2002年9月

●コントラスト   2002.9.30

ウェブページでは、一般的に文字や背景の色を何も指示しないと、白の背景に黒の文字になる。これは最もコントラストが高い状態であり、文字がはっきり見えるので読みやすいということになる。

ただし高級感や高品位な雰囲気を表現しようとする場合には、仮に背景が白であるならば、文字をグレーにしてコントラストを弱めるという方法をとる。しかしあまりコントラストを弱めてしまうと環境によってはほとんど見えなくなってしまう場合もあるので、ある程度のバッファを持って加減しなくてはいけない。

また例えばその文字が「読んでもらう」ものなのか「読めなくてもいい、デザイン的要素が高い」ものなのかをはっきり決めておかなければいけない。

よくあるのが背景画像がやたらと目立って文字がひじょーに読みづらいページ。背景に使う画像を単独で見ると、「これ以上コントラストを落とすと画像そのものが認識できなるのでは?」と思って作っているのではあるが、実際には文字とのコントラストが弱過ぎて認識しづらくなるというもの。

画像自体のコントラストよりも、まずは文字とのコントラストを考えなければいけない。多くの場合、「画像のコントラストをこのくらい落とせばいいのではないか?」と思った、さらに2段階ぐらいコントラストを落とした状態が、背景画像としては丁度いいようだ。

●ウェブページの意匠権   2002.9.29

ウェブページのデザインを意匠登録できないか?ということを聞かれることがある。これははっきり言って難しいでしょう。ブラウザの幅を狭くすると右にあったものが下に移動してしまうようなもんをどう意匠として確定するのか?ということになる。当然のことながらブラウザの種類や設定、OSによってもその意匠は変わってしまう。

たとえばWindowsの画面設定で「ハイコントラスト#1(特大フォント)」とかMacintoshのIE5でフォントサイズを300%にしたりすると、オリジナルとは似ても似つかぬデザインとなってしまう。

さらに、登録するときの資料をどんなメディアで申請するかという問題や、申請してから登録されるまでの時間の問題がある。仮に今、登録されたウェブページのデザイン意匠があったとすれば、それはNetscape1.XXを想定して製作されたものであったりするはず。下手をすればモザイクやMacWebかもしれない。いずれにしても登録されたときにはそれを確認する環境はもうこの世にはないのだ。

●集中力   2002.9.28

子供はTVゲームにしてもパソコンにしても覚えるのが早い!ということをよく耳にする。確かに大人に比べると頭が柔らかいぶん飲み込みが早いかもしれない。しかしどうだろうか、子供といえども一瞬で覚えるワケではない。それなりに時間をかけて集中力を維持して覚えているのだ。

大人の場合はすぐにめんどくさくなって、部下にやらせようとか業者に頼もうとかアウトソーシングしようとか考えてしまい、いつしか自ら努力することを忘れているのではないか。

苦労して集中して新しいコトにトライしないでいると何にもできない口だけオジサンになってしまうぞ。

●言い回し   2002.9.27

ウェブショップに掲載する文章を考えるときに基本的な言い回しとして「〜しています」という「ですます調」と「〜しております」という、「へりくだり調?」(正式には何って言うんだろ?)がある。前者をA、後者をBとして、この2種類のうち、どちらを基本にするかを最初に考えておく必要がある。

どちらにするかは、そのサイトのターゲットユーザーの年令層によって決まることが多い。もちろんAが若者向け、Bが年輩向けということになるのだが、問題は幅広いユーザー層を狙った場合にどちらにするかとおいこと。

仮に年輩の方で、例えばAの「特注品の注文も受付けます」という表現に対して「顧客に対してもっと丁寧な言い方はできないのか」と不満も感じる人は極めて少ない。ほとんどは「特注品の注文も受付けます」に対して、「ああそうなのか」と素直に納得するはずである。

しかしBの「特注品のご注文も承っております」にしたときに、当然年輩に方は問題ないのだが、若者の受け取り方として「なんかしつこい感じ」とか「丁寧過ぎてで怪しい…」と感じることがあるらしいのだ。

例えば高校生が実店舗で自分よりも年上の店員に、「誠に申し訳ございません。この商品につきましては当店に在庫がございませんので、お取り寄せになってしまいますがいかがいたしましょうか?」なんて言われるよりも「在庫がないんで取り寄せになりますが、どうしますか?」と聞かれたほうがよっぽど気が楽なのだ。

