2002年5月
法則というほどではないのだが、30年ほど前まではアルバムといえば螺旋上の針金で綴じてあるのもが主流だったところにビスを外して台紙が追加できる「フエルアルバム」が登場し、今ではお店で売っているアルバムのほとんどがこの「フエルアルバム」タイプのもの。
そして写真屋の店先に積まれたこのフエルアルバムは40ページのものが680円とかで売られている。ところが増設用の台紙は20ページ分が500円以上する。つまりアルバムごと買ったほうが安いということになる。
例えば自転車がパンクしてタイヤごと交換すると5000円ぐらいかかることがある。前後2本で1万円。ところが新品の自転車は9800円で売っている。
同じようにパソコンもマザーボードと、HDと、メモリーを交換、増設したりしていると、気がつけば同じスペックの新品のほうがはるかに安かったりする。そしてそのフエルアルバムの「ナカバヤシ」は現在デジカメ写真編集ソフトを販売しているようだ(文脈上関連性が無い…)。
フエルアルバムの法則には気を付けよう。
●お遊び的企画 2002.5.30
「こんなもの思いついたんでけどどーお?」とか「これおもしろいだろ!何かいい使い道考えてくれよ」などというお遊び的企画や研究開発というのがある。
これらは80年代の右肩上がりの時代であれば「有り」かもしれない。しかし現在のような余裕の無い時代では「無し」である。企画するにしても、そのニーズや開発キャパ、全体のスケジュールや人員の確保、そしてコストと、これらを全部含めての企画でなければいけない。これは開発研究にしても同じこと。事業や利益に結びつかない研究は意味がない。
そして設計やデザインも同様であり、とにかく物を作る以上は、それをつくることでどんなメリットがあるのか明確に説明できなければならない。
それでもいまだに「自己中心思い付き型無責任企画」を持ち出し、さらにはその思い付きに自らが盲目的に惚れ込み、「続き」を他人に任せて周囲の人に迷惑をかけている人がいるようだ。
●HTMLの改行 2002.5.29
一般的にHTMLは記述する際に改行はしてもしなくても結果は同じとされている。しかし例外もある。一つは</td></tr>、もう一つが</a>である。
1枚の画像を分割してtable上に並べるとき、その分割された画像の間にスキ間ができないようにするためには、<img src="xxx.gif">の後に改行を入れずに続けて</td></tr>と入れなくてはいけない。もちろんその前に<table cellpadding=0 cellspacing=0 border=0><tr><td>としなければスキ間はなくならない。
</a>の場合はテキストでも画像でもその記述の後に改行をしてから</a>とすると、そのテキストや画像の後に半角スペースが現れ、そこにアンダーバーが表示される。これはOSやブラウザのバージョンによって出る場合と出ない場合があり、解決するためにはCSSでリンクのアンダーラインを非表示にすれば良いのだが、この方法だとバーは消えても半角スペースは残る。根本的な解決方法は</a>の前に改行を入れないということになる。
最近はCSSでリンクのアンダーラインを非表示にするページが増え、なおさらこの余分な半角スペースに気付かないことが多いようだ。
●コミ・デ・プラン 2002.5.28
プロバイダーが再編が進んでいるようだが、NiftyグループとBiglobeグループの他、独自路線を行くのはNTTの親戚であるinfosphereとocn。
さてプロバイダーの中には外部からFTPできないところがある。有名なところではasahi-netとocn。asahi-netはもともと固めなところなので外部(asahi-netで接続しているユーザー以外)からのFTPを受け付けず、このことでセキュリティーに万全を期している様子。これは理解できる。しかしocnは何でだろうか?そんなにシビアにならなくても大丈夫なはず。
さてこういった外部からFTPできないプロバイダーの場合どうするかというと、クライアントからIDとpasswardを教えてもらって接続する。これはその旨をプロバイダーに話してみると意外とすんなり話しが通じてうまくいく場合が多い。
ところがどうにもならないのがocnのコミ・デ・プランというやつ。これは通話料金込みのサービスなのでダイヤルアップする電話番号を監視しながらアクセスを受け付けるかどうか判断するらしい。
