2003年3月

●質問しない   2003.3.31

WEBデザインの仕事の依頼があるとき、まず最初に「現在のサイトをリニューアルしたいが、いくらぐらいかかるか見積りを出して欲しい」のいう問い合わせが来ることが多い。

ところがいったい何をどうリニューアルするのか、何ページぐらいになるのか、コンテンツは今のままでいいのか、文章の原稿は支給してもらえるのか、新たに写真撮影は必要なのか、ドメインはどうするのか、リニューアルした後の更新はどうするのか、等々まったくもってわからないのである。

しかしここで上記のような質問をしてはいけない!質問したところで先方はそんなことは考えていないのだ。だから質問が来ると「ごちゃごちゃと面倒臭いなァ、とにかく数字だけ出してくれればいいのに…」という心境になる。

質問は一切しないで、今までのサイトを見た上で、何をどうすれば良いのか提案を含めて見積りを出してしまえば良い。場合によっては複数の案を。

質問を何度もして条件が揃ってからの作業は楽である。しかし同時に誰でも出来る作業にもなる。最初のアプローチの時点で、そこにどう「提案」を含めるかが、デザイナが勝ち残るための重要なポイントとなる。

●苦しい時の青頼み   2003.3.30

デザイン業界では古くから言い伝えられている提言である。何色にしようかと迷ったときにはとにかく青を基調にしておけば問題が起こる可能性は少ないというもの。ウェブについてももろにこの提言が当てはまる。

多くの場合、背景が白、基調が青、その他モノトーン系の中間色にグリーン系、紫系で味付けをすれば品良くクールにまとまり、クライアントにも受けも良い。逆に青以外の色を基調にする場合にはそれなりの理由が必要になる。コーポレートカラーが赤だから基調は赤、環境問題を強調したいので基調はグリーン、とにかく目立ちたいので黄色と赤、高貴な商品イメージを訴求したいので基調は紫、メカニックなイメージを出したいのでモノトーンを基調に、などなどである。

しかし実際にはコーポレートカラーもなく、扱っている商品からイメージされる色もなくいような場合は結局は青ということになる。また青という色自体が空気遠近法に使われる色、つまり空気の色であり、毎日見ている色ということもあり、とりあえず万人に馴染むということもあるのだろう。

●イベント好き   2003.3.29

とにかくイベントや催しものを企画するのが好きな人がいる。何かあると新しい仲間を集めて異業種交流会をやろう!とか、有名人を呼んでパーティーを開こう!とか。しかしそうやって企画のアイディアを出すのは良いのだが、1つのイベントを開催するためには相当な労力を実際には要する。地味で着実な仕事が出来る裏方的な人材が必要なのだ。

ところがアイディアばかり出すイベント好きな人に限って地味な仕事はやりたがらない、というかやらない、というかそういった作業を誰かがやらなければ実現できないということを理解していない。結局は周りの人が時間を割いて苦労したにもかかわらず、そのイベントが成功したあかつきにはあたかも自分がやったみたいなコトを吹聴して回るのである。

まあ恐らくはこういったイベント好きな人はイベントを開催するための本当の苦労を知らないまま一生を終えるのであろうが、何でそうやって周囲に迷惑をかけながらもイベントを企画するのかというと、要するに人恋しいだけなのではないかとも思える。

●続・Macフリーズ物語-最終回   2003.3.28

前回同様8話までといかなくても4〜5回はこのテーマが続くのではないかと思っていたのだが2話目にして最終回となってしまった。というのも一昨日の夕方に福山通運が持って行ったMacが今日の昼前に同じ福山通運のトラックで帰ってきたのだ。もちろん全快して。

まあ、この対応の早さは評価に値するが、その前にこれだけ壊れるほうが問題か。修理伝票を見ると、ロジックボードとハードディスクの交換とある。ロジックボードは今回で2回目の交換。結局このロジックボードの他、3回の修理でメモリー、MPU、ハードディスクが交換されたわけで、残っているのはマザーボードとCDドライブとその他諸々のカード類。中身の約半分が入れ代わったわけである。

