2008年7月

●プレゼンテーション   2008.7.31

プレゼンで大切なことは、いかにして印象に残らせるか?ということである。ではどうするかと言うと、もちろん内容のクウォリティの高さも必要ではあるが、それ以上に大切なのは独自性や意外性であろう。他のサイトに掲載してあるものを紹介して解説したり批評したりするのは限界があり、知ってる人にしてみれば退屈なものとなる。独自性があればあるほど知ってる人は人は少なくなるので、それだけ退屈に感じる人も少なくなるわけだ。そして最も効果的なことは「笑わせる」ことである。

●道具選び   2008.7.30

何を作るか決まらないうちに道具選びを始める。例えば日曜大工で何か作ろう!と決め、電動工具を選び始めるというようなものだ。これは日曜大工だからいいものの、いい大人が集まって、それなりの予算も使うプロジェクトでも同じようなことをされてはたまらない。しかし実際には「よくあること」のようだ。

どんなサイトを作るのが決まってないうちに、CMSやASPなどのTOOL選びが始まってしまうというもので、肝心のコンテンツが置き去りのまま話が進んでいく。そしてこういったプロジェクトの多くは、いずれ頓挫するわけだ。

●上流と下流   2008.7.29

仕事には上流と下流がある。下流は実際に制作物を作る現場であり、上流は企画やプロデューサである。そしてその間に ディレクターとかマネージャーとかがいる。

プロデューサがいい加減で、指示することがコロコロと変わったり、適切な指示を出さなかったり、書類にすべき仕様書や企画書を口頭だけで済まそうとすっると、その影響は下流に行くほど莫大になっていくる。プロデューサが1時間の仕事をサボるとディレクタは10時間の余分な仕事を強いられ現場は1週間の無駄な仕事をすることにもなる。

プロデューサは内側ばかりを見ていてはいけないが、内側を軽視していると、ある日突然現場に夜逃げされることにもなるので気をつけよう。

●リニューアル   2008.7.28

最近はリニューアルの仕事が増えてきている。何年も前に作ったサイトを「リニューアルしてほしい!」というもの。2000年ごろは、とりあえずホームページがあればそれでOKというケースも多く、クライアントもホームページを持つことの意味や活用法を理解していなかった。しかしここにきて「どうすればいいのか」「こういうふうにしたい」という意識が高まってきたようである。やっと浸透してきたIT革命なのであろうか。

●ビジュアル   2008.7.27

ビジュアルが良いとバカでも許される。このことをしっかりと意識しておかないと、年齢とともにビジュアルが劣化していった時に、それまでビジュアルで乗り切っていた人間は気をつけなければいけない。段々と周りの人間が思うように動かなくなってくるはずだ。もうバカでは許されない。ちゃんと勉強しておこう。

●ウェブの仕事を請ける前に-3   2008.7.26

今では費用対効果をじっくり考慮して適切な方法を提示しなければいけない。ホームページがあればいい、という時代は終わっている。また、あればいいだけのホームページをリニューアルしたいという依頼も増えてきている。リニューアルとは単純にデザインや構成を変えるだけではなく、効果があるサイトを作って欲しいというものだ。それだけにちゃんと採算の取れるものを提案しなければいけない。そこを押さえた上でデザインや構成を考え、サーバをどこにするか?とか、CMSやASPを使うか否か?とかは一番最後に考えればいいことだろう。

●ウェブの仕事を請ける前に-2   2008.7.25

ウェブ制作者が失敗する例として、クライアント側がコンセプトの構築を含めたコンサルやアドバイスを含めて依頼しているにもかかわらず、いきなり具体的な手法(サーバやCMSを提案したり、実績を紹介して、その中から好みのものを選ばせるなど)を提示してしまうことがある。さらには頼まれてもいないのに、制作に必要な資料のリストを要求したり見積もりや納期まで提示してしまうこと。2000年ごろはそういったやり方でも仕事は請けられたが、今はもっと幅広く総合的(経営や営業、運営も含めた)にかかわっていかないと、お互いに成果の上がるプロジェクトにはならない。

●ウェブの仕事を請ける前に-1   2008.7.24

ウェブの仕事を請ける前に必ず一度はクライアントと実際に会って話を聞いてみることが必要であろう。もちろんメールのやりとりだけで済む場合もあるのだが、それはクライアント側でそれなりにコンセプトや目的が詰められている稀なケース。多くの場合、クライアント側でもホームページを作りたいものの、どのうようにしたらいいのか明確になってはいない。

