2005年10月

●分岐点   2005.10.31

さて昨日の田植えの話だが、ウェブとは全く関係無いじゃあないか?と思った人がいたようなので、もうちょっと説明しておこう。これは仮に限られた予算と納期の中でするウェブショップを制作する場合に、その購入手続きや決済に必要なプログラムを専用に開発して動的なサイトを構築するか、開発しないで同じサービスを人手によって行うのか、というようなもの。

または、専用のプログラムを開発する代わりに、フリーウェアとHTMLの組み合わせで同じような動作環境を見繕って構築してしまおうというようなもものである。

おうおうにして、カネをかけてプログラムを開発した場合には思ったほど商品が売れず、 人手に頼った場合は予想以上に忙しくなり人件費がかかってしまい、 見繕って作った環境では思わぬ不具合のフォローで予想外の手間がかかってしまうようだ。
●田植え   2005.10.30

広大な水田の場合は大型の自動田植機を購入して一気に田植えをしてしまったほうがリーズナブル。もちろん機械の購入費用はかかるわけだが限られた時間内に人手をかけずに作業を完了させることができる。逆に小さな田んぼの場合は必要な人手を集めて人海戦術で対応したほうがリーズナブル。高額の機械はその購入費用の他に操作方法を習得したり、保管場所やメンテナンスの問題も考えておかなければいけない。

ところが困るのが中途半端な広さの水田。どっちが得なのか試算したところでちょっと条件が変われば数値も違ってくるし、実際にやってみないと分からない部分も多い。とはいえ躊躇している時間もないので「えいや!」でどちらかに決めなければならない。そして結果としてどちらを選択したにしても、何となく損をしたような気分が拭い去れなかったりもするものだ。
●絞り込み   2005.10.29

これだけでいいのか?というくらいにコンテンツを絞り込む。余分なものは一切入れない一品料理のようなウェブサイト。量より質で勝負!

というものがあってもよいのだがなかなか見当たらない。どちらかというとフルコースで前菜からデザートまでを万遍なく散りばめたようなコンテンツの構成。このほうがまだまだウケるようである。

自家用車が普及し始めて30年間くらいはフル装備ゴージャス路線が支持された。いわゆるライフスタイルに合わせたコンセプト重視型のクルマが受入れられるようになったのは1980年代であろう。そういう意味ではウェブサイトはまだまだ発展途上にあるようだ。
●現場の人間が宣伝してはダメ   2005.10.28

例えば政治家は議会で有権者の代表として意見するのが仕事であり、これが「現場」であろう。ただし選挙となると「広告宣伝」なわけだ。

一般的に企業の中では現場の人間が宣伝を担当するということは少ない。現場の人間が宣伝するとどうしても現場優先、作り手側、売り手側の事情を優先させる。 だから…設計者が自分が設計した商品を宣伝しても売れない。苦労した経緯や作ったことへの思い入れと 消費者が要求しているものとは多くの場合一致しないからだ。

そういう事情がありから広告代理店というものが存在するのだが、未だに「良いものさえ作れば売れる」と勘違いしている人は多いようだ。
●キャッチコピーはシンプルに   2005.10.27

先の衆院選で小泉首相が掲げた「郵政民営化」。それだけじゃないだろう!短絡的だ!という批判をよそに大勝した。クルマの広告に例えれば「ハイブリット高燃費」みたいなものだ。キャッチコピーはシンプルに、言いたいことは沢山あれども、叫ぶ言葉は短く分りやすく。 シンプルであればあるほど多くの人に聞いてもらえるわけだ。

では負けたほうはというと、「ハイブリットで高燃費で環境に優しく従来の基本性能を損なうことなく高品位な走行性能を維持しつつゆとりのある居住空間との両立を実現し人間工学に基づいたユニバーサルデザインを取り入れ全シートエアバック対応の安全再重視で次世代のための新案型ユーティリティーカー」みたいなことを言うから聞いてるほうはワケが分からんのだ。
●排除   2005.10.26

