2002年7月

●泥棒   2002.7.31

泥棒は道があるからその道を通って家に来る。これはネットワークについても同じこと。利用者が簡単に使えるということは、ハッカーやウイルスも簡単に侵入できるのだ。

仮に家の周りがジャングルであれば泥棒はやってこない。しかし住んでいる人間も外出するには大変な労力を要するし友だちも親戚も滅多なことでは訪ねてこなくなる。しかしヘンなセールスや宗教の勧誘も迷惑な友だちも押売りも泥棒も強盗も滅多なことでは来なくなる。しかし郵便屋さんも来なければ、豆腐屋さんやゴミの収集車やヤクルトおばさんも滅多なことでは来なくなるのだ。

どこまで解放するのか?オープンにした分のリスクをどう考えるか?自分にとって都合のいい来客者だけを選ぶというわけにはいかないのである。

●商品写真   2002.7.30

ウェブショップで商品写真の果たす役割は大きい。いくら美しく完成度の高いデザインでも写真がボロいとどうしようもない。

ウェブデザイナーがページを製作するときには、クライアントから写真のデータを受け取って使う場合と自ら撮影する場合とがある。もちろん自分で撮影したほうが安心なのだが、そのための時間を作ることはなかなか難しい。結果としてクライアントからもらったデータを使うことが多くなるのだが、これがそのまま使えるというケースは滅多にない。

とにかく高いデジカメを使えばいい写真が撮れると勘違いしている人が多いのだ。まずはライティングがされていない。なんでもかんでもストロボで撮るため反射で物のカタチが分からなくなっている。画面に対して物が平行になっていない。デジカメの場合は画素数は立派だがレンズはチープなものが多いため広角気味になって変なパースがついている。背景に対して何も考えていない。物が切れている。必要以上に超高画質でとりあえず何でも撮る。などなどである。

まずはウェブ用に画質をある程度落とし、パースや傾きを修正して、背景を切り取り合成して、切れてる部分を見繕って誤魔化し、最後にぎりぎりまで画質を落とす、というような作業はほぼ必須となっている。

まあ、それでも現場に出向いて自分で撮るよりは時間は短くて済むのではある

●ネスケは無視   2002.7.29

Netscapeのシェアが例え10%でも5%でもそのユーザーの絶対数は国内だけでも数百万人。Netscapeできちんと表示されないということは、たとえば教育テレビが受信できないテレビを作るようなものだ。というようなことも言ってきたのだが、どうも世の中こういった意見も通らなくなってきたようだ。

HTMLやJavaScript関連の書籍ではNetscapeを無視する傾向が強くなってきているようだし、実際、Netscapeを無視したウェブページも増えてきている。

書籍にしてもウェブページにしてもNetscapeでの動作確認と検証をするためには多くの時間を要する。時間というのは=コストということになる。Netscapeのためにコストはかけられないということなのだろう。

また多くの人が「ネットスケープ?もうダメでしょう」ということを言っている。Internet Explorerのポテンシャルにはもう追いつけないだろう、ということらしい。

それと、Netscapeのユーザーの中でInternet Explorerを持っていないという人はほとんどいない、というのも大きな要因。Netscapeのほうが好きだから使っているだけで、好きじゃあなくなればいつでもInternet Explorerに乗り換える用意はできているのだ。

●Re:読込み速度   2002.7.28

「読込み速度」に対してこんなご意見をいただきました。

まったく正反対に感じますが、私は。簡単に分析してみました。↓

目まぐるしく動く画面はうざったくって嫌い。いちいち読み込み時間を楽しませようとしなくてもいいよー!と感じます。大抵こうなると閲覧を断念します。

控え目でさっぱりしているほうがイライラしないし、どんなもんかと興味も沸くのです。


う〜ん、なるほどですね。確かにそういったケースもありましすし、そもそも細かく分散させるか、1つに集約させるか、のどちらが良いかということを書いたこと自体が間違いだったかな?と思います。

たとえば小さな画像が連続的に表示されていく場合、Internet Explorerの場合は各画像データにwidthとheightを記述しておかないと、レイアウトを構成しながら表示されていき、ばらばらと画面が細かく動くので確かにうざいですね。

またウェブショップなどでは、商品数やバリエーションの豊富さを訴求したい場合などは、画像をたくさん使うことになるし、逆に1つの商品を細部まで表現したい場合は重い画像を楽しませながら表示させることになるかとも思います。

