2004年5月

●見てねーよ   2004.5.31

多くの企業が自社のサイトを公開している。名刺交換してもそこにURLが掲載されていないという場合のほうが稀でもある。

ところがこういった名刺を渡したときに、その相手がサイトを必ず見てくれるものと勘違いしている人も多い。特に出来立てのサイトのURLを名刺に印刷し、渡した相手がIT関連の仕事をしている場合。

なにかのついでの電話で、「そういえば御社で○○○は扱ってましたでしょうか?」とたずねたとする。「それはホームページの『取扱商品一覧』の『新製品情報』の『一般向け』の『情報機器』の『オフィス用品』のところに載っているのだが。」と、あたかも「何だ見てないのか」と言わんばかりである。「勉強不足ではないのか?」とも言いたいようである。

そういう自分だってインターネットで買い物ひとつしたことがないくせに。
●メールの横流し   2004.5.30

一般的にメールの文章を引用するときにはその文章の執筆者の許可が必要。受信する人のために書いた内容を、そのまま第三者に読まれては問題となるケースもあり、またメール本文には書いたと同時に著作権というものが発生もしている。

ところがビジネスのやりとりの中で、何とは無しの暗黙の了解で、メールの引用が無許可で頻繁に行われているケースというのも少なくないようだ。これはそもそもがビジネスメールなので、文面も仕事モード。個人的感情や、他人を批判したりする内容は含まれていないために、このこと自体が大きな問題になることは少ない。

しかし違う意味での問題が発生する。AはB宛に出す。これをBがCにそのまま引用して出した場合。それぞれA, B、Cのビジネス上での立場が異なるために本来伝えたいと思っている情報の内容に若干の差異が生じる。1回の差異は小さいが、これが度重なると、プロジェクト全体のベクトルが狂ってしまうということもある。結果、その修正のためには無駄な時間と手間がかかってしまう。むやみな引用は避け、できるだけ自分の言葉で伝えることを常に心がけたほうが良い。
●コレクター   2004.5.29

例えとしては何でも良いのだが、とりあえず「壺」にでもしておこう。壺のコレクター。収集し始めたころは、ちょっと珍しい品物であればそれがコレクションの中の最高位に位置づけられている。そして同じ趣味の仲間が増え、壺に関する情報交換も頻繁に行われるようになる。集め方のコツや、効率良く珍品を入手する方法。骨董品を扱う店や展示会などの情報にも明るくなり、より希少価値の高い壺や銘品がコレクションに加わっていく。

気がついてみれば当初の最高位の壺は、コレクションの中での地位はかなり低くなっている。

もし仮にこの収集家が、より珍しい、より価値の高い壺を入手しようという意欲がなかったとしてらどうだろうか。何年経っても、当初のコレクション中最高位の壺が最高位のままのはずである。

とまあ、仕事に対する意欲。スキルアップしようとする向上心。似たようなものではないかと。いつまでも自分の中での最高位を守っていては進歩がない。
●Macのウイルス   2004.5.28

滅多に見かけることのない希少種であるようだ。なので見つかったときには話題にもなる。ウイルス対策の色々な手間を考え、WindowsからMacintoshに乗り換えるという人も目立った数字には出てこないものの増えているようでもあるのだが、そういった人たちにとっては若干の不安感もあることだろう。とはいえ日本に上陸してくるルートも限られているため感染力はそれほど高くないようだ。

しかし98年頃、Macをターゲットとしたウイルスは数多く存在した。そしてそれらの多くは感染すると感染者を小馬鹿にするようなメッセージが出たり思いもよらぬ動作をしたりと、迷惑であることは確かなのだが、そこには多少のユーモアが含まれていたように記憶する。ただし、その当時はまだまだインターネットの普及率自体が低かったために今日のような爆発的な感染はしなかったようだ。

それ以前に、当時のMacOSは頻繁にリストアしなければならなかったため、感染したにもかかわらず、ユーザーは「またかあ」と、感染したことに気がつかないままリストアしていたのかもしれない。
●日付の入力フォーム   2004.5.27

ネットショップでの商品のお届け希望日。年月日ごとにプルダウンメニューになっていて、特に「日」は31個の長いメニューの中から選ぶのはちょっと面倒。また、これを受信した側も、1つずつ別項目として表示される場合が多く、これも決して判別しやすいものではない。

