2003年9月

●便利屋   2003.9.30

ホームページを作る人というのは基本的にはパソコンができる。HTMLやPhotoshopは使えるが、パソコンについては専門家というわけでもない。しかし買ってきたアプリケーションのインストールはできるし、インターネットの設定やリカバリもできる。

と、実はこの後者のほうが世の中の需要は多い。最近ではダイヤルアップでの新規契約は少なくなったので、インターネットの設定の依頼はなくなったものの、アプリケーションをインストールして欲しいとか、パソコンの調子が悪くなったので診てほしいとか、その手の依頼はあとを絶たない。と、ここまではまだ許せる。基本的な操作手順をいちいち聞いてくるのにはいささか参る。しかも電話で「えーと、最初にeのマークをクリックするんですよね。その後は何でしたっか?」といった具合だ。それも外食しながらケータイでかけてくる。目の前にパソコンはないのだ。

ここまでくると完全にパソコン便利屋になってしまう。そして間違いなく、こういったコトを聞いてくる人は操作を覚えない。また同じことを必ず聞いてくる。「あんたパソコンむいてないよ。捨てちゃえ!」と、いつかは言ってやろう。

●正しい日本語   2003.9.29

本来の正しい日本語が間違って使われている例は枚挙に暇がない。間違った日本語のほうがより多く使われているということも珍しくはない。これは日本語が乱れているのか、日本語が変化しているのか、その判断は難しいところ。

インターネットが普及する以前は辞書は日本語のバイブルだった。しかしそれでも十分ではないということで「現代用語の基礎知識」なるものが登場し、今では気象衛星のような名前に変わって書店で並べられている。

ではこのイミダスで全てを網羅しているかというと、どうもそうでもないようだ。新しい単語が次々に生まれ、次々に消えていく。世の「新製品」の数だけ言葉が生まれているといっても過言ではない。商品名やそのPRに使われる言葉と、それまでの辞書やイミダスに載っていたちゃんとした言葉との差違が明確ではなくなってきている。

実際、厳密に言えば正しくない日本語が、中央省庁のサイトで使えわれていたりもする。そうなるとそれは正しい日本語として理解され、扱われてしまっても仕方のないところ。

●自助具のデザイン   2003.9.28

車椅子や介護用ベットのデザインがカッコ悪いという意見をよく耳にする。障害者や老人が本当に求めているデザインとはほど遠いというもの。これはごもっともなご意見である。しかしデザイナーが本当に現在商品化されているようなデザインで良しとしているのかというとそうではない。最初のアイディアスケッチではもっともっとカッコいいものを描いているはず。ところが悲しいかな自助具といえども作るからにはベネフィットと同時にプロフィットも必要。売れてナンボなのだ。作った分だけ赤字になってはやってられない。

障害者をターゲットとした製品では健常者のそれに比べるとその市場は圧倒的に小さい。需要も限られている。ヒットしたといってもその生産台数は限られている。ということは金型は起こせない。これはその形状とデザインに大きな制限がかかるということ。ようするに有機的な形状ができないということ。つまり建築現場の足場みたいなカタチの車椅子にしかならないのである。

これを解決するにはユーザー、メーカー、行政、デザイナー、その他障害者を取り巻く全ての環境が変わっていかなければならない。

●ホームページに期待するもの   2003.9.27

実際にホームページを作ったからといって、売上げが倍増するわけではないし、それだけで商売がうまくいくというわけでもない。従ってホームページの製作推進活動を行う際には、ホームページ=儲かる、という印象を与える表現は避けたほうが安全。

ではホームページでの成功例の紹介をしたらどうか?という案もあるのだが、既に多くの人はそういった講演は過去に幾度となく開催されているし、多くの事業主がそういった講演をすでに聞いている。ウェブサイトの必要性は皆さん分かっているはず。

ましてやホームページで不況を脱する、というのは現実味がないし、実際に不況を脱するわけでもない。それ以前に、パソコンを操作できるということがリテラシーであること。インターネットが、もはや電話と同じように商売をする上での最低限必要な環境である、ということになるんじゃないでしょうか。

