてしまって客観性を見失っていること。

1つ目については株や土地で成功すれば別だが、そうそう楽して儲かる商売はない。2つ目はこれだけニーズが多様化して情報過多の時代に常に最新情報を仕入れながら今の時代の速度に対応しなければならない。

3つ目、これはまずプランナーの基礎を勉強しなければならない。ブレーンストーミングの進め方、マーケティングのやり方、アイディアの絞り出し方、スケジュール・コスト・利益をきちんと見据えた企画づくり、落とし所、諦めどころ等々である。これが出来ないのに何か一つを思い付いただけで、それが素晴らしい企画であると思い込んでしまって幻想モードに入ってしまう場合が多いのだ。

よく「大企業では思い付かない中小企業ならではのアイディア!」なんて言っているが、大企業を甘く見てはいけない。上記のプランナーのスキルを持った専門家が日夜新しい企画を考えているのだ。普通の人が思い付いた企画の大半は彼らのリストの中に既にあると思ったほうが良い。ただ大企業として、実践してもたいして儲からないと判断したのでやってないだけなのだ。

●ネットバブル   2001.8.20

ネットバブルが崩壊したことによってIT革命の効果に対する懐疑的な議論もなされている。しかしもともとバブルだったのだから本質ではないのだ。

ITブームに乗り、過大評価し、中味を理解せずに肥大した部分が崩壊し膿みを出したようなもの。

投資家がIT関連産業に過剰投資し、マスコミがITを過大評価した結果であり、多くの人がITの本来の意味を理解しないままに、使いこなせないインターネット環境を構築したり、必要以上に高価なパソコンやソフトを導入して、形だけのITに走ってしまった結果でもある。

今、必要なことは、ITの本当の意味をより多くの人に理解してもらうための啓蒙活動ではないのか。

●インターネット利用者   2001.8.19

平成12年末における我が国の15歳以上79歳以下の個人におけるインターネット利用者数は4,708万人と推計されているとのこと。推測の割に細かい数字のようにも思える。

インターネット利用者をどうやって数えるのか言えば、基本的には電話や郵送によるアンケートであるらしい。つまり自己申告制というわけだ。

月に1回しかメールチェックしない人とかは利用者なのだろうか?いつも息子に接続してもらってからウェブを見ている人、手書きの原稿を他人に頼んでメールしてもらっている人、iモードでメールの受信はするが発信はしない人、こういう人はどっちなのだろうか?

このインターネット利用者は2005年には8,720万人になるらしい。確か昨年までは2005年には7,400万人とか言っていたはずだが。

それと15歳以下は何で含まれていないのだろうか?もはや多くの学校でインターネットを利用しているはずだからかなりの増加になるはずだが、それとも少子化だから大して増えないのか。。

●配本会社の話の続き   2001.8.18

昨日の記事に関連して次のようなメールをいただきました。

前出の配本会社は全国のコンビニの半数ほどに週刊誌などを配本しています。100億円以上かけたスパコンのシステムにより全国の1軒1軒のコンビニに300種類の週刊誌の売上動向を把握して自動的に配本管理をするそうです。返本数をシステムに取り込んで増減を行い紙資源の無駄を無くすのだそうです。

その売上げ動向をどう把握するかが問題かと思います。先日「アクセスログ」のところでも書きましたが、単に売れないアイテムを削除するような方法だと商品ラインアップや顧客購買心理を無視した品揃えになってしまいます。これはVAIOしか展示してないパソコンショップでは買う気がしないようなもの。

最近現場サイドから見ていて面白いことに気づきました。1ヶ月周期でいつもは来店されないお客様が入れ替わり立ち代り同じ週刊誌を探しにみえるのです。つまり週刊○○の配本される数が当店の地域の全コンビニから減らされるのです。実際の配本→本の不足→増部要求→増部して配本→販売減少→返本の増加→配本減数このパターンの繰り返しなのですが、スパコンといえ画一的な判断しかできないので、タイムリーな増部配本ができていないのです。

単純な理論的分析だけではいけないということですね。やはり人間の経験や勘、ひらめき、予感みたいなものがありますよね。例えば麻雀のゲームソフトの中には、流れやツキまでもプログラムされていて、実にリアルなゲーム感覚が再現されているものがあります。こういったファジー、感覚的な部分もそのスパコンのプログラムに組み込まなければいけないのでしょうか‥‥

