2007年1月

●人間は文字を読まない   2007.1.30

人間は文字を読まない動物である。というか、そもそも動物の一種であるのだから文字などは読まないようにできている。文字よりも先に「画像」を認識するのだ。仮に「進入禁止」の道路標識が赤丸に白い横棒ではなく「進入禁止」または「一方通行路出口」とかの文字で書かれていたとすれば、この標識を見落としてうっかり侵入してしまうドライバーが激増するだろう。

文字を読むのは、それなりに能動的なモードになっているときであり、そうでない時は文字という記号を見て脳みそで変換して言葉として認識するという面倒なことはしたくないのだ。

だからウェブページ上で文字で説明したからといって、それで問題がクリアできたと思うのは大間違いである。

●ラーメンと自転車   2007.1.29

自転車に乗りながらラーメンを喰う。これは曲芸だ。運動神経の良い人間が鍛錬をつめばできないことではない。しかし他人に見せるパフォーマンスでない限りは、毎回ラーメンを喰うときに自転車に乗る必要はない。「ラーメンを喰う」と「自転車に乗る」は、それぞれ別に行えば良いわけだ。しっかりラーメンを喰ってから自転車の乗ればいい。

何のことかと言えば、ウェブを制作する過程でこのような曲芸をやろうとして失敗するケースが多いということ。具体的にはJavaScriptで画像を動かそうとしながら、その画像をデザインしているというもの。最初にデザインを完成させておいてからJavaScriptを考える。または、ダミーの画像でJavaScriptを完成させてからその画像をデザインする。といったように、それそれ別に行えばどうってことないのに、納期に煽られ同時進行しようとするものだ。

残念ながら現代人の脳みそでは、そこまでのマルチタスク処理能力は無いのだ。

●ウェブのデザイン   2007.1.28

ウェブページでは「デザインが需要だ!」と言う人がいる。実はこういう人に限ってデザインというものを分かっていない場合が多い。デザインが重要か否かはそのサイトコンセプトによって大きく変わるものだ。

毎日何度も更新して最新の情報を提供する、とか、多くの人がSCMで更新できるとか、利便性や刷新性を重視した場合にはそのビジュアルやインターファイスのカッコ良さは二の次になるだろう。

それ以前に、そういった用途や目的に応じたコンセプトワークや構成設計を含めて「デザイン」というわけだ。と、そこまで考えるとデザインという言葉の適応範囲の曖昧さ、バラツキ、国や業界に解釈の違いなどもあるわけで、単に「デザインが需要だ!」と言った場合に大いに誤解を招く可能性もあるというもの。松下幸之助が「これからはデザインだ」と叫んだ55年前とは「デザイン」の意味が違う。

●言い過ぎ-3   2007.1.27

デザイナがNGを喰らったときは、小手先の細かい部分の改善を重ねて改善するよりも、根本的にデザインし直したほうが良い結果につながることが多い。つまり、もう一案、もっといいものをゼロからデザインする!というものだ。

これには相応なパワーが必要とされるが、ここでそのパワーを惜しんでいる限りは抜本的な改善は望めない。しかし、クライアントから言い過ぎと思われるくらいに言われてしまうと、その言われて通りにせざるを得なくもなる。ということで「言い過ぎ」が悪い結果につながりやすいということになるのだ。

しょぼい、ダサい、カッコワルいデザインが出来てきてしまった場合には、多くを語らず、シンプルに「カッコわるい!もっとカッコいいのにしてくれ」とだけ言うべきであろう。

●言い過ぎ-2   2007.1.26

なぜならばクライアントはデザイナではないからだ。理屈でデザインが良くなれば苦労はしない。ひとつひとつの要素を調整しながらバランスをとり、デザインしながらデザインするのがデザイナのスキルでもある。

そこには理屈以前の、センスや経験、客観視する能力、構成力やバランス感覚が必要でもある。しかしこれらを駆使しながら作業をするよりも、具体的な指示に機械的に従いながら作業したほうが楽でもあり、クライアントからそのような指示があった場合には、その指示に従いたくもなるものだ。納期も切迫していれば尚更でもある。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●言い過ぎ-1   2007.1.25