それと見る側の環境によってもかなり変わりますね。まあ読込みを楽しませるということはないにしても、途中で断念させないために、状況に応じて使い分けるということでしょうか。

ただし1つだけ言えることは、画像データは細かく分散させたほうが、トータルでの「重さ対画質」に関して有利になるということです。

●真似   2002.7.27

現在Googleでの検索対象ページの数は20億以上になり、インターネットから必要な情報だけを抽出すること自体が困難になってきている。

このような状況の中で一般の事業主がインターネットで情報を収集しても、それらは断片的であったり片寄ったものになりがちである。またどうしても同業他社のホームページが気になり、アクセス数が多かったり、実際に売上げをあげているページを模倣しようとする傾向が強くなってしまう。

ただし各事業所でその規模や取扱い商品、経営方針が異なるのと同様にホームページでの訴求方法や構成は異なったものになるはずであるが、ホームページ自体がまだまだ創世記に域から脱しておらず、上記のような傾向が強く、真似はしたものの効果はない、というケースが多いようだ。

●読込み速度   2002.7.26

1枚のページを読込み終わるまでに30秒かかるとする。実はその30秒の見せ方が問題である。

例えばドラム缶1杯の水を100m先の空のドラム缶に移動させる場合、100人の小学生がバケツリレーでその水を移動した場合に10分かかるとする。これに対して、武蔵丸がドラム缶を抱えたまま100mを移動して一気にその水をもう1つのドラム缶に移してしまい、これに要した時間が9分だったとする。

さてこれを見学していた人から見て、どちらが長く感じるかということ。相撲取りがドラム缶を抱えて一歩一歩足を運ぶ姿は力強くはあるものの軽快感はない。しかし小学生がしゃかしゃか働いている姿には爽快感がある。どちらも「頑張れ!」と叫びたくなるものの、やはり動きの遅い武蔵丸のほうが時間が長く感じられるはずである。

つまり最終的に表示し終わる時間の30秒の間、小さな画像が次々と順番に表示されていれば「あ、働いているな」と感じ、でかい画像が上からタラーリたらりと表示されていくと「おっせ〜な!」と感じるのである。

●住基ネット   2002.7.25

住民基本台帳ネットワークシステムについては賛否両論あるようだが、ある政治評論家が「仮に市の職員がハッカーと結託して個人情報をコントロールするという可能性もあるのではないか!?」てなことを言っていた。これは確かに可能性が絶対に無いとは言えない。

でもどうだろうか、例えば水道局の職員がテロリストと結託して毒を流す可能性もあるというというのと同じではないか?

インターネットに限らず、電気もガスも上下水道も道路もみ〜んなネットワークであり、既にかなりの危険性を持っているのは承知での上で、便利さと引き換えに利用しているのではないのだろうか?

住基ネットに賛成か反対かはさておき、テレビに出てくる色々な人の話を聞いていると、どうもインターネットそのものを上っ面の理屈でしか理解していない人が多いようである。

●HPの値段を上げる方法-3   2002.7.24

ウェブの制作依頼がきて、その依頼者の事業所に行って打ち合わせをしてみると、特にウェブを使って顧客とコミュニケーションをするわけではなく、またウェブで商品を売るわけでもない、ようするに簡単な会社案内で十分、という場合がある。これは実際よくある話だ。

であればトップページ3万円と会社概要、取扱い商品の紹介、地図とアクセス、メールフォーム、新着情報、それにリンク集、が各1万円で計9万円といったところ。「じゃあ、全部で8万円でやりましょう!」というのが良心的なウェブ制作会社である。

ところが、経営が厳しく、どうしても単価を上げなければいけないところはこう言うのである。「今どき動かないページじゃあ誰も立ち寄ってくれませんよ。トップページはフラッシュを使いましょう!」と。そして9万円で済むところを30万円に吊り上げるのである。。

●HPの値段を上げる方法-2   2002.7.23

見積書の中に「企画料」とか「営業経費」という項目があったら注意しよう。何だか知らないがやたらと打ち合わせに来たがるウェブ制作会社の営業がいる。これはつまり営業マンの打ち合わせ時間が制作費に含まれている場合である。

このような場合は現場での仕事も時間単位で計算されている場合が多い。また営業マンも肩書きが営業ではなく「プランナー」であったり「ディレクター」であったりして、「この人が動くのであれば高いのは仕方が無い…」と思わせるような知識と説得力を持っている場合が多い。

