2002年10月

●困ったバナー   2002.10.31

フリーのMLで本文の前に広告のテキストが入るものがある。これをケータイで受けると、なかなか本文が登場しないで困るということになる。広告をうまく利用することもビジネスではあるが、消費者に無駄な通信費を発生させるようなやり方はやめてほしいものだ。

また、フリーのアプリケーションで、広告が常時表示されるタイプのものがある。しかしこれも画面上で多くの面積を平面的に占有し、邪魔なことこの上ない。もちろん正式な製品版を購入することでこの広告バナーは表示されなくなるのだが、これってある意味「ゆすり」的な発想なのではないかと思う。

Windowsのインターフェイスをパロった?(真似た)バナーというのがある。ポインターがボタンを押したり、コピーするときのバーメーターが動いたりするものだ。しかし超初心者はこれを見て本気で焦るということもあるのだ。「あ、また何にもしてないのにパソコンが勝手なことをやり始めた!ど、どうしよう…」

●バナー   2002.10.30

広告の看板はでかいに越したコトはない!というのは当たり前ではあるのだが、それってパソコンの画面でも言えることなのだろうか?

とにかく品の無い派手なバナーはウェブページのデザインを根本から台無しにしてしまう。もし、でかいコト、と派手で目立つコトが条件であるならば、TVのCMは今日のように洗練されてバラエティーに富んではいないはず。

それにパソコン画面上での広告バナーは「見てもらう」ことではなく「クリックしてもらう」ことが目的のはず。ならばもっとクリックをそそるような方策を考えて欲しいものである。

現在多くの広告バナーはクリックするまでもなく「ああ、わかったよ!」という内容のものが多すぎるのではないか。つまりバナーでそのサイトの内容を全て説明してしまっているので、あえてクリックしてそのサイトを見に行くという気にはならないのである。

●tableの幅-2   2002.10.29

そして、これらを全て解決するのが……スタイルシートでフォントサイズを固定、ということになるのだが、環境による対応/未対応の問題や、視力の弱い人への対応ができなくなる(ブラウザ側でのフォントサイズの変更ができなくなる)という問題が発生する。

もちろん文字を全て画像データにしてしまうという最後の手段もあるが、これは スタイルシートでフォントサイズを固定と同じ問題を含んでいることになる。

また、予め横幅を固定という方法がある。全てにあてはまるわけではないが、基本的には、「テキストが箇条書きの場合はフォントサイズに依存して、横幅にフレキシビリティーを持たせ、改行をさせない。」そして「テキストがある程度の長さ以上の文章である場合は、改行にフレキシビリティーも持たせ、横幅をFIXする。」というやり方が一般的のようだ。

いずれにしても、ホームページの画面は、極端な話一人ひとりが異なった環境や設定で見ているわけで、どんな環境でも、それぞれできるだけ問題が少ないような最大公約数を見い出して、そこを基準に制作するのがプロの仕事。

そもそもホームページ(HTML)という概念そのものが、DOS-VでもUNIXでもMacintoshでも表示できるマルチプラットフォームに基づいていて、簡単に言えば、規格の異なるコンピューターでも何とか共通で表示させてしまおう!といった感じなわけだ。

そこに究極のレイアウトを求められると困るのである。

●tableの幅-1   2002.10.28

tableの幅を決めるとき、フォントサイズに依存する方法がある。しかしこの場合、ブラウザ側でフォントサイズを「大」や「特大」に設定すれば、その分横幅は長くなり、逆に「小」にすれば短くなる。

また、ブラウザで設定しているフォントの種類によっても変わり、例えば「MSゴシック」を「MS明朝」にすれば若干長くなるし、プロポーショナルフォントに設定することでも変化する。

もちろんMacintoshで見た時、Netscapeで見たときでもそのフォントの設定状況によって長さは変わる。

では、フォントサイズに依存しないで、横幅を予め固定してしまうという方法もあるが、その場合、ブラウザ側でフォントサイズを大きく設定すると、テキストが予期せぬ位置で改行される。よくある、文章最後の1文字だけが改行されて下段に来てしまうというものだ。

