2001年12月

●オークションのメリット   2001.12.31

オークションに入札してあと数分で落札という時が最も危ない。ギリギリのところで他よりちょっと高い値段で入札してそのまま落札してしまう人がいる、というかギリギリで入札してそのまま落札してしまうことがオークションで買い物をする楽しさでもある。

だから絶対に買いたい物は、制限時間残り10分を切ったらブラウザを開いたまま1分毎にリロードしながらウォッチングしていなければいけない。そして誰かが最高価格で入札したときに、すぐにそれより高い価格で再入札できるようにスタンバっている必要がある。

しかし気を付けなければいけないのは、世の中の市場価格よりも高い値段で落札してしまうこと。とは言っても、落札寸前にバトルを楽しんだとすれば、その分多少高くては損はしないだろう。

いずれにしてもお店に買いに行くとすれば、なんやかんやで小1時間、ヘタをすれば半日しごとになるわけだから、その時間で仕事をすれば、その分は稼ぎになる。という発想はSOHO者だけだろうか。。

●あと一歩のウェブショップ   2001.12.29

ウェブショップもその数が増え、商品構成やデザインのレベルも向上してきた。特に取扱う商品の絞り方や、ラインナップの充実によって「これならば売れるだろう」というサイトが多く見られるようになった。

しかしだ。構成やデザインが良くても購入する際の入力フォームはまだまだ不完全なものが多い。商品の型番やバージョンをテキストで入力しなければいけないもの(入力ミスの確認のためのやりとりが増え、結果商品の発送が遅れる)。個数を入力する場所がないもの(これも個数確認のやりとりが後から発生する)。商品代金以外にかかる費用の説明がないものや、決済方法の選択肢が少ないもの、商品発送までの時間が記されていないもの。また購入時に生別や年令など、余計なことを入力しなければいけないフォームなどなど。

あと一歩のところで多くのお客様を逃しているのだ。ではなぜこのようなサイトが多いのか?恐らくそのサイトの管理者や制作者が、商売の基本であるところの「顧客の立場で考える」ということを蔑ろにしているためだろう。また、自らがウェブで買い物をしたことが無い!なんて場合もあるようだ。これは問題外である。

●知ったっぷり   2001.12.28

知ったっぷりはしないでほしいものだ。ひとくちにインターネットと言っても全てを語るには膨大な知識が必要である、というかインターネットの全てを説明できる人間など存在しないはず。

接続環境の専門家、モバイルに詳しい人、サーバーのSE、関連したビジネスに詳しい人もいれば教育の専門家もいる。またホームページといっても全世界数億ページ(国内でも数千万ページ)が既に公開されているわけであり、1人の人間が一生かかって閲覧できる数を大きく上回っている。

だからITについて、パソコンについて、インターネットについて、それぞれ質問されても回答できないケースが多くなって当然である。とすれば今までインターネットについて関わったことのない人間にとっては、ほとんどが「知らない事」であって当たり前。

なのに、知らなければ恥ずかしい、というような変なプライドで知ったっぷりをされると、お互いにロスが大きいのである。でもまだまだいますよね、そういう人。

●自動車を乗り換える   2001.12.27

いままでは舗装道路の上を快適に走っていればよかったものが、急に道が混雑しはじめて動かなくなってきた。抜け道を探してうろうろするものの袋小路にぶち当たり、にっちもさっちも行かなくなってしまったり、畑道に迷い込んで、狭いところを無理矢理通ろうとして脱輪して動けなくなったりと‥‥かといって元の道に戻れば相変わらず渋滞して全く動かない、という状況ではないか。

ではどうするのか?1つは狭い道でも自由に走れる小型車や、道なき道でも何とかなりそうな4駆に乗り換える。さらには自動車を捨ててバイクや自転車に乗り換える。逆に黒塗りのベンツに乗り換え、渋滞の中でもニラミをきかせながら無理矢理進む‥‥

まあ、いつまでも社長はクラウン、専務はマーク IIなんていうのは止めたほうがいいのは確かなようだ。

●文字の色-4   2001.12.26

色の話は今日で最後。若者の茶髪を見て、その外観だけで不真面目であるとか日本男児の風上にも置けぬとか、男が髪を染めるようじゃ世も末だとか、色々と文句を言うオジサンたち。

