2002年3月

●インターネット=カンタン   2002.3.31

かなり一生懸命ITに取り組んでいる事業所でも、まだまだ「売り手本意」の発想で、うちの業界はこういう問題がある、とか、インターネットに対応するには難しい業種だ、というように、愚痴をこぼす人が多く、客観的に「顧客の立場で考える」ということが出来ていない場合が多い。

クレームが来ると、どうしても悲観的になり、指摘された些細な部分をグズグズといつまでも気にしているような状況。

「全くメールも来ないホームページも沢山あるんだから、例えクレームでも、それはお客様がこちらのことを真剣に考えてくれている証拠なんだから、ポジティブに捉えたほうがいいですよ」とアドバイスはするのだが、どうもインターネットとなると一種の「甘え」があるようで、その裏には「インターネット=カンタン(であるはず)」という概念もあるようだ。

●ヤフオクが常に安いか   2002.3.30

DV(デジタルビデオカメラ)を買うことにした。

最初ヤフオクで捜したら、数年前の機種が中古で2万円ぐらいからあり、これを落札しようと2万4千円で終了2分前に入札したところ、30秒前になって2万9千円で入札した人がいて落札できず。

しかし約3万円であれば、新品が4万6千円からあったので、こちらのほうが安心(特に駆動部品の多いマシンの場合)と思い入札しようと思ったのだが、これが97年頃のモデル。ちょっと古過ぎやしないかと思い、では最新モデルで一番安いものはと捜してみると、新品同様で7万円くらいから。

店頭では8万円台が最低価格なので、あまり変わらないなァ、と思いつつ一応楽天に行ってみたら、これが最新モデル59800円というのがあったので結局これを注文した(消費税、送料、手数料で65000円近くにはなったが)。

結果としてヤフオクで4万6千円のを買わないで正解。ヤフオクは終了間際の数分のバトルが楽しめるが、楽しみ過ぎる(バトルに勝つ)と結果高い買い物をしている場合もあるようだ。またDVのように技術の進歩と低価格化が急速なものは、もう常に新品のほうがお得。ヤフオクが常に安いとは限らないようだ。

●Macworld 似顔絵コーナー-4   2002.3.29

ブースの3台のマシンのうち2台は最新のibook。つまりノート。これが結構キツイ。7時間ぶっ通しで画像処理を続けると、2〜3回はフリーズする。もちろん頻繁に「command+s」しながらの製作ではあるのだが、忙しくなるとついつい忘れる。描いていたほうもがっかりするがお客さんもがっかり。2時間待ってやっと描いてもらったというのに、である。

しかし幸いなことにお客さんのほとんどがMacユーザーであるため、ことフリーズに関しては寛大で同情的である。「あ、フリーズしました!」と告げると後ろに並んでいるお客さんも含めて「しょうがないよなー、Macだから」という表情。決して怒らない。(フリーズするのはMacに限ったことではないのではあるが)

フリーズしないまでもショートカットが効かなくなったり、文字が打てなくなったりと、特に閉店間際にはトラブルが増えてくる。一応ibookの下にはヒートシンク付きの台があったのだが本体はかなり熱くなっている。やはりこれはMacに限らずノートの宿命であるようだ。

Macworld 似顔絵コーナー報告は今日でおしまいです。

●Macworld 似顔絵コーナー-3   2002.3.28

ブースの3台のマシンのうち1台はリモートで似顔絵を製作した。お客さんの座っている前にはモニターとデジカメとアンプ。モニターには描いている画家の顔とタブレットが映り、デジカメではお客さんの顔の映像を画家側のモニターに送っている。アンプから画家の声が「もうちょっと右を向いてくださ〜い」といった具合に聞こえてくる。さらに製作中の画面は液晶プロジェクタでスクリーンに映し出されるというもの。

