2006年3月

●半角カタカナ   2006.3.30

半角カタカナは文字化けの原因になるということでメールやウェブでは使ってはいけないことになっている。実際にはちゃんと表示されることのほうが多いのではあるが、一応、一般的には禁じ手ということになっているようだ。

しかしこのことを何度説明してもテキスト資料の中に半角カタカナを使う人がいる。特にExcelで添付されてくるファイルに多いようだ。事情は分かる。全角だとどうしても横幅が広くなり、印刷時の用紙設定に苦慮するわけだ。しかしこれをウェブに置換えるときにはもっと横幅制限の厳しい状況の中で対応しなければいけないのでもある。

半角カタカナを全角カタカナに変換すること自体は、そういった機能のある変換ソフトを利用すれば一瞬で済むのだが、表組のレイアウトは根本的に考え直さなければいけなくなる。「これ、ウェブに載せて」という軽いノリで半角カタカナの含まれたExcelファイルを添付してこないでほしいものだ。
●忙しさの案配   2006.3.29

フリーランスのデザイナに仕事を依頼する側の立場で考えると、早い、安い、クウォリティが高い、というのが理想。ところがそういったデザイナは忙しい。依頼してもすぐに対応してくれるというわけにはいかない。逆に仕事が無くヒマそうなデザイナは仕事が、遅い、高い、クウォリティが低い、という可能性もある。だから仕事が来ないのではないかと。

デザイナの立場で考えると、できるだけ多くの仕事を請けたい、が、フリーでやっている以上キャパシティの柔軟性には限界がある。同業者に振るにしても、よほど信頼できる人間でなければかえって手間がかかる。しかし毎回毎回「忙しい…」と言って断っていればいずれ仕事は来なくなる。しかしいつもヒマですぐに請けられるというのも不安感を与える。

適度な忙しさを維持するというのは難しいものである。しかし少なくとも適度に忙しいフリをしておく必要はあるだろう。
●デザインの変遷   2006.3.28

自動車のデザインは、角形と流線型をそれぞれ流行という現象の元で繰り返す。同時に豪華とシンプルというコンセプトも繰り返す。しかし市場が熟成し、消費者も流行よりも自分の価値観を重視するようになると、こういった大きな流行の傾向は段々と顕著ではなくなってくる。現在の自動車のデザインはそういう意味ではかなり成熟しているだろう。 そのデザインの変遷を引き継いでいるのが現在ではケータイだろう。2006年現在、どちらかというと角形シェイプ、豪華で多機能のやや大型化の傾向にあるようだ。あと2〜3年後には、ラウンドシェイプで小型、または薄型の計量化がトレンドになっていることは間違いないだろう。

とはいえ昔のように各社が一斉に流行になびくという時代はもう来ないだろう。30年ほど前、電気炊飯器とポットは店頭にならぶ全ての機種が「花柄」だったのだ。
●何だこんなコトも知らないのか。   2006.3.27

パソコンやインターネットを利用している人によくよく聞いてみると「何だこんなコトも知らないのか!」と思うことがある。逆にその道の専門家から見れば「何だこんなコトも知らないのか…」と思われていることもあるに違いない。これは特にパソコンだから、インターネットだからというワケではなく、情報がこれだけ複雑に入り混じり、頻繁に変化し、大量に氾濫しているのだから仕方の無いこと。全てを知っているなんてことは人間の能力ではもはや不可能だ。

ところがこの「何だこんなコトも知らないのか」というのを表情や言葉に出してしまうヤツもいる。そうすることで優越感を味わうのかもしれないが、誰でも知っていることもあれば知らないこともある。知らないからといってその人間を見下すような行為が存在する以上は情報の共有化は難しいだろう。
●デザイナへの指示   2006.3.26

新しい料理のメニューを考えるとき。庶民に親しまれ高級感があり個性的で斬新で安く手軽に作れて誰もが美味い!と言えるようなもの。なんてモンはできるわけがない。これが料理であれば「出来るわけがない」ということはイメージしやすいのだが、デザインとなると言えば出来そうに思っている人間も少なくない。自分が今までに見た美しいものを全て列記した挙げ句の最後に「〜のようなもの」なんて言われたって出来るわけがない。

料理人であれば「とにかく美味いものを作ってくれ」同様にデザイナには「とにかくカッコいいものを作ってくれ」という指示が最も分かりやすいのだ。まあ、そこでコンセプトを踏み外したらしょうがないと思ってもう一回やらせる。そのほうが効率的である。
●ラジオボタン   2006.3.24