また、言葉はできるだけ短く簡略化して、という風潮もあり、なるべくAにしたほうが問題はなさそうなのだが、どうも商習としてそうもいかない部分もあるようだ。

●ディスクスペース   2002.9.25

MOには128M、230M、640M、1.3Gの4種類があるのだが、そもそもホームページのデータなどというものは、いくら頑張っても1サイトに付き10M程度であり、230MのMOに20件程度のホームページが納まっていたのはつい2年前のお話し。

プロバイダーのディスクスペースも1契約に付き5Mとか10M程度が一般的であり、1Mというセコイところもあったのだが、最近はどうも10M程度では納まらないケースが増えてきた。

もちろんブロードバンドの普及で動画のコンテンツを掲載するようになったためである。例えばRealvideoでも、この頃では「ブロードバンド用のみでいいですよ」というケースもあり、そうなると512K用の品位となり、1本で20Mを超えるようなファイルも珍しくなくなってきた。

640MのMOはDTPでしか使わないだろうと思っていたのだが、どうも1サイトで640Mに入らない!なんてこともあり得る時代になってきたようだ。

●書類   2002.9.24

机の上にも引出しの中にも机の下にも書類を大量に溜めている人がいる。聞けばどれも重要で大切な書類なのだそうだ。さらにその人はパソコンにも精通していてデータ管理もきちんとできるスキルも持っていたりする。

そんな人に分類されるであろう人が怪我で入院をした。そして入院中に大掃除があり、その人の机の下から大量の書類が詰め込まれた段ボールが出てきた。みんなで相談した結果、面倒臭いから捨ててしまえということになり、そのまま捨てた。

やがてその人が職場に復帰し、その段ボールが無いにもかからわず何の支障もなく円滑に業務を遂行した。

●有料化   2002.9.23

今まで無料だったサービスやコンテンツが相次いで有料化の方向に向かっているようだ。http://cnet.sphere.ne.jp/Enterprise/Story/020918/?ugl

サービスを有料化にした途端に利用者の数は激減する。シェアウェアにしてもしかり。ようするにカネを払うのであれば「いらない」というのが人の心理。

しかしたかが月々5ドルとか年間1000円程度の支払いが本当に勿体無いがために止めてしまうのかいうと、それだけではない。手続きが煩雑で面倒なのだ。クレジットカードのNo.を打ち込んだり、パスワードを入力したり、色々な画面にたらい回しにされたあげく、ブラウザのバージョンや種類によってそこから先に進めなくなったり、サーバのコンディションが悪くて接続できなかったり、途中でいらぬはずの個人情報を要求されたり、実在するかどうかチェックするために確認メールの返信を待ったり、入力に失敗して再読込みしようとしたら受付けなかったり、と、その煩雑さをあげたら枚挙に暇が無い。

パソコンの脇にコイン投入口があればどれだけ楽かとも思うのだが。。

●FAXのデメリット   2002.9.22

FAXとE-mailを比較するとそれぞれメリット、デメリットがある。しかし機能面とは別のところでFAXのデメリットがある。それは、まずは1つのプロジェクトを進行する途中でFAXでのやりとりがあるがために紙のファイルが存在してしまい、これをファイリングする文房具のフォルダなるものが必要になってしまうということ。

もう1つは、通常メールというのは1人1アドレスであるが、FAXは通常事務所の1台をみんなで共用している。だから席を立って確認しに行かなければならないため、メールとの時間差が生じてしまうということ。FAXを見る前にFAXの補足事項のメールが来てしまったりして、これが混乱の元となったりもするのである。

もちろんパソコンでもFAXを受発信することはできるが、これがどうもフリーズの原因になったり、本来「紙」で受発信するものを無理矢理デジタルにしているようでイマイチ使い勝手が悪い。馬車にもなる自動車みたいな感じだ。

