2014年3月

●個人事業税   2014.03.31
世の中もっぱら消費税が話題になっているが、個人事業者にとっては「個人事業税」という恐ろしい税制がある。個人事業税の請求はあるとき突然来る。職種は「ウェブデザイナー」として登録していたのだが、これは一般的でなかったためにそれまでは個人事業税の対象にはなっていなかったらしい。ところが200x年に突然請求が来たのだ。年度の前期と後期に分けてトータルで約10万。何の予告もなく突然10万円払わされるのは気分の良いものではない(いや、存分に気分が悪い)。どうやら「ウェブデザイナー」という職種が市民権を得たからだそうな。リクルートのテレビCMで「私はウェブデザイナーになりたい!」などと宣ったやつがいたからいけないのだ。そこで仕方なく登録の職種を変更することにした。既にウェブデザインだけではなく、もっと手広くデザインやプランニングの仕事を請けていたので「◯◯◯◯」としたところ、個人事業税の請求額は約1万円に値下がりした。そんなもののようである。
●時間の概念   2014.03.30
古代ギリシャにはクロノス時間と呼ばれる過去から未来へと一定の速度で流れる物理的時間と、速度が変わったり繰り返したり逆流したり止まったりして人間の内面を流れる意味的時間をあわらすカイノス時間と呼ばれるものがある。クロノス時間は時計が刻む時間の流れであり地球上の人々に大して全て平等に流れる。カイノス時間は人それぞれ違う。毎日同じことをして起伏も変化も無い時間を過ごしていた人はいくら長生きしたとしてもカイノス時間は短いということになる。逆に若くして死んだとしてもその間に大きな功績を残し多くの人の役に立ち沢山の人に喜びや感動を与えた人の人生はカイノス時間が長いということになる。今のところ世界のほとんどの時間はクロノス時間で計られている。もっとカイノス時間を重視しても良いのではないだろうか。ただただクロノス時間を無駄に費やしている人も多いように思えるし。 
●放射線   2014.03.29
放射線にはα線、β線、γ線、X線、中性子線などの種類がある。放射性物質にはセシウム137、ヨウ素131、ストロンチウム90、ウラン235、プルトニウム239、コバルト60など30種類以上ある。そして放射線と放射性物質の種類によって性質や人体に及ぼす害の程度は千差万別であり、放射性物質の種類によって半減期(放射性同位体が、放射性崩壊によってその内の半分が別の核種に変化するまでにかかる時間)も数秒〜数億年と実に様々である。ラジウム226という放射性物質を浴びることで健康に良いとされているし、放射性治療用としてコバルト60などが照射されるし、ヨウ素131が甲状腺ガンの治療に使われることもある。知っての通りレントゲンにはX線が使われる。と、このようにピンキリの放射性物質や放射線を「万把一絡げ」にして「放射能」などと呼んで必要以上に危険性を煽っているマスコミの存在のほうが危険だろう。
●デザインの寿命   2014.03.28
スーパーのチラシは特売日が終われば大抵は捨てられる。雑誌はせいぜい1ヶ月、ポスターやパンフレットは賞味期限1年といったところか。ファッションデザインでは1年〜10年程度、鉄道車両や航空機なども数十年使われることが多いし、家具や工具などは100年以上使えることもある。企業のロゴマークやシンボルマークのデザインは数百年使い続けられることもあり、フォントのデザインなどは今後恒久的に使われる可能性もある。デザインは放射性物質の半減期のように様々で千差万別な寿命を持つ。ただしデザインである以上は必ず寿命というものがある。永久のデザインがあるとすればそれはデザインではなくアートだ。とは言っても最近は寿命の短いアートも多いが…
●GDP   2014.03.27
このことはマスコミで報道されることもウェブで公表されることも滅多に無いようなので正確な数字は不明だが、10年以上前にある人から聞いた数字であり、なるほどそんなもんなんだろうな、と思ったものである。それによれば日本のGDPの99.9%は一部上場企業が稼ぎ出したものであり、一部上場企業の就労人工は0.01%である。東京から東北新幹線に乗ると窓からは延々と広大な田園風景が続くが、その「米」のGDPに占める割合は0.3%だそうだ。いかに日本が「工業国」であるかということであり、色々な場面で大企業が優遇されるのは当然のことである。ほんの一握りの優秀な人材が日本という国家の中枢を成し、他の多くの国民に裕福さを分け与えているということになる。もし今の日本のが一部上場企業が無くなったとしたら日本の生活水準はパクスタンやイラク並みになることだろう。大企業に比べて不公平だの不平等だの平民が言ってもどうにもならんのだ。
