2004年2月
最近のプロバイダーやレンタルサーバ屋さんが予め用意しているCGIは、必要以上に高度化しているのではないかと思う。確かにウェブを活用して商品やサービスを販売する場合には、より親切でよりセキュアなサーバが望ましい。
しかし実際に使用する側は、必ずしもそうとは限らない。会社案内程度のものを、ほとんど更新しないで掲載するケースもあれば、予算を消化するためにウェブサイトを構築する団体や施設も少なくない。こういったユーザーにとってはCGIはほとんど必要ないのである。さらにはユーザーからの情報の受け入れを積極的に拒む場合も少なくない。インターネットの理念に反するようでもあるが、現実の問題としてサイトは必要であっても、運営管理するだけの人員や予算は注ぎ込めないのである。
このような現実をヨソに、サーバ管理者はより高度なシステムを目指して日夜開発に打ち込んでいるようだ。
●SEO-4 2004.2.28
重み付け、という言葉がある。Googleのロボットが見つけてくれやすい有効なタグのことであり、<title>、<h1>、<strong>、<li>、などである。<title>は問題ないとしても、<h1>などは、今どきみっともなくて使えたものではない。しかしこのタグを使った上でCSSで表示 フォントサイズを小さくするというウラワザもある。<strong>についても同様、CSSで標準にすることが可能。<li>は、CSSで横並びに強制することもできるらしい。
しかしそこまでしてSEO対策するのか?ということにもなる。こういった作業をホームページエディタで自動的に行おうとした場合、これらのSCCの記述は</head>の上に書かれる。ということはGoogleが入ってきてテキストを読んでいく領域をCSSが占める割合が増え、検索対象となる日本語のテキスト部分が減ってしまうのだ。
そしてウェブ制作者にとって面倒なのが<alt>タグ。もともとは画像表示を端折ったときにその画像の内容を文字で説明するというもので、アナログダイヤルアップが主な対象。又は視覚障害者を対象としてものであり、現在では使われなくなってきているタグであるのだが、これがSEO対策用として復活しつつある?ようだ。明後日に続く。
●手作りせんべい 2004.2.27
近所では評判の手作りの美味しいせんべい屋さん。昔ながらの作り方で地道に何十年も焼き続けてきた。老夫婦2人で商店街のはずれにひっそりと店舗を構える。
そこを訪れた某商社マン。これは行ける!と思った。なぜならば伝統的なせんべいであるにもかかわらず、既製のビニール袋に商品を詰めて並べている。店舗の作りも、これといって特徴のない普通の外観。この味であるならば、古き良き時代を感じさせるような店舗デザイン、和紙を使った包装紙、店主の服装や接客方法等もちょっと工夫し、ホームページを開設して広くPRする。そうすれば売り上げは3倍以上になるはず。そう考えたのである。
ところがその老夫婦、商社マンの話には一向に耳を傾けようとしない。今のままで良いと言う。そんなことをして売り上げを伸ばしたところで、それは彼等のライフスタイルではないし、そこまでパワーを使う気力もないとのこと。
実際にこういった隠れた銘店は、日本中に数多く存在するのだろう。ITとかとは関係ないところで。
●SEO-3 2004.2.26
22日に書いたように、SEO対策が流行することで、利用者側から見たGoogleの検索サイトとしての価値が薄れてしまうという危険があり、これを防ぐためにGoogle側でも色々な対策を考えているはずである。検索のアルゴリズムを変更し、スパムフィルタをかけるといったところ。具体的には、露骨なSEO対策を除外するというもの。METAタグ内に必要以上に多くのキーワードが存在したり、コメントタグ内のキーワード記述、隠しリンク、などではないかと想像する。
いずれにしてもGoogle側の対策も臨機応変に行われるはずであり、その具体的内容がどこまで公になるかは分からない。ガセネタや不要な思い込みや間違った情報も流れることだろう。
SEO対策の難しいところは、その対策が有効に機能したかどうか判明するまでに時間がかかること。そして結果が出なくてもSEO対策を請け負った人は責任をとらないこと、でもある。それだけに危ないビジネスにもなりやすいようだ。明後日に続く。
●二束三文 2004.2.25
