2008年5月
主に大手の仕事を請けたとき、ある日突然担当者が変わって面食らうことがある。全く引き継ぎをしていなかったとみえ、話が全然通じない。こちらは前の担当者の指示に従い、依頼された仕事の8割がたは終わっているのだ。いまさらすっとんきょうな顔されても困るのだ。こっちは生活かかってるし。
まあ、それはいいとして、担当者がアホに変わった時には気をつけよう。大手はそのアホさ加減を分かった上で担当させているのだ。しかし重要な業務には有能な担当者をつけるはず。担当者がアホに変わったときには、その会社がそのプロジェクトを重視していない証拠でもあるのだ。それが時には、そのプロジェクトを消滅させるための前奏であったりもするので覚悟しておこう。
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なーんだ、急いでるわけじゃないんだ。と思わせるような対応がある。当初の打ち合わせでは「できるだけ早く!」とか言われて急いで仕上げたウェブサイト。残すは会社案内の数項目のみ。その資料さえもらえればすぐにでもアップできる、という状況で数ヶ月待たされる。いや、こちらとして待っても構わないのだが、とにかく急いでいるとのことなので、早いとこその資料をもらえないか、と思うのではあるが、いつまで経っても出てこない。社内でちょっと調べりゃ分かりそうなモンなのに。。
ということで、最初の「急いでる」なんていうのは嘘八百!担当者が己の業務の中に「やりかけ」を残したくなかっただけなのだ。
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食洗機では手洗いでは使えない高温、高圧を使うことで洗浄効果が高く、騒音や振動の問題も改善され、水も循環させながら使うので省エネでもある。しかしノズルの向きを調整する手間や、セットしてから乾燥するまでの時間を考えると、少ない数の食器を洗う場合には、やはり手洗いのほうの効率的であったりもする。
月に数回の細かい更新のためにCMSを使うようなものだ。ちょちょっと手打ちでHTMLを直したほうが10倍早かったりもするわけだ。
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中小企業の労働組合が大手企業との賃金や福利厚生の格差に不平を言う。言ったところでしょうがないだろ。文句があるなら勉強して大手企業の就職試験を受ければいい話だ。どうせ受からないということならば、それはその人間の能力と生産性が低いということだ。格差があって当然のことだ。プロ野球のファームの選手が1軍の選手と同じ対応を求めたところで「バカか、おまえは!」と一蹴されるだけだ。
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未成年の殺人事件は「TVゲームのせい」、車が売れなくなったのは「パソコンのせい」、若者の海外旅行が減ったのは「インターネットのせい」だそうだ。
こういうことを言う人間に共通しているのは、「パソコンとインターネットが苦手でTVゲームをやったことがない」ということ。知らないもの、出来ないものは、否定したくなるもんだ。
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能力の低い人間ほど自分の手柄にこだわる。アウトソーシングで作成した資料を、あたかも自分が作ったがごとく説明したり、部下や後輩が苦労して作った成果物を自分の成果として報告する。しかしこうした行為は見る人が見ればすぐにバレる。一時的には評価は得られても中長期的にはマイナスだ。
能力の高い人間は自分の出した成果を、上司や部下、パートナーやコラボレータに譲る。恩をきせるとか貸しを作るとかではなく、そうしたほうが組織やプロジェクト全体が円滑になるという意味と、自らはその成果はもう過去のもので、興味は次のテーマに移っているのだ。
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クライアント側のウェブ担当者の社内での権限は、ウェブの受注側にとっては、とっても重要である。他の業種であれば、ほぼクライアント側の担当は、例えば部品の製造であれば資材部、紙媒体の広告であれば宣伝部、ジェネラルなことは総務部、と決まっているのではあるが、ウェブに関しては特に部署は決まっておらず、社内で一番インターネットに詳しい人間が担当するということもよくある。
そして、そういった人間が社内での権限が強いとは限らない。また、社内で誰が最終的にウェブに関して承認し、決済するのかということも決まっていないケースも多い。そういう意味ではウェブ制作業はリスキーな商売でもあるのだ。
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利用者にとって見やすい、分かりやすい、そしてアクセスが増えて滞在時間も長くなる。そういったサイトがユーザビリティに優れていると言われるのだろうが、そんなことよりもっと重要なことがる。それはクライアントが納得、満足することである。時にはそのためにユーザビリティを犠牲にせざるを得ないこともある。ウェブ制作者にお金を払うのは利用者ではなくクライアントなのだ。
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マイティマウスはそもそもそのコンセプトが問題だろう。Windowsとは違った独自性を追求するのは分かるが、現実的にはMacユーザーの多くがそのOS上でWindowsを動かしている。また、今どきMac以外のパソコンは絶対に触らないというMacユーザーも少ないだろう。大半のユーザーはMacをメインで使っているもののWindowsも使うというのが実情のはず。そこでマウスという極めて使用頻度の高いデバイスが基本的に異なるというのは問題だ。TOYOTAとHONDAでアクセルとブレーキの位置が逆だったら困るってもんだ。