そこでじっくりと話を聞いてみると、クライアントの実情や業界の動向が見えてくる。極端な場合「ホームページは作っても効果がないでしょう」「チラシを刷って近隣に配ったほうが効果的」「まずCIを考えることが先決」などということにもなる。

●バカ   2008.7.22

こいつバカだなぁ。。という言われる人間は決して頭が悪いわけではなく、横着で面倒臭がり屋というだけである。話をするにしても文章を書くにしても、もう一歩踏み込んで、聞いてる人間の、読んでる人間の立場で考えば良いのだが、その行為をしないだけだ。だから結果として考えが浅くその場凌ぎのようなコミュニケーションになるからバカだと思われる。そしてそういう人間に共通しているのが「憎めない」「可愛い」キャラということだろう。だから許されるのだ。

逆に無愛想な人間は頭の善し悪しにかかわらずバカだと思われないように工夫して物事を深く考えるようになるというものだ。

●自分の仕事   2008.7.21

自分の仕事が忙しいので他の仕事ができないというのは正当な理由と思われがちである。しかし自分の仕事以外の仕事を積極的にこなす人というのは、決して自分の仕事がヒマというわけではない。同じように忙しいのだ。その中で工夫してやりくりして他の仕事もこなしているということだ。

●目先のこと   2008.7.20

目先の問題を解決するには目先の部分をその時の状況に応じて変更すれば良い。これは比較的簡単なことだ。しかしこの目先の問題を解決したがために全体の整合性やバランスに対してどのような影響があるのかを考えることがもっと大切であり難しいことだ。これができればコーディネーターになれる。しかし世の中コーディネーターには不向きな人のほうが圧倒的に多いものである。

●ムカつくこと   2008.7.19

仕事をする以上はムカつくことは沢山ある。むしろムカつくことのない仕事なんて無いと思ったほうが良い。あるとすれば、それは今までと同じ相手と同じスチュエーションで行う何の発展性もない仕事であろう。

色々な異なる情報やスキルを持った人間同士がプロジェクトを遂行する以上は、そこで最初から全員が完璧に同じ意思やベクトルで進むということはない。当然衝突や行き違いが発生し、ときにこのことがムカつく原因ともなる。しかし大切なことはこの「ムカつき」を表に出さないこと。ムカつく度にいちいちその感情を他人に報告したとしても、マイナスになることはあっても、決してプラスにはならない。

●決断   2008.7.18

プロジェクトの中で何かを決断をするというのは難しいし度胸がいるものである。通常、そのプロジェクトを取り巻く関係者全てが満足する決断というのは不可能と言っていいだろう。だからどんな決断をしたとしても必ず不満も持つ人間が現れる。 決断で大切なことは、こういった不満も持つ人間をどう丸め込むか、説得するか、根回ししておくか、というものであり、決断するという行為そのものではない。

●言い訳   2008.7.17

仕事のやりとりにおいて「言い訳」は一切不要だ。相手が求めているのは「期日までにできるかできないのか?」の1点であり、その間の作業者の都合や予定には1ミリも興味は無いのだ。そして期日までにできない場合は「なぜできないのか?」などということには1ミクロンも興味はなく「ではいつできるのか?」というに対しての回答だけが欲しいのだ。 相手の立場で考えてみれば当たり前のことなのだが、まだまだ意味のない言い訳が垂れ流されている。

●ブログ-2   2008.7.16

サイトの内容や扱う商品やサービスによっては ブログが必要無い場合もある。 商品が「メーカー品」であり、「価格が勝負」であればブログを 開設しても誰も読まない。逆にマニアックな商品、こだわりの商品にはブログは有効。

まあ、いずれにしても書く人が筆マメであることも重要。基本的に筆無精な人間がブログを 機に筆マメになったという例は少ない。

●ブログ-1   2008.7.15

ブログでそこそこの成果を期待するには以下の3つを守ることだろう。

1.すぐに始めること
2.定期的に確実に更新すること
3.記事が面白いこと

このうち1つでも欠けるとダメ。

1.は、どんな人が見るか、どんな反応があるかは やってみないと分からないので、とにかくすぐに始めてみて、 軌道修正しながら運営するのが良いだろう。 スタートするのが億劫で、色々と理由をつけて始めないブログ が沢山ある。

2.は、ブログという言葉自体が日記という意味なので、最低でも 週に1回は更新しないといけないだろう。月記、季記、年記になる 可能性があれば、最初からやらないほうがいい。 更新されていないブログはかえってマイナスイメージになる。