買ったときには数十万円したものが、今では二束三文になっている。二束三文ならまだ良い。捨てるためにカネをとられる。タダで引き取ってくれる人もいない。という現実がある。
例えばスカジー接続の周辺機器。立派に動作するものでも、ほとんどタダ同然の価値しかない。今のパソコンには繋げないのだ。無理に繋ごうとしてアダプターを買おうとすれば、新品の周辺機器が買える金額を上回る。だから誰も「いらない」のだ。
という現実を知らずに、昔(といっても5年ぐらい前)のものを執拗に愛着を持って使っている人もいるようだ。と、そこまではいいのだが、例えばWindows95のマシンをXPに買い替えて、95で使っていたデータをXPに全て入れたい。などという人もいる。「そりゃ無理だ。」「何で無理なの?そんなことって許せない!」といった具合。アプリケーションに愛着なのだろうが、世の中は激変している。いちいちハラを立てているヒマもないのだ。
●SEO-2 2004.2.24
そもそもウェブサイトの目的は、「そこでどれだけ売り上げるか?」「どれだけ社会に貢献できるか?」「どれだけ多くの人に有用な情報を与えられるか?」「どれだけ多くの人を楽しませるか、感動させるか?」ということ。Googleの検索結果の上位に来ることやPageRankの数値が上がることが目的ではない。そしてアクセス数が増えるということも直接の目的ではない。
どうもこのへんを勘違いしている風潮が強い。上記目的に則したサイト構築、運営、管理を目指し、最後にオプションとしてSEO対策を行うという程度であるはず。
基本はサイトコンテンツの充実ときちんとした運営管理であるはずが、そのことはすっ飛ばして、いきなりサイトはSEO対策すべき、のような情報が多く見受けられる。本末転倒である。
極めてありきたりのサイト、何の変哲もないサイト、明らかにコンテンツが希薄なサイトがSEO対策したところで、その意義は小さいはず。明後日に続く。
●IPO 2004.2.23
IPOとは「Initial Public Offering」の略で、株式を証券市場に流通させることで資金調達を図り、プライベートな色合いの強い民間企業というイメージから社会的、公的なイメージへの転換を行い知名度を上げるというもの。
このIPOという言葉をよく耳にするようになった理由は、GoogleがIPOするかどうかということが話題になっているためである。一方MicrosoftがGoogleを買収したくて仕方がない、という噂は昨年の話。ブラウザを持っているMicrosoftに逆らうわけにはいかないのでは?などという意見もあったのだが、今のところGoogleはMicrosoftよりもIPOに興味を示しているようでもある。
さて、Googleと言えば検索サイトなのだが、忘れてはいけないのはGoogleも営利目的の企業であるということ。あたかも公共の道路と勘違いしている人も多いようで、タダで何でもやってくれると思っている。公共団体でもボランティア団体でもないのだ。
●SEO-1 2004.2.22
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」。現在のこの言葉が色々なところでもてはやされている。このSEOを説明しているサイト を多数あり、関連の書籍も出版されているようだ。
そしてあたかもウェブ制作者はこのSEOを理解し、対策することが望ましく、その理解度によってSEOの初級者、SEOの中級者などとも言われるようになってきている。そう言われると弱いのが大衆文化で育った日本人。SEO対策をきちんとやらねば時代に乗り遅れる、と思ってしまうようだ。
しかしよーく考えてほしいものだ。Googleの利用者は「有用な情報が掲載されているサイト」を捜しているはずである。それが有用なサイトではなく、SEO対策されたサイトが上位に来てしまい、Google自体の検索サイトとしての価値が薄れてきてしまうということ。
SEOという流行り言葉に踊らせれないようにしよう。明後日に続く(このテーマ、1日おきの掲載予定)。
●余計な心配 2004.2.21
例えばトイレの場合は、黒(又は青)が男、赤が女。これは通常シンボルマークだけでその内容が分かる。マークの近くに男性用、女性用とは書いていない。書いてある場合は逆にマークは無い。と、これはごく一般的な認識である。
