2010年8月

●興味と逃避   2010.8.31
何か新しい物が登場する。何やら使い方が難しいそうではあるが使いこなせば面白いだろうと思い色々と調べてみること。これを「興味」というのだろう。逆に使い方が難しいそうで使いこなすまでには時間と手間がかるだろうから使うのは止めようと思うこと。これを「逃避」という。そして「逃避」は、逃避するための理由を色々と考えなければならない。なぜ自分はそれをやらないかを他人に説明する、もしくは自身を納得させるための理由だ。その労力を「興味」に使えばいいものを。
●文字数   2010.8.30
A4の紙1枚に書かれている文字数は、最大で800字、一般的には400字程度が読みやすいとされている。読みやすいというより、文字が多いことで一目見たときに「読むのめんどくさい」と思われない字数であろう。同様にケータイのメルマガも400字以内が望ましいとされている。が、しかし書くほうとすれば400字では言いたいことが納まらない。という理由で長々と文章を書くのであるが、紙と違うところは、読んでもらえないだけでなく、パケホーダイ契約していない人にとっては通話料着払いとなるので、即刻解除されてしまうというところだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●文章はシンプルに   2010.8.29
英作文をするときに、言いたいことを全て英文にしようとすると、必要以上に複雑で難解な文章になってしまう。ちょっと妥協して、言いたいことを完璧に表していないものの、1段階簡略化することで意外と分かりやすい文章になるものだ。世界の公用語であるが故に、シンプルな表現がハマるのであろう。そう考えると、日本語もそのように1段階妥協することで比較的理解しやすい文章になるということが分かる。言いたいことを全部書こうとするから難しくなるのだ。
●ブログの写真-2   2010.8.28
めっちゃくちゃ重いページがある。写真が重いのだ。載せた本人が光回線を使っていた場合には、低速回線でどうなるか?までのことは普通は考えない。さらに自分が低速回線で表示されるまでに著しく時間がかかったとしても、それほど問題には思わない。自分で載せた写真は多少は時間がかかっても自分は見るのだ。しかし他人は見ない。自分だって他人のブログで時間がかかるのは見ないのだから、やはり他人は見ないのだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●ブログの写真-1   2010.8.27
めっちゃくちゃ重いページがある。写真が重いのだ。今どきのデジカメはダフォルトでも相当に高画質だ。それをそのままブログに掲載すれば重くなるのは当然のこと。しかし写真を加工して縮小するのは面倒だから重いまま載せる。さらに自分で撮った写真を縮小することで画質を劣化させたくないという理由もあるようだ。が、劣化といってもたかが知れてる、客観的に見ればその劣化が気になるということはほとんどない。そもそもウェブに元々使われている画像データは最低限まで劣化させてあるのだ。
●全部をホームページに載せるな   2010.8.26
会社には、会社案内、商品カタログ、イベント用のチラシ、特定のサービスのリーフレット、イベント告知用ポスター、社内規約、伝票、名刺、封筒、社内報などなど様々な種類の印刷物がある。それぞれ違った目的で管轄する部門も発行部数も予算も異なる。もし、これらの印刷物を1冊にまとめて印刷しようとすれば、それはそれはややこしい話になる。というか実際には不可能だろう。ウェブサイトにおいても同じことが言える。全ての情報を1つのホームページに掲載するのはとても大変なことなのだ。物理的、技術的には可能であるという理論を説明するのは簡単だ。しかし、「じゃオレがやる!」と手を挙げる社員はいない。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●整理整頓   2010.8.25
ちょっと入り組んだ複雑な仕事を依頼したときに、そつなくスピーディーにこなす人と、いつまで経ってもできてこない人がいる。その差は何かというと、情報をいかにコンパクトにまとめて効率良くこなすことができるかということのようだ。できる人の机の上は比較的整然としているが、できない人の机の上はとっ散らかっている。アナログの仕事では整理整頓のできる人間とできない人間とでの差はさほど大きくなかったようだが、コンピュータの限られたモニターの面積の中で作業を行う場合には、この差がより歴然としてくるようでもある。
●上手くいかない   2010.8.24
