2020年1月


●街の文房具屋   2020.1.31
街の文房具屋の売り上げが減少している。人口が減っていて、しかも子供の割合も減っているのだから仕方がないことだろう。さらに文具はコンビニでもスーパーでも百均でもドラッグストアーでもホームセンターでも売られている。急に必要になったらコンビニ、安さでは百均、品数はホームセンター、買いに行く手間はネットと、街の文房具屋さんで買うメリットは見当たらない。腐るものでもなく、1つのモデルが10年以上のロングセラーだったりもする。商品の回転も遅いので管理も楽であり、仕入れ先さえ確保すれば誰でも簡単に参入でき、これといった専門的な商品知識も必要ない。来る客といえば近所の常連のヒマな年寄りだけである。彼らは商品も買っていくが、それが主な目的では無い。店主と世間話しをしヒマを潰すために来ているのだ。そしてその年寄りたいが来なくなったときに、売り上げゼロになるのだろう。文房具屋だけではない。生鮮食料品以外を売っている小売店はみんな同じようなものだ。そして既に街でほとんど見かけなくなったのは個人経営の本屋とおもちゃ屋などであろう。


●全く字を読まない   2020.1.30
長年ネットショップを運営している管理者が嘆く。「最近の消費者は全く字を読まない」「あんなにでっかく書いてあるのに理解できないみたいだ」というようなことを。これはあたかも「利用者がバカになった」というニュアンスなのだが、確かに平均すればそういうことになる。昔(2000年ごろ)は、インターネットの環境を構築するのもプロバイダと契約するのも簡単ではなかった。それなりの知識が必要だったし、それなりに勉強しなければいけなかった。つまりネットショップで買い物をする人というのは、それなりに「頭の良い人」「勉強ができる人」であったわけだ。しかし今では誰でもすぐにインターネットにアクセスできる。ということは最も人口の多いとされる「中の下」の学力の利用者が増えるわけだ。「ほとんど字を読まない」という人まで買いに来てくれるようになったのだから有難いことであるというふうに考えよう。


●耐久性   2020.1.29
世の中にはいろいろな便利グッズやアイディア商品がある。中には目から鱗の優れものや、買わなきゃ損と思えるような秀逸な商品もある。しかしこういった商品の多くはいずれ廃れて市場から消えていく。「あれば便利なもの」は「無くてもいいもの」でもあるのがその大きな理由でもあるのだが、もう一つの理由は「耐久性」であろう。耐久性に優れているかどうかは買うときには消費者には分からない。というか使ってみて「何年保つか」は作るほうにも分からない。自動車や家電製品、家具、衣料品などではメーカー側にも耐久性をテストする設備や設定基準のガイドラインなどがあることだろう。しかし便利グッズやアイディア商品にはそのへんの基準も曖昧なように思える。一般的に「買ってから5年以上経って壊れた場合にはクレームにはならない」とされているが、便利グッズやアイディア商品は買ってから3日で壊れることもある。それでも百均で買ったものならクレームにならないこともあるので「耐久性」はより疎かにされがちのようにも思えるのだが。


●手遅れ   2020.1.28
「ホームページを作ってSNSと連携させて告知、集客していかないとダメですよ。すぐにの見返りはありませんが、コツコツと地道な更新を続けることで将来的には必ず効果が出るはずです。」というような話しをすると「インターネットを活用しなければいけないことは分かっている。しかし今はそれをやっているヒマは無いんですよ。」というような答えが返ってくる。しかしそんな人はヒマができたらやるのかと言うと恐らくやらない。そしてヒマになるくらいに忙しくなくなったときには、もう遅い!のである。今でも既にインターネットは複雑多様化して、全く知識の無い人がイチから勉強するには、既に手遅れになってもいる。世の中から取り残されていくことを覚悟するか、毎日5分ずつでもいいからインターネットを勉強していくかのどちらかである。しかし多くの人は前者である。後者になるような人は既にやっているはずなのだ。