3.が最も重要。無理してつまらない記事を書くのは、 効果も薄く労力も費やす。有効、笑える、楽しい内容のものを 書く自信がなければ、やらないほうがマシ。

●文字   2008.7.14

言葉と同様に「文字」も同じように発信しないでいるとストレスの溜まる情報発信手段のようだ。今ではそのはけ口がブログやSNSであったりもするわけだ。しかしストレスのはけ口のつもりの安易で無責任な情報が多くの受信者の目に留まるかたちで発信されるために混乱や炎上につながることもある。

そこで、受信者を意識せず、読んでもらわなくてもいい、反応を期待しているわけでもない、というようなコンセプトのTwitterというSNSが登場したりもする。

インターネットが無い時代には、くだらない落書きや非公開の日記がこういった無責任な情報発信だったわけなのだが。

●言葉   2008.7.13

言葉も情報を送信するひとつの手段である。従って言葉を発する時には受信者側にきちんと伝わるように考慮しなければいけないし、受信者が興味を持って受け入れるような内容でなければいけない。ところが実際には受信者側の状況を全く考えずに一方的に垂れ流すような低レベルな言葉が圧倒的に多い。

人間は言葉という情報発信機能を持っているので、これを使わないでいることでストレスが溜まるらしい。だから無作為に無計画に言葉という情報を発信してしまうのだろう。

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●新聞という情報源   2008.7.12

最も環境に優しくなく無駄が多い情報源が「紙の新聞」であろう。即時性にも劣りコスト的にも優れているとは言えない。ではなぜこのような無駄が情報源が好まれているのだろうか?

それは単に一部先進国だけに許された贅沢であり、贅沢は一度味わうと、なかなか止められなくということに他ならない。なんせ1世帯のために紙に印刷した情報をわざわざ配達してくれるのだ(配達するのは日本の独自のシステムらしい)。

もし世界中の世帯全てが新聞を購読したとすれば、世界中の熱帯雨林はあっという間に無くなってしまうだろう。配達するために消費するCO2の量や、読み終わった新聞紙の処分に要するエネルギーも膨大な量になるはず。

もし新聞より先にインターネットが普及してとすると、絶対に存在し得なかった情報源である。現在、新聞の唯一のメリットは「大画面で見やすい」ということだ。

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●テレビという情報源   2008.7.11

質、量とも今日最強の情報源はテレビであろう。受信者側が積極的に理解する意思がなくても勝手に入ってくる情報であり、繰り返し送信することでの一種刷り込み効果、サブリミナル効果のようなものもある。そして気がつけば、いや、気がつかないうちにテレビの情報に感化洗脳され、本来テレビが言っていただけのことが、あたかも自分の考えのような錯覚を招き、その内容を他人に熱く語ったりもしているわけだ。

現在生きている日本人全てが多かれ少なかれテレビの影響は受けているはず。しかし全く文明と接したことの無い未開人にいきなりテレビを見せたらどう反応するだろうか?きっとその箱の中に小人が入っていると思うに違いない。テレビというデバイスではなく、人間をそのまま縮小した小人の存在にびっくりするはずである。

●受信者のレベルに合わせることが重要   2008.7.9

いくら質の高い情報でも受信者がその情報の価値が分からなければ意味がない。自分が当たり前の事と思っていても、相手は全く知らないということもよくある話だ。よくパソコン教室のインストラクターが専門用語を交えながら操作方法を生徒に説明している光景を見かけるが、多くの場合、生徒は全くもって何を言っているのか理解していない。

そもそもインターネットの基本的概念が分かっていない人間に、サーバ、プロトコル、ドメインなどと言っても分かるはずがない。例えば初心者向けパソコン教室で、GoogleEarthやYouTubeをデモしても、ほとんど反応がないことがある。これは初心者にしてみれば「テレビとどこが違うの?」という極めて単純な視点からしか捉えていないからだ。ところがExcelで計算式を使った事例を説明すると「うぉー!」と声が上がる。何が起こったのかが分かったからだ。

●客観性   2008.7.8

情報を送信する前に、今、送信しようとしている情報の予備知識を受信者がどの程度知っているのか?ということを踏まえておかなければいけない。自分が知っていても他人は知らないことは多い。自分の頭の中は現在進行中のプロジェクトで一杯なのだが、受信者はそのプロジェクトに関してはほとんど知らないということもある。にもかかわらず、いきなりそのプロジェクトにどっぴり浸かっている立場で書くと、いわゆる「主語の無い」情報になり、これも受信者側は「何言ってるか分かんねぇ!」ということになる。