チョットわかりにくいかもしれませんが、昔から「仏作って魂いれず」とものの本にしたためてあります。本をもっと読めと配本会社に言いたいですね。

「仏」も「魂」も理解せずに、CADデータをもとにCAMで彫っているような仏像が多く世に出回っているようですね。

●大企業のやること   2001.8.17

以下のようなメールをいただきました(適宜、編集してあります)。

コンビニと本の返本処理を手書きしています。本の値段と冊数を書き込むのですが、これが毎月の請求書と数冊づつ違うのです。少ない場合もあればどこからか紛れ込んでのか多い場合もあります。クレームをつけるのですが、ロジスティックセンターのスーパーコンピュータとセンサーで処理しているので、間違いないの一点張りです。日本には2社しかない超怒級の寡占業種なので、化け物を相手にしているみたいです。当店から運送業者の手を経て、そのスパコンのベルトコンベアーには本が勝手に乗っかるのでしょうね。この担当者の説明では・・・私が(人間が)数えた冊数よりスパコンが数えた冊数が正しいそうです。

確かにベルトコンベアー上での検品は間違いないんでしょうね。でも流通の過程では人手による作業もあり、そこで起こるミスや間違いの可能性は常にあるはず。それとその担当者の上司も「どんなことがあっても間違いないの一点張りで通せ!」と命令しているのかもしれないですね。看板の大きさを利用して小さなクレームを握り潰すのも企業戦術の一つではありますよね。

そういえばこの会社システムを導入した年は間違いがなかったけれど、収益が悪化して株価が大きく落ち込んでしまったのが平成9年。その後数え間違いが増えてきたら、収益がアップして株価も上がってきたなー本当の話です。

数え間違いの増減が株価に影響しているのか、それとも数え間違いとは関係なく株価が変動しているのかは分かりませんが、でもどこかのプロセスでの管理を省略しコストを削減することに成功。そこで収益が上がったけれども数え間違いは増えてしまったということなのか‥‥

いずれにしても大企業のやることは中小には分からないことが多いですよ。

●紙がなくなる日   2001.8.16

DTPや印刷業界の中にはIT化を深刻に考えている事業主の方も多い。「このままではいつか紙がなくなる」というのだ。

確かに会社案内や商品カタログなどが印刷物からウェブに切り替わってきている。しかし「本」がこの世から消えるという事態は考えずらい。

ITにどっぷりと漬かって仕事をしている人でも本は読むのだ。

むしろパソコンをいじくる時間で影響を受けているのはテレビではないのだろうか。これは確実に減少しているらしい。だから番組制作会社としても来るブロードバンドの時代に期待するところは大きいのではないか。

さて紙のほうであるが、日本では1980年代に汎用コンピュータや、EDI・POS等の業務システム導入の進行でIT化は急速に進展したという経緯がある。これはバブル経済崩壊で一時減速したが、これが最近になってインターネットの普及とともに再燃してきた感じである。

私もネットバンクを最近利用し始めたが、すごーく便利である。もともと銀行ではCDが普及して、窓口で専用の用紙に手書きで記入するということはほとんどなくなっているわけではあるが、もしかしたらポスターやチラシよりも突然に消えてしまうのが、こういった手書きの伝票類の印刷物ではないのかと思うのだが。。

●メールの中で紹介するURL   2001.8.15

よく「○○○という本は読みましたか?」というようなことを言う人がいる。よほど話題になっているベストセラーならともかく、多少売れている本でも、同じものを読んだことのある人に遭遇する確率というのは非常に少ないはず。100万部売れたとしても1%以下なのだ。

そしてこういった人たちは「いえ、読んでません」と答えると、「なんだまだ読んでないのかァ」と言いつつ、優越感を感じるのである。

さて、これと同じようなことをインターネットでもやる人がいる。メールの中で「このサイトを見てください」とURLとともに紹介している例。これはクリックすればそのままそのサイトに行けるわけなので、本の紹介に比べれば親切である。

しかしURLを羅列するだけで己の意見が考え方が全く書かれてないという場合もある。これではタダの押し付けになってしまう。

さらに目的の記事がそのサイトがどこにあるのか分からない場合もある。1つのサイトの中でも面白い部分とつまらない部分が同居していることも少なくない。

メールの中で紹介するURLには、少なくとも「トップページ上から2番目にあるボタンの新着情報の先月の記事が面白いですよ」というようなコンテンツの具体的な場所も書きましょう。もちろんそのページのURLをフルパスで書いても良いのだが(サイト管理者としてはトップから入ってもらいたいという気持ちもあるので微妙なところか)、とにかくそのサイトを紹介している目的を明確にしないといけないですね。

