2009年12月

●寿司とチョコレート-2   2009.12.31
寿司にチョコレートを挟んで食べればどんだけマズいかは誰でも想像がつく。なぜ想像ができるかというと、日本人であれば寿司もチョコレートも今までに何百回となく食べたことがあるからだ。つまりイラストや写真に疎い人間はその本当の味が分からないわけで、その組み合わせや相性の善し悪しもイメージができない。だから寿司を作ってる最中に「これもネタで使ってくれ」と言って板チョコを渡すようなことを平気で言うのだろう。デザインに限らずモノを作る時にはバランスと組み合わせが重要なのだ。
●寿司とチョコレート-1   2009.12.30
デザインを進めている途中で「このイラストを入れて欲しい」とか「この写真は使って欲しい」と何の前触れもなく言ってくるクライアントがいる。確かにそのイラストも写真も単体で見ればなかなかクウォリティが高いのだが、じゃそれが今進めているデザインに使えるかどうかは別の話である。寿司を作ってる最中に「これもネタで使ってくれ」と言って板チョコを渡されるようなものだ。もしくはデコレーションケーキを作っている時に大トロを渡されるようなもの。チョコレートも大トロも単品で食べれば美味しいのだが… [ウェブページのデザイン事情・画像]
●仲間はずれ   2009.12.29
人間が最もいやがる感覚の1つが疎外感だ。特に農耕民族である日本人は仲間はずれや村八分にされることをこの上なく恐れる。だから1つの事業を行う場合に「◯◯さんには話を通しておけ!」ということになる。話を通さないで勝手に始めると◯◯さんとしては疎外感を味わい、その事業の内容の善し悪しに関わらず潰しにかかったりもするのだ。1回でもいいので◯◯さんと酒を飲みながら「◯◯さんが裏で見守ってくれているので今回の事業も安心して勧められますよ。」とか言っておけば何も問題は無いはずだ。
●概論と具体論   2009.12.28
夢のある概論を語るのは簡単だ。その夢を現実に落とし込む具体論のほうが25倍ぐらい難しい。人や費用、納期の調整などなど様々な作業が発生し、語った夢の部分は最後には1割も残らない。いや、その1割を残すだけでもタイヘンな作業だ。プロジェクトを遂行するためには、この具体論を語れて行動できる人材が必須だ。しかし概論だけを語って具体的な部分には手を出さない理想論者は、よほど実践的な部分で自信がないか、よほど自分の企画力に自信を持っているかのどちらかだろう。どちらにしても「使えない」のだが。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●都合の良い仕事   2009.12.27
フリーランスのデザイナがちょっとややこしい仕事の依頼があったときに「めんどくさい」「やりたくない」的なことを平気で言う場合がある。じゃアタマを使わない単純作業的な仕事の場合どうかといえば「つまらない」「私じゃなくてもできるし」みたいな。適度な難易度があって、それなりに楽しめるわりに、そんなにアタマを使わないで済むなんて都合の良い仕事なんてあるわけねぇだろうが。
●唯一の方法   2009.12.26
仕事をやらなければいけないのは分かっている。しかしどうしてもモチュベーションが上がらず「さあ、やろう!」という気分になれない。そんな時にモチュベーションを上げる唯一の方法。それは、とにかくその仕事にとりかかることだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●次から次へと   2009.12.25
次から次へと仕事が溜まっていくことがある。不思議なもので仕事というのは1つ1つの重さよりも、数の多さがプレッシャーになるものだ。あれもやんなきゃこれもやんなきゃ、と考えるわけなのだが、「あれ」は壮大な企画案件で「これ」は電話1本で済む連絡事項だったりもする。しかしその電話1本によって不具合が発覚したりクライアントとのトラブルの原因になったりすることもないとは限らない。なんてこともあるので、やってみるまではそれぞれの仕事の重さがわからない。だから数がプレッシャーになるのだろう。
●余計な事   2009.12.24
言われた事しかやらないという人間も困るのだが、もっと困るのは余計な事までやってしまう人間。こちらが期待した以上の結果を出すというのであればウェルカムだが、例えばコピーを頼むとカラーコピーをとってきて「この資料はモノクロだと真意が伝わらないと思った。」とか言う。モノクロでとりなおすほどのことでもないし、膨大な無駄がコストが発生したわけでもないし、説教するほどの事でもないし、まあ、とにかく釈然としないメンドクサさが残るのだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●SSL   2009.12.23
