2005年7月

●バグ   2005.7.31

コンピュータが普及する前はバグというのは広い意味での虫。具体的にはナンキンムシやばい菌などを意味する英語であった。それがプログラム上の欠点や故障という意味として使われるようになったようだ。実際にはコンピュータにはナンキンムシやばい菌なるものも存在するわけではない。バグとはプログラムの中の一部のことであり生物でもなければ質量のある物質ではない。

寄生虫のようなニュアンスもあるようで必ずしも害を及ぼすものでもないし、明らかなバグであったにしても動作上は全く支障がないということもある。またこのバグを修正するために大々的な修正が必要になってしまうため、あえてこのバグを退治しないでそのままにしておくこともあるようだ。

寄生虫を退治したがためにアレルギー体質になってしまったというようなこともあるようだし。
●ウイルス   2005.7.30

コンピュータが普及する前はウイルスといえばインフルエンザウイルスのように細菌より小さい病原体のことを意味した。実際にはコンピュータには病原菌も、それより小さい病原体なるものも存在するわけではない。コンピュータウイルスとはプログラムのことであり生物でもなければ質量のある物質ではない。

感染する、伝染する、対応に苦慮する、発見しにくい、いつ感染したのか分かりづらい、潜伏期間がある、などの共通点があるためにウイルスと呼ばれるようになったのであろう。

そしてこのコンピュータウイルスなるのも、人体には感染することはないので安心してほしい。またコンピュータが普及する前には脆弱といえば構造物や体質、財政状況などに用いられる言葉であったが、ここ数年でInternet Explorerの代名詞ともなってしまったようだ。
●OutlookExpress   2005.7.29

メールのトラブル、というか使い方が分からなくて混乱してしまう要因の一つ。それが多くのWinXPマシンに最初から入っているOutlookExpressとOffice Outlook。初心者にとってはまずどちらを使うのか?というトコロから悩まなくてはいけない。Expressのほうが早く届くのか?アイコンのデザインはOfficeのほうがシンプルで新しい感じがするのだが。。WordやExcelと連動して使うにはやはりOfficeに入っているほうなのか?などなどである。

さらに中級者にとっても、どちらかに乗り換えようとするときにはアドレス帳のインポートがでうなるのか?アカウントはそのままインポートできるのか?中枢部分のプログラムは共通なのか、全く別物の独立したアプリケーションなのか?などと悩まなければいけない。

そしてサポートする側にとってもこの両方を使っている人からの質問は複雑で分かりづらい。そう考えると多少の費用はかかるとしても有償で他のメールソフトを最初から使ったほうが合理的であったりもする。ウイルス感染の可能性も低くなることだし。
●迷惑メールのタイトル   2005.7.28

最近では1日に受信するメールの半分以上が未承諾広告やSPAMなどの迷惑メールという人も多いだろう。迷惑メールを出すほうも色々と工夫をしているようで、その内容はともかく、とにかく読んでもらうために開いてもらう。その為には中身がどうあれ、とりあえずはクリックしてもらうようなタイトル(件名、Subject)を考えているようだ。

あたかも普通の友達とのやりとりにありそうな「メールありがとうございました」とか「さきほどの件ですが」とか「ご無沙汰してます」というようなものが増えてきた。これだと本当に間違えて開いてしまうので、本当に迷惑だ。

さらに「高田です」「渡辺です」などというのもある。これらも非常に紛らわしいので本当に迷惑だ。そして秀逸だと感心させられたのが「Yahoo!に登録されました」。間違いなく開くだろう。
●ふじみ一店逸品運動   2005.7.26

ふじみ一店逸品のサイトが公開されました。各店舗を突撃レポートし、逸品を紹介する場面を現在32店舗分全てを動画で掲載。恐らく商店会というカテゴリーでここまで行っているサイトには他に例を見ないものと思われます。

