2006年1月
パソコンショップではそれなりに商品知識のある店員が対応、説明してくれる場合も多いが、家電などでは必ずしも商品知識がある店員が接客するとは限らない。店員はサポートセンターのスタッフではなく、商品を説明することより商品を売ることが主な業務である。店員が勧める商品は「在庫がある」「自分が説明できる」「単価が高い」「特定のメーカー」であったりもする。お客様の立場で真剣に考えて適切な商品を勧めるというケースは少ないと思ったほうがよい。特にビデオカメラやDVDのようにパソコンとの接続が必要な商品の場合は店員の言うことは真に受けないほうが良い。店員の言うことを信じて買ったはいいが、あとから変換ケーブルやアダプタ、データ変換用のソフトなどを色々と購入しなければいけないコトになるコトも少なくない。
●アンダーバー 2006.1.29
リンクしているテキストにアンダーバーを追加して欲しいという要望がたまにある。そのテキストをより多くクリックしてもらうためとのことなのだが、そんな単純なことでクリック率が増えるということはない。
リンクテキストにアンダーバーを入れるかどうかはサイト全体の統一された考え方に基づいたものでなければならない。Yahoo! やGoogleのようにテキスト中心でリンクしている文字と、そうでない文字とは識別しやすいようにアンダーバーを入れているサイトもあれば、asahi.comやMSNのように全く入れていないサイトもある。Appleのサイトでは新製品など、特に訴求したい部分にのみ入れている。 いずれにしてもサイト全体のデザインコンセプトに基づくものであり、それなりに意味があると言えよう。
ロールオーバーのボタンや画像のリンクが中心のページの中で、しかもその1ページだけに、リンクテキストにアンダーバーを入れたところで作ったほうが思うほどの効果は無いというもの。
●ホリエモンの影響 2006.1.28
一連のホリエモン騒動だが、ウェブ制作業界にも少なからずとも影響はあることだろう。その一つ、と言うには大袈裟かもしれないが、クライアントに対して、しばらくの間、Yahoo! や楽天のサービスを勧めないほうが良いということ。
ITに疎いおっさんたちの中には、Yahoo! や楽天もライブドアの仲間だと思っている人は少なくないのだ。
●緊急災害用セット 2006.1.27
ネットでも多くの種類の商品が売られているようだが、こういった緊急災害用セットなるもの、果たして本当の災害になったときにどの程度役にたっているのだろうか?実際の災害時に緊急災害用セットを持ってから避難しているのだろうか?という疑問がある。
そもそも日本に住んでいる限りよほどの山奥か島嶼地域でもない限り翌日には救援物資が届いているような印象もある。そしてニュースなどで避難した被災者が緊急災害用セットを使っているという映像は見た記憶がほとんど無い。 地震による死者の80%は自分の住居の下敷きになってとのこと。緊急災害用セットは役にたたなかったようだ。緊急災害用セットの購入以前に家屋の耐震強度をチェックしたほうが良いのだろう。
●買い溜め 2006.1.26
せっかく来たのだからと言って買い溜めする。一度に沢山買ったほうが安いし。という考え方の消費者も少なくないようだ。しかしこれはいかがなものか。多くのモノを買い溜めしているため、いざ使おうとしたときになかなか見つからない。中には賞味期限を過ぎたもの、利用価値の無いもの(プリンタ本体を買い替えた交換用インク等)、てなものも混ざっていたり。
結局見つからずにまた買いに行く。そしてこの際だからと思いまた買い溜めする。という悪循環だ。今では大抵のものはネットで買える。しかも明日来たりするわけだ。買い溜めする必要性はほとんど無いだろう。確かに緊急災害用セットのようなものは必要になってから買いに行ったのでは遅いが。
●一番安いモデル 2006.1.24
特に高齢者にありがちな傾向。パソコンや周辺機器、AV機器や家電製品を買うときに、一番安いモデルを買えない。商品というものは高いものが良いもので、安いものは悪いもの、という概念があるのだ。だから全くの初心者でもあるのだが店頭では平均的な価格のパソコンを買う。デジカメも中級機を買う。DVDもビデオもそこそこの値段のものを買う。よってどれも多機能過ぎて使い方がまったく分からない。一番安いものにしておけば、もっとシンプルで機能も少なく分りやすかったはずなのに。
昭和40年代。金持ちは2000ccの車に乗り、貧乏人は軽自動車に乗っていた。一番安いパソコンを買って貧乏人と思われたくないのだった。
