2006年9月

●そうじゃねえだろウェブショップ〜SEO   2006.9.30

そりゃアクセス数は多ければ多いほうがいい。しかし多ければ多いほどいいのはアクセスではなく売上げだ。Yahoo! Japanの上位に来る事よりも実質的な売上げ増加を目指すというのが本筋だろう。実店舗に例えればSEOは宣伝広告。いくら宣伝広告しても商品やサービスに魅力がなければ一時的に客足は増えても減るのも早い。基本的に、まずは商品、次にコンテンツ、これをしっかり構築してからSEO対策を考えるべきだろう。上手くいけばSEO対策なんて全く無くても充分に売れるかもしれないのだ。また、サイト構築と同時にSEO対策を進めたがために使い勝手を蔑ろにしたSEO優先仕様みたいなサイトになってしまうこともあるようだ。

万全のSEO対策をしてYahoo! Japanの上位に表示されるようになると、店主はこの順位が下がることを毎日心配しなければならない。心配しなければいけないのは売上げのほうだろうに。SEOが全てではない。他に売上げを伸ばす方法は沢山あるはず。いずれにしても総合的に売上げ増加の方策を考えなければいけない。

●オリジナル   2006.9.29

例えばネコの絵を描く。これがキティーちゃんだったとする。キティーちゃんを描くのは簡単だ。本物のキティーちゃんを見ながら描けば、ちょっと絵心のある人なら誰でも描けるだろう。しかしオリジナルのネコの絵を描くとなった場合、既に世の中にあるどんなネコのパクリでもない絵を描くのは至難のワザだ。恐らくキティーちゃんを模写するのに比較すればゆうに百倍以上は労力のいる作業になるはずだ。そして何とかオリジナルのネコが描けたとする。しかしこれをキティーちゃんを知らない人がキティーちゃんの絵と見比べた場合には、どちらもネコの絵であり、そこに費やした労力の差は分からない。同時に「描く」というテクニックだけが評価され、オリジナルの産みの苦しみは見落とされ勝ちでもある。デザインやイラストの多くはこういった誤った評価をされ勝ちだ。キティーちゃんを模写できる画力を持っている人は日本に数百万人はいるだろう。Blog人口より多いのだ。

[ウェブページのデザイン事情・画像]
●そうじゃねえだろウェブショップ〜ショッピングカート   2006.9.28

そりゃショッピングカートを使ってシステマティックに買い物ができればそれに越したことはない。しかし考えてみればただのレジだ。実店舗で買い物をするときに、その店がレジであろうと算盤であろうと、バーコード対応だろうと手打ちだろうと、それが購入判断の可否に影響することはないだろう。もちろんそこには決済方法も絡むわけだが、まあ、個人商店であれば現金決済だけでも商品に魅力があればOKだろう。個人商店の実店舗はそれでも充分やっていける。カードもスイカも小切手も商品券も使えない店なんていくらでもあるだろう。

ウェブショップであってもショッピングカートの導入と管理にはそれなりのコストがかかる。それに値するだけの商品ラインアップなのかどうか?ショッピングカートが無いということで、どれだけ実際の購入数に影響が出るのか?いずれにしても総合的にきちんと収益計算をしなければいけない。

●カッコわるい   2006.9.27

ウェブサイトを作るときに、そのデザインを考えるの大変なことだ。予想以上に労力を要し、時間とエネルギーを消耗する。それではということで、このデザインという作業を省力化、簡略化して効率化を図ろうというのは誰でも考えることでもある。しかしだ。クライアントの立場で考えてみよう。デザインがつまらないデジカメを買うだろうか?デザインがダサいケータイを持ちたいと思うだろうか?カッコわるいクルマが欲しいだろうか?ウェブサイトのデザインはクライアントにとってはその企業、団体、組織の「顔」である。その機能や使い勝手がいかに優れていようとも、カッコわるいのはNGだろう。増してや何十万も払って、しかも多くの人に「見てもらう」ことが前提なわけだ。

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●そうじゃねえだろウェブショップ〜デザイン   2006.9.26

