2011年2月
●瞬間的なクライアントの反応. 2011.2.27 | ||
修行中の料理人が大将に毎日怒られる。何度作っても大将からOKが出ない。そしてある日大将に内緒で自分の作った料理を客に出してみると「これは美味い!」と言われたとする。そこで料理人は自分の腕は一人前になったと思うのであるが、実は客に「美味い!」と言われるだけでは恒久的にリピーターを確保し、多くの客に信頼され、口コミで来客を増やすということにはならない。これはデザイナでも同じ。けっこう完成度が低いデザインでもクライアントから「いいですね!」と言われることも少なくない。瞬間的なクライアントの反応だけを信じてはいけない。 | ||
●無人化-1 2011.2.25 | ||
自動化によって無人化が進むのであれば良いのだが、日本に人がいなくなるという無人化である。国土交通省の発表によれば2050年に全国で居住地域の2割が無人化するとのこと。主に地方である。今まではその無人化を防ぐために限界集落地域であっても立派な箱ものをどんどん建設し、地域の経済産業を活性化させ、若者の都市部流出を防ぎ、都市部からいかに大きな予算を持ってくるか必死になっていたわけだ。しかし人そのものが減るのだからどうしようもない。今まで作った身分不相応なゴージャスな箱ものを維持するだけの予算も無くなってしまうことだろう。 | ||
●無縁社会-1. 2011.2.23 | ||
社会の絆が弱くなっていると言われている。これは社会的に大きな問題である。しかしそのような意見が出てくるのは新聞でありTVである。そしてそこで出て来る言葉が「地域」だ。地域のコミュニティーが機能不全に陥っているということだが、本当にそうなのだろうか?ネットが普及したことで、それまでには考えられなかったくらいに多くの人とコミュニケーションができるようになったはずだ。そもそもコミュニティーの基盤が地域であるという発想がもう古いのではないだろうか。 | ||
●ミラーレス一眼カメラ-2 2011.2.21 | ||
でもって二眼レフではファインダーで覗いたそのままの画角が写真に反映されない(特に近いものを撮るとき)ため(当たり前だが)、一眼レフが開発された。もちろん小型化という意味もあっただろう。しかしこれがデジカメとなると最初っからイメージセンサーが付いているので、その画像を表示できるようにすれば、それで一眼レフになってしまうわけであり、光学式覗き窓タイプのローエンド機種でもないかぎりは元々一眼レフなのだ。 | ||
●ウェブデザイナ必読の一冊 2011.2.19 | ||
電子BOOK「ウェブデザイナの苦言」このコラムの2001年から2011年までの約3,500本の中から700本を抜粋したものです。テーマはウェブデザイン、IT、ビジネス、SOHOなど、現代のウェブデザインを取り巻く人々や企業に苦言を呈したものです。人間の甘えや怠慢、自己中心的な態度や言動、デジタルを勘違いしている人達、既得権やアナログにしがみついているオジサンたち、向上心に欠けるクリエータなどに対して鋭く突っ込みます。ウェブサイトでは「あー、いるいる、そういう人、ウチの会社にも!」といったご意見を沢山いただいています。ウェブ関連の業務を行っている方には必読の一冊です。 | ||
●ソーシャル・ネットワーク 2011.2.17 | ||
映画「ソーシャル・ネットワーク」のロードショーが始まった。2008年に日本語版Facebookが公開されたころ、「何かおすすめのSNSはないですか?」と聞かれ「Facebookとかどうよ」と言うと「実名はちょっと…」と言っていた連中が、今ではこぞってFacebookに登録して何やらしこしこと投稿している。ま、流行に左右されやすいというか、主体性がないというか、他人と同じことをすることで安心するというか…。それでいて「何か新しいビジネスをやろうと思ってる」とか言っているのだが、まず無理だろ。他人と違うことをやって成功したのがFacebookなのだがな。 | ||
●CMSを使わない理由-3 2011.2.15 | ||
次にクライアントに迷惑がかかるということだ。自分で直接コントロールできない要因が多いということは予定の納期に終了しない可能性も高くなるということ。それでも試行錯誤しながら一生懸命やっていればクライアントから「しょうがないか…」という目で見られ、特に文句を言われることも少ないのだが、これは同時に「次の仕事が来なくなる」ということになる。一生懸命やった。結果として満足できる仕様にもなった。しかし納期に間に合わなかったのでは次の仕事が無いというのが業界の常識だろう。最悪の場合、クライアントが既に契約しているレンタルサーバではCMSが動かず、CMSを利用するために新たにレンタルサーバをクライアントに契約させたりすることもある。クライアントは「しょうがないですね:-)」と言うわけであるが、内心「もうココには仕事は頼まんぞ。」と思っているはず。 | ||
