2003年5月
メールの書き出しにご挨拶を入れる。お世話になってます、お早うございます、こんにちは、ご無沙汰してます、などなどであるのだが、どうもこういった挨拶は省略される傾向が強くなってきたようだ。
特に1日に何度もやりとりする相手には、いちいち、お世話になってます、はクドい。いちいち、こんにちは、というのも何かヘンだ。 増して、ご無沙汰はしていない。
頻繁にやりとりしないにしても、お早うございます、というのもいかがなものかと思う。というのも受けたほうは、例え朝の8時であっても、今から寝るところなのかもしれない。芸能界や音楽業界、広告業界では夜の挨拶が、お早うございます、なのだ。
だから自分が起きたばかりだからと言って、お早うございます、というのは、送った相手も確実に朝起きたばかりである場合を除いては使わないほうが良さそうだ。
と色々と考えると、もはやデフォルトで挨拶抜きにして、○○○です、とかいった具合にしたほうが、お互いにラクということのようだ。
●ヤフオクの極意 _ 2003.5.30
以下のメールをいただきました。
ここ2週間ほど友人の委託でYahooオークションにかかりきりでした。一度に15点も出品したためです。詳しくご報告したいのですが、要点をまとめると9割の落札者の方は終始紳士でいられました、とてもよい縁ができたと思います。ただひとにぎりの落札者の無礼には少々頭にも来ました。最初は見ず知らずの取引ですのでお互い探るような丁寧なメールのやり取りですが、いったん出品者側が下手に出ると御客様は神様状態のメールの内容閉口してしまいました。ここで愚痴ってはいけませんね。Yahooオークションの極意「出品者も落札者も最後まで対等であることを押し通せ」たとえYahooシステムで悪い評価が付こうともです。
ヤフオクに限らず、商品を購入する場合は「買うほうが偉い」と思っている人、まだまだ多いようですね、困ったものです。
●ディスインターミディエーション _ 2003.5.29
内容は昨日の続き。Disintermediation(ディスインターミディエーション)とは簡単に言えば中抜きのこと。IT化の布教活動を行っている宣教師たちが狙っているのは自らが直接手を下さずに吹聴することだけで儲けようというシステム。そしてそういった業務自体がまぎれもなく仲介業なのだ。
IT化の推進といったところでもはや誰もが必須と思っていて、できる人は既にやっている。今どき何もやっていない人はもう手後れなのだ。しかし手後れと分かっていながらこういった人達から利益を吸い取ろうとするのがIT化の布教宣教師を装った仲介業者たちでもある。
エージェントやコーディネータは前線で泥まみれになりながら汗だくで後方支援も行わなければならない。説教だけで喰っていこうなどと考えている連中こそ中抜きされて然るべきである。
●さて次は何を? _ 2003.5.28
SOHOという言葉が手垢にまみれてもはや家内制手工業の代名詞としてまで使われているようだが、なぜそうなってしまったのか?その原因の1つが2000年ごろから全国各地で乱立しては消えていった多数のSOHO団体にあるのではないかとも思われる。
その多くが地域でのコミュニティーつくりとかIT化の推進による活性化みたいなものをうたいつつも最後は自分たちがエージェントになって一儲けしようという魂胆から現実味のない理想論だけで突っ走ろうとしたがために、当初は言ってることが面白いでの色々と取り上げられもしたが、結局のところは遅々としてその成果が見えないがゆえに相手にされなくなっていくと同時に会員も離れていって組織が維持できなくなっていった。
またそのSOHO団体の目的の多くが法人格の取得や補助金の獲得であり、この目的を達成したアトの具体的なその構想に基づく段取りを考えていなかったために「さて次は何を?」したらいいのかわからなかったようだ。
●メールが来ない _ 2003.5.27
インターネットを始めたばかりのころ、全く知らない人からメールが来るというのは嬉しいものであった。しかし長年インターネットにまみれていると、受発信するメールの数も徐々に増え、とてもさばききれないような状況にもなってくる。忘れたころに配信されてくるメルマガ、未承諾広告の数々、WEBサイトからの意味不明な匿名メール、全く知らない人からの技術的相談、政治や思想的な訴え、等々である。