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●文書化   2008.7.7

情報を送信する前に、今、送信しようとしている情報の予備知識を受信者がどの程度知っているのか?ということを踏まえておかなければいけない。自分が知っていても他人は知らないことは多い。自分の頭の中は現在進行中のプロジェクトで一杯なのだが、受信者はそのプロジェクトに関してはほとんど知らないということもある。にもかかわらず、いきなりそのプロジェクトにどっぴり浸かっている立場で書くと、いわゆる「主語の無い」情報になり、これも受信者側は「何言ってるか分かんねぇ!」ということになる。

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●文書化   2008.7.6

情報を正確に伝達するために欠かせないのが文書化である。しかしこの文書を作るというのは決して楽ではない。なぜ楽ではないかというと、文書を作るためには自分の中に断片的にある情報を整理し、漠然として情報を具現化して書かなければいけないからだ。逆に言えば整理され具体化している情報だからこと受信者が読んで理解できるものとなる。 面倒という理由で文書化しないで口頭だけで伝えようとすると、その内容が自分の中でも整理されておらず、ただ漠然としたものだったりもする。それをそのまま伝えようとするのだから受信者側は「何言ってるか分かんねぇ!」ということになる。

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●継承   2008.7.5

継承するということは、コピーのコピーを取りながら伝言ゲームのように情報を次々に伝えていくことだろう。正確に伝えるためにはそれぞれのコピーが正確でなければならない。そしてそのコピーが正確であるかどうかは、その前の「オリジナル」の完成度によるだろう。

最初にオリジナルを作るのは相当な労力を要する。しかしそのオリジナルの完成度が高ければ高いほど、後々多くの人たちに利用され、長い間使われていくことになる。ただしオリジナルを作っても、そのオリジナルが自分でしか理解できないものであっては意味が無い。第三者が見て理解できるものでなければならない。

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●記録を残す   2008.7.4

情報を伝達、継承していくためには、その情報を記録に残す必要がある。料理人や大工などの職人の世界ではその職人技の一切を記録に残さず「見て覚えろ!」とか「体で覚えろ!」「盗め!」などと無責任な伝達方法が当たり前のようでもある。確かに記録には残せないような微妙な感性や経験によって培われる技もあるだろう。しかしきちんと記録に残して効率的に伝えられる部分もあるはずだ。「後継ぎがいない。。」とか「最近の若いもんは忍耐力がない!」などと嘆く前に、継承すべき技を何らかの形で記録に残すべきだろう。

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●コピー   2008.7.3

「コピー」に反意語があるとすれば「オリジナル」だろう。そしてコピーの中にはオリジナルと100%同等の価値を持つもの、見た目はほとんど同じでも価値は1%に満たないものなど、その種類は様々だ。会議用のレジメは前者であり、宝石のレプリカは後者であろう。

しかしこのコピーという概念が生まれたことで、情報の伝達はかなり正確に行われるようになった。コピーが無い時代の情報は口頭で語り継ぐ、またはオリジナルを渡すというような方法で行われていた。

前者は人間の記憶に頼るために正確性を欠き、後者は送信者の手元にオリジナルが無くなるために検証や参照ができす、 受信者による改竄や変更が可能となるため信頼性を欠くものとなっていたであろう。

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●遺伝情報   2008.7.2

普通、情報には伝える側と受け取る側がある。しかし遺伝情報は、確かに伝える側と受け取る側があるのだが、この両者が元々は1つの固体であり、分裂、増殖という過程の中で情報の伝授が行われるという、一風変わった情報の受け渡しでもある。

だがよく考えてみよう。パソコンのファイルを誰かに渡すときというのも、元は1つであったデータをコピーして増殖させて渡しているわけだ。そのコピーを使う人間が他人である場合もあれば、同じ人間である場合もあるのだが、これはあくまで二次的な問題。基本的な部分は遺伝情報の伝達もファイルのコピーも同じと考えても良いのではないか。

●情報とは何か?   2008.7.1

この答えを的確に出せる人間はほとんどいないはず。情報とは、それだけ抽象的で解釈の範囲も広い。ではその答えを導くにはどうしたらいいか?と、まずは逆説的に、もし情報というものが無かったらどうなるだろうか?という視点からアプローチしてみるといいかもしれない。 といっても、恐らく情報というものが無かったら我々人類はコミュニケーションもできなければ、そもそも存在もしなかったであろう。生命が誕生してから子孫を残すために遺伝子も「情報」だからだ。

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