7月23日にキックオフフォーラムを開催。多くの方にこのふじみ一店逸品運動とサイトを紹介し、たいへん好評をいただきました。また、他の商店会や商工会などから「ウチもやってみたい」という意見も多くいただき、今後の展開や進捗を大いに期待されるところでもあるようです。

ただし、ここに至るまでには地域のリーダーによる2年以上の地道な努力と、若手経営者を中心に地域の人たちと関連する組織や団体に、この運動の意義や目的を理解してもらうための啓蒙活動に多くの時間を費やしてきました。サイトを作ることよりも地域の協力と理解を得ることのほうが遥かに難しいのがこういった運動の特長でもあるようです。
●チラシかポスターか   2005.7.25

グラフィックデザインでのチラシとポスターとの基本的な違い。それは見る距離。チラシは30cmぐらいで見るので紙面の隅々まで有効に使って可能な限りの情報を詰め込む必要がある。ポスターは、例えば10m先からでも目にとまるように「目立つ」ことが重要。

ではウェブデザインはどちらか?これは見る人のモニターからの距離に依存する。大きく分けるとモニターから30cmぐらいでへばりついた状態でパソコンに向かう人と、50cm以上の距離を置いて、ゆったりと作業する人とがいる。

そして前者にはチラシ的なデザインが、後者にはポスター的なデザインが好まれる。従ってクライアントの直接の担当者がどちらなのかをチェックしておくと良いかもしれない。

また、デザイナーが前者であった場合にはデザインしたサイトはチラシ的に、後者であった場合にはポスター的になる傾向もあるようだ。
●CDのケース   2005.7.23

CDのケースを開けられないおやじがいる。開けられたとしてもディスクを取り出せないおやじがいる。なんて言ってバカにしてはいけないのだが、そもそもバカにされたくないために知ったぷりをしてムリに開けようとするからいけないのだ。素直にどうやって開けるかのかを聞けばいいのだ。そんなに難しいことではないのだから一度聞けば分かるというもの。しかしちょっと分からないとすぐに若いもんに渡して「開けてくれ」などと偉そうに言う。よっぽど偉いおやじであれば若いもんが「はい、開きました」と言うのだが、さほど偉くもないおやじの場合は若いもんは舌打ちをする。そして心の中では「死ねやこのクソおやじ」と呟くのであった。
●ちょっとした英文   2005.7.22

比較的ビジュアルにこだわるクライアント。ページ内にちょっとした英文を入れると喜ばれる場合が多い。意味はともかく英文があるだけでOKということだ。

とはいえその英文の原稿をもらえるということは期待できないし、仮に日本語で「これを英訳して載せてくれ」という要望があるわけではない。こちらで適当に考えなければいけない。

ひとつにはCopyright。これは一応どんなサイトにも掲載可能でありレイアウトに応じて長さを調整して入れることになる。簡単なキャッチコピーのような場合はゼロから考えなければいけないのだが、まあ、同業者のサイトを見て似たような英文を捜すしかない。

しかし果たしてその英文が外人が読んで通じるものなのか?というと、これは自信が無い場合もけっこうあったりもする。クライアントから指摘されることはほとんどない。文法的に間違いないからといって、通じるかどうかは別問題だ。HTMLと似たようなもんで。
●文字サイズの固定   2005.7.21

スタイルシートでページ内の文字の大きさを固定し、ブラウザ側で変えられないようにする。このことが良いか悪いか、アクセサビリティーを考慮すれば避けるべきではないか、デザイナーとしては一定の品位を保つためには今や必須だ、などなどと議論されることもあるようだ。

しかしこれはWinでのIEに限ってのことでもある。Macではほとんどのブラウザがスタイルシートでサイズ指定された文字でも可変できるし、WinでもIE以外のブラウザのほとんどが可変できる。

