2006年7月

●凡打   2006.7.31

「バットを短めに持って投球に逆らわずにセンター方向に打ち返せ」とコーチに言われた打者。その通りに打ったところがセカンドゴロでアウトになった。さてこの打者「言われた通りにやったのに!」と、コーチを恨んでも仕方がない。ヒットが打てなかったあんたが悪いのだ。

これと似たようなことを言うデザイナもいる「言われた通りにやったのに、どこが悪いんだ!」と。しかし結果としてそのデザインがダサいというだけ。ヒットを打てなかったあんたが悪いのだ。言われた通りにやらないとしてもヒットが打てればOKなのだ。ただ、放っておいてはヒットが打てそうもないからアドバイスしただけ。 文句を言うヒマがあったら何も言われなくてもヒットが打てるようにスキルアップを目指せ。
●激戦区   2006.7.30

Movable Typeはある意味ウェブデザイナにとって脅威だ。つまりウェブにそれほど詳しくなくHTMLも知らない人でも比較的に簡単にセンスの良いサイトが出来てしまうということ。その人の中にはグラフィックデザイナを始め、ビジュアルセンスに長けた多くのクリエータが含まれる。 DreamweaverやXOOPSに比較しても、かなり敷居は低いと言えよう。

彼等がMovable Typeを上手く使いこなすことで、凝ったことをしないスタンダードなページであれば、それなりに高度なデザインが出来るはず。ウェブデザイナが10万円で請けたサイトよりもかっこいいサイトを「3万円でやりますよ!」なんてことにもなりかねない。Movable Typeを使ったサイトデザインは価格競争が加速した激戦区となるだろう。

むしろ基本構成からオリジナルでHTMLで地道に作った、他には無いオンリーワンのデザインをしたほうが差別化できるかもしれない。逆にMovable Typeを利用するのであれば、そうそう簡単に追従されない高度な機能を盛込むことで凌ぐことになるのかもしれない。
●Movable Type   2006.7.29

Movable Typeには色々なプラグインがあり、使いこなせば相当に高度なサイト構築が可能なようだ。しかし基本的にMovable Typeは多少の知識があれば簡単にブログを構築できるウェブログを生成・管理するサーバソフトであり、個人や企業内での担当者が利用するものだろう。なのでプロのウェブデザイナが他人からお金をもらって使うにはいささか気が引けるというもの。まあ、その場合はブログデザイナと名乗ったほうが自然だろう。
●認知要求   2006.7.28

ブログやSNSが流行っている背景にはこの「認知要求」というものがあるとのこと。自分の書いた日記にトラックバックがあるということは、この日記が認知されているということで、そこに一種の快感なり達成感を味わうということらしい。SNSではトラックバックやレスの確率が高く、コミュニティーによってはレスを書く事に暗黙の強制力が働いたりもするようだ。

社会や家庭でコミュニケーションが上手くいかない。話をする相手がいない。キーボードを打つの得意だが人前で話をするのは苦手。そんな人たちがこぞって参加しているのではないか?という気もする。

しかし、これらは相手の反応をリアルタイムに見ながらのコミュニケーションとは異なり、途中で相手が「引く」とか「拒否る」とか「意義を唱える」という状況が見えないために、ついつい自分の考えや意見だけを一方的に書いてしまう傾向もあるようだ。

いずれにしてもバーチャルとリアルとでのコミュニケーションのバランスが大切なのだろう。
●アルツハイマー   2006.7.27

彗星の発見者の名前が、その彗星の名称として正式に命名されることがある。同様に広く科学の分野ではその発見者自身の名前が法則、現象、場所、などの名称として世界的に使われる。これは大変に名誉なことであり、後世にその名を残し功績を讃えられるということになる。

アロイス・アルツハイマーとはドイツの精神医学者で「アルツハイマー病」と呼ばれる現在の「認知症」の発見者として知られている。しかし仮に日本で「あ、あの人、アルツハイマーだ」と言われたら、誰もその人をアロイス・アルツハイマー博士とは思わず、認知症の患者であると思うだろう。 発見者の名前を命名することが本当に良いことなのだろうか。。。
●デザインコンセプト-2   2006.7.26