ついつい言い過ぎてしまうというのはよくあること。これが人間関係に悪い影響を与えることもあるのだが、仕事上、例えばウェブ制作を依頼したところが、デザインがしょぼい、ダサい、カッコワルい、というようなものが出来てきてしまった場合には、クライアントがウェブ制作者についつい言い過ぎてしまうことになる。これは人間関係だけではなく、そのプロジェクトそのものに悪い影響を及ぼすことになる。

クライアントにとっては、納得がいかない、満足出来ない場合には、どうしても色々な部分を指摘し、クレームをつけ、自分がなぜOKできないのかをできるだけ具体的に説明したくなるのだが、この具体的な説明の多くの場合「外れ」でもある。言われた通りに改善したところで、根本的な、しょぼさ、ダサさ、カッコワルさは改善されない。

●改善の余地   2007.1.23

かいつまんで分かりやすく話してくれ、とか、要点だけまとめて説明してくれ、とか言いたくなるぐずぐずと思い付きや甦る記憶の順序をそのままに口に出して、まったくもって要領を得ない話をする人がいる。

逆に、非常に複雑で込み入った問題を、自分が理解できるように、かいつまんで分かりやすく話してくれ、とか、要点だけまとめて説明してくれ、などと要求するせっかちな人もいる。

前者は構成力やプレゼン力に欠けているだけなので経験を積めば改善の可能性はあるのだが、後者の場合は「情報化」そのものを理解していない場合が多く、改善は期待できない人であるケースが多い。

●長   2007.1.22

組織の中ではその課、部、などを統括して責任を持つ課長とか部長という役職がある。この「長」がつく人間がその部署の中での最終的な判断をする権限を持つ。逆に言えばこの「長」がつかない人は、いくら問題意識や有効な改善案を持っていたとしてもその部署を変えることはできない。これは組織である以上当然の事でもある。

しかし自分が他の人間より才能や資質があると思い込んでいる人間は、その部署や上司や組織を批判し、影で不平不満言い放題だったりもする。そこまで言うなら自分が「長」になれ。ということで、ほとんどの場合は相手にしてもらえない。となると「今の会社は間違っている」「自分には合っていない」「上司の理解が無い」などと言ってその組織を辞めることになる。

そんなことを何度も繰り返し、結局は出世できないまま生涯を終えるのだ。

●BGM   2007.1.21

昔は仕事をしながらBGMを流すというのはよくあったのだが、ここ数年はほとんどやっていない。なぜか?と考えてみると、ウェブ制作に動画編集の割合が増えたためである。音楽を聴きながら音声の編集はツライし。それとSkypeを利用する機会が多くなったというのもその要因。SkypeであればBGMを聞きながらでも通話はできるが、相手にとってはBGMは単なる雑音でしかなく、通話状態を劣化させる要因以外の何ものでもない。 それとSkypeの音声の入出力系をヘッドセットに切り替える必要もあり、これがUSBだったりするとちょいと面倒。

インターネットでの音楽配信がどんどんと進化する中で、制作側は音楽を聞く機会がどんどんと制限されてくるって感じだ。

●プロが汎用CMSを使わない理由-12(最終回)   2007.1.20

というわけで、大雑把に言えば、
  • クライアントが更新しやすいよう構築するコミュニティー系、ニュース系サイト=◎
  • クライアントが更新しやすいよう構築する会社案内、商品紹介等のサイト=△
  • 制作者が更新するコミュニティー系、ニュース系サイト=○
  • 制作者が更新する会社案内、商品紹介等のサイト=×
  • ネットショップ=×
  • ほとんど更新しないサイト=×
  • デザイン重視型サイト=×
  • 商品やサービスを強く訴求するサイト=×
といった感じだろうか。

●プロが汎用CMSを使わない理由-11   2007.1.19

1998年頃、当時ホームページを開設している一般の人がどうやって作っているかのかというアンケート結果が公開されていた。それによれば、HTMLを使っている人=20%、ホームページビルダー等のエディタを使っている人=30%、プロバイダーやサーバ側で用意されたホームページ作成プログラムを利用している人=40%という割合だった。

