2003年10月

●サイトの閉鎖   2003.10.31

複数のサイト、それも5個6個の維持管理していると、その中のいくつかはどうしても更新頻度が少なくなってくる。これらを全て平等に更新し続けるには相当な労力を要するし、その労力に見合った成果が保証されるものでもない。

では閉鎖してしまえば良いのではないか?ということにもなるのだが、そんなサイトに限って開設した時期が古く、Yahoo! Japanに登録されていてGoogleの検索でも上位に出てきたりもする。現在の検索サイト登録難の時代には明らかに勿体無いはなし。

それでも実際に大したアクセスもなく、今となっては掲載している記事の内容も時代錯誤。読んだところでどうというものでもなければ誰かの役に立っているとも思えない、などと思っていたところにそのサイトを見た人からメールが来たりもして「これからも頑張ってください」。ここでまた閉鎖の決断の機を逸することに。

とはいえディスクスペースが勿体無いので、どうせなら新しいサイトのために使おう!と閉鎖に踏み切ろうとしたところが、プロバイダー側で「ディスクスペースが100Mまで無料になりました!」などというアナウンスが…

●死んでるサイト   2003.10.30

サイトを開設する前は、とにかく定期的に更新をしようと心に誓うのではあるが、実際問題、運営管理をし始めてみると、そんなに頻繁に更新するネタもなければ人もいない。

ではどうすれば良いのか?要は訪れた人に対して、そのサイトが「死んでる」という印象を与えなければ良いのである。例えば最終更新日が1999年になっている、やたらと工事中のページが多い、BBSの最後の書き込みが2000年、推奨ブラウザがNetscape3以上、推奨場面サイズが800×600、Copyrightが1998、というような記述が、実は死んでるという印象を与えているのである。

とはいっても更新もしていないのに最終更新日だけを書き換えるのはイカサマでもある。であれば上記のような記述は一切せずに、工事中のページは最初から掲載せず、BBSなど設置せず、それなりにきちんとした構成、デザインのサイトにしておけば良い。というかそのほうがマシ。

●難しい話-2   2003.10.29

聞いている人にとってワケのわからない話をする人には大きく分けて2種類あるようだ。その1つが専門用語連発タイプ。 専門分野に特化した話は同じ分野の人間でない限りは外国語に等しい。話というのは単語が連続することで成り立っているわけであり、その単語1つ1つの意味がわからなければ、その話の内容は絶対にわからないのだ。

2つ目がせっかちタイプ。例えば最初に打ち合わせをする。1週間経ってから2度目の打ち合わせをする。ところが2度目に言ってることが全くわからないのだ。自分の頭の中で色々なストーリーが展開し、試行錯誤したり暗中模索したりと、さんざん悩んで考えた結果を話すのではあるが、途中のストリーが欠落しているのだ。早く伝えたくて「結果」を先に話すのだが、途中二転三転した経緯が省略されているのでさっぱり分からないというもの。

両者とも憎めないタイプではあるのだが、やはり聞く人の身になって話をするということを忘れてはいけない。いっくら熱く語ったところで理解してもらえなければ意味はない。

●難しい話-1   2003.10.28

基本的に難しい話をする時は話す相手がその話を理解するだけの知識と能力がなければ意味がない。ところがプレゼンテーションなどで、どう考えたってそんな話は分からないであろう人たち相手に難しい話をする人がいるが、これは無駄が多く効率も悪い。プレゼンを聞く人は2種類に分けることができる。難しい話が理解できる人と理解できない人である。

しかし簡単な話というのは難しい話が理解できる人にも難しい話が理解できない人にも理解できる。どうせならなるべく多くの人に理解してもらえる話にしたほうが良いのだ。

難しい話が理解できる人でも、理解し続けながら聞くためには結構消耗もするし途中から面倒になって理解しながら聞くことを放棄してしまうこともある。やっぱり話は簡単なほうがいい。

会議やプレゼンのときにわざと難しい言葉を使って知識の広さや能力の高さをあえてPRする場合もあるが、これは話を聞いてもらうことよりも自己PRが目的。本当に話を聞いてもらおうなどという気はない。聞いてもらうことが目的であるならば、やっぱり話は簡単なほうがいい。

