2009年7月

●DVDにラベルを貼る   2009.7.30
ディスク表面にシールやステッカーを貼ると、超高速で回転するために重心が不安定になり、最悪ディスクドライブが破損すると言われている。ステッカーは厚さが0.1〜0.3mm程度あり、これに糊の分も含めると、それなりの重さになる。ディスクに直接ペンで書けば、そのインクの厚さは、無理矢理重ねて厚くしたところで30μ程度。ステッカーに比べるとかなり軽い。ということでステッカーよりも直書きを推奨するというのが一般的だ。しかしクライアントからベタベタとステッカーの貼られたDVDが送られてくることもある。これを再生してみるのだが、これといった問題は無い。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●SEOが終わる-20   2009.7.29
Googleは動画の音声データをキーワードとして扱うだけでなく、クローラが画像や動画内の文字を読んで認識できる手法に対する特許を2007年7月に出願している。つまり動画の中に「家」が映っていたとすると、テキストの「家」と同じようにキーワードとして認識して検索結果に反映させるという技術です。来るweb3.0の時代は、間違いなく動画中心のインターネットの世界が展開していくことになるだろう。
●SEOが終わる-19   2009.7.28
現在でもウェブ制作業者の中にはSEOを徹底させるために、ページ内のテキストにできるだけ多くのキーワードを埋め込み、altタグやFlashのアクセサビリティー(Flashの中のaltタグに相当する部分)にもキーワードを埋め込み、フレームを排除し、サイトマップの作成や非リンクの増加などを行い、そこにかかる高額な手間賃を請求してくるケースもあるようだ。もしそれだけのコストをかけるのであれば、その分で動画を含めたコンテンツを充実させたほうが、中長期的に見れば有効なはず。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●SEOが終わる-18   2009.7.27
「インターネット利用者の検索サイト離れ」とは、SNSが台頭し、そのサービスやコンテンツが充実したことでSNS内で時間を過ごす時間が増える、つまりインターネットユーザーの多くが、SNSから外に出なくなってしまうということだ。特にSNSやプロフを中心に利用する携帯電話ユーザーは検索するという習慣がない。検索するよりも、信用できる友達や知人に聞く、というのがSNS内での情報収集方法だ。彼らがパソコンに移行する(高校を卒業して大学生になる、または社会人になる)時に、そのままの利用形態が継承されるわけだ。もう1つは、検索結果として表示されるサイトから、さらに手動で絞り込みをしないと目的地まで辿り着けないという状況になってしまったことだ。つまりGoogleもYahoo! Japanも、瞬時に目的のモノを捜すには手間がかかりすぎるものになってしまったというわけだ。
●SEOが終わる-17   2009.7.26
具体的に「SEOが終わった」と言われる要因として、前記した「ウェブサイト数の急増」「誰もが同じSEO対策を行うための差別化の難しさ」以外にも、「検索サイトのパーソナライズ化が進み利用者によって表示順位が異なるようになる」「Googleが動画の音声データをキーワードとして扱うようになる(2008年6月にGoogleが発表)」「セマンティックウェブと呼ばれる次世代検索サイトが現れ始める」「インターネット利用者の検索サイト離れ」などが挙げられる。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●SEOが終わる-16   2009.7.25
例えば期末試験で学年順位を上げるにどうしたらいいか?答えは「勉強する」ということになる。ウェブ制作において、この「勉強する」に相当するのが「コンテンツを作る」ということになる。では期末試験でSEO対策に相当するものは何かと言えば、「問題の山を張る」「問題の予想をする」「前の晩はよく寝ておく」「鉛筆をきれいに削っておく」というようなもので、本質的な部分とは離れた、いわばオプションのようなもの。コンテンツの乏しいサイトをSEOで補うには限界があり、逆にコンテンツが充実していればSEO無しでも検索結果の上位に来るわけだ。つまりSEOは「やっておいて損はしない」程度のものになりつつある。
●SEOが終わる-15   2009.7.24
手垢にまみれて成す術なしのSEO対策。正確に言えば、成す術が無いのではなく、誰もが同じ術を成すために結果的に成す術が無くなったということになる。 しかし、実際には、そのような術を行わなくてもコンテンツさえ充実していれば上位に表示される。多くの人は「SEOは必須」と思っているようだが、これは大きな間違い。必須なのはコンテンツのクウォリティとオリジナリティーだ。クウォリティとオリジナリティーの高いコンテンツがあれば、SEO対策無しでも、それなりの成果は期待できる。しかし、いくら万全のSEO対策を施しても、クウォリティとオリジナリティーの低いコンテンツでは一時的な成果しか期待できない。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●SEOが終わる-14   2009.7.23