新品になったので良いかといっても、1〜2ヶ月違いの新品なのでどっちが新しく生産されたものかは分からないので特に喜ばしいことでもない。

それにしてもこれだけ取り替えちゃうと、この1台を販売したことによる利益は明らかにマイナスになっているはず。こんなことで大丈夫なのかと心配にもなるAppleの経営。逆にこの程度の故障率を考慮した価格設定をしていたとすればけしからん話でもある。

●続・Macフリーズ物語-1   2003.3.27

また入院した。先に退院した後は順調に働いていたのだが、NN7を使用中に突然フリーズ。原因はNN7関連の初期設定関連ファイルの破損。このファイルがコピーもできなければゴミ箱に入れた後の消去もできない。いろいろといじくって何とか消去することはできたが、Disk First Aidで修復できないエラーが残ったまま。使用には影響はないが気味が悪いので結局全消去リストアする。

リストアで全て問題は解決し、また順調に動いていたのだが、1日半ほど経ってまたフリーズ。今度はなんとリストアCDからの起動もできない。サポートの電話の指示に従い色々とてを尽くしたが結局ダメ。さすがに3度目ともなるとサポートの修理担当は謝りまくり状態ではあったが既にこちらは馴れているのでどうということはない。その日の夕方には福山通運のトラックがとりにきた。あの見なれた緑のトラックだ。

●小出し   2003.3.26

WEBに限らずデザインを進めていく過程で「途中段階で見せて欲しい」という要求がある。これは場合によっては危険。通常クライアントは途中を見て完成を想像するということはあまり無い。どちらかというと未完成の部分に不安を感じてしまう。

従って出来るだけ完成に近い形、一般的に全体像がイメージできる段階になるまでは見せないほうが良い。未完成の部分は決して空白にしてはいけない。必ず代用品を入れて体裁だけは整えておこう。

また、ちょっと進むたびにその経過をクライアントに報告する、つまり小出しにするというのも望ましくない。完成品を見たときの感動がなくなるのだ。

また逆に仕事を発注する側も資料や情報を小出しにするのは良いことではない。出される度にその分、作業が進むというわけではない。ある程度まとまった量になるまで作業はスタートしないのだ(最後の詰めの段階で、納期が迫っていれば別であるが)。しかし小出しにした方はその分相手の作業も進んでいると勘違いしているケースも多いようだ。

●折衷案   2003.3.25

WEBに限らずデザイン全般に言えるコトなのだが、60代の男性と20代の女性では明らかに好みが異なり、モノによってはこの両方が対象ユーザーに含まれてしまう場合がある。また悪いコトにこのどちらの人たちも押し並べて「うるさい」のである。困ったものだ。

結果として折衷案にならざるを得ない。両方が100%納得できるデザインなどはそうそう簡単に成り立つものではない。で、その後の尻拭い的言い訳活動を行うハメになったりもする。

「いや〜おっしゃってることはごもっともなんですよ、最初はそのような案もあったんですが…いや実は、ジジイたちが『それじゃあダメだ!』って言うんですよ。なんせ昔のまんまの感覚なんで…」とか「本来は私もそういった方向が正しいと思うのですが、なんせガキどもがそれじゃ納得しないんですよ。未だ本質というものが分かってないんで仕方ないんですが…」とか。 情けないハナシであるが仕方がない。

●できない人   2003.3.24

スキー場で事故が起こると「そもそもスキー場なんてものがあるからいけないんだ!」と言うのは決まってスキーのできない人。 昭和50年頃に交通事故が多発して交通戦争という言葉ができたころ「クルマなんてもんがあるからいけないんだ!」と多くの人が言った。しかしその多くの人の多くは、免許とクルマを持ってない人だった。

身代金目当ての誘拐事件が起こると「電話なんてもんがあるからこういう事件が起こるんだ!」と言っていたのは、今では信じられないかもしれないが、昭和40年代の大半の家庭がそうであった電話の無い家の人たちである。

自分で「できない」「持っていない」という引け目から解放されたいがために否定するという稚拙な心理がそこにあるようだ。なので今どき「パソコンなんてないほうがいい」とか「インターネットなんてもんがあるからいけないんだ」などと言っているのは決まってパソコンができない人たちである。