そしてケータイやモバイルの普及で、PCに受信したメールをこれらの端末に転送するというケースも増えてくる。そうなるとパケ代だけでもバカにならなくなってくる。
と、こういった話をインターネット初心者にすると、インターネットを接続した途端に大量のメールが来るものと勘違いし、メールが来ない!とお嘆きになる方も少なくない。
そりゃあ、あんた、自分のメルアドをみんなに知らせなきゃあ、誰もメール出せないよ。と、教えてあげるのではあるが。。
●男のプライド _ 2003.5.26
仕事以外でのメールのやりとりをする相手、これが年令も生別も分からないという場合もある。しかしある限られた範囲での情報交換をする上では、特に支障があるワケでもない。まあ、そんなこともあり、インターネットの世界、というより世の中全体がセックスレス、エッジレスの傾向にはあるようだ。
しかしその反面、パソコン教室にやってきた老夫婦、何かと奥様のほうが覚えが早い。これは能力の問題というより素直さの問題のようだ。旦那のほうは、何かと知ったっぷりと理屈をこねて遅々として進まない。その上女房が自分よるも先に進むと怒りだす。自分のほうが分かってないくせに、かみさんにやたらと指導したがる。生徒というより客という意識が強く、粘り強く覚えようとしない。そうやっているうちに奥さんのほうはどんどんと進歩していく。そしていつの日か、とうちゃんはPC教室に来なくなる。
デジタルデバイドの根源はどーもこのへんにあるようだ。
●なぜMacintoshか _ 2003.5.25
ウェブデザイナーの中にはWindows環境で制作している人もかなりの割合でいるようだ。実際にWEBデザインをするにあたって、MacintoshとWindowsのどちらが良いか?というと、まあ、それぞれに色々な意見もあるし、メリット、デメリットもあることだろう。
ただし確実に言えることは、どちらの環境にも対応できるようにしておくことではないだろうか。クライアントのほとんどはWindowsであり、クライアントが自ら更新したりアップロードするときに、その相談に乗ったり指導できるようにしておかなければならない。
逆に制作側、特にデザイン事務所とのコラボレーションの場合には、受け渡しするデータのほとんどはMacintoshフォーマットであり、打ち合わせする相手もWindowsのことは知らないケースが多い。そしてMacintoshの最大のメリット、それはWEBの仕事をDTPと抱合せでGetできることである。
●検索キーワードその2 _ 2003.5.24
例えば「機を逸する」と「期を逸する」のどちらが正しいのか。これは辞書には両方とも載っているので、いずれも間違いではない。と、そこまでは良いのだが、ではどちらがより一般的なのか?ということは残念ながら辞書には書かかれていない。
こんなときにもサーチエンジンが威力を発揮する。両方を検索してみて、結果の数が多いほうが一般的なのだ。
また「リンクを貼る」と「リンクを張る」のどちらが一般的か調べる場合も同様の方法で良い。これらはいずれも辞書には載っていない。
「メアド」と「メルアド」も同様である。ただし「マクド」と「マック」の場合には1語というわけにはいかない。恐らく「ハンバーガー」とかを追加しなければいけないだろう。そうしないとMacintoshやマックという名の外人に関する膨大な検索結果が出てしまうことになる。
●検索キーワードその1 _ 2003.5.23
サーチエンジンというのは決してサイトを検索するだけではない。時には辞書の代わりとしても使える。もちろん辞書専用サイトもあれば多くのポータルサイトが辞書機能も備えている。しかし単語1つの意味を調べるのであればサーチエンジンのほうがお手軽でもあるし文例も豊富。ついでにその単語の応用例や由来や歴史まで解ってしまうこともある。
しかし問題は膨大な数の不要な検索結果も同時に出てきてしまうこと。これをどう排除すればいいのか?
