2011年3月

●デザイナが直接営業する場合-4   2011.3.31
しかし現場の人間というのは往々にして正直である。すぐに本当にことを言ってしまい、理不尽なことにすぐに反応して不機嫌になったりする。営業には相手を常に気分良くさせておく技が必要であり、コストや納期を決めるために駆け引きも必要である。現場の人間でそこまでできるケースは少ないだろう。とはいえフリーランスや個人事業主のデザイナの場合は、営業が間に入ることもあれば自力で営業しなければいけない場合もある。つまり、そういった営業のノウハウを身につけていかなければなかなか個人ではやっていけないのだ。
●デザイナが直接営業する場合-3   2011.3.26
困るのは営業担当者が人の意見に左右されやすい場合だ。クライアントと打合せすればクライアントの要求を丸呑みしてしまい、現場で打合せをすれば現場の言うことがもっともだと思い込んでしまう。そうなるといつまで経ってもお互いの妥協点は見つからないし、プロジェクトも前に進まなくなる。さんざん揉めた末にクライアントと現場が直接話をして簡単に解決するということもある。

27日から30日まで出張のためこのコラムはお休みします。次回は3月31日。
[ウェブページのデザイン事情・画像]
●デザイナが直接営業する場合-2   2011.3.25
では営業担当者が必ず間に入ったほうがいいかと言えば、そうでない場合もある。まずは営業担当者が現場の知識をある程度は持ち合わせていないといけない。かといってあまり知り過ぎると現場を優先し勝ちになる。逆に知らな過ぎるとクライアント優先になって、クライアントの要望を何でもかんでも現場に押し付けることになる。営業担当者には適度な知識とバランス感覚が必要というわけだ。ということはそのような知識とバランス感覚を持ったデザイナであればヘタな営業担当者が入るよりもスムーズにことが運ぶこともある。
●デザイナが直接営業する場合-1   2011.3.24
一般的にはデザイナが直接営業すると、どうしても現場の作業優先となってクライアントの要求に十分に応えられなくなる。クライアントには全く関係ない作業上の問題を説明したり、仕事を依頼されること自体の有り難さを忘れて、できるだけ現場の労力を減らす方向で考えてしまうのだ。これはデザイナに限らず、プログラマやエンジニアにとっても同じことが言えるだろう。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●老害.   2011.3.23
些細なトラブルや小さな事故でも、理屈とか常識とか経緯とかは全く関係無しに、まずは自分に否がなく他人が悪いということを前提にしか話ができないので始末が悪い。老人なんだから一言謝ればそれ以上追求されることもなければ悪意を持たれたり恨まれたりすることもないだろうに。どんな窮地に追い込まれても絶対に妥協しないから老害と言われてしまうのだ。
●悩んでいる時間.   2011.3.22
さて今晩中に片付けるか!と作業を始めるとクライアントからの指示書に該当する写真が1枚足りないことに気付く。夜中なので問い合わせも回答は明日になる。他の写真で代用するか、ここだけ準備中の画像にするか、それともこの1枚は無しで作るか、明日回答を待ってから作業を再開するか、などと色々と選択肢が発生し、それぞれに一長一短あり、さてどうしたことかと悩む。といった具合に実際の作業よりも、こんなことに悩んでいる時間のほうが長かったりもするものだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●責任逃れ-2.   2011.3.21
担当者にサイト更新の指示を出す。担当者は言われた通りにクライアントに指示を出す。更新されたサイトを担当者がチェックする。上司にしか分らない背景や念のためという意味も含めて上司もチェックする。ところが公開した数日後にユーザーの指摘でミスがみつかる。そんなとき、この上司は全て担当者の責任として自分の非は一切認めないし謝罪もしない。というのはよくある話だ。ちょっとでいいので「いや、私も確認が不完全だった。すまんすまん。」とか言うだけで部下からの信頼度が違うはずなのだが、まったく自分は関係ないような顔をしていると「あのオヤジ、自分が一番可愛いんだよな、あの顔で…」などと影で囁かれることになるのだ。
●責任逃れ-1.   2011.3.20