●てんこ盛り   2003.3.23

アニメのサイトの中にあるリンク集のページ。クリックしてみると、剣道の県大会で3位になったとかならないとか。まあ、単に知り合いのサイトということなのだろうが、見るほうにしてみれば「何で剣道?」と思ってしまう。まあ、これが個人のサイトならともかく、企業のサイトでも似たような「何じゃこりゃ?」をたまに見かける。

ある運送会社のサイト。社長の趣味の家庭菜園の写真が何枚も何枚も載っていて、今日は何が収穫できたとかできないとか。まあ、趣味なんだから何を載せようが自由ではあるが、企業のサイトはその業務や実績を見に来るわけで、野菜は関係ない。どうしても載せたいのなら完全な別サイトとして公開すれば良いのだ。

不要にサイト内を色々なコンテンツでてんこ盛りにしてしまうと見てるほうはわけがわからなくなる。コンテンツが多ければいいというものではない。

●パソコンのできる人   2003.3.22

世の中には2種類の人間がいる。それはパソコンができる人とパソコンができない人。と、パソコンのできない人は思っているようだ。パソコンができる人はみんなWordやExcelが使えてメールをどんどん出していると。

しかし実際には、かなり高度なCADを使って建築図面を書いている人がメールは1度も使ったことがない、なんていうのはよくある話。Macintoshユーザーの中にはWordやExcelを一切使ったことがないという人も多い。

パソコンを使う、というのは「字を書く」みたいなもの。字を書く仕事でも、小説家もいれば新聞記者もいる。書道家、教師、コピーライター、翻訳家、編集者、代筆業、学生、その業種は様々であり、パソコンを使った職種も多種多用である。

普段パソコンで仕事をしているとうだけで、何でもかんでも質問しないで欲しいものだ。

●Macフリーズ物語-オマケ   2003.3.21

前回で最終回と書きつつも…。それにしても何で1回目の修理のときには現場でフリーズしなかったのだろうか?医者に行ったとたんに元気になるという人みたいなものなのか?と考えたところでどうなるわけでもないし、もう治ったのだから良しとしよう。

あとちょっと困ったのはこのマシンには8000番代のモデルNo.があるのだが、これがマシンにも取り説にも保証書にも記されていない。AppleStoreで公開しているときはこのモデルNo.で購入したはずなのだが、購入後すぐに1GHzDualのマシンがなくなってしまったので、未だにこの8000番代のモデルNo.は分からないままである。その代わりに「お客さまお問い合わせNo.」とか「修理お預かりNo.」とかいう番号を沢山もらえた。オマケなので短い。

●目新しさ   2003.3.20

ある工場のラインでデジカメが流れていた。メタリック調でスクエアシェイプの製品である。その製品が1ヶ月ほど流れた後OEM(相手先ブランドにより販売することを目的とした生産、つまり別ブランド)製品が流れることになった。これはラウンドシェイプで女性をターゲットにデザインされたデジカメであった。

今まで1ヶ月間同じスクエアシェイプの製品ばかり眺めて続けていた工場のラインで働く人たちにとっては、このラウドシェイプのデザインが非常に新鮮に見えたのである。と、これはある意味当然のこと。

毎朝目玉焼きを1ヶ月食べ続け、突然納豆が出てきたら新鮮に感じるとの同じこと。これは納豆と目玉焼きが逆であったとしても結果は同じである。

さてそのラウンドシェイプが新鮮に見えたあまりに、ラインで働く一人の係長がデザイン部に直訴に行った。「このデザインは素晴らしい!我が社でもこのようなデザインの製品を作れば絶対に売れるはずだ!」と、ラウンドシェイプのデジカメを持って。デザイン部で相手にされなかったのは言うまでもない。納豆と目玉焼き、どっちも続ければ飽きるのだ。

●Macフリーズ物語-最終回   2003.3.19

最終回なので結果的にMacは治るのである。治らないので捨ててしまったなどということはしない。高かったのだ。

最後の決断、それは2回目の修理に出すこと。そのためにはハードに原因があるとしか考えられないということを順序立ててロジカルに説明しなければならない。ここに至るまでにリストアすること6回、サポートに電話すること10回以上、フリーズするまでの平均時間の記録や潰していった要因の数々、2回目の修理に出すには充分な条件は揃っていたのでサポートの担当者もすぐに理解し、その日の夕方に回収に来た。