実はシンボルマークというのは、作った側が想像する以上に使用者は使い慣れていることが多いようだ。パソコンのパワースイッチのリンゴのようなマーク、USBの変形Y字マーク、ビデオのPLAYボタンの三角矢印、巻き戻しの三角2つ、などなど、身の回りには色々なシンボルマークがあり、これらを無意識のうちにその内容を理解して使用しているはずである。
ところがこれを使って何かをデザインする場合。例えばウェブページのボタンなどの場合、どうしてもマークだけでは心配になり、説明文を文字で付け加えたくなる。例えばトップページに戻るボタンは「TOP」だけでも十分なはずなのだが、万が一戻れない人がいたら困る、などと思い「トップページに戻る」と書きたくなる。余計な心配によって説明文が多くなり、かえって煩雑になってしまっているページというのも少なくない。
●QTをサポートしたFLASH 2004.2.20
これはウェブデザイナーにとっては朗報である。これで非常に普及率の高いFLASHプレーヤーで動画を再生できることになる。 では他の方式の場合、何が問題であったかと言うと、まずはWMV。これはMacintoshでのコンテンツ製作ソフトがPremiere以外には見当たらないということ。しかもそのPremiereでもWMVへの書き出しはCleaner EZ 5という独立したアプリが担当していて、これを単独で入手することが難しく、結局は高価なPremiereも購入しなければならないということ。
そしてRealは何度か書いたが無料Playerの配布方法がわかりにくく、多くのユーザーが期限切れで使えなくなったPlayerを保有したままになっていること。
そしてQT(QuickTime)はまだ普及率が低いことと、制作側としては画面のリサイズや保存形式が色々とあって分かりづらいという面もあった。
いずれにしても元の動画をQTに落としこんでから、FLASHで編集するというやり方が主流になりそうである。実はFLASHではだいぶ前からQTには対応していたのいだが、QuickTime PROの登場でより身近なものになったようでもある。ただしこういったコンテンツをリッチ○○○と呼ぶのはいかがなものか?という気もするのだが。。
●金利 2004.2.19
ネットバンクで通帳残高を確認したところ、収入のところに16円とあり、項目が「リンク」となっていた。何じゃこりゃ?と思いよくよく見てみると「リンク」ではなく「リソク」だった。あぁ、そういえば銀行におカネを預けると利息なるものがついてくるのであった。昔はよく「金持ちになると利息だけで暮らしていける」などと言ったものだが、そんなことは今では夢物語。引き出す度に105円とられて、送金するたびに210円とられているのに、年に1度、16円もらっても有り難くも何ともない。どこでどう何を基準に計算すれば16円になるのかは分からないが、仮に道に16円落ちていても、もはや拾う者も少ないだろう。
さてこの利息であるが、出納帳の上では事業主借ということになるらしい。つまり売り上げと同じで所得税の対象になるのである。これを見た税理士が「この利息ってやつ、どうしようかぁ。。」と悩んでいた。この税理士が悩んだ分の人件費とて、計算すれば16円を大きく上回るはずである。
●時刻表示 2004.2.18
午前0時はAM0時なのかPM0時なのか?という議論がある。AM24時と言えば分かりやすいのだが、じゃあ何日のAM24時なんだ?という問題もある。たぶん「その日」ではなく「前日」の24時なのだろう。では午後0時というのはどうなのか?26時というような翌日にまたがる表記のときは、朝の6時は30時でいいのか?朝9時は33時なのか?などという問題もある。きっと誰かがどこかで規定しているのだろうけど、意外にも誰も決めていないまま使っていることもかもしれない。
多くの人が昼間働き夜寝ていたころにはこのような問題は無かった。しかし日付け変更時に仕事をするようになると、これが納期の勘違いやウェブページの更新日の表示の表示など、色々とややこしい現実があるようだ。最初から10進法だったらだいぶ楽だったのだが。。
●パソコンの価格 2004.2.17
まあ、10万円出せば一式買えるのがパソコン。かたやIT化の目的の1つがペーパーレス。パソコンを一式買わなければペーパーレスには貢献できない。ではこの10万円を消却するまでに、どのくらいパソコンを使えばいいのか?