小規模なサイトであれば実際にはSSLを使わなくてもほぼ問題は無い。万が一ってことと、むしろ利用者や取引先に対してセキュリティの説明ができるってところが重要なわけだ。SSLはあくまでも「ある程度」盗聴や改ざん、なりすましを防ぐわけで完璧ってわけでもない。暗号があれば必ず解読する人間もいるわけだ。まあクルマのエアバックみたいなもので、事故の種類によってはエアバックが作動しても死ぬこともある。
●独自ドメイン   2009.12.22
インターネットに疎いクライアントには独自ドメインは勧めないほうがいい。そのクライアントが契約しているプロバイダのオプションのディスクスペースにサイトを作るほうが後々問題が少ない。その問題とは、「ドメイン使用料を払い忘れてドメインが無効になってしまう」「事業主がパートの事務員に事務処理を丸投げするためにその事務員が辞めてしまうと全くワケが分からなくなる」「独自ドメインなのに何でヤフーの上のほうに出てこないと騒ぎ出す」などである。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●机上の空論-3   2009.12.21
現場は1つ1つ違う。既存の理論をそのまま当てはめれば良いというものではない。が、それを無理に当てはめようとする、または当てはまるものだと考えているのも机上の空論者の特徴だ。既存の理論。それが信頼できるであろう筋からのもの、その業界で有名な人物が書いたこと、などであると、頑に信じるようだ。世の「ひな形」が次々にぽんぽんと当てはまっていくのであれば、そんなラクなことはない。
●机上の空論-2   2009.12.20
机上の空論を唱える人の多くは腰が重くフットワークが悪い、現場を見ない、人の話を聞かない、という傾向にある。そして自分の理論に固執し、それが否定されると烈火の如く怒るという始末に悪い空論なわけだ。なんでそうなるのか?と言うと、周りの評価の数倍高い評価を自分にしているということ。つまり「自分が一番偉い」と思ってるわけだ。本当に偉い人は絶対に「自分が一番偉い」などとは思わないのだが。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●机上の空論-1   2009.12.19
机上の空論と言うと、いかにも使い古された言葉ではあるが、実際には「机上の空論」とも言える、または「まさに机上の空論」であるというような事柄は多いものだ。例えば「企画書」と呼ばれるものの中にはこれに該当するものが多い。企画であるのだからある程度は未来予測が含まれるのだが、現在の実情の部分までが理想や想像、明らかな見誤りであり、調査検討せずに机の上だけで考えた絵空事だったりもする。
●このクソ忙しい時   2009.12.18
このクソ忙しい時に限って「ちょとやってくれないか?」的な依頼が来るものだ。「このクソ忙しい時にそんなモンやってられるか!」と思うのであるが、それをそのまま依頼主に言うわけにもいかず、そのクソ忙しいがためにやってられないという旨をいかにソフトに伝えるかということを考えなければならなくなる。などと考えるのであれば、その「ちょとやってくれないか?」的な依頼をさっさと請けて片付けてしまったほうが早かったりもするものだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●感情優先   2009.12.17
仕事をしていれば当然のことながら辛い思いをすることも落ち込むこともイヤな気分にさせられることもある。それを避けるために色々と布石を打ったり予防線を張ったりする人間もいるのだが、これはやればやるほど相手に見透かされ逆効果にもなるというもの。自分の感情や気持ちを常に優先して相手のコトを考えないで行動している限りは周囲から信頼されることはない。
●頼めばいつでも   2009.12.16
期待されたものをさっさと作る仕事が早い人間は信頼はされるのだが同時に安易に頼られることにもなる。言えばすぐにやってくれると思われるようになり放っておくと重い仕事でも気軽に依頼してくるようになる。なのでたまには「いい加減にしろ!」的な反応も必要。このことで相手はふと「あ、しまった。安易に使い過ぎてた。」と反省もするのだが、またしばらくすると安易に頼られるようになってくるものだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●昔は良かった   2009.12.15