●会長   2014.03.26
理事長とか代表とかでもいいのだが、いわゆる本業ではない任意団体などの充て職としての会長。商工会とか商店会とか後援会とか町内会とかの代表者を指すのだが、この「会長」は特に報酬が出るわけでもない。しかし誰かがやらなければいけないので、通常は順繰りに番が回ってくる。そしてついに自分の番が回ってきたときに大抵は奥さんが猛反対する。「あなたにはそんな責任のある仕事はできないわよ!」「そんな何十人のも会員を束ねるのはあなたには無理よ!」「いい加減で無責任なあんたには無理無理!」などと色んなことを言う。では今の会長が責任のある立派な人格者かというとそんなことはない。外出と飲む機会が増えて奥さん的には何もメリットが無さそうだから色々なことを言って反対してるだけのことだ。この反対を押し切れるかどうかが会長になる資格と資質であろう。
●改行   2014.03.25
書式デザインに全く無頓着な人がいる。書式デザインは特にデザイナでなくても一定のルールを守ることで誰でも出来ることであり、ライターは基本的に書式デザインに拘る。視認性と視読性に優れた文字と文章の配置や構成をデザインすることは文筆の基本でもある。しかし書式デザインが考えられてなくても文章としての情報は伝わるし、情報が間違って伝わることもない。だからといって書式デザインがいい加減であると「安っぽい」「信用できない」「知性が低い」というような印象を読んだ人に与える。特に「改行」の位置がいい加減な文章は非常に読みづらいし気持ち悪い。例えば文末の「す。」の前で改行したり、改行してから「。」だけになってしまうような場合だ。デジタルになると環境によって改行位置が変わってしまうこともあるが、そんな時にはいくつかの環境で試してみて、極力改行位置がおかしくならないように工夫でべきであろう。きちんとした国語力がないままに文章を書く人が増えたことの弊害なのかもしれない。
●若い人間の感覚を信じたほうが上手くいく   2014.03.24
ある会社の社長さんに「これからはパソコンではなく多くの人がスマホでホームページを見るようになるはずです」ということを説く。その社長さん、理屈では分かるが感覚的にはどうもスマホなんかは受付けないしパソコンを使う人が少なくなるということを信じられないという雰囲気だ。だいたいにおいて50歳を過ぎるとこのへんの方向転換ができなくらしい。しかしその社長さんの偉いところは、社内の若いスタッフに聞いてみたということ。「ホームページはパソコンで見る? それともスマホで見る?」するとその若いスタッフは「見の前にパソコンがあればパソコンで見るけど、普通はスマホだな」と答えたのこと。50歳を過ぎた人の感覚なぞは、当然のことながら恒久的に若いままのはずではない。ある時期からは若い人間の感覚を信じたほうが上手くいくことが多い。
●インプットとアウトプット   2014.03.23
人間は10〜20代の若い頃に色々なものを見て、色々な本を読み、色々な音楽を聞き、色々な美味しいものを食べて、色々な経験をする。この時代に色々とインプットしておき蓄えるのだ。そして30代を過ぎたころからこの蓄えを今度は徐々にアウトプットしていき、色々な成果物を作って世の人に提供し、感動や喜びを与えいくのだ。若いころに得た感動や驚きや喜びは、深く記憶の中に刻まれ大きなエネルギーになるはずだ。人生の前半はインプット、人生の後半はアウトプットなのだ。まあ、とは言っても人生の後半になっても一向にアウトプットはせずにひたすらインプットばかりしている人間も少なくない。歳をとればとるほど記憶は薄っぺらのものになり脳に深く刻まれることもない。インプットはもういいので、その時間をアウトプットに使うべきなのだろう、本来は。
●時計と線量計   2014.03.22