これはブロードバンドを利用したTV電話形式の製作状況をイメージしたもので、海外のお客さんを日本で描くということも可能になるというデモンストレーション。

しかしブース内ではEthernetで接続、ブロードバンドというわけではない。なので大量のコード類が這いずり回るような状況。製作したデータはフロッピーでお客さんに渡すため、各マシンには外付けのフロッピードライブも。要望があればその場でプリントアウトもするためプリンターも。これにタブレット、マウス、スキャナ、とUSBのハブがフル接続。

早くブルートゥースが標準にならないものかとあらためて期待するところであった。

●Macworld 似顔絵コーナー-2   2002.3.27

ブースでは3台のマシンを6人の画家が交代で使用。ソフトはPainterとPhotoshop。初日から長蛇の列ができてしまい、こちらは休む間もなく描き続ける。

タブレットで描く画面がリアルタイムでモニターで見られるために、興味のある人は目を皿のようにしてモニターを見つめていた。

初心者にとってマウスにしてもタブレットにしても自由な曲線を描くのは至難の技。それをいとも簡単に、そして自由に描いている状況が不思議に映ったらしい。というか、このブースでは「似顔絵製作用」のソフトをPRしているものと勘違いしている人がかなり沢山らしい。

星の子プロダクションのパンフレットを手に取って、「このソフトを使うと似顔絵が描けるんですか?」という質問をした人が多かったとのこと。

Macworld Tokyo 2002「似顔絵コーナー」

●Macworld 似顔絵コーナー-1   2002.3.26

今日から数回に分けてMacworld Tokyo 2002「似顔絵コーナー」のレポート。

まずはMacworld Tokyo 2002自体のお話。興味のある方は既に他のサイトで色々と情報収集していると思うので概要やスティーブ・ジョブズ氏の基調講演の内容は割愛させていただくが、まあ、縮小傾向とか寂しいとか言われてはいるものの、やはり3日間で17万人があの会場に訪れるというのは凄いこと。

特に初日に基調講演の前には会場周辺に6,000人の行列。Windows関連のイベントではスーツ姿の来場者も目立つが、Macintoshの場合はやはり「いかにも」という感じの人が多かったようだ。

ちなみに今回のイベント用にみんなでスティーブ・ジョブズ氏の似顔絵を何枚か描き、ブースに展示していたところ、「売って欲しい」という外人さん。「売り物ではない」と説明すると残念そうに去っていった。

そしてこの似顔絵、最終日にApple Japanのブースの人に差し上げてきました。Apple Japanの人も大変喜んでいて、ご本人に届くようなことになれば楽しいのだが、どうなることか。

●手間のかかる言語   2002.3.25

この手の話は多くの日本語愛好者、又は日本語しか話せない人たちから反感を買うのだが、とにかく日本語というのは手間のかかる言語だ。Windows XPもMac OSXも、その日本語対応の部分で膨大な開発費と時間がかかり、英語版と比較してもかなり重たいOSとなっているはず。

ひらがな、カタカナ、漢字、これに英数が混ざり、頻繁にかな/英数の切り替えをしながら文章を作成しなければいけない。同等の英文を作成する場合の倍の時間がかかるのではないか。さらにプログラム言語ともなると、その間に日本語を入れて記述するのは非常に面倒な作業。これが全部英語だったらどれだけ楽か‥‥と思うところである。

それでも何とかなっているのだからいいじゃないか、という意見もあるかもしれない。しかし同じ内容の文書を作成するために明らかに時間がかかってしまう言語は、確実にその生産性が低いということになる。競争力に劣るということ。

●チラシ   2002.3.24

チラシとはそれを見る人がはたしてそこに記された内容について興味を持っているかどうか分からないにもかかわらずとりあえず渡してしまうという非常に無駄の多い宣伝手段。

広大なジャングルに潜むゲリラを攻撃するためにジャングル全体をB52で絨毯爆撃して焼き払うようなもの。ほとんどの爆弾は目的以外のために消費される。消費が増えて経済が活性化するというメリットもあるかもしれないが。資源の無駄使いというデメリットのほうが大きい。