そして数日後、修理の終わったマシンが戻ってきた。さすがに今度は一切フリーズしないでサクサクと動く。最初にフリーズの原因と疑ったアプリもほとんどインストールしたが、まったくもって問題なく動く。修理記録票を見ると「MPUの交換」と一行書いてある。要は買った時にMPU(Micro Processing Unit)がぶっ壊れていたというだけの話しではないか。

まあ、なんとMPUが原因であると分かるまでに手間のかかったこと。しかし最初に「MPUを交換して欲しい」と言ったところで対応してくれなかったであろう。

いやーパソコンというのはこんなに面倒なものかと実感した。ということでこの話は終わり。

●WEBデザイナの方針   2003.3.18

WEBデザイナの中には「おれはフレームは嫌いだから使わない」「ホームページエディタは邪道だ」「スタイルシートでフォントサイズを固定するのは間違っている」「ネスケでもきちんと再現できないとプロではない」「動かないページなんかプロの作るものではない」などなど、色々と己の方針を偉そうに言う人がいる。

しかしもはやホームページとかウェブサイトとかいうものがひと括りでは語れなくなってきている。フレームを使うようにクライアントから要求される場合もある。ホームページエディタで瞬間的に作ってしまった方が手っ取り早い場合もある。スタイルシートでフォントサイズをがちがちに固定したデザイン優先のページを作らなければいけない場合もある。ネスケを無視しても何も問題ない場合もあれば、文字だけで表現して動画などは一切必要ないページも作らなければならない。

クライアントあってのデザイナーである。ヘンに己の方針などを貫く必要はない。まあ、中には「おれはフレームは嫌いだから使わない」と言っているの理由は、実はその人はフレームを使ったコトがなかった、なんてコトもあるのだが。。

●Macフリーズ物語-7   2003.3.17

まずは電源、といってもコンセント。これはとりあえずテーブルタップをパスして壁のコンセントに直接差し込む。これぐらいしかやることは無いのだ。そして結果は改善されず。

次にキーボード。iMacの用のものと付け替えてみる。また、キーボードをパスしてUSBに直接マウスを接続して操作してみる。しかし結果はNG。同様にマウスも他のマシンの物を付け替えてみたが結果は同じ。

残るはモニター。これは正直言って非常に考えづらい。その上、付け替えて試してみるモニターは無かった。しかし何らかの方法でモニターが犯人でないとこは検証しなければならない。

とりあえずは使用しているモニターのメーカーであるSONYのサポートに電話して事情を説明し、今までにそのような報告がないかどうか、物理的に可能性はあるのかどうかを聞いてみた。疑っているわけではなく、Mac本体に原因があるであろうコトを検証するために聞いているという旨を説明するのに気を使いつつ。

その結果、そもそもモニターというのはパソコン本体からの信号を表示するだけの役割なので、モニターが原因でフリーズすることは物理的にあり得ない。また、過去にそのような問題が発生した記録は無い。とのことであった。 さてそうなると問題はやはりMac本体か……続く

●ロケーション   2003.3.16

郊外の住宅街にオープンしたちょっとオシャレなブティック。開店当初はそこそこの売り上げを保っていたのであるが、半年もすると段々と商品が売れなくなってきた。

たまたま問屋から作業用のジャンパーを安く分けてもらったので、これを店頭に並べたところ意外にもあっという間に売れた。次に小中学生用の体操着を置いたところ、これも売れた。ツナギもニッカポッカも売れる。上履きや地下足袋も売れる。ところがちょっと高級なブランドものは全く売れない。

そして一年後には完全な作業服&日用衣料専門店に変ぼうしていた。洗剤やスリッパまで売っている。はてさてブティックを夢見た経営者はどんな心境なのだろうか?