流石にどうにもならない。NTTの殿様商売の影響か?なんて言うと、また怒られそう。。
●ISPの複数契約 2002.5.27
インターネットサービスプロバイダー(ISP)という言葉自体があまり使われなくなってきたような気がする。数年前であればISPと契約することで、とりあえずはインターネットは使える環境になったわけであるが、最近ではADSLやFTTHの環境を手に入れるためにはISPとの契約だけでは完結しない。
さらには独自ドメインというものが流行ったためにレンタルサーバが普及し、またケーブルTVを利用するケースも増えてきたようだ。
さてそうなってくると、通信回線、接続契約、ウェブサーバ、メールサーバ等のそれぞれの概念を理解していないと、何が何なのか分からなくなってしまい、結果、中途半端に複数のISPやレンタルサーバと契約し、使われないままのドメインやレンタルサーバ、接続には使っていないISP、等々の契約をそのままにしている事業所が沢山ある。これを必要な部分だけを残し、全て解約すれば相当な経費削減になるはずなのだが。
また驚いたことに、未だにNTTはISDNを売り込みにくるという事実がある。それも都内近郊の地域にである。
ISDNのままの環境なのにADSL用のルータを買ってきて「繋がらない…」と悩んでいるところもあるというのに。。
●片付けろよ 2002.5.26
都道府県庁や市町村庁に行くと、廊下に沢山の段ボールや古い机なんかが並べられていることがある。各職員の机の上にも書類がうず高く積まれ、書棚に入りきれない書類が床に積まれていることもある。公立の学校でも職員室の各先生の机の上にも書類があふれ、机の下にはホコリをかぶったスニーカーやサンダル、教材のサンプルが押し込まれている。
もちろん綺麗に整理整頓された役所も学校もあるし、最近は机の上にはノートパソコン以外には何も置いていないという職員や先生もいる。
しかし民間であれば社長の一声で片付けるであろう雑然さが、いつまでも放置されたままであるのはなぜなんだろうか?あれだけ汚ければ気分も能率も悪いと感じるはずである。書類の山に埋もれることで、多忙さをアピールしているとすれば、今どきそんな馬鹿げたことはない。管理能力が無く、段取りが悪いと見られるのがせいぜいである。
●方向音痴 2002.5.25
地下鉄の出口から街に出ると、いったいここは何処なのか?と全くもってわからなくなることがある。急性方向音痴になるのである。
方向音痴とは基本的には、東西南北又は、それに代わる基準となるベクトルを設定していないことである。基準のベクトル(方向)を決めた上で、曲がるたびにそのベクトルを変える。そしてどの時点でも自分がどっちの方向に向かっているかを認識することで、大きな方向性は間違わずに目的地に到着することができるのが方向音痴ではない人である。
つまり方向音痴とは、基本設定を怠っている人のことであり、病気とか遺伝とかではないのだ。
パソコン操作の方向音痴、プロジェクトを進めるときの方向音痴、とかも基本的には基本設定をしていない、もしくはベクトルの変更に気がつかない人たちである。
●一国一城の主 2002.5.24
敵から攻めてこられても大丈夫なように外壁をしっかりと固め、外堀、内堀を築いて本丸の天守閣で城下町を見渡しながら暮らすというような夢を抱いている人間がまだまだいるようだ。
外部から隔離された自分の世界を築いてその中でいばっていたいということか。まるで鎖国だ。
最近は電話に出た取引先(ある程度先進的な企業に限るが)のスタッフが、自分の社内の人間を「さん」付けで呼ぶことが多くなってきた。「あ、今○○さんは会議中で、折り返しこらから連絡するように伝えておきます」といった具合だ。つまり上司であれ同僚であれ、その人は出向社員であったり契約社員であったり、そのプロジェクトのみのアサインメントであったりと、同じ仕事はしているものの決して「身内」ではないのだ。もうそこには企業というハコものの区切りは無い。これが当たり前になってきている。
ところが一国一城の主を目指す人間は、まず起業するとなると事務所を構えてとりあえず自分の縄張りを目に見えるかたちで築きたがる。そして自社ビルを持ち、多くの社員を雇い、多くの売上げを目指すという20世紀型の事業拡大を夢見ているのだ。
まずハコモノを排除して外界からの風通しを良くするところが始めたほうがいいのに‥‥と思うのだが。「いやーこの業界は保守的だから…」と言ってパラダイムシフトから逃れようとしている。
