2019年12月


●爺さんとコリー犬   2019.12.31
老い先が長くはなさそうな爺さんと、賢そうなコリー犬。爺さんがこのコリー犬を散歩させていると、爺さんとコリー犬がほぼ同時に立ち止まり、同時に振り返る。特に何かを見ているというわけではなさそうだ。数秒後、ほぼ同時に向き直り、同時に歩き出す。いったいこの「同期」は何だったんだろう。振り返った動機や目的は何だったんだろう。理屈では説明できない何かがあったのだろう。そしてこの爺さんとコリー犬を地球外生命体(宇宙人)が見ていたとすれば、きっとコリー犬のほうが知能が高い生物であると思ったはずである。


●スカイプ   2019.12.30
スカイプなどのインターネットTV会議システムを否定する人間が必ず言うこと「実際に会って話さなきゃ情報が正確に伝わらない」。確かにいくら映像が互いに見えているといっても空間を共有しているわけではないので正確に伝わらない部分も大いにある。しかし会議に参加する人間がいちいち同じ場所に集合してはいられないのは現実でもある。正確に伝わらないといっても実際に会っての会議が100とすればスカイプでも60ぐらいは伝わるだろう。残りの40はチャットなりメールなりで補完すれば100のうちの80ぐらいは何とかなるはずだ。同じ場所に集合しての会議よりもコスパは高いはずである。そして不思議なことに、スカイプを否定する人間は、普通の電話は否定しない。「自分ができないものは否定する」の法則である。


●間に合わせる   2019.12.29
慎重であるにこしたことはない。間違いがあってはいけない。誤った情報を公開してしまったらタイヘンだ。というような気持ちは良く分かるし、そうでなければいけないことも理解できる。しかしホームページにアップする情報というのは、いつでも簡単に修正、変更が可能なはずである。間違ったら直せばいいのだ。ところが公共機関のホームページは間違った情報を公開してしまうことにビビりすぎである。その結果、公開する時期が大幅に遅れることになる。イベントの開催日を過ぎてからの公開などというのもザラにある。タイミングを逸することのほうが、間違いを公開することよりも良いとしているようだ。彼らの辞書には「急ぐ」「間に合わせる」というような文字は無い。間に合わなかったら「仕方がない」、でも間違ったら「怒られる」のだろうな。


●恵み   2019.12.28
自分が恵まれていないのは組織のせいである。だから自分が属している組織である、会社、自治体、国家、家族、町内会、などがやること言うことを批判しまくる。居酒屋で会社の悪口を言いまくるサラリーマンや、ファミレスで近所の人の悪口に花を咲かせるおばちゃんたち。その会話を聞いていると「そんなに嫌ならなんで辞めないの?」「そんなに問題があるなら何で引っ越さないの?」とツッコミたくなるのだが、彼らがそんな行動に出る可能性は少ないだろう。他人の批判することで己の精神の均衡を保っているだけなのだ。そして恵まれていないのは組織のせいでなく、自分の能力や立ち振る舞いのせいなのである。だから属する組織が変わったところで、また同じように他人を批判することになる。能力や教養がなくても「信仰によって与えられる神の愛による救済」を「恵み」という。つまり「恵み」はフィクションであり、実在はしない。実在しないものを期待してはいけないのである。


●せっかく   2019.12.27
「苦労する、骨を折って動作する、尽力する」「恵まれた状況をありがたく思う気持ちを表す」「全力で物事に打ち込む様子」「努力が求められる困難な状況、難儀であること」など、を表現する言葉が「せっかく」である。総じて「もったいない」に通ずるニュアンスでもある。しかしこの「せっかく」はクリエーターには大敵の言葉でもある。「苦労して、骨を折って、尽力して、恵まれた状況で、全力で、努力して、難儀であるのに」作ったものだからNGにしないで採用して欲しい!という気持ちが満載になってしまうのだ。クリエーターにとって「経過」はどうでもいいことであって、求められるのは「結果」だけである。「せっかく」という言葉を封印することで、成果物のクウォリティも向上するのであった。


