2007年6月
デザインをする前に、そのデザインをどの程度までデザインするのか?ということを大雑把にイメージしておかなければならない。例えそれがテキストだけの種類だとしてもだ。
作っているうちに、フォントにその表現や新規性求めたり、書式に完璧さを求めたり、なんてことをやっていると、そこに膨大な時間を費やしていることにハタと気付き「読めりゃいいんだ」と開きなおりはするものの、どうも改行位置が上手くいかずに、また書式を調整しはじめる。
どれだけの人がマジで読むのか?読ませることで、どれだけの利益があるものなのか?ということを最初にシュミレーションすれば、おのずと書式の要求レベルは分かってくるであろう、はずなのだが。
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何やらGoogle vs. Microsoftという世界制覇を狙う両者が対決しそうな雰囲気もあり、世の中のスタンダードはかつて歴史上例のない速さで変化している。もはやインターネットというカテゴリーの中でも何を重視し、どこにターゲットを絞って情報収集していけば分からないくらいに混沌としてきている。 一方、地域に目を向けると、ICTなどとは全く無関心、無縁のままで、今まで通りの商売と生活を営んでいる人達も沢山いる。この人達にとってはインターネットの世界で起こっている変革なんぞは遠い宇宙の果てでの出来事であり、自分達には全然関係無いものなのだ。 「インターネットなんてなくたって生きていける」というのは、どうやら本当のようだ。
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クライアントからは時には理不尽であったり的外れであったりするリクエストが来ることがある。しかし、それなりに経験があり業界に精通したプロデューサやディレクタ、またはデザイナやプランナから指摘され修正指示があった場合、それは単なる要求ではなく、その中には何らかのメッセージが含まれている場合も多い。それを「言われたからやる」という受け身でやっている以上、スキルアップは望めないだろう。
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インターネットもパソコンもほとんど出来ない社長。社員とウェブ制作者が打合わせをするのを傍らで聞いているのだが、そこで飛び交う単語の意味はほとんど理解できていない。しかし知ったプリをしないまでも、社長として何か効果的なアドバイスをしたり苦言を呈したりしたくもなるらしい。そうしないと自分の存在感が薄れてしまうという心配もあるのだろう。
とはいえ、ここで無理して何かアドバイスをしたところで、その多くは外れているので無視すればいい。ところが当たらずとも、多少はカスっていたりすると面倒なことになる。一応そのようなことを検討しなくてはいけなくなる。しかし当たってはいないので、それを否定すべく、しかも社長の機嫌を損ねないような説明が必要となるのだ。
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バイオディーゼルの利用によってCO2の排出量が減少し、地球温暖化の防止に繋がる。しかしバイオディーゼルの原料となる植物は石油に比較すればエネルギー効率が悪く、その分大量の植物の栽培が必要になる。そしてそれだけ大量の植物を育てるためには膨大な量の水が必要となる。そこで莫大な量の地下水を汲み上げて使用することになるのだが、地域によってはこの地下水が枯渇が懸念される。しかし幸いにして地球温暖化により南極の氷が溶け、地球上の水の量が年々相対的に増えているので安心だ。
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忠実ということは基本的に良いことだ。世の中には法律や条例、マナーやルールがある。こういったものは基本的に守らなければならない。しかし強制力がなくマナーやルールに違反しないものは忠実に守る必要はない。指針とか方針、提唱とか推奨といったものだ。
しかし、どうもこういったものに弱い人間が多く、これらを忠実に守ることで安心感を得て優等生ぶるようでもある。いわゆる教科書通りというやつだ。そんなものに頼り縋っているから、いつまで経ってもオリジナリティーを生み出すことができないのだ。
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例えばFLASHでテンプレートを利用することで比較的簡単に高度なファイルやコンテンツを作ることができる。しかし全くのゼロから作るというのは苦労の割りに見応えのあるものを作るの難しい。
これが見応えととは関係ない、例えば請求書のようなものであれば、確かにテンプレートがあれば効率的ではあるのでが、ゼロから作成したところで、それほど難しいものではない。ところが世にこれだけ多くのテンプレートが存在するようになると、ゼロから作ってもどうってことないような簡単なモノでも、そのテンプレートを捜すために膨大な時間を費やしてしまうようなこともある。
同時にテンプレートが無いと、どんな簡単なファイルも全く作れないという人間も増えているようでもある。
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中小企業や事業所の社長。多くは個性的で親しみが持て、人間的にも魅力的であるのだが、中にはあたかも一国一城の主気分で、まるで自分が総理大臣の次に偉いと言わんばかりのワンマンというか、傲慢というか、他人の話を全く聞かないタイプの人間もいる。