では通常の入力窓(input type="text")にして、年月日を入力してもらえば良いのであるが、実はこちらのほうが問題が多い。まずは全角と半角の混同。年号の平成と西暦。英語の場合の月と日の位置の米英の違い。文字化け。などなどである。

さらに困るのは「できるだけ早く」「お任せします」「19時以降であればいつでも」「月末まで」「梅雨明けまでに」「妻の誕生日までに何とか」といった内容。結局は再度確認のためにメールしなくてはいけなくなる。
●占い   2004.5.26

このコラムを読んで、「私のこと書いたでしょう?」と言われることがよくある。全くそのつもりは無いのだが、なるほど読み返してみると合致する内容ともとれることがままある。

そこではたと思った。占いっていうのはこういうことなんだ。
例えば:「今日の運勢」
『小さな悩み事をいつまでもかかえているのはやめましょう。今日一日を積極的に行動することで新たな活路が見いだせます。』てなことを書けば、誰がいつ読んでも当てはまるようなもの。これを高度に分析してテンプレートをたくさん作ればそれなりに格好がついて、それなりに当たる占いができるのではないか?

いや、本格的な占いというのはそんな簡単なものではないのだろうが。
●画像の盗用   2004.5.25

ついつい使ってしまうのか、悪いと分かっていてやるのか、全く犯罪意識がなくてやるのかは分からないが、他のサイトの画像を勝手に無許可で転載しているページをたまに見かける。

さて、こうったサイトに対して削除要求のメールを出したりもするのだが、これが意外にも手強かったりもする。1.基本的にメールを読んでいない。2.業者が勝手に使ったもので自分に責任はない。また、その業者と連絡が取れないので、削除ができない。3.娘の友人の旦那にタダで作ってもらったので、詳しいコトは分からない。4.無視。と言った具合だ。

サーバの在処は調べれば分かることも多いので、契約しているレンタルサーバ業者、又はプロバイダーに報告すれば、一応契約時の約款か何かに不正行為に対しては予告無く削除するうんぬんと書いてあるので、これを利用しても良いだろう。

しかし一般的に著作権に対する意識の低さは相当なものだ。モノを盗むのは泥棒だが、データを盗むのは犯罪ではないと思っている人間がまだまだ多い。
●年齢と性別による好みの相違   2004.5.24

WEBデザインを進めていく過程で、大筋クライアントからOKが出ていたものが、ある日突如としてNGとなることがある。社長はOKだと思っていたところ、若い従業員に見せたところ、古くさいと言われたとのこと。その逆もある。若い担当者がOKと思っていたものを社長に見せたらNGとなる。安っぽいと言われたとのこと。

一概に古くさいと安っぽいが相反するとは言えないが、年齢によってデザインの好みは明らかに異なる。女社長の娘婿が登場してきて口を出したりすると、大抵の場合は収拾がつかなくなる。性別によっても当然のことながら好みは異なる。

老若男女が諸手を上げてOK!などというデザインはそうそう簡単にできるものではない。ほとんど不可能に近いと言ってよい。

というわけで、クライアントの周囲で最もデザインに対して強い権限を持つ人は誰なのか?ということを予め知っておく必要もある。
●無限と有限   2004.5.23

P2Pファイル共有ソフトなるものが横行し、ついに開発者が逮捕された。ごくわずかなユーザーがインターネットのトラフィックの大部分を占領し、著作権から広告ビジネスの根本的なシステムまでをゆるがすようなコトにもなりかねない一大事である。

インターネットと言えども、個々のパソコンの隅々までに繋がっているわけでもないので、セキュリティーだ、ハッキングだ、不正コピーだと言っても限界があるとも思っていたのだが、どうもこれが無限に近いネットワークになってきたのだろうか。

産業革命の始まったころ、海も森林も空気も、ある意味無限だと思っていたものが、長年にわたって大量に消費すればいずれは無くなる。ということが認知されるようになってきた。こちらは無限だと思っていたものが実は有限だったという例。

どちらも冷静に客観的に離れた位置から見た場合には、まあ、当然考えられる可能性の範囲でもあるようなのだが。と、これは結果論。
●逆行   2004.5.22

最近よくあるサイトのデザインリニューアル依頼。デザインを今風のかっこ良くてシンプルなものにしてほしい。と、ここまでは良い。BBが普及する以前に作られた早く表示するための画像節約型のサイトが多いのだ。