こ両方を避けるためには、改行禁止のコマンド(nowrap)を入れて、さらには幅を固定しておく。そしてその固定した幅よりテキストが長くなってしまった場合のみ、横幅がその分延長されるという方法もある。しかしこれだと画面サイズが小さい場合に横スクロールが発生する。つまり文を読むときに横にスクロールしなければいけないということ。……明日に続く

●パソコンの買換え   2002.10.27

そろそろパソコンを買い替えようと考えている人も多いのであるが、どうもその買換えの理由が不純である場合が多いようだ。HDが一杯になったとか、ADSLにするのでとか、よくフリーズするのでなどといった理由である。

HDが一杯になったといっても無差別に撮りまくった最高画質のデジカメデータや一度もやったことのないゲームソフトや添付ファイルがひっついたまんまの過去のメールとか、そんなもんを全部捨てちゃえば、まだまだ余裕はできるはず。

ADSLはWindows98でも十分使える。何も問題はないはずだ。フリーズに関しては、まあ、大量のスクリーンセーバーだの、これから先一生使わないであろうプロユースのアプリの最新バージョンとか、とにかく入るものは何でも入れちゃうのだからフリーズもするわけだ。またひどい場合はウイルスに感染したまんま、なんていうのもある。

こういった人がパソコンを買い替えても、すぐにHDは一杯になり、しょっちゅうフリーズするようになるのは目に見えているのだが。。

●デザイン完成度   2002.10.26

そもそもデザインというものは「完成する」というコトはない。100満点中80点ぐらいで「完成」としてしまう場合がほとんどである。もちろん90点、100点と、完成度を高めていくことも必要なのだが、労力対効果を考えると、80点付近が丁度良い妥協点でもある。

60点のものを80点にするのは比較的簡単であるのだが、80点のものを90点にするためには、60から80点にしたときの倍ぐらいの時間がかかるのである。さらに90点を95点にするためには、80から90点にしたときの倍の時間がかかる、というような感じである。

そうなると98点から99点にするためには膨大な時間を要する、ということにもなり、ウェブデザインがビジネスである以上は、そんなところまでは追求していては採算が合わないのである。

もちろん、だからといって60点のものをクライアントに提出してはいけない。。

●日付け感覚   2002.10.25

SOHO者は仕事時間が不規則であり、24時間の使い方がデタラメであるため、日付けの変わり目という感覚があまりない。

1日に1時間半の睡眠を4回とったり、ぶっ続けで何十時間も仕事をしたり、12時間まとめて寝たり、気がついてみれば1週間で1回も家の外に出ないとかいうこともある。

しかし仕事には必ず納期というものがあるので完全に日付けに無頓着になってしまうとそれはそれで問題でもある。 だからこうして毎日更新するたびに日付けを確認しているのでもある。

●似顔絵ビジネス   2002.10.24

似顔絵をビジネスとしている人も増えているようだが、その作業内容や求められるスキルは「デザイン」と共通する部分が多い。しかしビジネスというスタンスで見ると、まだまだ発展途上である。

例えば似顔絵作品の公募があったとする。当然のことながら募集するほうは、入選作や大賞を世間に発表、告知することで何らかのメリットを求めるわけである。

だから必ずしも優れた作品が入選するわけではない。描かれた人物によって選ばれるコトもあれば、大衆受けする作品が大賞をとったり、有名な審査員の一声で決まってしまう場合もある。これはデザインという常に商用という背景があって制作する作品では当ったり前の話しである。

しかし似顔絵の世界では、落選した人々が「審査基準がなっとらん」とか「運営方針が間違っている」とか「対応が悪い!」とか、まあとにかく文句タラタラ状態である。

●プロ野球中継   2002.10.23

「次の回に松井に打順が回るから、今のうちにさっと風呂に入っておこう!」ということが野球を見る場合には可能であるが、サッカーではこれができない。とにかく90分間目を離さずに TVの画面を見ていなければならない。