茶髪にもいろいろあって、クールに決まっているヤツもいれば、なんとなくしっくりいってないヤツ、どう見てもダッセ〜やつ‥‥しかし決まっているヤツでも、最初に染めたときから決まったわけではないだろう。何度か染めるうち、どんな色が自分に合っているかとか、どんなファッションと組み合わせるかとか、いろいろと研究したはず。

茶髪に限らず、眉を剃って整える、ピアスをする、などなど、いずれも自分をデザインする作業であり、その途中には試行錯誤がある。そうしてデザインセンスが自然と身について、色を選ぶ難しさも理解していく。だからこういった若者が作ったホームページは、平均的にデザインセンスが良く完成度も高い。

それに比べると、上記のオジサンたちの作るホームページはセンスのカケラもないようなものが多い。色の選び方も幼稚園児のぬり絵といい勝負。12色のクレヨンからただ選んで塗っただけの色使いである。しっくりいってない茶髪の若者よりもはるかにダサイし、しかもそのダサさを世界に向けて発信しているのだ。。

●文字の色-3   2001.12.25

3つ目の間違いの理由。それは、デザイナーがその作業を行う上で「色を選ぶ」という部分に相当な時間を費やすということ。これはウェブデザイナーでも例外ではない。

カラーピッカーの中から選んだ色を彩度や明度、色調やカラーバランスを何度も何度も調整し直しながら色を決めていく。これはリンクする文字色、リンク済み文字色についても同様。

さらにLCDで見るとどの程度違った色調になるか、Macintoshだとどうなるか等々、全ての条件で完璧にとはいかないが、おおよその環境の想定はしながら色を決めるのである。

大袈裟かもしれないが1670万色の中から最も適した、イメージに合った色を選ぶという作業なのである。そしてこの作業をどこまで妥協しないで行うかどうかということが、最終的なウェブデザインの完成度や品位、格調を決める。

それをホームページエディターのパレットの数十色の中から「赤」とか「緑」とかいう極めて大雑把な概念で色を選んでも大したもんはできるはずがない、のである。。1つ色が増えるだけで、どれだけ全体のバランスをとるのが難しくなるのか、といった話はデザイナーじゃあないと理解していただけないかもしれないが、まあ、簡単に言えば色の数はできるだけ少なくしたほうが、まとめやすいのである。

逆に「どうもなかなか良いデザインのページができない!」とお嘆きの貴兄の多くが、色数使い過ぎ!なのである。

●文字の色-2   2001.12.24

昨日の続き。3つの意味で間違い、の2つ目。それはホームページの場合、リンクする文字に色を付けて判別をしやすくするという前提がある。もっともオーソドックスなのは文字が黒でリンク文字が青というもの。もちろん最近では通常の文字が赤でリンクが紫、なんていうのもある。要は違いが判るようにしてあげることが重要なのだ。

だからリンクもしていない文字にやたらと色を使うのは不親切極まりないということ。いちいちポインターを乗せて確認しなければならないのだ。

でもリンクしている文字にはアンダーラインが付くので判別できるのではないか?という意見もあるかもしれない。しかし最近ではこのアンダーラインがデフォルトでも表示されないようなスタイルシートの記述をしているページが多い。そもそもこのアンダーラインというのは「F」と「E」とか、「千」と「王」が判りずらいので嫌われているようだ。デザイン的にも美しくないし。

で、3つ目は明日。

●文字の色-1   2001.12.23

「新製品情報」を目立たせたいので文字を大きくして赤にする。「キャンペーン」も目立たせたいので太文字で緑色にして点滅させる。「特価品」も積極的にPRしたいので文字を斜体にしてオレンジ色にしてスクロールさせる。てなホームページをよく見かける。しかしこのようにやたらと文字に色をつけたり目立たせするのは3つの意味で間違いである。

1つ目。まずは文字というのは「読んで」意味を理解するものである。スポーツ新聞の見出しの文字がデカいのは、その新聞を買ってもらうためである。しかしホームページは既に「読める」段階にあり、スポーツ新聞に例えれば、購入した後の段階である。だからもう買ってもらうために目立たせる必要はない。

また、色のついた文字というのは読んでいて疲れる。中学校で使っていた歴史や理科の参考書を思い出して欲しい。たとえば小説が参考書のように登場人物や単語の重要度に応じて文字に色がついていたとしたらウザいと感じるはず。