●年寄りとオタク   2002.9.21

年寄り、と言っても高齢者という意味ではなく、何となくキャラとしての年寄りであり若年寄りも含まれるのだが、そういったたぐいの人からのメールがたまに来るのであるが、これがなかなか困ったものである。その傾向として、
  • 内容が細かく、丁寧である。
  • そのメールを読んだ後、こちらがどのようなアクションを起こしたらいいのかが全くわからない。
  • こちらの質問に対しては全く回答がない。
というようなもの。ビジネスベースでの情報交換にはなり得ない。

いわゆる「オタク」にも似たような傾向がある。とにかく自分のコトしか考えておらず、自分が好きなものは「正」で、自分が嫌いな物は「誤」として、これを基準に思考回路がスタートする。そのような人のメールの傾向として、
  • 内容が必要以上に細かく、丁寧である。
  • そのメールを読んだ後、こちらがどのようなアクションを起こすかなどということは考えていない。
  • 自分の意見や行為がちょっとでも批判されると全く回答がなくなる。
ビジネスにならないのは言うまでもない。

●芳しくないB2C   2002.9.20

B2Cでの問題は何と言っても過剰な価格競争にすぐに陥ってしまうということ。消費者はオークションや売りますコーナーまで含めて日本中のサイトから最も安い店を捜すのだ。買うほうの立場で考えれば当たり前のコトである。

しかしこれが売るほうの立場で考えるとたまったものではない。いきなり全国で一番安い店と競合させられてしまうのだ。そしてその販売価格は自分の店での仕入れ値より安いという場合も少なくない。

ではどうすればいいのか?1つの選択肢は「やめる」ということ。そしてもう1つは「メーカー希望小売価格が公開されている商品は売らない」ということ。そしてどうしてもメーカー希望小売価格が公開されている商品を売る場合は付加価値として「自分の店でしかできないサービスを加える」こと、ではないだろうか。ようするに商品、価格、サービス、を含めて、とにかく何かが「日本一」でなければならないのだ。

このことを理解しないで「インターネットは売れない!」などと嘆いても仕方がないのである。

●Netscape7.0   2002.9.19

以前ここに書いた、

>Macintoshで作業する場合、Internet Explorerでは
>イマイチ遅い。Netscape6もさらに遅い(たぶんNetscape7も)。

という内容に対してアドバイスをいただきました。

Netscape 6 と 7の間には、元となった Mozilla のバージョンがかなりあり、年月で言えば一年間の差があります。起動及びページのロードなどのパフォーマンス向上はかなりのものがあるはずなので、まだということであれがこれを機に バージョンアップされてみてはどうでしょうか。

Netscape のウェブサイトを見ると、Mac OS / Mac OS X版の両方の日本語が出ているようです。 ftp://ftp.netscape.com/pub/netscape7/japanese/7.0/mac/

とのことでした。貴重な情報ありがとうございました。

さて早速ダウンロードして使ってみましたが、やはり重い…ですね。 Mac OS Xで、それなりの速いマシンを使用すればそれなりに動くとは思うのですが。。

●イチとアイとエル   2002.9.18

例えば漢字の「工」とカタカナの「エ」、漢字の「夕」とカタカナの「タ」のように、前後の文脈が無い限りは判断できない文字がある。日本語には漢字とひらがなとカタカナがあり、漢字においては数千種類もあるのだから、中にはこのように判別しづらい文字があっても仕方のないところ。

しかしたった26種類しかないアルファベットと10種類しかない数字、これにアルファベットの小文字を含めて62種類の文字の中に何で「I」「l」「1」という判別しづらい文字が存在するのだろうか?

世界中で使われているので今さら修正するわけにもいかないのだろうが、例えば「L」は小文字では「Г」にするとか、「I」は「」」にするとか、ちょっと工夫すれば重複と読み間違いは避けられるはず。ローマ数字の「I」も含めて、これらの読み間違いによる経済的損失は少なからずともあったはず、そしてこれからも起こるはずである。

●方言   2002.9.17

プログラミングを専門にやっている人から「HTMLは方言が多いからなァ」と言われるコトがる。確かにC言語やJAVAに比べると、HTMLは色々な記述方法があり、突然ソースを見せられても何がなんだか分らないという場合がある。

JavaScript弁(JavaScriptを多用した記述)、SCC弁(スタイルシートを多用)、ホームページビルダー弁、ネスケ弁(Netscape専用タグを多用)、などがある。特にJavaScript弁のようなHTML以外の言語が記述の中に混ざってくると、もはやデータのほんの一部にしかHTMLが使われていないというコトもある。