歴史上、最も城が多かったのは1600年前後で、約3000と言われている。その中にはかなり小規模なものまで含まれるわけだが、それでもその城の主は一国一城の主であったわけだ。現在日本には2万6千の企業と30万の事業所がある。その中の一つの主だからと言って、一国一城の主というほどのものではないだろう。あんたより偉い人はたくさんいるのだ。
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本当にクライアントの要求レベルに達していない場合にはNGを出す。ところが、そのレベルには達している場合でもNGを出すことがある。これが教育的指導である。つまりNGを出すことによって、その人間がよりレベルアップする可能性がある場合に実行される恐ろしいNGだ。NGを喰らったほうは理不尽で納得できないことも多い。どう見てももっとレベルの低いのもがOKになったりもしているからだ。
しかしそのレベルの低いものはNGを出したところで改善される見込みがなく、場合によっては動揺や焦りから、やり直せばやり直すほどレベルが低い作品になってしまう可能性もある。その代わり、クライアントに対しては色々と理屈をこねて納得させるという作業も発生するわけだ。
逆に要求レベルに達しているのにNGとなった作品は、よりレベルの高いものに改善され、クライアントには何も説明しないで一発OKとなるわけだ。教育的NGを喰らうのは幸せなことなのである。
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色々なアプリケーションやプログラム、ツールを持ち過ぎ、使い過ぎて着膨れ状態になって身動きがとれなくなる前に、使うアプリケーションやツールの数を必要最低限に少なくすることが肝要である。高度化したぶん、一つのアプリケーションで対応できる範囲は広くなり、他のアプリケーションの機能とダブっているケースも少なくない。
例えば目的地に行く場合、クルマ、バイク、チャリ、馬、を全部持つ必要はない。バイクだけにすることで、管理費も、その物自体の購入費を安くなる。あとは、いかに早く目的地に到着すべく運転技術を磨き、道を覚え、低燃費で走行するコツを身に付けるかだ。
例えば本棚を作る場合、丸鋸、糸鋸、ボール盤、チェーンソー、と沢山の道具を使うよりも、1つの鋸を自在に使いこなしてさっさと作ったほうが早いはず。包丁1本で何でも作る料理人のようにだ。
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色々なアプリケーションやプログラム、ツールを持ち過ぎ、使い過ぎて着膨れ状態になって身動きがとれない。。という状況になってしまうことがある。
最近のアプリケーションは、必要以上に高度化して操作手順を覚えて使いこなすまでには相当な手間と時間が必要。たとえウェブからダウンロードしたフリーウェアにしても、すぐに使えるようになるというものは少ないだろう。問題が起きたり、不明な点があった場合には、それを解決するまでににも相当な時間と手間がかかりコンテンツの制作のための時間を圧迫する。一般向けの周辺機器やアプリケーションは簡単でシンプルになっていく一方で、制作側の環境はどんどんと複雑で高度になっていく。
これは時代の流れとしては仕方のないことでもあろう。決して無駄に高度になっているわけではなく、世の中全体でも要望やニーズが広範囲になっているのだからしょうがない。例えその大半が作る側の陰謀であったとしても。
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日本語は書式文化であり、フォントや書式、レイアウトやデザインに大いにこだわる。これは決して文化水準が高いとか芸術的な感性に優れているということではない。元々縦にレイアウトするためにデザインされた文字を横に並べるために、文字とページ全体のデザインの整合性がとれないのだ。だから色々と調整して美しく、読みやすく見せるための工夫を強いられる。欧文であれば、全て左寄せで紙の幅に委ねて改行しながら普通にタイプしていくだけで、そこそこ美しくなるのだが、日本語の場合はそうはいかない。しかも文字の種類が膨大であり、時にアルファベットが含まれたりもする。
問題は、この書式にこだわるが故に肝心の文章の中身に対する注意やチェックが散漫になることだろう。いずれにしても日本語は非常に作業効率の悪い言語であるようだ。
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自治体や公的機関が主催するイベントには動員がかけられる。地域のその自治体に関わる色々人達が本人の意志とは関係なく参加させられというものだ。断っても良いのだが、もし自分がそういったイベントを主催する側になったときに参加者が集まらないと困るので参加するという暗黙の互助会制度のようなものだ。
IT関連の講演も然りだ。どう見てもパソコンには縁の薄いであろうおじさんが一番前に座ってITの話を聞く。きっと色々な役職を持っていて、こういったイベントには毎回参加せざるを得ない立場の人なのであろう。眠いのを我慢して聞いている姿はちょっと可哀想に感じられることもある。
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ホームページで商品で売りたいのだが。ということで色々と話を聞いてみると、そこにはSEO対策とかロングテールという言葉が出てくる。ではSEO対策として具体的にどのキーワードでどの程度の順位を目指すかとなると、これが全く決まってもいなければ、決める必要があることすら分かっていない。ようするに「SEO対策」という、言ってみれば予防注射のようなものを一本打てば良いと思っているだけだ。