商売には、ターゲットユーザーの絞り込みも大切であるが、そのターゲットがどのくらいその地域に生息しているかという調査も必要である。ロケーションを誤ると、とんでもない結果となるようだ。

●Macフリーズ物語-6   2003.3.15

さてB`sCrewのように全体の構成に関わるようなものならともかく、Fetchのような限られた機能しかないアプリがフリーズの原因となることは考えづらい。とはいうもののFetchも一応最新のものにバージョンアップしたのだがフリーズは改善されない。

もうこれはハードの問題であるに違いないと思い、修理に出すことにした。サポートに連絡して次の日に引き取りに来た。そしてその次の日に修理担当者から電話が来た。「1日中使ったがフリーズしない」とのこと。しかし予防のため、もっとも可能性が高いと思われるメモリーとロジックボードを交換するとのことであった。

さてメモリーとロジックボードを交換されたマシンが帰ってきたのではあるが、使い始めると、またすぐにフリーズしてしまった。と、こうなってくるともう原因は絞られる。修理の場所とこちらの環境とで異なる部分を1つずつ潰していけばいいのだ。

その異なる(であろう)部分は、電源、キーボード、マウス、モニターの4つである。果たしてこの中に犯人はいるのだろうか。…続く

●主従関係   2003.3.14

社長が従業員に対して絶対的な命令権を持とうとするならば、その社長自身が、技術、知識、経験、社会的地位や人脈等、全て(とまではいかなくてもほとんど)の面で従業員を上回っていなければならない。そうすることで従業員は「うちの社長は凄い→なにをやってもかなわない→尊敬する→信頼する→命令に従う」という図式ができる。

つまり社長は命令して相手を従わせるためには、その前の信頼関係を築く、相手を尊敬させる、という部分で多くの努力をしなければならない。これを怠ったまま、「私が金を払って雇っているのだから」という考えで人を使っても大抵は長続きしない。従業員はすぐに辞めていってしまうのだ。

しかし今の時代、技術、知識、経験等の全てで他人を上回るというのはなかなか難しくなってきた。にもかかわらず、相変わらず自分の命令権だけを優先した雇用形態を改善できない事業所も少なくない。そういう社長に限って「最近の若い者は根性がなくなった!」「最近の若者は我がままで使いものにならん」とか言っているのだ。我がままなのはアンタのほうである。

●Macフリーズ物語-5   2003.3.13

さて3度目のリストアが終了し、B`sCrewも最新版に入れ替えたのであるがフリーズしまくり現象は改善されない。これはもうアプリが原因ではないのではないか?と思うようになってきた。そうなると原因はSCSIボード、USB関連、メモリー、キーボード、電源、HD、つまりハードそのものの欠陥?という可能性が濃厚になってきた。

とはいうものの、現実的にはハードの故障という可能性は非常に低く、ほとんどがアプリや設定、環境の問題でもあるようなのだ。となるとハードの問題と決めつける前に、考えられるソフト面の問題を1つずつ検証して潰していかなければならない。

で、結局は4度目のリストアをすることになるのだが、この時はもうリストアしても改善されないであろうというコトは覚悟の上である。幸いリストアの手順にも慣れてきたので大して面倒とも思わなくなってきた。

というコトではあったのだがこの4度目のリストア終了直後にまたまたフリーズするのであった。このときインストールされていたアプリはFetchのみ。それまではリストア後のアプリの一部や設定ファイルはMOから入れるためにB`sCrewを最初にインストールしていたのだが、この時は他のマシンからFTP経由でダウンロードしようと思い最初にFetchをインストールしておいたのだったが。。…続く

●所有機材一覧   2003.3.12

個人のホームページの「プロフィール」のページに、自分が所有しているマシンとアプリの一覧表を掲載しているのをよく見かける。中にはご丁寧に「筆まめ」まで掲載してあったりもする。何もそこまで…と思いつつ「家族紹介」のページを見ると金魚まで載っているので、ああ、なるほど、とも思わされる。

さて個人のページであれば何を掲載しようが他人から文句を言われる筋合いはないが、プロ、少なくともパソコンを使って仕事をしていて、さらにはそのサイトが仕事の受注窓口ともなってると、この所有機材一覧表には文句もつけたくなる場合が多い。

ただ並べただけでは意味は無い。そこに何らかの個性や訴求が必要なはずである。例えば出力系が充実していて何でもプリントアウトできちゃうぞとか、メディア系のデバイスが充実していて市場に出回っているほとんどのメディアに対応できるとか、WindowsとMacintoshのほとんどのOSをカバーしていてファイル変換が可能であるとか、ある専門分野に特化した専門的な環境を持っているとか、等々である。

