2008年6月

●やれと言うならやります。   2008.6.30

仕事を請ける態度としては最悪の発言だろう。仕事はそもそも「やる」ものであり、人に言われなければ仕事をしないというのは仕事を放棄しているに等しい。仕事は基本的に「やった」ことによってその対価が支払われるものであり、「やれと言うならやる」というのは「やれと言われなければやらない」ということでもあり、仕事も対価もいらないと言っているわけだ。そういう人間にはいずれ仕事は来なくなる。

●忙しい   2008.6.27

大して忙しくもない人間に限って「忙しい、忙しい!」を連発する。なぜ忙しいかと言えば、自分の仕事のスケジュール管理ができておらず、次の仕事が漠然と待ち構えていることがプレッシャーとなって忙しく感じているだけなのだ。 本当に忙しい人間は、どんな時でも仕事のスケジュール管理ができているので、依頼された仕事を、いつどこに組み込むかがイメージできていて「忙しさ」がプレッシャーにならないだけなのだ。

●がめつい   2008.6.26

今の時代にネットショップで商品を売るというのは簡単なハナシではない。最初の1個が売れるまでにもけっこうな労力を要する。もちろん楽天に出店して月々の年貢を収めれば売れる確率は高くなるし、それなりに投資をしたり、利益を土返しした価格設定をすれば売れるということにもなる。しかし正常な利益を確保しつつ売るというのは至難の業でもある。

ところがそんな苦労をよそに、始めの1個が売れた途端に「Googleでトップに来るにはどうしたらいいか?」「クレジットカードでの決済にも対応したい」「商品をもっと増やしたい」などという要求が出てくる。そりゃそれなりに対応はできるが、もうちょっと待てよ。ウェブの実情を知らない人ほどがめついものである。

●地方   2008.6.25

地方と都心の格差は開く一方であるそうだ。なぜ地方が地方と呼ばれるのかと言うと、それは自分の住んでいる地域のことしか考えないからだ。都心を含めた日本全体のことを考えて行動している人たちは、例えその本拠地が地方であったとしても「地方」と呼ばれることはないだろう。 そういう意味では日本のことしか考えられない人たちは、世界的に見れば「地方」なのかもしれない。

●完璧   2008.6.24

どれだけ周到に準備しても実際にやってみなけりゃ分からないというものは多い。もちろんウェブサイトも例外ではない。全く同じ事例があればある程度の予測もつくが、全く新しいカテゴリーやコンセプトの場合には結局は出たとこ勝負なのだ。

それを「あーでもない、こーでもない」といつまでもぐずぐずと構想を練り直していることは時間の無駄。印刷物であれば印刷機が動いたら最後、どうにも修正は効かないが、ウェブの場合はいかようにも修正できるわけだ。

最初に公開する時点で完璧を求めたいのだろうが、完璧かどうかは反応を見るまでは分からないはずだ。ということで他のサイトと出来るだけ同じものを作って完璧に近づけようとする人もいるようなのだが、それこそ完璧に意味が無いものになってしまうということだ。

●枝葉と根幹   2008.6.23

枝葉は成長も早く風が吹くと大きく揺れる。それだけ動きが激しく変化が分かりやすい。風が吹く度に己の方向性を枝葉の変化に釣られて頻繁Iに変えていたのでは、いつまで経っても確固たる方向性は見いだせないだろう。根幹は成長も遅く変化も少ないが、確実に成長し、成長するにつれて多少のことではビクともしない堅牢な躯体を持つようになる。

時代の変化が早く、枝葉の変化に惑わされることが多い昨今、紅葉で顔色が変わり、落葉で落胆する人間も多いものだ。

●ウェブの活用方法を真剣に考える   2008.6.22

ポータルサイトを設けてそこから展開するパターンと、商品カテゴリやサービス毎に完全に独立したサイトを作る分散型。どちらかと言うと後者のほうがウェブ2.0風でもあるのだが、業種や企業規模、ウェブの管理体制などによっては前者のほうが効率的であったりもする。

今までは「有ればいい」的なサイトも多かったが、最近では中小企業や事業所、個人店舗などでもウェブの活用方法を真剣に考えるケースが増えてきたようである。とはいえまだまだろくに管理もしないで「Yahoo! の上位に表示されるにはどうしたらいいのか?」などと言っているところも少なくはないのだはあるが。