●回想   2003.10.27

パソコンのが調子悪くなりHDの中味をあれやこれやと覗いてみると、何じゃこりゃ?というプログラムがいくつかある。そういえばたまに使ってはいたのだが本体はこんなところにあったのか。とか、ずいぶんと設定に苦労したわりには一度も使ってないわい。とか、これ悩んだ末に高いカネ出して買ったんだよなあ。とか、ありゃ似たようなのが二っつ入っとるわい。とか、こんなところに間違って保存していたんだあ。とか。まあ、何とも無駄にHDのスペースを使っていたことか。といっても最近の80GとかのHDではあんまり関係ないなどと思いつつ、つい5年ほど前まで限られたスペースをケチって使っていたころを懐かしみ。大掃除で畳を返すときの新聞紙を読むようなものである。

しかしふと我にかえる。そうだ調子悪かったんだ。何とかせねば!回想してる場合ではない。このままでは仕事にならないという現実がそこにあった。

●提示する順序   2003.10.26

Webデザインがほぼ完成し、クライアントに見せたときに言われる最も多いコメント。それは文字が読みにくいので大きくしてくれ、または文字の色を濃くして読みやすくしてくれというもの。

ではなぜ最初から大きく読みやすくしないのか?と、これには理由がある。まずは文字は小さいほうが普通はカッコよく見え、背景色とのコントラストが弱いほうが馴染んで上品に見えるということである。もちろんこれは読みやすさとは相反する問題。しかし第一印象としてはカッコよく見えることが重要。

文字が読みにくいぶんには大きくしたりコントラストを強くしたりすれば解決し、そうすることでクライアントは納得する。しかしデザインが気に入らないと言われてしまうと修正には大変な手間がかかる。その時になって上品に見せるために文字を小さくすると、今度は「文字が読みづらい」と言われてしまうことになる。

最終的には同じものになるのではあるが、クライアントに提示する順序を間違えると、いつまで経ってもOKが出ないという状況に陥ってしまうのでる。

●深入り   2003.10.25

Webサイトをデザインするとき、クライアントから全ての資料が出揃うのを待っていてはなかなか作業はスタートできない。ある時期、暫定でも仮でもいいからイメージを具現化し、クライアントが資料を作成しやすい状況を作ることも必要である。

さらにもう一歩踏み込んで、企画、コンセプトの確立段階から携わり、プランナー、プロデューサーとしての役割も兼任することで、より完成度の高いサイトの構築も可能になる。

しかし気を付けなければいけないのが深入りのし過ぎ。気が付けばメルマガや更新用の原稿を自分で書いていたり、サイトのPRも担当するハメになり、クライアントからすっかり頼られていたりということもある。もちろんそういった業務も契約上でアサインメント受け、その報酬も受けていれば問題はないのだが、そうでないのにそうなることも。クライアントに要求するはずの資料を、クライアントから要求されていたりと。

どうも雑務が多い割に収入が少ない、なんてときはこんなことになっていたりもするのであった。

●本体   2003.10.24

パソコン初心者にパソコンの基本構成を説明するときにもっとも難しいのが本体である。特に高齢者の中にはパソコンというのはモニターとキーボードとマウスだけで完結していると思っている人も少なくない。仮りに本体という箱があったとしても、それはCDを再生する機械なのだ。

しかし彼等にも言いぶんがある。テレビはテレビとして1台で完結しているではないか。仰る通りである。最新鋭の機械であるパソコンが、何でバラバラと使いにくく別れているのだ!

その昔「蓄音機」に馴れ親しんだ人がオーディオコンポを買うときにスピーカーとレコードプレーヤーだけを買ってきたところが音が出ない。アンプという概念が無かったのだ。これに似ている。オーディオ器機ではアンプ部分が「本体」に該当する場合が多いようだ。

「本」にも「本体価格」というものがある。1冊で完結しているにもかかわらず…。

●仕事の優先順位   2003.10.23

以前にも書いたが「忙しくて間に合いませんでした」というのは「あんたのところの仕事は優先順位が低いんです」と言っているようなもの。言い訳としては最悪なのである。

とはいっても平行して複数の仕事をする場合、どれを優先するかは決めなくてはいけない。もちろん処理できるキャパというのもあるので、これを超えないようにしなければならないのではあるが、常に余裕を持った計画をしていたのでは絶対的な受注量も減らすということにもなってしまう。多少の無理は承知していなければいけない。