同様にチラシもそのはとんどは読まれることなくゴミ箱行きとなる。無駄なことこのうえない。目標を絞ってピンポイント攻撃できるようなステルス爆撃機を操縦できるようにしたいものである。

●黒船脅威論   2002.3.23

沖合いに現れた黒船を見て「このままでは大変なことになる!」と右往左往するのが黒船脅威論者である。

しかし果たして黒船は来るのだろうか?SONYの出井社長はIT革命を隕石に例えた。6500万年前にユカタン半島付近に落下して恐竜を絶滅させ、逆にほ乳類を繁栄させた隕石である。さらには金融ビッグバンという言葉が数年前には頻繁に使われた。これはもう宇宙の始まりに相当する出来事である。

これらに比べると黒船ではいささかスケールが小さい。こんなもので騒いでる時代ではないようだ。

まあ、脅威論を語る以前に既にMicrosoftという黒船によって世界は席巻されているのではないかという見方もある。Microsoftに限らずインターネットやパソコンに関する多くの技術や概念は黒船さんが運んできたものではないのか。もはや黒船という、渡来品、舶来品を連想させるような、アメリカを敵視するような考え方自体が意味をなさないのでは。

●的外れ   2002.3.22

自分ではパソコンに触らないが文句だけは言う。そこまで言うならアンタが責任者になるのかというとそれはいやだ。「パソコンやインターネットのことはよくわからないから」だそうだ。だったら何でそんな断片的情報のつなぎ合わせだけで最もらしいことを言うのか。ほとんどが的外れの内容じゃあないかと。

泳げない人が泳法について語ってもほとんど意味がないのだ。

そしてこういった人たちが、赤子の手をひねられるごとく、ころっと騙されて高価な社内LANシステムを購入したりするのであった。

●驚きで集客   2002.3.21

劇安ショップや100円ショップで「こんなものがこの価格で!?」と驚いた経験は誰もが持っていることだろう。そしてその驚きを再び求めて同じ店に何度か通うことになる。店にとっては思うツボ、なのである。

お店にとっては買ってもらうことはもちろん重要であるが、その前に店に来てもらうことがもっと重要。実店舗である限り、多くの場合は、とにかくお店に客が来てもらわないことには何も起きない。

その意味では展示している全ての商品から粗利を得ようとするのは間違い。ある商品は赤字覚悟で客寄せに使うことも必要。しかし同じ赤字でも、なるべくその幅を小さく‥‥などと思ってはいけない。客がその価格を見て「驚く」ものにしなければいけない。

「驚き」は何も価格に限ったものではない。「こんな珍しい商品が!」「こんな高級な物がこんな店に!」「こんなにでかい○○○があるのか!」「こんなに詳しいオヤジがいるんだ!」などなど何でも良い。逆に驚きの無い店には客は来ない。と、実店舗の話になってしまったが、これはウェブショップでも同じ。

●メール利用率   2002.3.20

色々なデータを見ると、2001年での国内の年齢別インターネット利用率は、20代、30代では50%〜60%、40代では50%を割り込み、50代では20%〜30%、とここまでは「なるほど」の数字なのだが、60代となると突然1%未満ということになるらしい。この年代においてはメールを使わない人がデフォルトとなる。

一方平成12年11月におけるインターネットの世帯普及率は34.0%、事業所普及率は44.8%、企業普及率では95.8%と、これは総務省の通信白書。また南信州新聞のアンケート調査では、メールを利用している企業は80%、企業活動における必需品と考察もしている。と、これも昨年の話。

となると事業所、企業内で相対的に高い権限を持ってあるであろう60代の人はメールを実際にどの程度使ってるのでろうか?