●マニア 2002.5.23
「オタクに不況は無い」という言葉があるらしい。じつに納得のいくものである。「オタク」という言葉はいったいいつから使われるようになったのかは分からないが、以前は「マニア」とか「コレクター」とかいう言葉が使われていたようだ。中には「偏執狂」と書いて「まにあ」と読ませるなんていう大胆なものもあった。
しかし現在は、どんな人でも何かしら「マニア」の要素を持っているのではないかと思う。つまり「そのためなら金を惜しまない」というもの。一般的にはそれが趣味であったり道楽であったりするのだが、どうもそれがライフスタイルや仕事の部分、その人のキャラそのものにも適用できるのではないかと思われる。
例えば「金持ち」は、他人から見て「あの人は金持ちだ」と見られる要素のある部分には金を使うが、それ以外の事では一切無駄使いをしない。まあこれは「金持ちのステイタス維持マニア」とも言うべきか。その他「我が子マニア」「我が家マニア」「自分かわいいマニア」などなど。「説教マニア」は他人に説教をできる機会を作る、又は参加することにおいては金を惜しまないのだ。
●悪魔の手紙 2002.5.22
ようするに顧客からのクレームのことである。B2Cである限り、ほとんどの業種でこの悪魔の手紙が来る可能性がある。
積極的にIT化を推進しようとする場合、スタッフがメールの受発信ができるようになることと、ホームページを開設することが一般的なIT化の第一歩とされているようだが、実はホームページを開設したりメールの受信が出来るようになることで、この悪魔の手紙の量が増加してしまい、その対応に追われ通常業務に支障をきたすというケースもある。
顧客とのコミュニケーションに飢えているところもあれば、顧客とのコミュニケーションは出来るだけ避けて業務の効率化を図りたいと思っているところもあるのだ。
例えばパソコン周辺機器の取説のサポート窓口の電話番号やメルアドは、なるべく目立たないようなところに印刷してあるし、プロバイダーの問い合わせメルアドや電話番号も、階層の深〜いところにあったりする。これは悪魔の手紙(又は悪魔の怒り)を出来るだけ避けたいためだ。また幼稚園のホームページなどでは父母からのメール受信フォームのページは「絶対にやめてくれ!」と言われる場合が多いのである。
●横つながり 2002.5.21
どんな業種にも横方向のゆるやかなつながりがある。個人商店や個人事業主でも、商工会、商店会、経済同友会、法人会、ロータリーやライオンズ、青年会議所、議員の後援会、その他業種毎の○○○組合等々。
そしてさらにその中に委員会や分科会があり、これらの組織の会長や委員長になったりすると、本業を疎かにせざるを得ないほど忙しくなったりする。
さてホームページの営業を仕掛ける場合には、この横の組織を充分に意識しておく必要がある。あと少しで契約成立というときに「実は○○組合いのほうでホームページを協同で作るという案があって‥‥」とか、「○○会でタダで作ってくれるんだって‥‥」ということでボツになるケースもある。
逆にその○○会の本体に営業を仕掛ければ、一気に投網にかけることができるかといえばそうでもない。「会長が費用対効果をもっと検討しろって言うんで‥‥」とか「市からの補助金が出そうにないんで‥‥」とかの理由でポシャる、または遅々としてまったく話が進まない、ということになったりする。
ではどう解決するか?一つにはそのような事業所には営業せず、なるべく横のつながりのないところを狙う。そしてもう一つは、その組織に自ら入会しホームページ推進委員長とかになって、とりあえず一度はボランティアでホームページを作り信用と実績を作るということ。いずれもカンタンではない。
●NT革命 2002.5.20
IT革命に代わってぼちぼち使われはじめている言葉がNT革命、すなわちナノテクノロジー革命である。ナノテクの場合はITのようにアメリカ主導ではなく、日本がその技術の最先端を行っているため、世界をリードするかたちで押し進めることができるらしい。これからの国内の産業を復活させるための起爆剤としてその期待は大きい。
しかしITと違うところは、全ての業種や団体、公共施設や教育機関がこのNTを取り入れるというわけにはいかないということ。最初は極めて限られた業種だけがその対象となるはず。もちろん将来は色々な業種が間接的にその恩恵を受けることにはなると思うが。