●オレにできること 2006.1.23
「オレにできることって何だろう?」という相談を受けることがある。まあ、恐らくできるであろうことをいくつか提案してあげても良いのだが、あまりに簡単なことだと「スキルを低く見られていた…」と思われ、あまりに難しいことだと「とてもできない…」とかえって落ち込んだりもする。こんな相談をするときというのはマイナス思考になっているときなので仕方がない。とはいえ丁度良さげな難易度のことを考えるのも面倒である。なので最近はこう答える「やってみて出来たことが『オレにできたこと』になるんじゃないの。そんなこと考える時間があったら、どうやったら出来るか考えたほうがいい」。まあ、高校野球で「強いチームが勝つのではなく、勝ったチームが強いんだ」的な無責任な答えでもあるのだが。
●B2B 2006.1.22
明らかにターゲットがB2Bであるはずのサイトなのに、そのデザインや構成、商品の訴求表現が、どう見たってB2Cだろ!というサイトを見かけることがる。売ろうとしている商品は極めて限られた専門的ニーズであり技術的にも優れた真面目な商品でもあるのだが、「お客様の声」などと称して、恐らく捏造であろう「声」がたらたらと書いてあり、お勧めする社長の蘊蓄もやたらと長く、不要な経験談や比喩的表現が多用されているため「真面目な工業製品」が「怪しい健康食品」のようになってしまっている。
ウェブ制作者が「成功するウェブショップ」というような書籍を参考にしたのだろうか?それともウェブショップで成功した人がアドバイザーとなったのだろうか?それとも成功した有名なウェブショップの構成をパクったのだろうか…
●分かる言葉で 2006.1.21
パソコンを敬遠するオジサンたち。パソコンに詳しい人に聞いてみても出て来る単語の多くが分からない言葉であるために、結局は何を言っているのか分からずパソコンを操作するまでには至らないというケースが多い。これは分からない分からないと言ってばかりいないで少しは自分で勉強して調べたらどーなんだ!とも言いたくなるが、説明するほうにも問題がある。話をする相手が、どのくらいの情報と知識を持っているのか、ということを想像して使う言葉を変えながら、相手の反応をみながら説明しなければ結局は馬の耳に念仏になるのだ。しかしオジサンたちの場合、知らない事でもついつい頷き、知ったっぷりをしてしまうためにこの悪循環に拍車をかけることにもなる。
●手当たり次第 2006.1.20
欲しい物は手に入れないと気が済まない、というような人。こういった人がクライアントとなると実にややこしいことになる。まずはウェブサイトがいつまでたっても完成しない。ここを直せのここが気に入らないとエンドレスの要求が続く。客観的に見ればどうでもいいようなコトもあーでもないこーでもないとこだわり始めると止まらなくなるのだ。 それだけならまだいい。ウェブをこちらに依頼しておきながら他の業者にSEO対策を頼んだり、コンサルに診断を依頼したりと、色々な人間にウェブに詳しそうと見るやいなや手当たり次第にその制作、運営に関わらせていくのだ。
きっと家を建てる時には腕がいいと噂の大工を次から次へと呼んでくるのだろう。フォアグラとキャビアとトリュフとツバメの巣を一度に使う料理が一番高級だと思っているのだ。
●メモリー 2006.1.19
工場で1日1000個の製品を袋詰めした従業員がいたとする。この人に「今日の427個目はうまくいきましたか?」と聞いても覚えているはずはないであろう。偶然にもその427個目が特殊な不良品であったとか、ちょうどその時に昼休みになって番号をメモっておいたとかしない限りは。
しかしコンピュータはちゃんと覚えているのだ。「今日の427個目はうまくいきましたか?」と聞けば「はい、問題ありませんでした。」と即座に答える。大したものである。
しかしこれでコンピュータのほうが優れているかというとそうではない。そんなコトを全て覚えていたら10年も工場に勤めた人はそのデータだけで脳みそがパンクしてしまうだろう。適当に不要な物を削除しながら効率的に使い回しているのが脳みそというものだろう。また、書き込んだ直後に削除してしまうのは物忘れとも言うようだ。
●納期 2006.1.18
納期の直前。こりゃ間に合わないかも…、なんて時に「20日納期でしたが、当日出張なので21日中に見られればいいですよ」なんていうメールが来ると大変有り難いものである。