この問題を議論する前に、まずはプラットフォームとブラウザのシェアを正確に把握しておく必要がある。WinでIE、以外の利用者は10%程度はいるだろう。いくら固定しても1割の利用者は変えることができる。そして訪れるサイト側で文字サイズを変更して読むという人は極めて少ない。また、そうやって文字サイを可変できることを知らない人も意外に多い。読みやすいか否かはサイズだけでなくフォントの種類や背景色とのコントラストによっても影響を受ける。などなどの諸条件を考慮すると、じゃあいったいどうすればいいのかが分からなくもなるというもの。

そこで結局は「ヤフーと同じ大きさです。」が最も説得力のある結論になったりもする。
●文字の大きさ   2005.7.20

クライアントの担当者からOKが出たものの、部長に見せたら「文字が小さい」と言われ修正する。ところがこれを社長に見せたら、また「文字が小さくて読めない」と言われさらに大きくする。と、こんな経験をウェブ制作者なら一度や二度はしたはずであろう。

高齢になるに従って視力は落ちる。偉い人ほど高齢である傾向が強い。高齢者ほどインターネットを使わない。という状況があるため、そのような結果になってしまうのだ。

例えば紙の新聞。新聞というものを全く知らない高齢者(そんな人は実際にいないが)に、いきなり新聞を見せたとすれば、やはり「文字が小さくて読めない」というはずである。ところがほとんどの人は「新聞の文字というものはこのくらいの大きさである」ということを知っている。だから新聞を読むときには「文字が小さい!」と文句を言うこともなく、老眼鏡を取り出し読み始めるのだ。

つまり「ホームページの文字の大きさは普通はこんなものである」ということを知らない高齢者は常に「文字が小さい」と言い続けるのである。とはいえ「ヤフーと同じ大きさです。」のひと言でOKとなる場合も少なくない。
●伝言ゲーム   2005.7.19

伝言ゲームというほどではないが、ウェブ制作の仕事では大元の発注者から直接の制作者までの間に何人もの人間を経由することがある。もちろん最初から書面で資料がやりとりされるのであれば問題も起きないのだが、実際にはそのプロジェクトが有るか無いのか曖昧な状況からスタートし、その過程で業者選定も兼ねたり相見積りしたりとそれぞれの都合で進行していくため、きちんとした書類を受け取らないままスタートせざるを得ないことも多い。

さてそうなってくると情報の受け渡しが伝言ゲームにもなってくるわけだ。例えば最初のクライアントが「基本色は常識にとらわれない色で。。例えばピンクとかでも目立っていいかもしれない」などという話が末端では「ピンク基調でデザインすべし。クライアントからの強い要望」というふうになるわけだ。

結果として工作機械のメーカ−のサイトがショッキングピンクでクライアントもびっくりショッキング!てなことになったりもする。
●何人見に来た?   2005.7.18

アクセスカウンターの数字は、そのサイトを訪れた「人数」だと思っている人がいる。「それは正確ではないから」と言うと「パソコンなのに何で正確じゃあないんだ?」ときたものだ。「いいですか、1人が2回見に来たのか、全然違う人が1回ずつ見に来たのかなんて分からないのですよ。一応同じ経路で一定時間内に見に来た場合はカウントしない仕組みにはなっていますが」「じゃ、この数字はいい加減なのか?」「いい加減とかじゃあなくて、例えば偶然訪れたものの、捜していたサイトとは全く内容が違うので、ぱっと見ただけで去っていく人もいるわけであって、そういう人も『見た』ということでカウントしてしまうわけです。」「その人は何も見ないで行ってしまうのか?」「行ってしまいます。」「少しは見て行くんじゃないか?」「いや、急いでいれば全く見ないでしょう。」「オレだったら見るけどなあ。。せめて2〜3ページぐらいは。」「いえ、全然違うものを捜しているときは絶対見ません。」「何だその全然違うものって?」「まあ、色々とありますが。。例えばエッチな画像とか。」「なるほど!」
●とりあえずはアクセスを   2005.7.17