デザインを進める上で、色々なイメージをその構成要素として集めてくる。しかし集めたもの全てを盛り込もうとすると収拾がつかなくなる。特に「これだ!」と思ったとっておきのイメージはどうしても取り込みたくもなるのだが、そのイメージがその場に馴染むものかどうかはやってみないと分からない。やってみた結果、馴染まないと感じたら、思い切って諦めることだ。つまりそのイメージは「排除」ということになる。この排除の思いっきりの早さ、潔さが完成度の高いデザインを早く仕上げるコツであろう。

美味しい食材を集めました。明太子、牛タン、イチゴ。これをケーキの上に乗せました。ここで明太子と牛タンを乗っけたままいつまでも考えているのは時間の無駄。
●いい加減なお店   2005.10.25

プライバシーポリシーも特定商取引法に基づく表示も注文メールの返信期限の表記も何も無い。サイト自体の最終更新日も表示されていなければ販売されてる商品も果たして在庫があるのやら。。というようなウェブショップがよくある。 これは全くもっていい加減でずさんな管理なショップであるのだが、何もそう目くじらたてて怒るほどのものではない。きちんと運営管理するためにはそれなりに手間もコストもかかる。その経費を節約していると思えばよいのだ。それでもぽつぽつ売れているようだし。

実店舗でもよくある、開店してるのに店に誰も居なかったり、誰も買うはずないであろう何十年前の商品を展示していたりと。儲かっているのかどうかは分からないが、そういうお店はそれで良しとして運営しているのだからそれで良いのだ。
●Illustrator   2005.10.24

ちょっと前まではプロのソフトとされていたAdobe Illustratorであるが、これがデザイナではない人たちの間でもかなり普及しているようだ。これは決してIllustratorというソフトに興味があって積極的に使っているわけではない。企画や営業の業務を行う上で、デザイナや版下屋、印刷屋とのやりとり、又はその窓口業務をするに当たって、どうもIllustratorが分からないと不自由するということなのだ。少なくとも自分のパソコンにインストールしておいてデザイナから添付されてきたIllustratorのファイルの確認ぐらいはできないと困るとのこと。

それまではWordさえ使えれば何とかなっていたのだが、どうやらプロのデザイナはIllustratorというものを使っていて、世のほとんどの版下がこのソフトによって制作されているということがやっと一般的に認知されるようになったきたとも言える。
●このままじゃダメになる   2005.10.23

国政選挙で負けた候補者がよく言うコト。「このままじゃ日本はダメになる」。あんたに任せたらダメだと思ったからあんたに票が入らなかったのだが。。言うにことかいて「投票した国民が悪い」みたいな発言まで。

こういった言い訳を聞いていると社内のIT化に反対して左遷された元○○部長とかにダブるものがある。左遷された後に開口一番「このままじゃ会社はダメになる」。悔しい気持ちは分かるが自分が時代に乗り遅れていることをヒトのせいにするなっちゅーの。
●リニューアルの仕事をGETする難しさ-6   2005.10.22

ということで、トップページのラフデザイン案を作ることに比べると、実際のそのデザイン通りのサイトを公開することは50倍ぐらい難しいのだ。それだけではない。仮に受注できたとしても、いくら催促しても必要な資料を提出してこなかったり、こちらの立場も考えない相次ぐ変更、修正依頼。公開したらしたで、Yahoo! に出てこないの、アクセスが増えないのと、デザイナがデザインという作業とは直接関係しない部分での仕事がいかに多いか。また、そういった仕事をいかに効率的にこなして、さばいていくかということが、最終的なデザインの質や完成度にも影響もするのだ。
●リニューアルの仕事をGETする難しさ-5   2005.10.21

企業にはそれぞれ他の企業との関係がある。良く言えばフレンドリーシップ、悪く言えば癒着。だから現状のダサダサのサイトもどういった関係の人間が作ったか分からない。迂闊に批判することは避けるべきだろう。大切な取引先の会長の息子が作ったものかもしれないのだ。