●知らないことを勝手にやらない   2019.12.26
初心者にパソコンを教えるのは簡単ではない。ただしある1つのルールを守れば比較的簡単である。それは「知らないことを勝手にやらない!」ということだ。「パソコンが苦手」を自負する人の共通点は知らないことを勝手にやってしまう」ことなのだ。画面上に表示されたボタンやメッセージを想像でクリックしてしまい予想外のことが起きて、それを解除する、または元に戻そうとして、色々といじくってどつぼにハマっていく。こちらの言う通りのことだけをやっていれば良いのだが、それができない。ようするに「せっかち」なのだ。そしてそこには「パソコンに疎いと思われたくない」という焦りもあるようだ。だから教える方が先にキレてしまい、誰も教えてくれなくなる。そうするとまた想像で勝手にいじくり出して余計に分からなくなる。そんな人に共通しているのは、どこかで「自分はアタマが良い!」と思っていることだ。アタマが良いので全部説明をされなくても10のうちの1を聞けば、あとは想像で何とかなる、とも思っているようだ。アナログの世界ではそれでも良かったかもしれない。ところがデジタルの世界ではそうはいかない。だから最初に強く釘を刺しておく必要がある。「知らないことを勝手にやらない!!!」


●日傘   2019.12.25
真夏に一日中炎天下で仕事をしている人ならば紫外線対策をするのは当然のことであろう。昔に比べればオゾン層の減少で人間が浴びる紫外線の線量も多くなっているとのこと。だからといって4月や10月の東京で日傘をさしているヤツはどうかと思う。しかも5分や10分の外出で日傘をさしているヤツは馬鹿だ。人間は直射日光を浴びることでビタミンDを生成して皮膚の殺菌を行っているわけであり、そういった生き物として10万年に渡って地球上で生存し続けているわけだ。定期的に日光を浴びなければいけないように出来ている。だから日光浴とか日向ぼっこという言葉があるのだ。日光=身体に悪いもの、と思っているのはホルモンバランスが悪く、骨が弱い(ビタミンDが不足している)人間だ。


●イートイン   2019.12.24
消費税値上げになって2ヶ月あまり経とうとしている。今回の値上げには軽減税率という非常にややこしいシステムも導入された。そしてスーパーやコンビニで買い物をして、持ち帰れば8%、店内で食べれば10%というさらにややこしくて煩雑なシステムも導入された。そして店内で食べる場合にはその旨をレジに申告するという謎のシステムも導入された。試しにレジで申告しないで店内(イートイン)で食べてみると思った通り、店員に指摘されたり注意されたりすることは皆無だった。それもそのはずで注意したところで、不足の2%分をどうやって徴収するのか?は非常にメンドクサイ話だ。増してコンビニではレシートをすぐに捨ててしまうケースも多い。ということで仮にレジで申告しないで店内(イートイン)で食べている客がいたら「黙認しなさい」と、多くの店では教育されているのではないかな。


●めんどくさいヤツ   2019.12.23
めんどくさいヤツの共通点は、思っていることを全部口に出さずにはいられない。ということだろう。そして自分のことを「何でも気が付く」「頭の回転が速い」「機転が効く」などと思っていることだろう。しかしみんながみんな、思っていることを全部口に出していたのではコミュニケーションは成り立たない。だから普通は思っていることを全部口に出さない。10個思ったら1個口に出す、という程度に留めておいたほうが良い。だからめんどくさいヤツはみんなから面倒臭がれて、より一層思っていることを口に出すようになってしまい、よりめんどくさいヤツになるのであった。


●残量   2019.12.22
自動車の燃料の残量計は燃料タンクに浮かしたフロートの位置を表示していた。しかし燃料タンクは直方体とか円柱といった形状ではなく不規則な形をしているために、残量計が50%を指していても残量が50%であるとは限らない。また、燃料タンクに浮かしたフロートのため、このフロートが燃料タンクの前のほうにあった場合、加速すると残量が減り、ブレーキを踏むと残量が増えるといったような現象も起こった。そしてこれより当てにならないのがスマホのバッテリー残量であろう。「これは当てにならない。」と多くの人が思っていることだろう。そこには「売るため」の戦術が色々と見え隠れしている。だいたい「バッテリー残量0%」という表示を出せる電力が残っているはずだ。