A4のPPC用紙は約1枚1円。これを10万枚消費しなければ元はとれない?という計算もできるかもしれない。しかし実際に消費するのは白紙ではない。何かが印刷されているはずである。仮にコンビニでコピーをすればA4が1枚で10円(この価格はコンビニにとっては赤字らしい)。インクジェットのプリンターで出力した場合のインク代は、だいたい5〜8円ぐらいではないかと思う。印刷屋さんに発注すれば5円以下という場合もある。
となると、仮に5円平均として2万枚。仮に1枚の厚さを0.1mmとして重ねてみると2m。さてさて年間に廃棄する紙を束ねてみると何cmぐらいになるだろうか。意外にも早く2mを超してしまうという事務所もあるのでは?30cmを7束。
●インク 2004.2.16
ケータイが、もし通話料というのもがなくて、ケータイ電話というデバイスだけを販売するとなれば、現状のような低価格で購入することは不可能だろう。
実は同じことがプリンターについても言えるのではないか。つまりプリンター本体の低価格化というのは、後からユーザーが購入するであろうインクの価格にお充分過ぎるくらいに上乗せされているのではないか。その証拠に、あれだけプリンター本体の低価格化が進んでも、交換用インクの値段は安くなったという感覚はない。
相次ぐモデルチェンジに紛れて、カラーと白黒、それぞれ新しいインクを発売し、さらには4色、6色と独立したパッケージにしていったりするために、消費者的には高くなったのか安くなったのかは非常にわかりづらい。ただし、プリンターの場合は、マシン本体よりも、継続的に消費するインクのために費やすコストのほうがはるかに大きいことは確かなようだ。
●デザインコンペ 2004.2.15
コンペに参加するときには気を付けなければいけない。デザインの善し悪しとは別な決定要因が色々と あり、最悪、元々受注先は決まっていて、当て馬に利用されるなんてこともある。
また、クライアントの好みや方向性があるので、デザインうんぬんではなく、単に社長の挨拶がビデオで載ってる、文字が大きくて読みやすい、緑色が好きだ、などという理由で選ばれることもある。いくら素晴らしいデザインを提出しても、クライアントは「普通」を求めていたりもする。クライアントの姿や好みが見えないと作戦のたてようもないのだ。
特に競合他社が客先社内に強力な人脈を持っている場合には勝てる可能性は格段に低くもなる。要は人脈や戦略で決まると言っても良い。
いずれにしてもコンペの場合は勝てる確率は少ないのが常。デザインに自信があってもあまり期待はしないほうが良い。
●商工会のサイト 2004.2.14
商工会や商工会議所は地域の商工業者の情報化を指導、推進する立場にある。ところがまだまだどーしよーもないサイトを公開しているところも少なくないようだ。そしてそのことに関して問題意識は持っていても積極的な改善を行うに至らないというのが現実のようだ。
その原因は?と推察するに、そもそも商工会とは「若旦那の社交の場」と言われる現実があり、本格的に地域の会員企業に対してテコ入れができづらいという体質があり、旧態依然とした地域とのしがらみから脱しきれずに、従来通りの事業方針から修正が効かない、といったところだろうか。そして積極的にIT化に取り組んでいる地域の企業は商工会や商工会議所の会員にはならず、独自に情報化を推進している。
いずれにしても各単会事務局、都道府県の連合会の人たちのメール利用率をもっともっともっと改善しなければ活路は見いだせないだろう。
●南北差 2004.2.13
そもそもパソコンというのは基本言語が英語。世界中にあるウェブサイトの多くも英語である。WWWから有用な情報を入手しようとするときには英語が分かる人とそうでない人とでは、その入手できる情報の量にも質にも差が出てくる。インターネットが普及することに平行して、知識の南北差も広がる一方となる。
逆に、せっかくの有用な情報が、例えばロシア語、ギリシャ語、ヘブライ語やフィンランド語、そして日本語や韓国語で掲載されていた場合、英語圏の人たちの目に止まり、有効に利用されるという可能性も低くなってくるのである。
この問題を解決するために自動翻訳システムの開発が急務とされている。南北の情報格差、言語の違いによる壁を解消しなければならない。同時に各国での英語教育もより強化していかなければいけないのだろう。
しかし英語教育の南北格差は、こと東南アジアに限って言えば、遅れているのは日本。進んでいるのはシンガポールや香港、タイ、マレーシアなどではないのだろうか。この地域だけは北南格差ということになりそうだ。
●情報の信憑性 2004.2.12
インターネットの情報が本当に正しいのかどうか?これを確実に判断できる要素や手立てはないとされている。それではインターネット以外の情報はどうなのだろうか?少なくともスポーツ新聞、週刊誌、ワイドショーなどから流れ出る情報は信憑性があるとは言い難いのではないか。