ホームページを作った以上はできるだけ多くの人に見に来て欲しいもの。そのためにはアクセス数を増やす必要がある。アクセス数を増やすためにはできるだけ多くの人が見て「面白い」と思ってもらい、そのサイトの中を彷徨ってもらわなければならない。ぱっと見て、すぐに他のサイトに移動してしまわないように、何かしら興味を引くコンテンツがあると良いのだ。

しかしそれがその会社の理念ではないとか、ターゲットの顧客ではない、などの理由で、最初から極めて特定の人にしか興味の持たれないコンテンツだけに絞って掲載していたとすれば、たぶん、最初の段階でのアクセス数も伸びないために検索サイトの上位にも引っかからず、結局は「極めて特定の人」も見に来ることができなくなる。 という理屈なのだが、なかなかこのことは理解してもらえない場合が多い。
●待受画面のデザイン   2005.7.16

ケータイの待受画面のデザインをして欲しいと要望がよくある。以前にも何度か書いたがケータイの仕事は平均単価が低く、キャリアごとでの確認が難しく、プロと素人との差があまりないので、デザイナーが請けるには割りが合わない仕事でもある。

それともう一つ最近になってより難しくなってきているのが、限られた画面サイズをフルに使ったアバターの画像制作など、その職種がかなり専門職化してきたことだ。

大きな場面で描いたイラストをケータイ画面用に縮小するとアンチエイリアスがかかった分不鮮明になる。同時にアンチエイリアス分のドットが消費されるために、小さい画面では非効率にもなる。もちろんアンチエイリアス無しではギャザが目立ち使い物にはならない。

そうなると残された道は最初から原寸でドットを埋めながら描いて行く、言ってみればビットマップ画法。これにはそれなりの技術と経験が必要。そしてこれを専門にしているイラストレータやデザイナーがいるわけだ。ちょっとやってみる、という程度ではとても太刀打ちできない高いスキルを持っている人たちだ。
●HTMLの書き方色々   2005.7.15

よく技術系の人に指摘されるのがデザイナーが書いたいい加減なHTML。デザイナーの場合は最終的にどのようにブラウザに表示されるかが問題であって、そこで問題無く表示されて、ある程度の異なった環境での表示にも不具合がなければそれでOKなのだ。

そこでHTMLの文法に間違いがあると言われても、それで使用上問題なければいいじゃないか、というのがデザイナーの言いぶんだろう。

事実、HTMLを全く知らずに画像データだけを作ってコーディングを他の 人に頼んでいるデザイナーもいれば、ホームページエディタだけを使ってHTMLに全く触れずにデザインしているデザイナーもいる。HTMLを書いたがために指摘されるハメにもあるようだ。制作時間短縮のために閉じタグで表示上問題ないものはどんどん省略するのだが、こういったコトが指摘される対象にもなってしまうのだ。ま、しょうがないか。
●わたし的には   2005.7.14

文化庁の国語に関する世論調査で「わたし的には」「うざい」「微妙」「ヤバイ(素晴らしいやすごい、おいしいなどの意)」などの言葉が多く使用されるようになったとのこと。まあ、どれもずいぶん前から使われてものばかりだという印象だが、気になるのは「わたし的には」だ。

実際の使われ方を見ていると、何かを否定したり断ったりする時にそのことで嫌われたりハブられたりすることを防ぐためとか、そもそもオリジナリティーの無い意見しか言えないのでそれをカムフラージュするためとか、キャラが薄い人間が少しでも自分の話を聞いて欲しいためとか、無責任で我がままな意見を言うときの接頭部として、と、そんな使われ方が多いように思う。

本当に自分のオリジナルの意見や考えを持っている人間は使わない言葉であろう。
●迷惑メール   2005.7.13

大量の迷惑メールが来るのでメルアドを変更した、又はプロバイダーを解約したという人。繋ぎっぱなし、又はケータイでならパケット無制限であれば、いくら大量の迷惑メールが来たとしても金銭的な損害は無いはず。削除する手間だけだ。