気を付けなければいけないのは、クライアント側のミス、例えば渡した資料に誤記があった場合など、その修正にかかる費用は確実に加算されるということ。また、きちんとチェックしておかないと、制作側のミスで修正が発生した場合でもその費用を請求してくる場合がある。このパターンが一番多いかもしれない。

●HPの値段を上げる方法-1   2002.7.22

色合いやレイアウトは基本的に美しいのではあるが、何となく間延びしたページというのがある。ボタンなんかも縦方向の隙間がやたらと開いている。文字もちょっと大きめでシマリがない。

さらによく見ると、各ページの下のほうに同じバナーがいくつか入っている。それほど重要とは思えないのだが扱いが大きい。まして各ページに同じものが入っている必要はないはずなのだが。

タイトルのロゴもなんとなくデカイし画像も平均して一回り大きい。また、必要もないつまらない文章があちこちに書かれている。

さてこのページ、デザインした人間のセンスが悪いかというとそうではない。A4何ページで見積りしているのだ。つまりA4に換算して、できるだけページ数が多くなるように、各ページを出来るだけ縦方向に伸ばすように工夫しているというわけなのだ。「あ、そう言われてみればこのページ…」というのがあるはずですよ!

●十人十色-2   2002.7.21

昨日の続き…実際にこのへんのところは検証しようがないはず。まあ、青が赤になるということはないにしても、同じ青でも人によっては多少紫がかった青とか、若干緑の混ざった青に映るということはあるのではないか。少なくとも水晶体やガラス体にはその物理的「色」に個人差があり、そこを光りが通過するわけだから、その分の差異はあるはず。

意見が分かれるもう1つの要因は、その色によってそれぞれ連想するものがあり、その連想する「物」に左右されるということ。たとえば「赤」で「深紅の薔薇」をイメージする人と「血」を想像する人がいる。このへんが好き嫌いの根源であり、時にはある特定の「色」がトラウマだったりする場合もあり、とにかく経験や生い立ちによって色の好みは人それぞれ千差万別ということになるのであろう。

であるからアンケートの項目の中に「あなたの好きな色は?」という質問が存在するのである。

しかしこの質問はデザイナーにとっては無意味である。どんな色でも組み合わせや使い方によって良くも悪くもなるということを知っているからだ。だから「あなたの好きなネジのサイズは?」と質問されているような気分になるのである。

●十人十色-1   2002.7.20

ウェブに限らずデザインの作業の中で、カラーバージョンのサンプルをいくつか作り、色々な人の意見を聞いてみるということがある。

しかしこれがよほどのクウォリティーの差がない限りは意見がばらばらに分かれることが多い。収集がつかなくなり「やらなきゃよかった」という場合もある。

ではなぜ「色」に関して意見が分かれるかというと、そもそも色自体が、果たして全ての人が同じに見えているかという裏付けがないわけである。物に反射した光が眼球を通り網膜に映り視神経を経て錐状体細胞を通って脳に信号として伝えられるのであるが、この信号そのものとそれを解釈する脳が、万人が同じとは想像しずらく、多少の差異があると考えたほうが自然なように思える。

つまり極端にいえば同じ「青」でもAさんが認識している「青」はBさんにとっては色名は「青」であってもAさんにとっての「赤」と同じ色として解釈しているかもしれないのだ。…明日に続く

●HDの音   2002.7.19

HDには寿命があり、実はその寿命が音で分かる場合が多い。新品では小さなチリチリチリチリ…というような音。よほど耳を澄ましていないと聞こえない場合もある。

これがしばらく使っているとタカタカタカタカ…というような普通にしていても聞こえる音になってくる。そして何年か酷使しているとトコトコトコトコ…というようなちょっと耳につく歯切れの悪い音になってくる。

いよいよ余命幾ばくもなくなってきたころにはポッポコッポッポコと隠りがちな不完全燃焼のような音になってくる。こうなってきたら真剣に逝った時の対策を講じておく必要がある。

外付けのHDでは、この音に呼応するかのようにファンの音も寿命が近づくに従って煩くなってくるようだ。ファンだけ耐用年数の長いものを使っても意味がないので、まあ当然のことではあるのだが。