●教育現場のIT化-3   2003.9.26

与えられることに馴れてしまったか、与えられた物を自分が使う時に不自由を感じるとすぐに文句を言う、というのも悪い傾向だ。

だから教材として有用なサイトを集めたポータルリンク集みたいなサイトを文部科学省が作らなければいけなくなる。 しかし日々更新されていく無数のサイトのリンク集などというものを管理することに意味があるのだろうか。全国の何万人の教師が、毎日の出来事や教育の成果をアップロードしたらどうするのだろうか?とてもリンク集として管理するには追い付いていけない数になるはず。

教育のために有用なサイトのリンク集は、各教師が自分のパソコンの「お気に入り」の中に作って、毎日メンテしていればいいのではないか。

情報は自分で集めるもの。与えられるものではない、なんていう簡単なことが分かってない教師が多い。

●教育現場のIT化-2   2003.9.25

もう一つの困った問題。それは発想が常にに受け身であるということ。中には「パソコンを導入したが効果が上がらない」なんてことを堂々と公言している教員がいる。これは自分の無能さを露呈しているだけ。他に実績をあげている教育者もいるのだから、単に使い方が悪いだけ。

民間企業の営業マンがこんなこと言ったら、「おまえの使い方が悪い!もっと勉強しろ!」の一喝で終わるハナシ。 パソコンなどというものは、あくまでも道具。トンカチとノコギリみたいなもの。ちゃんとした本棚を作る人もいれば、犬小屋だって作る人がいる。もちろんプロの大工は家まで建てる。

これがまともに使えない人は、木っ端ばっかり量産して、なかなか作品といえるものができなかったりする。というのと同じことだと。

自分の使い方の未熟さ、効率の悪さを棚にあげて(と、この棚はなぜか出来ているようだ)、ノコギリが悪いんじゃないか、とか、それを与えた人に問題があるんじゃないかとか。。…明日に続く。

●教育現場のIT化-1   2003.9.24

多くの学校ではITの導入によるコスト意識が低い。パソコンを買いました。パソコン教室を作りました。インターネット環境を整えました。指導員を採用しました。教師のための講座に参加しました。と、ここまでで膨大な費用がかかっている。

そしてこれを公立であれば税金で、私立であれば保護者が、それぞれ負担している。ところがそのコストを回収しようという意識が全くない。民間企業であれば潰れてるぞ!ということ。そしてさらにコストや手間のかかる方向での議論が多い。

確かに、そこで学習した生産性の高い生徒が社会に出てから回収するという考えはある。しかしITというのは業務の効率化が前提になるはず。パソコンを使う分、教科書を無くす、とか、インターネットに接続した分、教員の数を減らすとか、授業時間を短縮するとか、そういった発想は全く無い。困ったものだ。…明日に続く。

●大切に保管して下さい。   2003.9.23

某大手プロバイダーでは接続、FTP、メール、とそれぞれ異なったIDとパスワードが発行される。これにホームページ作成や予め用意されたCGI等を利用する場合は新たなIDとパスワードが必要となる。そしてそれぞれ「大切に保管して下さい」などと書いた書類が郵送されてきたりもするのだが、果たしてどれだけのユーザーがこういった書類を大切に保管しているかというとはなはだ疑問である。多くの場合、パソコン購入時の取り説と一緒に段ボールに入れてどっかにおっぽっているだけであり、掃除や引越しの時にはそのまま捨ててしまうことも珍しくない。

IDとパスワードを発行する側にしてみれば「何で大切に保管しないのだ!?」と思うかもしれない。しかしユーザー の立場で考えてみよう。既にパソコンを買った時点で保証書やレシート、ユーザー登録のハガキ、各プロバイダーの案内、販売店のチラシや案内、などが同梱されている。そして必要もないのに「大切に保管して下さい」と書かれているものもある。どれが本当に大切なものなのか?なんて分かるはずもなかろうに。

そしてこういったものをいちいち確認しながら分別するほどヒマな人はそうそういるものではない。

●印刷されたURL   2003.9.22

取引先からもらった名刺に印刷されたURL。この小さな文字を読みながら実際に入力するというケースは少ないのではないだろうか。しかし名刺というのは明らかに面識があり、会話を交わし、ビジネスに関係する立場の人間からもらうもの。にもかかわらず、そこに印刷されたURLを打ち込むというのは面倒な作業でもある。

