2004年8月
1998年頃のまだまだウェブショップが少なかった時代では、自分が欲しいものをインターネットで苦労して捜さなければいけなかった。しかし今では、どこの店で買ったらいいのか苦労して比べなければならない。
98年に店舗の数もまばらだった商店街は、今や多種多様な店舗がぎっしりなのだ。しかも、雑駁な言い方をすればインターネット上での商店街は1つしかない。。どこからでも誰でもが訪れることが出来るという観点からでは。
それだけに競争は熾烈。極端なハナシほとんどの客は一番安い店で買うのだ。つまり一人勝ち。というような状況を踏まえておくことがまずは必要。そして、そこから「じゃあ、どうすれば売れるか?」ということを考えなければいけないのであろう。
●立地条件-2 2004.8.30
さてウェブショップの立地条件とは何ぞや?ということになるのだが、ウェブの場合には「地域性」というものがない。実店舗であれば、どんなに魅力的でリーズナブルな店舗であっても、遠くては行かれない。そこに行くまでに時間もカネもかかる。この条件がウェブショップの場合は取り払われているのだ。最初から。
つまりどんなに遠くからでも客はやってくる。同時に「高いけど時間がないの近くの店で済まそう」という発想はほとんどの客にはない。ということは公開されている全ての店が、同じスタート地点からヨーイドン!での競走となる。ということでそこには地域性や立地条件というハンデがなくなり純粋な実力勝負となり、当然のとこながら実力のない店は置いていかれる。そういう意味では実店舗よりは格段に厳しい競争原理が働くことになる。明日に続く。
●立地条件-1 2004.8.29
ウェブショップを今から開設しようとするクライアントに、最も良く聞かれるのが「どうやったら売れますか?」と、これは自然な疑問であろう。そしてこの質問に対して「知っていたら教えて欲しいものです。」などとは答えてはいけない。だからといって「こうやったら絶対に売れる!」などという方法はない。正直に「売れないと思ってください。」と答えるのも時と場合による。
しかしウェブデザイナーはウェブサイトのデザインするのが本業でもある。実店舗に例えれば店舗のインテリアデザイナーといったところ。普通はインテリアデザイナーに「どうやったら売れるか?」などという質問はしないだろう。インテリアのデザイン以前に立地条件や商品構成や価格設定などなど、売上げを左右する要因は数多くあるはず。これらを考えずして、いくらカッコいいインテリアにしても売れるものではなかろうに。明日に続く。
●ガサツ 2004.8.28
エアコンのスイッチを入れるときに冷房温度をいきなり18度に設定する。ティッシュの空箱をたたまないでそのままゴミ箱に捨てる。こういった人たちはその昔は豪快で細かいコトは気にしない男らしい性格と見られたかもしれない。でも今ではただのガサツな人間である。もしくは環境やマナーに無頓着な愚鈍な性格と見られるのがオチだ。
しかしこういった行動が身に付いた人たちはファーストフード店で自分でトレイを片付けるのがイヤなのでマクドナルドには行かない。ドリンクバーで自分でドリンクを注ぐことができないのでファミレスには行かない。
そして自分ではメールを送信できないにもかかわらずITの必要性について語るのであった。
●機種依存文字 2004.8.27
Windowsを使っていて、アプリケーションの多くがMicrosoftで完結している人にとっては機種依存文字は関係ないかもしれない。どちらかというとMacintoshユーザーが機種依存文字に関してはうるさいようだ。しかしMacintosh以外にも、Windows95特殊文字/NEC選定IBM拡張文字/IBM拡張文字なども存在するため、一概にMacintosh対応とだけは言えない。とはいえこれらのユーザーは極めて少数であり、必ずしもウェブと連動しているわけでもないので、やはり実質的には、機種依存文字対策=Macintosh対策、ということになるのだろう。
では実際に5%程度のMacintoshユーザーのために、機種依存文字対策をするのかどうか?というと、これはそのサイトのコンセプトであろう。たとえ5%でもきちんと見えるように対策する。5%のために手間がかかるのであれば無視する。の、いずれかに決めておく必要がある。もちろんサイトのコンテンツによってMacintoshユーザーの割合も異なる。そしてほとんどのサイトが、このことをはっきりと決めていないのが実情でもある。
●<head>と<body> 2004.8.26
HTMLの教科書では<html><head></head><body></body></html>という順番で記述するように書いてある。しかしこれは<html><body></body><head></head></html>という順番でも表示上の問題は無いようだ(あるのかもしれないが)。でもなぜわざわざ順番を変える必要があるのか?