●どんなホームページを見る?   2001.8.13

日本人がインターネットに最初に接続したときに見に行くサイトが首相官邸とホワイトハウスだそうだ。まったくもってインターネットおのぼりさんである。

ある調査で、最もよく訪れるサイトの上位は、Yahoo! Japan、MSN、goo、といったところ。上位30位のうち80%がこれらのポータルサイトやプロバイダーのサイトとのこと。

これがアメリカでは1/4、韓国でも1/3とのこと。日本のポータルサイトがよく出来ているという一面もあるかもしれないが、いかに主体性なくインターネットをやっているか、本当にGETしたい情報なんて実は無いんじゃないか、と思えるのである。

有効利用することより、自分が「インターネットをやっている」、「パソコンを操作できる」ということを他人に言えることが大事なのだ、日本人は。。

●アクセスログ   2001.8.12

ウェブショップのアクセス向上の手段としてアクセスログの分析というのがある。どのファイルにアクセスが多いか調べるというもの。

そしてアクセスの少ないファイル(商品)は削除する、またはそれが売りたい商品であった場合は、アクセスの多いページや位置に移動するというもの。

しかしこの方法に従って商品を移動したり削除したりしても必ずしも商品が売れるようになるわけではない。アクセスの多い商品と売れる商品は必ずしも一致しないということである。

一般的にはページの一番上、またはリストのトップにある商品にはアクセスが集中する。とりあえずどんなモンか見てみる、というやつだ。だから売りたい商品をトップに持ってくるというのは、その商品自体に「商品力」があった場合には効果的だが、そうでない場合は意味がない。

次にアクセスの少ない商品の削除であるが、これも考えもの。売れ筋とは別に「引き立て役」としての捨て駒的商品の陳列は実店鋪でも必要。また似たような商品を複数展示することで、消費者を「どれがいいか迷わせる」ということも必要。このことで場合によっては「買わなくてもいいものを買わせる」という成果に結びつくのだ。

いずれにしても「アクセスログの分析により‥‥」などと言っている商売の経験のない技術屋さんが言うことは話半分で聞いておいて、自分の商売の勘や経験を信用するほうが大切である。

●ユーザーインターフェイス   2001.8.11

特に年輩の方にパソコンを教えるときに、どうしてもその基本的操作を覚えられない人がいる。その要因の1つがユーザーインターフェイス。

文字を入力したりクリックすべき箇所が分からないのである。つまりデスクトップ、メニューバー、ツールバー、ウインドウのそれぞれの役割の違い、ウインドウでも入力するスペースとそうでない部分、メニューバーでもクリックできる部分とそうでない部分の判別がつかないのである。

これはユーザー側の理解の問題だけではない。GUI(グラフィックユーザーインターフェイス)をデザインする側にも問題がある。特にOutlookでの「宛先」のようにオンマウスするまでは、そこがボタンであるということが分からないソフトもある。さらにちょっと古いバージョンでは「件名」や「宛先」のところが、どう見ても文字を入力できそうにないデザインになっていたりする。

Macintoshでは比較的このへんが分かりやすくデザインされているがWindowsではGUIデザインの詰めが甘く、非常に不親切な事が多い。ユニバーサルデザインと言うにはまだまだ改善すべき点が多い。

不要な機能盛り沢山のOSを作る前に、こういった人間工学的問題点を解決してほしいものであるのだが‥‥

●ウインドウ   2001.8.10

特に年輩の方にパソコンを教えるときに、どうしてもその基本的操作を覚えられない人がいる。その要因の1つがウインドウの概念。新たなウインドウが表示されたときに、その前に表示されていたウインドウがウラに存在するということが理解できないのである。

つまりパソコンの画面を完全な2次元としてしかとらえていない。新しいウインドウが表示された瞬間に、それまでのウインドウは削除される、または切り取られて無くなってしまう、と思っているらしいのである。

だから新しいウインドウを消したときに、その前のウインドウが出て来ると、それはさらに新しいウインドウだと思うのである。だから1つのウインドウを消したと同時にさらに新しいウインドウが出てきて、なにも入力していないのに既に何かが表示されているという己の意志とは別のところでパソコンが勝手に考えてどんどん作業を進めてしまうという恐ろしい現象として写るらしいのである。