もちろん本分とタイトルでは文字に色をつける意味合いは異なるが、いずれにしても文字を大きくするのであれば色まで変える必要はあまりない。逆に色を変えるのであれば大きさや太さを変えなくても良い。どりらかだけでも充分に注意を引くのだ。両方やってしまうと「クドさ」が先に立ち、煩いと感じられてしまう場合が多いのだ。

2つ目は以降は明日以降。

●人見知り   2001.12.22

ITブームとかITバブルとかは過ぎ去ったかのような風潮はあるものの、根本的なIT革命は着実に進んでいる。これを推進させるためには色々と実践的な問題も多くその一つが人材不足。しかしこれは実際に高いスキルを持った人材が足りないのかというと、そうでもなさそう。

優秀な人材の中には人見知りをする人間が多いのだ実は。「あの人とは合わない」とか「あの手の人は苦手だ」などと言って、せっかくの活躍の場を放棄してしまうケースがある。特にパソコンがお友達で育ってきて高いスキルを持つ人の中には、第一戦でばりばりやっている営業系の人を嫌う、というか拒絶反応をしめしてしまうケースがあるようだ。

現在のIT閉息状態から脱却するには、あらゆる種類の人がとりあえずパソコンに触れる状況を築いていく必要がある。そしてそのための指導や布教活動を行う立場にある人間は好き嫌いや人見知りをしていてはいけないのだが‥‥

●メルマガ   2001.12.21

知らぬ間に増えているのが受信するメルマガの量。自ら申込んだ覚えもあるの、何かダウンロードしたときに騙されて申込んでしまったもの。翌日から配信されてくるものもあれば忘れたころにポツポツと来るもの、しばらーくしてからやたらに頻繁に来るものetc‥‥

配信されるメルマガを全て読んでいるという人は少ないだろう、というか読める量だけ、読むに値する興味のあるものだけに絞って受信しているという人は少ないのではないか。

最近ではメールフォームを作るときには発信ボタンの近くにメルマガの配信を拒否できるボタンを付けることがマナーとされている。不要なメルマガが送りつけられると怒る人が多いのだ。

しかし考えてみればこれはインターネットだからこそ我慢できるものであり、仮にこれがFAXだったらもっと怒る人が増えるはず。まあ、それ以前に配信するほうがコストがかかってやってられないはずでもあるが。

ちょっと話が逸れるが、添付ファイルがちょっと重いと文句を言う人、著名が長いとクレームをつける人がたまにいるのだが、こういう人に限って大量のメルマガを受信していたりもする。その量に比べれば署名がちょっとばかり長くても何も問題ないように思うのだが。。

●老害   2001.12.20

この場に及んでまだ既得権にしがみつくかァ〜っん?と言いたくなる◆景気が回復してバブル絶頂期のようなやりたい放題の時代が再来すると信じているのだろうか◆今までと同じことを続けて行くことがBESTだと思っているのだろうか◆いや、それではいけないということはわかると言う◆ではなぜ新しい提案をすべて否定するのだろうか◆そして自分では何も新しいアイディアを出さない◆ ただのワガママじゃあないの?◆それとも経験がないことは信用できない?◆ソフトとかインターネットとか手で触ることができないものには金は払わなくてもいいと思っているんか?◆従業員がパソコンを使えるようになってペーパーレス化するだけでも大幅なコスト削減ができるっちゅーの!◆それはイヤだ?◆うんうん、ようするにパソコンで仕事をするようになったら自分で命令や指示ができなくなるってこと?◆それに自分がパソコンを使えないから若い社員にバカにされるんじゃないかと心配?◆要はアンタの既得権が剥奪されちゃうってワケね◆えっ?既得権だけじゃなくって、存在自体が否定されちゃう?◆それは大変ですね、沽券に関わる問題ね◆だからいじでも現状維持ってわけね◆なるほどなるほど◆老害ってやつね

●国会中継   2001.12.19

ストリーミング技術を使って国会や県議会、市議会のライブ中継をするという案がある。さらにはオンデマンドで好きな時間に見られる、または特定の法案についての質議や特定の議員の質問や答弁をピックアップして見ることができるというアイディアもあるようだ。