それでも1%未満だとしたら問題である。今やメールが出来ないのは電話が出来ないのと同じ。ここ数年でアメリカでは高齢者のメール普及率が急激に伸び始め、日本でも高齢者向けのパソコン教室が旬であり、少しずつは改善されることに期待する。

●スピード   2002.3.19

ドッグイヤーでは7倍の速さで一生が終わってしまい、ムーアの法則では18ヶ月で性能が2倍になる(価格が半分になる)とされてきたが、どうもこんなもんじゃないスピードで変化しているものもある。

たとえばインターネットの総通信量は3〜4年の間で1万倍になったそうな。つまりそれだけ利用者の数や個々の利用時間も増加しているということ。そして同様にウェブページの数も驚異的な勢いで増加しているのだろう。どーりでYahoo!に登録されないワケだ。

これだけスピードが上がってくると、1つずつの仕事の速度も上げなければいけない。だからメールが有効になる。なのにコト有る度に長々と話をしなければ気の済まないオジサン達。メールなら1通、対面でも5分の打ち合わせで済むものが30分とか1時間とかかかってしまう、というその事に問題意識を持ってもらわんと困るのだが。

●タダで作ってもらうHP   2002.3.16

友だちにパソコンに詳しいのがいるから、とか、女房の弟がホームページ作れるから、ということで、趣味の延長でホームページを作ってもらうというケースがある。作るほうは、自分のページを作ってみたら面白かった、と同時に飽き足らない部分もあったので、タダでもいいから他人のページも作ってみたくなるところ。

もちろんこれでうまいこといけばいいのだが、なかなかうまくいかない場合も多い。まずは頼むほうはタダなので、過度な要求や納期の限定はできない。またその内容についてもコメントしずらい。

作るほうも本業が忙しくなればそうそうホームページ作りに時間も割けなくなるし、意識としては仕事というより趣味なので、そんなに本気で取り組むというわけでもない。

結果として、いつまでたっても工事中ということになる。タダほど高いものはない!というのはこのことなのだが、どうもパソコンの作業は、出来ない人にとっては「タダでやってもらえるもの」という意識が強いようでもあり、出来る人も安請け合いし過ぎる傾向が強いようだ。

※明日は出張でこのコラムお休みですm(__)m

●クーポン券   2002.3.15

このページをプリントアウトしてお持ちいただくと○○○をもれなくサービス!というページがよくある。しかしこのクーポン券のページもなかなか難しいもの。

どの程度「お得」にするかがポイント。例えば一般的な飲食業の場合、クーポンの割引き率が5%とすると、500円が25円しか安くならない。これでは客にとっては魅力はない。では20%ではどうか。これは魅力的な数字である。しかしこれには何らかの条件を決めておかないと大変なことになる。なんせプリントアウトは無尽蔵にできるもの。中学生が一人で何十枚も持ってきたり、100人の宴会に利用されたりすれば、利益に大きなダメージを与えてしまう。

もちろん割引きではなく、何かをサービスするということでもいいのだが、いずれにしても最低限の利益を守るようなおっかなびっくりのサービスではダメということ。赤になるのを恐れるくらいなら、そして自分が客として魅力を感じないようなサービスならば、やらないほうが良い場合が多い。

●整理整頓   2002.3.14

色んな人とパソコンの話をすると、ほとんどの人がハードディスクの心配をしている。今使っているのが4Gしかないから20Gか40Gにしないとダメだといった具合。

しかし果たしてこの人たち、いったい何をパソコンでやっているのかといえば、Wordでちょぼちょぼと書類を作っている程度。DTPをやっているわけでもなければムービーを編集しているわけでもない。

じゃあ何でHDが足りなくなるのか?と思って覗いてみると、まあ、いらんアプリが沢山沢山入っている。デジカメ、スキャナ、プリンターに同梱されているアルバム編集ソフトや使い方を動画で説明しているやつとかGUIはやたら立派なわりに大した機能がないソフトの数々、ゲーム、スクリーンセーバー、大量の壁紙‥‥

HDなんてものは押入れと同じ。整理整頓して要領良く使えば狭いスペースでも何とかなる。逆に整理整頓のできない人は、どんなに広いスペースを与えても、すぐにいらん物で一杯になってしまうものだ。

●リニューアル   2002.3.13

ホームページを作るといってもなかなか新規の顧客を開拓するのは難しい。そうなると過去の顧客にリニューアルするように説得して、そこでデザインリニューアル料を稼ごうという作戦を考えるようになる。