こういった特徴がない場合は載せないほうが良い。最近は素人さんでもプロを凌駕するだけの立派な環境を備えている場合が多いのだ。

●Macフリーズ物語-4   2003.3.11

この時点では、やはり何かのアプリが悪さをしている、という可能性が最も高かったので、また最初からアプリを1つずつインストールして動作確認をするしかなかった。というわけで再度リストアした。

ところが、である。リストア後すぐにフリーズしたのだ。この時点でインストールされていたのはフォーマッタのB`sCrewのみ。これがいけなかったのか?とも思い、WEBで調べてみると、一部MOのドライバとして同梱されていたB`sCrewの簡易版がOS9.2で問題があるという記事を見つけた。

そこでB`sCrewの9.2対応バージョンのシェアウェアを購入して古いバージョンを捨てた。SCSI機器を複数接続している関係上、B`sCrew以外にはこれらの機器を一気にマウントする方法はなかったのだ。1台ずつドライバを入れるのは手間であったし、付属のドライバ自体もどこにあるのか把握していなかった。また、付属していたドライバ自体がB`sCrewという周辺機器もあった。

というわけで3度目のリストアをしなければいけない状況になってしまったのだ。

それにしてもフリーズのしかたが毎回決まってポインターが突如として動かなくなるというのもヘンだ。コンクリフトであれば、アプリが予期せぬ理由で終了するとか、爆弾マークの外枠のみが表示されて動かなくなるとか、画面の一部が文字化けするとか、何らかの前兆があるのが一般的なようにも思うのだが……続く

●雇用と妥協   2003.3.10

1人の人間を雇うということは2人で仕事をするということ。それが他人である場合、育った環境、持っているスキル、経験、価値観、考え方、全てにおいて雇い主とは異なる。つまり2人で仕事をする以上は、1人が50%ずつ妥協しなければいけなくなる。

これが4人雇ったとすれば雇い主の権限は20%となってしまうのだ。もちろん雇用している側の事業主は報酬を支払うという立場にあるので、20%以上の権限はあるのだが、いずれにしても100%というわけにはいかない。100%の権限を保つ、つまり自分のやりたいコトだけをやろうとするならば、採用するのは奴隷かロボットにする。または自分で全てやる、のいずれしかない。

事業主が一方的な権限を持つピラミッド型の組織の限界論が囁かれるようになって久しいが、未だに自分がピラミッドの頂点に立って、命令を下すことで事業がうまくいくと思っている人も少なくないようだ。

コラボレーションは従業員ではないし、アウトソーシングは下請けではない。

●Macフリーズ物語-3   2003.3.9

さてリストアは無事に終わった。今度は慎重に、余分なディスクアクセサリやサードパーティーのマイナーなアプリは極力インストールしないようにして、基本的に仕事で使うアプリだけに絞った。ところがフリーズしまくり現象は改善されない。

そこでMac使いにとっては定番である、拡張機能のOS基本以外の使用停止、初期設定の削除、P-RAMの消去、デスクトップファイルの作り直し、Disk First Aidでの検証、と色々と考えられる手段は講じたのだが、一向に改善されない。

サポートに電話をすると、ケーブル類を全て外して再度リストアする、それでダメだったら修理に出してくれ、とのお決まりの解答であった。

悪いことにこのフリーズ現象、発生しない時も稀にあり、そんな時は半日使っても問題ないのであった。ところが一度フリーズし始めると、何度再起動しても5分ぐらい使うと止まってしまうのである。どうも特定のアプリを使うとか、特定の処理をするとか、そういったものとは関係なくフリーズするようであった。…続く

●こたつスイッチ   2003.3.8

こたつスイッチという名称が正式なわけではないが、ようするにこたつの電源コードの途中についている「入・切」のスライド式のON/OFFスイッチのことを勝手にそう呼んでいるのである。

このこたつスイッチが実はパソコンの電源管理に非常に役に立つ。コンセントにプラグを差すときにテーブルタップとプラグの間にこたつスイッチのプラグ&ジャック部をかませる。そこから伸びたワイアー(電源コード)の先っぽに「入・切」のスライド式のON/OFFスイッチがついているというもの。これをOFFにすれば、こたつスイッチのプラグ&ジャック部に差したプラグから先のデバイスは電源OFFとなる。

