2003年1月

●ハブ   2003.1.31

USBのメリットの一つが電源がいらないということ。しかしなぜかUSBのハブには電源が付いていて、結局はパソコン回りのコンセントはタコ足の山になってしまう。

そもそも何でACアダプタなるのもがコンセントの差し込み側にあるのだろうか。せっかく8個口のテーブルタップを買ってきてもACアダプタだと3つぐらいしか差せない。そしてハブ本体のほうはといえば、沢山のワイアに引っ張られて足が浮いた状態にある。中にはワイア類ともどもパソコンデスクの裏側で宙釣りになっていたりもする。

であればACアダプタ部分、つまりトランス部分をハブ本体に内臓すれば上記の問題は一気に解決するように思うのだが…。とはいえ世界対応となると国によって電圧が異なるのでそうもいかない事情もあるのだろう。しかしハブ単体で宇宙船のような有機的なデザインであっても、何本ものコード類を差し込まれて宙ぶらりんになっている姿は可愛そうにも見えるのだが。。

●ムカつくFAX   2003.1.30

メールが使えないためにFAXを主たる情報伝達手段としている人がいる。それはそれで構わないのだが、送信する相手が必ずしもFAXに 対して万全の体制でいるとは限らないとこを理解してほしいものだ。

つまりインク切れや用紙切れの場合、すぐに交換できるようにストックを持っていない場合もある。FAXしか使えない人にとっては「そんなもの常備しておくのが常識だろ!」ということにもなるらしいのだが、ほとんどをメールで済ましている環境ではFAXなんぞは滅多に使わない。だから用紙の残りが少なくなっていることにも無頓着だし、用紙が切れたところで差し当たって問題はない。

ところがFAXを3分毎の自動送信にセットしたまま頻繁に送信してくる愚かなヤツもたまにいるのだ。用紙が無い場合、その3分おきの電話を鳴らなくするためには用紙をわざわざ買いに行かなければならないのだ。

まあ、モジュラージャックを抜いてしまえば良いのだが、そうなると電話が使えなくなるので困る。それでも買いに行くのが面倒な場合はそうするしかない。

●社長   2003.1.29

中小企業の社長には実に色々なタイプの人がいる。大手企業の部長にも色々な人がいるが、やはり中小企業の社長のほうがそのバリエーションの豊富さでは勝っているようだ。

さて、社長は一般的に「○○社長」と呼ばれている。これが、特に年下の人間に「○○さん」と呼ばれると気分を悪くする場合もあるようだ。ことに中小企業の場合は社長が教祖であり法律でありバイブルでもある。

しかし大手企業では社内では役職に関係なく「○○さん」と呼ぶ、という流れは既に10年前からあるのだ。実行されているかは定かではないが、役職ではなく個人を尊重するという意味では合理的な考えだ。

で、極めて断片的な情報での印象。…うまくいっている会社の社長は自分でコピーをとる。逆に芳しくない会社の社長は必要以上に立派な椅子に座っている。と感じるのは気のせいだろうか。。

●センスの発揮   2003.1.28

非常に美しくハイセンスなデザインのウェブサイトがある。このサイトをデザインしたデザイナに某企業がウェブデザインを依頼する。ところが進めていくうちに段々と恰好悪いお世辞にもハイセンスとは言い難いものに変ぼうしていく、ということがよくある。

そもそもセンスというのはデザイナに限らず誰でも持っているもの。それをどう発揮できるか、という部分がプロのデザイナとそうでない人との違い。自分の個人サイトを自由にデザインすれば、それなりの美しいものはできる。しかし多くの制約の中で同じものを表現するのは簡単ではない。

過去の制作例だけを見てもなかなかデザイナのポテンシャルは分かるものではない。

●誰が使うMacOS X   2003.1.27

今まで数多くのDTP関連の人たちと会ってはいるのだがMacOS Xを使っている人は一人もいなかった。昨年は○版印刷の工場を見学させていただく機会もあったのだが、社内のMacintoshは全て(見学した限り)はOS9が動いていた。

現在販売されているマシンが最後のOS9が動くマシンということで次世代からはMacOS Xオンリーということになるらしい。売れるのだろうか?また日本では多くがDTP用途であるはずなのだが、果たしてこういった人たちが買うのだろうか?