これが、まだ自分たちが製作担当したホームページならいいのだが、他社が作ったものを無理矢理リニューアルさせようとする場合もあるので気を付けたい。

もちろん、その通りにリニューアルして、心機一転アクセス増加、売上げ倍増となれば良いのがだ、そうそううまくいくものではない。特にデザイン能力の低い業者ほど仕事が無いらしく、必死になって売り込みをかけているようだ。

そして、そいつらのやり方というのは、まずデザインに文句をつける。もっと新しい若者向けにすべき、とかブロードバンド時代に見合ったコンテンツにすべき、といった具合。これをトータルで1万アクセスにも達してないサイトに対して平然と言うのである。

そもそもリニューアルというのは顧客が一巡して、そろそろアクセスが落ちてきた、というような状況で行うもの。というかそれ以前にきちんとウェブ担当者がそのサイトを使ってお客さんとのコミュニケーションをしていることが前提。運営、管理をきちんとしていないサイトはリニューアルすること自体が無駄。リニューアルする予算があれば、それを従来のサイトの告知のために使うべき。そしてアクセス数が増えれば、当然見た人からの意見やリクエストも増えてくる。そうなると自然にリニューアルしなければいけない流れになる。

店舗を改装するよりも、毎日お店に出て呼び込みをしたり商品を入れ替えたりするほうが先!

●Macworld Tokyo 2002   2002.3.12

2002年3月21日(木)〜23日(土)東京ビッグサイト にて
Macworld Tokyo 2002 が開催されます!
そこで展示場内企画として「似顔絵コーナー」を開設!
歴代の似顔絵チャンピオンを輩出している
星の子プロダクションと私、斎藤が
来場者の無料似顔絵製作コーナーや作品の展示コーナーで
Macworld Tokyoを盛り上げます!

東京ビッグサイトhttp://www.bigsight.or.jp/
Macworld Tokyo 2002 http://www.idg.co.jp/expo/macworld2002/
星の子プロダクションhttp://www.hoshinoko.co.jp/

是非ご来場ください!!

●DMと隠れページ   2002.3.11

ホームページとは全てが公開されるものではない。特定の人にだけそのURLを教えてアクセスできるようにする「隠れページ」という方法もある。

例えばお得意さまの顧客だけにDMメールでそのURLを教え、アクセスしてもらい、そこには特価品や新製品情報が掲載されているというもの。特価品は他店にプライスを知られたくないし、お得意さんでない客にもそのプライスでは売りたくないというもの。新製品情報はメール本文や添付ファイルでは掲載しきれない内容、たとえば細かなスペック一覧や、使い方のムービー、生産者の肉声、などなど、インターネットならではのコンテンツを掲載する。

ただしあまり長期間掲載していると検索エンジンのロボットが入ってきて検索結果に掲載されてしまう可能性もあるので、できれば一ヶ月以内で切り上げよう。

また隠れURLの代わりに、IDとパスワードによるアクセス制限にすると、アクセス数はがくっと減るので、できれば避けたいところ。

●DM   2002.3.10

未だに郵便物でのDMを大量に発信しているお店が多いのにはちょっと驚く。数百通/月1回、などという場合もある。一通に付きハガキであれば50円もかかるのだ。メールに馴れている人にとってはなんという無駄なことを‥‥と思うところ。

そうは言っても郵便物のDMを一気にメールに切り替えるというわけにはいかない。しかしこのままいつまでも郵便物に頼っていては顧客数は確実に減る。仮に1000人に郵便物のDMを出しているとすれば、(商品の種類にもよるが)平均すれば200人ぐらいはメルアドを持っているのではないか?そのような顧客にはメールでDMするのがお互いメリット。

問題はどうやってそのメルアドを知るかということ。もちろん郵便物のDMに「メルアド教えて下さい」と書くのも良し、新規顧客から名簿にメルアドを書いてもらうでも良しである。