●リニューアルの依頼   2020.1.27
あるウェブサイトのリニューアルの依頼が来た。そしてリニューアルに当たって今までの担当していた製作者と専門家同士で打ち合わせをしてくれとのこと。ということで今までの担当者に会ったところ「私もプロだ!」と言っているオッサンだったのだが、プロと呼ぶには程遠いスキルと知識の持ち主であった。まずレスポンシブという認識が皆無であり、スマホ対応の方法も全く分かっていない。アクセスログの取り方や必要性、SSL化の必要性、独自ドメインの必要性とSEO対策等、全てが彼の頭の中では「圏外」であった。しかもデザイナーとしてのセンスはカケラもなく、それでいて頑固で他人の言うことを聞かない典型的な「メンドクサイ昭和のオヤジ」であった。そこで始めて分かったのいは、クライアントが「専門家同士で打ち合わせをしてくれ」と言った理由。


●納期   2020.1.26
納期は守るに越したことはない。そして期限よりも早く納品すれば喜ばれる場合も多い。しかしデザインの成果物は期限よりも早く納品するとロクなことはない。クライアントは納期ギリギリであればOKが出るのものでも、時間に余裕があると見ると欲が出てくる。「ついでにここをあーしてくれ、ここをこうしてくれ」と言った具合にだ。そしてその追加作業分に報酬が上乗せされることはない。それどころかついでの作業にも「までできないのか?」「こんなふうにできないか?」などと平気で言ってくる。だからとっくに完成している成果物であっても、いかにも昨晩徹夜して完成させたかのような演技を交えて納品するのであった。


●リスティング広告   2020.1.25
今でも多くのウェブ管理者がGoogleの検索順位に血眼になっているようだ。彼らは基本的に「広告」はスルーして純粋な検索順位だけを見ているようであるが、利用者はそうではない。「広告」かどうかは関係なく上から順番に見ていく。つまり結局のところリスティング広告にいくらお金を払っているかが上位に表示される条件となるだけだ。という流れをGoogleは長年かけて構築してきたわけだ。それでも「カネはかけたくないが上位に表示させたい」と思うのが普通の人間だろう。だから今でもSEOなどという神話を信じてる信者も多いのであろう。ところがGoogleの検索アルゴリズムがAI化され、SEOはさらに神話から寓話のような存在になりつつある。Googleにとってはリスティング広告にお金を払う人とその額を増やすことが目的であり、純粋な検索順位は、もしかしたらAIがてっきとうに定期的に攪拌したりシャッフルしたりしているだけなのかもしれない。


●業界   2020.1.24
あるフリーランスのイラストレーターが病気で倒れて入院した。仕事を発注していたプロデューサーはマジで焦った。代わりを探して今から描かせるのは時間的に不可能だ。もうこの企画自体を諦めるしかない。普通に考えれば「病気で倒れた」のであれば仕方がないと思うことであろう。しかしこのときプロデューサーがとった行動。イラストレーターの高校生の子供に電話して「お父さんのパソコンからデータがどこにあるか探せないか?」だった。と、こんなことは業界では日常茶飯事らしいのだ。えっ?何の業界だって?。ほとんど全ての業界であるらしい。


●突き進む   2020.1.23
「ビビる必要はないだろう!自分の信じた道を、周りを蹴散らしながら突き進め!」という生き方の人がいる。これは一見男らしく勇気がある行動に思えるが、多くの人ができないことでもある。できない人は、勇気がないのではなく臆病なのでもない。できないのではなくやらないのだ。なぜやらないのかと言えば、守るべき家族や子供がいて守るべき平和な環境があるからだ。そしてその守るべき人たちに、悲しい思いや寂しい思いをさせたくないから、あえて「やらない」という選択をせざるを得ない。なので「ビビる必要はなく自分の信じた道を突き進め!」とか言っている人は、基本的に家族に恵まれていない人である場合が多いようだ。とりあえず今を平和に暮らしている人を巻き込んではいけない。