そして。。フォームメールは無くしてくれ→メールが来ると返事を書くのが面倒なので。掲示板を削除してくれ→管理が面倒なので。ショッピングカートを無くしてくれ→売れないし、売れても処理が面倒なので。Realvideoのコンテンツを削除してくれ→あんまり見ないし恥ずかしいので。

といった具合。きばって色々とやってみたところがその運営はラクではない。増してや利益が出るものではない。放っておけるサイトが良いということである。これは時代に逆行しているようにも見えるが、一方ではこれが現実でもある。ITITと騒ぐほどのものでもないということでした。
●プロフィール   2004.5.21

ウェブページでプロフィールを公開する。よく個人サイトで見かけるのが、性別や年齢を明かさないで、趣味やマシン環境だけを列記したもの。かと思えば家族全員の年齢や性別や顔写真まで載せちゃっているもの。前者に関しては、まあ、プライバシーの保護を優先しつつも友達は作りたいといったところ。個人の好き勝手な部分なので、とやかく言う問題ではない。後者については明らかに危険。ヘタをすれば名簿屋にリストアップされて本人の知らないところで1件500円とかで売買されているかもしれない。

では、個人サイトではなく、仕事を得るためのビジネスサイトとした場合はどうか。これははっきり言って仕事を得たいのであれば、プライバシーの保護なんてものは諦めるしかない。顔写真まで堂々と載せて自己PRをしちゃったほうが仕事をゲットできる確率は高くなるだろう。と、これは仕事を発注する側の立場で考えれば理解できること。正体を明かさず仕事だけ得ようたって、そうそう上手くいくわけはない。

が、中にはそう思ってる人もいるようだ。顔も年齢も性別も分からない人に仕事は頼みたくないでしょ。
●firefox   2004.5.20

これはmozillaの新しいブラウザ。重装備競争で肥大化してしまったNetscapeをシェイプアップしたもの、という解釈で良いのだろうか。機能的にはかなり削っている部分もあるので、Netscapeという名前のままのバージョンアップというわけにもいかず、新たにfirefoxという別のネーミングでリリースしたのだろう。

現在はまだバージョン0.8ということで、細かい部分での問題はあるようだが、普通に使用する上での問題はないようである。

軽快&シンプルで使いやすいブラウザと言えそうだ。Internet Explorerではウイルスが心配。WindowsでもSafariに相当するような軽快なブラウザが欲しい、という人にはおすすめだろうか。Macintosh版では、もはやIEは問題が多すぎ使えない。Safariは日本語対応等の解決してない問題も多い。かといって多機能すぎるNetscapeも使いたくない、という人におすすめ。ただしMacintosh版では、表示速度ではまだまだSafariにはかなわないようでもある。

Safariを強く意識したのでは?ということはhttp://jt.mozilla.gr.jp/products/firefox/のうたい文句を見ても分かる。
●ウェブの営業   2004.5.19

ウェブページの制作代行業務を始める。これからはインターネットの時代だ!とばかりに意気揚々と起業したところがどうもうまくいかない。

最もよくあるパターンが→。HTMLのスキルやデザインの経験がある人が個人でスタートした場合には営業が思うようにできない。そうそう世の中甘くない。新規にウェブ制作のオーダーをとるのは並大抵のコトではない。そのうち仕事がとれないために単価を上げざるを得なくなり、余計に仕事がとれなくなるというもの。

次によくあるのが→。 では営業の専門家とタッグを組んで2人でスタートする。ところがウェブの営業にはかなり専門的な知識が必要。ぺしゃりだけで何とかなるものではない。結局現場と営業との意向が噛み合ず納期が遅れたり、クライアントから何度もNGを食らったりと。増して2人が食っていくだけの売上げは確保できずに結局倒産。

というわけで小規模事業者に発注するのは危ない。ということで結局は大手に発注する。結果非常にコストがかかるものになってしまう。という悪循環であったりもするようだ。
●メーリングリスト   2004.5.18

クローズした組織や団体の中で、参加メンバーに対してある程度の命令権がある場合にはML(メーリングリスト)の設置と活用は非常に効果的である。しかしこれが任意の団体やサークル。命令権の無い組織の場合には、その開設までには相当な手間がかかる。まずはインターネット自体を日常的に使用していないメンバー。MLと通常のメールとの違いを理解していないメンバー。こういった人たちにその有効性を説くまでが一仕事。