一般的には1つの単語の意味を調べる場合であっても、関連する他の単語も入力して、結果を予め絞り込むようにしておくこと。
もう一つ、もっとも簡単なのが単語のうしろに「とは」と続けて入れてみること。これが意外にも効果的である。
●新聞記事の掲載 _ 2003.5.22
WEBサイトに新聞記事を掲載する場合がある。その企業や商品が新聞で紹介されたのでホームページに載せて欲しいということなのだが、これが意外に面倒。新聞はスキャナで拾ってもそれなりの解像度がないと字が読めない。画像がことのほかでっかくなってしまうのだ。
ではテキストに打ち直せばようかというと、これでは「新聞に掲載された」とリアリティーが薄れてしまうのだ。と同時に転用可能なデータとして変換されてしまうことともなり、新聞社や記者にとっては「おい、ちょっと待てよ」ということにもなる。
しかし考えてみればWEBサイトというのはある意味新聞が進化したメディア形態でもある。紙という物理的な媒体を消費することなく情報を効率的に伝えることができる画期的なメゾットのはず。何も過去のメディアである新聞なんてもんに迎合する必要もなかろう、というのは失礼か。
●ブレーンストーミング _ 2003.5.20
新しいプロジャクトや商品のアイディアを出すときに使われるのがこのブレーンストーミングという方法。もともとは「霊感やひらめき、突然の精神錯乱」を意味する集団技法のことである。現在では、品質管理や生産管理なでを含めた企業での合理化技法の基礎ともなっていて、アイディアの創出というよりも問題の解決に使われることも多くなっているようだ。
しかしこのブレーンストーミング、いわゆるフリーディスカッションと同じ意味で使われることも少なくないようだ。もっと大雑把には「忌憚のない意見を出し合う」というような場合にまで使われることもある。似たようなものでは?とも思われるかもしれないが、ブレーンストーミングの基本は「他の意見を否定しないこと」である。これを死守しない限りはブレーンストーミングの本来の目的は達成できない。
ところが日本の企業のブレーンストーミングでは、社長や部長が他人の意見は否定する、自分の意見を通そうとする、話が長く挙げ句の果てには説教になる。こんなオッサンたちに限って「じゃ、ブレーンストーミングやろう!」などとよく言うのだ。
●NGに耐える _ 2003.5.19
デザイナーにとっての天敵はNG、ダメ出し、ではないだろうか。もちろん他の職種でもNGを食らう、ということはあるのだが、なぜかデザイナーのNGというのは、より悲愴感に満ちているようにも思える。
その理由は定かではないが、想像するに、その頻度が高い、ということがあるのではないかとも思う。中には毎日NGを食らいながらもちゃんと生きているデザイナーもいる、立派なものだ。毎日食らっているから馴れているのかというと、そうでもないらしい。毎日落ち込んでいるのだ。
で、これを少しでも避ける方法。所詮NGなんてものは(明らかに誰が見てもダサダサである場合は除き)クライアントの気分や我がままによるもの。だから我がままを言わせないような話術とプレゼン力が必要なのである。NGを食らう確率が高いデザイナーは、往々にして大人しいタイプの人が多いようだ。たいしたことのない作品でも強引な話術でNGを回避できることもある。
あとは、ここでNGにしたらもうどうにも間に合わない、という納期ギリギリに提出するコト。
●ブラウザのシェア _ 2003.5.18
Netscapeのシェアの推移については何度も書いてきたが、いま現在国内ではIEが96%、ネスケが2%、残りがOpera等、という感じのようだ。WEB閲覧時のOSはWindowsが約90%、Macintoshが5〜10%、といったところ。
そして多くのサイトがこの96%のIEで確認しながらWEBサイトを制作し、ネスケでの確認は行っていない。また制作者という立場でのMacintoshのシェアは、上記閲覧者よりも大幅にアップするはずではあるが、Macintoshで作った後でのWindowsでの表示確認はもはや必須となる。
ところがWindows環境でWEBを制作している人の中には、Macintoshでの確認を行っていない場合も多い。
