2006年5月

●ウソです   2006.5.31

世界中のパソコンをWinnyで繋いでデータを共有できるようにする。そうするとウイルスを作った場合にその制作の経緯も感染も世界中の人が共有するので作る意味も面白みも薄れる。また、ワクチンも一斉に全世界に普及するので駆除も早い。

世界中の発電を風力にすると、いたるところに風力発電用の風車が設置され、世界中の「風」そのものが、その抵抗によって弱くなってしまう。そうなった時には風力発電機の風車を回して風を起こせばよい。

もちろん前者も後者もウソだ。
●簡単なコトと難しいコト   2006.5.29

簡単か難しいかはその人のスキルによって大きく異なる。当たり前のハナシだ。常に相対的に考えなければいけない。フリーウェアをダウンロードしてインストールするのは初心者にとってはとっても難しいことなのだが、これを話している相手のスキルを確かめないで「簡単ですよ!」などと言ってしまうと、その人はあたかもボタン1つで勝手にパソコンがやってくれるようなイメージを持つ。

ところが実際は何かする度にわけのわからないコトを聞いてくる画面が現れ、何をどうしていいのやらさっぱり分からなくなり、インストールには遠く及ばない段階で諦めざるを得ないということになるのだ。そして「簡単ですよ!」と言った人は「ウソつき」ということになる。又は自分が稀に見るパソコンオンチであると勘違いしてひどく落ち込む。
●おんボロトラック   2006.5.28

周囲の人間の考えや感情を無視して自己流で押し切り進めていくようなやり方。昔はこういう人間を「男らしい」「勇ましい」「精悍である」などと評価されることもあったようだ。しかし今は「無神経」「無頓着」「愚鈍」とされるようだ。状況を考えない、空気を読めない、自己中であるということだ。昔は特定の情報を保有している人間は限られていたわけだが今は情報は公開され共有される時代。下手をすれば自分よりも周囲の人間のほうが多くの情報や知識を持っていたりもする。地位が上だから、年齢が上だからといって、このような行動をとると、旧式のブレーキの壊れたおんボロトラックが暴走しているように映るのだ。
●積極性   2006.5.27

日本に留学している中国、韓国、台湾、タイなどの学生。日本人に比較すると何事に対しても非常に積極的である。もちろん留学してくらいなのだから消極的な性格ということもないのだろが、それにしても一緒にいると日本人学生の消極性、シャイ、目立つことを嫌う、というような部分が浮き彫りにされてくる。

ひと月程前、片言の日本語の女性からSkypeでのコンタクトがあった。プロフィールに何も書かれていないので、てっきり新手のSkypeを使った風俗営業か何かかと思ったら、実は上海からコンタクトしてきた学生で、今、日本語を勉強中で、自分の日本語がどこまで通じるか試しているとのことだった。その日本語はあくまでも「片言」の範囲でもあったのだが。この積極性には恐れ入ったものだ。
●失敗   2006.5.26

失敗することで、恥をかく、金銭的な損害を被る、他人に迷惑をかける、余分な仕事が増える、人間関係が悪くなる、などの結果につながるわけだが、これを完全に避けて通るというわけにはいかない。所詮は人生は失敗の積み重ねである。失敗の数だけスキルも経験値も上がるというもの。

恥をかくなんてもんは本人が思うほど周りは気にしないし覚えてもいない。金銭的な損害はいずれは取り返せるものでありそれで餓死するようなこともないだろう。他人かけた迷惑は恩と信頼で穴埋めし、余分な仕事はスキルとなり、人間関係は復旧させるべく努力する。

失敗を恐れて新しいコトにトライしないことが一番大きな失敗なのだろう。
●PDA   2006.5.25

PDAといえばケータイの普及でその影は薄いようでもあるが、確実にそのニーズは存在し、そこそこ安定した需要とマーケットを確保しているようだ。Pocket PCとかPalm PDAとかZaurusとかSigmarionとか色々とあるが、元々はAppleのNewtonを訴求するために当時社長だったジョン・スカリーが命名したものだとか。

ジョン・スカリーと言えばスティーブ・ジョブズに「このまま一生、砂糖水を売りつづけるのか、それとも世界を変えるチャンスをつかみたいか。」と口説かれてAppleの社長に就いたというのは有名な話。その前はペプシコーラの事業担当社長だった。そしてその後のスカリーとジョブズの間では経営方針をめぐる意見の相違から確執が深まり一時はスカリーがジョブズをAppleから追放した。かといってPDAはPEPSI Drink Appleという意味ではないらしい。
●ケータイのメリット   2006.5.24