ウェブ上では普通にHTMLのフォームを使うとラジオボタンやプルダウンメニューは誰が作っても同じようなものになり、そこで選択させる内容がどうでもいいアンケートの場合もあれば、数十万円の商品の場合もある。FLASHとかを使えばこういったラジオボタンやプルダウンメニューをカスタマイズしたデザインにもできるが、一般的にはHTMLで生成される同じデザインのものになる。

これが就職の申込フォームだった場合には、そのラジオボタン一つがその人の一生を大きく左右する場合lことにもなる。そこで作る側として気をつけなければいけないのがオプションのselectedの使い方。例えば「性別」でselected(デフォルトの表示)が「男」になっているとすると、女性にとっては「男を優先しているのではないか?」と思われることもあるだろう。そのことで送信を何となくためらうという要因になることもあるかもしれない。selectedはサイト運営者側の希望や目論みがうっかり出てしまう部分でもあるので注意しよう。
●ログ解析   2006.3.23

アクセスログ解析と言えば、例えばウェブショップで売れ筋商品の絞り込みや商品構成やディレクトリ構成の改善のために利用されることが一般的なようであるが、実はウェブサイト自体の必要性、存在意義をレビューするためにもっと活用されるべきものでもある。

毎月、相当なコストをかけて更新してもサイト全体としてのアクセスが少なく、投資するコストに見合ったプロフィットが無ければ思い切って「会社概要」だけを残して他のページを全て削除してしまったほうがメリットがあるということだ。

手間とコストをかけて誰も読まない「トピックス」を毎日更新するのは無駄であろう。
●インターネットでの売上げ   2006.3.22

国内消費のうち、インターネットによるその割合の正確な数値はなかなか見当たらない。それには2つの理由があるようだ。1つは消費者が商品を購入するまでには「認知(その商品の存在を知る)」→「決定(買う事を決める)」→「購入(実際の購入手続き)」を行う必要があり、認知はウェブでも購入は実店舗、ウェブで見つけて電話で注文、実店舗で認知しウェブで購入、など、色々な複合的なケースがあり、どこまでを「インターネットで買った」ということになるのか分類ができないということ。

もう1つは、メーカーや問屋から直接消費者に商品を発送する場合に、小売店がウェブから注文を受けたのかどうかは分からないまま、ということだ。全国の小売店からそのデータを集計することは不可能でもある。 しかし確実なことはインターネットを利用して購入するというケースが着実に増えているということだろう。
●いいからさっさと見せろ!その3   2006.3.21

ウェブで捜し物をするとき、特定のジャンルの商品の価格や仕様を比較しながら閲覧するとき、見るほうには一定のリズムというかテンポというものがある。時間があるときのヒマつぶしがてら、というのであればともかく、決まった時間内に出来るだけ理想に近いモノを捜さなければいけない場合には、このリズムやテンポを狂わせるようなサイトはパスされてしまう。

何度もクリックしないと目的の商品の仕様一覧に辿り着けなかったり、最初にFLASHが動いて、もったいつけて仰々しく登場するなんて場合には、見るほうは「いいからさっさと見せろ!」と呟いている場合も多いのだ。
●いいからさっさと見せろ!その2   2006.3.20

骨董品屋で1000万円の壺を見せて欲しいと言うと、店主はその壺について散々蘊蓄をこいた後、奥から桐の箱を持ち出し、ホコリを払ってゆっくりと封印してある組紐を解いて箱を開ける。

これが1000円の壺だったらどうか。同じような接客をしたら「いいからさっさと見せろ!」と言いたくなる。 メーカーとしてはそれだけ思い入れがあって苦労もして生産に漕ぎ着けた商品だから、見せる時には蘊蓄の一つや二つはこきたくもなるもの。しかし実はその商品、ディスカウントショップでは叩き売られ、ヤフオクではメーカー希望小売価格の20%の値段で大量に出品されていたりもするものだ。

そんな商品を紹介するサイトは、最初にFLASHが動いて、もったいつけて仰々しく登場するまで見るほうは待ってはくれない。
●いいからさっさと見せろ!その1   2006.3.19

司会者が挨拶をして、緞帳が上がってファンファーレが鳴ってスポットライトを浴びて登場する。それが「人」であったり「画期的新製品」であったり「パフォーマンス」であったりするわけだ。