●テレビ番組のMC   2019.12.21
テレビは放映時間が厳密に決められていて生放送であってもその時間内に確実に終了させなければいけない。またその内容も確実に視聴率がとれるものでなければいけない。視聴率をとるということは基本的に万人受けしなければいけない。万人というのは大衆でありミーハーであり「中の下」の部分の人たちである。そして人間は「頭を使いたくない時」にテレビをみる。だからテレビの情報は一方通行で断定的で場当たり的で表面的で浅はかなものにならざるを得ない。などなどの理由でテレビの司会者やコメンテーターの発言は軽率で浅はかなものだと思われがちだ。発言に文句をつける前に、一度テレビ番組のMCをやってみると良いだろう。時間内に収めるだけでも「すごくタイヘン」な作業のはずだ。


●効率化   2019.12.20
工場のラインでは効率化が徹底している。作業者が部品を手に取る時に、その部品をいかに取りやすい位置に置き、そのことで組み立て時間を短くする。時間が短くなれば1日の生産台数が増えて、そのことが製品のコストダウンに繋がるわけだ。この効率化は生産設計者、品質管理者、機構設計者、工業デザイナーなど、工業製品のモノ作りに関わる多くの人が意識することだ。「部品をいかに取りやすい位置に置く」ということは、掴みやすい形状にする、手に取って負荷のかからない重さにする、長時間見ていても目が疲れない色にする、などにも関連していくのだ。そしてこうした効率化を年中考えている人たちは、家庭内での非効率的な作業にも、ついつい口を出してしまい家族に五月蝿がられることもある。例えば彼らにとって「靴を履く」という行為に「紐を結ぶ」という時間が追加されることには我慢ができなかったりもするのであった。


●本音と建前   2019.12.19
大手ブランドのロゴマークを無断でウェブに掲載しても良いか?ということを弁護士に聞いてみる。その弁護士に報酬を払って正式な回答を求めたとすれば「それは商標法上違法行為に当たるのでやってはいけません」ということになる。同じことを同じ弁護士に酒の席で非公式に聞いてみたとすれば「そんなもんは全然大丈夫ですよ。大手はカネを持っているところしか訴えないし」ということになる。法治国家である以上、違法を公に推奨することはできない。しかしモノゴトを正式なルートで解決しようとしても上手くいかないことのほうが多かったりもする。正式ルートが全て正しいと思っている人は「要領が悪い人」である。どんなコトにでも本音と建前がある。しかし多くの場合、本音のほうは言わないようにしている。


●文字と会話   2019.12.18
例えば「^^);」を音にして読むとすれば「笑」「スマイル」とかになるだろう。しかし「^^);」を声に出して読む人はいない。トイレの男性マークを「紳士」「男用」とか声に出して読む人はいない。そもそも文字というものは声に出して読む以前にシンボルマークとして意味を認識できればそれだけで良いものも多い。だからアスタリスク、セミコロン、シングルコーテーション、インフィニティー、などは読み方は知らないまま使っている人は少なくない。記号だけではない。漢字でも記号として意味を認識しているものの読み方を知らない、なんてものも多いはずである。逆もある。香港で中国人同士がある単語を交互に言いながら笑い合っていたそうだ。それを見ていた日本人が「その単語、楽しそうだから教えてほしいな。ここに書いてくれないかな?」と聞くと、その中国人同士は顔を見合わせて日本人に答えた。「文字は無いんだ。」どうやら文字に無い中国語の方言というのは珍しくないらしかった。ようするに文字によるコミュニケーションと会話によるコミュニケーションは全く別の文化なのだ。LINEと電話のように。