これが例えば折り込み広告に印刷されたURLともなると、そこによっぽどお得な情報がない限りは入力してもらえる確率は低い。同様に週刊誌や新聞で紹介された場合でも、よほどセンセーショナルであるとか、話題性に富んだ内容でない限りは大したアクセスは望めないというのが現実。

以前週間読売に掲載されたことが、ほとんどアクセス数に影響がなかった。しかしYahoo! JapanのおすすめサイトとしてYahoo! サイト内で紹介されたときにはアクセス数は5倍ぐらいに跳ね上がった。見る人の興味の対象にもよるが、やはり1クリックと、文字を読みながら手打ち、との間には歴然として差があるようだ。

●考えさせるな   2003.9.21

不動産屋さんが施主に対して間取りの種類やオプションを選ばせるときのポイント。あまり多くの選択肢を提示しないということ。考え過ぎて悩みに悩み、結局面倒臭くなって「やっぱりや〜めた」ということになってしまうそうだ。

これはウェブデザインについても同じ。はじめてホームページを作るクライアントに対して、独自ドメインとりましょう。ショッピングカートを作りましょう。メルマガも発行しましょう。掲示板も作りましょう。などと色々なことを言うとかえって混乱して分からなくなってしまう。必要以上に考えさせてはいけないのだ。

クライアントがどの程度のコトを要求しているのか、そのレベルを正確に把握することが大切。とはいってもクライアント自身がそのへんを分かっておらず、漠然とホームページが欲しい、と思っている場合も少なくない。

作ることより運営するほうが大切なんですよ、ということと、運営はそんなに大変なことではないのですよ、ということを、交互にチラつかせながら案配を見極めなければならない。。

●商店街のサイト   2003.9.20

商店街、商店会のサイトがなかなかうまくいかない原因。それは今までの価値観や既得権にしがみついて改善をしようとしない長老達が君臨し続けようとすること。かたやこの長老達に反発する若者達。今のままではいけない。将来は見えていつと言いつつも、いざ、行動となると決め手がない。

商店である限り、イベントやキャンペーン、店のデザインや雰囲気の改善、色々と考える前に、やはり大切なのは「商品」「サービス」である。ここが脆弱な限りは何をやってもダメなのである。そして、いくらホームページで宣伝、告知したところで「商品」や「サービス」に力が無ければ根本的な改善はできない。

そして、もうひとつ困った問題。駐車場やアパートを経営していて充分な利益があり、店は趣味でやっているような人。このような人たちは、店の売上げが落ち込もうが改善や改革の必要はないのである。もちろんホームページなんていうものは不要。こういったお店、どこの商店街にも何軒かはあるようだ。

●浪費   2003.9.19

その昔、地元のプロバイダーと契約してインターネットに接続し、社員全員にメルアドを与える。数年後、ADSLに切り替えようということになったが、地元のプロバイダーは対応せず。新たに大手プロバイダーと契約することになり、ついでに独自ドメインも取得してホスティング。その後オリジナルでのウェブシステムが必要となり、大手プロバイダーに開発依頼したところがとんでもない高い見積もり。仕方なしに中堅どころのレンタルサーバー屋さんに依頼し、このシステムを開発することに。ところが独自ドメイン取得を大手プロバイダーに代行してもらったため、名義がそのプロバイダー。簡単にはサーバーを移管することが出来ないということが判明。

というような道のりを歩んできた事業所も少なくないはず。たったの5年の間にプロバイダーとの契約や解約を何度も経験し、名刺のメルアドを何度変更したことか。そして今でも契約したまま使われていないウェブスペース、メルアド、回線使用料を毎月支払っていたりと。製作途中でHDの片隅で眠っているホームページのデータとか、一瞬しか使わなかったTAやモデムやルータ等々。こんなことやってて果たしていくら儲かったのだろうか。ITとは単なる浪費だったのではなかろうか。

●バイト数   2003.9.18

ALTタグには基本的にはその画像の内容がどんなものであるのかを簡単に説明する文字を入れることが多い。しかし最近ではこのALTタグ自体が使われることも少なくなってきた。ALTを読む間もなく画像が表示されるよになってきたためでもある。もちろん視覚障害者にとってはこのALTタグは重要な意味を持つのであるが、もはやコンテンツが複雑になり、ALTだけを対応したところで、視覚障害者が情報を漏れなく得ることは困難になってきている。視覚障害者には専用のページを別途製作するというのが現実的な方法。