ところが、納期の直前に大幅な変更依頼。とても納期には間に合わない旨伝えると、「あ、20日って言いましたけど、月末までに見られればいいですよ」なんてメールが来る。じょーだんじゃない!こっちも20日から月末までには他の仕事の予定が入っているのだ。
●いえ電 2006.1.17
いえ電。つまり家庭用固定電話であるのだが、このごろはかかってくるのは怪しいセールスや勧誘ばかり。これがかかってくる分には適当に断ればいいし、ヒマな時はちょっと付き合ってみてもよい「ところでオタク、今日は何件ゲットできたの?」みたいな。
問題はかける時だ。相手先が固定電話の場合は、まずは受話器をとったほうは怪しい電話ではないかと疑うのだ。これはここ数年、明らかに変わってきた現象のようだ。電話口での応対が明らかに無愛想なのである。
まして「ウェブデザイナー」などと名乗ろうものなら十中八九は怪しいセールスと疑われるのであった。
●養鶏所 2006.1.16
養鶏所の鶏は外を自由に飛び回るカラスを見て「あんなふうにいつでも自由に飛びまわれたらいいなあ」と思い、カラスは養鶏所の鶏を見て「ああやって毎日何もしないのにちゃんとエサを食べられたら楽だろうなあ」と思う。というわけで鶏とカラスは話し合って1日だけ交代してみることにした。
しかしカラスは狭い檻の中で30分もたたないうちに気が狂いそうになり、鶏は犬に追われるは車に轢かれそうになるはで生きた心地がしなかった。
まあ、人間の場合はもっと適応力も知恵もあるので何とかなる場合もあるが、思い切って養鶏所から飛び出した人が、半年後には違う養鶏所でせっせと餌を啄んでいる光景というのもたまに見ることができる。
●年功序列 2006.1.15
民間企業の間ではこの年功序列という考え方は薄れつつあるものの、公的機関や地域の団体や組織、そして家庭内や親戚関係などでは、まだまだ年功序列がはびこっている。確かに昔は長い間生きてる人間のほうが知識も経験も豊富であった。しかし今は年齢を問わずその情報収集能力と知識やスキルに対する意欲によって能力や知識には個人差が生じている。年上だからといって命令権や決定権を持ってると勝手に思われても困るというもの。そしてその情報収集能力の無い人間ほど、やたらと他人に命令したり、自分が偉いと思っていたりもする。まあ、ある意味、自分が時代についていけてないという危機感を拭うための代償行為でもあるようなのだが。
●命令と懇願 2006.1.14
ウェブの修正依頼のメールが来る。時には「お忙しいところ、大変お手数をおかけして申し訳ありませんが、下記項目を修正いただけないでしょうか?何とぞ宜しくお願い申し上げます。」なんていう懇願に近いものもあれば、「以下修正して下さい。」という命令に近いものもある。 これは言い方の違いこそあれ、こちらで行う作業の量は同じである。つまり同じなのだ。
ところがこの言い方の違いでカチンときたりムカついたりヘソを曲げたりして素直に仕事をしないウェブ制作者もいる。要するに子どもということだ。そこで頭を冷やして機嫌を直して作業に取りかかるまでの時間が無駄。作業効率が悪いということでもある。
さらにはカチンときたついでに自分はアマノジャクであるとか変わり者であるとかへそ曲がりであるとか言ったりして自らの精神と感情のバランスを補おうとしたりするのは愚かな行為であろう。
●技術系とデザイナ 2006.1.13
技術系の人が作ったウェブはデザインが適当であることが多く、デザイナが作ったウェブはコーディングがいい加減であることが多い。もちろん両方兼ね備えれば良いのだが、そこは中華とフレンチのシェフが共同で料理も作るようなもの。なかなか上手くはいかない。どちらかがウェブディレクターを兼任するか、別にウェブディレクターなる人間が監修する必要が出てくる。しかしそうなると時間も手間もかかり結局はコストの高いものになってしまい、クライアントは資金潤沢な組織や企業に限られてくる。
ではどうするのか?デザインが適当なウェブは、その分理論でカバーする。プレゼン時にそのサイトを操作しながら細かな動作やSEO対策、今後の更新に体する考慮やユーザビリティーやアクセスビリティーの説明をする。「そこまでやってくれたんだ」とクライアントに感じさせることであろう。そしてコーディングがいい加減なウェブは、とにかくデザインで魅せる。「お!かっこいい!」と感動させてしまえば、とりあえずはOKなのだ。
と、まあ現実はそうそう単純に割り切れるものではないが。
●ウェブに対する認識 2006.1.11