●撒き餌   2020.1.21
今でも50歳以上でメールの送受信ができない人はたっくさんいる。若者から見れば信じられないくらいにあったりまえにたっくさんいるのだ。そして彼らに共通しているのは、メールをできるようになりたいとはさっらさら思ってないということだ。そしてそんな人はスマホを持とうとは1ミリも思ってないし、QRコードなどというものは脳みその圏外である。都心は別にして、郊外や田舎の商店街やスーパー、ショッピングモールに行ってみよう。一日中見ていてもPayPayを使っている人に遭遇することはない。そしてそんな人たちは日がな一日テレビを見ている。そしてテレビではキャッシュレスサービスとスマホのCMが大量に流されている。撒き餌する場所がちがうんじゃないかな?と思わざるを得ない。


●Brave   2020.1.20
次世代のウェブブラウザとして売り出し中のBrave。Braveはデフォルトで広告ブロック機能が付いた高速ブラウザでグーグルアドセンスをはじめ、ポップアップ広告など、ユーザー体験と表示速度を落す要素を限りなく排除しているのが特徴。実際にYouTubeの広告が表示されなくなるのは非常に便利。またグーグルアドセンスや、ポップアップ広告だ出なくなるのはユーザーフレンドリーでもある。ではBraveの開発者はどうやって儲けてるの?ということになるが、Brave Adsと呼ばれるBrave専用の控えめな広告を配信しているとのこと。さらに何と言っても助かるのは、写真ACなどで無料ダウンロードでの15秒の待ち時間がスキップされるということだ。誰かが得をする仕組みを作ると、それを潰してまた他の人が得をする仕組みを作るという感じだろうか。いずれは広告を排除する機能を備えたウェブサイトとかも現れるのだろうか。今のところ「ブラウザのシェア」にBraveの名前は出てきていないが、ダウンロードランキングでは上位に顔を出すようになった。今後の動向には目が離せないだろう。


●納品書   2020.1.19
さすがにもう言ってこないだろうな、と思っていたところがいまだに言って(要求して)くるのが、ウェブサイトを制作した後の「納品書の提出」である。物理的なモノ、例えばCD-ROMやDVDであれば手渡ししたり献上したりすることもできるが、データそのものはネット回線を使ってアップロードする、メール添付で送信する、オンラインストレージからダウンロードしてもらう、などの受け渡し方法がとられるはずである。もはや最近のパソコンにはCD-ROMやDVDの挿入すらできなくなっている。いったい何を何時どうやって納品したというのだろうか。せめて「データ受け渡し完了書」とかにはできないのだろうか。とまあ時代が変わっても旧態依然とした方法を脈々と引き継いでいる事象は世の中には腐るほどあるので、「時代錯誤の納品書の提出」などという些細なことでいちいち文句も言っていられないのであろう。


●プロ   2020.1.18
名刺に肩書きがたくさんたくさん書いてあるような、予定表に予定がびっしりぎっしり書いてあるような、自称「プロ」であるというような人に「できる」人はほとんどいない。己の実力が分かっているからこそ、その少ない実力を誇張してアピールしているのであろう。そしてプロだからプロの仕事を依頼すると、それがいかに困難で難易度が高く苦労を伴う作業であるかということを延々と語り始める。といったような似非プロ、偽プロが世の中には沢山いる。まあ、とはいってもそれで飯を喰っているのだからプロと言えないこともないのであろう。実力があるのが「プロ」と言うわけではない。


●初心者じゃ絶対にできねぇ   2020.1.17
久しぶりにレンタルサーバーの契約と独自ドメインの取得の手続きを代行した。こんな作業はしょっちゅう行うものではないし、せいぜい年に数回程度である。しかしその間にレンタルサーバー会社の統合や吸収が進み、以前と同じ手順ではいかなくなっている。それだけでな無い。独自ドメインの取得やSSL対応が当たり前になりつつあり、WordPressを始めとするCMSへの対応も簡単に行えるようになっている。しかも全体的に安くなっている。さらにはコントロールパネルや契約者情報ページのインターフェイスが変更され、ログインやアカウントの方式も様々である。そして毎回「あれー?おっかしいなぁ…」で作業が停滞する部分が何箇所かある。最終的には解決できるのではあるが、クライアントからしてみれば「この人、専門家のはずなのに大丈夫かなぁ…」と脇で見ていて思うことだろう。そして毎回思うことは「こんなもん初心者じゃ絶対にできねぇ!」ということだ。