このように長い人生をまっとうした末に息絶える場合は良いのだが、突然死というのもたまにはある。電源を入れた途端にガチッ!とかカラ〜ン!とかブチッ!とかいう音がしてそれっきりになる場合である。

●売れなくてもいい?   2002.7.18

ウェブショップのオーナーの全てが商品が売れたほうが良いと思っているのではないらしい。そんなに売れたら困ると思っている人も意外と多いのだ。

その理由は、そんなに売れたら忙しくなってしまうということ。ウェブショップのオーナーの多くはクリック&モルタル、つまり実店舗も経営している。こちらだけでも十忙しいという場合が多いということなのだ。

売れるということは、それに比例にして問合せや冷やかしやクレームも多くなるわけで、それらにまともに対応するのはけっこう大変なもの。

では何十万円もかけて作ったウェブショップで元をとらなくてもいいのか?ということだが、まあ仮に50万かけたとしても、それがステイタスのためと割り切ってしまっても問題はない。例えばベンツを持っている社長さんにしてみれば、ステイタスのための50万は決して高いものではない。

あとたまにあるのが税金対策。

●ウイルス対策   2002.7.17

新種のウイルスW32/Frethem@MMの亜種Lというのが流行り始めたらしい。本文が赤い文字の英文が10行ほどの、いかにもウイルス!というやつ。話題になりはじめた途端に実際に来るのだから、まあこの世界の情報伝達の早さを改めて実感する。

某プロバイダーの技術者が「やっとウチもウイルス対策を本格的にやることになったんですよ。社内では『今からじゃあもう遅いよ〜』という意見も多いけど。」という事を言っていた。これに対して「でもいくら対策したって100%ってことないでしょ?ウイルスを別のフォルダに入れて圧縮して添付すればスルーできるし」「そ、そうなんですよ!どうも"上"がそういうこと分かってないんですよ。S社と契約すれば安全だと思ってる…」「一番安全なのがOutlookとInternet Explorerを使わないことだと思うんだけど、何でこれをやらないのかな?特に初心者なんか。新規契約のお客様にはEudoraとOperaをつけて、これの設定もパックにしたサービスにでもしちゃえば?」「う〜ん、そうですねー。でもオレらがいくら言っても"上"は聞こうとしないんですよ。」

●手書き   2002.7.16

内容的には昨日の続き。数百枚のハガキや封筒を印刷するためにレーザープリンターを購入し、数台のパソコンをネットワーク接続しているというケースはよくある。

そしてこれらもよくトラブるのである。昨日書いた理由の他、用紙が特殊なのもになるとそれだけトラブる可能性は高くなる。

仮に200枚のハガキの宛て名印刷をするとした場合、仮に従業員が10名の事業所であれば、1人につき20名ずつ手で書いたほうが、よ〜っぽど早かった!ということにある。

ついでにインクジェットプリンター用の年賀ハガキというのがあるが、なぜか試し刷りにもこの1枚50円のハガキを使って失敗するというのもよくある話。まずは切手を貼る前のハガキサイズの用紙で実験し、うまく印刷できることがわかったら後で本番えお刷ればいいのもを…と、この印刷に失敗したインクジェット用年賀ハガキだけで(全国的にみらば)、郵政事業庁はかなり儲けているはずだ。

と、このことに目を付けた某用紙メーカーは「試し刷り用ハガキ」というのをもう売っているのであった。

●ネットワークプリンター   2002.7.15

小規模な事務所で数台のパソコンをネットワークでプリンターに繋いで使っていることが多いのだが、これらの事務所、訪れるとプリンターメーカーのサービスマンとよく出くわす。つまりよく動かなくなるのだ。

そもそもネットワークを組むと、それだけシステムが複雑になり、トラブる可能性も高くなる。特にプリンターの場合は各端末からのスプールが溜ったり、パソコンとの相性やルータやケーブル等の相性もあり、さらには可能性のある全ての組み合わせで検証はしていないので、とにかくしょっちゅうトラブる。

これらのトラブルを回避するためにはパソコン1台につきプリンター1台を揃えてしまったほうがよほど安上がりのはず。しかしこれではパソコンを売る側が儲からないのだ。とにかく頻繁にサービスマンを派遣して、その度に修理費用を請求し、新しい機種に買い替えるようアドバイスしたり、新たな保守契約を結ぶようセールスしたりと…