その他にも色々と考えられる。税金対策で宣伝広告費は短期間で使うために内容やデザインは顧みずとりあえず急いで作った。取引先が新規事業でウェブ制作を開始し試用の意味も含めて格安で作ってもらった。退職した社員が独立してウェブ制作を始めたところ、仕事が無く泣きつかれたので仕方なく発注した。などなどである。サイトのデザインや品質よりも、こういった事情が優先されることも少なくない。

これらの事情を無視して強引に売り込んでも絶対に成功はしない。
●リニューアルの仕事をGETする難しさ-4   2005.10.20

カッコよくCOOLなだけではない。そのコンテンツも企業のありかたをコンセプチュアルに考え、新しい営業展開の提案と企業としての未来像まで含まれている。この通りにサイトを作れば絶対にアクセスも増え、ウェブを通じての新たな顧客獲得もできるはず。ここでかかった費用もすぐに回収できてお釣りも来るであろう提案なのだが、なぜダメなのだ?

というのはいかにもデザイナ的発想である。世の中には新しいコトはやりたくない人が沢山いる。今までと同じことを同じように続けて同じように安定した生活をしていたいという人がほとんどなのだ。新しい提案がどんなに素晴らしくても、「新しい」というだけで拒絶されてしまう。組織の中にもそういった人は沢山いるのだ。

そして、そういった人がまだまだ決定権を持っている。。
●リニューアルの仕事をGETする難しさ-3   2005.10.19

これも社長の話なのだが、この社長自身がコンピュータにもインターネットにも疎い。その話になると自分が疎外感を味わうことにもなり、増して自分がここまで作ってきた会社の運営に関して自分の分からないカテゴリーで議論されても困る、というか、そんなことは「させてたまるか!」という気分にもなるのだ。

せめて自分の目が黒いうちには、何とかコンピュータとかインターネットとかに深く関わらないままでいたいわけなのだ。

そんなところにホームページのリニューアル案など持っていったところで気分を悪くさせるだけで何の効果もない。
●リニューアルの仕事をGETする難しさ-2   2005.10.18

ダサダサのある企業のウェブサイトからリニューアルの仕事をGETすることがいかに難しいか。その理由をいくつか想定してみよう。

まずはその企業の社長がウェブというものにほとんど興味がなく、現状のサイトでも特に不満を持っているわけではない、ということが考えられる。社長にしてみればホームページが「あればいい」のだ。名刺にURLが印刷してあることが最も重要であり、その中味に関してはどうでもいいということ。

仮に現状よりも数段カッコいいサイトデザインの案を見せたところで、「お、いいね」とは言うものの、そこに予算をかけてまでリニューアルしようなどとは思わないのである。 自力で見ることもできないようだし。
●リニューアルの仕事をGETする難しさ-1   2005.10.17

ダサダサのある企業のウェブサイト。もしオレにリニューアルをさせてもらえれば、こんな風にカッコよく、COOLにデザインできるのだが、と思っているウェブデザイナを目指す学生も多いことだろう。

しかし実際にその企業のサイトリニューアルをするということは簡単ではない。デザインをイメージすることが占める割合は仕事全体の中のほんの数パーセントに過ぎず、現実的にはその企業からサイトリニューアルという仕事をGETしなければいけないのだ。

仮に何の面識もないデザイナが飛び込みで営業に行ったところで、これをGETできる可能性は極めて低いだろう。まあ、その前に仕事を受注するのはデザイナの仕事?という疑問もあるかもしれないが、大企業ならともかく、自ら営業もできるデザイナでないとプロジェクト全体でのロスが多くコストが上がってしまうのだ。 これからはデザイナも営業、企画ができないと生き残ってはいけないだろう。
●ビデオ撮影   2005.10.16

ビデオ撮影は本来プロの仕事であったが、最近ではディレクターやADが自らカメラをまわして取材するということも多くなった。もちろんそこにはデジタルでカメラが小型高性能化して装備も軽く、扱いも簡単になったという事情もあり、同時に人件費の節約で制作コストを抑えるという効果もあるだろう。