まあWindows+IEをおさえておけば80〜90%はOKということになるのだが、これが例えば1万アクセス/日のようなサイトでは、1000〜2000アクセスがWindows+IE以外の環境ということになる。そして時にはNetscapeでは広告バナーが表示されない、Macintoshではテーブルが縦長になってしまう、ということも起こる。
しかしWindows+IEでしか確認していないサイトでありながら、クライアントに対してのログ報告は、全てのアクセス数である、というケースが実際には少なくないようだ。
●施錠 _ 2003.5.17
とかくサーバ管理者が気にするのがセキュリティーの問題。確かにサーバに侵入されて朝起きたらサイトが乗っ取られていたなんて話しもあるのは事実。しかしセキュリティーセキュリティーと騒ぐあまり施錠を厳重にしすぎるというのも考えもの。
たかだか1日のアクセスが20程度のWEBショップであれば、極端な話し、セキュリティーなんかいらないのだ。大した商品も置いていない売り上げの少ないお店であれば、鍵をかけなくても泥棒は入らない。泥棒にだって選ぶ権利はある(本当はそんなものはないのだが)。
逆に施錠を厳重にすればするほど中にいいものが入っているものが良いものであるように思われる。同時にハッカーにとっては厳重な施錠ほど破ってみたくなるものだ。
まあ、施錠というものは、そのサイトのアクセス数や売り上げに合わせて徐々に厳重にしていっても良いのではないか。と、またこんなことを書くと○○○○が問題になっていることを知らないのか!なんて言われるかもしれないが、まあ、パワーショベルでATMをぶっ壊す窃盗が問題になってるからといって、ATMの周囲をパワーショベルが入ってこられないように城壁で囲むというわけでもあるまい。
●ディレクトリ _ 2003.5.16
ウェブサイトのディレクトリ構成に決まりはない。コンテンツや管理する人の考え方によって様々である。第一階層に全てのファイルを並べてある場合、または多数のフォルダを作り、その中にまたフォルダを作っていくという場合。
前者のメリットは一気にファイルが一望できるということ。デメリットはファイル名の重複を避けるために個々のファイル名が煩雑になってしまうこと。それとFTPで全部表示されるまでの時間がかかるということだろうか。
後者のメリットは構成がコンパクトでページやコンテンツの分類が判りやすいといこと。デメリットはフォルダを開けてみるまで中味がわからない、また、同じ名前のファイルがどこかに存在する可能性が高いということ。
ただしMacintosh環境で制作する場合には、画面上でフォルダのアイコンが自由な位置に並べられる、またアイコンに色をつけられる、さらにはアイコン画像が簡単にカスタマイズができる。こうなってくると後者のほうのメリットが大きくなってくるようだ。
●なぜか重たいPhotoshop _ 2003.5.15
Photoshop自体もアプリケーションとしては相当に重たいのだが、なぜかPhotoshopで作ったファイルも他のソフトで作ったものに比べると重たいのだ。
どのくらい重いかというと、例えば100×100ピクセルのjpg画像を作った場合、フリーウェアの画像加工ソフトで作ると10k程度でそれなりにキレイな画質のファイルができる。ところがこれと同等の画質のファイルをPhotoshopで作ろうとすると20〜30kぐらいになる。これを10kになるまで圧縮率を上げていくと、かなりニジんだキタナイ画像になってしまう。
まあ、そこまで細かい調整をしなくても、たかが10kや20kでどう影響するものでもないのだが、と思うかもしれないが、オークションサイト等で画像の重さ制限をしているところもあり、こういう場合には有効、というかPhotoshopは不利。それと大量の画像をアップロードする場合には、やはり数字として効いてくるのでもある。
●作るか捜すか _ 2003.5.14
WEBでもDTPでも言えるのだが、デザインに必要な素材、つまり写真やイラストなどの画像についての話。
これらを写真であれば自ら撮影に行く、又はカメラマンに依頼する。イラストであれば自分で描いちゃう、又はイラストレータに依頼する、という選択肢がある。
いずれにしても大規模な場合は専門家、つまりプロのカメラマンやイラストレータに依頼することになるのだが、比較的単価の低い仕事の場合はそう簡単にアウトソーシングするわけにもいかない。