WindowsXPも発売当初は色々と問題が指摘されてはいたが、今となっては結局ディファクトスタンダートとして当然のように売られ、使われているのだが、MacOS Xも果たしてそうなるのか疑問である。

しかし他に選択肢がないのだからきっとそうなるのだろう。一番儲かるのはAdobe社かもしれぬ。

●判断力   2003.1.26

ケータイはドタキャンの道具であると同時にドタ参させられてしまう道具でもある。特に二次会とかで「今、西口の笑笑にいるんだけど!来いよー!」という調子で。イエデンであれば家族の誰が出るのかわからないのでこんな電話はしないのが普通。

さてケータイでいつでも誰にでも連絡がとれるようになったことで個人の判断力が低下しているのではないかと思うこともある。いつでも上司や責任者の指示を仰ぐことで、切羽詰まったとき、究極の選択を迫られたような状態で、自らの判断で決断するということをしないで済まされてしまうのだ。

これは確かに安全な方法であり、自分の責任を軽くするためのクレバーな選択でもあるのだが、いつまでもそうやっていると最終的な判断をするような立場の人間にはなれなくなってしまうのではないか。ということは、もはや一人の人間が決断をくだすのではなく、瞬時により多くの情報を収集して複数の人間が総括的に決断する、ということになっていくのだろうか。クイズ$ミリオネラのライフラインのように。。

●最高速度   2003.1.25

2003年にはCPUの最高速度は約5GHzとなるなどと言われているようだ。俺のパソコンはPentiumの○○だ!どうだ速いだろう!というのが自慢になってもいるようだ。

しかしこれは例えば最高速度が300kmのクルマのようなもので、実際に100kmまでしか出すことのできない日本の高速道路ではあまり意味がない。100kmで走るのであれば、最高速度が180kmぐらいのクルマのほうが安定する。300kmのクルマは200kmぐらいでアウトバーンを走るときに安定するのであって100kmは徐行に等しい。

まあパソコンの場合はクルマほどメカ的なマシンではないので、やはり最高速度は速いにこしたことはないのだが、問題はそんなに速いマシンで何をするのか?ということ。ゲームと年賀状とワープロぐらいしかやらない人にとってはあまり関係ないし、インターネットでもアナログで繋いでいる人にとってもあまり効果はない。

ファイルを捜すときにスクロールが速すぎて目が追い付いていかない…なんてことになるだけの場合もあるようだ。

●アクセスはいらない   2003.1.24

アクセスカウンターのことは何度か書いたが、これはインターネット特有のものかというとそうではない。お店でも会社でも来場者の数を数えて毎日表示するというのは不可能ではない。しかしそんなことをしたところで経営側の自己満足以外のなにものだもない。客には関係ないのだ。インターネットがオタッキーを引きずっている一時的な現象ということかもしれない。いずれにしてもカウンターは無くなる傾向にあるようだ。

と同時にウェブページそのものが、必ずしも多くのアクセスを期待するものではない。売上げが上がればアクセスは少なくても良い。また、一部の限られた人にじっくり見てもらえば良い、不特定多数の人に見られることは望まない、というサイトもあるようだ。

●HDへのバックアップ   2003.1.23

CPUが速くなるとコピーも速くできるようになる。回線速度が速くなればアップロードも速くできる。当たり前のハナシではあるのだが、気が付いてみると今までHDにバックアップしていたウェブページのデータが必要なくなっていた。

MOにコピーしてあるのが本来のバックアップ、サーバにアップしてあるのが本物のデータであり、ある意味バックアップも兼ねている。この2つが同時に消滅するということは大地震か戦争でもない限りは考えづらい。だから同じものをHDにご丁寧に保存しておくことはない。