あとHTMLの場合は多少間違っていてもブラウザによってはちゃんと動いてしまう場合もあり、さらにホームページエディタを使用した場合は、HTMLを理解していない人が間接的にHTMLを書いているということになる。これは他の言語ではあまり無いケースなのでは?とも思う。

標準語がまだまだ確立されていないような状況でもあるのだが、ここに外国語でもあるXMLが混ざってくると、さらに分らなくなってしまうのではないかと心配でもある。

●手順   2002.9.16

ウェブデザインの仕事をしていて常時使うソフトと言えばブラウザとテキストエディタの他はPhotoshopぐらいであるのだが、たまに使うソフトというのがいくつかある。それはAdobe Illustrator、Macromedia Flash、Director、Painter、Shadeなどである。どれも一筋縄ではいかない強豪であり、いきなり使いこなせるような代物ではない。

昨日もあるメーカーのロゴを3次元で作って掲載するため、まずはカタログのロゴをスキャンして、Illustratorのペジェ曲線を使ってトレースし、これをshadeで読込み3次元にしてレンダリングするという作業を行ったのであるが、どうもたまにやるとその操作手順を忘れてしまっている。「以前はスイスイと使っていたはずなのだが…」と思いつつ、色々といじくっているうちに何とかなることはなるのだが、完璧に思い出したころに作業は終わっているのだ。

きっと次に使うときにはまた忘れているのだろうなと思うのだが、だからといって頻繁に使うような仕事はないし、これらのスペシャリストにアウトソーシングするほどの内容でもない。まっ、しょうがないか。

●カード決済   2002.9.15

ウェブショップでカード決済ができるということは、消費者にとってはクレジットでの支払いが出来る、または銀行口座に残金が無くても購入できるというメリットがあり、ショップ側にとっては未払いの心配がない、それにカード会社と契約できているという実績がその信用度にもつながるというメリットがある。

逆にデメリットとしては、ショップにとっては入金までの時間がかかる、手数料が高いということだろう。また、カード決済のみというわけにもいかないので、他の決済方法も併用する必要があり、その処理が何通りにもなり、管理が面倒になるということも言えるかもしれない。

消費者にとってのデメリットはセキュリティーの問題ということだろう。 そう考えるとメリットとデメリットが微妙であり、対応したほうがいいかどうか判断は難しい。そこで1つの判断基準として、消費者がカードが使えないという理由で商品の購入を諦めるというケースがどの程度あるのか想像してみることだろう。

あと気を付けなければいけないのは、カードに対応した場合、使用できるカードの画像をみやみに並べて表示すると、何だか水商売っぽくなってしまうということだ。

●ログ   2002.9.14

アクセスログというものは思いのほか見られていない。独自ドメインを取得しているとすれば、多くの場合、管理者用専用ページ、もしくはログファイルをFTPでダウンロードするかたちで詳細なアクセス状況を確認することができるはずである。

見られていない理由は、まず専用ページの場合、ログインするためのIDとパスワードが必要であり、これは接続やFTPと共通ではない場合が多く、いちいち覚えて(控えて)いない。

FTPの場合は、自分でウェブのアップをしてない場合、FTPというものを理解していない。またダウンロードするとしてもそのファイルが巨大過ぎてイヤになる場合もある。

共通して言えるのは、ログ自体がSEのために書かれている場合が多く、一般の人にとっては意味が分からない場合が多い。ヒットとページビューと転送量とどれを見ればいいのか?URL別とドメイン別とホスト別のでれが何なんだ?といった具合である。

●高速ブラウザ   2002.9.13

ブラウザの読み速度を売りにしているのがOperaであるが、大切なのは実際の速度というよりも体感速度。その点、OperaはInternet Explorerに勝ててはいないという報告もあるようだ。

現実的に考えればブラウザそのものの読込み速度はOSやCPU、ウェブの種類や回線速度など、色々な状況によって左右されるので、一概に速いといっても使ってみるとそうは感じないというケースもあるだろう。

しかしウェブデザイナーにとってのブラウザの読込み速度(体感ではなく実質的速度)は非常に重要である。とにかく1日に数百回は再読込(更新)をするので、ブラウザの読込み速度がトータルでの作業時間に影響する。