ただし気を付けなければいけないのは、「NT革命」などと「革命」という言葉を追加することで、その定義がはっきりしないうちに言葉だけが一人歩きをしてしまうこと。「IT革命」だって、「情報技術」と「情報革命」という2つに分けて考えればもっとわかりやすいはず。「情報技術革命」としてしまうことで、この革命が「技術」の革命としか捉えてない人が多い。ホントはソフトの部分で改革しなければいけないことのほうが重要なはずなのだが。
●フォントへのこだわり 2002.5.19
グラフィックデザインを長いことやっていると、毎日のように日本語のフォントを眺め、レイアウトして、組み直しをすることとなり、フォントへのこだわりがより深くなっていく。
本当に美しい書体はこれであるとか、○○○○の書体は美しくないので使えない、とかいうことになる。フォントを見る目が肥え、素人には到底理解できない範囲までの目利きとなる。料理の鉄人がちょっと舐めただけで使っている出汁の種類が分かるような超越した感覚が備わってくるのである。
日本語フォントのレイアウトがきちんとできるかどうかがグラフィックデザイナーの基本的なスキルとも言えるのだが、仮にこういった鉄人的デザイナーがウェブデザインを製作すると非常にややこしいことになる。フォントで妥協しないために全部画像データになってしまい、読み込みにも超人的時間を要するようになってしまう。
何とか説得してテキストデータを使ってもらうのだが、これをWindowsマシンで表示された時にはそのフォントの汚さに愕然とし、「こ、これがオレがやった仕事か〜!」と嘆き、自己を失ってしまうのであった。
●謝罪しない人 2002.5.18
打ち合わせや会合の席で、うっかりと、又は情報がなかったがために、他の人を不要に批判したり指摘してりしまう可能性は誰にでもある。これがインターネット上、例えば掲示板やメーリングリストではその可能性(危険性)がさらに高くなる。
問題はその後のフォロー。すぐに謝罪すれば大抵の場合は問題は解決するはず。
ところがこれを全く行わない人というのが存在する。その多くは税金で給与をもらっている人たちであるように思う。例えばメーリングリストに明らかな誤りを投稿し、これを他の人に指摘されたような場合でもレスが無い。これは謝罪というより指摘した人に対して礼を言うべき問題でもある。
「ご指摘いただきありがとうございました」「私の勘違いでした。失礼いたしました」というような一言が言えないのである。その話題がおさまるのをじ〜と岩影に隠れて待っている。または自分に風当たりが来ない場所にす〜と避難する。というような人っていませんか?皆さんの周りにも。
●ウイルスかな? 2002.5.17
昨日の夜8時〜9時の間に3通、昨日1日で計5通のウイルスらしきメールが来た。そのうちの1通は件名が「Re:welcome to my hometown」だったので「WORM_KLEZ.E」または「WORM_KLEZ.H」というウイルスになるらしい。
もう1通は件名が「All Rights Reserved.」となっているが、この件名に該当するウイルスは検索した限りでは見つからなかった。そしてもう1通は件名が無しで、FROMは普通の日本人のメルアドとなっている。
残り2通は件名が「Cool site here」と「w: Re: Funny site for you」となっているので、これらは「W32/Aliz-A」というウイルスということになる。この2通には「whatever.exe」という添付ファイルが付いている。恐らくこれを開いた途端にドカン!ということなのだろう。
まあ、色々とあるようなのだが、より詳細な情報を得るためには感染してみないと分からない、ということになるので分からないままのほうが幸せであるようだ。
●SOHOエージェント 2002.5.16
そもそもSOHOという言葉の明確な定義はない、ということは何度か書いた。そしてSOHOとベンチャー、起業家、インキュベーション、コミュニティー、マイクロビジネスなどという言葉が混然一体となって存在し、そのどさくさに紛れてSOHO支援やベンチャー支援などの施策やイベントがいたるところで行われている。
しかし本当に仕事ができて世の中のためになる人材っていうのはどの程度存在するのだろうか?スキルがあってもその能力を使ってくれる相手が見つからない場合がある。そしてその仲介的な役割を果たすのがSOHOエージェントであるのだが、今やエージェント過多の状態ではないのだろうか?