優先順位の付け方の1つの基準は、遅れた場合に何人の人が迷惑するか?ということである。人数が少なければ迷惑をかけても良いというわけではないが、やはりその仕事が遅れたことによってクライアントやユーザーを含めて数百人、数千人の人が困るような仕事は優先させたいものである。

とは言っても、やはり報酬の額で優先順位を決めざるを得ないという現実もあるのだが。

●常識   2003.10.22

常識という言葉の定義が曖昧になってきている。そもそも常識とは同じコミュニティーの中で生活する人たちのルールであり、日本人にとっては常識であっても外人にとっては非常識、若者にとっては常識であっても高齢者にとっては非常識というようなものがどんどんと増えている。

では非常識な人が増えてきたのかというと、そういうわけではなさそう。単にライフスタイルや価値観が多様化してきのと同時に他のコミュニティーの情報が簡単に入手できるようになったためである。

もはや違法な行為、又は定められた拘束力のあるルールに明らかに反する行為や行動、発言以外であれば、それは全て常識の範囲内としたほうが分かりやすいかもしれない。などと言うと、まるで無法地帯のようでもあるが、実際に文化や言語、価値観や宗教が異なる人間が共存していくためには、このような非常識な発想も必要なのではないだろうか。

●一番安いやつくれ   2003.10.21

例えばリフォーム屋さんにリフォームを頼む。リフォーム屋さんが下見と打ち合わせのために来る。どこをどのようにリフォームするのかを聞かれる。

「キッチンをカッコよくして、リビングをきれいにして風呂を直してくれ」「えーと、キッチンはどんな風にすれば宜しいのですか?」「あー、任せる」「ご予算はどの程度でしょうか?」「いくらでできるんだ?」「はい、施工内容によって様々ですが。」「一番安いのはいくらだ?」と、これではお話にならない、ということは誰にでも理解できる。

しかしことホームページとなると、実にこれに近い要求が少なくない。どういうものを作るのかというイメージもビジョンも無いままに依頼する。それでいて安いのがいいと言う。恐らくOne to Oneという、つまりホームページはオーダーメードであるという意識がないようなのだ。パソコンショップに行って「デジカメの一番安いやつくれ!」というような感覚であるらしい。そしてその依頼主がリフォーム屋さんだったりもする。

●デジタルデバイド   2003.10.20

大手企業を退職し、地域を活動の中心とした事業を行おうとして愕然とした。という話しをよく耳にする。大手企業では1997年ごろには常識であった、フレックスタイムの労働時間、社内でのメールの活用、カジュアルな服装でのデスクワーク、といったことが地域の中小企業や公的な機関では未だに対応されていないということにである。

さらに当たり前に使われていた言葉が通用しない、というか知らない。イントラネット、ブレンストーミング、プレゼンテーション、サーバーといった決して難しくもない言葉がである。

大企業で培った経験やノウハウを地域のために活かそう!という夢を持って挑んでみたところが、その土壌が出来ていないことに初っぱなからガクッとなってしまうらしい。しかしそういった事情をよく理解しないままに大手企業のやり方をそのまま地域にあてはめようとして突っ走ってる人も少ないない。そしてこういった人たちがこ難しい理論や方法論を引っさげて説明することでなおさら混乱を招いている部分もあるようだ。

IT化の推進と言って、CRMやERP、ASPの利用やナレッジ・マネージメントというような手法を中小企業に売り込んだところで全くワケがわからない、なんて場合も多いのだ。サーバーさえも理解していない相手にである。

●1粒で2度おいしいのはグリコだけ   2003.10.19

以下のメールをいただきました。

>98の操作を覚えたところで新品の98を買うことは困難。この先どうするのだろうか…

どうも、まったく問題意識もってないみたいですよ。行政主導のお祭り行事でその場のスケジュールが過ぎたら次回のお祭り開催日まで備品管理の目録どうりあればよいみたいですねたとえ壊れていようがあればいいのですね。それどころか、リサイクル事業でまた国の外枠団体の利益の種になるのでしょう。導入時に税金を使い多分処分するときにも税金を使うのでしょう。リサイクル事業推進の模範のような顔をしてね。1粒で2度おいしいのはグリコだけにしてほしいですねーーー。