SCSI機器はパソコン本体よりも先に電源を入れなければいけないし、ルータやモデムは使っていないときは電源を切るのがセキュリティー上安心。

ルータの電源は常時入れっぱなしという場合も多いようだが、このこたつスイッチを使って節電(微々たるものではあるが)とセキュリティーに役立てよう。

●Macフリーズ物語-2   2003.3.7

今までのマシンのデータをほぼそのまま移植したかたちとなった9.2ではあるのだが、フリーズはしまくる、Disk First Aidで修復できない問題が続出する、ほとんど使い物にならない状況になってしまったので、仕方なくリストア(OSの再インストール)することにした。

なんと、リストアするためには最初にOS Xをインストールしてから9.2を入れなければならないのだ。そして、また何と!CDを6枚も入れ替えなければならないのだ。さらには途中でユーザー情報を入力したり、メールの設定をしたりととにかく面倒臭い。しかもOS Xをインストールするときにやったコトと同じコトを9.2のインストールの時にくり返さなければいけない。9.0はCDが1枚、リストアは1時間以内で終わってのいたのだが。それも最初のウィザード画面で何回かボタンを押せば、後は放っておいても良かったのだが今度はそうはいかない。リストア中は、ずーとパソコンの前にいなければいけないのだ。

まあ、OSの過渡期の特殊なマシンなのだから仕方がないか、とは思いつつも「めどくせーなァ」なのであった。…続く

●時間の共有   2003.3.6

複数の人が参加している会議やセミナー等で、やたらとつまらない質問をして、その回答に対して食い下がり、貴重な時間を浪費させてしまう人がたまにいる。

仮に時給5000円の人が30人参加している会議であり、そのつまらない質問のために30分費やしたとする。その質問がなければ会議は30分早く終わり、30人がそれぞれ30分多く生産活動ができるわけである。

つまりそのつまらない質問をした人は75000円分の損害を国家経済に与えたことになる。ということで損害賠償請求してみたはどうかとも思う(恐らく却下されるであろうが)。

メールの普及によって、複数の人間が同じ時間を共有する機会は少なくなった。お互い自分の時間で情報交換ができる効率的な時代になったはずである。それだけにリアルで対面する時間の価値も貴重になってきたので効率的に使いたいものだ。

必要以上に「会いたがる」人もまだまだ多い。そしてそのほとんどがメールを使えない人でもあるようだ。

●Macフリーズ物語-1   2003.3.5

今年1月末にMacintoshの新しいマシン(1GHzDual)を購入した。OS X対応のマシンであるのだが、OS XのウラでOS9.2も動くというもの。実はOS9に対応するシリーズがこのラインナップで最後になるとのこと。この機を逃すと、後は全てOS Xしか動かないマシンになってしまうのだ。

OS Xになってしまうと、今まで使っていたソフトが全て使えなくなるので、これは大変なことなのだ。

というわけで、商品が到着して開梱するとすぐに今まで使っていた使っていたアプリやデータを新しいマシンにインストールした。もちろん取り説などは一切読まずに。

ところが使いはじめるとすぐにフリーズしてしまう。そこで色々と調べてみると、どうもフリーズの原因の大半はOS9.2に対応していないソフトをインストール、又は起動したため、とのこと。

今まで使っていたのが9.0で、今度が9.2なのだから、基本的にはほとんどのソフトは動くだろうと思っていたのだが、どうもそういうことではないらしい。0.2しか違わないのに、とも思うのだが。…続く

※このシリーズ長くなりそうなので、1日おきの飛び石で掲載とします。

●マシンが速ければいいか?   2003.3.4

WEBサイトを製作するのが遅いのをマシンのせいにする人がいる。「私のマシン700MHzだから…」などと言って。例えば東京から大阪に出張に行くとして新幹線で行けば片道3時間、飛行機で行けば1時間程度であるのだが、飛行機で行ったほうが仕事がはかどるのか?というと大抵の場合は似たような結果ではないだろか。CPUの速度なんてものはそんな程度である。と言ってもまさか133MHzでは明らかに効率は落ちるではあろうが。