30万円のロレックスも100均の腕時計も時を刻む正確さに変わりはない。むしろ100均の腕時計のほうが量産されているムーブメントを使っている分、狂いは少ないかもしれない。しかし放射線を測定する線量計の性能には大きなバラツキがある。1万円の線量計と100万円の線量計でその差は歴然としている。そもそも線量計というもの自体が、対象物に向ける方向、測定距離、風力、気温、風向きなどに大きく左右される。α線やβ線は陽子、中性子、電子などのスーパー超小さい粒子を測定するわけであり、γ線は特定の周波数の電磁波を測定する。γ線以外の電磁波は、送電線、鉄道、変電所なでから常に出ている。TV、ラジオ、携帯電話の電磁波も常に上空を飛び交っている。宇宙線と呼ばれる宇宙からの電磁波も地球に降り注いでいる。太陽の光を始めとする可視光線も電磁波である。そんな中でどこから飛んで来るかわからない放射線と呼ばれる帯域だけの電磁波を正確に測定するのは至難の技であるはずだ。市販されている安い線量計が示す数値は、あくまでも「参考」として捉えたほうが良いだろう。今は見なくなったホームページのアクセスカウンターのように100と表示されていたらだいたい10〜1000の間だろうな、という感じだろうか。100均の腕時計が示す時間は「参考」ではなく「ずばりそのもの」で良いのだが。
●細川護熙   2014.03.21
東京都知事選に立候補して落選した細川護熙が「いま北極海とかいろんなところでシロクマ、アザラシ、その他の生物の大量死が続出していると、これはまさにその福島の影響であるということとか。」とTVのインタビューで答えた。シロクマ、アザラシが死んだのは温暖化で海水温が上がったり、海流が変化したり北極海の氷が溶けて動物の活動範囲が変化したせいで、餌の確保が難しくなったことが主な原因であろうことは多少の科学の知識があれば想像つくことだ。その他世界中から排出されている環境ホルモンや潜水艦のソナーなどの影響もあるかもしれない。福島第一から出た排水はいくら高濃度であっても太平洋に流れ出た途端に何兆倍、何京倍、何垓倍、に薄められる。シロクマやアザラシが死ぬほどの放射線量であれば福島近海ではもっと甚大な被害で出ていたはずである。原発の全廃を訴えるわりに放射性物質に対する知識がこんな程度の稚拙なもんなんだ、と思わざるを得ない。それ以前に5000万円借入金問題で辞任した前知事の後に東京佐川急便より借り入れた1億円の使途不明金で総理を辞めた人が都知事に当選するほうがおかしいだろ。
●パソコンが遅くなった   2014.03.20
「最近パソコンの動きが遅くなったのですが、どうしたらいいですか?」という質問。それは「最近お腹の調子が悪くなったのですが、どうしたらいいですか?」というような質問と同じだ。お腹の調子が悪くなったというのは、ガンから便秘まで様々な原因が考えられるし、その対処方法、治療方法も様々だ。恐らく質問した人は「それでは◯◯を◯◯してください」というような答えを期待していたのだろうが世の中そんなに単純ではない。「最近蛍光灯がチラつくようになったのですが、どうしたらいいですか?」というのであれば「タマを交換しなさい」「グロー球を交換しなさい」「インバータを交換しなさい」のせいぜい3つのうちのどれかだ。パソコンを未だに「電化製品」と思っている人も少なくないようだ。
●価値観の固定化   2014.03.19
50〜60歳に人間に「あの映画は良かった!是非観ることをお勧めする」「この音楽は素晴らしかった!一度聞いてみてください」「この本は秀逸だ!非常に勉強になるので読んでみてください」などと言っても、軽く相づちを打って聞いてはいるものの、決してその映画にも音楽にも本にも興味を示さないし観ることも聞くことも読むこともしない。長いこと生きていると価値感や好みや趣味が固定化され、その固定化された自分の好み以外のものは受け入れなくなる。それと「良かった!」と薦められたものを観たり聞いたり読んだりしても大して面白いものじゃなかった、という経験を積んできている。50〜60歳ともなると、どのくらいの経験を積んでいるのかも分からないし、人によって大きな個人差もある。よってそういう人には何かを薦めないほうが良い。薦めるのであれば、情報の吸収力と柔軟性があって好奇心も旺盛な10代、20代をターゲットにした方が社会的貢献度は遥かに高いものとなるはずだ。
●仕事で出世できない7タイプの性格の人たち   2014.03.18
スタートアップ企業The Haul Company Inc. でCEOを勤めるモーリー・ケイン氏は、リーダーシップについてのコラムを執筆していおり、新たに「仕事で出世できない7タイプの性格」をまとめた。自分の性格を見つめなおしたり、当てはまる性格の人たちを見分けて対処できる内容になっているそうだ。その内容は次の通り。1:だまされやすい人 2:集団思考者 3:臆病者 4:気が利かない人 5:負けを認めない人 6:悪意のあるおしゃべり屋 7:自分を弁護する人 だそうだ。これに該当し、しかも出世できてない人ってた〜くさんいますよね。