担当者の指示通りに作業をした後、その担当者の上司も同席しての会議でその上司が「これは基本的に問題があろ。やり直しですね。」といった旨の発言。そんな時「そこの隣に座ってる担当者に言われた通りにやったのですが?」とはなかなか言いづらいものだ。というか担当者が「私が指示しました。それは〜といった理由で、〜と考えたからです。」と、例えそれが間違った方向であっても説明、フォローすべきだろう。そこで上司に叱責されようが、謝罪させられるハメニなろうが、きちんと経緯を説明すべきであろう。それが信頼関係というものだ。そこでしらばっくれる担当者はクライアントからも上司からも信頼されなくなる。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●余計なお世話.   2011.3.19
作業の依頼メールで添付ファイルに記載された内容と同じテキストをメール本文に書いて送られてくる場合がある。親切のつもりなのだろうし、その丁寧な気持ちは有り難いのだが、同じ情報を違ったフォーマットで送られてくるということは、どちらを最終としたらいいのか考えなければならないし、少しでも差異があればどちらが正しいのかを確認しなければならない。また一方が半角でもう一方が全角で書かれたりするとこちらの処理の手間が増えるわけだ。まあ、念のためにということだろうが、できるだけ一本化してほしいものだ。
●新聞   2011.3.18
何年か前に国内の新聞の文字が20%大きくなって読みやすくなった。もはや高齢者しか読まなくなったのだから仕方がないだろう。なぜ仕方がないのか?と言えば、20%文字が大きくなった分、購読料そのままで記事が20%減ったわけだ。まあ、斜陽産業の象徴みたいなもんだから、やっぱり仕方がないことなんだろう。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●人称   2011.3.17
「私は〜思う」「これがオレの考えだ」「自分的には〜」といったように会話や文章に一人称を付ける場合、まあ、それが本当に個人的な状況を示すものでれば良いのだが、会社の経営方針や世の中の政治経済の流れなど、ま、ようするにある程度の情報が元になっている場合には、なるべく避けたほうが良いだろう。一人称をつけたところで、それが他の人から発せられた情報を言っているのでオリジナルでない場合のほうが多いのだ。「私は〜思う!」と意気揚々と話したところで、「今朝のYahoo!ニュースに書いてあったことを偉そうに…」とバレる場合も少なくない。どこソースかはバレないにしても、大抵は本人もあまり意識しないにしても、自分で情報を集め、解析し、自分なりのオリジナルでないことのほうが多い。「それが私のやり方だ!」と言っても、「そのようなやり方は既に多くの人がやっているやり方と同じじゃん?」と思われてしまうわけだ。
●地域.   2011.3.16
世界にはまだまだ閉ざされた地域がある。中央アジアやアフリカ、南米などの特定の民族では、この世の中は「自分たちの村」と「それ以外」という区別しかないところもある。そして彼らは自分たちが何という国家に属しているのかも知らない。そりゃよほど情報が不足しているか遅れている人たちだ…、などと言ってる日本人の中にも「日本」と「外国」という2つの概念しか持ってない人もまだまだいるようだ。「日本人は箸が使えて外人は箸が使えない」などと言ってる、どこの原住民だ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●正義   2011.3.15
「最後は必ず正義が勝つ!」というのは水戸黄門や月光仮面での話。たとえば戦争というのはお互いに自分たちが正義で敵が悪でり、宗教の信者にとっては自分たちの宗教は正義で他の宗教は邪宗であり、団塊の世代と今どきの女子高生では正義に関する基準は大きく異なるだろう。国家、宗教、民族、世代などによってどうにでも解釈できるのが正義というもの。というわけで、有名人や公人が「最後は必ず正義が勝つ!」などと発言するのは、全くもってナンセンスなことである。
●興味.   2011.3.14
多くの人は自分が興味がないものの情報を得ようとしない。では興味があるものとはどんなものか?それは過去に自分が情報を得たものであるはず。情報を得なければ現時点で興味は持っていないはず。つまり興味を持つためには、まずはその情報を得ないといけないわけだ。しかし興味の無いものの情報を得ようとしないでいるうちに興味の幅がいつまでも同じままであり「いつまで経ってもガキだなぁ」と言われるようになるわけだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●モンスターパレンツ   2011.3.13