つまりデザイナに丸投げして出来たものを見てから因縁つけるというクライアントにとっては最も楽な方法だ。この最も楽な方法を毎回選ぶようになってしまうのだ。もちろんそれで相応の報酬があるならばデザイナにとっても悪い話ではない。しかしクライアントにとっては、いつまでたっても自分達の商品やサービスのコンセプチュアルな部分を考えないままになってしまう。これはクライアントにとって不幸なことだ。クライアントもそういう部分を考えるようにしておかないと、今までの流れに従って売れない商品を惰性で製造販売したり、不用な価格競争に巻き込まれたり、ニーズが少なくなった市場をいつまでも狙っていたりもするのだ。
●デザインコンセプト-1   2006.7.25

商品コンセプトを決める→デザインコンセプトを決定する→デザインアイディアを出す→基本デザインを絞り込む→デザインを詰める、

というような一連の流れがあるのだが、これらを大幅にスキップして、商品コンセプトが曖昧なうちにも最終的なデザインを仕上げなければいけない場合がある。それでも何とか仕上げるのがデザイナの仕事でもあるのだが、クライアントによっては上記の正しいプロセスによって完成したデザインと同じクウォリティのものを要求したりもする。頑張ればその要求通りのクウォリティのデザインができるかもしれない。しかしそこには相当なパワーが必要だ。だからあえてクウォリティを落としておく。そうしないとクセになる。
●修正要求対処法   2006.7.24

デザインならどうにでもなると思われるために何度も何度も納得のいくまで修正依頼するクライアントがいる。そのコメントの内容が毎度思いつきや気まぐれで、しかも五月雨式に出てくるのだからタマらない。デザイナであれば一度はこういったクライアントに遭遇して音を上げたことがあるだろう。ではどう対処したらいいのか?万能ではないがいくつかの例↓
  • その修正でアクセスが増えるのでしょうか?
  • 費用対効果を考えての修正要求ですか?
  • 私だって修正したい箇所はいくらでもある。しかしウェブのプライオリティーは究極を求めることより早く公開することでしょう。
などと言ってみる、といったところか。
●全体と部分   2006.7.23

クルマのドアミラーをデザインする場合、そのクルマ本体のデザインをイメージしなければならない。スクエアシェイプのミニバンに有機的でダイナミックなフォルムのドアミラーでは、いくらミラー単体の造形が優れていても優れたデザインとは言えない。

同様に清涼飲料のラベルをデザインする場合にも、瓶のフォルム、色、フタのデザインをイメージしなければならない。

ウェブにおいても、階層の深いページやフレーム内の特定のページをデザインする場合には、トップページや他のフレームのデザインをきちんとイメージしておかなければいけない。と、そんなことはデザイナにとっては当たり前のことではあるのだがクライアントはそうではない。部分を見せれば全体をイメージせずに部分だけを見てコメントするものだ。
●プログラミングと商売   2006.7.22

「プログラム」は1文字間違っていただけで動かない。「商売」は例えば全体の20%が未解決のままでも強引に押し進めることができる。逆に「商売」で、細かいコトを全て解決しようとするとなかなか前に進まない。常にファジーな動きと不確定要素を含みながら進行していくものである。このことを理解せずに常にきちんとしたステップと工程を踏み、細かい問題を全て解決しながら進めようとする人もいる。その人が超人的な処理能力を持っていれば別だが、大抵の場合は自分の描いた工程表に自ら足を取られて失敗するようだ。かといって常にファジーなままでは「もの作り」はできないというのも事実。
●提案   2006.7.20

「トップに毎日更新できる新着情報を作って、メンバー各自がブログを開設してそこにダイレクトにリンクする。現場の写真で最新のものをPHPを使って毎日1枚ずつトップに表示できるようにする。」「はいはい、素晴らしいアイディアですね。そんなふうにできたらいいですね。でも、その作業は誰がやるのですか?費用は誰が出すのですか?そしてそのようにリニューアルされたあかつきにはどのくらいのアクセス増が見込めるのですか?リニューアルにかかった費用をペイできるだけのプロフィットが保証できるのですか?」「・・・・・」夢を語ることがいけないとは言わないが、他人を動かすことがどれだけ難しいかということも心してから提案すべきであろう。
●Skypeでの問合せ   2006.7.19