これは是非とも実現させてもらいたいのだが、問題はやはりそのコンテンツとしての面白さになるだろう。小泉内閣になってからは、政治家がダイレクトに、国民に解りやすい言葉で発言をするようになったことは確か。

しかし基本的には野党の「とにかく批判する」、与党の「とりあえずいいわけする」という構図は大きくは変わっていないように思う。これが民間企業の会議であれば(単純に比較できるものではないとは思うが)、これだけ批判といいわけを繰り返しているようでは社長がキレて「いい加減にしろ!」と怒鳴るところである。

一緒に問題を解決して次の施策を考えなければならにのに、何であんなに罵り合うのだろうか。時間の無駄でもあるし国民も聞き飽きたのではないかとも思うのだが。

もっとサクサクと審議を進めることは、やはり出来ないのだろうか。。

●LANを構築できない   2001.12.18

パソコンのない事業所はさすがに見かけなくなった。しかし事務所内でLANを構築してきちんとデータの共有を行っているというところも中小企業ではそれほど多くない。

というのは、段階的にその場凌ぎで購入したスタンドアロンのパソコンがぱらぱらとあるためで、中にはオフコンの端末として使っていたり、数台でプリンターを共有して、1台をインターネットに接続したりと、建て増しを続けた結果、システムを一新するには全て取り壊して新築するしかないような状態になっているため。

そしてそのパソコンの中には、去年買ったばかり、とかリース期間がまだまだ残っているとか、このOS(例えばMS-DOS) じゃないとみんなが使えないとか。

あと、大きな声では言えないが、LANを組むとシリアルナンバーが同じアプリを起動できない、なんてことも。。いずれにしてもWindowsが98から2000、Me、XPと立て続けに変わるということは事業主にとってはとんでもないMicrosoftの暴挙として映っているのだ。せめて5年に1度ぐらいにしてもらわなければやってられない、とてもLAN構築なんかできない‥‥はずである。

●求められる人材   2001.12.17

リストラされた、または勤めていた会社が倒産した、ということで失業してしまった年輩のサラリーマンが新たな就職先を捜すのだが、なかなか雇ってくれるところがない、というドキュメンタリーがTVで放映されることがある。

例えば今まで営業の第一線で活躍していた営業マンが社員を募集している企業を面接に訪れる。その会話や自己PRを見ていると、もし自分が事業主だったら採用しないよなあ、と思えるの場面が多い。

仮に月給30万払うとすれば月100万売上げてもらわないと経営者としては採算が合わないと仮定する。実績とスキルがあるのだから採用すればそれなりの成果は期待でき、恐らく平均すれば月100万ぐらいは売ってくれるであろう。

しかしそれでは会社に利益は残らない。むしろ納税額が増えるだけかもしれない。

人材としてのプラスαの何かが求められているのではないか。それが月に200万売上げることかもしれないし、新たなビジネスチャンスを企画できそうな期待感、業界を超越した人脈、有用で貴重なスキルの持ち主であるとか、何だか判らないが人間的な魅力があるとか‥‥

とにかく、真面目・誠実・努力家、なんてキャラは必要とされていないのである。

●伝達   2001.12.16

上司から部下に仕事を指示するとき、または営業が現場に作業内容を伝えるとき、そこに色々とギャップがありお互いの信頼感系が崩れることが多い。

伝えるほうにしてみれば、「人の話を聞いていない!」「言われたことしかやらない!」といった言い分があり、伝えられたほうにすれば、「言えば何でも出来ると思っている!」「思い付きだけで言っている!」といった具合。

伝えるほうは、取引先やクライアントと何時間も打ち合わせを重ねた結果を数分に圧縮して伝えるわけだから、その内容を100%完璧に伝えるということは不可能である。もし100%伝えるとするならば、それまでに要した時間と同等の時間を使う必要がある。

しかしいずれにしても、特に日本の伝達方法の場合は、あんうんの呼吸とか、ツーカーの仲、みたいな風習があり、文書化を怠る傾向が強く、このことが伝達内容の行き違いの大きな要因となっていることが多い。そしてその行き違いによって多大なる損出を生み出しているはずである。