そして自分が撮る(描く)か、WEB上でフリー又はシェアウェアの素材を捜すか、という2つから1つを選ばなくてはならない。もちろん自分でやれば時間がかかる。うまくWEB上で見つかれば時間もカネもかからない。しかしイメージ通りの資材が見つかるという保証はない。
そう思っは見るものの、もし自分で作った素材よりもいいものがWEBにあったとすると悔しので、とりあえずはWEBを捜してみることになる。そして結果として、「最初から自分で作れば良かった…」と思うことがほとんどでもある。
●スクリーンショット _ 2003.5.13
Windowsには「Print Screen」というボタンがあってこれを押すことで、その時表示されている画面全体がクリップボードにコピーされるのであるが、この機能はあまり知られていない。同様にMacintoshではshift+command+3で画面全体のスクリーンショットがpictファイルとなってHDに保存される。こちらは比較的ポピュラーなようだ。しかしshift+command+4でカーソルが十字になり、これで範囲指定をして部分的なスクリーンショットが撮れるということはあまり知られていない。
じつはこの機能がWEBデザイナンでは実に重宝する。ブラウザの表示されたものは画像であれテキストであれ、なんでも画像データとして保存できる。もちろん他の全てのアプリケーションの画面も部分的に切り取って保存できる。オーサリングツールの部品作りにも威力を発揮する。
ではWindowsでは同様なことができないのか?そこでおすすめがこれ→http://www7.plala.or.jp/full/scl_100/、クリッカブルマップ機能までついているので、Windows環境のWEBデザイナーには必須のアイテム。
●デジカメの画素数 _ 2003.5.12
デジカメを購入するときの機種選定基準が画素数。しかし画素数が多いほど理論的には明度が低く(暗く)なるということはあまり知られていない。また、価格に対して、どれだけ画素数を大きくするかで、その機種の売り上げが左右させるために、CCD以外の部分をいかに安く作るか、ということも売れるデジカメを作る上でのポイントともなっているようだ。
結果として、その高画素数CCDのポテンシャルを充分に引き出すことのできないチープなレンズを搭載した機種が出回ることになる。
またいくら高画素数のデジカメで撮影した高画質な画像でも、一度パソコン上でJPGで開き、これをこのままJPGで保存していたとすれば、圧縮したものに、さらに圧縮をかける結果となり、元の高解像度の画像の意味はなくなる。かといって全てTIFFで保存しているという人も少ないだろう。
ようするに、DTPで業務用として使う場合以外での200〜300万画素というのはほとんど意味がないということにもなる。WEBに掲載する画像であれば100万画素もあれば充分である。
●画像のフォントサイズ _ 2003.5.11
画像で文字を作るとき、通常日本語であればアンチエイリアス有り(Photoshopの鮮明、強調等)であれば12ポイントが限界、アンチエイリアス無し(無し)であれば10ポイントといったところか。カナであればアンチエイリアス有りでも10ポイントでも何とかなる。
一般的にアンチエイリアスをかけたほうがフォントそのもののプロポーションが表現されるので、ビジュアル的には美しいのだが、アウトラインが不鮮明になるぶん、視認性は低くなる(なのに「鮮明」という表現は適切ではないようにも思うのだが)。従って12ポイントでも画数が多く、線が密集した漢字ではアンチエイリアスをかけると読めなくなる場合がある。例えば「躊躇」「龍」「豪」といったような文字。
しかしこれでも読ませてしまう方法もある。国旗の画像を3つ並べる。そしてその下にそれぞれ「日」「米」「豪」と入れた場合、たとえ単体では認知できなくても、それが「豪」という文字であることは容易に想像でき、同時に「読める」ということになる。同様に「龍」の文字も龍の画像の下であれば読めるのである(まあ、この場合は「竜」でも良いが)。
●アップロード _ 2003.5.10