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Appleの製品の多くは、そのユーザビリティーや人間工学を考慮した優れたデザインであるのだが、このマイティマウス だけは駄作だ。長時間使うと明らかに疲れる。慣れとかいう問題以前に、人間の掌の使用状態の形状を考慮すれば、Microsoftやサードパーティーが発売している、タッパが高く有機的な形状をしているマウスのほうが明らかに使いやすいはずだ。
また、てっぺんに付いている正露丸も、Windowsで使われているホイールのほうが絶対に使いやすいはずだ。それに、なんといっても右クリックが無いのは、操作上、無駄な動きを増やし、作業時間を無駄に長くするものだ。
Mac信者とて、一度右クリック、ホイール付きのマウスを使い馴れてしまうと、Apple製のマウスはかったるくて使えなくなるはずだ。
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自称デザイナが、本当のデザイナであるかどうかを見極めるには、その人が使っているパソコンのデスクトップを見るといい。ファイルやフォルダが多数とっちらかってるか?ということではなく、背景の色の設定である。色というものは周囲の色との相対的な関係により、印象やイメージが明らかに変わってくるもの。このことを知っているデザイナであれば、背景の色は必ず無彩色(グレー系)にしているはず。きれいだから!なんていう理由でマリンブルーに設定していたりするのは偽デザイナだろう。写真やイラストを背景に設定しているのは明らかな偽者だ。
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最近のメールソフトでは、受信したメールを「差出人のドメインを受信拒否リストに追加」などという機能がついている。パソコン初心者は迷惑メールができるだけ来ないようにこの機能を頻繁に利用する。するとその人宛のフリーメールのほとんどが受信拒否リストに該当するということになる。
こうして「あれ?メール送ったのに着いてない?」「あ、そうなの。届いてないよ。」「おっかしいなぁ。」なんていう会話があちこちで聞かれるようになったわけである。
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かつて世の中に音楽CDなるものが発表されたとき、オーディオ専門家の間では「こんな音の悪いもんが普及するはずがない!」と囁かれていたのだが、その予想を覆してあっという間に、それまでの「レコード」なるものを駆逐して世界中に浸透した。
という経験を80年代後半にしたにも関わらず、相変わらず「高音質、高画質」を売りにする商品が後を絶たない。逆にいえば、それしか訴求するポイントがないということだろう。同時に消費者側は、高音質や高画質を楽しむというより、高音質、高画質のマシンを所有しているという満足感を買っているわけだ。
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この言葉はウェブ2.0という上位バージョンが発表された後に生まれたユニークなものである。発生する前に既に名前がついている「東海沖地震」のようなものだ。
ウェブ2.0という言葉にも明確な定義はないが、きわめて雑駁に分類すれば、Googleがウェブ2.0でYahoo! がウェブ1.0、Amazonがウェブ2.0で楽天がウェブ1.0といったところだろうか。
しかしGoogleもAmazonは、最初ににウェブ1.0だったものがバージョンアップされてウェブ2.0になったわけではない。最初からウェブ2.0だったわけなのだが、その当時(2000年ごろ)には誰もウェブ2.0などとは呼ばなかった。ではYahoo! や楽天がウェブ1.0と呼ばれたかというと、そういうわけでもないらしい。
まあ、ようするに専門家が勝手につけた言葉を、意味がよく分かってない人でも使えば専門家っぽく見られるので、好んで使われるようになったというだけのことだ。
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見て、聞いて、読んで、楽しむ、笑う、感動する、泣く、という行為。これを繰り返していると人間はバカになるそうだ。一方通行の情報に思考や感動をコントロールされているうちに、自らが何かを作り出す能力が退化し、何も情報が無いところでは何もできなくなってしまうらしい。
最近の子どもたちが物欲を捨て、集中できるクリエイティブな行為に満足感や充実感を求めるようになったのは「このままでは人類はバカの集団になってしまうぞや!」という神のお告げかもしれぬ。
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大衆という言葉があった。その昔、国民のほとんどがこの大衆に所属し、同じような流行を追い、同じTV番組を見て同じ価値観を持っていた。しかし情報が多様化して、個人が自分の興味のある、周波数の合った情報を選択できるようになってくると、この大衆の中から抜け出し独自の道を選ぶようになってくる。これは大衆の中の比較的インテリジェンスの高い人間から順に波及していく。そして大衆の中に残っているDQNの割合が増え、大衆は衆愚へと変化していく。しかしそうはいってもここが一番人口密度の濃いところでもあり、多くの商品を売る、高い視聴率を稼ぐためには、ここを狙わなければいけない。というのが昨今TV番組がつまらなくなってきた要因のようだ。
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その昔、アナログダイヤルアップが主流だったころには、1つのサイトを見るだけでも電話代を気にしつつ、じっと画面が表示されるのを待つという修行のようなネット生活であった。それが今では、ほぼ必要な情報が即座に検索できるようになり、人間一人の持つ知識や雑学の質も量も画期的に向上したのではないだろうか。