しかしいずれにしてもお店側でインターネット環境があることが前提での話になる。実はこれが一番のネック。

●いくらかかる   2002.3.9

一般家庭にITを設置する場合のコストはいくら掛かるものですか?と初心者に聞かれることがある。一般家庭のITというのはあまりに漠然としているので、「LANを組むとかではなく、パソコン1セットとインターネットの環境、ということであればパソコンのコスト+インターネット初期費用ということですよね。」という風に誤魔化して答える。

初心者の場合、自分が何をやりたいのか?という目的を明確にするまえに「いくらかかる?」という質問をすることが多いので、こういった質問に対しては具体的な数字を出して答えるのはやめたほうがいい。

例えば「自動車に乗りたいのだがいくらかかる?」と言っているようなもの。免許は持っているの?自動車はこれから買うの?どんな自動車が欲しいの?(新車、中古、ベンツ、マーチ??)駐車場は?保険は?と求めている条件によってかかるコストはピンキリなわけで、これはITについても一緒。

質問した人が明確な目的を持っていれば、それに応じて算出することも可能だが、そうでない場合は適当な事を言って誤魔化すしかない。そうしないと必ず「予定より高くなってしまった」と愚痴を言われるハメとなる。

●まだまだ口と足   2002.3.8

情報化が進む一方、いざ現場に目をやると、IT革命の名のもとせっせと稼いでいる人の中には、E-mailなどは全く不要としている人も少なくない。

結局は従来通りの足で歩いて回り、口で喋って営業するという方法がドラスティックに変化しているとは言えないような状況であるようにも思う。

逆に言うと、仕事を発注する側も、まだまだ対面で直接会って、わざわざ足を運んでくれた人を優先するという考え(というか習慣)が根強い。

なぜそうなるのか?どんなに先進的でクールな人でも発注側に立ったときは、このような判断をするはず。だからバーチャルといえども、それがいかにリアルに近いかということが求められる。さてそうなると省力化は何処へ‥‥

●8Mやめた   2002.3.7

ADSLの8Mの対応地域になったようなので、NTTに連絡したところ長〜いメールが来て、必要事項を記入して返信して下さいとのこと。この作業自体がかなり面倒クサイ。

結局8Mはやめることにしたのだが、その理由として、まずは現在使っているモデムとルータが使えなくなるということ。モデムはレンタルなので交換すれば良いのだが、ルータは買い替えなければならない。なんか最近買ったばかりという印象なのだ。こうも世の変化に合わせて最新環境を追従する必要があるのか?そしてその度NTTに金を払う‥‥当然配線や設定もやり直す必要がある、あーめんどくさ!

もう一つの理由は、果たして1.5Mと8Mでの体感速度の違いはどんなもんかわからん、ということ。現在の環境ではメインで使っているマシンが遅いせいもあり、ON-LINEでもローカルでもウェブページの表示速度はほとんど変わらないのである。つまりマシンの速度が今のままでは回線速度が速くなったところで表示速度は変わらないような気がする、ということ。さらには局から近いわけでもないので実際の回線速度も速くなるかどうか‥‥

てなわけであと半年は様子見、ということにした。

●Wordにはまる-3   2002.3.6

またまた昨日の続きです。

OKの出たデザインは出来上がっているし、あとは原稿だけなのに、どうするのかなあと。こういう、連絡メールへの返信が遅いのってネット販売本気でするのか心配になります。

本気でやりたい!でも面倒な作業はやりたくない!といったところかと。

インターネットでお店を関係の本に、ひとつシニア向けのコーナーかなんか作って欲しいです。でも、そんなことしたら仕事の幅を狭くするかもしれないですねえ。

シニア向けというのは難しいかもしれないですね。商売というのは弱肉強食ですから、年令でハンデを付けるわけにはいかないし、あくまでも消費者あってのウェブショップ、店主の年令なんて関係ないですよね。