1つにはSEO対策。<head>と</head>の間にJavaScriptの長〜い記述があったりすると、クローラが本文の日本語までなかなか到達しないために、早めに本文を読んでもらえるように逆にするというもの。
もう1つはブラウザ画面上でのleftとtopからのマージンをそれぞれ0にしたいとき、<head>の中に書かれた一部のタグの影響で0にならずにスキ間が空いてしまうことがある。<map name="x">などがそれに当たる。と、これも原因は定かではないが、とにかく<head>と<body>を逆にすることで解決する。まあ、見る人には関係のない話でもあるが。
●デジカメの写真 2004.8.25
デジカメなるものが無かったころ、写真を撮るときには1枚35円というプリント費用を考えながら丁寧に慎重にシャッターを押していたという人も多いだろう。これがデジカメとなると、メモリーを写真屋さんにそのまま出してプリントしてもらうという場合は除いて何枚撮っても基本的にはタダである。便利になったものだ。プロのカメラマンにとっても画期的なコストダウンと省力化。
さてWEBデザイナーにとってはこのことが一概に良いことであるとも言えない。クライアントからはデジカメで撮りまくったCDが何枚か送られてくる。最終的に使用する数枚の写真データをこのCDな中から選ばなくてはいけない。しかも最高品位で撮影されていたりするとパソコン画面に表示するにも瞬時というわけにもいかない。さらにアクセス権がロックされていて、縮小しても保存できなかったりと。整理し終わるまでにはけっこうな時間がかかる。35mmフィルムで撮ってプリントされた必要な写真だけをもらって、スキャナで拾ったほうがよっぽど早かったりもする。
●小さな提案大きなお世話 2004.8.24
色々と提案するというのは良いことである、のだが、提案はするものの、実際に対応するのは他人である、というのは困ったもの。自分はアイディアマンで実際に動くの他の人。というスタンスの人は意外に多い。船頭にはなりたいが漕ぐのはイヤだということだろう。
どんなプロジェクトでも細かい部分を見れば改善の余地というのは沢山ある。しかしこれを1つ1つ見つけて改善して、そこに時間と人を費やしていては大きな部分が前進しなくなる。
ポイントは、その改善すべき点を改善したことで、どれだけ利益があるのか?ということ。改善するために人と時間とカネがどれだかかかるのか。それを"かけて"改善したことでどれだけ利益があるのか?利益が無いのなら改善しないほうが良いのである。大雑把でも構わないので、このへんのそろばん勘定が必要。ここを計算しないで自分がアイディアマンと思われることだけも目的とした小さな提案は大きなお世話となる。
●SEO対策のその後 2004.8.23
昨年後半から今年始めにかけてSEOが話題となったが、Yahoo! Japanの検索エンジンの変更。Googleの検索アルゴリズムの更新によって、HTMLのタグによる重みづけや裏技的な細工は効果がなくなってきているようだ。具体的な検索サイト側での対策の変更は不明だが、クローラのタイミングに合わせた色々な実験では、タグの書き方による効果は明らかに薄れているようである。
ウェブデザイナーにとっては「SEO対策」は大きな売りでもあるのだが、いかんせん結果は検索サイト任せ。成果が保証できるものではないので、あまり大きな風呂敷は広げないほうが良さそうである。
●キーボードに一切触れずに 2004.8.22
パソコンが出来ない人にとっての最大のハードルがキーボード。これに一切触れずにインターネットを楽しむという方法もあるのだが。基本的にYahoo! Japanのトップページからメニューを辿って色々なホームページを見に行けば、ニュースやスポーツ速報、地図と鉄道乗り継ぎ案内、天気予報、美味しいお店や宿泊施設を捜す、「お気に入り」への登録、プリントアウト等、マウスに触るだけでもけっこうなことが出来る。そもそもYahoo! は検索サイトではなくディレクトリサービス。メニューを辿って深い階層に入っていって目指すサイトに到達するというもの。