次に環境。通常まちまちである。主なる通信手段がケータイのメンバーもいればMacintoshユーザーもいる。専用のメルアドを追加することに難色を示したり、マルチアカウントのメーラを使っていないメンバー。一人一人の環境を把握した後に設定方法や使い方を指示しなければならない。

そして運用を開始した後の問題。ウイルスに全くもって無防備なメンバー。返信や転送がスレッドの立て方がデタラメなメンバー。また、そのことに対してクレームするメンバー。

インターネットに対する経験や知識がある人間だけであれば難しいものではないのだが、一般に普及させるためには、まだまだ難しいのが現実であろう。
●リンクの承諾   2004.5.17

リンクの承諾依頼というものも稀に来る。しかし最近ではほとんどが未承諾で勝手にリンクを張っているようだ。特にサイト内にリンクについての規定を掲載しない限りは、知らないうちに知らないサイトからリンクされている。

これがマナーに反するかというと、そんなことはもはや無いだろう。サイトを公開する以上、未承諾でリンクされる覚悟は必要。逆にリンクに関して細かな決まり事をごちゃごちゃと書いたところで、相手方のサイトからそのリンクの削除を要求する強制力は、著作権に抵触でもしない限りは法的に無いだろう。

著作権に関して厳重に管理しなければならないような企業サイトや営利目的のサイトは別にして、個人で運営する趣味的指向が強いサイトで、リンクについて細々と規制を掲載しているところもあるが、これは主宰者の考え方の整理のために書いているように思えるものが多い。特にリンクは「トップページに」というような表記もよくあるのだが、そういったサイトに限って、本来リンクしたい目的のページにたどり着くのが非常に面倒な構成になっていたりもするようだ。
●メールもネットもがまんしない   2004.5.16

auに続きDocomoでもパケットの定額制サービスがスタートする。やっとケータイにもテレホーダイの時代がやってきたわけだが、多くの場合、サービスだけの更新というわけにはいかず、機種変もしなければならない。思う壷ではあるのだが、メールを多用するユーザーにとっては機種変したとしてもリーズナブルなサービスである。

auのキャッチフレーズは「メールもネットもがまんしない」とのことだが、調子にのってネットを長時間使っているとバッテリーが切れてしまう。がまんしなければいけないようだ。
●議論と行動   2004.5.15

日本人はdebateに弱い。つまり議論や討論の戦術や手順をきちんと勉強していないために、外人との折衝や商談で、うまいこと相手にまるめこまれてしまうことが多い。などと言われている。

確かにその通りである。日本人の議論は、基本的には主従関係や上下関係の元に成り立っていて、結果的に偉いほうが勝つ。力の強いほうが勝つというストリーが最初からできている場合が多い。

また、議論に勝つことを目的とした議論というのも多いようだ。いくら議論に勝ったところで、その後に何かの成果が無ければ意味は無い。金銭的な利益を得る。社会的信用を得る。といった効果がなければ議論すること自体は無駄なのだ。そのことが分かっている人間はやたらと議論はしない。議論しているヒマがあったら行動したほうが良いのだ。
●無限の選択肢   2004.5.14

Googleの検索対象ページ数が43億近くになっている。昨年までは30億代だったと思うのだが。

この数字、感覚的にはほぼ無限に近い。1人の人間が一生かけて見ることのできる数はとっくにオーバーしていることだろう。世界中の誰一人として全てのウェブページを見たことのある人間などは存在しえないということだ。

そうなってくると、今までのようにウェブサイトのコンサルやネットショップのアドバイザーという仕事もなかなかシンドクなってくる。指導される人が過去に見たサイトを、指導する側が見ていない可能性がどんどんと高くなるのだ。

数年前には、ウェブの専門家であれば大抵の有名どころのサイトを押さえておけば、それなりの専門家っぽい受け応えもできたものだが、今はもはや不可能。「ホームページに詳しい人」ということだけではコンサルやアドバイザーとしての需要はなくなってきているようだ。
●ドメイン名   2004.5.13