頻繁に更新するサイトでは、実際にそのデータを更新する作業よりもアップロードのほうがタイヘンが場合もある。
例えば一刻を争うような場合、次から次へと送られてきた原稿に従いデータを変更する。そしてアップロードしている最中に原稿の修正版が届く、さて、アップロードを中止すべきか、そのまま全部アップしてからやり直すか、などと考えるだけでも疲れるのである。増してミラーサーバに全く同じデータをアップしなければいけないような場合は尚さらである。そしてこういったサイトに限ってディレクトリ構成も複雑であり、誤って違う階層にアップしたりするとワケが分らなくなってしまう。
確かにアップロードしたはずなのに反映されていない…、で、よく調べてみたら似たような名前の違う接続先にアップしていた、などということも稀にある。複数のWEB管理をしていると、FTPソフトには数多くの接続先が登録されていて、これを選び間違える可能性も高くなる。特にindex.htmlを間違えてアップしてしまった場合には、見るも無惨な結果となるのであった。
●更新理由 _ 2003.5.9
WEBデザイナンをする以上は必ず更新という仕事が発生する。これは多少の知識があればクライアントが行うこともできるし、予め簡単に更新ができるようなデザインにしておくという方法もある。
ただしその更新頻度は当初の予定に反して少なくなることが多い。また、半年、1年と何もしないで放置された後に、いきなり更新して欲しいという要望があったりもする。なぜか?と思ったら、社長が自分の会社にホームページがあることを忘れていて、何かの会合でホームページの話題となり、今どきホームページもないの?と言われたので作ることにしたのだが、実は既にあった、というもの。
では「あったの知らなかった」とは言えないので、リニューアルして公開する、ということになったらしい。なんだ、結局あるの知らなかったんじゃあないか。というふうに思われることにはなるのだろうが。。
●情報の出し方 _ 2003.5.8
間違っているので直してください、と言われることがある。明らかにこちらが間違った場合は素直に謝り修正すれば良いのだが、相手から見て間違いであっても、こちらはそのような情報を持っていないがために相手の意向とは異なる作業をした、というケースも少なくない、というか、そういうのが多い。
指示を出すときには、その作業を行う人が、何をどこまで理解しているのか、どこまで情報を与えているのか、ということを想定しなければいけない。
ところが「彼は優秀だから」などと言って、これだけ言えば理解するだろうということで、実に不親切な情報しか出さない場合もある。これに対してしつこく必要な情報を要求して相手から引き出して作業を行うのが優秀な人間であり、まだ情報が揃ってないということを言い訳にして、ほっぽらかしておくのが優秀ではない人間なのだ。
●タイプミス _ 2003.5.7
文章を打っているときにやたらとタイプミスをするときがある。疲れているのか、集中力が欠落しているのか、などと考えるのが普通なのであるが、どうもそれ以外の原因があるようだ。
一つはキーボードの種類が変わったとき。長時間ノートを使った後にデスクトップの大きめのキーボードを使うと、やはり最初は間違える。これはノート→デスクトップのときよりも、キー配置が全く同じキーボードに変わったときにとり多く間違えるようだ。変わったぞ、という認識が薄いせいか。。
もう一つがキーボードの位置。机の上でメモを書いたときにちょっとキーボードを斜めにして避ける。そしてそのままちょっと斜めになったキーボードを打っているとタイプミスるのである。やはりきちんとした角度と姿勢で打たなければいけない。人間工学を甘く見てはいけないようだ。
●携帯用POC型キーボード _ 2003.5.5
何日か前に、◇携帯電話型キーボード◇http://www.ascii-store.com/shop/directory/00041284.htmlを紹介させていただきましたが、その逆もありました。
http://www.reudo.co.jp/rboardk/index.html
それほど頻繁に外出するわけではないのでPDAを買うほどではない。かと言って外出先でのメールの発信はケータイでは力不足、という人には最適ではないかと思います。