よく大手企業を定年退職した人が「今後は事業主となり、一国一城の主になって商売をやっていきたい」ということで職安に相談に行くそうです。そんな都合の好い仕事があるわけないし、そこまでやりたいのなら職安に行く前に事業計画書作れ!ということなのだが、商売はしたい、しかし今さら苦労はしたくないしプライドや沽券や自尊心は維持したいと思っているシニアがいかに多いかということ。まずはプライドを捨て、地べたに這いつくばって仕事を捜すような姿勢がないとダメですよね。本気で商売するなら、リアル店舗でもウェブショップでもこの点は同じ。

●Wordにはまる-2   2002.3.5

昨日の続きです。

確かに、クライアントの意図に沿ったデザインを作るのは当然で、売れる様になるに越した事がないとは思いますが、売れる様にするには、まずはあなたの努力でしょう。それが出来なきゃお金を積みなさい。

確かにその通り‥‥

と、言いたいのをグッと堪えて、お金にならない責任をちょっとずつ、味見はされましたか?感想は?そんな原稿下さいね、とかでごまかしてきました。

はい、妥当な誤魔化しだと思います:-)

この原稿が問題でしてHTML形式でバカデカイ字で来るのは、仕方が無いとしても

バカでかいんですよね。タイトルだけで640×480ピクセルだったりして。。でかいほうが読みやすいって、世の中の人全員が老眼じゃあない!つーの。

原稿もそれでくるのは本当に面倒と思います。料金表など、わざわざエクセルで作って、後は埋めて送り返して下さいといったにもかかわらず、なぜかワードで起こして、それを直接メールしてくるのには、びっくりしました。もちろん画像も添付でなく貼り付いている。その上、レイアウトまでされている。

マイペースなんですよね。人のハナシ聞いてないし、こちらの指示に従わず、自分が楽な、又は楽しめる範囲で解決しようとする。こういった人たちにはそもそも「商売」は無理なのではないかと‥‥

技術者に頻繁に更新してくるよっと聞いていたので、こりゃいかんと今後の事も考えて、くれぐれも原稿内容は別に、文章だけでもメールに直接書き込んでくださいませ・・・・・・と書いたら、かれこれ4日位連絡が途絶えてしまいました。

都合が悪くなるとレスが無くなる‥‥明日に続く

●Wordにはまる-1   2002.3.4

一連のWordの話についていただいたメールです

賛同と言えるかどうか解かりませんが、先月のWordで何でもかんでも作るという、皆そうなのでしょうけど、最初ははまるんですよね。特に、シニアの方。

そうそう、少し覚えはじめるとはまるようですよね。

私は、WEBデザインをやっておりますが、今のクライアントさんがそうです。打ち合わせの段階から少々痛いなあという感じはあったのです。その方は、第二の人生をJAが出している商品をネット販売する事にされたそうで、そこまではいいのですが売れないのは、HPデザインが原因という。まあ、それだけじゃあないってって言いたかったけど、こんな方がいるから、仕事があるわけで。よくよく聞くと、売れるようにしてくれって事になっちゃうんですよねえ。この売れるようにという定義はなんなのでしょうか?いつも悩みます。

定義とまでは行きませんが、
  • まずはその店の商品を自分だったら「買うか?」ということ。
  • 同じ商品を扱っているウェブ上の他店をチェックし、他店に対してメリットがあるか?
  • 自分の店の存在をどうやって告知するのか。
  • ウェブの構成やデザインに問題がないか。
といったところがポイントでしょう。最後の「ウェブの構成やデザイン」については、具体的に書くと長くなるので割愛しますが、まあ、売る側の立場でしか考えていない、とか、どう見てもカッコ悪い、とか、重くて見てられない!とか言った問題がないか?ということですね。‥‥明日に続く

●ラストチャンス   2002.3.3

数年前に「こんなページがあったらいいのに‥‥」と思っていたページがほぼ手揃った感がある今日このごろ。国内のサイトだけでも残りの人生をすべてネットサーフィンに費やしても見て回るには時間が足りないくらいの量である。