そして不思議なのはこういう人が毎日大量に配達されてくる新聞の折り込み広告は文句も言わずに廃品回収に出すために束ねていること。こっちのほうがよっぽど手間じゃん。

メルアドは自宅のポストと同じ。必要なものも来れば不要な投げ込みや広告もそれなりに来るのだ。メルアドを変更したところで、元のように大量の迷惑メールが来るようになるまで、それほど長い時間はかからないだろう。
●修正依頼のかわし方   2005.7.12

「社内の若い人たちの意見も聞いてみてから修正依頼をします。」と言われると、ウェブ制作者としては「う、これはヤバイ」と思う。そもそも社長に気に入られるようにデザインしてきたのだから、若い連中の好みやセンスや価値観は社長とは異なるはず。まして社長がインターネットに疎いのをいいことに思いつく限り言いたい放題、なんて可能性もある。さあ困った。

そんな時は社員の写真を撮りまくって大量に掲載してしまうと良い。そうなると若い連中は自分の写真にばかり気をとられ「この写真は載せたくない」の「これはもっと顔が分からないように小さくしてくれ」のと、コメントが写真にだけ集中するのだ。ウェブ全体の構成やデザインは二の次三の次、いや全く眼中に無くなる。
●落雷被害   2005.7.11

「雷害リスク低減普及セミナー」が秋葉原クロスフィールドで開催されたとのこと。国土交通省が所轄する「雷害リスク低減コンソーシアム」というところの主催のようだ。 昔であれば雷で停電。しばらくして復旧。その間、テレビが見られなかったとか、冷蔵庫が冷えずに中の食品は腐りはしなかったとか、まあ、その程度で済んだかもしれない。

しかし今となってはパソコンや電話、FAXなどからの雷による異常電圧「雷サージ」の侵入経路が増え、一度落雷を食らうと深刻な被害を受けるというのが実情。

パソコンを使って仕事をしている場合には死活問題になることもあるということ。コンピュータは雷サージに特に弱く、わずか20ミリ秒、30%の電圧変動が命取りになると言われていて、ちょっとした雷でも故障したりデータが飛んでしまう危険性があるらしい。とはいえ100%の防御策というのもないとのこと。

で、大切なコトは「『自分だけは大丈夫』と思わないこと」だそうだ。いや、確かにその通りなのだろう。
●ヒーローインタビュー   2005.7.10

プロ野球のヒーローインタビューで「チームが勝つことが先決です」とか「勝利に貢献できて嬉しいです」というようなコメントが多いのだが、ホントにそう思っているのだろうか?チームが負けても4本ヒット打てれば満足なのでは?チームが勝っても4タコじゃあ嬉しいはずないのでは?とも思うのだ。

それを象徴するのがメジャリーグでの日本人選手の報道。イチローや松井が何本打ったかがメインであり、試合の勝ち負けはオマケで報道される。つまりファンの心理としては、個々の選手の成績が優先であるのだから、選手自身は尚更自分の成績のほうが優先されるはずではないのか。

現実にいくらチームが勝っても自分が打てなければ、ベンチ→ファーム→年俸ダウンということにもなるはず。これは基本的にサラリーマンも同じこと。会社の業績なんぞよりも自分の成果や報酬のほうが遥かに優先されるはず。フランス人が「送りバントの意味を理解できない」というほうが自然なのではないだろうか。
●露店   2005.7.9

露店での売上げは、その商品の善し悪しにもよるが、基本的には人通りの多さに比例する。どんなに素晴らしい魅力的でリーブナブルな商品でも、人が通らなければ売れないのだ。と、これは露店に限らず一般の店舗でも基本的には同じ。人通りが多い道に面していればそこそこ売り上げることはできるというもの。