とはいえプロが使う映像は家庭用とは違い、まずはホワイトバランスをとり、絞りもフォーカスもマニュアルで行うのだから、そうそう簡単なことではない。撮影中に「笑う」のを我慢することが意外につらかったりもする。

しかし相変わらずNHKだけは、数分のオンエアのために、一日がかりの取材を行うために、ディレクターとADとカメラと音声のご一行様が押し寄せて来るようだ。
●修繕費用   2005.10.15

自宅を全面的にリフォームしている工事中に施主が「ついいででもうしわけないけど、ここのブロック塀のヒビの部分も直してくれないか?」とたずねる。現場監督は快く「あ、いいですよ」と言ってすぐに対応。その分も請求もされないで済んだ。

しかしこの作業をリフォーム中ではなく、単独でお願いした場合には無料というわけにもいかない。そのため職人を手配し、セメントもコねなければならない。

ウェブの更新も似たようなもの。大々的なリニューアル中はちょっとして追加項目は大した手間ではなく、タダで対応もできるのだが、全く個別で依頼されたものはそれなりに手間はかかる。これを一度タダで対応すると後々全てタダで対応せざるを得なくなる。100円でも良いので請求しておくようにしよう。
●メールを使えない大量の事務職   2005.10.14

未だに、この後に及んで、メールを使えない大量のホワイトカラーが毎日事務をこなしている。これは異常事態でもあるはずなのだ。欧米では、恐らく東南アジアの多くの国々の都市部でも、メールの使えない事務職人口比率は日本ほど多くはないだろう。

米国では60歳でも70歳でも普通にパソコンの前に座って仕事をしている。日本はどうだ。最近になって体裁のためにパソコンこそ置いてあるものの、実際に使っていない。

そういった人たちのために毎日大量の紙が消費され、有能な若い人材が無駄な業務をやらされている。そろそろ何とかしないと本当にヤバイぞ。
●SSL   2005.10.13

ウェブ上でSSLについて調べてみると「ウェブで買い物をするときに最も注意するのは暗号化されているかどうかということ」「個人情報漏洩の最も有効な対策が暗号化」というような記事やアンケート結果が色々と出てくる。こういった情報を見た限りでは、ウェブショップではSSLが必須!というような錯覚におそわれるのである。

一方現実を顧みれば、一般の人でこのSSLという言葉を知っている人は非常に少ないということも確かだ。多くのウェブショップでもカードや顧客のIDナンバー等を発行していない場合はSSLに対応していないところも多い。それでも売れてるところは売れている。つまりごく一般的な消費者は購入時の判断基準にSSL対応の有無はほとんど含まれていないということなのだろう。

もちろんカード決済の場合は必須とも言えよう。しかしそうでない場合は対応したところで売上げにほとんど影響はしないだろう。
●品揃え   2005.10.12

品揃えの少ない店。今は予算が無いから売れ始めたらそれに合わせて品数も増やしていこう。なんていう考えは高度成長期のまっただ中ではOKだったかもしれない。しかし今は品数が少ない時点で売れないのだ。もっともその少ない品によほどの商品力があれば話は変わってくるが、一般的な品であった場合は、やはりそれほど売れないだろう。

数年前まではウェブサイトにおいても来るIT化に備えてページ数は少ないがとりあえず作っておこう。そしてアクセスが増えてきたらページを追加していこう、という考えのサイトも少なくなかった。しかしそういったサイトは今でもアクセスもページ数も少ないままである。
●メニューボタン   2005.10.11

メニューボタンをいくつ作るのか?またはどこにつけるのか?と、これは基本構成を考える上で毎度悩むところ。こういった基本的な構成を決める段階で全てのコンテンツの資料が揃っていればいいのだが、実際はそうもいかない。こちらがデザインを進めるとの平行してクライアントが資料を集めるというのもよくある話だ。