●ドングリの背比べ   2019.12.17
「このAという作品が最も優れていると思う」と言われたとする。しかしそんなセリフを鵜呑みにしてはいけない。実はどの作品もドングリの背比べであるが無理やり選ぶとすればAであったのかもしれない。本当にAが優れているかどうかを確かめるためには複数の人に聞いてみることだ。答えが別れた場合には「人によって好みが違う」のではなく「どれもドングリの背比べ」ということだ。試しに1ヶ月経ってから最初の人にもう一度聞いてみると「このBという作品が最も優れていると思う」と答えたとする。となれば明らかに「どれもドングリの背比べ」ということが証明される。よくあることだ。画一化された教育によってさらに顕著になってきた傾向でもある。学生の作品を採点しているときに感じることでもある。


●雛形   2019.12.16
汎用性、応用生に優れた素晴らしい雛形をひとつ作ってしまえば後の作業が格段に楽になる。クライアントにしてみれば雛形を使ったかどうかは分からずゼロから作ったものと思われることもあり、作る側からすれば作業時間が大幅に短縮することができ、そういう意味では結果的にWin-Winの関係になるわけだ。しかし雛形を使うと「必ず改善すべき点」が見つかる。ところがそこを改善したがゆえに応用が効きづらくなったりオリジナリティーが表現しずらくなったりもする。また時代の流れに合わせて古臭くならないようにメンテすることも必要になる。結果として「雛形の修繕」にかなりの時間を費やすこととなる。また、いじくり過ぎた雛形は、自分でも何時、何のために、何処を、直したのかが分からなくらり、「建て増しに建て増しを続けた温泉旅館」のようになり、火事になったら逃げ場が分からず客が全員焼け死んでしまう!ということにもなりかねない。だったら最初からゼロから作ったほうが早い、ということが多いのであった。


●「Webnode」とか「SITE123」   2019.12.15
ホームページを作る無料サービスで、例えば「Webnode」とか「SITE123」というようなもの。ちょっと前に流行った「WIX」や「Jimdo」に比べてもさらに簡単で使いやすくなっている。実際にこれらを使うと早くて30分でホームページを作って公開することができてしまう。予め素材を用意しておけば5分で出来てしまう。こんなものが登場するとウェブデザイナーは商売上がったりになってしまうのではないか。と思われるのだが実際にはそんなことはない。いくら30分で出来るといっても、それはホームページというものを「分かっている人」のハナシである。世の中の多くの人は、そもそもホームページというものがどういうものなのかは分かってはいない。分かってはいないものは、いくらカンタンであっても作ることはできないのだ。「病気」を正確に分かっている人はいないから、みんな「医者」に診てもらうのと同じようなものだ。


●安全・安心と波乱万丈   2019.12.14
人間は成長していく過程において常に新しいことを勉強していき、それを制覇することで知識やスキルを身につけていく。身についた知識やスキルが多いほど「偉い人」と呼ばれるようになる。だから小学校や中学校では、毎日のように新しいことを学んでいくわけだ。しかし義務教育が終われば勉強が終わるわけではなく、生きている間の全ての経験は知識となりスキルとなるわけだ。ところが大人になって基本的なリテラシーが身についた後には、油断していると毎日全く同じように過ごして、新しい経験をしなくても生きていけるようになる。これは人間の成長を妨げる非常に良くない現象なのではあるのだが、人はそれを「安全・安心」などと呼び敬う傾向にある。一生涯「安全・安心」であれば人は成長しないのであるが、だからといって毎日が波乱万丈でも困るのだが。かと言って「安全・安心」と「波乱万丈」を適度な按配に調整することは出来ない。