とにかく「文字を入力する」となった途端に初心者は混乱するので。モニターの前にはマウスしか置かれていない。そんなパソコン教室があってもいいと思うのだが。
●サイト内検索 2004.8.21
Googleのような検索速度と検索結果表示を要求する場合はNamazuというサーバーで使われている高速検索システムのフリーソフトをカスタマイズして使用する方法がある。ただし対象に動的コンテンツ(掲示板や日記帳のCGI)を含む場合には検索結果の表示方法が難しく、これらを検索対象とするのであればNamazuとは別に、掲示板のCGIを含めたプログラムの開発が必要。
また、動画についてはファイル名等のテキストしか検索対象にならないため、動画を多用したサイト内での検索機能は効果的ではない。
同じ理由で地図や写真、または表や図、等の画像データが多い場合、ファイル名やaltタグに検索対象となるキーワードを埋め込むことになるが、画像内に画像データとして含まれているテキストに対しては効力はないだろう。
テキスト中心の巨大サイトでない限りは、なかなか「サイト内検索」を有効に活用するのは難しくなってきているようだ。
●マーケティング 2004.8.20
なにも量販店や大規模チェーン店、大手メーカーが行っているマーケティングのようにロジカルで組織的なものでなくてもよい。
自店舗で販売している商品と同じ物が市内の何カ所で売られているか?またその価格は?という部分を実際に歩いて回って確認し、一覧表を作ってみてはどうだろうか。 また、レジを打つたびに顧客の性別、年齢をメモって表を作ってみたらどうだろうか。
コンビニや量販店では棚のどの位置に自分のメーカーの商品を置くか!というだけでメーカー、問屋の間で熾烈な争いが行われているのとは裏腹に、客足が遠のく商店街ではあまりにマーケティングに無頓着な店主たち。景気が良くなったところで客足は他の店に向くだろう。と、シャッターの閉ざされた店並みが続くゴースト商店街を見て思ったところでもう遅い。
●サザエさん 2004.8.19
サザエさんには困ったものだ。あの、今時ありえない家庭のシチュエーションが日本の理想的家族の姿と思っている人がいるからだ。サザエさんが実在したならばケータイを持っていないというのは有り得ない。家族全員が毎日同じ時間に食事をするというのも不可能だろう。カツオの帽子とかフネの割烹着とか、パソコンどころかマイカーも無いようである。電話は1台。しかもダイヤル式黒電話。穴はなぜか7つ。
アニメである以上、そこにリアリティーを求める必要もなければ時代設定も自由であり、文句を言う筋合いはない。しかし30年ぐらい前の時代錯誤加減が今の若者にとっては「フォクション」として割り切れるが、ああいった環境を実際に経験してきた年代にとっては「家族の理想像」として映るらしい。サザエさんの家のような団欒やオヤジの権威が今は無くなったと言って怒る人たちだ。
●ケータイテレビ 2004.8.17
ケータイ電話にテレビの機能がついているもの。実際には電波の状況によってなかなか常時問題なくテレビが見られるというものではないらしい。しかしそれは従来のポータブルテレビについても同じこと。むしろケータイで動画が見られるということはメモリの容量がよってはビデオとしても使えるわけだ。そうなれば当然のことながらケータイ電話がポータブルHDとしても使えるわけで、ミュージックプレーヤーとしての使い方もできる。ついでにラジオもつけることも可能(既にFMが搭載された機種はある)。
そしてケータイは既にお財布にもなってるわけで、今後はクレジットカードや個人情報データやクルマのキーなどなど、色々な機能が盛り込まれてくるはず。ケータイ1つ持って行けば何でもできちゃうユビキタスな生活が可能となる。
問題は。。その1つを落としたり無くしたりすると、全部なくなっちゃうということだろうか。
●都合のいい解釈 2004.8.16
実際にあった話。郊外の雑貨屋で一人の客が店内に入ってきて店主に聞く。「すいません、肌着はありますか?」店主:「はい、ハタキはこちらにあります。」客:「いや、ハタキじゃなくて肌着です肌着。」店主:「あ、ハガキですか。ハガキはこちらになりますが。」