いわゆるモンパレというのは保護者に限ったものではない。生産者、クリエーター、設計者の中にもモンパレはいる。要は自分作ったものが可愛くて可愛くて客観的に評価することができなくなり、他人への迷惑などを考えずに自分の作ったものがいかに高く評価してくれるか、いかに自分の満足でくる結果に近付けるか、ということだけに突っ走る。そんな人たちのことだ。
●ボランティア団体-2   2011.3.12
そのような人たちは現場での自分が喰うためにお金を稼ぐというビジネスそのものの経験に乏しく、達成感と自己満足とヒマつぶしのためにボランティア事業を行っていて、大抵の場合は上から目線で手を汚すような仕事はせず、理想論と理屈に終始し現場で使えるようなスキルも持ち合わせていない。旦那の収入で中流の上、ぐらいの感覚を持っている奥様方と組織の看板によってちやほやされてきた退職者たちなので、実務でのちょっとした理不尽なことに不平をたらたらとこぼし、他人の悪口をぽろぽろとこぼし、ちょっとでも上手くいかないと、自分がいかに可哀想な被害者であるかを切々と語る。民間の営利組織では当たり前に我慢しているようなことが我慢できないのだ。だからそういったボランティア団体とは関わらないほうが良い。普通に仕事をしているのに、とんでもない悪いヤツに仕立て上げられてしまうのだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●ボランティア団体-1   2011.3.11
ボランティアとは労働に対して必要最低限の対価が支払われるものであるが、日本ではこれが何でもタダで働くもののようにとらわれがちだ。ウェブの仕事をしているとよくあるのがNPOなどの団体で「私たちもタダで働いているんだからホームページもタダで作ってくれ」みたいな要求だ。そしてそのような団体を形成しているメンバーは旦那に十分な収入のある主婦や、公務員をリタイアした高齢者だったりする。後者は退職金と年金で喰うには困らない人たちでもある。
●複雑な問題を解決する-2   2011.3.10
複雑な問題を解決するにはいくつかの段階が必要だ。その段階がいくつあって、それぞれでどのような作業をするのかを最初に考えることだろう。その途中では一見後戻りしたり、重複したりするようなコトもあるものだ。迷路は常に出口の方向に向かっていては出口に辿り着けないということだ。できるだけ全体が広く見渡せる場所を捜すことが先決であったりもする。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●複雑な問題を解決する-1   2011.3.9
複雑な問題を解決するときには、絡まった糸をほどいていくような地道な努力と根気、そして計画性が必要だ。これを一度に短時間で解決しようとすると、いつまで経っても糸は絡まったままであり、ときにはより複雑に絡まってしまい、もはや誰にもほどけないくらいの絡まり玉になってしまうものだ。まずはどのように絡まっているのかを良く観察して、どういった手順でほどいていけばよいかのを考える。その手順がイメージできないうちに手をかけてはいけない。
●好きな料理は全部注文する   2011.3.8
それが本当に必要なものかどうかはさておき、好きなものは何でも手に入れたい。そういう人が行うプロジェクトは周りに多大な迷惑をかける。納得いくまでこだわるのは良いのだが、そのために必要以上なコストと時間がかかることになる。食べきれないであろうことは分っていても好きな料理は全部注文するからだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●他人と違うコトをする.   2011.3.7
他人と同じするのは簡単だ。ある程度の事務処理能力と根気があれば何とかなる。しかし他人と同じコトをやっている限りは常に競合ひしめく中で生き残りをかけて戦っていかなければならない。とはいえ他人と違うコトをするのは簡単ではない。色々な情報ソースと奇抜なアイディアや発想が必要だ。そしてもっともタイヘンなのが周りから否定され受け入れてもらえないことだろう。どんなに画期的なアイディアでも既成事実や実績が無いモノは大なり小なり周囲から批判される。それにめげずに押し通すパワー。これが他人と違うコトをする上で最も重要なファクターかもしれない。