ウェブページでコンテンツを紹介するときも、最初にFLASHが動いて、もったいつけて仰々しく登場するものがある。それがそのステージに値するものであればいいのだが、期待に反して極めてありきたりのつまらないモノであることも少なくないようだ。

作る側のステージ願望、スポットライト願望というものを、確かにウェブページであれば比較的簡単に実現できる。しかし見るほうは「いいからさっさと見せろ!」という気分である場合のほうが多い。
●いじりたい   2006.3.18

ホームページは自分でいじりたい。しかし複雑なことはできないし、デザインをまとめるというのはシンドい。ではプロに頼もう。とはいえ自分でいじくれる部分も残しておきたい。色々と実験してみたいこともあるし、ゆくゆくは自分で全て運営管理できるようにしたい。しかしHTMLは難儀だ、できればホームページビルダーで自分で更新できる範囲のものを作ってもらいたい。とりあえずFTPは分かるので、サーバ情報は教えないでおこう。プロバイダーが提供しているCGIは使ったことがあるし。でもホームページはカッコいいのが欲しい。

日曜大工でリフォームできることを考慮して家を作る大工は苦労が多い。。
●ホコリ   2006.3.17

メモリー増設やドライブの交換などでたまにパソコンを開けてみると、びっしりとホコリが溜まっていたりするものだ。そしてこのホコリが原因で放熱効果が下がり動作が不安定になるということもある。

パソコンもハード的にもうちょっとホコリが入りにくい、または溜まりにくい構造にできないものか?などとも思うのだが、まあ、実際問題として欧米では日本のように常時ホコリが宙を舞っているということは一般家庭においても少ないようだ。基本的にはホコリの無い場所で使うように出来ているようだ。

しかしホコリならまだしも密閉性の悪い学校のパソコン室ではプリンターの給紙口に大量の砂が溜まっていたりもする。
●住めば都   2006.3.16

日本は四季の移り変わりが美しく、極端に暑くもなく寒くもなく、人間が暮らすには最適な場所である。などと思っている人も少なくないだろう。しかし世界的にみれば、冬は0度を下回り、夏は亜熱帯、湿度が高く、地震の発生率も高く台風の直撃を受ける。緯度が低いので日照時間も短く、そのわりに気温は低い。決して暮らしやすい土地とは言えない。

気候が温暖で安定し、年間通して湿度も低く地震も起きない。というのが世界の一等地、西ヨーロッパであろう。そしてそこにはフランス、ドイツ、イギリスといった歴史上勝ち残ってきた強国が国家を構えているわけだ。 「やっぱり日本が一番だ」など言うのは「やっぱり○○村が一番だぁ」と言ってる田舎もんと同じだ。
●コーヒー   2006.3.15

時間があまりないのでドトールのコーヒーを飲む。少し時間があるのでスタバでゆっくり味わって飲む。時間がかなりあるのでルノアールで新聞でも読みながら飲む。ほとんど時間がないのでマックで飲む。店が見当たらないので自販で買って飲む。コンビニでちょっと美味いのを買って飲む。家で飲むときでも、ドリップしたり、ドリップパックだったり、インスタントだったりと様々である。シチュエーションによって色々な飲み方があるわけだ。

婦人衣料品はインターネットでの購入比率が増え、実店舗での売上げが落ちている。このままではいずれは全てインターネットで購入されるようになり、実店舗は全滅するのではないか?とビビる業界関係者もいるようだが、そんなことはない。消費者はシチュエーションや商品の種類によってインターネットと実店舗を使い分けているだけなのだ。 そしてビビっている人の多くは、自分でインターネットで買い物をしたことがない。
●世界標準   2006.3.14

パソコンもインターネットも世界標準である。もちろん英語も世界標準である。従ってパソコンやインターネットの基本的な部分は英語で考えられ、英語で作られいる。そのことを知ってか知らずか「何でメールアドレスは半角じゃないといけないんだ!」などと言ってる人を見ると、まあ、なんと非世界標準なやつだと思う。外国は外国。日本は日本。自分が住んでいるのは日本だから外国のことは自分には関係無い、と思っているようなのだ。食料もエネルギーも国内では自給自足できず外国には大変お世話になっているのだから、もうちょっと外国のことを考えてもいいだろうに。
●偉い人   2006.3.13