●FireFox3   2008.6.21

アメリカでは48時間の間にダウンロードされたFireFox3がブラウザのシェアを6.2%獲得したそうである。これは凄い数字だ。そしてFireFoxは3.0になってかなり高速化されて、一概には比較できないが総合的にはほぼSafariと同等、または上回る表示速度になった。

こうしてInternet Explorerの牙城はじわじわと崩れていく。とはいってもIEのシェアは今でも80%以上だ。かつてのNetscapeの80%のシェアが、あっという間に縮小したようにはいかないだろう。しかしこれでIE7.0が一世代前のブラウザになってしまったことは確実なようだ。しかし普通の人は特に不自由もなくこれからもIEを使い続けるだろう。シェアを獲得するのは製品の性能よりも総合的な販売戦略のほうがはるかに重要なのだ。

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●Flip4Mac   2008.6.20

あまり知られていないアプリケーションなのだが、MacでWMVを扱う場合には必須のアイテムだろう。Flip4Macをインストールすることで、MacのQuickTimePROでMWVの読み込み、書き出しが可能になる。しかし現在のところ英語版しかなく、購入してキーコードを取得し実際に動くまでの設定は非常にややこしい。はっきり言って普通の人ではほとんど無理だろう。

いずれにしてもWMVというWindowsの囲い込みのためのようなファイル形式が存在することでウェブ制作者が複雑な作業を強いられていることは間違いない。

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●報いを期待してはいけない   2008.6.19

受けた恩は忘れてはいけない。しかし恩を与えたつもりでいても、相手はそう思っていないことのほうが多い。そこで恩に対する礼の言葉や報酬を期待し、それが無いと「礼儀を知らない!」ということになる。恩を与えた段階で報酬を期待しているようでは人間が小せえということだ。純粋に他人を助ける気持ちと社会に貢献するという志があれば、そこで報いの有無はさほど重要ではないはずなのだが。

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●恩だの礼儀だの   2008.6.18

恩や礼儀は日本人の文化とコミュニケーションの中では非常に重要なものである。しかし対海外については意味が無い場合が多い。最近の若者は礼儀を知らない!なんて言ってる間に利益を全部持っていかれたりもする。礼儀や恩を無視しても違法ではない。違法でないことは「やってもいい」ことなのだ。

そんな基本的なことも知らずに恩だの礼儀だの言ってるヒマがあったらちゃんと契約書を作るべき。世の中は契約によってバランスがとれているのだ。

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●大衆満足点の法則-3   2008.6.17

大衆満足点の法則はほとんどの大衆消費財に当てはまるのであるが、唯一例外があるとすれば、それはパソコンだろう。ユーザーの満足や不満足に関係無く、新しいOSになると買い替えを強要されるハメになるという、作る側からしてみれば画期的なシステムであろう。しかしさすがにWindowsVISTAにはこの「大衆満足点の法則」が当てはまりつつある。消費者を甘く見てはいけない。あっ。Meもだった。

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●大衆満足点の法則-2   2008.6.16

他にも色々とある。その昔レコードというものがあった。これがCDが登場すると、あっという間に市場から駆逐されてしまった。大衆はレコードでは満足していなかった、というより不便を感じていたからだ。このCDの普及に続いてDATなるものが登場した。業界関係者はこのDATにCDと同じように期待をしたのだが、こいつが全く売れなかった。大衆はカセットテープで満足していたからだ。

その前にはオープンリールテープレコーダーというものが主流だったのだが、これはカセットテープの登場で一気にそのシェアを落とした。つまりカセットテープは既に大衆満足点に達していたということになる。もちろん今では音楽自体にメディアを必要としない時代になっているのだが。

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●大衆満足点の法則-1   2008.6.15

大衆という言葉も死語に近いのだが、他に適切な言葉がないのであえて使わせていただく。さてこの大衆満足点とは何か?というと、モノが普及する限界点というか、これ以上は普及しないであろうというポイントのこと。一番身近な例はBフレッツをはじめとする光りファイバー。大衆はISDNでは満足していなかったが、ADSLではほぼ満足してしまっている。わざわざ工事をして使用料も高くなってダウンロードが速くなってもそのために投資しようとは思わないのだ。

ハイビジョンも然り。TVがモノクロだったころには満足していなかった。だからカラーTVはくまなく普及した。しかしそれ以上の高画質や大画面は特に必要としない。色がついてて好きな番組が見られればそれでOKなのだ。