電車の中ではゲームに没頭したりwebを閲覧したり音楽を楽しんでいる乗客の姿が珍しくなくなった。そのデバイスがケータイなのか、PSPなのか、iPodなのかは様々ではあるが。

最近ケータイでのインターネット利用者の数がパソコンのそれを上回ったらしい。しかし今になってケータイの普及率が伸びたとかパソコンの普及率が減少したということではないだろう。恐らくケータイで今まで使われていなかった機能が使われるようになり、コンテンツも充実し、ケータイ端末のデバイスとしてのパワーアップし、使い方が広く浸透してきた、という要因もあることだろう。

ケータイがミュージックプレーヤーやゲーム機として、またはPDAとしても使われるようになったわけだ。しかし何と言ってもケータイのメリットは電話がかけられるということを忘れてはいけない。
●妥協案   2006.5.23

現在プロ野球ではセパ交流戦が行われている。これが最初から「セパ交を開催しよう」というだけの提案であったとすれば、恐らく関係者の色々な利害や思惑が絡み却下されたことだろう。しかし1リーグ制とか球団の統合や再編成や巨人がパリーグに行くとか色々な試案が沸いて出てきたので、せめてセパ交流戦だけは…という妥協案でもあったわけだ。

例えば値上げ交渉をするときに最初から10%の値上げを要求してもなかなか通るものではない。しかしいきなり倍額を要求するとか、そうしないと商品の提供をしないとか、無理難題を提案して混乱させてみると、最終的な妥協案として10%の値上げに落着くということもある。
●効果的なホームページの作り方   2006.5.22

「効果的なホームページの作り方」的なテーマの講演やセミナー、また書籍のタイトルがあったりするが、いい加減こういったテーマは止めたほうが良いだろう。ホームページを建築物に例えればプレハブ住宅から高層ビルまで、印刷物に例えればチラシから画集まで、乗り物に例えれば自転車からエアバスまで、その種類や目的や作り方は実に多種多様であり、それを「ホームページとは」という一括りで語ること自体がナンセンスだ。

特に自分でホームページを作ったわけでもなく、運営管理しているわけでもなく、人様のサイトを例にあげて語るような人たちの話は屁理屈だけで終わることが多い。
●居るだけで嫌われる   2006.5.21

会社の中で、事務所の中で、作業場で、「居ないほうがいい!」と思われているのは一番偉い人である。その人間が居ることによって他の人間は監視されているという雰囲気とプレッシャーの中で仕事をしなければいけないからだ。しかしこれは組織である以上は仕方の無いコト。毎日従業員が羽を伸ばしていたのでは作業効率は向上しない。

ところがこの「居るだけで嫌われる」という人は、居るだけで嫌われる癖がついてしまい、仕事場以外でも居るだけで嫌われる人になっている場合が多い。本人は気付いていないのかもしれないが家庭や地域や友人の間でも居るだけで嫌われているのだ。監視、指摘、命令、ばかりして、言う事を聞かない人間に対してすぐに怒り、他人の言うことは聞かないからだ。
●気分良く仕事をするには   2006.5.20

隣の席の課長が床に消しゴムを落とす。それとなく拾ってあげて課長の机の端に置いてあげる。「あ、サンキュー♪」と課長が言う。これは双方にとってちょっと気分が良いものだ。

これが、拾うより先に課長が「おい!気がついたら拾ってくれてもいいどろーが!」とか言ったとしたらどうだろうか。その直後に拾ってあげたとしても言われたほうは非常に気分が悪い。課長のほうも決していい気分というものではないだろう。

ただしここでの「消しゴムを拾って机の上に置く」という労働は前者も後者も全く同じ。仕事というのは他人に言われてやるのは気分が悪いものだが、言われる前にやることで同じ仕事でも全く気分が違うというもの。気分が良ければ作業もさくさく進むというものだ。
●アラート   2006.5.19

そもそも無理のある開発期間の中でリリース時期の死守を至上命令とされ充分な検証が行われないまま発売されるOSやプログラムでは、公開後にいたるところに虚弱性が見つかりそれを修正するパッチで継ぎ接ぎだらけのおんぼろクルマのようになったまま走らざるを得ない。とまあ、プログラムなので見た目はおんぼろでも構わないのだが、実際に使う上では何かちょっとしたことをしようとすると必ずアラートのウインドウや吹き出しが出てくる。1日に100回は見ることだろう。もちろんそれをいちいち読んで理解しているわけにはいかない。「えーと、どっちだ…エイ!」ってなもんであろう。そしてこのアラート画面の文章を書いた人もまさか全ての人が読むなどとは思っていないので表現が不親切でもあり余計に分かりづらいという悪循環にもなる。そもそもアラートとは警戒警報の意。アラートの後には津波や火山の噴火や台風や空襲が来るのだ。そんなもんが1日100回も出るのは特殊第1種危険物である。一般の人は使ってはいけない。
●地球人と宇宙人   2006.5.18