SOHOを支援する目的のサイト。いまひとつアクセスが伸びないので、問合せ用メールフォームの項目やデザインを見直すようなリクエストが来る。しかしどう考えてもその程度の改善でアクセスや問合せ件数が増えるとは思えない。いっそのことSkype名を掲載してSkypeでの問合せを奨励するような構成にしてみてはどうか?と提案したところ、それはイヤなのだそうだ。理由としてはセキュリティーがどうのこうのと言ってはいるが、本当は「恥ずかしい」「めんどくさい」ということのようだ。
●いらっしゃいませ   2006.7.18

パソコンショップや家電量販店などでは店員から進んで客に声をかけないことが一般化している。そのほうが客にとっては色々な意味で望ましいし、安心して買い物もできるというもの。しかしウェブショップではまだまだ「いらっしゃいませ」的な露骨なを表現しているサイトが少なくない。売るほうがいかにガツガツしているかがモロに見えるので気分が悪いというもの。そんなに誇示しなくとも、少なくとも何かの目的があってそのサイトを訪れているわけであり、必要があれば自力で目的の商品は捜すだろうに。

まあ、そういったサイトに限ってナビゲーションが不完全で、トップの店長お薦め商品のボタンをクリックした後に、なかなか目的のページに辿り着けなかったりもする。
●スキャナの使い方   2006.7.17

さて、そのスキャナの使い方なのだが、例えばフロッピーディスク、定規、コイン、コースター、マウスパッド、電卓、基板、定期入れ、スルメ、海苔、バンドエイド、ハンカチなど。頑張れば、ボールペン、リングやピアスなどのアクセサリ、消しゴム、ケータイ、ノートPC、スプーンやフォーク、ソーサー、ネクタイ、大根おろし、レトルト食品のパックなど。デジカメで撮るよりもスキャナに乗っけてスキャンしたほうが確実にきれいに取り込めるものである。

それとスキャンする時は必ず立って上から見下ろす格好で原稿位置をきちんと確認しよう。椅子に座ったまま手を伸ばして原稿を置いたりしてはいけない。スキャナの上に書類を山積みするなんてえのはもってのほか。
●複合機   2006.7.16

プリンタとスキャナとコピーとファックスが一体となった複合機。今や全盛であり、そのメリット、デメリットも色々とあるのだろうが、とりあえずはコストパフォーマンスを含めたメリットが大きいために全盛ともなっているのだろう。 しかしデザイナとしては、なかなか複合機というわけにはいかない。問題はスキャナなのだ。

画面に対して水平垂直を保つ、原稿の折り目に対して影のできないスキャン方向で原稿を置く、地図のような大きな原稿をスキャンする、フタを開いたまま厚みのある原稿や立体物をスキャンする、というような場合にはスキャナ本体を簡単に移動できなめればいけない。となるとやはり複合機ではツライのだ。
●折り込み広告   2006.7.15

折り込み広告を入れた翌日は確実に売上げが伸びる。しかし問題はその後。来店した客が、もう一度来ようと思うだけの商品やサービスが提供できたのかどうか?ということだ。毎日折り込み広告を入れていたのでは赤字になってしまう。従って最初の集客がリピーターに、固定客になるかどうかが肝心なのだ。

ウェブショップで例えればSEO対策やSEMが折り込み広告。コンテンツが商品力ということになろう。
●イラストだから   2006.7.14

ウェブ用のイラストを描くと色々と修正要求が出るものだ。もっと可愛くしてほしい、もっと明るくしてほしい、もっとカラフルにして欲しい、と。イラストだからいかようにでもなると思ってのことなのだが、○○製作所のページの挿絵をそんなに明るく可愛くカラフルにしたってしょーがねーだろ。