さてそのALTタグであるが、画像のバイト数が記載されていることがある。またリンク用のバナー付近にもバイト数が書いてあったりもする。これはBBが普及した現在においてはほとんど意味を持たない。作った人が「この品位でこれだけ軽いんだぞ!」と自慢するためのようなものではないだろうか。

そういえば、昔、ほとんどのクルマには排気量が書いて(エンブレムが貼りつけて)あった。

●ウインドウの移動   2003.9.17

WindowsでもMacintoshでもウインドウを画面内で移動させる場合には、上の枠をつまんで動かせればいい。今さらこんなこと書く必要もないくらいの初歩の初歩。

しかし意外なことにこれを知らない初心者が多い。いや、初心者に限らず、もう何年もの間、ほぼ毎日パソコンを使っているにもかかわらず、このことを知らないのだ。

こういった人たちのパソコンの使い方。電源を入れる→起動後Excelファイルを開く→作業をする→保存する。といった具合。確かにExcelはデフォルトでフルスクリーンで表示されるし、その間、他のアプリケーションを立ち上げなければウインドウを移動させるという作業は必要としない。

だったらそれでいいじゃないか、という考えもある。しかしこういった人たちは、例えばCドライブとフロッピーのウインドウを適度にリサイズして、左右に並べてファイルをドラッグ&ドロップしてコピーする、といったようなコトは出来ないのでもあった。

●コーヒーサーバー   2003.9.16

コンピュータを全く知らない人はサーバーと言えばコーヒーサーバーを連想する場合も多い。しかしこのコーヒーサーバー、実はインターネットとは深〜い関わりがある、という話は1995年頃には有名でもあった。

ケンブリッジ大学のコーヒーサーバーのウェブカメラである。今でもコーヒーの残量をちゃんと見ることができる。

ケンブリッジ大学の研究室内で、コーヒーを注ぎに行った時に、コーヒーが残っていないと非常にがっかりする。そこで行かなくても残量が見られるようにコーヒーサーバーが写るようにウェブカメラを設置したというもの。

このことを意識してかどうかは分からないが、通信の専用機としてのサーバを、コーヒーサーバーに例えて説明する例も少なくないようだ。

ちなみにコンピュータでは「サーバ」、コーヒーでは「サーバー」と書く場合がそれぞれ多いようでもある。

●Sobig   2003.9.15

Blasterやその亜種が大流行した後、間髪を入れずに広まったのがこのSobig。9月10日の活動を停止直前には大量のSobigが出回ったようだ。

しかし症状や感染経路の分かりにくいBlaster系の後だと、このSobig系、従来通りの添付ファイルにくっついてくるタイプなのでちょっと安心感がある、なんてことを書くと不謹慎だろうか。

さらに不謹慎な対策。大量のウイルスが送られてきたら、プロバイダーやレンタルサーバーが提供しているウェブメールサービスを使って受信しまうという方法。自分のパソコンのHDじゃあないところでメールが確認できるので安心。削除も比較的簡単。これで受信して、必要なメールだけを自分のメルアドに転送して、こちらは普段使っているメーラで開けば良い。ウェブメールを検問所として利用するというもの。

そう考えると、普段からYahoo! メール等のフリーメールのメルアドを使っている人は、さらに安心、ということにもなるようだ。

●Blaster   2003.9.14

このブラスターとラブサンが猛威を振るった。何が恐ろしいかというと、その症状。特にシステムを破壊するわけでもなく、単に強制終了してしまうということ。ということは、たまのメールチェックぐらいにしかパソコンを使わないというユーザーは、このウイルスに感染していることには気がつかない。現時点でも気がついていない人もたくさんいるであろうということ。

それにしても不親切なのは各サイトでのウイルス情報。感染してる人の多くは初心者である。知りたい情報は、1.感染したときの症状。2.どうやったら治るのか。3.なぜ感染したのか。4.今後感染を防ぐにはどうしたら良いのか。の4つである。しかし各サイト上では、脆弱性がどうのポートがどうのと、絶対に初心者には理解できないであろう説明文から始まっている。これを改善するだけでも感染を防ぐための有効な手段になるはずである。