ITにどっぷりと浸かり長年パソコンの前に座って仕事をしている人たちは、そのスキルにバラつきはあるにせよ「地球人であれば誰しもがパソコンを使える」と思っている。一方、昔ながらの方法で商売を続けている人たちは「パソコンを使うのは宇宙人だ」と思っている。ITなどというものは自分達とは全く関係無く、遠い宇宙の果てで起こっている出来事であると。

そしてこの両者が恊働で行うまちおこしや商店街活性化というのは実にこのギャップを埋めるだけでタイヘンな作業となる。よほど優秀なコーディネーターが間に入らない限り上手くいかないのだ。地球人と宇宙人の間には両方の言語が話せる通訳がいなければ絶対に成り立たないのであった。
●着メロ   2006.5.17

電車の中で着メロが鳴り出す。あわててバッグの中を確かめる数人のオッサン、オバはん。若者は平然としている。自分のケータイの着メロではない。増して電車に乗る時はマナーモードにしているという確信があるからだ。オッサン、オバはんはケータイが鳴った途端に「もしや自分のでは!?」と思うわけだ。マナーモードに設定の仕方も分からないし、したとしても果たしてちゃんと設定されたかどうかという自信もない。さらにはその着メロが「どう見てもアンタにそぐわない曲だろ!」というものだったりもするのだが、そんなことを言ってはいけない。着メロの設定の仕方がわからないので、買ったときのままの曲になっているだけなのだ。
●同業者とも知らずに…   2006.5.16

例えば建築屋の社長の自宅に営業の電話「お宅の外壁、だいぶ傷んでいるようですが塗り替えいたしませんか?今ならキャンペーン期間ですので、特別価格ですが?」。。よくある話だ。こういった電話での営業は、それぞれノルマがあり、一定期間中に何件かの契約を課せられている場合も多い。NTTのBフレッツの契約もしかりだ。

何となく当たりが良く、色々と詳しく聞いてくるわりには、今すぐには必要ないというようなことを言いつつ、非常に興味のありそうな口っぷりで愛想も良い。しかし押してみてもかたくなに「今は必要ない。来年お願いするかもしれないので、その時また電話くださいよ」なあんて言われたら、こりゃその筋の事情に詳しい同業者にかけてしまった!と思ったほうが良いだろう。
●ウェブ制作費   2006.5.15

ウェブを制作する際の、企画、デザイン、コーディング、イラスト制作、コピーライト、写真撮影、そして営業と、これらをそれぞれ専門家に依頼するともの凄く高いものになる。できるだけ一人で多くの作業を抱え込んで何とかこなしてしまえば格段に安くできる。最終的に完成したものが同じであっても、前者と後者では5倍ぐらいの差が出るはず。 ということで、一人で全部やってしまうと明細を積算していってもそれほど高くはならない。これがクライアントにしてみると、あまりの安さに驚かれる場合もある。ここで色気を出して上乗せしても充分に通る額でもある。

しかしだ。大切なのは一度の仕事で利益を得るより、そのクライアントが絶対に他には依頼しないであろうという信用とお得感を植え付けること。 そして、より多くの粗利を得るためには自らの作業時間をクウォリティを落とさずに短縮することだ。
●ルール   2006.5.14

個人で仕事をしていると、普通は組織の中にあるルールや決まり事というものがなく、これを自分で作らなければならない。細かいコトではあるが…交通費は帰ってすぐに最優先で出納帳につけるとか、メールのレスは先延ばししないですぐに出し、これが片付くまでは制作作業にはとりかからないとか、どんな些細な作業でも必ず見積書を提出するとか、パソコンの電源を落とす前に必ずバックアップをとるとか、スキャナの上には絶対にモノを置かないとか。。

これを注意、指摘する人が誰もいないので自分の意志で守るしかない。ただし気をつけなければいけないのは、あまりに細かいルールを作り過ぎて、どうでもいいことまでもが仕事をする上でのプレッシャーや足かせになってしまうということだ。いずれにしてもルールの運用は柔軟に。
●勝ち組負け組   2006.5.13

ウェブショップでも勝ち組負け組がはっきりしてきているようだ。2004年にインターネット人口の増加が止まり、かつてほどITが盛り上がっているわけでもなく、ウェブで商品を売ること自体に大きな夢を持って挑む人も少なくなってきたことだろう。同時に今から参入するにはよほどの覚悟とリスクが必要。そうそう簡単に売れるものではない、という認識も浸透してきたようだ。