多くの企業や団体はドメイン名に自分の社名や団体名を入れている。しかしこれはその名前を知っている人が検索するには有効だが、その商品やニーズを求めている人が辿り着けるかというと疑問。むしろ取り扱っている商品名をドメインにしたほうがより多くのアクセスが期待できるのではないか。

個人的に馴染みのあるのが↓
埼玉県商工会連合会 http://www.syokoukai.or.jp/
他はほとんどが県名を入れているのがだ、このドメインを選んだ判断は立派。

その他調べてみると色々とある↓
・有限会社 古山乳業 http://www.milk.co.jp/
・(株)大潟村同友会 http://www.okome.jp/
・みそ健康づくり委員会 http://www.miso.jp/
・たたみサロン http://www.tatami.co.jp/
・新羽駅前歯科 http://www.musiba.jp/
・日本水産株式会社 http://www.sakana.co.jp/
・サカナの次にトリは?と思ったら「取り」のようだ。http://www.tori.jp/
●最低限の知識で最大限の効果   2004.5.12

FLASHのコンテンツを作るためにActionScriptの書籍を購入する。さてこれでActionScriptを勉強しようと思ってもなかなか時間がない。実際のウェブ制作依頼も全てがFLASHを要求しているわけではないので実践兼勉強という状況にもならない。また、そういう時に限って動画の要求があっても納期が厳しく勉強しながらトライをするというわけにもいかず、実績のあるやり方のアレンジで切り抜ける。そうこうしているうちに、FLASHの新しいバージョンがリリースされ、ActionScriptもバージョンアップしてしまい、結局購入したActionScriptの書籍は使わず終い。なんていうようなことはないでしょうか?ウェブデザイナーの皆さん。

知識を蓄えることは大切ではある。しかし実際には、最低限の知識で最大限の効果を出すような方向が良いのかもしれない。省エネというか何と言うか。。
●モニタの切換え   2004.5.11

ウェブデザインをするとなると、当然のことながらWindowsとMacintoshの最低2台のパソコンが必要。どちらで制作するにしても、もう一方を確認用として使うことになる。そうなるとモニタが2台というのはスペースを食う。また、同じモニタでチェックしなければWinとMacでの色調の相違もわかりづらい。というわけで、最近ではほとんどのモニタは入力が2系統になっている。

ところがこれがモニタ上でのコントロール画面で切り替えなければならない。CRTで切換え機能がついたモデルでは、単なる物理的なスライドスイッチで、一瞬で切り替えられたものもあったが、LCDモニタでは、画面コントロールのものがほとんどのようだ。

MENUを押してモニタ切り替えを選択して、切り替わった後にコントロールMENU画面を消す。と、この一連の動作が意外にも面倒なものでもある。便利になると、その分ちょっと不便になる部分もオマケでついてくることが多いようだ。
●ホームページ制作業-3   2004.5.10

とはいえ成功している人もいる。そのポイントはというと、まずは人脈作りに長けている。体裁を優先した人員確保や事務所の設置などの先行投資はしない。基本的にはコラボレーションの形態を取り、社員を抱え込まない。自らが仕事を受ける業者というポジションではなく、アドバイザーやコンサルといった立場で営業活動を行っている。といったところだろうか。

最近は他社の制作途中のサイトを続きをやってくれないか?という仕事が増えてきた。最初に依頼した会社が連絡が取れなくなったというもの。つまり立ち行かなくなって夜逃げ。ということらしい。中には制作費は支払ったものの、アップロードもされなければデータも受け取っていない、などという例もあるようだ。

とにかくホームページ制作業。先進の仕事というわけではない。失敗している人のほうが圧倒的に多い業種でもある。
●ホームページ制作業-2   2004.5.9

その一巡してしまった残りの商店や事業所に対して、ホームページを作るように説得しるのは大変な作業。単なる営業活動だけではラチがあかない。自らが商店会や法人会や商工会の会員になって、そこでお友達をたくさん作って人脈を確保して信頼を得る。そうすることで、何とかホームページを作るという要望があったときには優先的に仕事が回って来るようにもなるというもの。とはいえそこまでの道のりは長い。

こういった実情を知らずにマスコミの記事を鵜呑みにして、つまり直接的なマーケティングをしないで、「これからはインターネットの時代だ!」などと思い込んでウェブ制作代行業務の会社を設立する。融資を受けて事務所を開設し、デザイナーとプログラマーを雇って自らが営業活動を行う。結果、立ち行かなくなって夜逃げしてしまう、なんてケースもあるようだ。明日に続く。
●ホームページ制作業-1   2004.5.8