うっかりとMOのデータをそのまま加工してドライブが逝ってしまう可能性は若干残ってはいるものの、広大になているHDのディスクスペースはのびのびと使えるようになった。

●とは?   2003.1.22

検索サイトを利用するほとんどの場合が1ワードしか入れていないらしい。だから膨大な量の検索結果に面喰らって「インターネットは使いづらい」ということになるのだ。

現在Googleでは30億ものページが検索対象になっているのだから一般の辞書に載っている単語数の5万や10万では1語につき1000や2000の検索結果は出てくるであろうことは想像がつくはず。

かといって3ワード、4ワードと入れると、意外にも該当するページがなかったりもする。この時点で諦めてしまう人も多いようだ。

単に分からない単語の意味を調べる時、ただその単語を入れただけでは膨大な結果となってしまう。では他にどんな単語を入れれば良いか?と悩む前に、その単語の後に「とは?」と入れてみるとよい。妥当な回答がすぐに見つかる場合が多い。

●スパゲッティ   2003.1.21

パソコンやオーディオ機器の背面に溢れるケーブル類のコトをスパゲッティと言う。最近ではワイアレスの周辺機器やUSBやIEEE1394の普及で機器同士を接続する麺の数は減ってはきているものの、周辺機器そのものの種類は増えているのでトータルでのパスタの量は、どちらかというと増加する傾向にあるように思える。

さてこのスパゲッティをどう処理するかというのは大変悩むところである。一度セッティングをしてみたものの、コネクター形状が合わなかったり、ケーブルが短くて届かなかったりと、何度も近所のPCショップや電気屋に走ったという経験は多くの人が持っているはず。

ではどうすればいいのか?基本的にはコンセプトの問題。周辺機器を含め理想的な配置を維持し、そのために必要なスパゲッティを費用を惜しまずに揃える、またはスパゲッティを最小限の押さえるための機器の配置を考える、のどちらかである。

●ALTタグ   2003.1.20

最近は国内の有名サイトでもあまり使われなってきているALTタグ。さすがにNEWS系サイトでは主な画像には入っているが、細かな画像はALT=""というように空欄になっているものが目立つ。

実際問題としてクライアントからALTタグを入れて欲しいという要求はほとんど無いし、逆にALTタグを入れたところで、そのことを評価してもらえることも無ければその分を請求するというわけにもいかない。となると手間のかかるALTタグを入れることはウェブデザイナにとって何のメリットもない。

特にクライアントの度重なる画像の変更依頼に対していちいち何と表示させるのかを考えるだけでも大変な手間なのだ。増してこれだけBBが普及してくると画像表示までにALTを表示するということ自体が意味がないし、回線の状況等によって画像が表示されないということもほとんどなくなってきている。またもともとブラウザで画像表示をOFFにしている人も滅多にいないはず。

ただし一つだけ心残りなのは、視覚障害者に対する配慮。。

●Apple Store   2003.1.18

もういい加減古くなったMacintoshを買い替えなければどうにもならくななってきたので、某PCショップに行った。ところがG4マシンは在庫がなく注文しても最低でも2週間、最悪2ヶ月かかるとのこと。しかも価格もこれといって安いわけではない。ついでにメモリやHDやその他装備もカスタマイズできないという。

仕方がないのでApple Storeで注文した。すると入金して2日後に発送したとの連絡。もちろんカスタマイズもされている。

こうなると店で買うメリットは何もないのではないか。まあ、強いてあげれば「お買い物に行く」というわくわく感があるかもしれないが、それは主たる目的でも何でもないし、店に行くこと自体が時間の無駄でもある。

PCに限らず自動車等の高額商品もネットで買うことへの抵抗がどんどん少なくなってきている。従来型の実店舗の販売が厳しくなってくるのは当然のようにも思える。

●優秀な人材   2003.1.17

万年最下位のプロ野球チームがチーム再建のために守備のスペシャリストを育成する方針をとった。本当は打って守れて走れる選手が欲しいのだが、そこまで才能のある選手はいないようでもあったし、他チームからトレードするほどの資金もなかった。