そりゃデザインはカッコいいに越したことはない。しかし重要なことは差別化であろう。どこにでもあるデザインのサイトは購入したときに印象に残らない。購入時の入力項目に「このサイトでのお買い物は初めてですか?」と聞かれても、買うほうも覚えていないのだ。今では多くの客が検索サイトからやってくる。つまりお気に入りに入れたりしないで、必要なときにその度検索するということだ。そこでお客様IDとかいう入力項目があっても、思い出すのが面倒なので新規で登録したりする。そうなるとIDが自分であるにもかかわらずダブっていたりもして登録できない、なんてことになると、この時点でめんどくさくなって他のサイトに行ってしまうだろう。

リピーターが「あ、ここ来た事あるな」と覚えておいてもらえるようなデザインにすべきであろう。商品自体がよほどユニークでインプレッシブなものであればいいのだが、そうでもない場合にはやはりデザインの差別化は重要。同時に個性的な屋号、なるほどと思わせるドメイン、なども効果的であろう。売る側の省力化だけを考えた、どこにでもあるひな形デザインはインパクトに欠け、覚えておいてもらえない。
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●スパムメールのタイトル   2006.9.25

毎日何十通ものスパム、迷惑メールが来る。これを「何とかならないか?」という問合せも来る。減らす方法はいくつかあるのだが、完全に排除するのは無理なようだ。しかしこれらの迷惑メールをマーケティングのサンプルとして捉えれば受信を拒否するのは勿体ない。中身を読む必要はないが、その件名の一覧を眺め、興味を引く件名とはどういったものなのか?そこにどんな工夫があるのか?時代の変化や流行にどう呼応しているか?などと考えながら、自らが発行するメルマガやDMの件名、ウェブページの<title>に入れる語句の参考にすれば良いのだ。

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●そうじゃねえだろウェブショップ〜コンテンツ   2006.9.24

そりゃコンテンツは多ければ多いほうが立派なサイトに見える。しかし多ければ多いほど運営する側の手間は増える。同時に単に購入のためだけに来た客にとっては煩雑に感じるだけでもある。商品には「蘊蓄」や「こだわり」が必要、などと言われているが、そうではない商品もある。事務用品の消耗品を買う場合には蘊蓄は不用だ。それよりも、いかに早く、シンプルに、分かりやすく「購入」ボタンを押させるか!ということのほうが重要。商品の特性や性格によってコンテンツの量は考えるべきであろう。プリンターの交換インクを買うときには「お客さまの声」や「店長の日記」は全く必要ない。いずれにしても買う側の立場に立って総合的にバランスを考えなければいけない。
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●ウェブ2.0   2006.9.23

数週間前だっただろうか、NHKのクローズアップ現代で、このウェブ2.0が紹介された。NHKでオンエアされるということは、その時点で「社会現象」として顕著になっていたためでもあり、HNKの視聴率の大半を支えているITやパソコンに縁のない高齢者もチャンネルを変えずに見るであろう内容でなければならない。

つまり、ある程度「大衆化」したからオンエアされたわけであり、これはITに限らず、その業界の中の人間は既にその現象を知っていなければならないことである。業界の中ではTVで放映されるようなモノは既に過去のモノ、ぐらいの意識で、次に来るモノのほうを考えてなければいけない。ではウェブ2.0の次は?と言えば「ウェブ3.0」だそうだ。内容は未だ決まっていないらしい。

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●そうじゃねえだろウェブショップ〜決算方法   2006.9.22

そりゃ決算方法は多ければ多いほうがいい。しかし多ければ多いほど運営する側の手間は増える。例えば1,000円の商品を1個売る。これが銀行振込であれば、確認メールの送信、その返信での購入意志の確認、入金の確認、商品の手配、同時に商品発送案内メール、顧客名簿への追加、と、この作業だけで30分はかかるだろう。時給1,000円のバイトを使えば、それだけで利益はすっ飛ぶ。

クレジットカードやコンビニ決済は手数料がかかる。ということは注文メールが来た時点でいきなり商品を発送できる代引きにでもしない限りは利益は確保できない。当たり前の話である。

商品に魅力があり、どうしても買いたくなる物であれば決済方法は代引きだけでも良いわけだ。むやみに決済方法を増やすことで人件費を圧迫し利益率を下げてしまうことになる。いずれにしても総合的にきちんと収益計算をしなければいけない。