ホームページを作りましょう!なんてことを言ったところで本当にホームページを作って活用している事業者は限られている。多くは会社案内の代わり。または「今どき無いとみっともないしィ」といったところ。本格的に活用しているところは中小の事業所や店舗の中では恐らく20%程度。制作費、運営管理費用をペイするだけの利益をあげているところは、5%にも満たないのではないかと想像する。

さてこういった顧客を相手にウェブ制作や更新作業を代行するという名目で仕事をもらおうとしても、なかなか「じゃあ頼むよ」と言われるものでもない。ましてや地元の限られた地域内での商店や事業所相手では。

こういった「ホームページを作ろう運動&まちおこし運動」みたいなものは98年ごろからずうっと続いていて、やる気のあるところは既に制作済み。一巡した感もある。明日に続く。
●ウイルス対策   2004.5.7

クルマは走る前にエンジンが暖まるまでアイドリングをする。つまり暖気というやつ。今のクルマではその必要はないのだが、その昔は教習所でも暖気はしたほうが良いと教えていたはず。それと走行前にはボンネットを開けてファンベルトの張り具合やモーターオイルの残量。ラジエータ水やウォッシャー液等をチェックする。いわゆる始業点検をするように教わった。パンクしたらどうっやてクルマを停めて、どういう手順でタイヤ交換するのか、と、これは今でも教えているはず。万が一人身事故に遭遇したときの応急処置や人工呼吸の方法も教習所で教えるようになった。

これをWindowsに例えると、暖気→ウイルス駆除ソフトのライブアップデート。始業点検→ウイルススキャン。タイヤ交換→ウイルス駆除作業の実行。 人口呼吸→リカバリ(ちょっと無理がある?)。任意保険に加入→プロバイダのアンチウィルス・フィルターサービス、なんていうのは妥当なところか。

いずれにしても「ウイルス対策とはこんなにも面倒なものか。。」というのはクルマと思えば、まあ似たようなものである。

感染した→交通事故。
●動画の意味   2004.5.6

ウェブとTVを比較してみると、ウェブは(多くは)静止画とテキストで、TVは動画と音声ということになる。これはTVは動いてウェブは動かない、ということにあるのだが、実はもっと重要なこと。それは、ウェブはオンデマンドであり、TVはそうではないということ。

他のメディア。例えば新聞や週刊誌などの紙媒体、TV放送を録画したビデオも、ある意味オンデマンドではあるのだが、それまでの手順や操作はいささか面倒。それにオンデマンドといっても即時性は無い。そういう意味では、即時性があるオンデマンドとしてのウェブの存在意義は大きい。

動画であるTVに対して、ウェブも負けじと動画を取り入れる傾向が強いようだが、実はオンデマンドというTVにはできない決定的なメリットがある。こちらをもっと優遇してもいいのではないのだろうか。

一方TVのほうのオンデマンド放送。広く浸透するにはまだまだ時間がかかりそうでもある。
●10%の法則その3   2004.5.5

イラク問題について。マスコミが取材できる範囲は、真実が100とすれば、せいぜい10%ぐらいなのではないのだろうか。そして我々がイラクに関する情報をどのくらい得られるのか。TV、ラジオ、新聞、週刊誌、ウェブと、全てを収集しようとすれば毎日一日中その収集作業に明け暮れなければならないだろう。普通に生活している限りは、全情報の、頑張ったとしてもやはり10%ぐらいではないだろうか。

つまり多めに見積もっても我々が得られる情報は真実の1%。その僅かな情報量を元に、米軍の侵攻に対して、又は自衛隊の派遣に対して、賛成、反対という判断は難しいのではないだろうか。

もちろん少ない情報であっても、そのことに関して意見を述べることは自由である。blogで個人的な意見を公開するのも自由である。ただし新聞の社説の執筆者は、それなりに色々な情報を多角的に収集した上で書いている。そして批判されることも承知で、時に個人的なイヤがらせや、訴えられる可能性もあるというリスクも覚悟している。

blogの体裁の良いページで、安易に社説まがいのことは書かないほうが良いだろう。特に何かを批判した場合にはトラックバックなるもので思わぬカウンターを食らう可能性もあるはず。
●10%の法則その2   2004.5.4