というかSOHOはやりたいが自分にスキルがないからエージェントしている、さらにはこの混乱に紛れて一儲けしようとしてエージェントしている、なんて人も少なくないようだ。
だいたいスキルのある人というのは基本的には努力家であり勉強家である。自らのスキルをPRする方法ぐらいは自分で考えるし、インターネットを利用すればその方法はいくらでもあるはず。
●パソコンを叩く 2002.5.15
パソコンを叩くはめになってしまった。というのはノートに差してあるLANカードのケーブル接続部分が何かの拍子に破損したらしく、接触不良になってしまった。時々通電しなくなり、軽く叩くと復活するのだ。
しかししばらくするとまた接触不良になる。カードとケーブルのコネクタ部分を引っこ抜いて確かめてみると、プラスチックの小さな破片が出てきた。これは明らかにロックの爪が折れているということ。
買い替えるしかないと思いヤフオクで調べてみると、だいたい1000円ぐらいで買えるのであるが、手間と送料と手数料を考えると新品を買ったほうが良さそう。それに全く同じ機種であればドライバはそのまま使えるし。
でも考えてみればカード自体は生きているのでケーブルだけ交換すればいい話である。そう思ってまたヤフオクで捜してみると980円のがあった。これを買うのはばかばかしい、などと考えつつ、昨日書いた内容を思い出してみる。
叩いて治るということは物理的な故障であるわけで、工夫次第で何とかなる範囲のはずである。というわけで、コネクタ部分を2液性のエポキシ接着剤で固めてみたところ、今のところ順調に動いている。
●パソコンを叩くな 2002.5.14
パソコンが思うように動かないとき、その原因での最も多いのは「操作や設定のミス」。次がメモリーの不足やアプリケーション同士、又はOSとの相性、バージョンの違い等による、「ソフトをインストールする時に発生するもの」。その次が、インターネット関連でのサーバのトラブルやウイルスによる「外的要因によるもの」。そして最も可能性が低いのが接触不良や寿命などの「ハードの物理的要因によるもの」。
何の根拠もバックデータもないが、だいたいこんな感じではないかと思う。
さて年輩の初心者の場合、思うように動かないと、すぐにハードの物理的な部分に原因があると疑うのである。まずはケーブル類の接続を疑い、何度も差したり抜いたり。次に外付けのCDやMOやHDを縦にしたり横にしたり。そして発熱の問題だと言って涼しい所に置き換えたり、煙草のけむりやホコリが良く無いと窓を閉めたり、パソコンの本体をポンポンと叩いてみたり、本体ならまだしもモニターを叩いてみたりと。
まあ、そうやって数々の機械のトラブルを直してきた経験があるのだろうから仕方のないことではあるが。
●トラブルで整理整頓 2002.5.13
先日Macintoshの日本語プログラムがトラブった。漢字変換した候補が表示されるウインドウが突然狭くなり、変換候補の文字が確認できなくなってしまった。
Macintoshのトラブルで最も可能性が高いのが「拡張機能」のコンクリフトである。そこでこのトラブルが起こる前の「拡張機能」ファイルをバックアップしていたものと全て入れ替えたが治らない。次に同様に「初期設定」ファイルを全て入れ替えたがダメ。そうなるとOS自体の問題しかないのでOS9を再インストールしたがこれでも治らない。ついでにHDの断片化も修復してみたが効果なし。ここまでやれば大抵の問題は解決するはずなのだが。
こうなると同じトラブルを経験した人を捜して原因と解決方法を聞いてみるしかない。Macintoshのトラブル相談の掲示板を検索し、最も信頼性の高そうなところにカキコしたところ、1時間後に回答が書込まれていた。
EPSONのプリンタードライバをインストールした際に、フォントフォルダの中に容量0KBのファイルが生成されてしまうことがあり、これを削除することで解決できるとのこと。そこでその通りやってみたところ、いとも簡単に解決した。
まあ、こんなトラブルがあったときでないと、HD内のデータがなかなか整理整頓されない、ということもある。
●大手の力 2002.5.12
某自治体の某公的機関の職員IT研修委託事業で入札を募集していた。ところが参加資格の中に「Microsoft社のWord及びExcelに関してインストラクターとしての経験うんぬんかんぬん‥‥」そして「マイクロソフトオフィシャルトレーナーの資格を所有する者を○○人以上含むうんぬんかんぬん‥‥」と、ここまでは別段問題は無いのだが、「某社の○○○○に関して精通しており、指導経験を‥‥」とある。