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●XoopsやBlogでCMSを構築する場合の問題点   2006.9.21
  • ライセンスのコストを押さえたいという目的でXoopsやBlogをCMSの代わりに採用するとサイトの構築は失敗におわったり、トータルなコストが高くなる可能性が大きい。
  • Xoopsによるサイト制作の場合「Xoopsの仕様に沿った」デザインにならざるをえない事が多々あります。 極端な事を言うと「Xoopsでは商品やサービスは魅力的に見せれない」場合がほとんどです。 商品やサービスを魅力的に見せれない企業サイトにどんな意味があるでしょうか?
  • 情報システム部門がXoopsに対して深い理解をし、万全の対策をとるなら問題はありませんがそうではない場合、CMSと比較して改ざんなどのリスクが高いのは否めません。
  • Xoopsは導入が難しく失敗しがちなCMSと言えます。せっかく構築したのに皆にそっぽを向かれて結局自分しか更新出来ないのでは、何の為にCMSを導入するのかわかりませんよね?
  • Xoopsは基本的には動的なシステム。その為、静的HTMLを書き出すタイプのCMSと比較するとSEO性は低くなります。
  • 商用CMSは「企業のCMSをつくる為に」つくられたものがほとんど。一方、ブログやXoopsは「転用」です。 だからどこかで我慢をしなければいけませんし、苦労もあります。 そして当然ながら苦労は構築コストに反映するので「低価格/無料」という強みはなかなか活かす事ができません。
ということだそうです。以上 株式会社ロフトワークのサイトよりの引用です。
●急遽リニューアル   2006.9.20

このサイトを急遽リニューアルした。理由はBlogと思ってる人が多かったということ。オリジナルデザインを売りにしているウェブデザイナのサイト自体がサーバ側のアプリケーションのテンプレートを使っているのではカッコ悪い。実際にはそんなものは使っていなかったのだが、デザイン的には確かにそのようにも見えるものだった。

その旧デザインはBlogが登場する何年も前に、新聞のように気軽に読める更新頻度の高い情報発信サイトというコンセプトで作ったもの。当時はBBも普及していなかったので、極力画像の数を減らし、フレームも使わないシンプルな構成はちょっと目新しかったかもしれない。しかしBlogが普及してくると、そんなコンセプトとは関係無くBlogであると思われてしまう。確かに制作方法やそのに至る経緯が分からなければ、結果としてBlogであったとも言えるのだが。
●そうじゃねえだろウェブショップ〜商品数   2006.9.19

そりゃ商品の数は多ければ多いほうがいい。しかし多ければ多いほど運営する側の手間は増える。当たり前の話である。アマゾンやアスクルならともかく、個人で運営するウェブショップで多くの商品をハンドリングするのは大変な事だ。元々実店舗販売している商品であれば問題は少ないが、ウェブショップで売るためだけに商品数を増やすとすれば、在庫管理や仕入れの手配、商品毎の利益率の割り振りやバランスの調整、新製品の追加やディスコンの削除、などなど。増して自社で開発するともなれば、どんな商品でもそこには開発費というものが発生する。ラインナップを増やすために売れない商品を増やしたところで、その開発費や管理費で大赤字となるのだ。

ロングテールなんていうのは大手の話。個人運営のウェブショップにそのまま当てはまることではない。競争力とオリジナリティーのある少数精鋭で確実に利益の得られるラインナップを考えるべきであろう。いずれにしても総合的にきちんと収益計算をしなければいけない。
●スキルアップ   2006.9.18

どんな仕事でも、やるからにはその過程で何かを習得し、新しいことにトライしながらスキルアップを図る。そういった姿勢が必要であろう。とは言っても、全ての仕事がそこまでの向上心を煽るような内容かというとそうではない。時には単調で退屈で、ただ作業をこなしていくだけ、という仕事もある。まあ、そんな時は、いかに退屈な仕事を効率良くさっさと片付けるかということを検討しながらやってみれば、それも一つのスキルとなろうというものだ。
●予防線   2006.9.17

仕事でも人間関係でも何かを実行するとき、事を自分に優位に働かせるという目的で、または予想される被害を回避する目的で予防線を張ることがある。これは冷静に戦術的に実行すれば功を奏することもあるのだが、往々にして失敗してかえって予想よりも大きなダメージを被ったりもする。失敗する予防線の多くは、まずは相手に見抜かれてしまうというもの。そして見抜かれる理由としては、そこに「感情」や「気持ち」が入っているという場合だ。