現行の組織やシステムや社会やサービスや商品の問題点を熱く語る人。これは沢山いる。その中で、その問題点を第三者がわかるようなかたちでレポートとして作成できるのは10%程度の人であろう。さらにはその問題点を指摘すると同時に現実性のある解決策を提案できる人は、まあ、その中の10%程度であろう。そしてその案が実現する可能性というのもせいぜいその中の10%ぐらいではないか。

1つの新しい事業が遂行される、1つのドラスティックな改革案が実行される、1つの今までにないユニークな商品が発売されるまでには、その1000倍の、元となる意見や提案や愚痴や指摘があるということ。これを別な言い方でマーケティングとも言う(無理がある?)。

何事も「言うのは簡単」「やるのは大変」なのだろう。それにしても「言うだけ」の人間が多すぎる。そしてその「言うだけ」の人間の大多数は「言うだけの人が多すぎますよね」と尋ねると「そうだそうだ」と同調する。
●10%の法則   2004.5.3

ネットショップで初めて商品が売れた時の喜びは一入である。また、この喜びをいつまでたっても味わうことのできないネットショップというのも少なくない。では、どの程度のアクセスがあれば商品が売れるようになるのだろうか?これはもちろんその商品力やサイトの構成にもよるのだが、非常に大雑把な考え方でもあるのだが、あくまでも一般的、平均的なおおよその目安として。。

1000アクセスのうちの10%ぐらいは商品に興味を持ち、そのうちの10%が購入するかどうかを検討して、さらに10%が購入をする。つまり1件のオーダーに至るまでには1000アクセスが必要ということ。ということは500アクセスでは購入者は存在できないのである。売れない売れないと嘆く前に、とりあえずどうやって1000アクセスを稼ぐかということを考えなければならない。また、売れてないからといって、全く興味を持たれていないかというと、そういう訳でもない。1匹見たら1000匹いるわけだ。1匹も見えなくても700匹ぐらいはいるかもしれない。
●オン・デマンド出版   2004.5.2

名刺やリーフレットではオン・デマンド印刷が普及し、従来のオフセット印刷に必要だったフィルム製版や刷版が不用となり、大量生産によるコストダウンという概念が無くなりつつある。

同様に書籍の出版についてもオン・デマンド出版が導入され、今までのように、ある一定の量の販売が見込めなければ出版できない、という状況は無くなってくるであろう。ウェブサイト同様、個人が特定の少人数の読者を対象として情報発信が紙媒体でも可能になるということになる。

オン・デマンド出版では、インターネットによるオンライン販売が結びついて成立する出版形態でもあり、直接DTP画面から高速印刷するため、元となるデータもパソコン上で作成することになる。

原稿用紙に手書きで書いた原稿や紙に描いたイラストや挿絵は、不可能ではないが、オン・デマンド出版には馴染まないようだ。何をするにもパソコン、パソコン!と嘆く人もいるようだが、何でもできちゃうのがパソコンなのであろう。
●ウェブショップの運営方針   2004.5.1

手作りの美味しいお店。口コミで顧客が増え、行列ができるようになる。マスコミに取り上げられ知名度も上がり売り上げも倍増。作るほうも忙しくなり、製作行程の各所を自動化し、素材の仕入れ先を変えたり、店舗を改装したりと、量産体制を充実させる。しかし気がついてみれば、かつての手作りの味はどこへやら。普通の量産品と変わらぬ味になってしまい、自然と客足も遠のいて行く。

これは飲食店などによくあるパターン。そしてウェブショップにおいても似たような経緯を辿るサイトもあるようだ。当初は店主がお客さまに対して個別に丁寧に対応していたものが、注文に対する自動返信メール。既成のショッピングカートの導入。クレジットカードの対応。各種団体や大手サイトのバナーがトップページを彩り、よくあるショッピングモールのポータルのようなサイトデザイン。

気がついてみれば競合大手サイトの廉価版のようになってしまい、顧客と店主の距離が遠のいてしまう。

とはいえ全て店主が個別対応するにも限界があり、いつまでも同じパターンで良いというものではない。このへんの運営方針の改善の難しさは、実店舗もウェブショップも同じようなものなのだろう。
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