Macintoshで作業する場合、Internet Explorerではイマイチ遅い。Netscape6もさらに遅い(たぶんNetscape7も)。iCabもそれほど速いとは言えない。仕方なくサクサク動くNetscape4.7あたりを使っているのであるが、そろそろ見れないサイトを増えてきたので代え時ではある。

そういう意味ではOperaのMacintoshのリリースが待ち遠しい。。

●ウェブの製作と運営   2002.9.12

ウェブデザイナーの中にはデザインに関しては相当なスキルとノウハウは持っているが、運営のこととなるとあまり知らないという人が多い。

それもそのはずで、きちんと運営してそれなり成果をあげるためには、そのウェブに「引っ付き」にならないといけないのである。つまり専任ということ。しかしそうなると新規のウェブデザインの仕事はキャパ的に難しくなってきる。

つまりフリーで一人でやる以上は、新規の製作を主にやる店舗設計者か、限られた少数のサイトの運営をフォローする運営管理サポート業のどちらかになってしまうワケである。

とはいっても後者のほうは収入は安定するものの、クリエイティブという面ではイマイチ面白くない。…などと贅沢を言っている場合ではないか。。

●事務処理の常識   2002.9.11

取引先に書類を郵送したときには、伝票や送り状の控えをとっておき、無事に届いたかどうか相手に確認をする。また、電話で話した内容もその重要度によってはメモを残しておく。取引先や他部署に出した指示は必ず上司に報告する。

といったところは事務処理を行う上では常識である。ところがこれがメールとなると、そもそも常識が確立されていないせいもあるが、とにかくいい加減な情報のやりとりになることが多い。

受信した際にCCとなっていた宛先に返信の際にCCしない。窓口業務を担当している人間を飛ばして直接現場にメールする。1つのメルアドを複数の人間が共有する。強く催促されているにもかかわらずレスしない。長いメールを読まない。 等々である。

メール以外の事務処理については細かい事まで口煩い上司も、メールとなると何も言わなくなるというケースも多い。ようするに分らないのだ。と同時に自分が常識やマナーに反する行為をしてしまうことを恐れているのだ。

まあ、それでも大した問題もなく、つつがなく業務が行えているということは、メール以外の事務処理の常識というものもさして重要ではないということだろう。

●VIDEO撮影   2002.9.10

ブロードバンドが普及するに従って動画のコンテンツを使用するケースも増えてくる。特にVIDEOで撮影したものを掲載するのは特別なスキルがなくても可能である。しかし人様に見せて恥ずかしくないVIDEOの撮影というのは意外に難しいもの。よくなるあるのが、

・ズームの使い過ぎ
・パンし過ぎ
・画面に対して対象物が斜めになっている
・同じ場面をやたらと長く撮る
・自分が動きながら撮っている
・撮影中にやたらと喋る
・途中に静止画を撮影する
と、以上のことをやらなければ、かなり良い映像になるのだが…

静止画であれば後からいくらでも修正できるが、動画の場合はそうもいかない。撮影時のクウォリティーが最後まで影響してしまうのだ。

●不正コピー   2002.9.9

アプリケーションの不正コピーが行われるケースは数年前に比較するとかなり減ってきたのではないかと想像できる。コピーは違法行為であるとの認識が一般にも浸透したと同時に、販売する側も、不正コピーを想定しての価格設定を行わざるを得ないということも少なくなってきた、ということだろうか。

メーカー(販売)側がコピーを防ぐ方法の1つとしてこんなのがあるとかないとか。

まずはそのアプリケーションのオフィシャルサイトに掲示板を設ける。ユーザーに紛れてメーカー側のさくらが定期的に書込みをする。バージョンアップの話題が書込まれる中、そのさくらが「誰かコピーくれないかなあ」と切実な思いのあまりうっかり本音を書いてしまったユーザーに化けて書込むのである。当然のことながら他のユーザーから徹底的に攻撃を受けるという結果になる。これを見たその他のユーザーは、「あ、コピーっていけないんだなあ」と実感するという仕組みである。。

●大文字小文字   2002.9.8

高齢者で、ある年代の方々は敵国語である英語を学校で教わっておらず、アルファベットそのものが読めないという場合がある。こういった方にパソコンを教える場合はアルファベットの読み書きから練習していただかなければならない。

また小学生は基本的には英語を習っていないので同様にアルファベットが読めない。特に「小文字」は分からないのだ。だからローマ字入力は出来ても、メルアドやURLが打ち込めない場合が多い。

どちらにしてもキーボードには大文字しか印刷されていないということが問題なのである。

もはやほとんど使われなくなった「かな入力」のための「かな」の印刷を止めて、代わりにアルファベットの小文字を印刷されたキーボードがあれば大変有り難いのだが、そんなのって無いのだろうか?