「こうなりたくはない」「こなんふうに言われたくない」という気持ちや感情が、心にも無い事を口走ったり、プロジェクトとしてはロスが多い方法を提案したりして、それがかえって相手を怒らせて、結果としてより感情的に辛くなる被害を被るというものだ。リスクを最小限にとどめるにはできるだけ正直なほうがいい。
●つまらないデザイン   2006.9.16

やっとオープンしたいうので見に行くと「何だつまらねえデザイン」というサイトがある。確かにその機能やコンセプトは優れているのだが、ぱっと見、つまらないデザインであると、印象としては「つまらないサイト」だ。

クルマや電化製品においてはそのデザインの重要性が何十年もの間議論されてきて、今ではどんなに性能が良くてもデザインが悪ければ売れないという事実は誰もが理解していることなのだろう。しかしまだウェブにおいてのデザインの重要性は軽く見られ勝ちだ。数年前まではよく見かけた「どうしようもないでたらめなセンスのカケラもないデザイン」は、さすがに少なくなった。しかし「つまらないデザイン」のサイトは数多く存在する。
●ウェブの多様化   2006.9.15

一昔前であれば「ホームページ」というものについては多くの人が同じようなイメージを持っていて、それが多少のブレはあるものの総じて大きく外れてはいなかった。しかし今では「ホームページ」「ウェブサイト」と言ってもイメージするものは人それぞれである。それだけ多様化してきたわけであり、制作する方法や手段、考え方も様々である。

こうなってくると制作する側も、自ずと制作者としての個性や特徴を明確にしなければならない。既成のツールを使いこなしCMSを重視する。FLASHを駆使する。ビジュアル的な個性。価格。早さ。企画立案からのフォロー。CRMとの連携。成果の保証。などなど色々とあるだろう。

しかしその中で何を目指すか?という判断をする時に気をつけなければいけないのは、自分にとって最もリーズナブルと思えるカテゴリーが最も競争率の高い激戦区であるということ。「これなら私でも上手く使えばいいものができそうだ!」と思うものは日本中で同じことを思っているウェブデザイナがいるわけだ。やはりウェブデザイナも差別化が必要だろう。
●デザインの作業は辛い   2006.9.14

デザインの作業は辛い。何度修正してもなかなかカッコよくまとまらない。これは一流のデザイナであっても避けて通れる道ではない。しかしその作業が早いから結果として同じ時間内に完成度の高いものが出来るということ。

デザイナとしての経験が無いままにウェブデザインを始めたはいいのだが、その辛さにめげて、ついつい既成のひな形を応用したページ制作に走りがちになるのだが、やはりオリジナリティーあるデザインをするために、その辛さを克服して、辛い作業をいかに手早くこなせるように努力すべきであろう。

そこそこのセンス、客観視できる目、納得いくまで何度でもやり直す気合い、NGに落ち込まない気持ち、 があれば経験を重ねるうちになんとかなるものだ。
●思い付き   2006.9.13

思いつくとか閃くとか、頭の上に電球の画像で出るやつ。これがその瞬間は実に素晴らしいアイディアであると感じるものである。実際に素晴らしいアイディアであることも稀にはあるのだが、そのほとんどは既に誰かが提案していたり、具体的な問題が多く現実的ではなかったり、基本的にダサいものであったりするものだ。

ところがなぜか思いついたり閃いたりした本人は、それが絶対的に素晴らしいと思い込んでしまうようで、その人がエラい人であった場合には、部下達は「ありえねぇよ」と思いつつもその可能性について検討しなければならなくなる。そのことに言った本人が気付くまでの時間が短いほど省力化につながるというものだ。
●ログレポート-2   2006.9.12

会議の席でログレポートが配布されるのではあるが、配布したほうも配られたほうも、実は「じゃ、どうするの?」という部分についてはあまり意見を言わない。例えば、ある特定の商品だけにアクセスが集中していた場合、それをもっと伸ばすのか、他の商品と入れ替えるのか?