毎日重たいファイルを何度も開くような作業まらともかく、WEBの画像は72か96dpi、大きさだってたかが知れている。早いマシンを使ったとしても今まで5秒かかっていたものが1秒になるという程度。1日に100個のファイルを開いたとしても節約できる時間は7分程度。これが納期の遅れの原因となるはずもない。

実際にデザインという仕事では、手を動かす時間よりも構想を練る時間、段取りを組む時間のほうがはるかに重要。実際にキーボードを叩いている時間はそれほど多くないのだ。

事実、今使っている1GHzDUALのMacが、つい最近まで使っていた200MHzにPCIボードを追加して450MHzにしたMacに比べて、納期の短縮に効力を発揮しているかというと、どうもそうでもない。

●MLの漏洩   2003.3.3

ある組織で幹部専用のMLがあった。その組織の一般会員用のMLとは別に組織の運営の中枢に関わる部分や特定の会員の名前をあげて問題を討議することもあった。時にはその会員が直接読んだら人間関係が崩壊するであろう誹謗も含まれていた。

これはCLOSEしたMLなので、個人批判をしてはいけないというものではない。もっともそれだけ書かれてしまう場合は、書かれたほうに問題があるわけでもあった。

ところがこのMLの内容が一般の会員に漏洩していた。その内容のほとんどを一般会員の多くが知っていたのである。そのためこの組織は人間関係がぐちゃぐちゃになって自然消滅してしまった。

さて誰が漏らしたのか?調べてみると、特に誰かが故意に漏らしたということではなかった。幹部の一人の肩書きが「相談役」で、ある会社の社長。その社長は自分でパソコンが操作できないので部下にメール管理を一任していた。その部下がMLというものを知らず、単なるメールと思い、ちょっとの親切とちょっとの面白半分で放送局となっていたのだった。

●</form>   2003.3.2

</form>はNetscapeでは自動的に1行分の改行スペースとなりIEではそうはならない。これが意外と厄介なのである。Netscapeのシェア自体が下降する一方で、最近の調査報告では2〜3%ということで、ほぼ無視しても差し支えない状況にもあるのだが、ここにきてNetscape7.0のシェアが僅かではあるが上昇傾向にあり、まあ、無視するにも忍びないという気持ちにもなってきた。

そこでこの</form>を何処に置くかという問題を再び考慮することにもなってくる。</form>は基本的には<form>を閉じるという意味なので、極端に言えばファイルの一番最後、</body>のひとつ前に置けばいいのであるが、ファイルの中で<form>を何度も使う場合はそうもいかない。といっても通常の送信フォームのページでは<form>は1ページに付き1つしか使わない。しかし送信ボタンを通常のリンクとして応用する場合には何度も使うことにもなってしまう。

色々とやってみた結果、NetscapeとIEのどちらで見ても問題がないのは<table>の外、<table>の中で連続している場合は</td>と</td>の間が良いようである。まあ、いずれにしても利用者は制作者ほどこういった問題には気が付かないのが常ではあるのだが。

●謝罪   2003.3.1

仕事上、謝罪をするというのは必ずしも自分の非を認めるというものではない。プロジェクトを円滑に進めるための「助詞」みたいなもの。上司に対して口では「申し訳ありませんでした!」と言いつつ、ハラの中では「オメーが最初に的確な指示をしねーからこうなったんだろ!いっつも結果だけ見てグタグタ言いやがって。テメーが現場やったら能無しが露呈されるの恐いからそーやってんだろうがよ!」てな具合だ。誰かが誰かに謝罪することで停滞していたものが動き出すのだ。

「謝るのと怒られるのはタダ」なのだから積極的にやってもいいのだ。謝っても怒られても殴られて血が出るわけではないし、焼いて喰われるわけでもない。

さてこの「謝罪」と「怒られ方」に関して言えば、個人事業主よりもサラリーマンのほうが圧倒的に上手い。優秀なサラリーマンは意外に怒られるコトが多いのだ。馴れてくると「じゃ、そろそろオレが怒られて謝って来るか!」という具合に席を立ったりもする。まあ、これとは別に、能力が無いために毎日怒られているサラリーマンもいるようではあるが。
過去記事

メニュー



























.