子どものころ捕まえたカブトムシはあんなに大きかったのに、最近のカブトムシはみんな小ぶりだ。自然が少なくなり人工的に育てられた個体が増えたからだろう。いやー昔は良かった。などと言うのは大きな間違いで、実はカブトムシの大きさは昔も今も同じだ。子どものころは手が小さいから相対的に大きく見えただけだ。懐古主義者の中には、このようにものさしの標準化をしないで、ひたすら昔が良かったと思い込む人間が多いのだ。
●豆腐屋   2009.12.14
「絹ごし2丁と油揚1枚、あとガンモ3枚ください」と言わないと豆腐屋としては何を売っていいのか分からない。ウェブのクライアントの中には「適当に見繕ってくれ」的な要求が多く、で、絹ごし2丁と油揚1枚、あとガンモ3枚を見繕うと、「これじゃ動物性タンパクが足りない」とか「もっとガツンとしてるやつがいい」とか、まあ我がままこの上ないものだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●私たちが作りました!   2009.12.13
という具合に生産者の写真を掲載しているウェブサイト。しかしこの写真が素人が片手間で撮ったようなものだとかえって逆効果。どう見ても指名手配か戦没者名簿だろう、というものになる。撮るほうはできるだけ良い表情になるように色々と話しかけたり指示しなければならない。撮られるほうも直立不動で顔がこわばっていてはダメだ。
●予測   2009.12.12
人間の能力を計る基準は、どこまで広範囲に、遠い未来までを予測できるかどうか?である。これは過去の経験や知識を未来に置き換える、応用する能力があるかどうか?ということにもなる。能力の低い人間は常にその瞬間瞬間の次の出来事に対して自分がどれだけラクを出来るか、いい思いをできるか、快適であるか、満足できるか、ということしか考えられない。とまあ、それはそれで幸せかもしれない。中途半端に予測できるよりは。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●予感   2009.12.11
霊感が強いとか予知能力があるとか、そういった人間がタマにいるものだ。しかしこういった人たちが人並み外れた能力を持っているのかというとそうではない。予感というのは基本的には過去の体験や経験を踏まえた上に成り立っている。しかしそのことを理論的に説明するのが面倒であったり、忘れてしまってるからスピリチャルなものとして第三者に捉えられているだけなのだろう。
●豪華絢爛   2009.12.10
あんたのサイトはYahoo! JapanでもなければAmazonでもないのに、何でそうやって少ないコンテンツをあの手この手で豪華絢爛ゴージャスに見えようとするのか?訪れてくれただけでも有り難いのだから、もっとシンプルで分かり易いナビゲーションにすれば滞在時間も増えるというもの。だからアクセス数はそこそこ稼げても平均滞在時間が1秒台のまま。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●文字を大きくしてくれ   2009.12.9
というリクエストが増えている。主に2000年前後に作ったサイトについてなのだが、これには2つの要因があって、1つは2000年頃には50〜60代のインターネットユーザーは非常に少なく、老眼の人がホームページを見るという機会が少なかった。それが今では老眼者も普通にホームページを見るようになり、文字が小さいと見えづらいということに気づき始めた。もう1つは、2000年頃には解像度の低いモニターも多く使われていて、例えば800x600pixの画面では、小さい文字でも、かなりでっかく表示されていたということだ。
●プルダウンメニュー   2009.12.8
オンマウスでプルダウンメニューが現れて、そこから第二階層のページにリンクするって、まあ、それなりに整理しないと納まらないページ数があるなら仕方でないが、たかだか15ページぐらいだったら1ページの中に全部見えるようにボタンを並べたほういが分かりやすいだろうに。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●手順   2009.12.7
PhotoshopやFLASHで、こういうものを作るときは、こういう手順でこのようにすればいい。ということが分かるとその制作作業も楽しくなるというもの。しかしそこで分かったのはあくまでも「手順」である。肝心なのはデザインであり、元になるイラストや写真などのコンテンツである。手順を理解しただけで使い手気分になってはいけない。
●サイトの開発と更新-3   2009.12.6