●老化   2014.03.17
人は40歳になると、ほとんどの一流アスリートは運動能力のピークが過ぎ、現役を退き、老眼が始まる。「死」に向かって身体の機能のいたるところが劣化し、老化していくのだ。そんな人たちにとってはスマートフォンなるものは非常に使いにくいデバイスとなる。これからはパソコンではなくスマートフォンの時代だということは理屈では分かっていても身体が受け入れずに画面の大きなパソコンのほうに気持ちが行ってしまうのだ。身体の機能のあちこちが劣化しているといことを認めなくないという気持ちも多少はあるかもしれない。しかしスマートフォンを認めたくないもっと大きな理由は、脳みそが古くて慣れ親しんだモノを執拗に好むという価値観の構造にある。
●上は何て言うかな   2014.03.16
新しい企画を提案しても「上は何て言うかな」という上司は部下からの信頼を得られない。マネジメント力の欠如が露呈した上司の口ぐせだ。常に「上」の顔色とご機嫌をうかがい、部下に対しては悪い結果が出た場合に「だからオレは『上は何て言うかな』と言ったんだ。」と後から張る結果論の予防線だ。「オレが『上は何て言うかな』と言ったのはキミに『本当にそれでいいのか?』というサジェッションだってことに気がつかなかったのかな。」というようなことを平気で口にする責任感のかけらもなく、詭弁のかたまりのような、いつ殺されてもおかしくないような課長とかが世の中には実は沢山沢山沢山いるのだ。
●あいつ、使えない   2014.03.15
本当にどうしようもなくバカで使えない人間というのもいるものだ。しかしそのくらい使えない人間であれば普通は入社試験で落ちる。少なくとも会社が使えそうだと判断した人間であれば、安易に「あいつ、使えない」などと言うべきではないだろう。マネジメント力の低い上司がよく吐く言葉だ。手を尽くしてもどうにもならない場合に人事に掛け合うにしても、「その人の適性を活かせる仕事がここにはない」とあくまでも「その人のためにならない」というスタンスを貫くべきである。そもそも人はモノではないので、どんなに使えない人間であっても会社が使えると思って雇用した人間だ。人としての尊厳は最後まで守ってあげるべきだ。
●視聴率   2014.03.14
視聴率には個人視聴率と世帯視聴率があるが、一般的に視聴率といえば世帯視聴率のことを指すそうだ。世帯視聴率は世帯の人間全てが見ているのかと言えばそうでもないだろう。まあだいたい家族の中でも年寄りと呼ばれる人たちが主にTVを見ているのだろう。若者はといえば、たまたま食事の時などに同じ部屋にいただけで、特に番組の内容を興味を持って見ていたわけではないはずだ。TVをBGMの代わりとして聞いている、または何度も何度も何度も同じ昔のことを話す年寄りの長い長い長い話を聞きたくないのでTVを見ているフリをしている、といったところだろう。半沢直樹もあまちゃんも家政婦のミタも視聴率の数字に出るほど、みんなが見ているかというとそうでもないだろう。TVは斜陽産業であり、番組全体のレベルが下がっているから、ちょっと面白い番組が際立つだけなのではないか。
●けんかの強いヤツ   2014.03.13
けんかの強いヤツというのがいる。百戦錬磨で1度も負けたことがないと言う。どうしてそんなにけんかが強いのか聞いてみると「自分より強いやつとは絶対にやらないことだ」そうだ。ビジネスでも同じだろう。資本力も規模も桁違いに大きな相手に真っ向から立ち向かっても勝てる可能性はない。正攻法ではない意表を突いた作戦を考えるとか、敵に回すのではなく味方になって一緒に他の敵と戦う、というようなことを考えていかねければならない。ところで「自分より強いやつとは絶対にやらないことだ」という鉄則を守っている有名な3兄弟は今後どうなるのだろうか。
●仮面   2014.03.12
オンライン上の新聞記事に関わるいコメント数千件のうち、匿名のコメントの53.3%が暴言、人種差別的、誹謗中傷、悪意に満ち溢れた憎悪的な表現が含まれていたのに対し、匿名ではないコメントにそうした表現が含まれている率は28.7%だったそうだ。身元が割れなければ本当のコトを言う、というのはオンラインに始まったことではない。音声を変えて顔にモザイクであればTVのインタビューに答える。覆面を被って強盗をする。仮面舞踏会や婚活仮面パーティーに出席する。アニメやゲームの登場人物やキャラクターに扮するコスチューム・プレイにハマる。白昼堂々と自分の顔も身分も曝け出して自分の意見を言う!ということができない腰抜けな人間が増えているのだろう。または顔や身分も曝け出して自分の意見を言ったがために酷い目にあって自信を無くした人間が増えているのだろう。