つまりこのころから「プロバイダーやサーバ側で用意されたホームページ作成プログラム」 を多くの人が利用していて、そういったものが進化してBlogやSNSや汎用CMSになってきたという経緯もあるようだ。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●プロが汎用CMSを使わない理由-10   2007.1.18

プロの料理人は「永谷園の麻婆春様」を使わない。プロの大工は「日曜大工セット」を使わない。プロの農家は「家庭菜園」で野菜を作らない。 いわゆる「ひな形」を使って簡単に短時間にそれ相応のものを作るというシステム自体がプロ仕様ではないのだ。

wikipediaの解説ではXoopsの特徴として「簡単にインターネットコミュニティを立ち上げることが可能。」「 企業のサイトなどに利用されることも多い。」とある。つまりデザイン的な個性や差別化、完成度を要求されるサイト、商品やサービスを強く訴求しなければいけないサイト、ネットショップや広告宣伝目的のサイトには適していないということだ。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●プロが汎用CMSを使わない理由-9   2007.1.16

仮に学生に汎用CMSを教えても、社会に出るころにその汎用CMSが存在してない可能性がある、技法に注力してしまって肝心のコンテンツの制作が疎かになる、というような理由もあるとのこと。要は大学では「ホームページビルダーは教えない」のと同じということだ。

汎用CMSを使って作業が楽になる、早くなる、デザインに苦労しないで効率的になる、ということは、同じことを感じている人が世界中に沢山いるということ。それだけ競争率も高くなり、コスト競争も厳しくなり、素人とプロの差が無くなってくるカテゴリーである。

そんなフィールドまでわざわ降りていくより、そういう人たちが簡単には登ってこれない高い場所に移動することを目指すべきだろう。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●プロが汎用CMSを使わない理由-8   2007.1.14

汎用CMSの代名詞といえば、今のところはXoopsとMTという感じではあるが、実際には毎日のように汎用のフリーソフトやブログ系、特定の機能に絞ったものなど、無数の汎用CMSが登場してきている。その中で何が残って何が消えるのかは現時点では予測はできないだろう。

ただし、確実なことは、今ある汎用CMSの全ては生き残らないということだ。 ちなみに多くの情報系の大学では汎用CMSは授業の中で学生には教えていないそうだ。市民向け公開セミナーのような場合には、手軽に手土産が作れるので汎用CMSはよく使われるのだが。

つまり市民はプロではなく素人だが、学生は基本的にプロを目指しているためだ。 「汎用CMSは学生に教えるほどのものでは無い」という考えが一般的のようだ。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●プロが汎用CMSを使わない理由-7   2007.1.12

また、ウェブ制作に精通した人たちの間でも汎用CMSはあまり話題にはならない。「あ、汎用CMSね。めんどくさそうだし、HTMLで作ったほうが早いし。」とか「そのうち消えるでしょ。」という感じで、基本的に興味の対象外にあるようだ。

果たしてXoopsやMTが数年後に消えるかどうかは分からないが、いわゆる「ホームページエディタ」と呼ばれたものでも、FrontPage、PageMIll、Hotall、alphaEDITなどなど、消えたものも沢山ある。

またサーバ側で用意されたホームページエディタも無数にあり、その多くが消え、今では同じような機能でその名を汎用CMSに変えて復活してきているものもあるようだ。

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●プロが汎用CMSを使わない理由-6   2007.1.11

プロであるならば「売れないサイト」は素人に任せておいて、「売れるサイト」を作らなくてはいけない時期になってきている。 素人がそこそこ見栄えのするサイトを汎用CMSで作ることが可能になったということは、プロとしては、そう簡単には汎用CMSでは作れないものを目指さなければいけない。

プロは素人ができないことができるからお金がもらえるわけだ。クライアントはプロじゃなければできないことに対して対価を支払う。 素人と同じことしかできないプロにはお金は払わないはず、というかそういう人はプロではないのだが。 プロの料理人が「永谷園の麻婆豆腐」を使わないのと同じことだ。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●プロが汎用CMSを使わない理由-5   2007.1.10

XoopsやMT以外でも、サーバ側に予めインストールされたショッピングカートなどの汎用CMSがある。これらは購入と決済は完璧であっても、商品の特徴や魅力を十分に引き出せてないものがほとんどだ。