知名度が高い企業や公的機関のサイト、またはサイトそのものが有名であれば滅多なことで順位が下がることはない。長年かけて特にSEOらしきこともしないで地道に順位を上げてきたサイトも、簡単に順位が急降下することも少ないだろう。しかしSEOに頼って無理に順位を上げたサイトは下がるのも早い。時には施したSEO対策が不正と判断されて、突然消えてしまうこともある。これは筋肉増強剤の使い過ぎで心臓の血管が詰まって死亡するようなものだ。
●SEOが終わる-13   2009.7.22
仮にSEO対策を駆使した結果、特定のキーワードで検索することでYahoo! Japanの1位に表示されるようになったとしよう。1位ということは、もうそれ以上は上になる可能性はないわけだ。しかし下がる可能性は無限にある。それまで1位になることを目標としきたものが、いざ1位になると、今度は下がることを心配しなければならない、毎日Yahoo! Japanで検索をしては「今日も無事だった」と安堵すると同時に「いつか下がるのではないか…」という不安で眠れない日々が続くことになってしまうわけだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●SEOが終わる-12   2009.7.21
日本でインターネットが普及し始めたころ、Yahoo! Japanではサーファーと呼ばれる専任スタッフが人海戦術でサイトを評価し検索順位にも反映させていた。その後自動巡回ロボットと併用する方法となったが、現在でもこのサーファーが人間の目で登録サイトの評価を行っているようだ。なぜそのような人海戦術が必要になるかと言えば、SEO対策に長けたサイトが上位に来てしまうということは、検索サイトの利用者にとってもYahoo! Japanにとっても決して好ましいことではないからだ。有意義で価値のあるコンテンツを掲載したサイトが優先されるべきであり、それは単純にアクセス数、非リンク数、効率的に散りばめられたキーワードなどでは計ることはできない。
●SEOが終わる-11   2009.7.20
つまり2006年に100件中1位であったとすると、2009年には200件中の1位にならなければいけないわけだ。しかも後から増えた100件は、それぞれがSEO対策を行っていると考えるべき。1位を維持するための労力と、費やす時間やコストも増加していくことになる。大手企業であればそのための投資も可能だが、中小企業には限界がある。 検索結果1位の椅子は1つしかない。その椅子をゲットできるのは1サイトのみ。その1サイトになるからには、それ相応の手間と時間をかける必要があり、競合が増えるば増えるほどそのための費用が増加し、同時に費用対効果は薄れていく。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●SEOが終わる-10   2009.7.19
他のサイトが何も対策していないからこそSEO対策は有効なのだ。しかし他のサイトが同じようなSEO対策を行っているということは、結果として、自らのサイトも含めて全てのサイトがSEO対策を行っていないのと同じことになる。 英Netcraft(世界的なインターネット接続状況を調べることのできるサイト)の発表では、世界のウェブサイト数が5,000万に到達したのが2004年5月、1億を越えたのは2006年11月、2009年は2億を越えているとのこと。どのカテゴリーも平均的に増加していると仮定すれば、その中で順位を維持する難しさは容易に想像できる。
●SEOが終わる-9   2009.7.18
SEOの盲点の1つに「上位に表示されることよりも、順位を下げないことのほうが難しい」というものがある。SEOという考えが普及し、新たに制作されるサイトの多くがそれなりのSEO対策を行うようになると、万全と思われるSEO対策を駆使して上位に掲載されたとしても、その位置を中長期に渡って維持するのは非常に難しくなる。他のサイトが同じことを行っているのだから当然のことだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●SEOが終わる-8   2009.7.17
中小企業経営者が、5ページ程度の会社案内サイトを「Yahoo! Japanの1ページ目に載るようにしてくれないか?」とリクエストしてくる。よくある話だ。しかしこれは週に一度のスポーツジムに通い始めた人が「オリンピックに出場できないか?」とリクエストするようなもの。そして「それは無理ですよ。」とは答えないウェブ制作業者に発注してしまうわけだ。専門家から見れば「毎日お腹いっぱい食べても痩せられるダイエット食品」を買っているようなのだが。
●SEOが終わる-7   2009.7.16
もちろん、そういった業者はYahoo! JapanやGoogleの社員でもスタッフではない。ウェブ上に公開されている諸々の情報を元にSEO対策を行っているわけであり、頻繁に更新される検索サイト側の検索アルゴリズムに対して、常に成果を保証できるはずもない。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●SEOが終わる-6   2009.7.15