だから今から何か新しいホームページを作って商売をしよう!とか、ユニークなサイトを作ってアクセスを稼ごう!というのもそろそろラストチャンスになってきたのではないかと思う。

「ホームページは作りたいのだが、コンテンツが思い付かない‥‥家族紹介だけじゃあしょうがないし」なんて話を耳にするのだが、そんな人たちにヒント。1つは「方言の辞書」。どんな地域にも方言がある。しかしこれを辞書としてまとめたものはまだ少ない。1人でやるのは大変だが、インターネットを利用すれば公開した情報に見合った情報を「得る」ことが可能。今からでも遅くないし、この流れが全国に広がれば、全国方言大辞典が完成するのである。これはインターネットが無い時代には不可能であったはず。

次のヒント。まあ方言と似たようなものだが、いわゆる日本の伝統的文化に関するホームページがまだまだ少なく、これらのジャンルであれば、今からでもうまくやればその筋の大御所になれるかも。具体的には、生け花、書道、日本舞踊、盆栽、等々である。それぞれの細かい流派などもあるので、できるだけ狭い分野にターゲットを絞ることをお薦めする。

ただしこれらのサイトを運営することで広告収入を得るとなると、ちょっと別の次元の話にはなるのだが。(広告収入で人間1人を養うためには数万/日アクセスが必要)。。

●市町村の公式ページ   2002.3.2

ウェブデザインという仕事が世に定着したのは1998年頃だろうか?実際には1995年頃には職業として存在していたとは思うが、安定した収入を得られるほどの仕事ではなかったのではないだろうか。とにかくこの頃に比べるとホームページの数は膨大に増加し、ウェブを作るという仕事も増えていることは確か。

その反面、淘汰も進みつつあり、高くて遅くてカッコ悪いウェブデザイナーは姿を消していく。同様にホームページそのものも1998年当時に比べると色々と変化している。根気良く続けているのものあれば、野ざらし状態のもの、何度もリニューアルして試行錯誤を繰り返しているもの、なぜか大して手もかけていないのに安定したアクセスを稼いでいるものなどなど様々である。

そんな中、「市町村」の公式サイトの変遷には典型的なものがある。相手が自治体なので製作側はかなり高めの見積りを出す。そして高くするためにトップページに動画や3D-CGなどを多用したものを提案し、これが初回公開時のトップページとして表紙を飾る。ところが役所の内部スタッフが日々の更新に終われるうちに、動画やCGは何処へやら‥‥気が付けばテキストだけの一覧表がトップページになっている。皆さんの税金で作った動画やCGは最初からいらなかったんじゃあないの?

というような市町村の公式ページ、捜せばいくらでもありますよ、きっと。。

●SOHO支援   2002.3.1

SOHO支援の実情は失業対策である場合が多い。一緒にしないで欲しいものだ!といったところでSOHOのちゃあんとした定義なんてないのだから仕方が無い。

ちょっとヤバイ感じの人材派遣会社がSOHOという言葉でカムフラージュして職業と人材の斡旋や横流しをしているケースも有るとか無いとか。。そしてSOHOとベンチャーと起業、インキュベーション、コンソーシアムなどなどが混然一体となり、とにかく国や自治体から補助金をかすめ取ろうと虎視眈々、なんて人達もいるとかいないとか。

そもそもSOHOという言葉が実態を伴わないないまま一人歩きしているところにIT革命などという正体不明の概念が覆いかぶさり、そこに不景気と失業率の増加が追い討ちをかけ、NPOブームが拍車をかけ、介護保険制度やISO取得なんてものまで巻き込みながら、勝手にぶくぶくと膨らんでいって、一時はSOHOがまるで救世主みたいに思われ、投資の恰好の対象となってもてはやされたりしたり‥‥

しかしSOHO者の実態はパソコンを使った家内制手工業者であったり、SOHOという言葉だけを掲げて実は自分ではメールも打てないいかがわしいオジサンであったりもする‥‥そしてさらに意味不明なものへとなって行く‥‥流浪の旅はまだまだ続く‥‥
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