プロ野球中継は、帰宅したおとうさんが、夕食から就寝までの家での時間をたっぷりとフルに使って楽しめる娯楽なのである。まさに日本の典型的サラリーマンのライフスタイルにフィットしたエンタメということが言えよう。

しかしここにきてライフスタイルが多様化し、労働時間にもバラツキが出てくると、以前のような延々と野球中継を楽しむというわけにはいかない人も増えてた。そこで試合時間の短縮化やジャイアンツに片寄らない中継カード、インターネットでの動画のライブ配信など、新しい試みが色々と行われている。

しかしその反面「やっぱ巨人あってのプロ野球でしょ」という人も少なくない。まあ、確かに東京以北はほっとんどがG党というのが現状でもあるようだ。

●柿泥棒   2002.10.22

庭の柿を塀の外から盗む。大量に盗んで何処かで売りさばこうというのではない。1〜2個味見をしてみようという程度のものだ。塀の外からなので不法侵入にもならなければ、見つかったところで逮捕されるわけでもない。でも明らかに他人の所有物を盗むのだから犯罪である。

他人のサイトからCopyRightsの表示があるにもかかわらず勝手に画像をコピーして自分のページに貼付けている族が後を断たない。何か言ってきたら削除すればいい、ぐらいに考えているのだ。確かに転載しているのが商用サイトでなければ損害賠償を請求されることはほとんどないだろう。恐らく削除要求に従って謝罪すれば済むはなしだ。

しかしそれ以前に他人の物を勝手に盗んで使っているのだから窃盗であるのだが、そんな意識は全くないというところが問題だ。民度が低いということだろう。

●送信済みアイテム   2002.10.21

メーラには「送信済みアイテム」とか「sent」というフォルダがあって、多くの人はこれらのフォルダを発信したメールの控えとして活用しているものと思う。

しかしだ、デザイナのような仕事をしているとこれらのフォルダはあまり役に立たない。とにかく戻って来る、又は不達のメールが多いのだ。もちろんその原因は添付ファイルにある。

この添付ファイルの容量に制限も設けている(しかも使っている本人は知らない)というケースも多く、この制限を超えた場合の多くは不達となる。または添付ファイルがエンコードされてしまうというケースもある。

そうなると自分の控えにいくら送ったという証拠があっても相手には届いていない、または使えない状態で届いているということになる。

そこで仕方なしにBCCに自分のメルアドを入れ、一度メールサーバを通った状態で、つまり相手が受信したのと同じ状態で自分に戻って来るようにする。

問題は重た〜い添付ファイルをやっと送り終わった後に、同じものを受信しなければいけないということである。

●動かない!繋がらない!   2002.10.20

パソコンが普及するにつれ、動かない!繋がらない!壊れた!という声が地域のあちこちから聞こえてくるようになる。これに目をつけパソコンの訪問ドクターやレスキューのようなビジネスを思い付き、これは絶対に需要がある!と信じきっていざ始めてみるとこいつがなかなか思うようにいかない。

とにかく症状も環境もユーザーのレベルも要求も千差万別であり、とてもビジネスとして確立するような代物ではないようだ。パソコンはさておき人が訪ねて来ることが目的の老人もいれば、特定のアプリケーションの極めて専門的なコトを教えて欲しいという場合もある。

また、リカバリー以外に対策がないほど壊れてしまっている、プロバイダーへの使用料未納で回線が繋がらなくなってしまった、ハードそのものが壊れている、アクセスポイントの番号が変わってしまった、レンタルサーバー屋が夜逃げした、ホームページで商品を売りたいのだがその方法を教えて欲しい、FLASHの使い方を教えて欲しい、XPをインストールしてほしい‥‥

「接続のIDとパスワード分かりますか?」「え〜と、どっこいしょっと、えーと……かあさ〜ん!」…そして気がつくと出前で昼飯を注文していて「まあまあまあ、遠慮せずに食べていってください」。。そして孫の自慢話を延々と聞かされるハメになっていくのである。