どんな些細なことでも文書化して伝達する習慣をつければ、この損出の大部分を避けることが出来るのではないかと思うのだがいかがなものか。

文書化といってもいちいち紙に書いてコピーをとるのは面倒である。しかし今はE-mailという便利なものがある。もっともっと活用すべきなのではないだろうか。

●繁栄と衰退   2001.12.15

今後の企業は繁栄と衰退のどちらかである。なんて言うと「当たりまえじゃあないんか?」なんて言われるかもしれない。しかし重要なことは、そこに「現状維持」という結果が含まれないことである。

簡単に言えば「現状維持」を目標とする限りは、その速度に差はあるものの結果的には「衰退」になるということ。

これは革命の時代だから仕方のないこと。消費者のニーズや価値観がドラスティックに変わっているので、今までと同じ「物」を作ったり売ったり、または今までと同じ「サービス」を提供していたのでは、その需要が減少していくことは当たり前。

では違うことをやればいいかというと一概にそうとも言えない。違うことをやってハズレた場合は現状維持より早く衰退してしまうのだ。まあ、かえってそのほうが諦めがつくのだが‥‥

●コミュニティー   2001.12.14

ポータルサイトからコミュニティーサイトへという流れがあるようだ。便利なポータルサイトを作ったところで運営や管理に手間とコストがかかるわりに、なかなか固定した顧客がが見に来ないという理由から、サイト自体を1つの「広場のようなものと」として訪問者参加型のコミュニティーを形成しようというもの。

そういえばそれっぽいサイトが多くなってような気もするが、基本はあくまでも顧客の囲い込みを目的としたビジネス戦略であり、その戦略が表に見隠れすると警戒感と不自然さを感じて顧客は定着しないようだ。

コミュニティーというと貧乏長家から宇宙ステーションまでイメージするものは様々であるが、コミュニティーサイトの場合は同じ趣味で同じ価値観の同じ人種が形成するために、かなりマニアックな方向になる可能性もあり、あまりディープになるとご新規さんが入りづらくなるのと同時にターゲットユーザーもだんだんと狭くなってしまう。だからといって広く浅くするとつまらないものになってしまう。このへんのさじ加減をうまいこと調整しながら運営していかねばならないのだろう。

●YahooBB   2001.12.13

繋がれば天国、でもそれまで待つのは地獄、ちゅーことになっているらしい。とにかく待たされる。で、いつになるかと電話をしてもつながらない。メールを出しても返事が来ない。そしてある日突然(まだ繋がってないのに)モデムが送られて来る。という感じであるらしい。

まるで悪徳通販ではないのか?などとも言いたくなるのだが、いざ繋がってしまえば、もう快適そのもの。今までの苦労や怒りは何処へやら‥‥、8Mの極楽環境でメール出し放題、ウェブ見放題、FTPやり放題となるらしい。

まあ、我慢比べみたいなもので、ついに耐えきれずに他のBBと契約してしまう人も少なくないらしい。

サポートの電話があまりにつながらないということで、電話受付けの人員を300人に大幅増強したとか‥‥でもユーザーは30万人なんだから、つながらなさ具合はほとんど変わらないと思うのだが。

ビジネスクラスの格安航空券をキャンセル待ちで買う、ぐらいの覚悟で望めば恐くないかァ。

●プロダクト・アクティべーション   2001.12.12

Windows XPで採用されている、シリアルナンバーと予めパソコンに組み込まれた特殊な数字をマイクロソフトに登録することで、複数のパソコンで使えないようにするというもの。

もちろん市販のソフトの多くは1つのソフトは1台のパソコンにしかインストールしてはいけないことになっている。しかし現実はどうだろうか?10台のパソコンを保有するオフィスで1台に1パッケージずつソフトを購入するだろうか?DTPのように1本10万円のソフトを100万円払って10本購入するのだろうか?またソフトの価格設定は1台1本を想定してのものなのだろうか?と色々と疑問も湧いてくる。

不正コピーは確かに違法行為である。しかしスピード違反も駐車違反も違法行為であるものの、これらを違反したと同時に全てを取り締まったら交通と流通は麻痺してしまい産業や経済に多大な損害を与えるはずである。

かと言って不正コピーを黙認せよ!と言うわけにもいかない‥‥いずれにしてもメーカー、ユーザーの両者にとって最もリーズナブルな方策を模索していかなければならないのだろう。