そういえば昔々は「最近の若い連中は知識が無い!」と老人が言っていたのだが、今では「老人は知識が無い」という認識のほうが一般的であるようだ。インターネットが使えないのだから仕方のないことだ。
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あるサイトでクイズのページを作り、正解者にノベルティーを贈ることにした。ところが予想以上の正解者にノベルティーの費用がかさみ、何とか正解者の数を半分に減らそうとしたのだが、クイズの難易度で調整するのは非情に難しい。そこで考えた末に、そのページは光でなければ重くて見られないように改善(改悪)したところ、予定通りに正解者の数は約半分になったとか。現在光の利用者は約50%だそうだ。思いのほか伸びていない。
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しかし商店会主催のパソコン教室も同じようなものだ。そもそもパソコンなんぞに全く興味も感心も無い人たちが、 商店会長さんに「受講者が集まらないので、なんとか参加してほしい」と言われ、渋々参加していたりもするのだ。
さて会場に行ってみると「コンピュータオタク」みたいなアンちゃんが出てきて「はい、そうじゃなくって!何度言ったらわかるんですか」とか「あれ、もう忘れちゃいましたか?」とか「このままじゃパソコン使えるようになるまで100年かかりますよ」とか、さんざん言われるわけだ。パソコンなどというホリエモンや宇宙人が使う道具をなんでオレが習わなきゃいかんのだ!と思うわけだ。
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例えば町内会長さんに頼まれて祭りで神輿を担ぐことになる。そもそもそんなものには全く興味も感心もないのだが、 担ぎ手が足りなくて困っているので、どうしても手伝って欲しいということで仕方なく参加することになったとする。
さて現場に行ってみると「まつり命!」みたいなオヤジが出てきて「なんだ神輿も担いだことないのか?」とか「そんな担ぎ方じゃあダメだ!」とか「腰が入ってねぇ!」とか、さんざん言われたとする。忙しい中、頼まれて来たにもかかわらず、そんなこと言われたんじゃやってられない!と思うわけだ。
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地域の商店会の依頼でパソコンの初歩講座を行う。そこで受講者のあまりのレベルの低さに愕然とすることがある。 これほどまでにパソコンやインターネットに疎い人間が多いのか!という。
しかしITだから格差があるというのではなく、例えば料理のプロが、最近の若い主婦の包丁の使い方を見て 愕然としているし、土方のおっちゃんは、最近の若者がスコップの使い方を知らないのを見てぶったまげて いたりもするわけだ。
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職人気質のデザイナもいるものだ。プロとして、素人にはできない領域の作業は、手間がかかっても手動でしっかりと作りあげなければならないと言って、最新のツールを使いこなすことで10分でできる作業を半日かけて行っていたりもする。
これは単なる「非効率」だ。効率化と手抜きの基準は時代とともに変わる。世の中の移り変わりには追いついていきたいものだ。
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ウェブ制作においても作業の効率化は重要である。使用するアプリケーションやツールの機能を理解し使いこなすことも効率化への不可欠な条件だろう。しかし効率化の名の下に「手抜き」をしてはいけない。プロとして、素人にはできない領域の作業は、手間がかかっても手動でしっかりと作りあげなければならない。ラーメン職人がカップ麺を客に出すような手抜きをしてはいけない。
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電話も書類もサンプルも私物も、全て自分の手の届く範囲に置いて「巣」を形成する人間もいる。そこで産卵するわけではないので巣を作る必要はないのだが、本人はそれが至って効率的であると思っているようだ。しかしハタから見れば煩雑にモノが散らばっていて見た目にもウザいし他の人間がその場所を使用する場合には極めて効率が悪い(何処に何があるのかが分からない)。効率化は個人が自分のためだけを考えて行っても意味はない。
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工場の生産ラインでは効率化が最終的な生産コストに大きく影響する。手を伸ばしてパーツを取る時間を短縮する。アッセイしたパーツを箱に入れる順序や箱の置き方、重ね方を工夫し改善していく。といった細かなつみ重ねが効率化とコストダウンに結びついている。しかし一般事務職では1日に何十回も椅子から腰を浮かして電話をとったり、閲覧頻度が高い書類を離れた場所の棚まで取りに行ったりしているというケースもあるようだ。改善の余地は大きい。
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人間は見た目で判断してはいけません。と言いつつも、そういう人間に限って形の揃ったニンジンやトマトを好んで買っていたりもする。人間は人間やモノを見た目で判断するから芸能界が存在し、美容というカテゴリが成り立ち、デザイナという仕事でメシも喰えるようになるわけだ。
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メルアドを頻繁に変える人がいる。理由は、スパムが増えたから、とか面白いドメインが取れたから、とかいうものだ。しかしメルアドは個人のものであるのだが、使うのはその人本人ではない。 アドレス帳を頻繁に更新するのは、スパムを削除するより面倒な仕事なのだが。。。
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