アクセスの少ないページは削除するのか、それともロングテールということでさらに売れないページも増やしていくのか?

サイト全体に平均的にアクセスを分散させたいのか、特定のページに集中して良しとするのか?

などなど、誰も具体的な提案はしない。なぜしないかというと、もし上手くいかなかった場合には、その数字が会議の席でログレポートとして配布されるからだ。
●ログレポート-1   2006.9.11

会議の席でログレポートが配布される。「確かに少ないですねぇ。」「もっとアクセス増やさないといけないですね。」「SEMでもやりますか。」と、大抵はそんなことになる。まったくもって短絡的且つアサハカな流れだ。ちゃんと商品が買えるかどうか、始めて訪れた人間の視点でシュミレーションしてみたのか?リンクや機能が多過ぎて雑巾の縫い方が分からないコンピュータミシンのようになっていないか?バナーを追加しすぎて元からあったボタンが分かりづらくなっていないか?などなどサイト自体の問題点をレビューするほうが先だろう。さらに本当にその商品はアクセスが増えれば売れるのか?同じ商品を他のサイトでもっと安く売られていないか?ヤフオクで大量に叩き売られていないか?を再度確認するほうがもっと先だ。
●窓   2006.9.10

建築物で窓を沢山設けれな設けるほど、ゴージャスで明るい雰囲気になるものの、その建築費用は高くなる。同時にカーテン、ブラインド、施錠などの付帯コストもアップし、完成後の掃除やセキュリティーの維持でも手間とコストがかかる。また光が多く入る分、室内の冷房能力をより必要とし、内装や家具の紫外線による傷みも早くなる。さらには壁面積が少なくなった分、耐震強度が落ち、それを補うために補強のコストもかかるというもの。

窓は必要最低限とし、効果的で適度な外光を取り入れるようにしよう。同様にウェブページのリンクボタンは、必要最低限でシンプルで分かりやすいものにしよう。
●幸か不幸か   2006.9.9

世の中には「幸せ」な人間と「不幸」な人間がいる。貧乏でも活き活きと毎日充実した生活を送っている幸せな人間や、山積する無理難題をかろうじてこなしながらひっちゃきになっている幸せな人間もいる。反対に裕福ではあるがゆえに特にすることもなく伸びたゴムひものような無駄な時間をただただ過している不幸な人間や、生活に困らないだけの衣食住環境が保証されているにもかかわらずすぐにドロドロの人間関係にハマってしまう不幸な人間もいる。

まあ、幸せか不幸せかは本人が感じる問題でもあるのでハタからどう評価することではないが、総じて、自分が幸せになろうと思っている人間は不幸せであり、他人を幸せにしようと考えている人間は幸せなようだ。
●重装備   2006.9.8

いざ戦場に向かうとき、できるだけ破壊力の大きな重火器を、銃弾はなるべく沢山、手榴弾もバズーカもロケット砲も背負い、水と食料も充分に持ち防弾チョッキも身に付ける。これならどんな敵が出てきても大丈夫と思いきや、あまりの重装備に歩くのも容易でない。敵の銃弾を除けることもできなければ伏せることもできず、撤退するときには最後尾。 てな感じのサイトをよく見かける。ウェブサイトとして「やったほうがいい」とものの本に書いてあったり話題になったりするものを全部取り込んで、基本的に大した内容でもないのに装備だけは人並み以上。

確かに全部付ければ作ったほうは安心感はある。しかし訪れたほうはゴージャス過ぎてワケがわからん。
●知識-3   2006.9.7

「知っている事」=「知識」ということになるのかもしれないが、これからの「知識」は極めて揮発性の高いものになるだろう。つまりその場で理解すればすぐに忘れてしまう。そのためにハードディスクに記録しておかずに、用が済んだらさっさと消去して、いつでも他の情報をコピーできるように空きスペースを作っておく必要があるわけだ。

そうしないと次から次に必要となる情報を処理できない。ようするに「脳」はマザーボードとCPU、内蔵HDは常時書き換え型。「知識」はインターネットという巨大な外付けハードディスクということだ。

