2009年7月
●SEOが終わる-20 2009.7.29 | ||
Googleは動画の音声データをキーワードとして扱うだけでなく、クローラが画像や動画内の文字を読んで認識できる手法に対する特許を2007年7月に出願している。つまり動画の中に「家」が映っていたとすると、テキストの「家」と同じようにキーワードとして認識して検索結果に反映させるという技術です。来るweb3.0の時代は、間違いなく動画中心のインターネットの世界が展開していくことになるだろう。 | ||
●SEOが終わる-18 2009.7.27 | ||
「インターネット利用者の検索サイト離れ」とは、SNSが台頭し、そのサービスやコンテンツが充実したことでSNS内で時間を過ごす時間が増える、つまりインターネットユーザーの多くが、SNSから外に出なくなってしまうということだ。特にSNSやプロフを中心に利用する携帯電話ユーザーは検索するという習慣がない。検索するよりも、信用できる友達や知人に聞く、というのがSNS内での情報収集方法だ。彼らがパソコンに移行する(高校を卒業して大学生になる、または社会人になる)時に、そのままの利用形態が継承されるわけだ。もう1つは、検索結果として表示されるサイトから、さらに手動で絞り込みをしないと目的地まで辿り着けないという状況になってしまったことだ。つまりGoogleもYahoo! Japanも、瞬時に目的のモノを捜すには手間がかかりすぎるものになってしまったというわけだ。 | ||
●SEOが終わる-16 2009.7.25 | ||
例えば期末試験で学年順位を上げるにどうしたらいいか?答えは「勉強する」ということになる。ウェブ制作において、この「勉強する」に相当するのが「コンテンツを作る」ということになる。では期末試験でSEO対策に相当するものは何かと言えば、「問題の山を張る」「問題の予想をする」「前の晩はよく寝ておく」「鉛筆をきれいに削っておく」というようなもので、本質的な部分とは離れた、いわばオプションのようなもの。コンテンツの乏しいサイトをSEOで補うには限界があり、逆にコンテンツが充実していればSEO無しでも検索結果の上位に来るわけだ。つまりSEOは「やっておいて損はしない」程度のものになりつつある。 | ||
●SEOが終わる-14 2009.7.23 | ||
知名度が高い企業や公的機関のサイト、またはサイトそのものが有名であれば滅多なことで順位が下がることはない。長年かけて特にSEOらしきこともしないで地道に順位を上げてきたサイトも、簡単に順位が急降下することも少ないだろう。しかしSEOに頼って無理に順位を上げたサイトは下がるのも早い。時には施したSEO対策が不正と判断されて、突然消えてしまうこともある。これは筋肉増強剤の使い過ぎで心臓の血管が詰まって死亡するようなものだ。 | ||
●SEOが終わる-12 2009.7.21 | ||
日本でインターネットが普及し始めたころ、Yahoo! Japanではサーファーと呼ばれる専任スタッフが人海戦術でサイトを評価し検索順位にも反映させていた。その後自動巡回ロボットと併用する方法となったが、現在でもこのサーファーが人間の目で登録サイトの評価を行っているようだ。なぜそのような人海戦術が必要になるかと言えば、SEO対策に長けたサイトが上位に来てしまうということは、検索サイトの利用者にとってもYahoo! Japanにとっても決して好ましいことではないからだ。有意義で価値のあるコンテンツを掲載したサイトが優先されるべきであり、それは単純にアクセス数、非リンク数、効率的に散りばめられたキーワードなどでは計ることはできない。 | ||
●SEOが終わる-10 2009.7.19 | ||
他のサイトが何も対策していないからこそSEO対策は有効なのだ。しかし他のサイトが同じようなSEO対策を行っているということは、結果として、自らのサイトも含めて全てのサイトがSEO対策を行っていないのと同じことになる。 英Netcraft(世界的なインターネット接続状況を調べることのできるサイト)の発表では、世界のウェブサイト数が5,000万に到達したのが2004年5月、1億を越えたのは2006年11月、2009年は2億を越えているとのこと。どのカテゴリーも平均的に増加していると仮定すれば、その中で順位を維持する難しさは容易に想像できる。 | ||
●SEOが終わる-8 2009.7.17 | ||