ではロングテールとはいうと、とにかく沢山の種類の商品を売ることだと思っているだけだったりもする。そういう人達に現実を噛み砕いて説明するほうがウェブを制作するよりもよっぽど手間がかかるものだ。
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どう考えても普通の人は使えないだろ!とうシステムが、特に公的な機関には数多く存在する。ITに精通していても、じっくり時間をかけてマニュアルを読まなければ間違いのない操作はできないであろうものだ。なぜそんなユニバーサルデザインを無視したようなものが多く存在するのか?これは2000年ごろのIT予算の使い道に苦慮した結果が癖になってしまったということであろう。箱ものは誰が見ても分かるが、システムものは分からないのだ。特に今まで箱ものに予算を使うことに批判的だった人はITを理解していないケースが多いので好都合でもある。デジタルデバイドを美味く活用している例とも言えよう。
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驚くべきことに、このインターネットの概念というか基本的な仕組みを理解していないまま、毎日パソコンを使っている人は膨大な数にのぼる。こういった人たちは、電話線の中をデータが伝わっていくことも、サーバというものが存在することもイメージできていない。自分の机の上にあるパソコンの中に、WordとかExcelとかYahoo!とか楽天が入っていて、それを見ている。
メールというのはNTTが、FAXとか電報のもっと高度なやつを使って送ってくれる。プロバイダというのは、そのNTTとの仲介業者であって、モデムというのは電力メータのようなものである。ホームページを作るとこのプロバイダやNTTが世界中に送ってくれる。
ホームページは自分のパソコンの中に入っていて、これを更新する度にプロバイダがNTTに連絡して、NTTが世界中に配信してくれる。だから頻繁に更新することでNTTが頻繁に配信してくれるので世界中のパソコンに入っているYahoo!の中での順位が上がる。信じられないようだが(たぶん)本当の話だ。
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毎日のように色々なところで多くの「会議」が行われている。しかし、この会議なるのもの、実に懐疑的でもある。そんなに皆で集まってごちゃごちゃととりとめのない話をするより、そのテーマに精通した決断力と企画力のある人間が一人で結論を出したほうが早い場合も少なくない。
うだうだと無駄な時間を浪費する会議の特長は、「議長の進行が下手」「書記がいない」「ホワイトボードがない」「予め終了する時間が決まっていない」「一人一人の発言時間に制限がない」「ブレストなのか現実への落とし込みなのかが明確ではない」というような場合だ。これらをきちんとするだけでも、年間通じての会議時間は半分になるだろう。そこで節約した時間を生産性の高い作業にまわせば我が国のGDPは飛躍的に伸びるであろう。
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提案するというのは良いことであると思われがちであるが、実はそうではない。提案するだけなら誰にでも出来る。問題はその提案を実行に移せるどうか?である。一般的には夢と現実の間には大きな隔たりがある。夢のある提案ほど現実に落とし込むまでに手間と時間がかかり、実行できる可能性も低くなる。
提案はWelcomeであるのだが、その提案を受けたほうは、検討、調査、分析、判断、回答しなければならない。提案するよりも、これらの作業のほうが遥かにタイヘンなのだ。だから優秀な人間は提案と同時に実行してその結果を報告するのだ。
提案ばかりして、あとになって「あのとき提案したのに。。」などと言ってるようではダメだ。
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駅に向かって走る。電車に乗り遅れないように必死に走っているときに、そこに並走しながらローラースケートを差し出し「これ履くと早いですよ!」という人がいる。いや、実際にそんな人はいないのだが、プロジェクトの納期が切迫して皆が必死で作業をしているときに、このローラースケートに近いような「お世話」をする人がいる。
そりゃローラースケート履けば早くなるかもしれない。しかし駅はもうすぐそこであり、履き替えている時間は無駄だし、だいたいサイズはあうのかどうか?その前にその人はローラースケートができるのか?というか駅についたら階段はどうする?と、付随して検討、考えなければいけないことが沢山発生するのだ。
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どうということはないのだが、これが意外と重要。ここに記載されている年号で最終更新日の想像がつく。というか想像されてしまう場合がある。何年も前の年号のままで、ここ数年間全く更新していないサイトもあれば、かなりの頻度で更新しているにもかかわらず、年号だけが何年も前のままになっているサイトもある。
前者は仕方がないにしても後者はけっこう損をしているのではないかと思われる。短時間に多くのサイトを片っ端から閲覧するときには、ページ内での「最終更新日」や「LAST UPDATE」を捜すよりも、コピーライトの年号を捜したほうが早いのだ。