●HPの閉鎖   2002.10.19

爆発的にホームページの数が増えていくと同時に閉鎖されるホームページも少なくない。その理由も色々とある。
  1. ネタが尽きた、又は飽きた。これは個人のサイトに多い。
  2. 管理に手間がかかるわりに効果が少ない。サークルや団体のサイトによくあるパターン。
  3. 会社が無くなったのでホームページだけあっても仕方がない。倒産する企業も増えているし。
  4. 管理者が会社を辞めた。これもよくある話。
  5. ホームページがあることで雑用が増えてしまった。
特に5番目は、例えば幼稚園のサイトで、保護者からのメールを受付けた途端にクレームが殺到したとか、地方議員のサイトで始末に悪いメールが沢山来たり、掲示板に政治的に危険な書込みがあったりとか。

どんな業種や組織、また個人や家族といったプライベイトな環境でもホームページを作ることは可能である。しかし無いほうが望ましいというケースも稀にあるようだ。

●背景黒   2002.10.18

ウェブページの背景を黒で作ることがあるのだが、これがなかなか難しい。2つの問題があるのだ。まず1つ目はアダルトっぽく、アンダーグラウンドっぽくなってしまうコトである。特に広告バナーを沢山並べたり、ENTERという文字を入れたり、クレジットカードの画像を並べたりすると、あっという間にそれっぽくなってしまう。また必要以上に文字を大きくしたり派手な色にするのも避けたほうが良い。

のう1つは、文字色のコントラスト。1つ目と相反する問題でもあるのだが、シブいデザインを狙って文字を暗めにすると、環境によっては全く読めなくなってしまう。実際、既に公開されている背景黒色のページの2割ぐらいは環境によっては見えないようである。

その環境というのは、何年も使っている古いモニターのこと。CRTの場合は毎日使うと2〜3年後にはコントラストを最大に上げても、新品の標準より暗くなってしまい、コントラストをいじらければ(買ったときの設定のままであれば)かなり暗くなっているはず。

とはいえ古〜いモニターを確認用として所有しておくわけにもいかないので、最も古いモニターを使っていそうな知人に見もらってチェックするしかないのである。

●尺度   2002.10.17

ある組織に新しい人間が入ってきたとする。その組織にはA派とB派の2つの派閥があり、周りの人はその新しい人が何かするたび、何か言うたびに、「あいつはA派だ」「いや本当はB派だ」と勝手に決めたがる。

外部から見ればまったくもってナンセンスなハナシであるが、組織の中にいると、これが非常に重要な問題らしいのだ。つまりその中にいる人にとっては、A派orB派という2つの目盛りしかない物差しでしか測れなくなってしまっているのだ。

これだけ価値観が多様化してくると、1つの物事を1本の物差では測れない状況になっているはずだ。にもかかわらず巻き尺でネジの太さを測ろうとしたり、ノギスで部屋の広さを、鯨尺でオイルの残量を、体重計で塩を、地球儀で抜け道を、ストップウォッチで1週間を、というようなトンチンカンな尺度で物事を無理矢理測ろうとしている人っていませんか?

●費用対効果   2002.10.16

ウェブショップを開設するにあたってその道の専門家にプロデュースを頼み、デザイン事務所にデザインを依頼して、定期的な更新契約を結び、新製品の撮影もプロに頼む。

そうすれば立派なウェブサイトと明確なコンセプトによって体裁の良いお店ができてそこそこの売上げも見込まれる。

しかしこれではダメなのだ。よほど売上げないとウェブショップのオーナーは喰っていけるだけの利益は生み出せない。増して専門家に支払う経費と、初期投資の回収を行わなければならない。

取扱っている商品のカテゴリーにもよるが、販売価格を上げた途端に売れなくなるということもある。薄利で大量に売るという方法もあるが、そうなると発送手配や在庫管理、クレーム処理等で滅茶苦茶忙しくなり用役費がかさむ。