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●後期高齢者医療制度   2008.6.14

あたかも悪法かのように叩かれてはいるのだが、その詳細を理解して批判している人は少ないようだ。なぜこれだけ叩かれるのかと言えば、これは明らかなコピーライトの失敗であろう。後期高齢者では、まるで死を待つばかりの高齢者であり、高齢者が「後期」に入ったということは、その後期と前期が同じ長さであるとするならば、死に至るまでのカウントダウンが始まったような印象も与える。

「長寿医療制度」に変更するようだが時すでに遅しだろう。「後期高齢者」を「高齢者」とし、74歳以下を「準高齢者」にするとかしておけば、ここまで問題にはならなかっただろうに。

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●味覚を混ぜるな-2   2008.6.13

せっかく消費者がイメージしかけた鮮魚にミートソースが乱入して、想像する味覚がぐちゃぐちゃになってしまい、食欲も失せるというもの。 在庫があるから、実店舗で販売しているからといって、あるもの全部並べれば売れるというものではない。いや、カテゴリーの異なる商品が混ざれば混ざるほど売れなくなるだろう。

もっともAmazonのように大量の品数が揃えているならばロングテールの法則が機能することもあろうが、数十品目しかない場合には、味覚のイメージを崩さないような商品の絞り込みのほうが重要である。

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●味覚を混ぜるな-1   2008.6.12

食品の販売サイト、商品紹介サイトで気をつけること。それは「味覚を混ぜるな」ということ。実店舗であれば試食もできるし漂う匂いから味を想像することができるのだが、ネットの場合、写真や動画、説明文によって消費者に味をイメージさせなければいけない。これは実店舗に対して大きなハンデである。

例えば鮮魚のサイトであれば、色々と工夫をしながら捕れたての新鮮な味わいや風味、磯の香りや歯ごたえを想像させるわけだ。ところが同じサイト内に突然ミートソースの商品紹介が掲載されていたらどうだろうか?寿司を食べている最中にミートソースのパスタを出されても、すぐに食べる気にはならないだろう。

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●XHTML2.0   2008.6.11

そろそろ2.0を意識したソースを書かなければいけない時期なのだろうか。それにしても1.0での、例えば<br / >というようなタグの終わりの/が廃止されるなどなど、1.0とは大幅に様変わりするようでもある。 しかしXHTML自体は、CSSによってサイト全体の装飾を一括管理するような目的のものでもあり、これを新しもの好きのウェブ制作者たちが、たかだか5ページのサイトでもXHTMLを使うようになってしまったために、変な方向で半端に普及してしまい、そんな使い方をするものだから「使いづらい!」とか「ややこしい!」という意見が多発し、変更を余儀なくされた可哀想なXHTMLでもあるのだろう。

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●滞在時間   2008.6.10

5年ぐらい前までは、とりあえず作ってみた、というサイトもかなりの割合であった。そういったサイトは、作った側の自己満足のためであり、見て面白いというものではない。そして、そういったサイトが多いと、そういったサイトに遭遇する確率を高くなり、同時に一瞬で離脱しなければいけない確率も高くなり、結果としてPVが増えるということにもなる。

しかしここ数年で、コンテンツが充実し、動画やFlashが多用されるようになったことで、1ページでの滞在時間が長くなり、逆にPVは減少する、という方向になっているわけだ。

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●PVの減少   2008.6.9

考えてみれば当たり前のことだ。実店舗でも色々な店を回って価格を比較したり目的の商品を捜すというのもショッピングの楽しみではあるものの、実用と効率を考えれば最初から確実にその商品を扱っていて価格も安いと分かっている店に最初から行ったほうが良いはず。

インターネットというと、検索して目的地を捜すことが標準と思われがちであるが、実は、予めブックマーク(お気に入りに登録)されている馴染みのサイトに毎日通うユーザーのほうが増えているのだ。 後発のケータイサイトでは、その傾向がより強く検索サイトの利用率はPCに比べてかなり低いはず。

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●ネットサーフィン   2008.6.8

ネットサーフィンという言葉が昔あった。まだホームページの少なかったころの話で、特に目的も計画もなく、面白そうなホームページを次から次へとそのリンクを辿って見て回るというものだ。観光地に言ってお土産屋を見て回るようなものだろう。