この某社の○○○○はヒジョーにマイナーなソフトであり、一般では名前を知っている人もほとんどいない。つまりこの某社の社員か契約しているインストラクター、または某社で研修を受けた某社の代理店とかの関連会社の社員でない限り、その操作方法などは知らないはずなのだ。
当然のことながら某社もこの入札に参加しており、他に参加している企業も、すべてこの某社が送り込んだサクラであるというウワサもある。まあ、世の中こんなもんですよね。
●若者向けのデザイン 2002.5.11
ホームページを作ると、他の製作会社がそのリニューアルの売り込みに来るということがある。まあ、これは自由競争である以上仕方のないところ。
しかしリニューアルする以上は、デザインをより良いものにグレードアップしなければならない。ところがこれがなかなか難しい。そこでよく使われる口説き文句が「若者向けの明るいデザインにしましょう!」というもの。明るいデザイン=背景が白ということになり、実は作る側にとっては背景が白の場合と、何らかの画像の場合では製作する手間が大きく変わるのだ。白のほうが格段にラクなのだ。だから日本のホームページは背景が白のものが圧倒的に多い。
さて問題は果たして今どきの若者が明るいデザインを好むか?ということ。実際にやや渋めのデザインを若者に見せると「シブイっすね〜」「あ、なんか味わい深くていいですね」というような反応があるが、同じものをオッサンに見せると「‥‥‥」ほとんどがノーコメントである。変な事を言ってはいけない!と思うと同時に元々デザインを評価する能力を持ち合わせていない場合が多いのだ。
むしろ背景が白の明るいデザインはオッサンにウケる場合が多い。これはそのデザインそのものを評価しているのではなく、他のサイトと似たようなデザインだから安心して「良い」と言えるだけなのだ。
●ワンパターンのSOHO支援 2002.5.10
未だにSOHO関連のイベント等のプレゼンで、「商工会が中心となった地域企業へのIT化の推進」、「シルバー人材を活用したパソコンインストラクターの育成」、「地域でのデジタルデバイドの解消」、「ITを積極的に取り入れ商店街の活性化を計る」などなど、5年前と同じことを言っている人がいる。
商工会では商工会長と事務局長がメールが使えず、一つのメルアドを事務局全員が使っていて、ホームページは半年間更新していないような現実を改善してからでないと地域のめんどうは見られない。
シルバー人材は何度同じことを教えても忘れてしまうし、パソコンを触りにではなく世間話をするためにパソコン教室に遊びに来るし、地域の商店街ではデジカメを見て「えっ!今のカメラはフイルムが無くても写るの!!」と言って驚いているし‥‥
理想論を語る時代はもう終わっているはず。もっと現実を見据えてどう対応していくか具体的な方策を考えていかなければいけないのだ。
●e-japan計画の実現性 2002.5.9
みずほファイナンシャルのトラブルがなぜ起こったか?という内容の記事は色々とあるが、1つには自分達で専用のシステムを作ることでステイタスを高めようとする意識。
1つのものを開発するためには確かに複数の組織が競合することでその水準が高くなるというということも言えるが、もはやそのような無駄の多い(複数の組織が同じようなものを研究開発する)ことは今風のやり方ではない。
複数の組織が分担して別々の開発研究を行い、総合的に質の高いものを作るほうがはるかに効率的である。事実バイオテクノロジーやナノテクノロジーの分野では当たり前のことであり、TOYOTAと日産が部品の共通化を始めたときにはこの考え方が浸透していたはず。
そしてもう一つの原因は、ITだのe-japanだのと騒いでいる人間は掃いて捨てるほどいるが、実際のそのためのシステムを開発できる人間は大幅に不足しているということ。もし本格的にe-japan、電子自治体を稼動させるためには、今の数では絶対的に足りない。仮に強引に押し進めれば、第二、第三のみずほ銀行騒ぎが起こるのは必至である、と思うのだが。
●CD-RWのその後 2002.5.8
結論から言うと、Macintoshではうまく動作せず、Windowsにつないで使っている。