ではなぜインターネットだけがその情報の正しさに関して問題視されるのか。それは新聞であれば朝日新聞と東スポ、TVであればNHKのニュースの民放のワイドショー、と、それぞれ視聴者が最初からどの程度信用できるものなのかを知った上で情報を入手しているためではないだろうか。
例えば、サイト主催者が不明、連絡先メルアドがホットメール、URLが無料提供のスペース、更新履歴や最終更新日が無い、背景が黒で文字がやたらとデカくて派手、いかがわしいバナーが数多く掲載、などなど、こういった要素をちゃんとチェックすれば自然と信用し難いサイトというのは分かってくるはずではないのだろうか。
とはいえ、全くの有名サイトのコピー、などというものは判別が難しい場合もあるようだが。。
●著作権の認識 2004.2.11
日本では著作権教育が欧米に比べて大きく遅れている。いや、遅れているだけではない。されていないのである。そして多くの大人がされていないため、子供への指導もできない。無法地帯に等しい。
自分のサイトに他人の著作物を平気で掲載していることに何の疑問も感じていない大人も多いようだ。MapionやMapFanの地図をそのまま貼付けているサイトも未だに見かける。
日本は戦後の復興期に猛烈な勢いで経済や工業の分野で欧米を追従し、GDP世界代2位までにこぎ着けた。しかしそれだけで先進国と言えるわけではない。急激に発展するためには色々と端折ってきた部分も多い。権利に対する認識、教育もそのうちの一つではないだろうか。
その他、教育上端折られてきたもの。自己表現力、企画力、プレゼンテーション力、自己責任の認識、感性の表現、debateスキル、etc..まだまだ色々とあるだろう。日本でお勉強の出来る人とは、単に事務処理能力が高い、というだけの場合が多い。
●交通事故 2004.2.10
思わぬ被害に遭遇することを交通事故と言うことがある。実際の交通事故も交通事故なのだが、極めて確率の低い巡り合わせで損害を受けることが交通事故である。例えば実力のあるピッチャーが投げた決め玉を、打率が低い打者が適当にスイングしたところ、偶然にも真芯に当たり、ホームランになってしまったというようなもの。
この交通事故。実際の生活や仕事の中にでも起こりうること。例えば道を歩いていたら隕石が落ちてきて頭を直撃した、というのは交通事故意外のなにものでもない。被害にあったからといって誰に損害賠償することもできない。自治体も気象庁もNASAも責任はとってくれないだし、こういった被害を補償していれる保険も少ないのではないか。
さてインターネットの世界でもこういった交通事故の可能性は常につきものである。その原因が人為的であったりバグであったりもする。ところがインターネットは100%安全で交通事故があってはいけないと思っている人もいるようだ。万が一のインターネットでの交通事故が起こると、「それ見たことか!だからインターネットは危険」と言うのだ。確かに交通事故は少ないに越したことはないのだが。。。
●ドロップシャドー 2004.2.8
PhotoshopやIllustrator、その他画像作成ソフトのフィルターに「ドロップシャドー」が装備されるようになってきた。これは簡単に立体感が表現でき、それとなく空気を感じる雰囲気が表現できるので重宝な存在。
しかし、これを使いこなすためには基本的なデッサンの知識が必要なのだ。まずは光の当たる方向。1つの画面上で統一されていないといけない。MacOS Xでは全てのウインドウがドロップシャドーで表示されるが、光の方向は真上からで統一されている。これに合わせるという手もあるが、一般的により自然に見えるのは左斜上45度からである。
それと立体として想定する壁からの距離。何ミリぐらい浮いているのか?とい意識が必要。OS Xでは雰囲気5ミリといったところ。これはウインドウだからこの程度が最適であり、同じ設定を小さいボタンに応用すると浮き過ぎになる。ドロップシャドーのフィルタのデフォルト値は、だいたいこの5ミリぐらいの雰囲気のようであるが、これをそのまま使用しているため、浮き過ぎのバタンやロゴをかなり頻繁に見かけるようになった今日このごろである。
●子供へのセキュリティー指導-3 2004.2.7
「はじめてのお使い」という番組があるが、インターネット上でもこれを経験させるべきである。まずは検索して目的の商品を探す。ショップ毎の価格やサービス、支払い条件等を比較して、どの店で買ったらよいのかを判断させる。そして購入手続きを行う。これも立派な教育のはずであり、経験のはずである。
経験というのは、その中で痛い目に会うこと、失敗することが含まれて成り立っている。インターネットにおいても然りである。インターネットだからといって失敗や不利益になってしまう行動が完全に否とされる必要もないだろう。だからネット上のセキュリティーは何も子供だけが学ぶものではなく、体験して、今からでも失敗を沢山重ねなければいけない大人のほうが多いはずである。