組織の中には偉い人がいる。本当に偉い人は自分のことを「偉い」などとは思わないのだが、たいして偉くもない人ほど、自分は偉いと思いたがる。偉い人は、現場のこと、実務のこと、細かいことは部下にやらせて自分は大局的な判断や運営の根幹に関わる企画を行ったりするわけだが、そこにはそれ相当の知識と情報が必要。そしてその知識や情報は日々の細かい仕事や実務の積み重ねによる割合が大きい。なので現場のこと、実務のこと、細かいことを常に他人に丸投げしていると、いざという時の判断を誤る可能性も高くなる。というか、自分が現場のこと、実務のこと、細かいことをやっていたころの基準となるため、判断が時代錯誤のものになるのだ。
●作る側の自己満足   2006.3.12

利用者の心理を無視し、作る側の自己満足を優先しているであろうサイトは色々とあるが、よくあるのが、インターネットをほとんど使ったことの無い上司がその担当者に「ここをこうしろ!」と命令したであろうものだ。概念が印刷物なので、リンクとか動画を考慮しない単純に「文字をでかくしろ!」というような指示である場合が多い。まあ、そのことが良いか悪いかはさておき、問題は結果としてその文字を大きくしたことでアクセスや問合せが増えたかどうか検証するように部下には命じていないことだ。オレが言うんだから間違いない、ぐらいにしか考えていない。

実際にアクセス解析してみれば、文字をでかくした程度でアクセスに影響するようなことあまり無い。利用者はそんな単純ではない。
●心配   2006.3.11

ウェブページを作っているうちに、果たしてこのボタンはクリックしてもらえるだろうか?気がつかないのではないか?などと心配になることがある。それでは、ということでそのボタンの近くに「クリック!」という文字をでっかく入れたり、ボタンを一回り大きくしたりと、そんな依頼が来ることがある。心配する気持ちは分かる。しかしだ。そんなことをやっていたら全てのボタンに「クリック!」という文字を入れなければいけないことになる。

基本的にはどんなに小さいボタンでも、用がある人、必要な人はクリックするものだ。逆にどんなに目立つボタンでも用のない人は絶対にクリックしない。

利用者の心理を無視し、作る側の自己満足を優先するとこのようなことにもなる。
●声かけ   2006.3.10

最近はパソコンショップでも家電店でも店員に声をかけられるとということは全くなくなった。これは利用者にとっては大変良いことである。ところがウェブサイトの中には不要な「声かけ」をしていることろがまだまだ多い。音声ではない。文字や画像で「ここから選んでください」とか「クリックして下さい」とか書いてあるやつだ。

そんなこと書かなくなって分かっているのにあえて書かれていると利用者心理としては「うざい」のだ。コンビニで弁当を買おうと思ったときに、いきなり店員から「お好きなお弁当をお選びください」と言われればうざく感じるのと同じだ。

利用者の心理を無視し、作る側の自己満足を優先するとこのようなことにもなる。
●ハイパーリンク   2006.3.9

ホームページが世に登場したころには、クリックすると他のページにジャンプする文字が青くなっていた。もちろん今でもそうなのだが、リンクの方法も色々とあるので、必ずしも青い文字がリンクというわけではなくなってきた。

しかしウェブページの基本は、テキストであれ画像であれ、そこにリンクが埋め込まれている場合には「ココはリンクですよ」ということを分からせるような表現が必要であるということ。

リンクもしてない文字や画像をバカみたいに派手に扱い、肝心のリンクボタンやテキストはひっそりと片隅に…なんてサイトも多いようだ。

利用者の心理を無視し、作る側の自己満足を優先するとこのようなことにもなる。
●ケータイとパソコン   2006.3.7

これをお互いにうまいこと組み合わせれば色々なことができる。その用途の可能性は無限にあると言っても過言ではないかもしれない。しかし実際にはケータイはケータイ、パソコンはパソコンで、完全に分けて使っている人が思いのほか多い。開発者や企画者にしてみれば拍子抜けかもしれないが、要は組み合わせて考えるのは選択肢が多いだけに非情にメンドクサイのだ。

まあ、アウトドア用品と台所用品を分けて使うのと同じようなものだろう。
●謝らないやつ   2006.3.6

何かミスをしても謝らないやつがいる。とんでもないやつだ!と思ってはいたのだが、そいつはその後二度と同じミスを犯さなかった。逆に立派に謝りはするものの、すぐに同じミスをするやつ。謝った直後は「素直なやつ」と思われるのだが、実はこいつのほうがとんでもないやつなのだ。