上手くいかない場合、その原因の多くは自分自身の経験と能力の不足によるものだ。もちろん外的要因による場合もあるのだが、その外的要因に対処する方法を知らないということが経験不足によるものだ。また、できない仕事を強要されたことを原因に挙げる場合もあるが、その多くは、途中で断るタイミングが無かったわけではない。要は結果として上手くいかなかった場合、人は他人のせいにしたがるということだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●つまらない仕事   2010.8.23
プロジェクトを遂行して行く中で、必ず発生するのが「つまらない仕事」である。しかしこの「つまらない仕事」は誰かがやらなければいけない。どんなにつまらなくても、誰かがやらなければプロジェクト自体が進まない。ところが船頭ばかりのプロジェクトでは、つまらない仕事をやる人間がいない。船頭が集まって「誰にやらせるか」と話し合っていたりはするのだが。
●何でオレがこんな仕事をしなきゃいけない!?   2010.8.22
何でオレがこんな仕事をしなきゃいけない!?と思うような単調で大量の作業をしなければいけないことがある。まあ、他にできる人間がいないのだから仕方が無い。しかし「何でオレがこんな仕事をしなきゃいけない!?」と感じたが故にその仕事を結局やらない人間もいる。まあ、その人間は「何でオレがこんな仕事をしなきゃいけない!?」という仕事にしか値しない、またはそれ以下の人間ということに見なされてしまうわけだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●ガラパゴス   2010.8.21
ウェブページに関するサイトを色々と見ていると、その大半がHTMLやタグについてのこと、SEO対策のことだ。こんな状況だから希薄でオリジナリティーの無いコンテンツのサイトばかりが増えるのだろう。箱作りに精を出すことばかりで中身は蔑ろ。日本は色々なカテゴリーで「◯◯◯のガラパゴス」と比喩されている。まさにガラパゴスで立派な大画面テレビを買ってスイッチを入れたところが何も番組をやっていないというような状況だ。
●間際になって   2010.8.20
ウェブのデザインが完成して仮アップをする。ところがクライアントからは何も反応が無い。プロジェクト自体が色々な理由で遅延しているらしい。そして3ヶ月後、やっとのことで公開の運びとなる。しかしだ。その公開の1日前になって、ここを直せの、あそこをこうして欲しいのと、ぐちゃぐちゃと要求を出してくる。まあ、間際にならないと仕事をしなような会社だからプロジェクトも遅延するのだろうて。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●手当たり次第   2010.8.19
自分では解決できないトラブルが起こったとき、手当たり次第に周りの人にその解決を依頼する。そのうちの誰かがうまいこと解決方法を見いだしてくれて無事にトラブルが治まったとする。しかしそのことを解決方法を依頼した他の人には伝えずに、何ごとも無かったかのように元通りの仕事をする。他の人は引き続き解決方法を考え続けることになるわけだが、その次からはそのような依頼に対して真面目に考えなくなるだろう。「誰も真剣に考えてくれない!」と言ってる人は、たいていそのような経歴を持つ。
●他人の仕事を理解する   2010.8.18
他人の仕事の難易度や費やした時間を理解しない人が多い。結果として自分に返ってくるもの、与えられた成果だけを見るのは簡単だ。しかしその裏では必ず誰かが仕事をしている。そのことを理解しないで気軽にいい加減に仕事を依頼していると、そのうちに対応してもらえなくなるだろう。まあ、そこで対価を払っていればいいということにもなるが、カネには変えられない恩恵を受けていることもあるのだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●知ってる人   2010.8.17
色々なことを知っている人は、自分が知っていることは他人も知っているものだと錯覚しがちだ。しかしこれだけ情報が氾濫した世の中では、知っている事と知らない事の個人差がどんどんと広がっていく。全くカテゴリーが異なる人に対しては、「この人は私が知っていることをほとんど知らない。しかしこの人が知っていることを私はほとんど知らない。」ぐらいに思っていたほうが良いということを、知っておいたほうが良いだろう。
●調べる人   2010.8.16
何か疑問点とか分からないコトがあると、ネット上でせっせと調べる人と調べないで他人に聞く人がいる。調べる人は調べない人から頼まれてせっせと調べるわけだが、しばしば「何でオレが調べるんだ?自分で調べろよ!」と思うものだ。しかし、そうして調べることで知識が蓄積されていき、調べない人は結果だけを聞いているので知識の蓄積は進まない。そうして調べる人と調べない人との情報格差はさらに広がっていく。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●有りえねえだろう-2   2010.8.15