どうやらこんなことが高齢者にとってパソコンが常識を越えたモンスターとして恐れられている原因ではないかと最近気付いたのであった。

●インターネット否定論   2001.8.9

複数の人の前でインターネット否定論を披露する人はさすがに少なくなった。しかし会合の後のティータイムとか飲み会の席になると、そのへんの不満がじわじわと吹き出してくる。

こんな世の中では将来が思いやられる、とか、このままでは子どもたちがダメになる、とか、人のふれあいがどうのこうの、心がどうのと、昔は良かったえとせとら。

まあ、現在を否定する度合いが、時代に遅れてる度合いとほぼ一致するのではないかと思う。問題意識を持っているとか、警鐘を鳴らすとかいう高尚なものではなく、ただただイヤなのだ。そしてその気持ちがバレバレなのだ。

可哀想だが同情するわけにはいかない。「国内のデジタルデバイドを解消するよりも、これから海外とどう戦っていくかを考えなければいけない」というのが世の流れのようだ。

●ADSL   2001.8.8

ADSLにするには非常に手続きが面倒だ。マシンのセッティングも面倒だ。配線も面倒だ。なんでこんなにややこしいのかとも思うのだが、今までのADSLの経緯を知っていれば仕方がないとも思う。

しかし2005年までに日本全国3000万世帯を高速インターネットで接続できるようにするという国の目論みは本当に実現するのだろうか。

プロバイダーの契約を切り替える、NTTの契約も切り替える、NTTからモデムとスプリッタをレンタルする、 ルータを買う、LANカードを取り付ける、LANケーブルを買ってくる‥‥

その他ISDNからの切り替えやMacintoshでの対応、プロバイダーとNTTの契約切り替えのタイミングの見極め等々、とにかくすごーく面倒臭い。

もちろんNTTを利用しなければいけないわけでもないし、USBでの接続もできる。でもそれだけ選択肢が多いということ。パソコン初心者にとっては”皆目見当がつかない”ものなのではないのかー?

●社員教育   2001.8.7

取引先が同席している前で「こんなこともわからんのか、バカだなァほんとに!」と、若手社員に向かって言う年輩の上司。こういった会話を聞くと「あんたのがバカなんじゃないの?」と言いたくなる。ここでの問題は、

  • 外部の人間の前で「バカ」という言葉を平気で使う無神経さ
  • 「こんなこと」を実際にはきちんと教えていない
  • 自分が過去に上司に言われたことをそのまま部下に言っている
  • 終身雇用と徒弟制度を前提にしている
昔は先輩や上司にいじめられながら、じっと耐えつつ自分で仕事のノウハウを盗み模倣しながら一人前になっていくという1つのストーリーがあった。しかしこれは時代の流れがゆっくりだったころの話。非常に能率の悪い社員教育方法なのだ。こんなやり方をしていては今の時代では生き残れない。上司から部下への効率的な情報伝達が要求されるのだ。

部下をバカ扱いしているヒマがあったらナレッジマネージメントを学んでほしいものである。

●返信   2001.8.6

便りがないのは元気な証拠であるのだが、メールの返信がないというのは多少不安なもの。もちろん問題がないので返信がないという場合がほとんどであるが、中には出張中でメールチェックをしていなかった、またはメールサーバがトラブって受信できてなかった、なんて場合もある。

受信メールを引用して、最後に「上記の件、了解しました」の一行だけでも書いて返信してあげるようにしましょう。大した手間ではないはずなので。

中には必ず自分が出したメールがやりとりの最後になるようにする、としている人もいる。実際にそうするかどうかは別にして、こうした心がけは必要だと思う(もっとも皆がそうするとエンドレスになってしまうが)。

●FrontPageExpress   2001.8.5

政府のIT化戦略によって全国の市町村にIT教育のための予算が割り振られたわけであるが、実際にはその予算をどう消化するのかということと生徒をどうやって集めるかということに皆さん苦労しているようだ。

ITの意義の啓蒙とか自治体毎の独自の展開などは考えている余裕がないといったところ。

さてこんなご意見をいただいたのですが‥‥

お国のIT講習会でのテキストにFrontPageExpressを初心者のHP作成ソフトとして紹介しているところに、思慮のなさを感じてしまうのです。講習会を受けた方が、張り切って新品のパソコンを購入されて、さてホームページ作りに挑戦とFrontPageExpressをさがしてもない。先輩に聞いて、ソフトの追加をしてもわからない。だんだん迷宮に入り込んでやっぱりパソコン、インターネットは国の陰謀だと思ってしまうのです。