これからは知識よりも、その知識をいかに早く、正確に検索して応用できるスキルを持ったものが生き残って行くだろう。
●知識-2   2006.9.6

大学生の学力の低下が問題になっているようだが、これは学力が低下しているのではなく、学ぶべきものの種類や量が多くなっているので、人によって脳のハードディスクを専有している情報の種類が違うということだろう。一般常識を驚く程に知らない学生も見て嘆く前に、もはや「一般常識」なるものの汎用性が意味をなしていないということに気付くべきであろう。

同時に「知らない事」であっても、インターネットを使いこなす能力さえ身につけていれば、即座に検索して「知らない事」を「知っている事」に変えることができるわけだ。
●知識-1   2006.9.5

現在世界には数十億のウェブページがあり、これは一人の人間が一生かかっても閲覧することは不可能。アメリカでは主要な図書館所蔵の書籍の全ページをデータ化してインターネットで検索できるようにしようという壮大な計画もある。そうなれば、もはや人間の脳の許容量を遥かに上回る情報が検索可能ということになり、誰しもが「知っている事」より「知らない事」のほうが多くなってしまうわけだ。

既に情報の氾濫によって持っている情報の個人差が顕著になりつつある。それぞれが異なった情報で自らのハードディスクをいっぱいにしている。だからオヤジとコギャルは全く話が通じない。所有している情報の質も種類もカテゴリーも全く異なるからだ。
●平和運動   2006.9.4

「平和運動」と言うと聞こえが良い。「反戦運動」というと世間的にはやや偏った印象を与えるだろう。「思想活動」と言うと、これはちょっと危ない雰囲気がする。しかしやっていることは同じ。平和の裏には戦争があり、その戦争を否定することは反戦運動であろう。そしてそのためには何の思想も無しにできる運動ではない。必ず何かの「思想」が伴うからこそできる運動なのだ。従って「思想運動」とも呼べるわけだ。

同じ商品でも、そのネーミングによって消費者のイメージするものが異なり、売上げにも大きく影響するということだ。騙されないようにしよう。
●器用貧乏   2006.9.3

最初にHTMLを勉強して、次にホームページビルダーをやって、その次にXOOPSを勉強して みたのだが、結局は思い通りのものが作れず、何社かの外注を使ってばらばらに作って見繕っている。 と、そんな状況のサイト管理をしている企業や団体は少なくない。いや、けっこうあるようだ。

スキルを習得するというのは、その手順を覚えるというだけではない。実践でいかに活用できるかということだ。 何をやるにしても、やる以上は徹底しなければ意味は無い。広く浅く聞きかじっても器用貧乏になるだけだ。まあ、趣味で自分のサイトを作るためというのであれば話は別だが。
●必要以上に騒ぎすぎ   2006.9.2

SEOで何がタイヘンかというと、その順位を維持すること。あの手この手を尽くしてそこそこの順位を確保することができても、半年、1年後、特に頻繁な更新やアクセス数を増やす努力と工夫を継続しないでいると自然と順位は下がってくる。そして間違いなくそのクライアントは「Yahoo! の順位が下がった!」と言ってくるのだ。自分たちの怠慢な更新はさておき。ここでもう一度あの手この手をつくせばいいのだが、そのい作業はタダでやるわけにはいかない。とはいえクライアントの立場で言えば、その度に費用が発生したのでは、費用対効果で考えれば、やらないほうがいい。ということにもなる。

とにかく「かたちから入ること」と「数字」が好きな日本人にとって、SEOは「必要以上に騒ぎすぎ!」の象徴みたいなものだ。
●天下り   2006.9.1

これは決して公的な組織だけの話ではない。民間でも大手企業から関連する財団、社団、NPO法人への天下りというのはよくあることだ。ある意味ステイタスを維持したままの左遷でもある。現在の企業や組織のバランスとクウォリティを維持するために必要なシステムでもあろう。

また、天下りを批判するのであれば、そのような天下りをして批判されるような難関の公務員試験や上場企業の入社試験を突破してみろ!ということでもある。

ん?なぜそんなに天下りを擁護するのか?というと、そういった天下り先の外郭団体や諸々の法人がウェブ制作者にとっては大切なクライアントでもあるからだ。

しかし確定申告の時期になると、税金から給与をもらっているであろう公的機関に天下って屁理屈ばかりこいてて何もしない天下りオヤジに対しては無性に腹が立ったりもするのであった。
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