人間誰しも、自分は楽をして、より大きな成果や報酬が欲しいものである。しかしそれが度を超したときには周囲から相手にされなくなる。言ってみれば運動するのはイヤだ。でもオリンピックに出たい。みたいなことなのだが、Yahoo! でトップになることは、それほど難しいないことだと思っているらしい。そんなに簡単だったら全てのホームページがトップになってしまうのでは?ということぐらい、ちょっと考えれば分かりそうなものなのだが。度を超した要望であることに気付いていない。
●有りえねえだろう-1   2010.8.14
頻繁に記事を書くようなネタはない。twitterをやるようなメンバーはいない。SNSとかに参加するメンバーもいない。動画にするようなコンテンツはない。リスティグ広告出すほどカネもない。にもかかわらずYahoo! でトップに出るようにしてくれって、有りえねえだろう!が、しかしこのようなコトを平気で言う人が後を絶たない。毎年「もういなくなるだろう…」と思ってもいるのだが、ここ7〜8年は毎年いなくならない。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●自分の知ってるものに当てはめる-3   2010.8.13
目に見えるものならまだしも「インターネット」なるものは、なかなか置き換えられる既存の物が無い。電話、TV放送、無線、電報、などなど考えてはみるものの、どれも違うようだ。そもそもパソコンというものも正しく理解していないのだから仕方あるまい。Yahoo! JapanのトップページとWordの違いが分からないのだ。その中でもなんとなく分かるのが「メール」である。既存の「手紙」があるからだ。ただし、なぜ切手を貼らないでよいのか、どういった原理で相手に届くのか、どうして複数の人に同時に届くのか、といったところは分からないままであるようだ。
●自分の知ってるものに当てはめる-2   2010.8.12
パソコンが苦手なおっさんたちは、何かパソコンに似ている既存の物を捜して、それに置き換えて考えるからいつまで経っても苦手のままである。その既存の物とは多くの場合が「家電製品」であるようだ。だから「故障した!」「取り説通りにやったのに動かない!」「教わった通りにやったのだからオレに落ち度はない!」などと的外れな言葉を連発する。傍から見てると「ばっかじゃないのか?」とも思うのだが、コンピュータの基本概念が理解できない彼らにとっては、家電製品に置き換えて考えることが唯一の攻略方法なのだろう。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●自分の知ってるものに当てはめる-1   2010.8.11
例えばUSTREAMは「動画共有サービス」であり「動画付き情報配信」であるのだが、これをすぐに「テレビ」と位置付け、カメラの数を増やして、レポーターやアナウンサーを手配して専任のオペレーターがライブ中にリアルタイムでカメラの切り替えや音声の調整を行う。結果として非常にコストがかかり採算の合わないものになってしまう。新しいメディアなのだから、それなりの意味や使い方を考察しないで既存の似ているもの、つまり「テレビ」に置き換えて考えるから、そのようなことになるわけだ。
●急速に売れるモノ-3   2010.8.10
知識や経験、ノウハウが無いからプラスの可能性だけが見えるものの、現実的なマイナス要因を知らない。そんな感じで、お互いが違う畑に侵入していって、余計に供給過多な状況になってくる…世の中そんな状況のようだ。コアコンピュタンスを大事にしなければいけないのだろうし、それが無ければ作って育てていかなければいけない。出産と同時に大学に生かせようなんて所詮無理なハナシだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●急速に売れるモノ-2   2010.8.9
経営が危なくなった経営者が社員に「今の当社には急速に売れるモノが必要だ」と言ってしまうと、なんかもうその時点で「終わり」という感じだろう。 社員は焦って「何かをやらなければ、何かを提案しなければ」と、色々と新しいカテゴリーに手を出して、それが一見新しい可能性があるように見える。しかしそれはその会社にとっては新しくても、そのカテゴリーに居た既存の企業にとっては特に新しいことではない。
●急速に売れるモノ-1   2010.8.8
今は、多くの企業や商店が「急速に売れるモノ」を求めているが、世の中に「急速に売れるモノ」がそんなにあるわけではなく、タマにあるから話題になる。しかしその確率は数千分の1。成功しているところの多くは、急速に売れなくても地道に確実に売れてきたことを地道に改良を重ねながら少しずつ売上げを伸ばしている。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●使いにくい   2010.8.7