確定申告でもっていかれる税金。やっとの思いで買ったパソコン。それなのに誰にも使われないパソコンがあるところにはある。そう思うと確かに…

●きっかけを逃すな   2003.10.18

SOHO事業者というのはサメみたいなもので、常に泳いでいないと死んでしまう。土日も祝日も関係なければ24時間営業でもある。それでも組織の中で理不尽な命令や自分のコトしか考えていない上司の指示で動くよりも、安定収入を犠牲にしてでもSOHOを続けているわけでもある。

だが現実は、絶え間なく仕事が入ってくるというものではない。常に新しい仕事を見つけるために触手を伸ばしていなければならない。新しい仕事の依頼がその触手にかかれば職種は問わない。

とはいえ、その仕事の内容が自分のスキルだけでクリアできるものである可能性は必ずしも高くない。というよりは低い。それを機にトライするというような内容である場合も多いのだ。これには確かに勇気がいる。達成できるかどうかという不安もある。しかしこのきっかけを逃してしまうと次は無い。

自分のスキルで達成できる仕事だけを待っているSOHO者と、とりあえず何でもやってみよう!というSOHO者では、自然とそのスキルに差がついていくというものである。

●地域IT化   2003.10.17

数年前に大騒ぎをして国をあげてのIT化が進められた。結果、通信環境は格段に改善され、我々のようなインターネットで商売している人間にとっては大変心地よい環境で仕事ができるようになった。

しかしその反面、地域IT化の普及はどこまで進んだのかというとこれは疑問。学校にも公民館にも大量のパソコンが導入された。そしてパソコン教室も幾度となく開催された。

ところが地域の商店や事業所を見るかぎり、IT化が浸透したという気配はない。結局は橋や道路の代わりがパソコン教室となってしまったようだ。

滅多に鍵の開くことのないパソコン教室、日本中にいくつあるのだろうか。それもその多くが既にマイクロソフトがサポートの中止をアナウンスしたWindows98SEである。ちなみにメモリーは64M。もはや最新のWebサイトを閲覧するにはぎりぎりのスペック。それに98の操作を覚えたところで新品の98を買うことは困難。この先どうするのだろうか…

●ウイルス対応ソフト   2003.10.16

ウイルスバスターやノートンアンチウイルス。この夏のブラスターワームの大発生以降、これらのソフトを駐在させておかないと実際問題として安心してインターネットは使えないという状況になってしまったようだ。

しかし強力なクスリは副作用も強いようで、メーラーのアカウント設定を勝手に書き換えたり、フォームメールから送信が出来なくなったり、特定のサイトにアクセスできなくなったりと、不便なことも多くなってしまうようでもある。

まだウイルスに感染したほうが不便は少ない、なんて場合もあるようだ。しかしそうは言ってもウイルスに対して無防備でもいられない。プロバイダー側でチェックしてくれるといっても100%ではない。むしろウインドウズアップデートを頻繁に行うことのほうが効果は高いということも言えるらしいのだが、これもけっこうな時間がかかる。

結局不便さのあまりウイルス対応ソフトをアンインストールしちゃった、なんていう人も少なくないようだ。ウイルスの駆除やリカバリ、ウイルス対応ソフトを入れたり出したりと、そのために要した手間ヒマを考えると、中古でもいいからMacintoshを1台買って、メール受発信用に使ったほうが安上がりのようにも思うのだが。

●営業の難しさ   2003.10.15

デザイナーやエンジニア、またプログラマーの中には、どう考えても「営業」というものを甘く見ている人たちがいる。どんなに素晴らしい製品や商品を開発しても、それを買ってくれる人がいなければビジネスは成立しない。相手を説得してお金を出させるというのは大変なことなのだ。

「うちでもホームページを作ろうと思っているのだが、おたくでやってくれるかな?」なあんて話があったとしても、その人は同じコトを複数の人に言っているのだ。そんな言葉を信じて仕事をもらった気になっているWebデザイナーも少なくない。しかしそれが営業というもの。常にウラには競争があって、よっぽどの太い信頼関係やしがらみがない限りはご指名で仕事をもらえることは無いと思ったほうが良い。