複雑で高度なデザインになると、制作側からみればCMSやホームページエディタで調整するよりも、htmlで書いたほうが早いということにもなり、逆にCMSやホームページエディタで簡単に更新できるようなデザインであれば、既存のブログやサーバ側が提供するサイト制作支援ツールのようなものを使ったほうが早いということになる。ちなみにGoogleトレンドで調べてみると「ホームページビルダー」は2003年ごろの半分になっているし、「Dreamweaver」も同様に半分以下になり、しかも国別では上位は新興国が占めている。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●サイトの開発と更新-2   2009.12.5
であれば、最初からサイトの開発はしないで、既存のブログやSNSを使えばいいじゃないか!ということになるのだが、それではオリジナリティーも個性もない、極めて汎用的なつまらない構成、デザインになってしまう。それじゃイヤとのことでもある。でも更新は自分たちで自由に行いたい。テキスト中心の単純な構成のサイトであれば、オープンソースのCMSを使ったり、ホームページエディタで更新するという方法もあるが、動画やFLASHを多用し、レイアウトも1pixレベルで構成されているようなサイトでは、それも無理。下手にいじると取り返しのつかないことにもなってしまう。
●サイトの開発と更新-1   2009.12.4
サイト内のコンテンツを管理者側で更新できるようにする。これにはサーバ側で動作するアクティブコンテンツのためのシステムが必要なわけだが、これが普通の人は簡単にできるものと思っているらしい。話を聞いていると、サイト内の全てのコンテンツを自分たちで更新できるようにしたいということになってくる。まあ、ブログやSNS、ASPではかなりの部分が更新できるようになっているわけだが、それは何万人という利用者がいるからビジネスとして収益もあがるわけでOne to oneのサイトで同じことをすれば、その開発費はそのまま1つのサイトの開発費としてカウントされることになる。と、ここまで理解してもらうのもタイヘンなことでもある。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●Google Wave-3   2009.12.3
そもそもインターネットでのコミュニケーションツールは一人で使っても意味はない。また瞬間的に利用者が膨大な数になるということも考えづらい。現状mixiやTwitterを使っている多くのユーザーが移住してこないと機能はしないだろう。ではそれらのユーザーが本当に乗り換えてくるだろうか?恐らくは乗り換えるというより、とりあえずは一定期間使ってみて、本当に乗り換えるかどうかを考えるのであろう。さてそこまで行けるかどうかが微妙なところではないか。とにかく多くのインターネットユーザーは既存のSNSやその他諸々のミュニケーションツールで不便は感じていないのだ。
●Google Wave-2   2009.12.2
TwitterもmixiもSkypeも基本的には無料であり、管理義務を強いられるものでもなく、放っておいても特に支障は無い。用途や気分、流行によって適当に使い分けられるのがインターネットでのコミュニケーションツールでもある。だから既存のもので不便を感じたり困ったりしている人は少ないだろう。というか不便であれば使わなければいいわけだ。リアルなコミュニケーションでは相応の管理義務や付き合いが発生するし、移動時間や費用も必要になるが、そういった縛りが無いのも特徴だ。それだけに無責任にいい加減に参加しても問題は無い。従って現状のインターネットでのコミュニケーションツールで不自由に感じてる利用者は少ないと想像できる。であれば、わざわざ新しいツールに乗り換える必然性も薄れてくるはずだ。 [ウェブページのデザイン事情・画像]
●Google Wave-1   2009.12.1
どうなんだろうか。確かに機能的には素晴らしいのであるが、例えばDocuments、Presentation、Spreadsheetにしても、これらでOfficeを駆逐してしまうのではないかとまで言われてものが、実際にはほとんど使われていないようである。Google Chromeにしても利用者は極めて少ない。一方YouTube、GoogleMapは多くの人に利用されている。やはり業界に魁けて「最初にやる」ことが重要なのだろう。ではGoogle Waveが業界初かというと微妙なところで、統合したということや、「作業の衝突」を回避できる点では画期的だが、コミュニケーションツールとしてはチャットやつぶやきの統合でしかないようにも見える。
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