傾向としては売れているウェブショップは非常に忙しく、売れていないウェブショップは開店休業状態といった二極化が顕著。そして売れているウェブショップのオーナーが興味を持っているのは売れる商品やCRMであり、SEOやアクセスログやその他諸々の技術的要因にはあまり興味が無いようだ。という興味を持つヒマもない。

逆に売れていないウェブショップには、いくら技術的訴求をしたところで、根本的に商品力がなければどう足掻いても売れない。そんな状況のようだ。
●アンティーク電話器   2006.5.12

ワンデBSUクッシラクの原型は1939年に発売されたBell社の電話器のようである。1939年当時は三次元CADもNCフライス盤も無かったはず。デザイナは雲形定規で外形線を引き、いくつもの断面図に寸法を入れて図面を書いたはずだ。金型職人は断面図ごとのゲージを作り、それを当てながら少しずつ金型を削り、磨いていったはず。今から考えれば気の遠くなるような手間と時間が費やされて製品化されたものであろう。

デザイナの立場で言わせてもらうなら、ワンデBSUクッシラクの魅力は、オリジナルのBell社の電話器があってからこそなのだ。
●電話器   2006.5.11

Skype用のUSBフォンなるのもが数多く発売されている。中には昔の電話器のデザインをイメージしたレトロ、アンティークな商品もある。

そういった商品を見ると、蒸気機関車のあの円筒形を寝かせた部分に原子炉を搭載して走らせてみたくなったりもする。外装部品と多くの機構部品はそのまま利用できるはずだ。

しかしインターネットの普及でメールという昔ながら手紙のやりとりが情報伝達の主流となり、劣勢に見えた電話という手段がSkypeというかたちで復活しているというのも面白い現象だ。とはいえ蒸気機関車が復活することはないだろうが。
●Mac版Skype   2006.5.10

インターフェイスもデザインも、どちらかというとMac版のほうが使いやすいようだ。とまあ、このへんは賛否両論あるにせよ、やはり何といってもMac版ではビデオに対応していないというところが一番のネックであろう。Macユーザーであるがゆえに尚更ビデオ機能が欲しいとも言える。欲を言えばリアルタイムでのデスクトップを動画で送れたりできれば最高なのだが。

しかしYahooメッセンジャーでのMac用では未だに音声には対応していないという事実もあるので、果たしていつになるのやら。。

しかしWin版Skypeのほうも実はビデオはβ版。iLinkでのカメラ接続は上手くいかないようでもある。そしてMacユーザー同士であれiChatで用は足りているということも事実ではある。
●Skypeは教えない   2006.5.8

さてそのSkypeであるのだが、登録も設定もカンタン。ちょっとパソコンをいじった経験があれば誰でもすぐに使えるようになる。と、これはもちろん素晴らしいことでもあるのだが、反面、カンタンでタダで長時間通話ができるということとなると、超長電話常習者にとってはこの上ない便利ツールでもある。そういった人たちには、できればSkypeというものの存在自体を知られずにいて欲しいとも思ったりもする。
●スローコミュニケーションツール   2006.5.7

Skypeのメリットは色々とあるが、「ダラダラと長い時間話せる」というのもその一つ。逆に言えば電話は必要以上に急いでいたりもしたのだろうか?と思ったりもする。電話では通話料がかかるので、相手からかけて来た場合には、話を引っ張って長くするのは失礼ではないかと気を使ったり、相手の今の状況、つまり仕事中なのか休憩中なのか、多忙な状況なのかヒマなのかが分かりづらい、ということで要件だけを伝えてさっさと切るようになるわけだ。

Skypeでは基本的にアイコンがオンラインであれば「コンタクトしてきていいですよ」という意味、と解釈していいようだ。時には双方でまったく別の作業をしながらの「ながら話」も可能だ。Skype中に他の電話に出ることも可能。そういう意味ではスローフードならぬスローコミュニケーションツールなのかもしれない。
●Yahoo! プロ野球   2006.5.6

Yahoo! プロ野球では全試合の経過をリアルタイム(実際には数分のディレイはあるようだ)で見ることができる。仕事中にこのページにアクセスしている人も多いようだが、ひとつだけ困っていたことがあった。それはこのページ、「自動更新」に設定しておけば、60秒おきに最新情報に更新し、リロードしてくれるのではあるが、リロードするたびにページのトップ、つまり最上部が表示されるということである。1024x768のモニタでは、そのたびにちょっと下にスクロールしないと、打者とランナーが見えないのだ。