●リニューアル(2)   2020.1.16
昨日の続き→。ホームページをリニューアルすると、直後には売り上げが落ちることも多い。既存の客が戸惑い、様子見、状態になるからだ。ネットショップなどではこの傾向が強い。実店舗ではリニューアルと同時にキャンペーンやセールを打つことも多いので、売り上げが目に見えて落ちるということはない。しかし、例えば今までの高齢者の常連客の客足が、小洒落た店舗デザインにすることで遠のくということも考えられる。ある市長が、市長になってまもなく市の広報誌のデザインを一新した。しかし途端に発行部数が大きく落ち込んだ。デザインが悪いというわけではない。デザインが変わったことが利用者の戸惑い、拒否反応につながったのだ。人間は基本的に保守的な生き物だ。何かが変わると、その変化に対応するためには大なり小なりエネルギーが必要なのだ。だから確かなメリットを説明できない限り、安易なリニューアルはすべきでない。


●リニューアル(1)   2020.1.15
ホームページのリニューアルは簡単だ。費用も大したことはない。しかし実店舗のリニューアルはタイヘンだ。費用も膨大だ。ホームページのリニューアルはぱっと見、全く新しいデザインにできるが、実店舗のリニューアルは既存の場所で行う以上、事業主が思うほど、利用者にとっては代わり映えのしないものになることが多い。そして場所も広さも取扱商品も同じままのリニューアルは、基本的にリニューアルしたからといって売り上げが大幅に伸びるということはない。ということはリニューアルにかかった改築費用を返済することが苦しくなるだけだ。そして経営がより厳しくなる。しかし年度内に消化しないといけない自治体の補助金を使った実店舗のリニューアルというのもよくある話しだ。消化しないといけないので補助を出す側も積極的だ。しかし金額にも限度額があるので、拡張、移転、新築まではなかなか難しい。従って場所も広さも取扱商品も同じままのリニューアル(リフォーム)になる。これで成功した例はあまり見たことがない。事業主が思うほど、利用者にとっては全く代わり映えはしないのだ。→明日へ続く。


●烏合の衆   2020.1.14
ある案件について、ああでもない、こうでもないとずうっと考えていたとする。考えられる色々なケースを想定して、もっとも良かれと思う方策が分かってきた。そしてその方策をみんなに説明したところが、みんなきょとんとして聞いているだけで、良いとも悪いとも言わない。それもそのはずで、その方策の説明は、基本的な全体の構成や、時系列でのそれぞれの関係性を理解していなければ、まったくもって何が何だか分からないのであった。説明したほうにしてみれば「なんだこいつら烏合の衆か!」とも思えるのだが、聞いてるほうは基本的な全体の構成や、時系列でのそれぞれの関係性を全く理解していないのであって、烏合の衆に見えるのも当然のことである。だから高齢者にネットの話をすると、烏合の衆に見えてしまうのであった。


●喋るパワー   2020.1.13
人はやたらと集まって飲みたがる。酒を飲めない人も集まって飲みたがる。その目的は「人の話を聞く」ためではなく、「自分の話をする」ためである。そして実際には「喋るパワー」が強い人は話しまくり、そうでない人はもぽっぱら聞き役に回る。そして「喋るパワー」が強い人の話しは、話しているうちに段々と話に尾びれ背びれがついていき、最後は「本当は事実でないこと」「想像や想定で言っていること」が多くなってくる。聞き役の人は、薄々そのことに気付き始めるが、そこで指摘したり、批判すると場の雰囲気が悪くなるので、仕方なく頷きながら話を聞くフリをする。そして「喋るパワー」が強い人は溜まったストレスを発散するものの、特にこれといって「得る物」は無く終わる。聞き役の人は、喋るだけの人の「不毛さ」と「哀れさ」を、また今回も学ぶのであった。