日本では欧米に比較してタイプライター文化が浸透していなかったこともあり、現在でもデジタルデバイドが大きな問題になっている。そして多くの中小企業経営者が本当の意味でのICTを理解していない。そのために「Yahoo! JapanやGoogleの上位に表示される」ことが「金さえ払えば実現できる」と勘違いし、上記のような業者に簡単に騙されてしまう結果となっていたわけだ。
●SEOが終わる-5   2009.7.14
また、制作を請けたサイトのアクセス数を上げるために、独自のネットワーク(互助会的な組織)を使って、特定のサイトに大量のアクセスを行ったり、専用のスクリプトを組んで自動的に特定のサイトを巡回して短期間で大量のアクセス数を稼ぐという方法も使われた。こういった方法をとることで、アクセス数は驚異的に増加し、検索結果の順位も短期間で上昇し、一見SEO対策が成功したかのように見えるわけだ。しかしこのことが本当の利益につながるのか?と言えば、もちろん答えはノーということになる。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●SEOが終わる-4   2009.7.7
そしてこの流れに乗じて「あなたのサイトをYahoo! JapanやGoogleの上位に表示させます。」という謳い文句でウェブ制作を請け負う業者が雨後のタケノコのように現れるようになる。その中には真面目にSEO対策に取り組み、期待された結果を提供するところもあったが、年間契約費を払った直後に行方不明になってしまったり、実際にSEO対策を行わず「検索サイト側のアルゴリズムが変更になってしまった。」などと言い訳をしたり、名刺に「Yahoo! Japan公認」と書いてあるような如何わしい業者も存在した(Yahoo! Japanがウェブ制作業者を公認するという実例は聞いたことがない)。

出張のため明日より1週間このコラムはお休みします。
●SEOが終わる-3   2009.7.6
しかしGoogleが登場し、そういった小細工が効かなくなったために、この動向は沈静化していった。そして2003年ごろ、Googleが自らのサイト内に、検索結果に反映されやすくする方策を掲載し始め、その”小細工”が”SEO”という名称に変わり広く認知されるようになり、的確なSEO対策により検索サイトでの順位を上げることができるようになったわけだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●SEOが終わる-2   2009.7.5
1998年にGoogleが登場する以前、SEOという言葉は存在しなかったが、検索サイトの上位に表示されるための”小細工”は 多くのサイトで行われていた。これらは、例えば有名な芸能人の名前を背景と同じ色のテキストで大量に記載するといった、現在のSEO対策に比べれば稚拙で露骨なものだった。ところが、この小細工が実際に功を奏したために、一時期はどこの検索サイトでも上位はアダルトやギャンブル系、出会い系サイトで占領されてしまう結果にもなったわけだ。
●SEOが終わる-1   2009.7.4
SEOというキーワードをGoogleトレンドで検索してみると、そのグラフは毎年右肩上がりで伸びている。これは世界的にSEOという言葉が広く普及しているように見える。しかしその地域別アクセスを見ると、2004年のベスト10は、スペイン、イギリス、アメリカ、カナダ、フィンランド、オーストラリア、オランダという国の名前が占めているが、2009年になると、インドネシア、台湾、シンガポール、中国、タイが占める。そして日本、チェコ、インドの3国がいすれも上位に入っている。この結果を見る限り、ICT先進国では既にSEOに対する興味と期待が薄れ、逆に新興国の間でSEOが注目されているということになる。インドとチェコの事情は詳しくは分からないが、少なくとも日本が未だにSEOに対して多くの人が興味を持っていることを表しているようだ。他のICT先進国がとっくに興味をもたなくなったSEOという言葉にだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●アクセス数   2009.7.3
どうもサイトのアクセス数が伸び悩んでいる。以前のように更新頻度を上げても告知を徹底してもその効果が薄いようだ。と、これは当たり前のことである。国内でのインターネットユーザーの数は微増だが、サイト数は激増している。そのぶんアクセスは広く薄く分散されているのだ。
●時代   2009.7.2
時代に乗り遅れた、ついていけないという人間に対して、時代のほうが戻ってきて合わせてくれることは絶対にない。そして「時代について行くのを止めた」以降はその差がどんどんと広がり、より一層追従が困難になる。時代には、ついていく意外の道は無い。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●ラーメン屋   2009.7.1
ラーメン屋に来る客には3つの条件がある。まずラーメンが喰いたいと思ってること。次に代金を支払えるだけのカネを持ってること。そして近くにラーメン屋があることを知っていること。この3つのうち1つでも欠けると客は絶対に来ない。これはどんな商売にも言えることで、要望、資金、認知、が揃わなければ商品は絶対に売れない。にもかかわらず、この3つが揃っていないネットショップの数たるやハンパなく多い。
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