用もないのに事務所にやってきて世間話をして帰っていく調子の良い営業マン。あのくらいのオレにもできる、などと思ったら大間違いである。

●趣味のサイト   2003.10.14

個人の趣味のサイトのことではない。中小企業の場合、社長の趣味で開設しているホームページがいかに多いかということ。実際問題サイトをきちんと管理して、商品を売るにしろ新規の取引先を開拓するにせよ、サイトを構築するための費用と管理費をペイできるだけの利益を得るのは大変なこと。

仮に印刷していた会社案内を廃止してその情報発信をウェブで代行すれば、それなりの経費削減にはなる。とはいえ、多くは印刷物も引き続き発行しているし、ホームページも運営している。これでは経費は削減できない。しかしユーザーの大半はまだまだアナログ人間。一気にウェブへの移行は現実的には不可能。

それなのになぜ企業のサイトがあるのかと言えば、やはり社長の趣味なのである。考えてみればベンツを買って維持することに比べれば、ホームページなんて安いもの。趣味と考えれば決して高価なものでもない。

提案する側も、あまり費用対効果を真剣に考えなくても良さそうでもある。

●泣き寝入り   2003.10.13

クライアントがお金を払ってくれない、なんてことがたま〜にある。仮にその金額が5万円だとしたら、もっともお得な対処方法は何か?それは泣き寝入り。たとえ小額訴訟であったとしてもなんだかんだで5万円くらいはかかる。手間を考えれば諦めたほうが早い。

しかしそれ以前に、いかに口約束での取引きが多いか。これはウェブ関連の業務に限ったことではないが、とにかくお互いの信頼関係とかなんとか言って契約書も覚書も交わさないケースが多すぎる。にもかかわれず「払ってくれな〜い!」 と嘆いたところでどうしようもない。覚書を書く手間を惜しむのであれば何十件かに1件は、払ってもらえない、ということを覚悟しておく必要がある。

逆に、覚書までいかないにしても、何らかのかたちで「払う」という意志を表明した紙さえあれば、大抵の場合「訴訟」という言葉にビビって支払うものでもある。

●ウェブショップとはこうあるべき   2003.10.12

大手スーパーでは比較的売り場がすっきりしていて見通しも良い。レジを間違えるということも少ない。客に対して親切な売り場レイアウトの方法。

しかしディスカウントショップでは、あえて見通しを悪くし客が店内を彷徨うようにしている。滞在時間を長くして、その間に色々な商品を見せて購入機会を多くするという方法。

ウェブショップをデザインするに当たっては、とかく前者の方法を推奨するような場合が多い。しかしウェブショップも実店舗同様に多様化している。どんな客をターゲットにするのか、どんな商品を売るのかによって、その構成やデザインも変わってくるはず。従って「ウェブショップとはこうあるべき」と決めつけているような教科書は信用しないほうが良い。

●村社会   2003.10.11

今、日本の教育で問題になっているのが日本人のプレゼン能力の低さ、自己PRの下手さ。外人と比べるととにかく下手。シャイだと言ってしまえばそれまでだが、今までの教育は、集団で高い事務処理能力を身に付けて、組織として競争するための、いってみれば戦後復興→高度成長型の教育というわけ。

だからチームワークを乱す、とか、組織の効率化を損ねるような行動は非とされてきた。それに日本という国が世界でも稀な単一民族国家であるために、いわゆる「ハブられる」「村八分」を極端に恐れる傾向が強かった。だから必要以上に目立ってはいけない。出る杭は打たれる、みたいな風潮が強かったということ。

そしてそれがまだまだ残っている。非実力主義、年功序列、まあ、村の中で村の秩序を守るためにはこういった統率の方法も有効だった。だからまだ日本は村社会なのだ。

●欧米のウェブデザイン   2003.10.10

欧米、特にヨーロッパのウェブサイトを見ると、そのグラフィカルなデザインの完成度の高さに唸らせれることがある。やはり基本的にヨーロッパのほうがARTに対する理解が深いので、そのデザイン上での構成や色使いには1日の長があるようだ。これはグラフィックデザイン、工業デザイン、建築、工芸、全てのデザインカテゴリーで、ほぼ共通して言えることではないだろうか。