つまり謝るかどうかなんていうのは些細な問題であり、重要なのは同じミスを繰り返さないこと。なまじ「悪いことをしたと思ったら素直に謝りなさい!」などという教育を受けているから謝るやつが正しく見られる。 謝る前に「同じ過ちを繰り返してはいけない」ということを心がけとして広く教育すべきであろう。
●MacOS Xで内蔵HDの中身を全て外付けHDにコピーする方法-4   2006.3.5

さてこれで外付けHDを起動ディスクにして内蔵と同じ状態を引き継いだ環境で作業ができるようになるのだが、一部、例えばプリンターやスキャナのドライバーが起動しないこともあるので、その時は再度ドライバーをインストールする。 また、保存先の設定や起動アプリケーションの選択が、内蔵HD側の指定のままになっていることもあるので、そのへんは作業しながら順次設定を変更していくことにもなるが、ま、これは大した作業ではない。

内蔵をいつでも使えるように温存しておき、通常の作業は外付けで行う。データバックアップは、全て内蔵側にコピーするようにして、基本的には内蔵を常に外付けと同じ状態にしておくと便利。MOやCDに焼くのはそれぞれのHDの容量が残り少なくなったときのみにするといいだろう。万が一作業中に外付けのOSが起動しなくなったら、外付けの電源を切って再起動すれば自動的に内蔵HDから起動できる。これも一種の保険となる。
●MacOS Xで内蔵HDの中身を全て外付けHDにコピーする方法-3   2006.3.4

もし、ここで上手く起動しなかった場合には、外付けHDの電源を切り、再度インストール用のCDをセットしてもう一回外付けHDにMacOS Xをインストールする。インストール先ディスクを選択するときに、オプションで、全消去ではなく、今までのデータを「Previous Systems」というフォルダに自動的に残す設定にしておけば、データや設定は失われずに必要な部分だけインストールしてくれる。

これは既にMacOS Xがインストールされた外付けHDのOSが一部破損したり不安定になったりして、リストアするときにも基本的に同じ。 いずれにしても実践は自己責任で。
●MacOS Xで内蔵HDの中身を全て外付けHDにコピーする方法-2   2006.3.3

そこでインストール用のCDをセット。外付けHDにMacOS Xをインストールする。インストールが完了したら、とりあえず内蔵HDでOSを起動する(外付けで起動すると、大量の「ソフトウェアアップデート」をしなければならない)。そこで内蔵に入っているデータを、「System」というフォルダを除いて全て外付けHDにDADでコピーする。これにはさすがにちょっと時間がかかるが、まあ、それでも長くて30分といったところだろうか(もちろんデータ量によって時間は異なる)。そして今度は外付けHDを起動ディスクにして再起動。ここで「ソフトウェアアップデート」をして、その時点での最新バージョンにして、これでほぼ完了。

ただしこの方法はかなり強引なのでアプリケーションによっては上手く起動しないものもあるようだ。あくまでも即席現状コピーということで、起動しないアプリケーションは後からちゃんとインストールしましょう。 それと、これを実践する場合は自己責任で。
●MacOS Xで内蔵HDの中身を全て外付けHDにコピーする方法-1   2006.3.2

というわけで昨日の続きっぽい話でその手順を具体的に。

MacOS Xを内蔵HDで起動させた状態で、外付けHDをFireWireで繋いで電源を入れる(外付けHDは必ずFireWire接続のもの。USBでは内蔵HDが起動してから外付けを認識するので外付けは起動ディスクにできない)。ディスクユーティリティーを起動して1分ぐらいで外付けHDを認識。その外付けHDを選んで「消去」を選択。サラの外付けHDであれば10秒ぐらいで初期化されてインストールOKの状態になる。データが入っているHDであっても、ちょいと一服している間に初期化されるようだ。
●リカバリとリストア   2006.3.1

「あ、すいません、今ちょっとリカバリしたたもんで1時間ほどパソコン使えませんでした」なんて言うとWindowsしか使ったことのない人はびっくりするらしい。Macユーザーにとっては「あ、そうだったんですか」で済む話。これもMacのメリットの一つでもある。しかもリカバリ(Macではリストア)しても基本的システム以外のデータや設定はそのまま活かしてすぐに現状復帰もできるのだ。

Winのリカバリは1日仕事、Macのリストアは1時間仕事ということ。この差は大きい。
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