結果、同じメニューボタンのサイズであるのにページ毎にコンテンツの量が大きくバラついてしまうというのもよくある話。しかしこのこと自体は見る側にとってはさほど問題にはならない。むしろページを移動する度にメニューボタンや位置や数や内容が変わる。これがナビゲーションを分かりづらくする原因になるのだ。

それと最近ではフレームを使わない傾向が強く、画面の一番上にスクロールして戻らないとメニューボタンが見られないというページが一般的になりつつあるが、これが決して親切であるとは思えない。

フレームで切った独立したメニューボタン。サイト内にいる限りは不動のメニューフレーム。これが最も分かりやすいと思うのだが、どうだろうか。
●バッターボックス   2005.10.10

試合を進行する上で、バッターボックスに入る打者は常に一人である。仮に左右のバッターボックスに同時に1人ずつ立ったらどうだろうか。理論上はヒットの出る確率は倍になるかもしれない。しかしアウトになる確率も倍になるのだ。それ以前に打者同士がお互い気になって集中できないだろうし、実際にボールを打ちにいけば、相手をバットで殴ってしまう危険性は非常に高い。

しかし試合中、片方のバッターボックスが空いているのを見て、「あ、オレあそこで打ってやる!」と言ってバットを持ってバッターボックスに入ってくる馬鹿者がいる。

もちろん野球での話ではない。一般的なプロジェクトを進行している途中でのことだ。まあ少なくともバットで殴られることはない分、そのことが問題であるということに気がつかないのだろうが。。
●Simple is best!   2005.10.9

デザイナにとっては使い古された言葉ではあるが、ルーチンの業務に追われているとついつい忘れがちな言葉でもある。デザインというものはあくまで商用であることが基本。従ってそのデザインによっていかに大きなプロフィットを得るのか?ということが根底にある。しかしそのプロフィットを追求するあまりに即効性があり訴求力の強いものを求められる傾向が強くなる。

デザインを評価するクライアントの多くはデザイナではない。そうなると判断基準は自然と売る側優先の理論となりがちである。これも言いたい、あれも訴えたい!となり、必要以上に、消費者側が要求しない物までを盛り沢山取り入れたがる、というかそういったデザインを要求する。

デザインとは実はこれとは逆に、いかに少ない要素で、いかにシンプルに構成するかということ。それがSimple is best!である。
●ADSLモデム   2005.10.8

ADSLモデムが壊れた。アクセス状態が何だか悪くなったと思ったらADSLモデムの「LINK」のLEDが風前の灯状態。何度か電源を落して再起動させてみたのだが、段々とLEDが点くまでの時間が長くなり、ついにはPOWERのLEDも点灯しなくなった。これは明らかに電源系統が逝ってしまったということ。

とりあえずすぐにでも復旧しないと色々と困るのでパソコンショップに行ってみたところADSLモデムというものは扱っていないとのこと。去年まで山積みされていたアナログ64kの1台50円のモデムも姿を消していた。

まあ、2〜3日は我慢しなけりゃいけないかと諦めつつNTTに電話。何という事ない。翌日の午前中に来てさっさとADSLモデムを交換して帰っていった。以前のようにアンケートを書かされることもなく「もう逝っちゃてるんですよ」と言うと、それを確認することもなく新しいADSLモデムを箱から出してケーブル差して、その間、滞在時間は2分程度。あっさりしたものだ。
●語るデザイナ   2005.10.6

ウェブ制作者の中には基本的に「デザイン」というものがあまり得意でないので、更新の重要性を語る(デザインは完成度よりも頻繁に変えることがあたかも大切なように)、SEO対策の重要性を語る(クローラ次第でどうなるのか保証はない)、セキュリティーの必要性を語る(一般の人でSSLなるものを知っている人は極めて少ない)、などなどデザインとは直接的には関係のない部分で色々と語る人がいる。