しかしその反面、アーティスティックにこだわり過ぎて、本来の広告としても訴求ポイントやユーザーのレベルや使用目的に合わせたデザインという点では、ちょっと疑問、というサイトがあることも確かなようだ。

もう一つ大きな違い。それはテキストがアルファベットということ。使用される文字の種類が膨大な日本語に比べれば基本的に26種類の文字で構成されるアルファベットであれば、やはり全体に収まりがいいし、デザイン的な処理もしやすいはず。

横文字がかっこいいのは、この文字としての構成要素が少なく、形状がシンプルであることに他ならないのである。

●<object>、<embed>、<applet>   2003.10.9

さて大変なことになった。Eolas社の特許に関する問題を回避するため、次期バージョンのInternet Explorer では、 <object>、<embed>、<applet> タグを使用した場合、再生許可 を求めるダイアログボックスが表示されることになってしまった。

これを回避するために、外部Java script関数呼び出しで置き換え、タグをスクリプトで生成するようにHTMLを書き換えなければならない。 <object>、<embed>、<applet> タグということは、Flash、Director、QuickTime、それにHTML内に埋め込まれたWindows Media Player、RealPlayerなどが該当する。いってみれば動画は全部だ。難を逃れたのはGIFムービーぐらいでもあるが、そのGIFも関連特許期限切れで騒ぎになったばかり…

これを修正するために世界中で膨大な数のファイル修正が行われるのだろうか。同時に世界中のウェブデザイナーがその更新費用で多少は懐が潤おうという経済効果もあるのだろうか、いや、これはサービスでやらざるを得ないケースも少なくはないだろう。

●中小企業の場合   2003.10.8

従業員が5〜10人程度の事業所や店舗が経営コンサルタントやITコンサルタントにホームページの改善案を依頼する。そうすると、顧客DBとの連携、メールマガジンの発行、アクセスログの分析、掲示板の設置による顧客とのコミュニケーション、というような案が提示される。ばっかじゃなかろかと思うのである。

そんなことは誰だってわかっている。大手企業ならともかく、中小企業でそれだけの内容を処理、管理する人員を確保できるわけがない。仮にそんなことを実現したところで、その人件費をペイするだけの売上げの増加が保証できるのだろうか?と、そこまでちゃんと計算して提案すべきである。

これからウェブサイトを公開しようとした場合、よほどのことをしなければYahoo! にも登録されないし、Googleの上位に掲載されることもない。商品を売る場合でも楽天やYahoo! ショッピングに出店したところでその出店費用を回収するだけでも相当なパワーが必要なはず。

他のサイトに対して明らかに優位性がある商品やサービスであれば、顧客DBもメルマガも掲示板もなくたって売れるのである。

●検索キーワード   2003.10.7

ウェブサイトのアクセス向上を目指すときに、考慮しなければいかけないのが検索キーワード。多くの人がYahoo! JapanやGoogleから検索することによって目的のサイトに辿り着く。そしてその最初のきっかけになるのが検索キーワードである。

そうなると当然のことながらサイトのタイトルとMETA情報が重要になる。ところがここで大きな葛藤。検索されるキーワードというのは、基本的には誰でも思い付く単語ほど使われる頻度が高い。しかし頻度が高い単語は検索結果として表示されるページ数も膨大な量になる。増して今から作るサイトが、こういったキーワードで勝負したところで上位に表示される可能性は極めて低い。だからといって滅多に使われないキーワードで上位に表示されたところで大きなアクセスは望めない。

やはり地道な告知活動や頻繁な更新、手をかけてサイトを育てていく以外にはないようでもある。もちろん裏技、奇策もないこともないが、こういった部類のものは瞬間的な効果しか望めない。

ちなみに検索キーワードとして最も多く入力されるのは「無料」だそうだ。

●メールはやらない   2003.10.6

メール流行らない、ではなく、メールができない人。パソコンができない人。ケータイで電話はかけるがメールは送れない人、がこの表現をつかう。「私はメールはやりませんので…」といった具合だ。ん?やらないんじゃなくてできねえんだろ!この原始人があ!っと、突っ込みたくもなるもなるのだが。