技術系の人のウェブに対する認識:HTMLという言語を使ったプログラミングで、テキストをレイアウトしていく。ただし文字だけでは殺風景なので空いた場所や背景などにアクセントとして画像を入れる。
デザイナのウェブに対する認識:IllustratorやPhotoshopでデザインしたコンテンツをウェブに掲載する。ただし更新の手間やデータの重さを考えると一部テキストにもしなければいけない。
というのは極端な書き方でもあるが、基本的にはこんなような考えではないだろうか。どちらが正しいとかではない。お互いに「そういうもんだ」と理解しておくことが大切。
●Mac用ストレージ製品 2006.1.10
Mac用のストレージ製品。特にDVDなどの光学系ドライブ類はなかなかリーズナブルな商品が見つからない。ところがヤフオクで捜してみるとその数は少なくない。つまり本来MacOSで使えるにもかかわらずそのことを検証するための時間と手間を節約するためにそう表記していないようでもある。ヤフオクの場合は個人ユーザーが検証した後に出品しているためMac用と自信を持って表記しているわけだろう。
単価が下がってくると商品を売った後のフォローやサービスには手間やコストはかけたくない。例え使用できたとしてもニーズの少ないMacのための問合せやクレームは避けたいというのも理解できる。
いずれにしても仕方なく高い純正品を買う前にヤフオクを覗いてみることをお勧めする。
●選り好み 2006.1.9
ウェブの仕事も様々で、大きなサイトを一手に引き受け、じっくりと時間をかけて作り込む場合もあれば、細かな更新や地域でのボランティア的な作業を手伝ったりプロジェクトに参加したりというものもある。当然のことながら前者のほうが身入りが良く、後者のほうはこまごまと忙しい割りには身入りが少ない。
しかしだからと言って前者のような仕事ばかりを選り好みして請けるというわけにもいかない。それほどコンスタントに依頼が来るわけではないし、後者のような仕事で信頼を得ると同時に自らの広報活動にもなるというもの。
ウェブ制作会社の中には経営が厳しいと嘆いているところも多いが、大抵は美味しい仕事だけを選り好みしている結果のようだ。
●別格 2006.1.8
どんな業界にもその世界の首領(ドン)とか神みたいな人物がいるものだ。そして一流の人はその首領や神を目指す。結果的になれたとしてもなれなかったとしても。目指さないのになれるという人は少ない。
一流ではない人間は首領や神も目指さない。「あの人は別格だから」と割り切る。目標が遠くにあるのはイヤなのだろう。では近いところを目指すのかというとそうでもない。近いものでも同じ土俵で戦うことを避ける。他人からランクを付けられ評価されることを嫌う。「ボクの生き方はそういうことではない」などと宣い、結局は競争しない、鍛錬しない、修羅場をくぐらない、進歩しない、そして二流、三流のまま歳をとり、周囲から「老兵」と呼ばれるようになるのだろう。
●30%程度 2006.1.7
昨日の引き出しを読んで改めて自分の引き出しを開けてみた人。デスクの上中央の一番幅の広い引き出しをもう一度見てみよう。大抵の場合、手前側の10cmのスペースに頻繁に使うものが入っていて、その奥、約70%は一度入れたきり永遠に使わないものが入っていたりもする。
これは引き出しに限らず、ハードディスクでもファイルされた紙の書類でも似たようなもの。実際に使っているのはせいぜい全体の30%程度だろう。
だからといって悲観することはない。人間の脳も筋肉も潜在能力の30%ぐらいしか使っていないのだ。内燃機関のエネルギー利用率も30%程度だろう。最高速度180kmのクルマも普段は60kmで走る。 いい案配の数値なのだろう:30%程度。
●引き出し 2006.1.6
色々な手法や表現方法を持っている人を「沢山の引き出しを持っている」という言い方をされるが、実はこれは引き出しの多さのことではなく、いかにタイムリーに適宜情報を引き出せるか、ということであろう。ようするに引き出しの中がきちんと整理されているかどうかということ。
どこの事務所にも必ずいるのが、デスクのどの引き出しの中もぐっちゃぐちゃという人。書類や文房具やゴミや文房具や書類が無造作に詰め込まれている。こういう人には仮に100の引き出しを与えたとしても全ての引き出しの中が同じような状況になるようだ。
●FUJITSUとNEC 2006.1.5