●ショートフィルム   2003.9.13

BBの普及でWeb上での動画ストレスなく再生できるようになり、Web専用にプロモーション用ショートフィルムが製作されるようになってきた。特に自動車メーカーなどでは消費者が販売店に行く前にWebでチェックするという行為が一般的になりつつある。

TVであれば30秒のCMを1本投下するだけでも膨大な費用がかかる。しかもせいぜい1つの商品では90秒程度が限界。これがWebであれば3分でも5分でも可能。さらに視聴者はそのCMを見るためにアクセスするわけでありオンデマンドでもある。

しかしよくよく考えてみると、これだけストリーミング技術も進歩し回線速度も上がっているのだから1時間でも2時間でも映像を配信することは可能であるにもかかわらず、そういったコンテンツはあまり見当たらない。

やはりいくら高画質になったとはいえ、モニターに対してフルスクリーンというわけにはいかない。320×240ピクセルの画面では、やはり5分ぐらいが限界なのであろう。

●ミッキーマウス   2003.9.12

トリビアの泉という人気TV番組がある。そこで紹介されたのが、マウスの移動量を表す単位、「ミッキー」である。にわかには信じがたいことでもあるが、1ミッキーは、マウスが1/100インチ動いたことを表すとのこと。

さて今日は何ミッキー仕事しただろうか?1回の操作で1000ミッキーぐらいは動かしているだろうから、1日30万ミッキーぐらいはクリアしているだろう。

ただし分からないのはこのミッキー。トラックボールとかにも適用される単位なのだろうか?だとすればゲーセンでCyberBowlingを1回やれば膨大な数値のミッキーになるはず。そんなもの測ってどうする?

●画像の無断転載   2003.9.11

画像の無断転載を防止するために、右クリックでダウンロード出来なくしてほしいという要望がたまにある。これに応えるためにはtableの背景画像としてしまう、CSSで座標位置指定する、FLASHにしてしまう、JAVAでコンパイルする、などなど、方法はいくつかある。

しかし普通は「無断転載禁止」と表示があれば勝手に使われることは少ない。それでも無断転載するヤカラには、著作権や無断転載の意味を理解していない人間。理解した上で無断転載する悪党。の2種類。

前者は所詮大したアクセスもない自分のページに貼付ける程度なので、これといった実害はない場合が多い。個人として楽しむ範囲の範囲であったりもする。しかし後者はその画像を利用して利益を目的としているのでたちが悪い。

逆にこういった連中に対しては、右クリックでダウンロード出来なくしたところで何の意味もない。PrintScreenを使えばほとんどの画像はコピーできる。またファイル名を想定して直接画像データへのアクセスを試みたりするかもしれない。画面に表示されたと同時に、コピーを完全に防ぐことは不可能になる。

●リカバリCD   2003.9.9

S社のPCを買ってきてセットアップしようと思ったらリカバリCDが同梱されていなかった。数年前であれば、使う使わないにかかわらず何枚も何枚も出て来たCDであるのだが、1枚も入っていなかった。最低限リカバリだけはあるはずと思いながら同梱品をチェックしたが見当たらず。まさかダウンロードするんじゃないだろうな?と思ったりしながらとりあえず設定作業を進める。

そしてついにあったリカバリCD。自分で作るのだそうだ。ナマCD-Rのディスクで3枚、アプリケーション用を含めて計4枚を順番に焼きこんでいく。うち1枚が終了寸前でエラーになったので都合1時間ぐらいはかかっただろうかこの作業。 S社とはSの次がO、そしてその次がNではないブランド。モニター別売で本体価格が\54,800という商品。この価格でこのスペックはかなりのハイコストパフォーマンス。リカバリCDを自分で焼くのを除けば。

●Mac用Office-2   2003.9.8

動作がしっくりいかないと感じる理由の1つは、もともとWindowsに生息すべき青いイルカや顔がモニターのキャラたちによる余計な説明。Windowsのインターフェイスを前提とした操作手順、ということもあるようだ。

しかし基本的には、やはりWindowsで動作するように作られたものなので、そのポテンシャルを最大に発揮できるのはWindowsOSのはずでもある。全てについて言えることではないが、Mac上で他のアプリケーションが複数起動している状態でWordやExcelを立ち上げると、そのWordやExcel自体が強制終了したりフリーズしたりすることもあるようだ。