ウェブショップで儲かる仕組みを構築するのは物凄〜く難しいのだ。従って、いかに少ない経費で回転させるかというのも重要なポイントともなるのである。

●TITLE   2002.10.15

HTMLで最も多く間違える、というか忘れるのが<title>そのページのTITLE</title>ではないだろうか。HTMLの初歩の初歩ではこの<title>を教えるのであるが、その度に「そう言えば…」と、最近作ったサイトのことを思い出し不安になる。そして案の定コピー元の他のサイトのタイトルがそのまま入っていたりすることもある。

忘れやすい要因としては、誰もこんなところは見ない、というのもある。また、ページ毎(ファイル毎)にそのページのタイトルを書いていくのは面倒な作業の割りに目立たない、というのコトも言える。

しかしこのタイトルがサーチエンジンに引っ掛かることもあるようなので、やはり律儀にそのぺ−ジのタイトルを1つひとつ書いたほうが良い!という意見もあるが、単体のページが検索結果として表示され、そのタイトルが「リンク集」とか「お問合せ」だったとしたら、いったい何処のサイト?ということになる。

従って理想的なのは「★☆★○○○ウェブショップ!★☆★お客様サイト・リンク集」というように、サイトの名前とページの内容を両方書くことだろう。

ただし、大量のページを短時間にコピー&ペーストしながら制作する際は、やはりサイト名のみで統一するのがリーズナブルなのではないかと思う。

●年収とIT普及率   2002.10.14

Richman is not always happyと言われるように金持ちが必ずしも幸せというわけではない。同様に貧乏が必ずしも不幸かというとそうでもないらしい。

今の時代、負債をかかえている人、ローンで首が回らない人は沢山いるが、見た目が貧乏な人というのは少ない。本来借金があるということは貧乏よりもさらにマイナスな超貧乏なはずであるのだが、こういった人に限って見た目は裕福である。おかしな現象だ。

だからよほど自らを追い詰めないと本当の貧乏な暮らしはできない。一種マゾ的、自虐的な感性がなければそうはできないのかもしれない。だから「貧乏は最高の贅沢」などとも言われるようになるのだ。

通常、インターネットの利用率は年収に比例して高くなるのであるが、アメリカでは一番低いところで利用者の数が多くなっているというグラフになる。生活保護を受けている層がこれに当るとのこと。

まあ、IT革命がどうのこうのと言う以前に、資金繰りと借金の返済にアタマがいっぱいの人が多いわけだが、低収入者がインターネットで先進的な生活をしているというのも納得できるような理不尽のような…

●相談   2002.10.13

「ほうれんそう」という言葉がある。会社で今年のテーマは「そうれんそう」つまり「報告・連絡・相談」でありまする、なんて社長が訓示するやつだ。

問題はこの中の「相談」である。とにかく日本人は相談が好きだ。何ごとも相談しなければ決められない。相談しないで勝手なコトをやって怒られたりハブかれたりすることを極端に嫌うのだ。まあ単一民族国家の特徴といってしまえばそれまでだが、あまりにも独自性が欠落しているのでは?と感じることが多々ある。

そして相談するということは、物事を自分で最初から最後まで組み立てる、つまりストーリーを作る能力の妨げにもなっているのではないか。だからオリジナリティーのある企画書が作れないのだ。ちょっと分からないことがあると自力で解決する前にすぐに他人に相談する。もはやウェブを活用すれば大抵のコトは分かる時代だ。相談されるほうもたまったものではないしお互い時間の無駄でもある。

このさい「相談」という言葉を廃止して、代わりに「提案」という言葉を使うようにすれば良いと思うのだが、いかがだろうか?