●長電話-2   2002.7.14

長電話のよくあるもう一つのパターンが、自分が作った仕様書、企画書、図面、案内状、予定表に対して相手から質問の電話が来てそれに答えているというケース。

これもB2Cであれば、あえて質問させるような作り方をして顧客に電話を掛けさせ、ここで新たな売り込みをかけるとか、コミュニケーションを図るという高度な戦術もあるかもしれないが、大抵の場合はその書類が不明確であったり、つじつまが合ってなくて質問が来るようだ。

そもそも書類とうものは、それを読む事でその内容が全て分かるように作らなければいけない。疑問が質問があるということは未完成であるということだ。にもかかわらず、「最終版送りますから、着いたら電話下さい」などと言っている場合がある。そしてその内容を長々と電話で説明するのであった。

まあ、FAXで送った書類が一部文字がつぶれて読めなかったり、達筆過ぎて読めなかったりというのであれば仕方がないかと言うと、そんなことはない。FAXが前提ならば、どんな端末でも読めるようにきちん濃く、大きな字で書いてあげることが必要だ。また行書体のような字は「読めない方が悪い」というような悪しき風習が残っているがとんでもない!出来るだけ多くの人が出来るだけ間違いなく読めるように書くのが「文字」というものだ。

●長電話-1   2002.7.13

仕事で長電話をするヤツは仕事ができないヤツが多い。もちろん仕事が出来る人間でも相手次第では長電話になることもあり、また電話でのサービスやサポートが仕事である場合は別である。

しかし一般的な事務では平均的に見れば、やはり仕事が出来る人間は電話も早々に切り上げるし、自分の頭の中で整理がつかない時は一旦切って掛け直す。

出来ないヤツは話しながら思い付いた事をだらだらと話し続け、相手の言っていることを聞いてないばかりか自分の言ったことも忘れる。その内容も他人の悪口や愚痴が多く、相手がその間、業務を中断しているということもかえりみず、延々と話し続けるのであった。

そもそも職場で取引先に電話をしているという行為自体が「仕事をしている」と判断される悪しき習慣があり、その電話の内容が多少デタラメでも大目に見られている場合が多いようだ。B2Cであれば仕方がないが、B2Bの電話は、メールで済むはずの内容の場合は厳しく管理(制限)すべきである。といってもその制限する立場の人間がメールできなければどうしようもないのであるが。。

●DVとパソコンの接続   2002.7.12

DVを買うと色々な種類なケーブルが同梱されている。電源関係を除いても、S端子用、IEEE1394、ミニ⇔RCA、ミニ⇔ミニなどであるが、さてDVのデータをどうやってパソコンに取り込むか?となった場合に、いったいどれを使っていいのやら簡単には分からない。ただ1つ言えることはパソコン側にそれなりのソフトとボードが入っていないと動画は取り込めないということ。

DVの同梱品の中には画像取り込み用のソフトもあるようだが、これは静止画専用であることも多く、ミニ⇔ミニで接続して静止画をパソコンに送る。ただしせっかくDVを使うのだから静止画だけではあまり意味がない。パソコン側には例えばVideoStudioのような動画編集ソフトと接続用のインターフェイスとビデオボード(カード)がなければ動画は取り込めない。

最近の中級機以上のパソコンではIEEE1394インターフェイスとビデオボードが予め装備されているものもあり、古いモデルでもMacintoshではRCA(コンポジットビデオ)とボードが内蔵されているものもある。これらの機種ではIEEE1394ケーブルやミニ⇔RCA、またはSケーブルを繋ぐだけでOKなのだが、そうでない機種はビデオボードかIEEE1394ボードを買ってきて差さなければいけないのだ。

というような話をしてもそう簡単に理解できるものではない。それでは!、という感じでDVの中には「SDメモリーカード」を搭載している機種もある。しかしそうなると「コンパクトフラッシュ」と「スマートメディア」と「メモリースティック」とはどこが違ってそれぞれ互換性や使い方でまた新たな疑問が生じるのであった。

●次のアクション   2002.7.11

メールの書き方についても何度か書いたが、仕事のメールで一番大切なことは何か?というと、それは受信した人間がどのようなアクションを起こせばいいのか明確であること、ではないかと思う。