とまあ、みごとに都合良く自分の店にある商品に聞き間違えるものである=店主。
しかし店内の商品を見渡せば衣料品はおいてないことは想像つくだろうに=客。
●転載と引用 2004.8.15
ほとんどのウェブサイトには「無断転載を禁ず」のような注記が書かれていて、(c)と西暦の年号と著作権者とAll rights reservedの文字が含まれている。これはそのサイトの主宰者が著作権を表記しているわけだ。しかしこれらの表記が無かったとしても著作物は制作したと同時に発生するものであり、これら表記が無い場合でも無断転載は違法ということになる。逆にこれら表記があるからといって何らかの法的拘束力が発生するかというと、そういうものでもないらしい。
そして「引用」のほうであるが、こちらは著作権者を明記して(ウェブの場合はオリジナル著作物が掲載されているサイトにリンクするという大変便利な方法があるわけだ)、引用部分が明確であり、必要最低限の量である、というような項目をクリアすれば著作者の許可は必要なく引用して掲載することができる。だからblogが流行るのでもあろう。
●仕事の速さ 2004.8.14
仕事が速い人と遅い人がいる。デザインに限って言えば、速い人の多くは優秀であり遅い人はあまり優れた作品は残せない場合が多いようだ。デザインの作業は没頭と客観視の繰り返し。遅い人の多くは没頭しっぱなしで、客観的に見ればどうでもいいようなことまで執着して仕事をしてしまうのである。例えば文字を配置するときの「。」の位置を何度もやりなおす、というようなコト。集中して時間をかけるベきところと、さっと流して片付けるところのバランスがわからないのだ。
しかしインハウスのデザイナーの場合、優秀な人のほうが早く昇進する。しかも仕事が速いので残業は少ない。遅い人は管理職になれないために残業手当がもらえる。しかも仕事が遅いので膨大な残業をせざるを得ない。結果として給料は仕事の遅い人のほうが沢山もらえる。さらには残業続きで遊ぶヒマがないのでお金が貯まる。同時に遊ばないために世の中の情報にうとくなるので引き出しも増えずデザインもワンパターンになって上司やクライアントからNGを食らう確率も高くなっていく。
速い人は不条理、遅い人は悪循環、を感じつつ仕事しているよーだ。
●会員用ミニホームページ 2004.8.13
商工会や商店街のサイトをポータルとした会員用ミニホームページ。アクセスが少ない、というか無い。当然売り上げにも貢献しなければ制作費もペイできない。
なぜアクセスが無いのか?その理由として、階層が深すぎる、写真が美しくない、魅力がない、会員自身もアクセスしない(できない)といったところだろうか。そもそもその店舗や扱ってる商品に魅力も無ければ個性も無いという場合も少なくないようだ。
そして最も大きな理由。それはポータルサイト自体のアクセス数がかなりしょぼいということ。
例えば飲食店であれば、グルメぴあ・ぐるめピタ・ウォーカープラス・幹事さんいらっしゃい、に登録したほうが絶対に効果的。
●リストラ 2004.8.12
ある町工場にその腕がピカイチの熟練工がいた。周囲の人たちからも認められ信頼され目標にもされていた。ところがこの町工場の経営が苦しくなり人員削減を迫られた。そしてその熟練工が社長から解雇を言い渡された。
熟練工はその理由を推測してみた。「ワシは他の職人より給料が高いから経営を圧迫していたのか。。それともワシであれば解雇になっても他ですぐに職にありつけるということだろうか。。他の連中じゃあ他ではなかなか雇ってはもらえまい。」そして、仮に月給が安くなったとしても今のまま雇用し続けてもらうことを直接社長に交渉に行き、本当の解雇の理由も聞いてみた。
社長は言った。「だって、あんたは言うこと聞かないじゃん。」
●洗脳 2004.8.11
政治的な問題について質問された時に、「私は○○には反対です!」と答えた場合、果たしてその答えがその人の本当の意見なのかどうかは微妙である。
例えば30年間毎日A新聞を読んでいた場合、自然とその新聞社の、又は記事や社説を書いた記者の意見をそのまま自分の意見にしまっているのではないだろうか?