●支持体-2   2019.12.13
昨日の続き→。Wikipediaで「支持体」を調べてみると、代表的な支持体として布、紙、革、木、金属板、石版、ガラス板、壁などとなっている。これを見ると紙が発明される以前の時代には動物の皮や石板が人類にとっての主な支持体だったことが分かる。そうして考えると土、砂、雪などは、もっと古い時代から人類が絵を描いていた支持体だったのではないだろうか。しかし砂や雪に描いた絵には耐久性がなくすぐに消えてしまう。とは言っても恐竜の足跡の化石があるくらいなのだから、しっかりと力を込めて土に描いた絵に耐久性を保たせることも可能なはずだ。というふうに「支持体」を深く考えていくとややこしいこととなるから、描く人はあまり関心を持たないほうがよいのだろう。ただし絵というものは、永遠不滅のものではないということは知っておいた方が良いだろう。


●支持体-1   2019.12.12
絵画において塗膜を支える面を構成する物質のことを支持体と呼ぶ。つまり紙やキャンパスのことだ。本来は塗装の用語であり、この支持体がちゃんとしてないと塗装が剥がれてしまう、きちんと塗布できない、耐久性が維持できないなどの問題が発生する。塗装は分子間引力のファンデアワルス力によって付着するのだが、塗料の種類と支持体の受類が合わないとファンデルワールス力が発生しない。例えば水性の絵具をガラスに塗っても付着しないというようなものだ。しかし絵画を描く人は基本的にこのような物理的なことには関心がない。「ツルツルな所には絵具は塗れない」ぐらいの認識しかないのが普通だろう。しかし考えてみれば「支持体」に変わる適切な単語は見当たらない。紙やキャンパスはあくまでも支持体のうちの一つである。→明日へ続く。


●人   2019.12.11
最後が「人」で終わる単語。アメリカ人、フランス人、など国の名前に人をつければ国の数だけある。またほとんどの民族の名前にもつけることができる。クルド人、アーリア人、フェニキア人などだ。もっと古くはネアンデルタール人、ペキン原人などもそうだ。職業にもつけることがある。料理人、商人、職人、芸人、芸能人、仲買人、付き人、下人、などだ。ある役割につけることもある。仕掛け人、助っ人、玄人、など。社会的な立ち位置というか地位というか…、苦労人、未亡人、有名人、流人、囚人、自由人、世捨て人、変人、悪人、愛人、とかもある。実在しないものでは、火星人、地底人、スーパーサイヤ人など。実在する珍しいものでは、超人、怪人、仙人、偉人、名人、巨人、など。珍しくないものでは、凡人、住人、個人、友人、大人、外人、夫人、主人、客人、恋人、悪人、故人、新人、本人、病人、知人、老人、などなど。いずれにしても「人」は多い。


●ツアー   2019.12.10
色々な場所に「行ったことがある」という人。それを聞いて「私、行ったこと無い」と羨ましそうに答える人。昭和の時代であれば、金持ちは色々な場所に行くことができて、貧乏人は行くことができなかった。しかし令和の時代では、色々な場所に行ったことがある人が偉いというわけではない。一般の普通の人でもその気になれば(地球上の)大抵のところには行ける。しかし今でも「私、行ったこと無〜い」と羨ましそうに指をくわえて答える人。要は行くことが偉いのではなく、行ったことで何を経験して何を習得したのかが重要なのだ。それでも「私、海外に行ったこと無〜い」と羨ましそうに答える人は、単に言葉が通じない場所に行くのが怖いだけなのだ。もっとも添乗員の通訳付きで決まった観光地だけを観て回るような所謂「ツアー」では、鳥かごに入れられたまま屋外に連れ出されたトリのようなもので、行ったことがあるから偉いということにはならない。


●Chromeのシェア   2019.12.09
FireFoxにはエミュレーションという機能がある。パソコンからスマホやタブレットの表示画面を確認できるというものだ。GoogleChromeには以前からあった機能で、非常に重宝していた。しかしある時間違えてFireFoxのエミュレーションを起動させてしまった。エミュレーションを起動させるショートカットキーもChromeと同じだったためである。ところがこのFireFoxのエミュレーションがことのほかいい加減であり、実際のスマホの画面にはほど遠いものでもあり、実用性はゼロであった。Chromeが世界シェアを席巻しつつあるのも、こんな細かいところでの差があるからなのだろう。しかし普通の人は気づかない部分でもある。普通の人は気づかない部分でも100人中1人が気づくような部分を本気で開発することで、シェアを確実なものにしていったのだろう。しかしBraveというブラウザも登場して、今後どのくらいシェアを伸ばすかも興味のあるところである。Braveのエミュレーション機能は今のところよく分からないが。