実際の使用感もGOOD。新幹線や飛行機の中での長文メールが簡単に作成できます(ただし飛行機では携帯からの送信は一般的に禁止されているようです)。折り畳んだときのサイズはゲームボーイ程度で、上着の内ポケットであればに納まるようです。超軽量とまではいきませんが、持ち運びには気にならない範囲かと思います。
また、電話をかけられるPDA
http://ascii24.com/news/i/tech/article/2003/04/26/643303-000.html
というものもそろそろ実用化も近いようです(読者の方から紹介です)。
その携帯電話用フルキーボード「REUDO」のビデオはこちらです。
●クライアンタビリティ _ 2003.5.4
クライアンタビリティ(clientbility)というのがある。辞書にはない。勝手に作ったからだ。だから外人に対して使ったりしないこと。
これが何物かというと、クライアント(client)の満足度、また、コンペで勝つために、ユーザビリティを無視してデザインするページのこと。
トップページにやたらと長いFLASHが動く、社長挨拶が目立つ部分にでかでかと、どう考えても売れないであろう商品が大量に掲載されている、というのがこのクライアンタビリティが高いページということ。実際にWEBデザイナーも食べていくためにはこのようなページを作らなければならないこともある。
極端なはなし、これをクリアすることが第一の問題。ユーザーのことはあまり考えられていないことも多いのだ。クライアントに対するプレゼンは実際の回線を使わず、ローカルで行われることも多いというのもその要因の一つ。重さ無制限、何でも有りなのだ。
●ユーザビリティ-2 _ 2003.5.2
パソコンにもユーティリティソフトというのがる。この多くはユーティリティは高いがユーザビリティは低いのではないかとも言える。必要とする人にとっては有効なのだが、使わない人にとっては無くてもいいものだから、その分、ユーザビリティは低いということになる。
例えば、読み込み速度を速くすることに注力して作ったぺージがユーザビリティが高いかというと、これも答えはノー。
読み込み速度に徹底したあまりに、デザインが淡白で素っ気無いものになり、オフィシャルサイトでありながらニセモノサイトみたいなデザインになってしまったのでは、サイトデザインそのものに大きなマイナスが生じるわけ で、これはユーザビリティが低い、ということになる。
ユーザーの平均的回線環境を調べ、そのサイトコンテンツの価値に対して待てるであろう時間を想定し、その範囲でストレスのかからない読み込み速度を設定したのであればユーザビリティは高いということになる。
つまりユーザビリティが高いということは、ユーザーのシチュエーションとニーズにいかにタイミング良く合致させたデザインをするかということ。
●ユーザビリティ-1 _ 2003.5.1
ユーザビリティという言葉自体の意味は「便利な」「利用価値のある」というようなコトが辞書には書いてある。しかしデザイン用語のユーザビリティはちょっと意味が違う。
よく使われる「ユーティリティ」(utility)という言葉があるが、「ユーザビリティ」(Usability)はこれの反意語として使われる。反意語といっても逆の意味ではなく、加点法と減点法のような関係。
「ユーティリティ」は機能や性能を意味し、ユーザーにとってそのデザインがどれだけ使いやすいか、をあらわす言 葉で、使いやすい=ユーティリティが高い(加点法)、ということになる。
これに対して「ユーザビリティ」はどれだけ使いにくい部分が少ないか、ということをあらわす場合に使われる言葉。使いにくい部分が少ない=ユーザビリティが高い(減点法)、ということ。
これまでのWEBデザイナンは一般的にいかに高いユーティリティを持つかということを目指してきた。例えばロールオーバーでボタンの色が変わるとか、ポップアップWindowが開いて説明文が表示されるとか、そういったもの。これはユーティリティは高いと言えるだが、、
このような機能が本当にユーザーが求めているものかというと決してそうではない、ということが注目されるようになってきた。
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