それよりも、暗くて怖い顔して地味な背広着て直立不動で写っている社長の写真を撮り直したほうがよっぽど効果的なはずであろう。
●謝罪文辞書登録   2006.7.13

経緯上、どうしても謝らなければいけない場合がある。または自分が謝ることで物事が丸く納まるという場合もある。しかし本当は自分に非があるわけではなく、明らかに相手のチョンボや知識不足のために起こったトラブルでもあり、そこで謝罪のメールを書くというのは理不尽なものである。

ということで、予め「このたびは、当方の不注意によりご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんでした。」というような文章を辞書登録しておこう。これを変換して入力することで、文章を自ら打つのに比べると、気分的に「誤ってやった」「事務的に処理した」「丸く収める役にまわった」という感覚になるというものだ。
●ルール-2   2006.7.11

htmlを書く上で改行位置に関してのルールというものはあまり聞かない。が、これはデザイン的に大きく影響する場合がある。<img=>の後の</td>を改行して書いてしまうとNetscapeやFirefoxでは不用な余白ができたり、</a>が直前にある場合にはアンダーバーの破片が表示されたりもする。改行してから書く<br>と続けて書く<br>ではInternet Explorerの場合に表示される改行が1行空いたり空かなかったりもする。と、こういったことを不具合と感じない人間がルールを作っているようでもある。

まあ、不具合と感じるのはデザイナだけかもしれないが。
●ルール-1   2006.7.10

帰宅時に事務所を出る場合には必ず「お先に失礼します」と言わなければいけないというルールがあるとする。では最後に一人残った人間が出るときには言わなければならないのか?たぶんそんなバカ正直はいないだろう。

htmlのルールで必ず閉じタグは必ず書かなければいけないというルールがあったとする。ではその直後に</td>がある場合はどうだろうか?</font></b></a>など、いくつかのタグは省略しても何の支障もない。と、そのこと(省略しても支障が無いということ)を知らないで正直に閉じタグを打っている人間のほうが多いようだ。 しかしこれを省略すると「ルール違反」として扱われることがないこともない。
●気をつけよう   2006.7.9

「何か商品の写真を追加して欲しいんですけど…」「えっと、どの商品にしますか?」「お任せします。」「あ、いや、そう言われても御社で取り扱ってる商品を全て知ってるわけではないので…」「あ、じゃあCDに焼いて送りますから適当に良さそうなのを選んでください。」「何点ぐらいでしょうか?」「えーと、けっこう沢山入ってます。」と、いうように、捜す手間を押し付けられることがあるので注意しよう。しかしそれだけではない「どれが売れそうですかねぇ…」なんて具合に、タダで経営コンサルまでやらせようという場合もあるので、さらに気をつけよう。
●好きな色   2006.7.8

「好きな色は何ですか?」と聞かれて「青!」とか答えるデザイナがいたならば、そいついは怪しいと思ったほうがいい。デザイナである以上はどんな色でも料理しなければならなず、そういった作業を継続していれば、自ずと色の好き嫌いなどは生まれてこないはずである。別の言い方をすれば、どんな色でも好きにならなければやっていけない。

「青!」とか答えるデザイナがいたならば、「好きな音階は何ですか?」と聞かれて「ミ!」と答える作曲家のようなものだ。
●美しいワインレッド-2   2006.7.7

しかし限りが有るというのは実はパソコン上でRGBで見る色や、CMYKのインクの組合せによるものであり、塗料、繊維、陶芸、油絵具などは、その顔料や素材に色々な化学物質が含まれ、何層にも組み合わせたり、透過したり、複雑に入り組んだ分子構造により光が乱反射することで、「今ままでに見たこのとない画期的な美しい色」が生まれる可能性があるわけだ。

しかし例えばクルマの塗料で新しい色の開発に苦労したり、陶芸で伝統的な色を再現するために試行錯誤したというようなストリーを見聞きして、それと同じことをウェブデザインに求められても不可能というもの。所詮は液晶の素子の反射角の変化による色しか表現できないのだ。
●美しいワインレッド-1   2006.7.6