と、そんなことは棚に上げて、セキュリティー指導は学校が行うべきと決めつけている保護者がまだまだ多いようでもある。
●子供へのセキュリティー指導-2 2004.2.6
子供がインターネットをやるときに何に注意をしたらいいのか?という質問をする保護者がいる。しかしインターネットをやる、というのは、言ってみれば「外出する」みたいなもので、どこに、何をしに、いつ、どうやって行くのかで、それぞれ注意すべき項目は違ってくるはずである。
チャットをする。音楽をダウンロードする。好きな芸能人のサイトを見に行く。オークションに参加する。インターネット上の対戦ゲームをする。メッセンジャーを使う等々。インターネットといっても様々である。
ようするに新宿に遊びに行くのと伯母さんの家に行くのでは注意すべき項目は異なるわけであり、それをインターネットという言葉でひとからげにして、他人に訊ねるより前に、まずは保護者自身が経験をしなければいけないのだ。聞きかじりの断片的情報だけを集めたところでたいして役にはたたない…明日に続く。
●子供へのセキュリティー指導-1 2004.2.5
子供、例えば小学校高学年の子供が友達と新宿に遊びに行きたいと言ったらどうするだろうか。ダメと言ってしまえばそれまでだが、仮に許可するとしても、色々と注意事項を伝えるはずである。暗くなる前に帰ってくるように。歌舞伎町には行かないように。電車ではスリに気をつけるように。ヘンなセールスに騙されないように。駅で降りたら帰りの切符を買っておくように等々。。
では隣町の親戚の伯母さんの家に自転車で行くとしたらどうだろうか。人通りの少ない道では変質者に注意するように。あそこの交差点では右折車に気をつけるように。伯母さんの家に言ったら挨拶するように。小遣いをくれると言われても断るように等々。。
では、なぜこのような注意事項を親は知っているのだろうか。もちろん経験があるからである。ところがこれがインターネットの世界となると親には経験がないのである…明日に続く。
●書式文化 2004.2.4
日本語は書式文化だという人がいる。確かにその通りだと思うのは、Wordや一太郎で一生懸命作った書類を見たときだ。英文であれば、全て左寄せで流し込むだけで済むだろうに、と思う。が、しかし本来日本語もそれでもほとんどの場合は問題はないはず。そもそも字は「読む」ものであり、その並びや構成の美しさを鑑賞するものではない。ところが一旦Wordや一太郎で書類を作りはじめると、改行位置や行揃え、文字間、行間、などなど気になりはじめ、これを調整するために膨大な時間を費やすハメになる。
確かに文字間や行間がいい加減な文章は読みにくいし、読んでいて疲れる。しかしこれはあくまでも長文でのハナシ。「次回会合のご案内」であれば、内容さえ正確に伝わればいいのだ。その書式を整えるために費やす時間は無駄。もらった人は日時と場所をメモって捨てちゃうのだ。
●購入動機 2004.2.2
衝動買い。もしこれがなくなったとすれば、今の経済に大きな打撃を与えることになるだろう。しかしこの衝動買い。もしこれをもう少しでも抑制することができれば、それなりに節約というものもできるはずである。
ヤフオクで買ったPC周辺機器。かなり安かったのでついつい買ってしまった。ところが送られてきた商品を見れば、なんと1年前に自分が出品したものだった。などということもあるようだ。
BOOKOFFで格安で売っていたJavaScriptの解説本。ついつい買ってしまったのだが、自宅に戻ってみれば、ほぼ同じような内容のJavaScriptの解説書、BOOKOFFに持っていこうと段ボールに区分けしてあった。なんてことも。
まあ、「あれば便利」と思うものは「なくてもよい」ものなのだ。
●敬称 2004.2.1
日本語には実に沢山の種類の敬称がある。敬称だけならまだしも役職で呼んだり書いたり、または役職+敬称だったりと。面倒臭いことこの上ない。確かに軍隊のように命令系統が確立されていて縦の関係を重視しなければいけない組織では敬称も重要な役割を果たすはずでもある。しかし普通の会社なら「さん」で統一しても問題はないだろう。既にそうしている企業も多く、学校でも生徒⇔先生の間でもお互い「さん」づけで呼ぶところもあるそうだ。
敬称にこだわることで何が問題かというと、事務効率が悪化するということだろう。特に外部の組織の人間の役職を調べるときなど、数年前にもらった名刺の肩書きの役職が、今でもその通りなのかどうか?などということを調べるにはけっこうな時間がかかる。また、社内の人間の名前を外部に言うときには敬称をつけない、などという習慣も紛らわしい。もはや1人の人間が1つの会社だけに席を置く時代ではないからだ。
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