●スルースキル   2014.03.11
ネット上で、無視・聞き流すことのできる能力(スキル)のことをスルースキルと言う。このスルースキルが低いと他人の投稿や発言にもともに反応してしまい場が荒れたり炎上したりする。比較的スルースキルの高い人たちのコミュニティーであるFacebookでは場が荒れたり炎上したりすることは少ない。ただし皆さん「大人」であるだけに、ほぼ全員が「事なかれ主義」に徹してしまい「いいね!」を押されたら「いいね!」を押し返す、特に「いいね!」とは思ってなくても、読んでいなくても無条件に、ということにもなり、似非平和主義のようなコミュニティーになりつつある。不毛で意味の無い良い子の日記交換には参加していても面白くないので「Facebookはあと5年で滅びる」などと言われるようになるのだろう。
●詳しい人が重宝される   2014.03.10
2000年頃には「パソコンに詳しい人」「インターネットに詳しい人」が非常に重宝された。今では「パソコンに詳しい人」「インターネットに詳しい人」は家族や職場の中に1人や2人はいるようになったので、特に重宝されるような存在ではなくなった。また「詳しい人」も、「スマホに詳しい人」「iPadに詳しい人」「楽天に詳しい人」「Amazonに詳しい人」「Googleに詳しい人」「Facebookに詳しい人」「ホームページに詳しい人」などのように細分化されてきた。そうなると「ICTに詳しい人」というのも抽象的で漠然としたものになってきて「eコマースに詳しい人」「eラーニングに詳しい人」「SEOに詳しい人」「電子書籍に詳しい人」「ビジネスマッチングに詳しい人」「プログラミングに詳しい人」「HTMLに詳しい人」「モバイルに詳しい人」など具体性が無いと「ICTって何?」ということになる。また世の中の全ての事象がインターネットと関連してきているため余計に「ICTってなんのこっちゃ?」ということになる。1960年に「自動車に詳しい人」は重宝され、1900年には「電気に詳しい人」が重宝されたのと同じようなものだろう。
●フエルアルバムの法則   2014.03.09
まだデジカメが世に現れる前は、人々は写真屋さんで現像した写真をアルバムと呼ばれる分厚い台紙を綴じた絵本のようなモノに貼って保存管理していた。そのアルバムの独占状態にあったのがナカバヤシというブランド。ナカバヤシのアルバムは台紙(ページ)を増設できることでフエルアルバムという商品名で一世を風靡した。そして世の中のアルバムのほとんどがこのフエルアルバムになってしまったために売価も大きく下がった。写真屋さんの店先ではフエルアルバムが20ページで1冊850円とかで売られるようになった。つまりアルバム=フエルアルバムという状態になってしまったのだ。一方で増設用の台紙も写真屋さんの奥のほうで細々と売られていたが、こちらは10ページで640円とかだった。本体に比べて部品が超割高という現象をフエルアルバムの法則と言う。そして今でもこのフエルアルバムの法則は生きている。プリンターのインクが6色+黒で6400円なのに対し、このインクの新品が入っているプリンター本体が8500円で売られているというやつだ。
●ピンチのときほど   2014.03.08
誰にでもピンチのときがある。仕事上、健康上、人間関係などで「困った」「どうしたらいいのかわからない」というような状態だ。この「ピンチ」の状態に陥ったとき、その人間のスケール、心の有り様、優しさ、信頼感などのレベルが分かってくるものだ。順風満帆で全てが上手くいっている時は、誰もが積極的にコミュニケーションをするようになり、社会的役割もきちんと果たし、ルールもマナーもきちんと守るようになる。これがピンチになると「連絡が取りづらくなる」「約束を守らなくなる」「金払いが悪くなる」となってしまう場合がある。そうなってくると、周囲からの信頼感を失い、よりピンチが広がることになる。ピンチの状態が永遠に続くことはない。じっとこらえて信頼を失わないように気を付けながら待つことで、いつか転機は必ず訪れる。こらえきれずに信頼を失うような行動に移ってしまうと、訪れるはずの転機も訪れなくなってしまうものだ。
●言ったはず   2014.03.07