もともと消費者が決め買いする商品、知名度の高い商品であれば、こういったサイトで価格やサービス勝負で汎用CMSを使ったサイトでもそこそこ成功するかもしれないが、商品のPRと告知をもそのサイトで行うような場合には、やはり無理と限界がある。世の中の「売れてないサイト」の多くは、こういった汎用CMSやホームページエディタのショッピングページを使って、ただ商品を並べて購入出来るシステムをくっつけたというものだ。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●プロが汎用CMSを使わない理由-4   2007.1.9

いやいや、XoopsやMTも高度な使い方をすれば相当なものができる!という意見もあるかもしれないが、ホームページビルダーも相当に凄いことができる。しかしプロはホームページビルダーは使わない。

凄いことほどクライアントの要求も厳しく、その用途や目的に対応すべく機能的にもデザイン的にもよりカスタマイズされたものが必要となるためで、そうなると多少のプログラムは専用に開発する、ウェブページはHTMLで納得いくものを作ったほうが、結果的にリーズナブルということになるわけだ。「タダより高いものはない」「Xoops」の2つのキーワードをGoogleで検索すると100以上の結果が出る。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●プロが汎用CMSを使わない理由-3   2007.1.8

基本的に汎用CMSは素人がそこそこ見栄えのするサイトを作ることができるためのものであり、プロがその同じフィールドで仕事をすることは避けるべきでだろう。自らの作業単価を下げることになる。

一般の人が更新しやすいように汎用CMSで更新できるサイトを”構築する”というのはプロにとっては有効な方法であろう。しかし自ら更新しやすいように汎用CMSを使うべきではない。

これは今どきホームページビルダーを使うプロはいないのと同じこと。汎用CMSはサーバ側で動作するホームページビルダーのようなものであり、どう頑張ってもデザイン的にも機能的にもクライアントの要求を100%満足できるものはできない。これは「ひな形」を使う以上は理論上そうなるわけだ。

●プロが汎用CMSを使わない理由-2   2007.1.7

ただし、デザイン的な差別化、完成度、オリジナリティーを要求されるサイト。商品やサービスを強く訴求しなければいけないサイト。ネットショップや広告宣伝目的のサイト等には不向きとも言える。

特にウェブ制作者自らが更新しやすいという理由でXoopsやMTなどの汎用CMSを使ってクライアントのサイトを制作するというのは、決して良い方法とは言えない。 自分のサイトで実験的に、とか、仲間内のコミュニティーサイトを無償で作るというのであれば、まあ、それはそれで良いのだが、お金をもらってプロが請けるようなものではない。

●プロが汎用CMSを使わない理由-1   2007.1.6

XoopsやMTに対して否定的な内容が多いのでは?という意見があったので、そのへんのところを説明する。

要は使い方。簡単にそこそこ見栄えがするサイトが作れるという理由だけで使いまくるのはいかがなものか?ということだ。 あくまでもプロの場合だが。

XoopsやMT等の汎用CMSを使って、HTMLを知らない複数の一般の人が毎日のように頻繁に更新する、ニュース系のサイトやいわゆるコミュニティー系のサイトを構築するというは、最も効果的な汎用CMSの利用方法と言える。

自治体や公的機関の公式サイト、地方の新聞社や雑誌社、特定のコミュニティーのサイト、テキスト中心で刷新性があり、デザイン的要求度が低いサイト、SNSやBlogに近い用途や目的のサイトであれば、汎用の汎用CMSがその威力を発揮するだろう。

●今年の目標   2007.1.5

体育会系であれば○○でベスト8に入ること!とか、○○で優勝すること!といった「今年の目標」を掲げるのは自然なことであるのだが、デザイナのようなクリエータが掲げる「今年の目標」は達成したケースというのをあまり見たことがない。もっとも試合とかは無いわけで、せいぜいあってもコンペ。年度始めに目標をたてるとしても、どうしても抽象的になりがち。「納期遅れをなくそう」「仕事のスピードアップを図る」「クライアントの立場で仕事を考えるようにする」「初心に返って感動を与える作品を」などなど。どれも目標というより、普通に業務の中で改善すべく問題点を挙げてるだけじゃねぇのか。しかしそんなものは分かっていても簡単に改善できるものではない。忙しくなれば今まで通りにばたばたと仕事をこなしていき、2月ごろには「今年の目標」なんてものは忘却の彼方へ。

●NG   2007.1.4

デザイナにとっての最大の天敵はNGであろう。NGほど怖いものはない。とはいえNGを喰らうことにビビっていたのでは仕事にはならない。ではどうすればNGが怖くなくなるか?