中小企業経営者が、5ページ程度の会社案内サイトを「Yahoo! Japanの1ページ目に載るようにしてくれないか?」とリクエストしてくる。よくある話だ。しかしこれは週に一度のスポーツジムに通い始めた人が「オリンピックに出場できないか?」とリクエストするようなもの。そして「それは無理ですよ。」とは答えないウェブ制作業者に発注してしまうわけだ。専門家から見れば「毎日お腹いっぱい食べても痩せられるダイエット食品」を買っているようなのだが。 | ||
●SEOが終わる-7 2009.7.16 | ||
もちろん、そういった業者はYahoo! JapanやGoogleの社員でもスタッフではない。ウェブ上に公開されている諸々の情報を元にSEO対策を行っているわけであり、頻繁に更新される検索サイト側の検索アルゴリズムに対して、常に成果を保証できるはずもない。 | ||
●SEOが終わる-6 2009.7.15 | ||
日本では欧米に比較してタイプライター文化が浸透していなかったこともあり、現在でもデジタルデバイドが大きな問題になっている。そして多くの中小企業経営者が本当の意味でのICTを理解していない。そのために「Yahoo! JapanやGoogleの上位に表示される」ことが「金さえ払えば実現できる」と勘違いし、上記のような業者に簡単に騙されてしまう結果となっていたわけだ。 | ||
●SEOが終わる-4 2009.7.7 | ||
そしてこの流れに乗じて「あなたのサイトをYahoo! JapanやGoogleの上位に表示させます。」という謳い文句でウェブ制作を請け負う業者が雨後のタケノコのように現れるようになる。その中には真面目にSEO対策に取り組み、期待された結果を提供するところもあったが、年間契約費を払った直後に行方不明になってしまったり、実際にSEO対策を行わず「検索サイト側のアルゴリズムが変更になってしまった。」などと言い訳をしたり、名刺に「Yahoo! Japan公認」と書いてあるような如何わしい業者も存在した(Yahoo! Japanがウェブ制作業者を公認するという実例は聞いたことがない)。 出張のため明日より1週間このコラムはお休みします。 | ||
●SEOが終わる-3 2009.7.6 | ||
しかしGoogleが登場し、そういった小細工が効かなくなったために、この動向は沈静化していった。そして2003年ごろ、Googleが自らのサイト内に、検索結果に反映されやすくする方策を掲載し始め、その”小細工”が”SEO”という名称に変わり広く認知されるようになり、的確なSEO対策により検索サイトでの順位を上げることができるようになったわけだ。 | ||
●SEOが終わる-2 2009.7.5 | ||
1998年にGoogleが登場する以前、SEOという言葉は存在しなかったが、検索サイトの上位に表示されるための”小細工”は 多くのサイトで行われていた。これらは、例えば有名な芸能人の名前を背景と同じ色のテキストで大量に記載するといった、現在のSEO対策に比べれば稚拙で露骨なものだった。ところが、この小細工が実際に功を奏したために、一時期はどこの検索サイトでも上位はアダルトやギャンブル系、出会い系サイトで占領されてしまう結果にもなったわけだ。 | ||
●アクセス数 2009.7.3 | ||
どうもサイトのアクセス数が伸び悩んでいる。以前のように更新頻度を上げても告知を徹底してもその効果が薄いようだ。と、これは当たり前のことである。国内でのインターネットユーザーの数は微増だが、サイト数は激増している。そのぶんアクセスは広く薄く分散されているのだ。 | ||
●時代 2009.7.2 | ||
時代に乗り遅れた、ついていけないという人間に対して、時代のほうが戻ってきて合わせてくれることは絶対にない。そして「時代について行くのを止めた」以降はその差がどんどんと広がり、より一層追従が困難になる。時代には、ついていく意外の道は無い。 | ||
●ラーメン屋 2009.7.1 | ||
ラーメン屋に来る客には3つの条件がある。まずラーメンが喰いたいと思ってること。次に代金を支払えるだけのカネを持ってること。そして近くにラーメン屋があることを知っていること。この3つのうち1つでも欠けると客は絶対に来ない。これはどんな商売にも言えることで、要望、資金、認知、が揃わなければ商品は絶対に売れない。にもかかわらず、この3つが揃っていないネットショップの数たるやハンパなく多い。 | ||
.