MacintoshではUSB接続のレコーダの自動検索が正常に行えず、同梱されていたソフトのウェブのQ&Aを読んで、その通りに色々とやってみたのが、どうしてもうまくいかなかった。購入する際に、SCSIで接続できる機種も検討したのだが、これが5000円程度高いので、USBでも何とかなるだろうと思ったのだが読みが甘かったようだ。
そもそもMacintoshがPowerMac7600/200という中古市場では既に二足三文のモデル。こいつにSonnet PCIボードでG3 400MHz相当にして無理矢理使っている。USBポートは無かったのでUSBカードのpci1045,c861というやつをぶっ差しているのだが、どうもこのようなその場凌ぎで増築を繰り返した温泉旅館の旧館のようなマシンではうまくいかないようだ。
それにしてもCD-RWの同梱品を見ると、Windowsに関しては至れり尽せりなのだが、Macintoshにつてはいい加減な説明しかない。もっともWindows用で1ヶ月で売れるものが、Macintosh用だと1年以上要するとのこと。Macintosh用が手抜きになるのも当然のはなしである。
●低迷する出版物 2002.5.7
本屋の倒産が相次いでいる。書籍,雑誌ともその売上げが毎年2〜3%という感じで減少しているようだ。
では本が読まれなくなっているかというとそうでもない。全国での公共図書館での年間貸出し冊数が全国での年間書籍売上げ冊数を抜いたとか。
ようするに本というものが、お金を払って買ってきて自分の所有物とするものではなく、必要な情報を一時的に得るものに変わってきたのである。
本を読んでいると、確かに有用な情報は有るにしても、わざわざ自分の部屋に保管するほどのものではないと感じることが多くなった。もしその情報を忘れてしまったとしてもインターネットで何とか調べることもできるし、次に読む時にはその情報が古くて役に立たないということも多い。
あとは値段が高いということも。本の価値はあくまでもコンテンツ。装丁や紙質ではないのだが、どうも版元が昔の価値観のままで価格設定しているケースも多いようだ。
ブリタニカが廃刊になったのは1996年。日本ではまだインターネットという言葉が一般に普及する前の出来事でした。
●プリンターケーブル-2 2002.5.6
仕方がないので、PM-830Cを下取りに出し(幸い取説やドライバ類は揃っていたし)、同じく中古でUSB対応の安いプリンターを買うということで、ほぼ決めたのだが、どうもイマイチすっきりしない。
そこでもう一度ウェブで調べてみたところ、iMacで古めのプリンターを接続するために、片方がUSBで、もう片方がパラレルというケーブルが存在し、どうも一緒に入ってきたケーブルがそれに該当するようだった。
であれば接続は可能ということ。
しかしMJ-830CはPM-2000Cよりもさらに古い機種。このケーブルに対応するドライバがあるかどうかは分からない。
EPSONのサイトから最新のドライバをダウンロードしてみたが、うまく動かない。色々とやってみた結果、漢字Talk7.XX用というドライバで何とか動いた。そこまで結局半日を要する結果となった。
さてそのケーブルであるが、お店で買うと9000円ぐらいするらしい。ちなみの今回買ったiMacとPM-2000CとFDドライブとケーブル、それにUSBのハブを含めて6000円であった。
●プリンターケーブル-1 2002.5.5
iMacとプリンターの中古品を格安で入手した。完動品がだ取説もドライバー等のソフトも一切無い。FDドライブも一緒に付いてきたが、ケーブル類は適当に入っていた。
プリンターはEPSONのPM-2000C。これはA3対応なので、今まで使っていたEPSONのMJ-830CをiMacに繋ぎ、PM-2000CをメインのMacintoshに繋ぐことにした。さて問題はプリンターケーブル。PM-2000CもMJ-830Cもちょっと古めの機種なのでUSB接続はできない。しかしiMacはUSBしかない。そして一緒に付いてきたケーブルは片方がUSBで、もう片方がパラレルというもの。
MacintoshはUSB以前には専用のプリンターケーブル用のポートが装備されていて、パラレルを使うという話は聞いたことがない。たぶんLANでネットワークでプリンターを使っていたのだろうと思い、とにかくそのままでは使えそうにないので、片側がUSBでもう一方がMacintosh専用のコネクタになっているケーブルはないものかと捜してみたが見当たらず。