自分が使い馴れているものは使いやすく、馴れていないものは「使いにくい」ものだ。左ハンドルのMT車に毎日乗ってる人が急に右ハンドルのAT車に乗る、普段MacOSを使っている人が突然Windowsを使う、といった場合だ。ウェブサイトを見た人から「使いにくい」というコメントがあった場合の多くは自分が普段閲覧しているサイトと違うからその人間にとっては使いにくく感じるだけで、決してコメントされたサイトデザインのクウォリティが低いわけではないので安心しよう。
●担当者   2010.8.6
クライアントのウェブ担当者が代わる。代わった途端に使命感に燃えるのか、成果を出そうとするのか、今までのサイトが「使いにくい」とか「分かりづらい」とか想定外のクレームをつけ始めることがある。今までのサイトは「あんたの会社の要望に応えるために打合せしながら決めたものなんですが?」なのだが、そんなことはおかまい無しだ。まあ、そういった情報を外に出さないようにしようとする社内の制御も効いていないということでもあるのだが。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●ガラパゴス化   2010.8.5
ソニー、KDDI、凸版印刷、朝日新聞が共同で電子書籍の配信事業会社を設立した。またシャープがタブレット端末の試作機を公開し電子書籍を配信する計画を発表した。やっと紙の本ではもうダメだと認識したらしいのだが、それにしてもこれらの規格、すでに電子書籍の分野では世界標準になりつつあるKindleやiPadに準じない独自のものだ。言い分はいくらでもある。禁則処理や縦書きに対応できないとかコンテンツの検閲とか。まあ、そうやってまたしてもガラパゴス化に向かうわけだ。
●現象だけを改善する   2010.8.4
アレルギー性の場合はまたちょっと状況が異なるようだ。例えば花粉症でくしゃみや鼻水が止まらなくなるのはホメオスタシスが誤動作しているわけであり、外部からの何らかの治療を施す必要がある。しかしこれも現象としてのくしゃみや鼻水を止めるのではなく、誤動作の原因を解明して根本的にその要因を改善しなければ意味が無い。ところがこういったケースにおいても現象だけを改善し、それで「治った」と思わせるような対処法が少なくないようだ。ある現象が起こるためには必ずその要因がある。ビズネス上のトラブルも似たようなもので、トラブルを回避することよりも、それが起きた要因であるシステムを改善しなければならない。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●直接担当に電話してくれ   2010.8.3
ちょっとしたこと。例えばFTPとかCGIとかHTMLの知っていれば一言で済む話を、エージェント→クライアントの社長→現場の担当者、という順序で伝えるとなると、えっらく時間がかかり、かかった割に正しく伝わっていなかったりもするものだ。直接担当者に電話をすれば30秒で済む話なのだが。と、そういうことを関係者が理解して「直接担当に電話してくれ」と言うまでには半年かかったりもする。
●その場凌ぎ   2010.8.2
人間の体にはホメオスタシスという恒常性維持機能がある。言ってみれば自動自己回復機能だ。風邪をひいて熱が出るのは体温を上げることで体内の病原菌やウイルスを殺すため、咳や鼻水が出るのは体内の病原菌やウイルスを体内に放出するためだ。しかし解熱剤や咳止めを服用することは体内に病原菌やウイルスを残したまま、見た目の症状だけを緩和するという、長期的に見ればマイナスにしかならないその場凌ぎの典型的な例だろう。生命にかかわる、合併症などで重病になったり将来障害が残るといった重症でない限りは薬は服用しないのが基本だろう。これと同じようなことがビジネスや政治のプロセスの中でもしばしば見ることができる。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●スマートフォン   2010.8.1
iPhoneを始めとするスマートフォンの勢いが予想以上のようだ。当初はケータイシェアの2〜3割程度まで普及した後は、既存のケータイと並走していくだろうという業界の予測だったが、どうも若者の間ではその普及速度が衰えていないようでもある。これはウェブ制作者にとってもタダごとではない。ひとまずは、新規サイトでflashを使うことを控え、HTML5対応のデザインツールのリリースを待つしかないか。
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