そしてこういう人は相手の都合はかまわず何でも電話で済まそうとする。日中であれば電話は失礼ではないと思っているらしい。何でコンビニが24時間営業なのか考えてほしいものである。いつ寝て、いつ働くかは、その組織の、又は個人の自由でもある。だから日中は寝てる人もいるのだ。急ぎでなければメールにするのはもはや現代人のマナーでもある。

そのへんが何となく分かってきたのか、電話の中で「私はメールはやりませんので」のくだりだけが、最近いささか早口になってきたようでもある。

●画像のバタ貼り   2003.10.5

フジサワホーム のサイトにコンテンツを追加した。フジサワホームではお客様向けに定期的に情報誌「Pease& Taste」(ピース&テイスト)を発行している。これは社内でExcelで作成したものをモノクロで印刷し、チラシのようなかたちで配布しているというもの。

このように、その企業独自の広報誌や冊子、チラシ等を作成、配布しているケースも多いのであるが、今まではこのような印刷用に作成したデータをウェブに掲載する場合は、元データ(Excel、Illustrator、Word等)をHTML用に書き直すというのが一般的であった。しかしテキストデータはコピーするだけといっても、それなりに体裁を整えるためには結構な時間と手間がかかる。

そこで、このように印刷物全体をスキャンする、又は元データの印刷プレビュー画面のスクリーンショットを、そのままGIF、又はJPGに変換し、画像データとしてベタ貼りしてしまうという方法も使われるようになってきた。もちろんBBが普及する前には考えられなかったことである。

●リカバリ   2003.10.4

リカバリはいつ行う事態になるかわからない。そのためには常にバックアップをとっておくことをお薦めする。というのは当たり前の話。これは自分で作成した住所録その他書類等の、いわゆるデータバックアップについては確かにその 通りなのだが、これがアプリケーションや各種設定等のシステムバックアップに関しては果たしてどうだろうか?

というのも、いざバックアップしたアプリケーションを再度インストールしようとしてみて気がつくのだが、いかに使っていないものが多いか、ということ。インストールはしてみたものの一度も使っていないアプリケーション、ゲーム、スクリーンセーバー、壁紙、フォント、サンプル画像、テンプレートなどなど、たっくさん入っているのではないだろうか?

で、あれば一度まっさらな状態に戻して、改めて必要なものだけを厳選して入れてみてはいかがか。きっとそのほうがすっきりするはず。

●年賀状   2003.10.3

さて、つい数週間前までの暑さはどこへやら。気がついてみればどっぷりと秋になってしまったようだが、印刷業界では既に年賀状受注競争が始まっている。インターネットが普及して、メールでの情報交換が一般化し、もはや年賀状なるもののニーズは縮小の一途と思いきや、そうそう簡単に縮小されるものでもなさそう。むしろパソコンの普及で年賀状のバリエーションは大きく広がったとも言える。

たとえばhttp://www.handa-print.com/。このサイトだけでも相当数のデザインの中からお気に入りの1枚を選ぶことが可能。10月20日までは「半額!」とのこと。

たまにはクライアントの宣伝もさせていただきます。

●ポップアップウインドウ   2003.10.2

Googleツールバー2.0が公開され、ポップアップ広告ブロック機能が追加された。これはデフォルトで1個のポップアップウインドウがブロックされるというもの。

他に、ポップアップウインドウを表示しない方法としてはNorton Internet Securityによる広告ブロック機能、OperaやSafariのポップアップウインドウ非表示設定などがあるが、いずれもデフォルトではなく、これらを使ってポップアップウインドウを表示しない設定にしているユーザーはそれほど多くはないものと思われる。

しかしGoogleツールバーは無料でもありダウンロードも簡単、実際使ってみても便利と、その利用者が多くなる可能性は高い。ウェブを製作する側もポップアップの扱いは考慮しなければならない。

今年の3月、ドイツでは、通常のウインドウを閉じる操作ではポップアップウインドウが消去できない手法の広告を違法とする判決がなされたと例もあり、今後はいずれにしてもポップアップウインドウは使わないほうが良さそうでもある。
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