今ではインターネット利用時間が増えてはいるもののPVは減少傾向にある。つまり色々なサイトを見て回るのではなく、いつも見るサイトが決まっていて、そのサイトに一定時間滞在するという利用者が増加しているというということだ。

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●新聞   2008.6.7

久しぶりに紙の新聞を読んだ。なんと大画面で見やすいことか!しかし1人の人間が読むために紙に印刷し、しかも読んだ後に捨てるというのは、何という無駄なことをしているのだろうか。今どき「有えねぇ!」んじゃないのか、こんな環境を無視した原始的で非効率な情報伝達手段は。。

●選択   2008.6.6

例えばプロジェクトの方向性として2つの案があるとする。大筋は似たような案なのだが、アプローチが多少異なっていたとする。さてこの2つの案のうち、どちらを選択するか?ということで大いに悩むわけなのだが、あまり悩みすぎると、必要以上に不安や心配が浮き彫りにされてきて、選択する基準が「どちらが効果的か」という視点から「どちらが安全か」という点に移っていってしまう。 どちらを選ぶかということより、選んだものをどこまで一生懸命やるか?のほうが遥かに重要なのだが。

●本気で運営するなら道楽は捨てろ-2   2008.6.5

要はそうやって自分でアップロードすることが楽しいだけなのだ。しかし利用者にとってみれば、全く意味がなく、サイトのコンセプトを不明確にして「何をやりたいんだ?このサイトは」という気分にもなるというもの。

田舎で開店したブティックが、3年後には雑貨屋になってしまうようなものだ。まあ、それでも売れていればいいのだが、ウェブの場合は売れるには至らないケースのほうが多い。

まあ、それでも制作費さえ払ってくれれば文句はないのだが、3年後に雑貨屋になってしまった後に「売れないのだ何とかして欲しい」と言われてもどうしようもないのだ。

●本気で運営するなら道楽は捨てろ-1   2008.6.4

せっかく作ったウェブサイト。マーケティグをしてターゲットユーザーを絞りこんで構築したコンセプトに従い構成、デザインしたサイト。そのまま普通に運営していけばそこそこ利益が得られるであろうと思っていたところに、クライアントが勝手に道楽こいて台無しにしてしまうケースというのがある。

B2Cのサイトなのに、業界向けのイベント情報ばかりを掲載してしまう。蕎麦の販売サイトなのにフルーツの缶詰を追加掲載してしまう。利用者が見ても面白くも何ともない個人の旅行記を掲載してしまう。

●文書化   2008.6.3

文書化するのが面倒なので、何とか喋りだけで相手に状況を伝えようとする人がいる。確かに文書化するという作業は労力を要する。しかしなぜ労力を要するかというと、書きながら辻褄を合わせ、矛盾のないように整理していきながら書かなければいけないからだ。つまり文書化される前に頭の中にある情報は整理されておらず、実は自分でもきちんと理解していないものなのだ。それをいくら必死に喋って相手に伝えようとしたところで、伝わるワケがないのだ。

●マーケティング   2008.6.2

何かと言うとマーケティングという言葉を口にする人がいる。しかしマーケティングというのは、それなりにきちんとした情報を集めて解析して方向性を見いだすという、それなりに手間がかかり、ある程度の専門的な知識を必要とするものだ。従ってそういった人材も予算も時間がない場合には、経営者の勘や閃きに頼ったほうが効率的だったりもする。

そしてマーケティングは現状と過去のデータは収集できても未来のデータを集めることはできない。マーケティングに頼りすぎると、世の中が劇的に変化しパラダイムシフトの渦中とも言える昨今では、妥当な方向性を見いだすには意味をなさない場合もあるだろう。

●CS3   2008.6.1

AdobeCS3のお話。CS3に一斉にバージョンアップしてしまうと、その変更内容についていくのは容易ではない。IllustratorやPhotoshopは、今までの延長線上という雰囲気でもあり、想像と勘で何とか使うことができるものの、FLASHには参ったもんである。

ActionScript3.0は2.0から全く別ものになっているし、パブリッシングするたびに意味不明の.jsファイルが生成される。もちろんちゃんとマニュアル本なりHELPを読めば、正しい使い方は分かるはずなのだろうが、ルーチンの仕事は待った無しで入ってくるので、その合間に勉強している時間などない。かといって一応最新のバージョンを使っておかないと後々色々と不便を生ずるものでもある。結局はAdobeの思うつぼ。唯一の救いはアカデミーパックが格安で購入できるということか。

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