●シェア   2002.10.12

色々なアクセスログを見ると…何度も書いたがNetscapeのシェアはここのところ急下降で、5%を切ってしまい、7.0とOPERAがほぼ同じくらいじゃあないか?というところまで落ち込んでいるようだ。

Macintoshのシェアも5%付近をうろうろという感じだ。まあ、これはアクセスログなので、実際にMacintoshをウェブ閲覧以外で使っている場合も多いので、この数字がイコール、パソコンのシェアとはならないとは思う。また、ウェブ閲覧ということで言えばLinuxのシェアも0.5%ぐらいはあるようだ。つまりMacintoshは開発用のマシンとなっているのかもしれない。

さて検索エンジンのシェア、というか利用率であるが、Googleが50〜60%、Yahoo!Japanが20〜30%ぐらいのようだが、これがなぜGoogleの独占状態にならないのだろうか?と考えてみると…これは意外と多くの人がGoogleやYahooをBookmark(お気に入り)せず、ブラウザに標準装備の「検索」を使うためである。これはシャッフルで複数の検索サイトに繋がるようなので、シェアが均一に割り振られるためである。だから自分がどこの検索エンジンを使っているのかというコトを意識せずに検索しているということにもなる。しかしいざ自分のホームページとなると、Yahooに載らない!Googleに載らない!とうるさいのだ。

●表札   2002.10.11

家の表札には名字だけが書かれて(彫られて)いる場合が最も多く、次に世帯主のフルネームといった感じのようだ。最近は少なくなってきたようだが、玄関の脇に家族全員の名前を記した表札というのもある。

仮にこの家族全員の名前に、性別と年令を加えたらどうだろうか?さらにはそこに家族一人ひとりの写真を貼ったらどうだろうか?恐らくそんな犯罪者にわざわざ興味を持たせるような行為は誰もしないであろう。犯罪に至らないまでも家族のプライバシーを公にするということにもなり、積極的にそんなことをする家族はほとんどいないはずである。

ところがホームページとなると突然無防備になる。家族全員の写真や生年月日、本名、プライベートな情報のすべてを堂々と公開している場合がある。やっていることは写真入り表札と同じことなのだが…

●プロの仕事   2002.10.10

プロがデザインしたウェブページは、例えば美しい画像が使われているとか、面白い動きのある動画がトップページに使われているとか、お客様とのコミュニケーションをするための提案が含まれているとか…

で、あったのはもう過去の話になってきた。大切なのは、とにかくそのウェブサイトを公開したことで確実な見返りがあるということである。画像が重いとか軽いとか、アクセス数が多いとか少ないとか、フレームがどうの、FLASHがどうだの、検索サイトの何番目に出るとか、そんなことはどーでもいいのだ。

ウェブショップであれば確実に商品が売れる。会社案内であれば、公開したことでビジネスパートナーの新規開拓、リクルート、取引先に対するタイムリーな情報提、印刷物の製作経費の削減が行われること。

要するに目的を達成して相対的に利益を生むウェブサイトを提案、製作するのがプロの仕事である。言われた通りにやりました、かっこいいサイトが出来ました、というだけではクライアントは納得しない時代になっている。

●ビジネスフィルタ   2002.10.9

仕事でメールのやりとりをするときに必要なのがこのビジネスフィルタである。このフィルタの機能は2つあり、1つは、メールの文章を書くときに自分の感情やその場の思い付きを制御するということ。もう1つは受信した相手がどう思うか?どのようなアクションを起こすかを想定する働きである。

ビジネスメールを長年(といっても最長6〜7年ぐらいだろうけど)使っている人は、知らず知らずのうちにこのビジネスフィルタが身に付いている。ところがどうもメールだと情報がうまく伝わらない…と感じている人の中にはこのビジネスフィルタが無い人もいる。

メールと言えども「お友達づきあい」と「ビジネス」では根本的に違うはず。ビジネスメールでも文章がカジュアルなのでお友達っぽくはあるが、やはりそこには季節の挨拶やバカ丁寧な敬語は登場しないまでも一定のルールはある。ジョークやギャグを交えるの有りだが、やはりレスに困るような暗〜い愚痴は無しにしたいものだ。