言ったはずのことが相手に伝わっていない。真面目な相手だし、言った時にはきちんとメモをとっていたし、何で伝わっていないんだろう?ということがある。その原因は、恐らく話しを聞くというモードに体は入っていたものの、頭の中は他のモードだった場合だ。何かの準備で忙しく、そのことで頭の中がいっぱいだった。とか、非常に大きな心配事があったとか、そんな場合である。情報を伝えるほうは、伝えたことで「自分の役割は終わった」と考えがちであるが、実は伝えるタイミング、シチュエーション、相手の性格などを全ての条件が揃ったとき以外には、ちゃんと伝わらない場合も多いのだ。
●迷惑をかける行為   2014.03.06
「元はいえばA子のほうから前の日になってお願いしてきた話で、お店のほうもこっちが客なのに上から目線でムカついたわけ。有り得ないでしょ!」というようなメール。果たして「有り得ない」のは「前の日になってお願いしてきたA子」なのか「上から目線のお店」なのかが全くわからない。わかっているのは書いた本人だけだ。こういったメールは読むのに大変な労力を使うし、労力使った割に結局「何を言いたい?」のかがわからない。迷惑なことこの上ないのだ。書いた本人に「何言ってるかわからないよ」と言うと「性格だから仕方ないの」とのこと。他人に迷惑をかける行為は「直す」か「直さない」かのどちらかだ。直さない場合は一生他人に迷惑をかけながら生きて行くだけのことではあるが。
●わからない   2014.03.04
サポセンのスタッフが客に対して、サラリーマンが上司に対して「わからない」と答えると怒られる場合と、怒られない場合がある。怒られた場合は「虫の居所が悪い」や「機嫌が悪い」というわけではなく、ちゃんと怒られるだけの理由がある。人は誰にでもわからないことは沢山ある。だから正直にわからないことはわからないと答えれば普通は怒られない。怒られるのは「わかろうとしない」「わかろうとするアクションを起こさない」「わからない、と答えることで話を終わらせようとする」「最初はわかったふりをしたものの追求されてわかってないことがバレは場合」などだ。要は「怠慢なヤツ」と「嘘つき」はどのみち怒られる運命にあるということだ。
●未来   2014.03.03
未来の話をすると大抵の場合、非常に煙たがられるし嫌われる。多くの人は「現状のまま」を好むのだ。未来に何かの変化が起こると、それに合わせて自分も変えなければいけない。自分を変えるということは新しいことを勉強して習得しなければいけない。それが厭なわけだ。また未来のことには実績を確証も決定事項もない。それだけに否定しやすい。というか皆が束になって否定すれば実現できるはずであった素晴らしい未来も潰すことができる。そうして潰された「実現すれば素晴らしい未来」というものが、過去には沢山あったのではないだろうか。
●生業で誉めてもらえよ   2014.03.02
試験当日、会場に時間通りに到着していたにもかかわらず「寝坊、試験遅刻、最悪!」などとtwitterやLINEで流す学生がいる。仮にその試験に不合格だった場合には「遅刻さえしなければあいつなら受かっていたんだろうな」と読んだ友達に思わせるためと、大事な試験の日に寝坊して遅刻することで「大物っぷり」を何気にアピールすることと、仮に合格したならば「すげー、遅刻しても合格しちゃうんだ!」と言わせるためである。試験そのものの結果よりもネットでの友達の反応のほうが重要であるようだ。まあ、大人でもFacebookの投稿を見ていると「いいね!」を押してもらうためと、あわよくば「さすがっすね!」「素晴らしい!」「凄いっすね!」などとコメントしてもらうためのものも少なくない。大人なんだから生業で誉めてもらえよ。と言いたくはなるのだが。
●メール   2014.03.01
LINEビジネスコネクトの登場でメールマーケティングは完全に終わったと言われている。しかし考えてみれば終わったのはメールマーケティングだけではなく、eメールを利用したあらゆるものが終焉を迎えているのではないだろうか。そもそもあまりに多いスパムが必要なメールを迷惑メールフォルダに間違って振り分け、キャリアメールがPCからの受信を拒否し、受信されたかもわからない状況になっている。もはやぐっちゃぐちゃの状態で情報伝達手段として機能できなくなりつつある。既に学生のほとんどがメインの通信手段はLINEやメッセンジャーアプリで学校の先生や両親が相手の時だけメールを使っている。メーリングリストはもはや過去のものとなり、メールマガジンなどは化石になっている。
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