全国的にFrontPageExpressを紹介しているかどうか分かりませんが、まあ、確かに標準品とか推奨品として FrontPageExpressというのは???ですね。

国の陰謀ではないと思うのですが、IT化戦略も戦術的にはあまりに未熟ですよね。各市町村では完全に受け身でとらえている所も多く、事務的に処理することしか考えていない。たまたまofficeに入っていたから‥なんていう単純な理由かもしれないですよ意外と。

●ITと教育   2001.8.4

ITの議論をしていると最後は教育論になる。現在の日本のIT化の遅れとITを取り巻く様々な問題は、まあ簡単に言ってしまえば勉強不足によるところが大きい。勉強しないからITが分からない、ということ。

NIKKEI NETに信州大学の鈴木助教授という方が、このへんのところを詳細に分析して書いている。興味深く読ませていただいたついでにメールを出したら《読者のご意見》として掲載されてました。

http://it.nikkei.co.jp/it/itn/itnCh.cfm?id=20010731j947v000_31

このページのコラムに載せたものをちょっと編集した内容ではありますが、ご覧いただければと思います。

●農耕民族   2001.8.3

洋の東西の違いは農耕民族と狩猟民族の違いとも言える。

で、農耕民族がITに取り組む場合には、狩猟民族に対していくつかのハンデがあるように思う。

それは、まず「土地」に対する執着が強いということ、これはモロに今の日本の状況。

それと失敗を恐れるということ。失敗を恐れるということは決して悪いことではない。しかし一度の猟で獲物が捕れなかった失敗と、その年の収穫が無かった失敗では重さが違う。

また、狩猟民族は基本的に攻撃的であり、ビジネスにおいても常にトライアルを求める傾向があるが、農耕民族は「安定」を求める傾向が強く、1つのものを時間をかけて育てることが得意のようである。

しかし日本人も弥生時代の前は主に狩猟をおこなっていたので狩猟民族の遺伝子は残っているはず。こいつをなんとか呼びおこしてもっと楽観的、積極的に生きていければと思うのだが。

●見積もり   2001.8.2

インターネットの環境を構築するということを説明していると、「いくらあれば出来るんだ?とにかく見積もりを出してくれないか?」というようなことを言う気の短いオッサンがいる。

なるべく安くあげたい、という気持ちもあるのだろうが、それ以上にぶったまげるほど高い金額を提示してもらって、「そんなに高いんじゃー今は無理だな」という答えを出したいのだ。

よーするにやりたくないのだ。その証拠に「パソコンは10万、プロバイダーは月2,000円ぐらいですよ」と答えると目の動きに落ち着きがなくなる(キョドるというやつだ)。

そんなに安いんじゃ否定する要因がなくなってしまうではないのか‥‥ということだ。ざま〜見ろ!

それでは、ということで「ホームページもちゃんとしたのを作ると高いんだろ?」という質問が次に来る。

と、これに対する答えは色々あって、「簡単な会社案内的なものだったら5万円でも出来ますよ」とか「まずはホームページよりもメールを使いこなせるようになることが先決です」とか「ホームページだけが情報発信の方法ではないですよ。メールマガジンは無料ですし、メーリングリストでも年間5,000円ぐらいですよ」

●バレバレ   2001.8.1

知ったぷりのバレバレおやじの話。読者な方々からの反応をみると、どうもこの手の話題が一番ウケるようである。

ITやインターネットはやらなきゃいけない。今どき否定してもみんな同調してくれない。本当はITなんか無くなってしまえば良いと思いつつ、そとに出ればIT推進派として振る舞わざるを得ない。でも自分ではメールはおろかパソコンの電源を入れることすらできない。第一パソコンをいじくろうにも用語がみんな横文字なのでさっぱりわからん。

こんなオヤジが沢山いる。2年ぐらい前までは「インターネットなんかあるから子どもが非行に走る」などと言っていたくせに。

こういった人たちも、色々な会議や会合ではIT関連の意見や提案を発するのであるが、これがどうにも断片的聞きかじりの知識だけなので、まったくもってマトを得ない。他の出席者も同じような人たちなので、結論などは出やしない。

知らないなら知らないなりにおとなしくしていればいいものも、一応自分の存在は主張したいので、限りのあるわずかの知識の中で、さもありげなことを言おうとするのだ。

そんな話は少し聞いただけで、その人のIT認知度はバレバレなのだが。。
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