2016年4月

●チェルノブイリが動物の楽園   2016.04.30
事故から30年、チェルノブイリが動物の楽園になり、結局放射能よりも人間の存在のほうが影響が大きい!というニュースが流れている。チェルノブイリ原発周辺の放射線汚染地域で、人体への影響が大きい主な放射線源は、セシウム134、ヨウ素131、ストロンチウム90、プルトニウムであり、事故から30年目の今年は、セシウム134、ストロンチウム90、のそれぞれ半減期である。ヨウ素131の半減期は8日なのでとっくに無くなっている。4つのうち1つは消え、2つは半分になっているというわけだが、プルトニウムの半減期は数万年なので、ほとんどそのまま残留しているはずである。しかし半減期が長いということは、放射線を放出するインターバルも長いということになり、人類の寿命からすれば「微量であれば、ただちに影響はない」という範囲なのかもしれない。人類よりもさらに寿命の短い動物たちが元気だからといって人間が住んでも安全ということではないのだろう。


LINEスタンプ「人絵」
●気づいていない   2016.04.29
2000年ごろ「インターネットで買い物なんてとんでもない!実際に商品に触らないで買うなんて考えられない!」とか言っていた人が、今は何て言ってるかというと「スマホからネットで買い物なんてとんでもない!字は小さくて読めないしフリック入力で注文なんてできるわけがない!」という感じだ。要するにパソコンからであればインターネットでの買い物は認めてるわけだ。というか世の中が認めているから否定できなくなっただけで、実際には未だにインターネットで買い物なんてしたことないのだ。そしてもはやスマホからネットで買い物を否定する人もいなくなったということに気づいていない。


LINEスタンプ「顔面遊離男」
●分散   2016.04.28
選挙でよく使われる戦略。本命Aと対抗Bが立候補していたとする。下馬評は五分五分だとする。Aは後輩Cに対し「落ちたとしても絶対に次につながるので、今回は立候補しておいてほうが良い」と唆す。そしてCも立候補して、”反A”の票がBとCに分散され、めでたくAが当選を果たす。それでも心配な場合はさらにDも唆し立候補させ、”反A”の票を3分割させる。まったくもってコレがそれだ。ちなみにB案を予想していたのだが(4月10日の記事)、Aの戦略的な勝利だったようだ。しかし万が一出来レースでは無かったとしても、ネット上で最も人気が無かったA案が選ばれれば「また出来レースかよ!」と思われて当然、という想像力が無かったということも情けない。とはいえもう決まったのだから、不満を言ってた人間も、すっかりそのことを忘れ、半月後にはこのエンブレムも普通に使っていることだろう。「よく見ると良さが分かってきた…」とか言いつつ。ホントはよく見ないと分からない「良さ」ではグラフィックデザインとしてはダメなんだけどね。


エルトゥールル号の響
●投売り   2016.04.27
投売りとは、小売店が不良在庫を償却する目的で赤字覚悟で商品を売り出すこと。メーカー希望小売価格が10万円だとすれば、メーカー品の小売店への卸し価格は良くて7万円程度だろう。投売りとは、そのこと自体をを大々的に宣伝することで大きな集客効果が見込まれることが多々あるため、逆に集客効果を見込む目的で赤字で販売することもある。とのことだが、単純に利益率を限りなくゼロにでもしなければ捌ける見込みが無い場合もあるのだろうか。ついに新品での最安値が69,800円になってしまったKING JIMポータブック XMC10のことである(関連→2015.12.14の記事)。


有名人の似顔絵
●仕事はできるやつに任せろ   2016.04.26
例えば英語が全く話せない人間に、日本語の全く話せない外国人の接待を任せるわけにはいかない。同じように全くパソコンのこともインターネットのことも解らない人間にホームページの管理を任せたところでどうにもならない。単純な事務仕事しかやったことのない人間に新しい商品企画のリーダーを任せるわけにはいかないはずだ。全くの畑違いの業務をやらせたところが予想外の素晴らしい能力を発揮して思いもよらない結果を出したなどという話しは極めて稀なのだ。極めて稀だからニュースにもなる。できそうにない人間に任せた場合のほとんどは予想通りに悲惨な結果を招く。万が一の微かな期待と、その仕事が自分の手から離れて自分がラクになるために、苦肉の作で、できそうにない部下にその仕事を命じた上司の責任である場合がほとんどだ。


よくわかる実習 情報
●着ぐるみのゴリラ   2016.04.25
動物園のゴリラが死んだ。人気者の死で客足が遠のくことを恐れた動物園管理局はゴリラの着ぐるみのアルバイトで新しいゴリラが来るまでの間、その場を凌ぐことにした。そしてその着ぐるみのゴリラはたちまち動物園の人気者となった。ある日調子に乗った着ぐるみのゴリラは、檻の天井をつたわって隣のライオンの檻の天井に移動してみせた。着ぐるみとは知らない観客をハラハラさせるための演出だったが、あろうことか手を滑らしてライオンのいるすぐそばに落ちてしまった。着ぐるみのゴリラは痛さと恐怖のあまり声を上げそうになったが、それよりも速くライオンが速攻で襲いかかってきた。そしてライオンはゴリラの耳元で囁いた。「静かにしろ!さもないとオレたち2人ともバイトをクビになるぞ!」