●キッズgoo   2001.12.11

デザイナー泣かせのサイトである、というかここからリンクされてしまうとユーザー側の設定によってはテキストにふりがながふられてしまう。とはいってもちょっと複雑なフレームやテーブルになると、ルビが明後日の方向にふられたり、全然関係ない場所にあったり、場合によっては全くふられていなかったりと様々である。

もちろんほっとんどのページはふりがなをふられることを想定してデザインされているわけではないので仕方のないところでもある。さらにそのふりがなの「読み」の正解率は70%ぐらいといったところ。かなりめちゃくちゃな読み方になっている。

いずれにしても見ていると非常にストレスが溜る。ふりがなのスペースを無理に確保するために全体のレイアウトが崩れてしまう場合もしばしば。

「こんなもんやめてしまえ!」と言いたいところではあるが、こういった難しい問題にトライする姿勢は評価したい。今後の改善を期待するのであるが、それ以前にこのキッズgooのトップページ、Macintosh&Netscape4.7では永遠にリロードを繰り返し、いつまでたっても画面が静止しないのだが‥‥まずこの欠陥を直してほしい。

●インターネットの情報伝達威力   2001.12.10

内閣府参事官が、自分のホームページに「予算獲得にしか関心を示さない昔ながらの政治」というような記事を掲載し、同じ内容のものをメールマガジンとしても発信したとのこと。これを見た与党議員から抗議があり、最終的には内閣府の副大臣が自民党総務会で謝罪したという。

一公務員の立場を大きく逸脱したということだ。また少し前の話であるが、同時多発テロの際にある野党議員が自分のページの掲示板に「アメリカに対してざまーみろ、と思っている人も多い‥‥」というような内容の投稿をして問題になったこともある。

掲示板にしろメルマガにしろ、ついつい酔った勢いと同じような感覚で、又は特定のお友達宛てのお手紙のような雰囲気で、言ってはいけないことを書いてしまうのだろうけれど、どうもこのへんの自己管理能力というかガードの甘さ、インターネットによる情報伝達威力の恐ろしさを知らない人がまだまだ多いようで。。

●Netscape6.1   2001.12.9

昨年の12月と今年の10月にそれぞれNetscape6.0に関する不満点を色々と書き、いずれもNetscapeを支持する方々から参考になるご意見をいただいたが、ついにNetscapeも6.2となり、かなり改善され使いやすくなってきたようだ。

Netscape6.0の問題点(個人的に問題と思う部分)は、まずデフォルトでサイドバーが表示されること。これはウェブデザイナーにとっては深刻な問題。次に多くのJavaScriptやDHTMLが動かないこと。そして全体的に動きが重た〜いことの3点であった。

そして6.1になりDHTMLは動かないものが多いものの、JavaScriptはだいぶ動くようになった。重たさについてはまだまだ重たいが、恐らくCPUとOSが最新のものであればそれなりにサクサク動くであろうと想像する。さてサイドバーであるが、インストールして最初に出てきた画面では非表示になっていた。ただしインストールした際に6.0の設定をそのまま反映してるということがありうるので、さてデフォルトはどっちなのか判らないままである。誰か知っていたら教えて下さい。

そしてもう1つ不思議なのがNetscapeのサイトで6.2をダウンロードしたつもりが、どうしても6.1になってしまうということ。 雑誌の付録CDでは未だMacintosh版6.2は英語バージョンのみなのだが、Netscapeのサイトでは、あたかも日本語版6.2がダウンロード出来るような表現である。この6.2らしきものをインストールすると6.1なのだが、細かいところでは確かに6.1と異なっているような。いずれにしてもサイトの説明分が英文直訳なので非常に判りづらいことは確か。

ここのところのウイルス騒ぎでInternet Explorerに見切りをつける人もぼちぼちと‥‥もうひとふんばりNetscapeには頑張ってもらいたい。

●パソコンの操作?   2001.12.8

パソコンが操作できるっていうのは何が基準なのだろうか?wordで文章を作ってプリントアウトできるだけでも操作できるということになるのだろうか?