そしてこれはウェブショップについても言えること。もちろん例外は沢山あるのだが、基本的にはある程度のアクセスがなければそうそう売れるものではない。当たり前の話ではあるのだがこれがなかなか見えないだけに難しい。アクセスログを見ずにかなり目に不確かなアクセスカウンターの数だけを見て客の数を想定したところで意味は無いし、むやみに値下げしたりプレゼントを用意しても根本的にアクセスが無ければ効果もないのだ。
●CRM   2005.7.8

CRMとはCustomer Relationship Management、要するに顧客の囲い込みだ。顧客を他の競合に奪われないように柵を設けて逃げないようにする。逃げそうになったら色々とお買い得な話を持ちかけて柵の中に留まるように仕向けるというもの。

しかし顧客はそこまでアホではない。常に最もリーズナブルな商品やサービスを求めてウェブ上を探索しているのだ。色々なカテゴリーのサイトのアクセスログを見るとその大部分がYahoo! JapanとGoogleからであったりする。それだけリピータは少ないということ。またリピータであったとしてもその度検索して最良のサイトを捜しまた結果がリピータになっているというだけではないか。それだけ顧客は流動的なのだ。

従って顧客名簿などは作らずに、そこにかかる開発費と維持管理費を新規顧客開拓に注いだほうが良いのではないかと思うのだが。

それと顧客名簿のメルアドは1年で10〜20%が変更になって使えなくなくもなる。ウェブで買い物する度にフリーのメルアドを取得するなんて人もいるようだし。
●ディスクスペース   2005.7.7

レンタルサーバでのディスクスペースに上限がある。100MB、500MB、1GBと、こんなところだろう。動画を掲載していくと、あっというまにこのディスクスペースを埋め尽くすことにもなるのだが、これを追加しようとしたときに上限があると非情に困る。上限を超えた場合には新たに別の共用サーバを契約しなければいけないのだ。ところがこれがけっこう割高。

もし、階層の深いページでもあり、ドメインにこだわらないのであれば、一般プロバイダーの接続契約をしてしまおう。フレッツADSLで契約すれば月額1000円以下で100MBのディスクスペースが使えるようになったりもする。

ついでに、レンタルサーバは最低限に契約にしておいて、一般プロバイダーの接続を複数契約したほうがトータルで安くなったりもする。大手プロバイダーであれば上位回線もそこそこ太いし。
●いつまで経っても試作品   2005.7.6

たまに見かけるのが、いつまで経っても「試運転中」のウェブサイト。いつまで経っても「工事中」というのは、資料が揃わなかったり主宰組織が人事異動で担当者が引き継ぎもせずに頓挫したままというものだが、試運転中というのは個人のサイトで、やたらと他人のサイトに余計なお世話をしたり頼んでもいないのに辛辣な評価をしたりする似非評論家野郎が自分で作ったサイトのことだ。

恐らく本人は完成したつもりで最初は公開したのだろうが、他人から不具合箇所をコメントされたり、矛盾をつっこまれたり、センスの無さを指摘されたりしているうちに「まだ試運転中だから」「仮だから」などと言い訳せざるを得なくなり、それを改善する術もなくそのままになっているため自他ともに認める永久試運転サイトとなってしまったものだ。

普段から自分の実力を顧みずに他人の指摘ばかりしていると、自然と敵を作り、復讐にあって、このような結果となってしまうのだ。
●とらぬタヌキの   2005.7.5

…的な話はウェブに限っては沢山ある。サイトを構築する前に「顧客情報をどう管理するか」を議論するというようなもの。そんなことよりまずはその商品やサービスが「売れる」ということが重要なわけなのだが、その商品がろくに決まらぬうちに顧客DBの話となる。

会議の席でこのような話題になってしまう理由は、肝心の商品については誰もが自信がなく、これなら売れる!という案も持っていないためであり、DBの話であればある程度の知識と経験があれば説得力のある話ができるためである。