●デザインの評価   2002.9.7

もともとデザインの評価というのは難しいもの。視覚的、造形的、構成的に優れているかどうかという点では、ある程度経験のある人であればそれなりに妥当な評価をすることはできる。

しかし、デザインがファインアートと最も異なる部分は、それが「商用」であるということ。常にその背景にビジネスがあって成り立っている。

だからどんなに素晴らしい造形や構成や色調であったとしてもビジネスとして成功しなければ、成功したデザインとして評価されることはない。(例外があるとすればGood Design等の「賞」をとったという事実)。

従ってビジネスが成功しない場合、ヘタをすると「デザインが悪かった」ということにもなりかねない。逆にビジネスで成功した場合は、仮にそのデザインが造形的にレベルの低いものであったとしても「デザインが良い!」という評価になる。

というわけで、ウェブにおいてはそのサイトがビジネスとして成功するような指導やアドバイスが付加業務として必要になってくるのである。

●風呂敷   2002.9.6

風呂敷を広げたわりに中味が無いという人は多い。しかしその逆の場合も多いということはあまり知られていない。風呂敷に包むべき内容のある中味は持っていてもそれを包んで運んで他人に見せるということをしない人たちである。

どちらが良いかというと微妙ではあるが、とにかく中味と風呂敷の両方を持っているに越したことはない。

だから中味を持っている人は風呂敷をどこかから捜してこなくてはいけないし、風呂敷だけの人は包むべき中味を見つけなければいけない。

ところがどちらも持っていない人は、とりあえず入手しやすくて安価で軽い風呂敷もほうに目が行き、ついつい人前でがばっと広げてしまうのである。

●ユーザーの絶対数   2002.9.5

国内で普通自動車免許を持っている人の数は約7000万。この膨大な数をターゲットとしてクルマは売られている。

これが剣道の防具となるとどうだろうか?国内での競技人口は約700万。どう頑張ってもその数はクルマの1割しか売れないという計算になる。

国内でのカーリングの競技人口は約4000人。カーリング用のストーンを売ろうとした場合、1チーム10人としても、各チームが新品を1個ずつ買ったところで400個。1回買えば何年でも使えそうなので、400個以降の売上げを見込むのは難しい。

セパタクローにいたっては国内での競技人口は約100人とのこと。ボール(竹で編んだもの)を日本中に売ったとしても100個を超えるのは難しい。

ウェブショップではなるべくニッチな市場を狙う方が成功しやすいが、あまりニッチすぎると需要が頭打ちになるのも早い。また多少売れたからといって、拡販を目論み支店を展開したりしても、実はそれ以上のニーズが存在しなかったりもするので気を付けよう。

●期待しないほうがいい   2002.9.4

ポータルサイトや地域や業界のリンク集に自分のページが掲載される。隣に「NEW」の文字が点滅していたりして、「新着サイト一覧」の一番上に載っていたりする。さあ、これでアクセス増加間違い無しだ!と思うのであるが、これがなかなか効果が少ない。いつまで経っても大してアクセス数が増えないのだ。「何で見に来ないんだ!?」と思う前に、じゃあ、あんたは「新着サイト一覧」ページに掲載されている他のページを見に行ったのか?ということだ。

そうそう簡単に見に行く(来る)ものではないと思ったほうが賢明だ。その前にそのポータルサイトやリンク集のページ自体がどれだけのアクセス数があるかということも問題である。

これが雑誌の場合はどうだろうか?トップページのスクリーンショットと解説文も掲載されている場合ならともかく、一覧表の中の1つとして掲載された程度ではなかなかアクセス増加にはつながらない。そういったページを雑誌のURLを見ながらパソコンで打ち込むという状況は考えづらいのである。