ひとつにはNGを喰らったときに、その理由をよぉっく考えることにだろう。カツ丼がマズかったのか、それともカツ丼そのものを喰おうと思っていなかったのか、と、まずはこの部分を検証してみることだろう。ここが解らないままに次の作戦を考えても無駄だ。もっと美味しいカツ丼を作ればOKになるのか、そもそもどんなに美味いカツ丼を作ったところで、それがカツ丼である以上はOKは望めないのか。

NGを喰らい続けるデザイナには2つのパターンがある。ひとつは一度NGを喰らうとすぐに全く違うものを作りはじめ、完成度が低いままの色々な料理を次から次へと作るパターン。もうひとつは、そもそもクライアントが「カツ丼じゃない!」と言っているにもかかわらず、カツ丼ばかりを作り続けるパターン。であるのだ。

●好み   2007.1.3

デザインには人それぞれ好みというものがある。確かにそうだ。しかし多くの場合、好み以前の完成度というものが賛否に影響する。 例えばマズいカツ丼を食べたとする。この場合、そのカツ丼を食べた人は「このカツ丼はマズい!」と言うだろう。「カツ丼は私の好みではない」という人は少ないはず。ようするに多くの人は美味いカツ丼を知っているからこのようなことが言えるわけだ。

一方デザインの場合は、マズいデザインであっても、同じデザインの上手いデザインを知らないから、マズいという表現を避け、好みという表現を使うわけだ。と、このへんのところはデザイナは押さえておかなければいけない。

クライアントから「NG」と言われたときに「クライアントの好みに合わなかった。。」などとほざいているデザイナの多くは、好み以前の完成度の問題でNGと言われているのだ。とはいえ、カツ丼を喰いたいと思っているクライアントにパスタを出したら、確かにそのパスタが美味いパスタであっても、やはりNGと言われるということにもなる。

●メールが送受信できない   2007.1.2

昨年後半ぐらいから、普通にメールが送受信できないという話をよく耳にする。原因は色々と考えられるのだが、やはり送受信する際に経由しているどこかのメールサーバが障害を起こしている、ということが多いようだ。

その多くは大量のスパムメールによってサーバの機能が麻痺しているというもので、これに懲りたサーバ管理者はセキュリティーを強化する。フィルタを強力にして、スパムであろうと思われるメルアドは入ってこないようにブラックリストを増やして施錠をより厳重にするわけだ。

そうなると、そのブラックリストと同じ文字列を含んだメルアドがはじかれるようになってりもする。もはや利用者側としては何がどこでどうなっているんだか解らず困惑するのみである。急ぎで重要な内容は電話したほうが良さそうだ。

●桃太郎   2007.1.1

鬼が島に鬼退治に行くのは桃太郎と犬と猿と雉だ。では誰が桃太郎の役をやるのかとなると、それは恐らく最も頭が良くて体力もあり健康でリーダーとしての資質がある人間だろう。つまり任意に募集をかけて集まった4人であるとすれば、その中で最も能力の高い人間が桃太郎になり、残りの3人は犬か猿か雉になるのだ。桃太郎になれる確率は25%しかない。

ところがプロジェクトが発足すると同時に自分が桃太郎になりたがる、というか、なって当然であり、それ以外のことは眼中に無い!という人間がいる。能力的にもスキル的にも雉なのだが。また、そういった人間が複数集まった場合にはそのプロジェクトは間違いなく頓挫する。

子どもの頃から講談社の桃太郎の絵本を見て、自らの姿を桃太郎に投影して育ってきたおじさんたちには、自分が桃太郎だ!ということがインプリンティングされてしまっているので仕方がないことでもあるのだが。

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