メールを発信する前に、自分がこのメールを受信したらどうするか?という観点でチェックすればいいのだが、これがなかなか実行されていない。

分かりやすい例としては「○○について調べてみたところ、どうも適切な情報を掲載しているサイトは見当たらないようです。」と、この文章だけで終わっているというようなもの。引続きあんたが調べるのか?オレに調べてくれと言いたいのか?もう諦めたのか?これからどうしたらいいのかこちらに指示を求めているのか?まったく分からない。そこで「で、オレはどうすればいいんだ?」とレスを書くと、このレスを受け取った時点で始めて自分もどうすればいいのか考えていなかった事に気付くのである。

要は最後に1行「引続き調べます。」「そちらでも調べて下さい。」「ご指示願います。」「取り急ぎご報告まで。」「もう時間がないのでこの件は諦めます。」等、加えればいいだけなのだ。そしてこの1行を書く為には次のアクションを自分で考えなければならない。これをやらないから、いつまでたっても受け身のままなのだ。

●バックアップ   2002.7.10

バックアップはできるだけ頻繁にとったほうがいいと言いつつも、その作業が疎かになり始めたころにHDがぶっ壊れて悲しい目にあったという人は少なくないだろう。

しかしデータのバックアップは、そのプロジェクトが完了した後は意外と使わないもの。とっておいたはいいのだが、結局5年経っても一度も見ることなく捨ててしまった、なんていうものもあるはず。

もちろん頻繁に更新、追加するデータや、そのデータのコピーをベースに次のプロジャクトがスタートする場合は別がだ、そうでないデータもけっこうあるのではないか。

たとえばホームページを更新する度に、毎回まるごとバックアップしていたり、プライベートなメールを全てバックアップしていたりする場合だ。これらは運動会のビデオテープと同じで1回観た後は2度と観られることはなく、ただそのメディアだけが大切に保管されている。特に画像や動画はやたらと重いわりに使われることは少ないようだ。

同じデータを誰かが確実にバックアップしている場合は、そのデータはバックアップしない。と割り切ってしまうと、意外と身辺がすっきりするかもしれない。ちなみにこれは「紙」の書類に関しても同じことが言える。

●かじるな   2002.7.9

かじるのであれば最後まで食べろよ!と言いたくなるパソコンがよくある。比較的規模の小さな事務所のパソコンの中味。

いやに処理が遅いので、Cドライブの中味を見てみれば、ワケのわからんプログラムが目一杯詰まっていてプロパティの円グラフでピンクの部分が数ドットしか残っていない。

さて何がこんなに入っているのかいうと、まずは使用者がバックアップという概念が無いがために作った書類が全てHDに。しかし通常業務のWordやExcelで作った書類が占めるスペースはたかが知れている。

問題は自称ちょっとパソコンに詳しい人。若い従業員であったり社長の友だちであったり親戚の息子であったいする。

この人たちが勝手に色々といじっていて、しかも解決を見ないまま途中で止めちゃった状態のプログラムの数々。壁紙やスクリーンセーバーはまだ可愛いほうである。本体がないプリナターやスキャナのドライバーとそれに附随するアルバム制作ソフトやそのチュートリアルやテンプレート、雑誌や書籍の付録に付いていたサンプル集や誰も遊ばないであろうゲーム類。

ドライバー入れるなら、ちゃんと動作するようになるまで面倒見ろよ!で、ダメならちゃんとアンインストールしろよ!、と言いたい。

●表計算-2   2002.7.8

昨日はサーバメンテナンスで更新できませんでした。失礼いたしましたm(__)m。以下一昨日の続きです。

ウイルスに感染したのか、いろいろ調べるうちに、店員さん¢お客様、Excelの機能に関数とか串刺し計算・マクロといった機能があるのですがご存知ですか?£

ここで店員さんも気付いたわけですね。何かヘンだぞ!?って。

商店主さん¢なんですか?それは!£店員さん¢いえ、あのー、エー£つぎの言葉が思いつかない。商店主さん¢もう2ヶ月も待っているのにまだ合計が表示できない、最初からパソコンが壊れているにちがいない!新品に交換してくれ!!£……お客さん¢百年待っても合計はでませんよ!£

こういう人って取説読まないんですよね。思い込みで突っ走るんですよね。で、何か問題があると自分の非は認めず、必ず何か(パソコンとかソフトとかメーカー)、または誰か(店員とか教えてくれた人とかサポートの人とかパソコンスクールの先生とか)のせいにするんですよね。