そこでWordとExcelに聞いてみた「おまえら、ほんとはMacOSの上って居心地悪いんじゃあないの?」しかしこの質問に対して大きくかぶりを振るWordとExcelであった。傍ら「うそだろう」という顔でニヤニヤしているPowerPoint。

ちなみに初代ExcelはMacintosh版であったということはあまり知られていない。

●Mac用Office-1   2003.9.7

パソコンショップのソフト売り場の(年々縮小されていく)Macintoshのコーナーでは、Mac用のMicrosoft Office がかなり目立つ場所に置かれている。Excelやパワポを使うのであれば、何もわざわざMacでなくとも…とも思うのだが、このMac用Office、マックユーザーの中でも必需品になりつつある。Windowsユーザーから送られてきた添付ファイルを開くためである。

Windowsユーザーの多くは、相手がMacであってもおかまい無しにWordやExcelのファイルを添付してくるのだ。その無頓着さに腹立たしい思いをしたことのあるMacユーザーも少なくないだろう。しかしどのみちWindowsユーザーにMacで開けるファイルを要求したところで、ほとんどの場合そんなことは不可能。最近ではWordで作ったファイルを印刷屋に持っていく人も増えているらしい。彼等はAdobe Illustratorの存在を知らないのだ。

というわけで仕方無しにMac用Officeをインストールすることになる。しかしこのOffice、Windowsマシン上に比べると、イマイチ動作がしっくりといってないような感じもするのだが、気のせいだろうか。…続く

●達筆   2003.9.6

FAXが来る。手書きである。しかも達筆すぎて読めない、なんてことがたまにある。こんなとき、日本人なんだからこの程度の達筆は読めなければ恥かしい、などと思って無理に解読する必要はない。「読めない」と言って再送させればよいのだ。

これが20年前であれば、たしかに「その程度の日本語が読めないでどうする!」と怒られたかもしれない。しかし今は違う。そもそも文章だけの情報であればFAXで送ってくる時点で原始人なのだ。表や画像があるためにFAXに文字を書き加えてあるような場合でも、文字は楷書できちんと読み間違えのないように書くのがマナーというもの。また仕事に関わる人間は日本人とは限らない。いくら日本語が堪能な外人でも達筆までは読めないのだ。

「日本で仕事する以上は外人でもそのくらいは読めるに越したことはない。」などとバカなことを言う人もいる。「じゃあ、アンタ海外に行ったらその国の言語で仕事すんのか?」「…」となる。

コミュニケーションの基本は、より多くの人が解読できる情報発信である。達筆は趣味の世界だけにしてほしいものだ。

●<td>と<th>   2003.9.5

そもそも<th>はセンタリングで太文字、つまりテーブル内の「見出し」として使われることを目的としたタグ。しかしこの<th>はそれ以外にもいくつかの便利な使い方ができる。例えば画像を<td>内に配置する場合、太字かどうかは関係ないので<td align=center>とか<img src="xx.jpg" alt="[ウェブページのデザイン事情・画像]" align=center>とか<div align=center>とか書くよりも<th>を使ったほうが早い。

そしてもう一つ便利な使い方。それがCSSでtd{font-size:small;}とかtd{background-color:ffffff;}というような指示をした場合。ヘッダーでこの指示を入れれば同じファイル内の全ての<td>にこのfont-size:smallやbackground-color:ffffffが効いてしまうのであるが、これを効かせたくない場合に<th>を使って避ける。特にbgcolorの場合には有効。もちろん<th>で太文字になってしまうことを避けたい場合もあるので、その時はCSSのほうでthを指示すれば良い。

また閉じるほうは</td>でも</th>のどっちがどっちでもOKというのも便利。

●<xmp>   2003.9.4
通常HTMLの中で<や>を記述するときには&lt;や&gt;を使う。 <と>で挟まれた部分はタグとして認識されてしまうためである。 では&lt;や&gt;をそのまま表示したいときはどうするか? 全角で誤魔化す手もあるがそれではリアリティーに欠ける。 とはいえこのページでは&lt;も&gt;もそのまま表示しているではないか。 ここで使っているのは実は<xmp>というタグ。滅多に使わないのだが。 このように1行おきの改行になってしまうのだ。 こうしないと<table>の中にも納まらない。 かなり使いづらいタグでもある。 あと、フォントサイズが指定できなくもなるようだ。