●閏年   2020.1.12
毎年この時期になると思うのだが、なんで毎年曜日が異なっているのだろか?毎年1月1日を日曜日でスタートさせちゃえば毎年同じカレンダーが使えるようになる。1週間を毎年52週にの364日にして隔年で366日の閏年にする。余った2日は休日にしてどっかにくっつける。又は4年に1度は369日にして5日間を連休にしてオリンピックの開会日にしちゃうとか。いっそのこと1週間を5日にしちゃって年間73週にすれば365日で割り切れ、閏年も今まで通りに4年に1回で済む。いずれにしても日付で曜日を固定にすることで色々な効率化が図れるはずである、カレンダー屋さんを除いては。。どのみち地球の自転は少しずつ遅くなってきているので、いつかどこかで見直しをしないといけないのだ。とはいっても1日が25時間になるのは2億年後のことであるそうだ。


●上達   2020.1.11
飯を食う。風呂に入る。床に着く。これらは毎日行う作業である。しかし成人した人間が何十年もこれらの作業を繰り返していたとしても、飯の食い方が上達した、風呂の入り方が上手くなった、床への着き方が素早くなった、などということはない。それは、特に上達したり上手くなったりする必要はないからだ。例えば「毎日同じ曲を弾いている」「毎日同じような絵を描いている」という人がいる。彼らは決して上達しない。飯を食う、風呂に入る、床に着く、のと同じような感覚で行なっている作業だからだ。どんな行動でも、そこに「もっと上手くなりたい」という向上心がなければ、タダの繰り返しの無駄な作業になるだけだ。その時間を他のことに使ったほうが良い。とはいえ「上達しない人」は、何をやっても上達しないのであった。


●棒グラフ   2020.1.07
今、日本国内でも75%の人が何らかのSNSを使っている。ところがSNSは「若者が使うもの」と思っている高齢者も少なくないようである。しかし2019年のGaiaxソーシャルメディアラボの調査では60代の50%以上がLINEを使っているとのこと(アクティブユーザーはどうかは不明)である。InstagramやPinterestの60代の利用者はまだまだ低いがYouTube(SNSと呼べるかどうかは微妙)も60代の50%以上が「見ている」との調査結果もある。そもそも60代が高齢者と呼べるかどうかも微妙ではあるが、少なくとも20年前の「年代別利用者棒グラフ」には60代という棒は無かった。つまり圏外だったのである。50代ですら棒が無いか、あっても他の年代に比べて極端に短い棒であった。そして恐らく、数年後には70代の棒も登場するようになることであろう。※諸事情により更新を3日間ほど中断します。次会更新は1月11日予定です。


●多くの国民は知っている   2020.1.06
宝くじに当たる確率は宝くじに当たる確率ぐらいに低いということは多くの国民は知っている。確率の低いものの例えとして使われるようになったのではもうオシマイのようにも思うのだが、それでもギャラの高いであろう芸能人を多用してテレビで宣伝をしたところで宝くじを買う人の減少に歯止めがかからないことを多くの国民は知っている。SNSを使えばほとんどタダのはずの新年の挨拶を1通63円するハガキに書いて出すなどという無駄なことをする人はどんどん減っていて、そのことは日本郵便が発表しているグラフでも明らかになっているにもかかわらず「嵐」を使ってテレビで年賀状の宣伝をしている。そして嵐のメンバーは年賀状などはほとんど出していないであろうことは多くの国民は知っている。立憲民主党の枝野代表が「政権奪回を目指す!」などと言ったところで、そんなことを言ったって「直ちに影響は無い」ことを多くの国民は知っている。


●新聞の発行部数   2020.1.05
「新聞の発行部数、1年間で210万部減」というニュースがネット上に流れた。しかし「1年間で210万部減」という数字が多いのか少ないのか、想定内なのか想定外なのかは分からない。ということで調べてみると「新聞部数が一年で222万部減…ついに『本当の危機』がやってきた」という記事が昨年の1月にあった。その記事によると「学校が教材として古新聞を持ってくるように言うと、わざわざコンビニで買って来るという話もある。」「新聞社に企業の広報ネタを売り込むPR会社の女性社員のほとんどは新聞を1紙もとっていない。」などの事例も紹介されていた。昨年が222万部減で今年が210万部減ということは僅かであるが減少に歯止めがかかっているのか?というとそうではない。率に直すと昨年は5.3%減で今年は5.26%減なので、ほぼ同じということになる。新聞をとっているのは高齢者である。高齢者はネットができないので新聞を読む。そして解約もしない。かといって若者が新たに新聞の購読契約をすることはない。従ってこれからは毎年ほぼ同じ割合で新聞の発行部数は減っていくのだろう。高齢者が死んでいく数と並行して。