パソコンっていうのはあくまでツールです。だから「あんたの店で買ったノコギリで犬小屋を作ったけど、どうしてもうまく作れない!このノコギリが壊れているに違いない!新品に交換してくれ!!£というようなものですね。

このような方が意外に多いのでパソコンスクールも暇なのかもしれませんね。

はあ、なるほど。パソコンスクールでは手に負えない人たち、ですかァ。。

●表計算-1   2002.7.6

小話をいただきました。ありがとうございます。

最近PCスクールの生徒から聞いた小話をひとつ。国のIT教育でパソコンを始めた中年の商店主さん。息子からもらった中古パソコンでメールもできるようになり、ネットの閲覧も楽しめるようになりました。

はい、これは素晴らしい事ですね。まだパソコンに触るのを躊躇している全国の商店主さんも、このように前向きに取組んでいただけると良いのですが。。

自信もでき新品のパソコンを購入することになりました。パソコンショップの店員さんに勧められ、そこそこの機能のパソコンを買いました。その時の説明で¢WordとExcelが付いていますので便利ですよ。£と聞き¢Excelってなんですか?£とたずねたそうです。店員さんも軽く¢お店の伝票を表にして数字の縦・横計算が簡単にできるソフトです。£と答えたそうです。

小話というからには、ここから先に落ちがありそうですが、とりあえず店員さんの言っていることは間違いではないようですね。

数ヶ月後、この商店主さんショップに¢このパソコン壊れている£とパソコンを持ち込みました。

…あ、やはり

いろいろ調べても正常な状態なので説明をきくと、Excelで納品書を作って1か月分データを打ち込んである、ところが月が変わっても集計ができない。パソコンが壊れているからできないのだとのこと。

う、もしかしてタイマーが連動して自動的に計算をするものだと思っていたのか?。。続きは明日。

●チルダ   2002.7.5

とにかく皆さんこだわるのが「サーチエンジンへの掲載」と「独自ドメイン」。「せっかくホームページ作ったんだから『建設』で検索するとYahooやGoogleで上のほうに出るように出来ないか?」などということを言う人。一体国内だけでもいくつのホームページがあると思っているのだろうか?またドメイン名についてもしかり。たいした中味もないホームページに、そんなに立派なドメイン名を付けてどうすんの?

さて独自ドメインを取得したいという人の中には、今のURLにはチルダ「~」がついているのがイヤだ、という場合がある。これは理解できる。ちょっと古いパソコンだとこの「~」をキーボードで打ち出すのが非常に難しいのである。逆にサーバ管理者側からすれば、この「~」を付けることでディスクスペースが数倍有効に使えるとのことである。

最近では大手プロバイダーでもホームページのURLに「~」を付けないところが増えてきていて、今後は「~」が付くことはほとんど無くなってきそう。

そう考えると「~」がURLに付いているホームページは、なんとなく「老舗」という雰囲気があって、それはそれで捨てがたいような気もするのだが。。

●Re:Netscape7.0-2   2002.7.4

Netscape 7 / Mozilla には、そこそこの動作速度でもって、W3Cの勧告する仕様や、ECMAScript 等の着実なサポートに注力し、当面はWebアプリケーションの開発者と、それからスクリプティングも行うウェブデザイナーの間でパイを広げてほしいです。

はい、これは同感です!

そちらの世界が成熟したところで、既存のIE/Operaの世界との比較がなされ、「Netscape 7のやり方の方がよい」という認識がさまざまな方面で生まれてくるようなら、そこにようやく存在意義が生まれてくるような気がします。

そうですね、それが理想的なストリーのように思います。でも実際問題、Netscapeも明日の飯を喰わなければいけないわけだし、目の前の競走に追いていかなければいけないんでしょうね。やはり見た目の豪華さと多機能がないと、「これだったら4.7でいいじゃん!」なんて言われかねないかも:-)W3Cの勧告する仕様の部分は普通の人は分からないし。

やはり軽快な動作と正確な解釈というのはトレードオフの関係のように思います。

なるほど。。でも余分な機能を全てとっぱらって、「軽快な動作と正確な解釈」だけに絞れば、もっと良くなるような気もします。ブラウザに限ったことではないですが、これだけCPUが速くなっているのに、それ以上にアプリケーションの図体がでかくなっているんで、いつまでたっても速さが体感できない着膨れ状態という感じですよね(特にMacintoshなんて30万円のマシンがWindowsの7万円より遅いし)。。