といっても、そんなところに目をつけるのはウェブ制作に関わっている人だけかもしれない。 他人のサイトであっても、年号が更新されていないのを見つけると、思わず「あ、直さなきゃ!」と思ってしまったりもする。
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大騒ぎをして作ったホームページ。あたかもそこに社運がかかっているかのような鼻息の荒さであったわけだが、公開して1年も経ってみると大したアクセスもなければ、そのホームページを通じての問い合せがあるというわけでもない。しかも事業主自身がここ半年、そのホームページを見ていない。なんていうのは決して珍しいことではない。
けしからん!とも思うのであるが、鳴り物入りで大騒ぎをして作った地方の箱ものに比べればカワイイものである。維持管理に必要なのはサーバとドメイン合わせて年間2〜3万程度である。ほとんど利用されていない地方の大公会堂の維持管理費に比べれば微々たるものだ。
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自らを「組織には向いていない」と言う人。これは組織に向いていないのではなく、組織の一員として行動しようとする努力をしていないだけだ。誰だって自分の思い通りに他人を動かしてみたいものだ。しかし他の人間もそう思っている。だから皆がお互いに他人の意見を聞き、その意図を理解しようと試みて、そして妥協をしながら組織全体を動かしていくわけだ。
100人で何かをやろうとすれば、それぞれが自分の意見は1%しか通らないということ。そんな単純な計算ができずに、常に自分中心で物事を進めようとする人間は「組織には向いていない」ということで努力不足を片付けようとする。
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ああ見えても寂しがり屋なんですよね。なんて言われている頑固者。寂しがり屋であることに同情の余地があるように思われがちだがそうではない。他人の言うことを聞かずに、自己中心だから誰も寄り付かなくなり、結果として孤立して寂しく見えるだけだ。同情する必要はない。
2人で何かをやろうとするには50%の妥協が必要。10人で何かをやろうとすれば、自分の意見は10%しか取り入れられない。そんな単純な計算ができずに、常に自分中心で物事を進めようとする人間に対する罰みたいなものだ。
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仕事上起こるトラブルや予期せぬ問題のほとんどは刑事事件ではない。犯人を特定して「○○のせいだ!」などと言ってるヒマがあったら、差し迫った問題を解決することに労力を使うベきだろう。また、これだけ情報が複雑に入り組んでくると、犯人や特定の原因を絞り込むこと自体が難しく、トラブルや問題の多くは複合的な要因によって発生しているようでもある。
犯人捜しをしたがる人間ほど、自分が犯人では無いという説明も多い(誰も疑っているわけではないのに)。まあ多少は思い当たるフシ(展開によっては自分が犯人にされてしまう可能性)があるので、ビビっているということでもあろう。
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リンクの一覧表を作ると、その一番左上が最も多くクリックされる。これは人間は上から下に、左から右にモノを見ていくという習性によるものだ。人間工学やユニバーサルデザインを学んでいれば周知の事実でのあり、学んでいなくても感覚的にはそれとなく理解されている事実でもある。
しかしアクセスログを見ると、見事なまでに一番左上が最も多くクリックされているものである。これは「いかに文字を読まずに衝動的にクリックされているか」ということにもある。
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というわけで、Googleの検索結果の順位を下げずに、いや、順位が下がってもいいので、こういった問い合せメールを減らす方法を考えた。自分がコラボを依頼する相手を見つけるという立場で考えれば、やはり見るのはその実績だろう。
ということで、当時トップページに掲載していたデザイン実績サイトの直リンク一覧を削除し、 現状のように右上の「WORKS」をクリックし、サムネイルでの実績掲載に修正した。階層が一つ深くなればアクセスは大幅に減るという理屈だったが、この理屈通りに問い合せメールはほとんど来なくなった。薄情なものである。というか、安直な問い合せメールは軽薄な動機であるということでもあろう。
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例えばこのサイトはGoogleで「ウェブページ」で検索すると5番目ぐらいには出てくる。ところが順位が上がるに従い問い合せのメールも増えてきた。多くは「コラボしませんか?」という内容のものだが、何度かやり取りをするうちに、その目的の大半は「仕事をまわしてくれ」という魂胆のもので、その他「安く下請けしてくれないか」とか「コンペに参加しないか」というたぐいのものがほとんど。平等な立場でのコラボの依頼は皆無だった。もちろん「コンペ」も、既に発注先が決まった上での捨て駒捜しであろう匂いのものだ。
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