こうして魅力無い商品と立派な決済、配送、顧客管理システムを搭載したアンバランスな売れないウェブショップが今日もまた1軒公開されていく。
●安売り   2005.7.4

ウェブショップで商品が値引きされている。それがメーカー希望価格というものに対してではなく、それまでそのサイトで販売していた価格に対して安くなっているとすれば、大抵は「全く売れないので値引きしてみた」というもののようだ。

ウェブショップでは購入手続きしてから手元に商品が届くまでに数日かかる。従ってまだ届いていない商品の価格が決済した後に値下げされるというのは気分が悪いものでもあり、また、他のサイトで売っていないものであれば安易な値下げはかえって商品価値を下げることにもなり、よほどの理由がなければ値下げはしないものだ。

必要だから買う。そしてどんなに安くても必要無いものは買わない。というのがウェブショップでの基本理念。「どんなに安い物でも買えば確実におカネが減る」ということを理解してないバーゲン好きなおばちゃんたちはウェブショップで買い物することは滅多にないだろう。
●受注者と発注者   2005.7.3

一般的な企業取引ではこの受注者と発注者の関係が比較的はっきりしている。発注者=お金を払う、受注者=お金をもらうので発注者の言うことを聞く、という構図だ。これがクリエータの業界では不明確になりがち。受注者という立場でありながら変に平等を主張したり、発注者の運営方法に辛辣な文句を言ったりと。まあ、これも受注、注者という構図ではなく「コラボレーション」という枠組で考えればあって然るべきことなのかもしれない。

ただしコラボレーションといっても、受注者はその能力やスキルによって「業者」か「先生」かを、発注者側にそれとなく判断されているということも理解しておかなければいけない。お互いに「取引しなくてもいい」相手に対しては強気に出られるということだ。

例えば医者=受注者、患者=発注者、ということにもなる。どっちが偉いかというのはお金を払うか否かではなく、その取引において能力の高いほうが優位になるという例かもしれない。
●TVとパソコン-2   2005.7.2

パソコンというのはパーソナルコンピュータという意味。つまり個人がその人専用のマシンとして使用するわけである。複数の人間が使うとしても同じマシンを同時に使うということはないだろう。ではTVはどうか。今や1台1万円で買える家電製品でもあり、日本ではとっくに1人1台にもなっている。そういう意味ではTVの多くがパーソナルTVとして使われているというのも事実のようだ。

となると、パーソナル化という部分でのパソコンとTVの兼用は問題はなさそうでもある。あとは見る距離が異なるのではないか?という意見もあるようだ。

パソコンで作業しているのと同じ距離でTVを何時間も続けて見るのはシンドイはず。しかしそのシンドイはずの行為をTVゲームはやってきたわけでもある。

やはりゲーム機とパソコンとの一体化は色々な意味で新しい需要とマーケットを作り出しそうだ。 とはいえ過去にもそのような革命的な期待を持たせて鳴り物入りでリリースされたものの、さっぱり売れなかったという商品も少なくなかった。とりあえずは発売してみないことには何とも言えないところだろうか。
●TVとパソコン-1   2005.7.1

能動的な作業であるパソコンと受動的なTVとは形こそ似通っているものの、その使用するモチュベーションやコンディションが異なるために兼用というわけにはいかない。ということは何度かここでも書いてきた。

しかし相変わらず作る側、売る側としてはTVとパソコンを一体化することで新たなマーケットの拡大を目論んでいるようだ。そこで次世代のSONYのパソコンがゲーム機との一体化を考えているというニュースが。もしかしてこれはTVとパソコンの兼用モデルの普及にはずみをつけるのではないか?とも思えるのである。

TVゲームは、パソコンほど労働に徹したものではない。あくまでも娯楽目的だ。かといってTVのように完全に受け身というわけでもない。自らがストリーをコントロールするという能動的な作業が伴うからだ。 ゲームという吸着剤を通じていよいよTVとパソコンは同じ箱で兼用する時代が来るかもしれない。
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