そして1人の選手が守備専門要員としてベンチ入りし、守備要員としてチームのピンチを幾度となく救った。しかしこの選手、練習をさせてみたらバッティングもそこそこ上手く上達も早い、また走塁も上手く、盗塁王を狙えるまでになった。気がつけばチームにとってかかせない主力選手となっていた。

ところがFA権を取得してすぐに他の人気チームに行ってしまった。なんてことはどんな業界にもあるようだ。「○○ができなくても○○さえきちんとできるような人材が欲しい」といっても1つのことがきちんとできる人材は複数のこともちゃんとできて、逆に1つのことができない人は何もできないということが、よくあるようだ。

●確率   2003.1.16

富士山の頂上からボールを転がす。たぶん数百m転がったあたりで岩にはさまったり溝にはまったりして止まってしまうだろう。これを100個ぐらい転がせば、中には木のはえているところまで到達するボールもあるかもしれない。しかしそれでも茂みに埋もれたり、ヤブに紛れたりしてそこで止まってしまうだろう。

これを1億個転がしたらどうだろうか?1個ぐらいはふもとまで到達するかもしれない、いや100個は行くかもしれない。いずれにしないとやってみないと分からない。また、最初の1億個のうち10個がふもとに届いたとしても、次の1億個では1個も届かないかもしれない。

パソコンがフリーズするのも、たまたま1個がふもとまで届いてしまったようなもの(癌の発病もこういったことかもしれない)。だからその原因は、「傾斜が急過ぎた」「岩が少なかった」「木が少ない場所を通った」と色々とあるが、それを改善すれば解決するというものではない。ちょっと例えが強引?

●赤字   2003.1.15

起業して最初の年でいきなり黒字を出すというのは難しいかもしれない。将来のことを考えて、とか、最初は勉強!とか言って、何年か後に健全な運営を期待する、そして相応の人材や技術、ノウハウもある。だから最初の年が赤字でも心配することはない!という考え方が今までは通用してきた。

しかし今はどうもそうでもないらしい。赤字になるならば起業するな!ということらしいのだ。どんな素晴らしい技術やノウハウを持っていても、いつ、どこから、これに勝ったものが出て来るか分からない。だから起業した途端にすぐに利益を出す構造にしておかなければいけない。

ファームで鍛えて育てている余裕は無く、即戦力になる人材が求められているというのも似たような状況だろう。それほど緊迫しているようだ。

●流れ   2003.1.14

戦後の高度成長期からバブルまでの間、川は凄まじい勢いで激流となり流れていた。川面には沢山の船が浮かび、その激流の中を邁進していた。

流れが早過ぎて転覆する船もあれば後から来た他の船に追突されて沈む船もある。しかし多くの船はその激流に乗り、極めて短時間のうちに相当に遠くまで進むことが出来た。

しかし今、その流れは停滞している。時には海の満潮の影響で逆流することもある。船はなかなか前へ進まない。殊に今まで激流の上で進む手立てしか知らなかった船は、自ら漕いで進むという手段を忘れている。

激流を再び!と祈っている暇に、なぜ流れが止まった?と他人に喰ってかかる暇に、どうしたら進むかを考えなければならない。

●日本アートアカデミー   2003.1.13

一昨日、日本アートアカデミーの表彰式に行ってきました。そして皆様の投票の効果もあり似顔絵大賞(グランプリ)をゲットできました。

日本アートアカデミー協会は多くのボランティアによって運営されており、ウェブサイトのほうもボランティアで制作されているため、なかなか更新ができないとのことです。http://www.jaaa.or.jp/

このサイトが更新されましたら、表彰式のTVでのオンエア日時や作品の画像等も公開されるものと思います。作品は当日会場で図録をいただいていますので、これをスキャンすれば掲載できますが、まあ、それも問題がありそうなのでオフィシャルサイトで公開されるまでお待ち下さい。また、オンエアはテレビ朝日系列で、関東では2月前半ぐらいになると思います。