●巡行速度   2002.10.8

中学生同士の会話では話題がポンポンと移り変わり、どう考えてもそれぞれの話題の結論が出ないままに次のテーマに移行しているように思えるのはトシのせいか。と言っても高齢者のクドく念押しの含まれた長いハナシもどうかと思える。

パソコンを教えるとき、初心者ではなく、ある程度できる人は、こちらの指示した次の操作まで行ってしまう場合が多い。しかし考えてみれば自分が教わるときも同じようなものである。耳でストップがかかっても、そのコマンドが脳から手に行く間に惰性で次の操作をしてしまうようである。

これは人それぞれ操作する上での巡行速度があって、その速度で操作することが定着してしまっているためではないかと思う。これはウェブを閲覧しているときにも当てはまるのではないかと思う。トップページを見て、内容が分からなかったり、すぐに表示されなかったりした時に諦めて戻る、又は他のサイトにジャンプするまでの秒数である。ダイヤルアップの頃の電話代節約閲覧がクセとして残っているわけでもなさそうだ。

いくらブロードバンドになったとはいえ、トップページの表示は速いに越したことはない。

●FONTサイズ   2002.10.7

HTMLには方言が多々あり、人によってその書き方も様々であるのだが、最も個人差があるのがFONTサイズの指示ではないかと思う。これは大きく分けて<h2>というようにhで指示する場合、標準は何も指示せずサイズを相対的に変えたい場合のみ<font size=-1>、又は<small>というような指示をする場合、そしてスタイルシートで固めてしまう場合、があるのではないかと思う。

最初のhを使う方法は最も簡単であるのだが、最近はホームページエディタを使ったページ以外ではあまり見かけなくなったようだ。2番目の<font size=-1>、<small>は混同して使われている場合もあるが、特に<hsmall>を適度に使ったソースは「手馴れているな」という印象を与える(ソースに限ってではあるが)。

そしてスタイルシートでの指示であるが、これには多様な記述方法があるので、まずは書いた人でないと簡単には解読できないという問題がある。ソースとしては解読できても、何を意図してそのような方法で書いたのか?がわからない場合が多いのである。

恐らくスタイルシートを使う理由の多くは、美しい行間を表現したかったり、ブラウザのフォントサイズの設定に影響されないためのデザイン優先のためであるようなのだが、実は見る側の環境によっては相反する結果になることも多いので、あまりおすすめはできない。

●タイムスタンプ   2002.10.6

タイムスタンプがずれたマシンから送られてきたメールが、受信フォルダの中で一番上、または一番下になったまま、その日付けが来るまでその位置に居座っているという経験は誰にでもあると思う。

もちろん自分のマシンの時刻合わせをきちんと行わないまま、メールを出すというのは好ましいことではない。しかし保有しているマシンが複数になってくると、いちいち時間を合わせていられないという場合もあるようだ。特にちょっと古めのマシンを実験用として使っている場合などは、時間設定が狂ったままでも気にしないということにもなる。

ただしお試し版ソフトの試用期限を延長するために、わざと設定日時を操作するというのはやってはいけないこと。もっともそんなことで試用期限が延長できてしまうお試し版など今どきは無いはず。でもとりあえず時計をずらして使えるかどうか試してみるという愚かな行為は後を断たないようでもある。

●π   2002.10.5

現在の義務教育ではπ=3と教えているらしい。このことを知って「ちょっと安易じゃないのか!ちゃんと3.14で計算すべきだ!」と嘆く保護者もいるとか。その保護者は3.14で教わっていた年代である。

それではもしその保護者がπ=3.14159と教わっていて、現在はπ=3.14だとするならば、きっと同じように「3.14159で計算すべきだ!」と嘆くのではないかと想像する。

逆に保護者が「π=3」と教わり、現在が「π=3.14」だとすると、きっと「何でわざわざ難しく計算させるんだ!」と嘆くだろう。

まあ、人間どうしても自分が子供のころに教わってカッチリ刷り込まれたコトは「正」と信じたくなるものだ。教育も時代によって変化するものであり、永遠不滅ではないというコトを理解すべきである。