●現実とのすり合わせ   2020.1.04
ABCの3人でのランチ。BCともAの知り合いではあるが直接の面識は無かった。このランチの主役はAであり、そのことはBCも理解していた。ところが3人で会話を弾ませるうちにBCが2人とも海外のある都市に滞在していたことが分かった。そうなれば話題はその都市のことで盛り上がる。Aはその都市に行ったことがなかったし、前もって話題を色々と準備していたのだが、そんなものは出さずじまいになりそうである。と、こんなことは有りがちなパターンだ。そしてここで分かるのがAの人間としての「大きさ」である。Aはいつでも主役でありたいと思っているので不機嫌、無口、退屈、無視、などの行動に出る。世の中の全ての事象は自分を中心でなければならないと思っているらしい。もちろんAも世界には70億人の人間が暮らしていることは知っているはずだが、その現実とのすり合わせができないっぽいのであった。


●コピペ   2020.1.03
パソコンの中級者でもコピペはメニューバーから操作したり、マウスの右クリックを使っている人がいる。メニューバーにしても右クリックにしても2回クリックしなければいけない。これに対してキーボードのショートカットキーは圧倒的に早い。コピペを多用する作業では完成までの時間が明らかに短くなる。にもかかわらずショートカットキーを使ってない人が多いのは、教える方が、コピペの他の色々なショートカットキーを同時に教えるために、教わったほうがめんどくさくなり「そんなもん、知らなくたって作業はできる」という気分になるからなのだろう。ctrl+C、ctrl+V、"だけ" を教えればいいのだ。とは言ってもコピペ自体を知らずに万たびキーボードで文字を打ち込んでいる人がいるのには驚く。コピペを教えようとしても「今は文字を打つだけで精一杯なので、余分なことは教えないで欲しい」とのことだ。確か3年前も同じことを言っていたような気がするのだが。


●売れてナンボ   2020.1.02
ホームページを作ったからデザインを評価して欲しい、というような要望が来ることがある。たぶん「素晴らしい!」と褒めてほしいのだろうなと思いつつも、絶対に褒めないようにしている。ホームページのデザインが素晴らしいかどうかは、そのホームページによってどんな成果を生み出したか?によって変わる。いくらビジュアル的に美しいホームページであってもアクセスが全く無い、どんなに華やかなで可愛いデザインのネットショップであっても商品が全く売れてない、のであっては、そのデザインは素晴らしい!とは言えないのである。デザインとは基本的に「売れてナンボ」のものであり、美しさや可愛さ、個性や差別化はあってもなくてもどうでもいいものなのだ。


●ハイパーリンク   2020.1.01
ハイパーリンクはHTMLの目玉となる機能だ。リンクしているテキストや画像をクリックすることで、どこにでも飛ぶことができる。ところがこのハイパーリンクを多用し過ぎると、ディレクトリ構造が複雑になり利用者は自分が今何処にいるのか分からなくなってしまい、階層が1つ深くなるとアクセス数は1/10に減る、などとも言われていた。しかし回線速度が遅かったころは、1ページを表示するまでの時間がかかってしまったために、ハイパーリンク(ページ)をいくつか作り、データを分散させざるを得なかった。しかし回線速度が速くなった現在では、1ページにいくら多くの画像を載せても、ストレスなく表示されるようになり、ハイパーリンクを作り、データを分散させる必要も無くなった。そのせいもあるのだろうか、利用者は昔以上にリンクしているテキストや画像をクリックすることが少なくなったように思える。しかし考えてみれば当たり前で、開けてみないとどうなっているのか分からない部屋のドアは、できれば開けないでいようと思うのは普通のことだろう。たとえどんなに立派でゴージャスなドアノブが付いていたとしてもだ。



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