●CMSを使わない理由-1 2011.2.13 | ||
今まで数百件のウェブサイトの制作に関わって来て、その中でCMSの採用を考えなかったわけではない。しかし結果として実際には1度もCMSを使ったことはない。自分のサイトならともかくクライアントからお金をもらって作るというにはCMSには問題が多過ぎる。もちろんメリットも多いのだが、メリットとデメリットを天秤にかけるとデメリットのほうが重いということが分る。 | ||
●残念です. 2011.2.12 | ||
物理的に対応不可能な作業の依頼が来る。どうやっても実働3日はかかるようなものを、すぐにやって欲しいという。「そりゃ無理ですよ」とメールをすると、「そうですか。それは残念です。」とのレス。もっと早く依頼してもらえばスケジュールを調整して対応も可能だったものを、残念なのは、あんたの計画性の無さだろう。 | ||
●そりゃマズいな 2011.2.11 | ||
外出中にメールが来て「今日中に◯◯のページを作ってくれ」って、できるわけないだろ!な依頼が来る。「外出中なので無理です」とレスすると「そりゃマズいな」とのレス。マズいのはあんたの立場であって、仮にその作業をするために今すぐ帰ってこれからの予定をドタキャンするのは、こちらにとってはすごくマズいことになるのだが。 | ||
●CSS-2 2011.2.9 | ||
であれば最初から<span class="a01">ではなく<font color=xxxx><small><b>とか書いたほうが断然早い。と、これは主に他人の作ったファイルを変更する際の問題でもあるが、毎日のようにファイルを作っていると自分の作ったものでも分らなくなるものだ。多くのテキストエディタには一括置換の機能があるので、多少は行数が増えようが、いちいち<font color=xxxx><small><b>のように書いたほうが分りやすいのだ。ソースが長くなるといったところで画像データ1枚分にも満たないはずだ。ただしフォントサイズだけは、やは<font style="font-size:12px">というようにCSSでの指示が必要な場合がほとんどではあるが。 | ||
●印刷? 2011.2.7 | ||
Excelで作った一覧表を、そのままウェブに掲載するというリクエストがたまにある。Excelからのウェブ用出力もあるのだが、そのままでは色々と上手くいかない部分もあり、細かい手作業を加えないと満足なものは作れない。ということでそれなりに苦労して作るのであるが、そのウェブを見て「印刷すると◯◯◯が上手くいかない。」「◯◯◯部分が印刷されない」というコメント。。おいおい、印刷はExcelでやってくれよ。 | ||
●大物. 2011.2.5 | ||
「君は大物だな」と言われたら気をつけよう。大抵の場合はマジで大物だとは思っていない。愚鈍、常識知らず、気が利かない、無神経、ガサツ、教養が無い、話を聞いていない、肥満、ということを言っているのだ。 | ||
●真面目. 2011.2.4 | ||
「君は真面目だな」と言われたら気をつけよう。大抵の場合は皮肉である。機転が利かない、冗談が分からない、没個性である、虚弱そうに見える、抽象的な話題についてこれない、ということを言っているのだ。 | ||
●担当者と社長. 2011.2.3 | ||
クライアントの担当者の言った通りの作業をしたところがその社長が「いや、そういう意味ではないんですよ」と言う。よくあることだ。言われたことを額面通りにしか理解しない担当者。まあ、担当者とはそういうものだ。かたや思い込みが暴走して担当者にそのコンセプトを正確に伝えていない社長。まあ、社長っていうのはそういうものだ。 | ||
●環境意識 2011.2.1 | ||
何かのイベント会場でタダでくだらないモノを配っていることがある。これをどう考えるか。「タダだから貰っておこう。特に損をするわけではない。」というのは民度が低い人間の発想だ。「どうせ捨てることになりそうだし貰う必要は無い。」というのが日本人では最も多い反応だろう。「あんな無駄なモノを作っちゃって…もっと地球環境を考えろよ!」と憤慨するドイツ人は多いはずだ。 | ||
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