●生き物   2019.12.08
人間は基本的に他人の話は聞いていないが、自分の話は他人が聞いていると思っている。人間は基本的に他人が書いた文字は読まないが、自分の書いた文字は他人が読んでくれると思っている。その大いなる勘違いでブログのようなものが世界的に流行したのだろう。論文の参考文献は、論文の執筆者がさぞ熟読したものと思われているように感じるが、実際はほんの要点の数ページしか読んでいなかったりすることもあるそうだ。それほど人間は文字を読むことが嫌いな生き物でもある。同時に強烈に自己中な生き物でもある。とはいえ自己中でないと生き物は生きていけないのだが。


●異常気象   2019.12.07
大雨や台風、高温や真夏日が続くと「異常気象だ!」というふうに思われがちだが、異常気象などというものは無い。地球という星が生きている以上は常に気象は変化している。何億年も同じ状況であり続けることは無いのだ。いずれは温暖化で海水面が上昇して五大湖の淡水が大量に大西洋に流れ込み、塩分濃度の低い海水の上層部が深海に沈み込まなくなる。そうなると潮流の縦の循環が止まり、赤道付近からの海水の上昇も止まり、潮流の循環自体が止まってしまう。そうなると黒潮が北半球に流れていかなくなり、地球はミニ氷河期になる。と言われている。もっと俯瞰的に見れば、いずれは木星の公転軌道が地球の公転軌道に影響して、地球の地軸の傾きが変化する。そうなれば季節による寒暖差がめっちゃ激しくなるか、めっちゃ無くなるのかいずれかだ。そうなれば異常気象とか言っている場合ではなくなる。まぁ、そうなるまで生きている人間はいないと思うが。


●モーフィング   2019.12.06
モーフィングは1991年の映画『ターミネーター2』、マイケル・ジャクソンの『Black or White』のPVで使われたSFXの1つで、コンピュータグラフィックスの手法の1つでもある。変形していく間の映像をコンピュータによって補完して作成するものだ。あらかじめ普通の表情と笑顔との2つのモデルを作っておき、その中間の形状を自動生成することで、表情変化のアニメーションを作り出す事も出来る。変形していく間の映像をコンピュータによって補完するために、それなりに大掛かりな設備が必要になる。しかし最近では動画編集アプリを使って擬似的なモーフィングを作ることも可能になってきた。まず2枚の静止画をクロスディゾルブで入れ替える。そして入れ替えるのと同時にPhotoshopの「ゆがみフィルター」で変形させていくというものだ。2枚の静止画ができるだけ違ったアングルのほうがそれっぽく見える。もちろんボタン一つでというわけにはいかなし、それなりの時間と根性も必要である。というかそんなことをしているうちにボタン一つでモーフィングができるようになる日も、それほど遠くないだろう。


●人間性   2019.12.05
人間性が垣間見られる瞬間というのは色々とある。例えば何か大事なものを無くしてしまった時。人間性の高い人は見つかるか見つからないかは別にして、無くした人の気持ちになって一生懸命捜してくれる。一方の人間性の低い人は、まずは無くした犯人が自分ではないということのアピールを最優先する。そして無くした人に「見つかった?」と尋ねる。この尋ねるという行為は「自分には捜す義務はない」ということをアピールしているわけだ。また無くした人と一定の距離を置き「私は他人なので捜す義務はない、でも知り合いだから見つかることを心から祈っている」という立ち位置に立とうとする。人間性を見極めるには、大事なものを無くしてしまうのが良い。