「美しい高級感のあるワインレッドにしてください」とクライアントに言われたデザイナ。そのクライアントは「きっと今ごろ究極に美しいワインレッドを色見本の中から捜しているのではないか」などと想像するかもしれない。しかし実際にデザイナはそこそこにきれいなワインレッドに目星を付けて、あとはそのワインレッドに組み合わせる色を捜しているのだ。

実際に色というものは所詮は光の3原色やマンセル法の組合せに過ぎない、無限にあることは確かだが、今までに見た事もない新しい色などはあり得ないのだ。紫外線や赤外線が可視光線にでもならない限りは。というわけで基本的に「色」というものは組合せによって「ハイセンス」にもなり「ダサく」もなるものだ。常に相対的な効果によるものである。
●FirefoxとMacintosh   2006.7.5

Internet ExplorerとFirefoxのシェアは9:1、Macintoshのシェアは2〜3%というのが最近の数字のようだ。しかしこの数字を鵜呑みにしてウェブサイトを作ってはいけない。Windowsマシンは事務所利用として多くの企業内で使われている。これら全てがインターネットに接続しているわけではない。

またFirefox(NetscapeやSafariも)でのアクセスの割合もサイトによって大きく変わる。 当然Macintoshの情報専用サイトでは大きく変わるわけだが、そこまで特化していない一般的なウェブショップや企業案内サイト、Blogなどでもその内容によって大きく変わるようだ。WinまたはMacを全く意識していない(テーマや話題として扱っていない)サイトでも、Internet Explorerでのアクセスが99%のサイトもあればNetscapeとFirefoxで30%のサイトもある。これは実店舗で特にデューティーフリーでもないのに外人客が多い店と、そうでない店があるのと同じだ。
●謎の文字欠け   2006.7.4

以下の条件が揃うと文字の上部が欠けるという現象が起こる。

・body内でフォントサイズをCSSで<font style="font-size:18px;>と指示
・head内でフォントサイズをCSSでtd{font-size:11px;line-height:130%;}と指示
・tableの中であること
・WinXPのInternet Explorerで閲覧

11px、130%、18pxの組合せのときだけのようだ。数字を変えると回避できる。 もちろん可能な全ての数字で実験はしていないので、他の組合せでも同様の現象が起こるかもしれない。因みにブラウザの表示フォントの種類を変えてもほぼ同じ状況になる。
●非の打ち所がない   2006.7.3

例えばある政治家の活動に対して「非の打ち所がない!」という人がいれば、それは他の政党や他の派閥の人間にとっては「問題だらけだ!」と言う事にもなる。では誰にも文句も言われず、指摘もされず、突っ込まれる部分も無いような活動をしようとすると、それは至って個性のない消極的で印象に残らないものになるだろう。

ものづくりにおいても同様であり、指摘やクレームを排除することを主眼にすると、それは自然と薄味で魅力の無いものになる。

誰にも「マズい!」と言われないように作った料理は、誰にも「美味い!」とは言われない。
●自分にNG   2006.7.2

本来デザインが本職ではない人がデザインをやってみてその難しさに閉口する。OKが出るまでの道のりがいかに険しいか。NG喰らった後に健全な精神状態に戻すのがいかにタイヘンか。そういったコトを実感し「二度とやりたくない!」ということにもなる。

誰のOKも得る必要のないサイト。例えば自分で作った自分のサイトが友だちから「あ、いいデザインだね」と言われてからといって、デザイナになれるわけではない。自分で自由にデザインするのと、様々な条件や要望もクリアしながらデザインするのでは雲泥の差があるのだ。

では本職のデザイナはどうやってそんな難しい仕事をこなしているのか?ということになるのだが、もちろん長年の経験と実績でOKと言わせるテクニックやノウハウはある。しかし最も重要なことは、「自分で自分にNGが出せるか」ということ。クライアントに見せる前に自分で何度もNGを出してやり直す。その回数が普通の人より多く、そのズピードが普通の人より早いというだけである。
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