まあ、それでも商売になっているということは、それほどこなれてはいない市場でもあるのだが。 しかしさすがに最近ではHTMLを理解しているだけではウェブサイトは作れないということは分かってきた人も多いようでもあり、まだまだ少ないようでもあり。
●置換   2005.10.5

HTMLを効率良く修正、変更するためには、置換機能をどれだけ上手く使うか?ということがネックとなる。シェアウェアやフリーウェアでHTMLの作成に特化した優れもののテキストエディタも多く公開されていて、その中の置換機能もそれぞれ上手くできている。

1つのHTMLファイルを開いて修正箇所を捜して参択してペーストする。この作業が置換機能を使うことで一気に時間短縮される。なかには同じフォルダ内のファイルであれば修正箇所を指定するだけに開くことなく一斉に置換えてしまうという機能を持ったエディタもある。

しかし置換で気をつけなければいけないのが、誤換である。例えばテーブルの幅かなにかを676ピクセルから684ピクセルに変更しようとしたとき、単純に676と684と入力すると、カラーナンバーの中に同じ数字が含まれていた場合に、これも一斉に変更されてしまう。

かといってwidth="676"と入れたとすると、=の両側の半角スペースの有無で置換されなかったりと。 便利といえども、やはり完璧に使いこなすまでには色々と経験も必要なようでもある。
●アングル   2005.10.3

写真撮影のテクニックの一つがアングル。いかに効果的でダイナミックな構図とするか、ということである。しかしデジカメが利用されるようになると、それまではプロの設備を持った写真家ではないとできなかったトリミングというものがパソコンとPhotoshopで簡単にできるようになった。そうなると撮影時のアングルをファインダーを覗きながらあれこれと考える必要は無くなった。とにかく必要な部分を全部納めておくことが先決だ。アングルを変えて撮影するために被写体に近寄ったり遠ざかったりという作業も不要となる。望遠目で高解像度でばしっと1枚撮っておけばいいのだ。

まあ、そうは言っても被写体が人間の場合は、写される側のカメラに対する意識というものもあるので、そうもいかないが。
●データの移動   2005.10.2

フロッピーというものがほとんど使われなくなってきた。パソコンショップには数年前に「仕方ない、買うか。。」という気分で購入したのと同じ型番のフロッピードライブが山積みされ叩き売られている。そしてこのフロッピーに代わるメディアがUSBメモリースティックということになるのだろう。キーホルダーにぶら下げて常に持ち歩いている人も多いようだ。

しかしこのUSBメモリー。クロスプラットフォームという意味では完璧ではないようだ。Macで作ったファイルをWinにコピーすると不要なファイルがいくつも自動生成されて非常にややこしいことになったりもする。ドライバーをインストールしないで済む分、裏で色々と苦労した結果なのだろう。

ではCD-RWではどうか?どうもコピーするまでの手順が面倒なのと、メディア単体でCD-RなのかCD-RWなのかDVDなのかが分かりづらい。12cmディスクはあまりに多くの規格があるために一般的に分かりづらいものになっているのだろう。

ではインターネット経由でのデータの移動はどうかと言えば、これも環境によっては完全ではないだろう。そういう意味ではフロッピーはけっこう便利だはあったのだが。
●打順   2005.10.1

野球で打順を決める時には監督に一任するものだ。そこで個々の選手の意見を聞いていたらいつまでたっても打順は決まらないだろう。「オレは7番はイヤだ。4番がいい」「今日は苦手のピッチャーが先発なので後ろのほうにしてくれ」「たくさん打ちたいから1番にしてくれ」 などなどキリがない。こういった問題が起こらないようにするために権限を持った監督という業務があるわけだ。

これは野球やスポーツに限らず、ごく一般的な仕事や組織の中でも同じである。個々の意見よりもクライアントや消費者のこと、組織全体の利益を考え判断する権限を持っているのが管理職というものである。

しかしそんなあったり前のことも考えずに自分の打順に自分の都合や気分だけでぴーぴーと文句を言ってるヤツが多いこと多いこと。。
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