仕方なしにツールバーやステイタスバーをできるだけ隠してスクロール量は最小にして見ていたのだが、実はこの問題、簡単に解決できた。

Internet ExplorerではなくFirefoxで見ればいいのだ。Firefoxではリロードしてもスクローラの位置は固定だ。
●リニューアル-2   2006.5.5

では何でそこまで苦労して脚本家は現在の時代設定のTVドラマにしようとしたのか?視聴者は現代劇であれば「あの姑、ホントにムカつくわよね!」というような会話ができるわけだ。時代劇に「あの悪代官、ホントにムカつくわよね!」なんて言うとアホかと思われるから言わない。いずれにしてもフィクションなのだから親身になってクカつく必要はないのだが。

デザイン、というのもがそうであるように、基本構造や骨子骨格基幹部分が同じであっても、そこを覆うコスメティックな部分を変えることで消費者や視聴者の反応が大きく変わるということだ。身近なシチュエーションほど感情移入しやすいし、見慣れたものほど安心感があり喰い付きやすいのだ。
●リニューアル-1   2006.5.4

時代劇の脚本があったとする。これを現在の時代設定のTVドラマに書き直す。けっこうタイヘンな作業だ。太刀回りは銃撃戦に、馬はクルマにと、それぞれのパートを今のモノに置換えなければならないし、電化製品やパソコン、ケータイなど、普通の生活の中で無視できないものも不自然にならないように追加しなければならない。

やっとのことで書き直した結果、「最初からオリジナルで書いたほうがよっぽど楽だった。」ということにもなる。リニューアルやリフォームは、終わった後に、新規制作や新築のほうがリーズナブルであったことに気がついたりもすることもしばしば。
●やらない理由   2006.5.3

膨大な時間がかかる、第三者に迷惑がかかる、それなりのコストがかかる、違法性がある、というような場合を除いたちょっとした依頼。例えば知合いのサイトにリンクして欲しいとか、何かの組織に名前だけ登録して欲しいとか、ちょっとした役職を引き受けて欲しいとか、簡単に挨拶のメールを書いて欲しいとか、まあ、そういったたぐいの雑用雑務ではあるのだが、そういった雑用は無条件で何も考えずに受けるようにしておいたほうが良い。長期的に見ればそういった細かいコトが後々の信頼関係や自らのスキルアップや情報源として効いてくるのだ。とかくそのような雑務はやらないで済ませたいもの。しかしやらないで済ます、断るためにはそれなりの理由が必要。その理由を考えているいる時間があったら受けたほうが早い。

多くの場合、「やらない」ためには理由や言い訳が必要。「やる」となれば理由はいらない。
●ムカつく   2006.5.2

世の中ムカつくことは実に多いのではあるが、よーく考えてみると、そのうちのほとんどは、悪意や策略を持ったものではなく「知らずに」「忘れて」「ついうっかり」というものだろう。本当に悪意を持っている人間なんてそうそういるものではない。とはいえ詐欺や不正行為も少なくはないので充分に警戒する必要はあるのだが、そうでないと分かっている知人や友人、コラボの相手などのムカつく行為のほとんどは、やはり「知らずに」「忘れて」「ついうっかり」だろう。

なので、そういった行為に対して「ムカついたから口をきかない」とか「レスしない」とか「無視する」「第三者に愚痴る」というのは稚拙な行動であろう。きちんとムカついた理由と、相手の落ち度やマズイ点を説明すれば大抵は相手は納得するし時には感謝してくれる。また自分が知らずにムカつかれたときも誰かが指摘してくれるようになる。それが大人の付き合いというものだろう。
●設計図   2006.5.1

いわゆる「モノづくり」においては、検討を重ね、問題点を修正し、新しい方法論を模索し、考えに考えぬいて設計図をきちんと作ったものほど完成度は高くなる。逆によく考えないで行き当たりばったりや思い付きで作ったものは失敗作となることが多い。

しかしこれが、生き様や人間関係、恋愛関係、仕事の方針、というような抽象的で不確定要素が多く、他人の動向や世の流れに影響されやすいものの場合は、なまじ設計図なんて作らないほうが良い。その通りに行かない可能性が高く、それを守ろうとすればするほど自らが苦しく、辛く、プレッシャーとなり、しなくていい苦労をし、意固地になり、時にひきこもりがちにもなる。臨機応変、優柔不断、能天気なほうが楽だし無駄が少ない。

何か行動を起こすときには、そこに設計図が必要かどうかを、まずは考えるようにしよう。
過去記事

メニュー



























.