●「製品カタログ」と「会社案内」   2003.9.4

B2Bが主な目的な企業サイトの多くが、「製品カタログ」と「会社案内」が混然一体となっている。製品に興味を持ったクライアントがその企業との取引きを目的として訪れるのであれば、取り扱っている製品全てを、その仕様も含めて閲覧できるようにするという構成が望ましい。つまり全製品のカタログをインターネット上で公開するという考え。この場合、会社案内はサブとして扱うことになる。

また、これとは全く逆にホームページを「会社案内」として割り切る考え方もある。現状ある印刷物の「会社案内」をホームページに移行していき、その制作費、印刷代を節約していくという考え。

いずれにしても「製品カタログ」「会社案内」のどちらにするか、という部分は明確にされたほうがいいでしょう。という話を聞いて深く頷く社長さん。しかし多くの企業では、印刷物の「製品カタログ」と「会社案内」は別々に発行している。同じことなのだが…

●喫茶店   2003.9.3

個人営業の喫茶店というのをあまり見なくなった。というかそういう店に入る機会が少なくなった。値段を考えればDOUTOR。旨いコーヒーならとりあえずスタバ。長時間居座る予定であればファミレス。ということになり、その他の喫茶店に入る必然性はないのだ。

しかし経営する側にとってみればどうしても自分も店を肯定したい。値段は安いとは言えないがコーヒーは美味しい。と、そこまでは認めよう。しかし何でこんなにテーブルが狭いのだ。何で椅子がこんなに座り心地が悪いのだ。客の回転率をあげるために、あえて座り心地の悪い椅子にするというのは、そこまで客が入る店に限って言えること。閑散とした店からさらに客を遠ざけてどうするのだ。

喫茶店に限ったことではない。どんな店舗でも、自分が客の立場になって考える。「本当にこの店に入るか?」「本当にこの店で買うか?」と。

売り上げが落ちているのは決して不景気だけのせいではないのだ。

●力関係   2003.9.2

インターネットが普及する以前は、例えば中小企業の社長さんが画期的な商品を開発して大手企業に売り込みに行く場合。まずは電話で総務課にアポをとる。指定された日時に訪問する。接待室で待たされる。設計部の課長代理と若い担当者が現れる。売り込みの説明をする。即座にコストを聞かれる。仕事が欲しいあまりについ安い価格を提示してしまう。仮に受注できたとしても結局叩かれて大した利益も出ない。なんていうことがよくあった。

しかしインターネットによって大手だろうが中小だろうが1024×768ピクセルの画面の中のホームページ。大企業だからホームページも見た目がでっかいなんてもとはない(もちろんファイル数や完成度の差はあるが)。

そのサイズだけが要因ではないのだが、とにかくインターネットを通じて企業の規模に関係なく平等な企業間取引きが行われるようになったのは事実である。

とは言っても、やはり実際に対面するとでかい会社のほうが何かと有利に商談は進んでいくようでもある。

●ADSLの速度表示   2003.9.1

このテーマ、ウソばっかりの速度表示ということで何度か書いたが、最近Niftyのサイトを見てみたら、これがADSLハイスピードコース、スタンダードコース、ライトコースとなっていた。ある意味これは親切なのかもしれないが、やっぱりこうやって見ると実感が湧かないという感じもする。想像するにライトが1.5M、スタンダードが8〜12M、ハイスピードが20M以上ということなのだろうと、そう思えばわからなくもない。

例えばクルマで使っている10モード燃費みたいな、利用者側の一般的な環境での実質速度を表示してもいいんじゃないかとも思うのだが、これもそうそう簡単でもないようだ。「手ひねり」の接続箇所や分岐点の数、近隣のノイズ発生源等々を含めて考えると環境は局からの距離が同じであったとしても一様ではないはず。

と、考えてみると確かにサービスする側もどう表示していいのか悩むところでもあるようだ。まあ大雑把に言えば表記の速度はあくまで「最高で」ということ。3〜4Kmと離れてしまえばみな同じ、ぐらいに認識しておけば良さそうだ。
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