●選択   2003.1.12

テキストエディタで、例えばindex.htmlのdとeの間にカーソルを置いてダブルクリックすると「index.html」というテキスト全体(10文字)、またはindexという5文字が選択される。これはindex.htmlという文字を端からドラッグして選択するのに比べると格段に早い。

テキストの中の一部の文字列を選択するとき、さらにデスクトップのファイルのファイル名を選択するときに、常に文字を端からドラッグしている人がいるようだが、これは時間の浪費。特に大量のテキストファイルを修正するときは、このダブルクリックによる選択を使うことでかなりの効率化となる。

ダブルクリックで選択される範囲はソフトやOSによって異なり、.や-や_を含む英数の範囲で、"やスペースは含まない、かなのみ、漢字を含めた日本語をすべて、という設定とかができると作業が早くなるはずだが、こういった設定は通常無いようだ。

●CGIを使わない   2003.1.11

ウェブデザインの仕事を受けるとき、直接制作を行う人間とクライアントの間に複数の業者(デザイン事務所や広告代理店)が入るコトがある。と、これは失礼な書き方であり、正確にはデザイン事務所や広告代理店を経由した仕事をやらせていただくことがあるわけである。

しかしこれらの中間の人たちがウェブのコトを理解していないというケースも多い。ウェブデータが完成しても、実際にアップする際にはそのサーバに合わせてカウンターやメールフォームのCGIを呼び出す部分のタグを書き加えなければならないのだが、このサーバに関連する情報がなかなか伝わって来ないのだ。

そのために公開までに時間がかかってしまうため、これらCGI絡みの部分は最初から作らないほうが何かと有利ということになる。

だからカウンターやメールフォームの無いちょっとカッコ良さげなウェブサイトが多いのだ。

●フレームを切る   2003.1.10

これだけBBが普及するとフレームの必要性も薄れてきた。しかしどうしてもフレームを使わなければいけないという場合もある。以下その1例。

CSSで{ position: absolute; top: 21px; left: 19px; visibility: hidden }というような、レイヤーで画像データを特定の位置に表示するような時に(top: 21px; left: 19pというような座標で指示)、この位置の表示がInternet ExplorerとNetscapeでは微妙に異なり、これを同じにするためには、BODYのオプション、topmargin=0 leftmargin=0を使い、ブラウザ画面の左と上から、正確な位置出しが可能になる。

ところが、この topmargin=0 leftmargin=0はNetscapeでは対応されていない、とものの本には書かれている。

ところが、この topmargin=0 leftmargin=0はNetscapeでもフレームの中でのみ有効になる(厳密にはそれでも1ピクセルずつズレる)。

というわけで異例かもしれないが、あえてフレームで切っているケースでした。

もちろんJavaScriptでブラウザ判別して違うファイルに振り分けるという方法もあるが、この場合は更新の手間が2倍になるのこと、またはブラウザの「戻る」ボタンが正常に反応しなくなるので、あまり使いたくはない。

●NTT   2003.1.9

青色申告の決算書を書く時期になってきたが、毎月の通信費を見ると、ほぼ100%をNTTに支払っているということになる。これを1年間、そして毎年払っているのだ。恐らく多くの人がこれに近い状況ではないのだろうか。そしてこれから先もきっと払い続ければならないのだろう。NTTが肥大化するわけだ。

決してNTTを全面的に批判するわけではなく、中にはリーズナブルで有用なサービスも色々とあり重宝しているのも事実。逆に今NTTがなくなったら困るのは我々利用者でもある。

しかし中にはどう考えてもNTTのぼろ儲けじゃあないか?というサービスや、どう考えても出展者には利益のないウェブサービス等もある。これらはNTTという看板だけで何とかしようという良からぬ企てとしか思えない。