中古の周辺機器というのは、下手をするとその機器を動かすために購入するケーブルやアダプタが割高になり、結局新品を買ったほうが安く上がった!なんてこともある。‥‥続く
●メールで会話をする 2002.5.4
メールで会話となるとチャットということにもなろうかと思う。でもまあビジネスベースでは、それなりに考えるインターバルも必要なのでチャットというわけにはいかない場合が多い。
しかし面白いことに会合や対面での打ち合わせでは、それなりにパソコンやインターネットの知識もあり、ベラベラとよく喋るおじさんが、ことメールとなると音無しとなる場合も多いようだ。
メールが苦手というわけではないのだが、「話すように書く」ことが出来ないのだ。だからメーリングリストなどでは他の人のペースについていけない。投稿する前に構えてしまうのだろう。そして自分なりの会話(メールの文体)パターンを持っていないので、どうしても文章が硬くなる。フレンドリーな文章、思い付くままにリアルタイムで書くということができない。
ということは会合や打ち合せでこういったおじさんに「してやられた」場合でも、後からメーリングリストでいくらでも反撃が出来るので安心なのだ。
●OSを入れ替える 2002.5.3
WindowsではXP、MacintoshではOS Xがそれぞれ発売されて久しいが、そろそろこれらのOSを自分のマシンに入れてみようと思っている人、そして入れてみて後悔している人も多いようだ。
そもそも市販されているパソコンというのは、そのマシンの総合的仕様に対して最も相応しいOSがプレインストールされているはず。自動車でいえば、その車体やシャーシに見合ったエンジンが搭載されて市販されているということ。
幸い自動車では素人がそのエンジンを積み換えるということは不可能に近いが、パソコンではこれが簡単に出来てしまう。だから軽自動車に2.6リッターのエンジンを積んだり、550ccのエンジンに対してセルシオのボディーをくっつけた、ちゃんと走行するには問題のある組合せが簡単に出来てしまうのだ。
市販されている状態が、もっともバランス(CPUの速度、OSのバージョン、メモリー、HDの容量等)の良いということを忘れてはいけない。
●1匹見たら100匹いる 2002.5.2
例えば食品を販売しているウェブショップ。掲載している写真が下手くそで、全く美味しそうに見えないとする。
このサイトを訪れたほとんどの人は、直感的に「ここで買うのはやめたほうがいいだろう」と感じ、他のサイトへ行ってしまう。しかし10人に1人ぐらいは「なぜここでは買う気がしないのか?」と自分なりに分析してみたりもする。そして「ああ、この写真がまずそうだからだ」ということに気付く。
そしてその中のさらに10人に1人ぐらいがメールを書く。「掲載されている写真を、もっと美味しそうに写っているものにしたら買う気になると思うのですが」。書き方はもっとダイレクトな場合もあるし、もっと柔らかい場合もある。
とにかくわざわざメールで指摘してくれる人は非常に珍しいということ。つまり1人から指摘があれば、同じことを10人〜100人が感じていると思っていいのである。
というわけで昨日「カンマとピリオドはとみづらい」という旨のメールを1通いただきましたので、「、」と「。」に戻すことにしました。
●IDの入力 2002.5.1
ちょっとしたことでADSL接続用ソフトのID入力を消してしまったという初心者.改めて入力したのだがどうしても繋がらない.
ADSLに限らずIDとパスワードの入力ミスで接続できないというケースは意外と多い.まずは半角と全角の間違い,そして意図せぬところに半角スペースが入ってしまった場合,英数での大文字/小文字の間違いなど.
で,その初心者の間違い,というか気が付かなかったのは,入力画面を見た限り何も間違っていないのだが,IDの表示されている窓の外に,色々と関係ない文字が入っていたというもの.
コピー&ペーストで入力すると,関係のない(例えば上の一行をそのまま)部分をコピーしてしまい,これをそのまま貼付けてしまい,窓の中で不要な部分を削除したつもりが見えないところに不要な文字が残っていたのであった.
これを発見するまでに40分かかった.というのも,まずはIDやパスワード自体が間違っているのではないかと疑ってしまうため,これを色々と確認することから始めてしまうためであった.
過去記事
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