●フレームを使わない   2002.10.4

ブロードバンドの普及でウェブページの読込み速度が上がることでフレーム分割を使わないページが増えている。もともとフレームは常時表示しておくMENUなどを分割して、メインのページが移動しても消えないで残っているというもの。

フレームにすることで、メリット、デメリットとも色々とあるが、一番のメリットはやはり読込み速度ということになる。これがブロードバンドになると、今までフレームで表示していたMENUも万度表示してしまえ!ということなのだろう。

こうすることでウェブ全体のディレクトリ構成はシンプルになり、製作する側の手間はかなり削減できる。しかし、いくら回線速度が上がってもローカルでの読込み速度は変わらない。ページを移動する度に同じ内容が1度消えてからまた表示されるというのは、たとえそれが数秒の出来事であったとしても、何だか無駄だなーという印象は与えてしまうようでもある。

●アイコンと一覧   2002.10.3

Windowsでは大きいアイコン、小さいアイコン、一覧、詳細、Macintoshでは、アイコン、ボタン、リストというようにフォルダの中のファイルの表示を切り替えることができる。

ウェブページのデータが多くなってくると、この表示を頻繁に切り替えながら作業をすることが効率化につながる。さらにはこの並び順を名前、日付けと切り替えるていくことでより作業を速く進めることもできる。

具体的には、複雑なディレクトリ構成のサイトの更新作業では一覧と日付け、ゼロから作る場合はアイコンと日付け、画像ファイルのフォルダはアイコンと名前、大幅な変更の時は一覧と名前、といった感じだろうか。

よく「アイコンのほうがわかりやすい」とか「一覧のほうが見つけやすい」ということを言う人もいるが、何のために切り替えができるかというと、基本的には状況によって切り替えて作業効率を上げるためのはず。

アイコン派、とか一覧派に属している人は要一考である。

●リンクの張り過ぎ   2002.10.2

リンクは「貼る」?それとも「張る」?Googleでの検索結果では「リンクを貼る」が37,100件、「リンクを張る」が51,000件ということで、とりあえずは「張る」ということにする。

さてウェブページの特徴はサイトの内外を問わずリンクが張れるということ。これは「本」では絶対に不可能なコト。 だから本を読んでいて「p○○参照」なんて書いてあると「何と不便な…」と思うのである。

ところがこのリンクというもの、いくらでも張れるからといっても登場する単語毎にサイト内で関連するページにリンクを張ってしまうと、訪れた人はいったい自分が何階にいるのか分からなくなってしまう。地下のダンジョンでワープを繰り返すようなものだ。さらに作っているほうもその基本構成がわからなくなる。

この基本構成が掌握できなくなってしまった状態で更新やコンテンツの追加を繰り返しているうちに、自分の家の中で迷ってしまうという情けない結果になってしまうのであった。

●メルアドの変更   2002.10.1

アドレス帳のあるフォルダに300近くのメルアドがあったのだが、これを最新のメルアドに書き換える作業を行ったところ、約半分のアドレスが変更されていた。

やたらと長いものを短くしたであろうもの、独自ドメインを取得して変わったもの、プロバイダーを乗り換えて変更になったもの、hotmailやgeocities、サーチエンジン名.co.jpなどからちゃんとしたのに変えたもの、プロバイダーから割り当てられた数字とアルファべットの連番から普通のに変えたであろうもの、なぜか知らぬがやたらと長くなってしまったもの、orがneに変わっただけのもの、よくこんなドメインが使えた!と思わせるもの、既に使われていて苦肉の策で考えたんじゃあないのかと思えるもの、なぜか10桁の数字が含まれているもの、やたらとドットで区切ってあるもの、1文字ずつをハイフンで繋いでいるもの、などなど様々である。

しかしちょっとの間でずいぶんと変わるものである。ちまたで1万件ナンボで売られているメルアドなんてものも、かなり使えないのが含まれているんじゃあないかと想像する。
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