高齢者がパソコンに馴染めない理由の一つ。それはパソコンショップに行くとFUJITSUとNECの製品が沢山あるということだ。高齢者から見るとパソコンは電化製品。電化製品といえば関東では三菱、日立、東芝が、関西では松下、三洋、シャープが、それぞれ一流のブランドであるわけだ。そしてFUJITSUとNECは、富士通ゼネラル、NECという家庭電化製品では二流のブランドというイメージを持っている(もちろん今ではそんなことはないのであるが)。その二流のメーカーが台頭していること自体が眉唾ものであると疑われるらしい。
Panasonicもナショナルというブランドでパソコンを販売したほうが高齢者には支持されるであろう。
●ウェブデザイナの需要 2006.1.4
これからウェブデザイナーになろう!と思っている人。これからの新しいジャンルの仕事として先進的なイメージと未来への可能性も持った仕事であるかもしれない。しかし現実は既に供給過多の過当競争の状態に陥っているジャンルでもある。その需要をとっくにオーバーしているのだ。
地域の企業や事業所には既に多くのウェブ制作業者が営業に回り、DMやメールも頻繁に送られて来ている。そんな中、今から競合に加わっていくからには、それなりの覚悟と「売り」が必要でもある。その「売り」は、特定の技術であったり、センスであったりもするのだが、多くのSOHO者の場合、それを「低価格」「短納期」「小回りの効く対応」にしてしまう。結果として安価でコキ使われるSOHO土方となってしまうようだ。
●ウェブデザイナのお仕事 2006.1.3
これからウェブデザイナーになろう!と思っている人。着々とバックヤードで準備を進めていたりもする。必要なアプリケーションを使えるようにスキルを磨き、マシンや機材を買い揃えたり、ひな形を製作したりと。
もちろんこういった準備は大切であるのだが、もっと重要なことが忘れられがちである。それは言うまでもなく「どこからどうやって仕事を請けるか」ということ。環境やスキルを整える時間があるならば、むしろこちらに注力したほうが良い。それによって必要なモノも違ってくる。例えば短時間で大量のファイルを書き換えるワザ、IllustratorからHTMLに変換する技術、特定のホームページエディタを使いこなすこと、ひたすら直打ちのHTML、動画の加工編集、CGI絡みのフォームやカートの制作、特定のオーサリグツールの使いこなし、写真撮影と画像加工、かなりライターに近い仕事、イラスト制作、などなどである。
そしてこういったスキルを短期間で全て身につけることは不可能でもある。だから仕事をとにかく請けてしまってから勉強しながら制作すれば良い。逆に言うと自分の出来る範囲内での仕事だけを請けようとしても、そうそううまいこといくものではない。基本的には何でもやります!という姿勢が必要。 それでも仕事をゲットするのは簡単なコトではない。
●サイトナビゲーション 2006.1.2
ウェブサイトはできるだけシンプルで分りやすい構成に。できるだけクリック数を少なく目的のページまで辿り着けるようにする。なんてことがものの本に書いてあったりするものだ。しかしそれで商品が売れるか?問合せが増えるか?アクセスが増えるか?というとこれは疑問。わかりづらいナビゲーションのほうが良い場合もある。
例えばアウトドア用品をイトーヨーカドーとドンキホーテで買う場合を比較してみる。ヨーカドーでは商品が分りやすく分類、陳列されていて、レジも分りやすい場所にあるが、ドンキホーテでは何処に何があるのやら、店内も見渡すこともできなければレジの位置もすぐには分からない。そのほうが何となく買い物が楽しいし、品数も多く感じるし、安い物を見つけて得をしたような気分にもなる。
わかりづらいナビゲーションのサイトのほうが実際に売れているという事実はあるのだ。
●電気がつかない 2006.1.1
部屋の蛍光灯がつかない。考えられる原因としては、タマが切れている。ソケットが緩んでいる。グローが切れている。天井に接続する部分のソケットが緩んでいる、トランスが逝っている、経年的要因による接触不良、壁の中の配線の接触不良、漏電、ショート、これはネズミにかじられる、雨漏り等の原因も含む、また壁スイッチの接触不良、ブレーカーが下りている、ヒューズが切れている、停電、電気料未払いで電気を止められた、同じ配電盤内の他の電気機器が漏電もしくはショートしている、などなど色々と可能性がある。単に明かりを灯すというだけの機能ではあるのだが。
というわけで、部屋の蛍光灯何万倍もの機能を持つコンピュータなるのもが「動かないんですが…」と電話で聞かれても答えようもないものだ。
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