自動車が運転できる人というのは免許証を持っている人。となると法規や構造、事故処理や人工呼吸までの基礎知識は持っている(教わっている)わけである。

これをパソコンに当てはめれば、パソコンを買ってきて周辺機器を含めて接続してセットアップして使える状態にすることができる。さらに添付ファイルを含めてメールの受発信ができる。そしてアプリケーションのインストールやインターネットの接続設定が出来る。と、このへんまでクリアしなければ「操作できる」ということにはならないだろう、というのはちょっと厳しいか。

「Eスクエア・プロジェクト」という学校教育にインターネットを取り入れることを目的とした全国規模のプロジェクトがあるのだが、ここのサイトに載っていた調査結果では、平成12年度で全国の校長先生でパソコンの操作が出来る割合は、小学校で67.2%、中学校で66.2%とのこと。ウソだろ?と言いたくなる。少なくとも上記のような条件であるとすればもっともっと少ないはず。

同じくパソコンの操作指導をできる校長先生の割合は、小学校で26.8%、中学校で17.5%となっている。パソコンの操作は自分がマスターすればひとに教えるのはそう難しくはないはず。まして先生という職業であればなおさらのはず。

この26.8%、と17.5%がパソコンが操作できる割合の実体の数字のように思えるのだが‥‥

●認証   2001.12.7

電子政府にしてもブロードバンドのコンテンツビジネスにしてもネックになるのが本人認証。今のところICカードが最も現実的とのことであるが、次の候補としては指紋、声紋、虹彩、顔認識などの認証方法があるらしい。

特に指紋はかなり実用に近い試作機ができているのだが、問題は人体の一部を使う以上はその一部が何らかの原因で欠落、破損する可能性が常にあるということ。対策として2本の指の指紋を登録するらしいのだが、それでも必ずしも完全ではないはず。

そこで、やはりICカードや暗証番号が併用されるのであるが、だったら暗証番号だけでいいのだはないかと思うのだが‥‥おっと、これは言ってはいけないらしい。

●ワンギリ商法   2001.12.6

人が集まるところワンギリ商法が話題になる。そして話題になっているそばからワンギリコール。今話していたばかりなのに必ずと言っていいほどかけてしまうのだ。条件反射というかパブロフの法則というか、うまく考えた商法である。

ウイルスのような深刻な被害は及ぼさないところが始末に悪い。「ムカツくよな!」程度で終わるのだ。そしてなぜか高校生にはあまりかかって来ないらしい。う〜んちゃーんと名簿が流れていて年令でターゲットを絞っているのか。。

まあワンギリ自体が失礼な行為であり、それが一般化してしまったために蔓延してしまう商法でもある。

さてこのワンギリ商法を防ぐには‥‥1回のコールでみんなが出るようにすればいいのだが。。クリントイーストウッドでもなければ無理かァ。。

●Badtrans   2001.12.5

電話の多い1日というのもある。内容はウイルスBadtransに関するもの。みんな感染してしまいメールが使えなくなってしまったのだ。ちょっと前に流行ったNimdaもこれほどではなかったはず。雰囲気としては2人に1人がやられているとう感じの学級閉鎖状態である。

なぜこれだけの猛威となったのか?あくまでも想像の範囲だが、
  • 感染していることに気が付かない人が多い
  • アンチウイルスソフトでスキャンしても見つからないケースがある
  • 駆除したつもりが完全に駆除できていないことがある
  • 現象がさまざまで特定しずらい
  • 各ベンダーのサイトでの説明が微妙に異なる
  • 亜種(Badtrans-B)の繁殖力が驚異的
アンチウイルスソフトでスキャンしても見つからないが実は感染していたというのは、人間ドッグでガン細胞が発見できなかったというようなよくあるケース。とにかくWindows又はsystemのフォルダの中にkernel32.exeが潜んでないか見てみるのが一番確実。潜んでいたらアウト!