●鬼ったー   2011.3.6
twitter無料の自動フォローツールで、特定のキーワードをつぶやいた人を自動的にフォローしてくれるものが 鬼ったーだ。最初に設定さえしてしまえば、その後は何〜んにもしなくても、自動的にフォロワーが増えていくというもの。今まで使った感じではキーワードにもよるが1日一人ずつ増えていくといったところだ。有料の自動フォローワー増強ツールは色々とあるみたいだが、無料はこれだけのようだ。現在のところ。ただし有料ツールにも共通していることだが、同じユーザーに何度もフォロー要求を出すので、鬱陶しがられてブロックされることもあるので気をつけよう。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●外来語-2   2011.3.5
例えば「Quality」のカナ表記をGoogleで調べて多い順に並べると、

クオリティ=14,800,000 件
クオリティー=4,860,000 件
クォリティー=1,120,000 件
クォリティ=959,000 件
クウォリティー=85,900 件
クオリテイ=58,500 件
クウォリティ=26,800 件

といった感じだ。社名や商品名なども含まれているの思われるので、この結果がイコール汎用度にはなるわけではないが、まあ、色々とあるので使う側が自分のニュアンスに最も適した言葉を使えばいいのではないか。いずれにしても「辞書」は既に時代についていけなくなっているので、必ずしも正しいとは言えない訳が多いようだ。
●外来語-1   2011.3.4
ここ何年かの傾向として最後の「ー」を省略する方向にあるようだ。デザイナ、プログラマ、などなど。短いほうが今風でもあり英文と混合で使うときにハイフンとの混同を避ける意味や、できるだけ字数を少なくするという意味合いもあるだろう。上限140文字なんてときにこの「ー」の省略がけっこう有効だったりもする。口語的には短い時間に沢山喋れるということだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●個人情報の使われ方   2011.3.3
名前、住所、写真、メルアドなどが1セット揃っていれば1件数千円で取引されているらしい。全部揃ってなくても名前と写真から追跡して調べることもできるし、名前とメルアドから住所を特定したり写真を捜すことも可能だ。そしてそういった闇の名簿バイヤーにとってはFacebookはこの上なく有り難いツールということだ。時にそのアカウントの個人だけでなく、家族や友人の個人情報もゲットできたりもする。で、買う側は何に使うかと言えば、DMの送り先として、組織への勧誘、詐欺のターゲット、人身売買などだそうだ。もちろんそれらは国内だけではない。日本人の子供は高く売れるそうだ。
●個人情報   2011.3.2
Facebookは基本的に実名登録であり実際に8割の利用者で実名で登録している。mixiはどうだろうか?恐らく大半の利用者は実名は使ってないはず。そしてmixi内で稀に実名を公開している人を見かけると「この人、こんなに個人情報晒して大丈夫?」と思っていた人たちが今はFacebookで実名を平気で晒している。実名を公開するということは色々なリスクが伴うはずだが、そのリスクを上回るビジネスなり個人的なコミュニケーションを楽しむことのメリットがあるからFacebookを使うわけだ。しかしそれを単に、流行っているから、周りが皆始めたから、という極めて浅はかな理由でFacebookで個人情報を晒している人が少なくない。今でも個人情報はアンダーグラウンドで確実に売買されている。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●ホームページの2極化   2011.3.1
ホームページを利用して本気で利益を出すようにするのであればそれなりの覚悟と投資が必要。これだけホームページの数が増えてしまっては、これは必然的な流れであろう。今からAmazonに対抗できるネットショップを構築するのは実質上不可能なことだ。しかし企業としてホームページが無いというのでは色々と不便であり、最低限会社案内に相当するホームページは必要だ。つまり更新やSEOとは関係なく「あるだけ」のホームページも増えている。ということでじわじわと2極化しつつある。
過去記事

メニュー



























.