とはいっても一般家庭で複数の新聞を購読するのは時間的にもコスト的にも現実的ではない。しかし今では複数の新聞社のサイトをハシゴすることはそう難しくはない。事件や問題点に関する解釈や意見は新聞社によって異なっているはずであり、また、新聞社だけではなく、個人のサイトや政治団体や政治家、さらには極右、極左、のサイトを閲覧することも可能なはず。
どれだけ多くの異なった見解があるかということをまず理解した上で自分の意見を述べるべきであろう。1つの新聞だけを読んで、その意見を鵜呑みにして、そのまま発言したところで、それは単なる意見の横流しに過ぎない。
●放置 2004.8.10
ウェブショップといえども実店舗と同じように開店(公開)した以上は、きちんと運営管理、メンテ更新をしなければいけないというのが定説。しかし考えてみれば何も世話をしなくても運営に大したコストはかからないのだ。そのウェブショップの売上げが営業の基幹になるとか生活の糧になるというのであれば別だが、公開したまま放置しておいても大損するわけではない。レンタルサーバであればサーバの使用料は必要だが、これとて(場合によるが)大した額ではない。プロバイダーとの接続契約で自動的についてくるディスクスペースであれば実質タダである。
実店舗のように場所代や水光熱費もかからないし、商品が腐ることもなければホコリが積もることもない。もちろん制作にかかった費用をペイするというのであれば別ではあるが、そうでないならば放置しておいても良いのだ。
このへんは主宰者の考え方次第である。 ところが「ウェブショップ=更新すべし!」とうるさく言う連中。余計なお世話なのだ。自分等の仕事が欲しいがためにこういうことを「助言」とか「アドバイス」という名目で言っている場合が多いというだけ。
●落雷 2004.8.9
雷が落ちると瞬間的に、1,000A〜1,0000Aの電流、3,000V〜4,500Vの電圧がコンセントから進入する。その度合いによってはテレビから火が出ることもあるとか。そこまでいかなくても特にマイコンやCPU関係は被害を受けやすい。
一般的にはサージ保護機能付きのテーブルタップやアダプタを取り付けることで、その被害を防ぐことは可能とされているが、瞬間的な電流、電圧が極体に大きかった場合は防ぎきれないこともあるだろう。
雷による被害は、雷が直撃する直雷だけでなく、雷の発生時に何度も発生する誘導雷という、強力な電磁波によるものが主であるとか。
問題は保証期間内に落雷の被害で故障したときに、これが保証の対象になるのかどうか?といこと。このへんはメーカーや販売店の保証システムによって色々と違うようだ。仮に落雷が保証対象外だった場合は、やはり雲行きが怪しくなった時点でコンセントから電源プラグを抜いておくということになるのだろう。
●ルータ 2004.8.8
ADSLの契約をした数年前に同時にNTTから購入したルータは2万円前後だったと思う。こいつが壊れたので新しいものに買い替えた。3,800円だった。機能はほぼ同じ。安くなったものだ。
ところがいざ繋いでみるとMacintoshは今まで通りに動作するものの、Windowsマシンが全くもって繋がらない。ケーブルの接触不良なのか、それともNortonのライブアップデートかなにかが妨げになっているのか。。。
さてどうしたものかと色々と調べてみるとIPアドレスが古い機種では192.168.1.1だったものが、新しい機種では「1」がひとつ増えて192.168.11.1となっているため、TCP/IPの設定でこれを一度開放してから読み直さなければいけないということが分った。Macintoshでは接続時に自動的に読み直していたらしいのだ。「1」がひとつ増えていたことはファームウェアでの設定時に分っていたのであるが、このことを付属のPDFのマニュアルの大量のページの中から見つけるのに一苦労。
専門知識のある人にとってはアッタリ前のことかもしれないが、一般のユーザーにとっては長い道のりである。