専門家によれば駆除ツールや手動での駆除は不完全。思いきってリカバリーするのが最も確実とのこと。いやあ覚悟が必要なようですね。

●電子政府   2001.12.4

ある展示会で某大手メーカーの電子政府システムのデモ用画面というのを見た。市役所のサイトにアクセスし、各種手続きのメニュー画面に移ると、戸籍謄本、移転届け、婚姻届け、住民票、免許書換、等々のボタンが登場する。

問題はこのメニュー画面うんぬんではなく、市町村と都道府県が共同で総合的に管理しないと1つのページから住民票と免許書換を一度に手続きできないのではないか?ということ。それと移転にしても異なった市町村や都道府県に引越しするときに、お互いのシステムが異なるとどうなってしまうのだろう?という疑問も生じる。

では日本中が全て同じシステムで統一されるとなると、落札した企業は大儲けとなり、他からは不公平だ!というクレームもつきかねない。まあ、国が本気で取り組んでいるシステムなので何とかしてくれることとは思うのだが。

しかしメニュー画面にも問題がないわけではない。「株価情報」「ゲーム」などのボタンがあるのだ。老若男女初心者全てが使うにしては煩雑すぎる。もっとシンプルなランチャーのような画面にすべきと思うのだが、そこはデモ用プレゼン用売込み用なのでどうしても多機能になってしまうのだろう。

●プリンターの季節   2001.12.3

毎年この時期になるとパソコンショップの店頭の全面にはプリンターが並ぶ。パソコンのコストパフォーマンスの向上する速度は目覚ましいものがあるが、プリンターも同様にすごいスピードで性能がアップしている。

プリンターはパソコンやデジカメと違い、多くの駆動系の部品が使われている。普通は駆動系中心の商品はなかなか短期間での性能の向上は難しいとされている中、ここ数年のプリンターの性能アップは信じられないくらいだ。

さてあまり知られていないことなのだが、市販のプリンターの多くはネットワーク無しでも2台のパソコンを接続して使うことができる。今でほとんどの機種がパラレルとUSBの2つの接続端子を備えているので、それぞれにパソコンを1台ずつ接続できる。特にWindowsとMacintoshを1台ずつ繋げるのは便利(数年前まではパラレルとMac用プリンター端子だった)。

ただし同時に実行しようとすると(やったことはないので具体的にどうなるかはわからないが)ぐちゃぐちゃになるので気を付けたほうがいいらしい。

●ウイルスのリスク   2001.12.1

ここ一ヶ月ぐらい心なしか受信メールの量が減っている。ここ一週間は明らかに減っている。同時にウイルスに感染したという話が急に増えているようだ。

Nimdaのピークは過ぎたというものの、次々と新しいウイルスが増殖しているようだ。先日埼玉県商工会連合会主催の指導員研修に講演にいったときにも、いくつかの商工会事務局からウイルスにやられたという話を聞いた。また感染して駆除に一苦労したというメール、感染させてしまった可能性があるという謝罪のメールなどが毎日のように。

そしてウイルスらしきメールも2〜3日に1通は届く。幸いにしてMacintosh&Netscapeで受信しているので感染の心配はほとんどないのだが。

ウイルスを100%防ぐにはパソコンを使わないこと。まあ、交通事故に会わないためには外に出ないこと、と同じようなもので、完璧に防ぐことはできないようだ。

とはいうものの、毎日起動後すぐにアンチウイルスソフトを最新版にアップロードしてからインターネットにアクセスするようにすればかなりの部分防げるはず。しかし‥‥自動車教習所では運転する前には始業点検をするようにと教わった気がするのだが、これを実践している人は(バス会社や消防署等以外では)見たことがない。

●ウイルスの感染   2001.12.2

ウイルスBADTRANS.Bの猛威は半端じゃあないようで、昨日から今日にかけてBADTRANS.B関連のメールや記事を色々と見かけるようになった。そしてその対策として以下のようなことが書かれている場合が多い。
  • IE5.0以下はIE5.5SP2及びIE6.0へアップグレードする
  • IE5.01またはIE5.5はSP2パッチを当てる
  • MSNのサイトでサービスパックを導入する
これは初心者にとっては全く何の事やらわからないはず、と自信を持って言える!まずは自分が使っているInternet Explorerのバージョンが分かる人はそれほど多くない。それ以前にInternet Explorerとは何のことやら分かっていない人も少なくない。

アップグレードするにしてもIE6.0は雑誌の付録CDには入っていないようなのでMicrosoftのサイトからダウンロードしなければいけない。これを自力でダウンロードして自力でインストールできる人はそんなにいないはず。それにダウンロードするにしてもアナログダイヤルアップでは結構な時間がかかるし、途中で切れてしまう可能性も高い。
  • 詳しい人に診てもらう
  • 感染していないということが確実になるまではインターネットに接続しない
というのが現実的なアドバイスではないのか。
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