●デザイナーという職業   2019.12.04
デザイナーは普通は2〜3年の修行を経ないと一人前にはなれない。どんなにセンスがあって優秀な人材であっても、学校を卒業してすぐには「稼げる」ようにはなれない。一人前になる以前のデザイナー(を目指す人)がプロとして使えない理由の一つに「捨てられない」ということがある。一度思いついたこと、一度紙に描いた物、もバッサリと切り捨てられないということだ。描いた本人は(特に描き終えた瞬間は)そのデザインが「素晴らしいもの」と思い込んでしまうのだが、客観的に見れば「そんなもん、いつでも誰でも思いつくもの」なのだ。その思い込みからいかに早く目覚めるかが大切なわけなのであるのだが、特に自分が可愛いくて仕方のない人間はそれができない。「そんなもん、いつでも誰でも思いつくぞ!」と言われると、まるで人格を否定されたかのように落ち込み傷ついてしまう。そして「そんなもん、いつでも誰でも思いつくぞ!」と言った人間を「パワハラされた!」と罵ったりもするようになってしまう。自分が可愛いくて仕方のない人間はデザイナーという職業を選んではいけない。


●成長   2019.12.03
何かやりたいことをイメージして「よし!これなら行ける」と思って実際にやってみたところがうまくいかない。基本的に人生はこの繰り返しであり、ごく稀にイメージ通りに上手くいくこともあるのだが、あくまでも「ごく稀」であり、多くは「失敗」ということになる。この失敗を限りなく繰り返しながら人は少しずつ成長していき、老いてもなお失敗を繰り返していくことで、端から見ると「人格者」っぽくなっていくものだ。1度や2度の失敗で「もうやめよう」「もう失敗はしたくない」「私には才能が無い」などの理由を勝手につけて「実際にやってみる」ことを諦めてしまった人は、その時点で成長は止まる。だから世の中には「老いてもなお成長し続ける人」と「若くして成長の止まってしまった人」がいるのであった。


●iPhoneで撮った写真   2019.12.02
iPhoneで撮った写真をWindowsに移したい。数枚であればメールに添付して送るという方法もあるのだが、そのやり方を知らないまま数百枚、数千枚の写真をiPhone内に溜め込んでしまう人がいる。もはやメール添付では送っていられない量である。もちろんiCloudにアップしてからWindowsにダウンロードすれば良いのだが、メール添付ができない人にはiCloudの設定とダウンロードまでの手順はハードルが高すぎる。セキュリティの問題もあるのか、簡単にはできないようになっているようでもある。それではということでiPhoneの充電ケーブルで直接つないでみたものの、なかなか上手くいかない。iTunesがデバイスマネージャーに認識されないのだ。こんなにムズイんじゃ、とても初心者にはムリだ。と、いうようにiPhoneで撮った写真を取り出せないまま困っている人は世界中に沢山いるはずだ。だからiPhoneで撮った写真はiPhoneで見る以外にない。そして機種変のときにもまたiPhoneにするしかない。と、いうようにiPhoneで撮った写真が歴代iPhoneに受け継がれていく。


● HTML は必要?   2019.12.01
HTMLはホームページを作るための言語である。しかし今ではHTMLを全く知らなくても出来てしまうホームページが大半である。メモ帳を使ってシコシコHTMLを打って作るホームページの手間が100とすればWIXやjimdoは1程度であろう。さらに簡単なwebnodeやsite123では0.5かもしれない。またメモ帳の代わりにVisual Studio Code、mi等、数あるテキストエディタを利用することで100が90とか80になるはずだ。さらにDreamWeaverなど高機能なホームページ制作ソフトを使えば50以下になり、WordPress等のCMSでは40から20になることだろう。ではHTMLなんて無くてもいいんじゃない?と思うかもしれないが、DreamWeaverもWordPressもWIXもHTMLを自動的に生成していて、最後の最後に理想のデザインにするためには直接HTMLをいじくらなければいけないし、テキストエディタやCMSやホームページ制作ソフトを開発するには、どの道HTMLが必要になる。だからIT系企業の就職試験には今でもHTMLの問題が出るのであった。



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