二兎を追っているうちに結局三番手になってしまった、というのではあまりに悲しすぎます。

Mosaicから始まりブラウザの歴史を築いたNetscapeがもはや瀕死の状態?つい数年前までは順風満帆だったわけですよね。。そういえばNetscape7ではMosaicから始まった経緯の部分をかなり訴求しているようですね:-)

●Re:Netscape7.0-1   2002.7.3

Netscape7.0に関してのご意見をいただきました。ありがとうございます。

Netscape 7.0 PR1 についてですが、一応メニュー(パーソナルツールバー)のボタンは極限まで減らせます。設定->Navigator のところですね。

そうですね。Netscape7に限らずほとんどのブラウザでボタンの表示は減らすことができますが、問題は(パソコンに詳しい方は信じられないこもしれませんが)ほとんどの初心者はデフォルトのままで使い続けているということです。また初心者に限らず、そういった細かい事はどうでもいいという人もけっこういまして、まあ、自動車のシートのビニールを剥がさないまま何年も乗っているようなものでしょうか:-o

>出来るだけ軽く、そしてシンプルに、且つ確実に
>ウェブページを表示するものであって欲しいものだ。

それは、もうOperaにがんばってもらうのがいいような気がします。というのは、もう本来の仕様「ウェブページデザイン」の運用のと間に横たわる溝がもはや埋まらないところまで来てしまっているような気がするからです。

ただOperaは広告バナーが結構な面積を占めていて表示エリアは意外と小さいですね。こいつは3000円(ぐらいでしたっけ?)払えば削除できるわけですが、Internet ExplorerもNetscapeもタダですからね。これまた難しいところかと思います。…明日に続く

●ドッグイヤー   2002.7.2

この表題で何度か書いたが、実はある会合でドッグイヤーとは6倍か7倍かで意見がわかれた。まあこういったものはその場で議論するよりも、きちんとしたデータを調べてみないと正解は分からないので調べてみた。

ペット関連のサイトの多くは「犬の平均寿命は、約12歳〜15歳位」と書いてあるのだが、小動物獣医師会に所属する全国の獣医がデータをとって平均寿命を定期的に調査していて、これによると1994年に全国的に調べた寿命は10.1歳(もっと最近のデータも欲しいところではあるが)。また大型犬と小型犬、都心と郊外、室内犬と雑種等でそれぞれバラツキがあるとのこと。さらには江戸時代では犬や猫の寿命は5歳程度と書かれた書物が多く残っていて、 1985年の保健所の登録記録によると、7年6カ月が犬の平均寿命とのこと。

仮に人間の平均寿命が80歳とすると、10倍ぐらいが妥当だということがわかる。同時に犬の寿命自体がドッグイヤー並みに延びているということもわかる。

●Netscape7.0   2002.7.1

Netscapeのことを書くと熱烈なNetscapeファンから抗議のメールが来ることが多いのだが、とにかく7.0がリリースされて、あの6.XXが一新されるのであればその内容に期待したいところである。

しかしPreviewReleaseの画面を見る限り「あ〜やっぱりボタンが増えてる…」というのが正直な感想である。ブラウザというのはそもそも絵画を引き立たせるための「額縁」のようなものであり、そこに必要以上に多くの機能を盛り込み、アプリとして重くなり、額縁がパソコン画面の内の多くの面積を占領するようではいけないのではないか。

出来るだけ軽く、そしてシンプルに、且つ確実にウェブページを表示するものであって欲しいものだ。現在のインターネットユーザーのほとんどは、Internet ExplorerとNetscapeの違いや今日に至った経緯などは知らない。ただ買ったときに入っていたからInternet Explorerを使っているだけであり、それなりに動いて、ウイルスに感染しにくければ、それ以上のものは望んでいないはず。だから昨年暮れのウイルス騒動はNetscapeにとってはチャンスであったはずなのに、その時点での最新版が、あの重くて使いづらい6.2であり「それなりに動いて」という要望を満たしていなかったのではないか。だから極めて少数ではあるがOperaのユーザーが増えているのである。

とは言っても、もし自分がNetscapeの開発企画を担当したとすれば、やはり付加機能を沢山付けて、ゴージャスで多機能な方向で攻めるという戦略を取らざるを得なかっただろう。まあ、理想とビジネスは別物だし。
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