●地域商工業IT活性化 2004.8.7
2004年現在での国内インターネット人口は6000万人とも言われているが、これはプロバイダーとの契約者数であったり、ケータイの利用者が含まれていたりするため、実際にパソコンでインターネットを利用している人口は3000万に満たないとも言われている。またその多くはIT関連企業や大手企業でもあるため、地域商工業者のインターネット利用者は3〜4人のうち1人程度の割合と想像できる。
また、こういった地域にインターネットやパソコンを積極的に訴求した場合に、興味を持たれない、実用的ではない、という事も現実である。また、パソコンだけでなく、メールやWordの使い方を習得しても実際に文章を書くという習慣や機会がないというケースも少なくない。
というような現実があるにもかかわらず、相も変わらず会員用ミニホームページを作ったり、初心者向けWordExcelのパソコン教室を開催している自治体の数々。。
●USBデジタルミュージックプレーヤー 2004.8.6
iPodが人気のようだが、実はiPodはOSX(又は9.2)以降でないと使えない。OS9で使用可能なミュージックプレーヤーというものが極めて少ないのだが、そんな中、USBタイプのものであれば理論上OS8.6以降であれば使えることになる。
ところが実際に音楽CDをダウンロードしてみようとすると、OS8〜9では音楽CDの各トラックが「トラック01」というファイル名で表示されるため、そのままDLしても音は鳴らない。ではOSXではどうか?実はこちらも「曲名+.aiff」というファイル名表示。そのままDLしても音は出ない。ではどうするのか。
各トラックをQuickTime PROで開き「書き出し」。このときの保存形式を「wave」にする。こうしてDLすることでめでたく音楽が聞けるわけなのだが、USBタイプの場合は128、又は256MBという限られた容量しかない。そのままデフォルトでDLすると1〜3曲程度しか入らないのだ。ではどうするのか。
「書き出し」のときに「オプション」でレートの周波数を最低に、サイズを8ビットに設定することで、一般的な2〜5分程度の曲が5MB以内に収まる。128MBであっても25曲入ることになる。長い道のりである。ここまでできる一般ユーザーはそうそういないだろう。
●作業とデザイン 2004.8.5
ウェブ制作の仕事では、指示通りにテキストや画像をレイアウトしてアップロードする「作業」と、構成やレイアウトを考えながら仕事を進める「デザイン」とがある。 前者の場合は、機械的に仕事を進めて行くだけ良い。右脳はほとんど使わず時間の読みも可能。ただし報酬は少ない。後者の場合は受け取った原稿の内容をもとに画像を選択、配置したり、ときにはトリミング、加工したりもする。これにはデザイナーとしてのスキルとセンスと構成力が要求される。
ここをきちんとクライアントに対して説明しておかないと、「作業」での契約をしていたはずが、送られてくる情報が段々と大雑把なものになり、詳細な指示が省略されてくるようになる。「指示が適当でもデザイナーが考えてうまくまとめてくれるだろう」ということだ。
スキルを認めてくれるということにもなり有り難いのだが、仕事の内容が「作業」から「デザイン」になった場合には、相応に報酬もアップしてもらわないとデザイナーとしては時間対報酬の割りが合わなくなる。と、このように気がつけばボランティアしてるウェブデザイナーというのも少なくないようだ。
●Netscapeのシェア 2004.8.4
ほぼ定期的に書く事になってしまったこのテーマではあるが、ここ半年ぐらいは2〜3%程度で横ばい、といったところだろうか。 Mozillaも含めれば微増かもしれない。以前も書いたがFireFoxがこれからどこまで伸びるか?といったところだろう。
昨年末ごろは、このままNetscapeのシェアが減り続ければウェブ制作時にNetscapeは無視しても良いだろう、という気分にもなったが、どうも2〜3%という微妙なところで安値安定状態。完全に無視するには忍びない。