また、私は元NTTと名乗る人物が色んなところに出没し、その昔とった何とやらを有効利用してIT関連業界で幅をきかせているというようなケースも見受けられる。まだまだNTTの看板の力は偉大であるようだ。

●ハンディキャップ   2003.1.8

ゴルフやボーリングにはハンディキャップというものがある。ハンディキャップとは、力を平均化するために優者に課す負担であると同時に心身障害などの不利な条件の事を言う。心身障害者は英語ではhandicap person。

例えば英語が全く出来ない人がアメリカで1人で突然暮らすことになれば、その人はhandicap personとなる。つまり障害者ということだ。車椅子で英語が喋れる人のほうがよほど不自由は少ない。

また車椅子でサッカーを楽しんでいる人たちは、その競技をする上ではhandicap personではない。他のプレーヤーに対して不利な条件は無いからだ。

そう考えると日本語の「障害者」という言葉はいささか差別的な臭いが強いように感じる。さらには「健常者」というのはいかがなものか。人は色々な環境や状況によってhandicap personになったりならなかったりするはず。このへんの、画一化を好む、区切りたがる、普通でいたがる気持ち、が色々なところで障壁になっているようにも思うのだが。。

●</td>   2003.1.7

HTMLは基本的にソースの記述の中での改行は表示内容に影響はないとされている。しかし例外が</a>と</td>。この2つはその前のタグとの間で改行することで、表示内容が変わる場合がある。</a>の場合、例えば
<img src="a01.gif">
</a>
と改行すると、画像a01.gifの右下に短いライン(リンク色)が表示されるコトがある(Netscape)。

また同じように改行を入れた</td>では、表示に微妙なズレが生じる(ほとんどのブラウザ)。これが実に気持ち悪いズレ方なのである。ぱっと見は気がつかない程度ではあるが、よく見ると明らかにズレているというもの。制作途中で気がつく場合も多い。

さらに改行だけでなく</td>の前にスペースが入った場合でも表示にズレが生じる。そして問題はその原因が</td>の前の改行やスペースであるということに気がつくまでに、通常かなりの時間を費やすということ。特にホームページエディタでは、なぜかこのスペースが勝手に入ってしまうこともあるようだ。

●目分量   2003.1.6

Adobe Illustratorを使って版下を作る、又はウェブデザインのベースになる画像をPhotoshopで作るとき、テキストの各行のアタマや上下の位置合わせ等で画面を拡大表示しながら寸分たがわず位置出しする。

こういった作業を得意とする、又は徹底して行わないと気が済まないという人も多いことだろう。

しかしHTMLやWordのように放っておいても各行のアタマの位置が合うはずの環境を見てみると、必ずしも美しいレイアウトというわけではない。「つ」で始まる行と「し」で始まる行では、「し」のほうが多少内側に入り込んだほうが美しいのである。また、画像のアウトラインと文字のアタマを合わせる場合は、一般的に画像を内側にズラしたほうが落ち着く。

そしてこれらの微妙な位置調整は画面を拡大して行なうことは非常に難しい。あくまでも原寸(に近い)で表示してから行う必要があり、そのときに基準になるのが「目分量」である。デザイナはこの目分量がどこまで使えるかによって作業の効率化と完成度を上げることができるのだ。

●スピーカー   2003.1.5

パソコン用のスピーカーも色々とあり、一般的にはパソコンの周辺機器の1つとして捉えられているようでもあるのだが、これはCD-ROMやDVD、プリンターやスキャナとは全く異なるデバイスなのではないか?