色々なところで紹介されるような努力は必要であるが、掲載されたからといって過剰に期待するのは間違いである場合が多い。

●電話代と電気代   2002.9.3

「ウチではパソコンが1人1台あって、みんなインターネットやってるんですよ。」という話を聞いた近所のオバサン「あ〜ら、じゃあ電話代がかかってたいへんね。」「いや、常時接続なんでせいぜい月5000円程度ですよ。(かかるわけないじゃん!あんたみたいにイエデンで1時間も2時間も喋るのに比べりゃよっぽど安いぞ)」

「でも電気代はかかるでしょ?」「いや、パソコンも液晶画面なんで、大してかからないですよ。(あんたんとこみたいに32インチのTVを1日中ツケっぱなしにしているよりかどれだけ安いか!)」

「目が疲れるでしょ?」「適度な距離を保ってリラックスしてやっていればそんなに疲れませんよ。(何とかしてパソコンをやってない人のほうが幸せであると言いたいんだな?)」

「運動不足になるでしょ?」「まあ確かになりますね (^_^;) (あんたみたいに用もないのにぶらぶら出歩くのがエネルギーの無駄使いなんだよ!)」

「でもいいわね、私もやろうかしら、ガハハハハ…」「そうですね、今からでも遅くないですからやったほうがいいですよ。(おまえにゃー絶対に教えないからな!)」

そう、その昔、クルマの無い家のおばさんが、「ガソリン代がかかって大変ね」とか「維持費が大変でしょ」とか「免許とるのってお金かかるんでしょ?」とか、とにかくクルマを持つことで不幸になるという理屈を構築しようと躍起になっていたのを思い出す。。

●BBでのTV番組配信   2002.9.2

TBS、フジ、テレ朝の3社が9月1日から11月30日まで、テレビ番組をBBで配信する試み「Chance!@トレソーラ」を行うとのこと。ユーザーは月額1000円で、80年〜90年代に放送された番組を中心に8ジャンル、50−60本のコンテンツを視聴できるとのことである。

問題はいくつかある。配信する側にとっては著作権をどう処理するかということ。それと採算が合うかどうかということ。

見る側にとっての問題は、番組がオリジナルではないということであり、TVに対してのメリットがそれほど感じられないということ。

現実にMedia Playerでのストリーミング再生は、TVに対して画質は劣るし、画面が小さく(小さくしないと粗くて見られない)、野球中継では画面に表示されているスコアの数字は小さ過ぎて読めない。また、Media Playerを再生している間に同じマシンで他の作業を行うのは速度が遅くなり、かなりのストレスを感じるはずである。

14インチのTVを1万円で買ったほうがまだまだお得のようである。あと、スポンサーが少なくBB用に用意されたネタが限られているために常に同じCMばかりが流れるなんてことの無いようにもして欲しいところだ。

●ブロードバンドの普及   2002.9.1

NIftyが今年4月に東京電力のISP向け光ファイバー回線を利用する家庭向けインターネット接続サービスを開始し、5月にはBIGLOBE、そしてスピードネットが東京電力のFTTHサービス「TEPCOひかり」に対応したサービス「TEPCOひかり。(ホーム/SOHO)」の受け付けを8月27日に開始した。

一方、NTT東日本では、「フレッツ・ADSL」の提供エリアで、年内に11道県の延べ147市町村を追加して9月1日から順次受け付けを開始するとのこと。東日本エリア内の同サービスのカバー率は93%になるということだ。

これだけを見るとe-Japan計画は着々と進行しているようにも思われるのだが、実は上記のFTTHとADSLは、あくまでも申込めば対応できるというもので、何もしなければFTTHもADSLもやってこないのだ。

e-Japan計画では2005年にADSL等の高速インターネットを3000万世帯に、FTTH等の超高速インターネットを1000万世帯に普及させることを目標にしている。ちなみに日本の全世帯数は約4000万である。

インターネットとかパソコンとかに全く縁のないであろう数千万の人たちをカウントしないとこの目標は達成できないはずである。また、インターネットの使用頻度が低く、アナログのダイヤルアップで間に合っているという人も思いのほか多いのだが…どうするのだろうか?
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