ちなみにこのサイトでのMozillaとNetscapeを合わせたアクセスは全体の30%近くになる。こうなると無視できなくなる。同様にMacintosh関連サイトやブラウザの話題を掲載しているサイト等でもNetscapeのシェアは無視できないものになっているだろう。
また、1日に10万アクセスあるようなサイトでは2%といえ数にすれば2000アクセス。これも無視はできない数字。 というわけで、今のところ「Netscapeは無視できない派」に所属しておこう。
●真似 2004.8.3
デザインというものは制作したデザイナーがゼロから全てオリジナルでデザインしたというケースはほとんどない。多かれ少なかれ何か他のデザインのテイストやレイアウト、色使いやディテールを参考にして、その要素を取り入れているものである。
しかしこれが結果として露骨な「真似」と分るようなものは「類似」として意匠権や著作権に抵触すると判断されることになる。ではその限度というのはどこにあるのか?現実的にはお役所の審査官の目と感覚と経験によるものとなり、訴訟になった場合は弁護士や裁判官がその是非について考えるということになる。つまり明確な基準などというものは存在し得ないわけである。
しかし真似されたと言われないための方策はある。参考にしたデザインの著作者に対してひと言連絡しておくこと。「参考にさせていただきました」と。黙って真似すれば「勝手にパクられた」という気分にもなり腹も立つ。報告があれば「参考になった」ということで気分は良いものである。良いデザインであるからこそ参考にされるということだ。
●3択 2004.8.2
複数のデザイン案をクライアントに提示して、その中から好みのものを選んでもらう。これは後々文句を言わせないためのデザイナーの常套手段でもある。ところが基本的なデザインが合意されているわけでもないのに、ほぼ同じテイストとレイアウトで、色調やボタンの外形だけを変えたデザインを、それぞれ「A案」「B案」「C案」などと言って偉そうに見せるデザイナーもいる。
こうなるとクライアントのほうも内心「どれでもいいのだが」「でもせっかく作ってきてくれたのだから」という気分で、どちらかというと消去法的思考でどれか1つを選ばなければならない。
定食屋で昼飯を注文するのにアジとサンマとホッケの中から魚焼き定食を選ぶようなもんだ。どうせなら魚焼き定食と焼き肉定食と丼物の中から選ばせたほうが、選ぶほうも楽しいはず。「どれにしようか迷っちゃう♪」という気分にさせたほうがいいのだ。つまりどうせ3案提示するのであれば、全く違ったテイストのものを提示したほうがクライアントはハッピーな気分になるということ。もちろんそのデザインのクウォリティによるのではあるが。
●更新頻度とアクセスログ 2004.8.1
サービス業。例えば飲食店や宿泊施設のウェブサイト。こういったサイトのアクセスログを見ると、検索サイトやポータルサイトから辿って来たアクセスが圧倒的に多いことが分る。つまり新規に、初めて訪れて来る人が多いということ。しかし実際にはその中にはリピーターも含まれている。そのピリーターというのは数ヶ月前、数年前に訪れた人であり、たまたま店や施設の名前を覚えて、その名前で検索してきたというもの。
BBが普及して検索サイトが充実してくると、名前さえ覚えておけば「いつでも見つかる」わけでもあり、いちいち「お気に入り」に登録することも少ない。必要なときに捜しにきてくれるのである。
こういったケースでのウェブサイトはあくまでも案内板。実際の店や施設でのサービスのクウォリティのほうが重要であるはず。
つまりサイトのほうは、無理に更新する必要もなければ、頻繁にデザインをリニューアルする必要もない。むしろ何年かは同じデザインのトップページにしておいたほうが訪れる人にとっては分りやすいのだ。
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