まずは歴史が違う、と同時に極めて原始的なデバイスでもある。ようするに100年前からその基本構造が変わっておらず、特にその性能が向上しているというものでもない。素人でもスピーカーのユニットさえ買ってくれば簡単に自作することもできるし、部品点数も極端に少なく、基本的にはでかい箱に入れて密閉すれば良い音が出る。

そんなスピーカーがパソコン雑誌で外付けHDと同じページに掲載されて、しかもその評価がもっともらしく書かれていたとすると、もう、これは何と言うか、ちょっと笑ってしまう。

仮に30年ぐらい昔のいわゆる「ステレオ」のスピーカーをはずしてパソコンにつないでみたとしても、きっとその音は、今売られているパソコン用スピーカーよりも、壊れていない限り、良いはず。

●終わりが無い   2003.1.4

ウェブデザインで最も恐ろしいのは「終わりが無い」こと。そもそもデザインというものは、その背景に「商用」という目的があり、確実に納期というものがある。

グラフィックデザインであれば「もう製版しちゃった」とか「もう印刷が終わってる」となった場合には、そうそう簡単に変更や修正ができない。また、工業デザインであれば「もう金型加工が始まっている」とか「ラインが稼動している」となったら変更、修正するためには膨大なおカネがかかることになる。

ところがウェブデザインでは、たとえアップロードして公開してプレスリリースした後であっても、変更も修正も追加も削除も簡単にできてしまうのだ。しかも人件費以外はほとんど必要ない。

だからやり手のクライアントの餌食になってしまった場合、または我がままなクライアントに関わってしまった場合、いつまでたっても仕事が終わらないとういうことになる。下手をすれば恒久的にタダ働きさせられるというコトにも。

まあ、制作側のミスの修正がいつでも出来るということの代償ということにもなるのだが…

●辞書でタグを   2003.1.3

辞書機能を有効に使うことで瞬時にして文章をかくことができる。「い」で「いつもお世話になっております。」とか「あ」で「ありがとうございます。」とか。

何も日本語に限ったものでもなく「ま」で「Macintosh」、「い」で「Internet Explorer」とか、頻繁に使う横文字も登録しておくと便利。

さらに頻繁に使うHTMLのタグにも利用できる。ただし「かな」に切り替えてからの使用になるので、それでも便利、と思われるものに限られるのだが、例えば「りんく」で「<a href="★" target=_blank></a>」と登録しておく。これはフルパスのURLを★の部分と>と<の間にペーストすることでリンクが書けるというもの。

それからHTMLで「<」と「>」はタグとして認識されるので、主にHTMLの記述例を紹介するときなどは、「<」と「>」の代わりに「&lt;」と「&gt;」(ソース上では半角)と書く。これも1つの原稿から多数の箇所に使わなければならないので、全角の「<」で「&lt;」、「>」で「&gt;」と変換できるように辞書登録しておくと便利。この文中(ソース)にもいくつか使われている。

●文字の強調   2003.1.2

何度か書いてはいるが、初心者が作るホームページで、テキスト中の単語を、何でもかんでも「強調」するあまり、一体何が言いたいのかわからなく読む気も起こらない、ついでにどの文字がリンクしているのかも分からない、というのがある。

比較的簡単に文字のサイズや色を変えることができるため、それをやったこうが効果的であると勘違いしているらしい。

文章というのは、基本的には「読めば分かる」ものであって、強調したい内容は文面や見出しで補う、ものであるはず。

仮に新聞や小説の文章に、参考書みたいにボールドや色違いの文字があちこちに入っていたとしたら、もーこれは読みづらい。

●肩書き   2003.1.1

名刺交換をすると裏面にやたらと沢山の肩書きが印刷してある場合がある。政治家やコンサルであればこれは問題ないのだが、デザイナやウェブの仕事を受注する営業マンやプランナーはこれはやらないほうが良い。

例えば自分がかかる医者が、外科も内科も小児科もやります。医療コンサルや介護についてもご相談下さい。薬事に関するご質問もどうぞ、なんていうよりも、「外科」一本の医者にかかったほうが安心なのだ。

とかくウェブの場合は、DTP、印刷、デザイン、ホームページ制作、なんていう順序で書かれた営業マンの名刺が多いようだが、「ウェブページ制作デザイン専門」にしたほうが仕事は取りやすいのではないかと思う。もっとも抱合せで取る場合もあるので一概には言えないが。

とにかく肩書きは「見せびらかす」ものではなく「使い分ける」ものであろう。
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