人生を変える似顔絵
●ラフ-2   2016.04.24
ラフでいいのでデザイン案を出してくれないか?と言う人。これに対して「いいですよ」と答える前に、これを要求した人の「想像力」を見極めなければならない。想像力の無い人間にラフを見せても「完成形」を想像できないのだ。「ここは黒ではなくて白なんだけど…」「最終的には白になりますよ、白で描いたら見えないので黒いペンで描いてあるんですよ」「ここは新聞の記事ではなくて商品の仕様が入るんですけど…」「文字が入ったときの雰囲気が判るように仮にYahoo! ニュースを記事を入れてあるんですよ」「ボクはこんな高級車は持っていないんですが…」「クルマが停まったときのイメージですよ」「これはウチで作っている製品ではないですよ…」「最終的には御社の製品の写真が入ります。まだデータをいただいてないので仮にA社の写真を入れてあるんですよ」などなど、ひじょうにめんどくさいことになることがある。


WebDesign
●ラフ-1   2016.04.23
ラフでいいのでデザイン案を出してくれないか?ということをよく言われる。ラフ=大雑把=完成ではないがイメージはだいたい分かる=短い時間で制作可能=費用が発生しない。と思って言ってるようだ。デザインするモノにもよるが、全体のラフな構成、レイアウト、構想ができれば作品の8割はできたようなもの。残りの2割は「仕上げ」の「作業」だけなので、時間さえあればできるのだ。これに対して最初のラフのは建築物で言えば、基礎工事が完了して骨組みまで出来ている段階だろう。ラフが出来た段階では全体のデザイン設計が終わっていると言っても良い。逆にラフが出来てない段階の前段階の超ラフなデザインというのは、見せたところで、その通りになるかどうかの見当が付くものではないので、あまり意味はない。


株式会社「かくの木」
●ツイッター   2016.04.22
ツイッターはそもそも「呟き」である。呟きというのは「やったー!」「くそ!」「おっかしいなー?」「うっそー!」「え、まじで?」というようなもので、そのときの気持ちや感じたことを口に出してしまうものであり、呟いた本人はその呟きにいちいち責任は持てないし、呟いた内容がどのような影響を与えるかを考慮するようなたぐいのものではない。従って報道関係者が被災地での弁当の写真をアップしたことの賛否を議論するのはあまり意味がないし、結論が出るものでもないだろう。なんせ「呟き」なのだから。しかし写真を撮る、文章を打つ、アップする、までの一連の作業は実際の「呟き」のような瞬間的なものではなく、1分以上は時間がかかる作業であるはずだ。つまり1分間ブツブツブツブツと呟き続けるということになる。となれば呟いた内容が社会的にどのような影響を与えるかを考える時間もあるはずだ。ほんの僅かでも「まずいかも…」と感じたときにはアップしないことが賢明だろう。


ふじみ一店逸品
●なんでもクラウドにすれば良いわけではない   2016.04.21
最近ではアプリケーションの多くがクラウドアプリとなっている。これは大変ありがたく便利なことなのだが、そのアプリで作成したファイルデータも放っておくと自動的にクラウドに保存されるようになってきている。クラウドが普及したのは回線が速くなったということもあるが、ストレージの容量が大きく安くなったことも大きな要因であろう。ということは作成したファイルデータをクラウドに転送せずに手元に保存したとしても大してかさばらないということだ。であれば「万が一のネットの不具合」「IDやパスワードの失念」「万が一の漏洩」「天災などによるネットの不通」なども考え、はやり大切なファイルデータは手元のHDDやSSDに保存しておいたほうが賢明であろう。そしてそのHDDやSSDは災害時にはすぐに持ち出して非難できるように準備しておくことも必要なのかもしれない。


話題の人の似顔絵BLOG
●名簿-2   2016.04.20
ではなぜ漏れるのか?と、それは色々な会社や団体で名簿を管理している人は、恒久的にそこで働くわけではなく、色々な事情で辞めたり転職したりする。そのときに名簿データを勝手に持ち出し小遣い稼ぎために名簿屋に売る。またはネット上の顧客名簿をハッキングして名簿屋に売るハッカーもいるだろう。ようするに誰かに伝えた個人情報、どこかに書いた個人情報は、漏洩する可能性は常にあるということだ。漏らしたくないなら誰にも教えない、ネット上の何処にも書かない、ということしかない。無理だけど。


新座市に生息する動植物写真集
●名簿-1   2016.04.19
「どうして俺の電話番号が分かったんだ!」それは、学校の卒業生名簿とか、飲食店などで書いたアンケートとか、ケータイ電話やインターネットサービスプロバイダーとの契約、電気工事や宅配や出前の配達、などなど他人に住所や電話番号を教えなければいけないケースは沢山ある。その一部が裏の名簿屋に渡る。名簿屋は集めた名簿を売る。「お金に困っている人」「病気で困っている人」などの名簿は高く売れるとのこと。また年齢、性別、電話番号やメールアドレス、それと顔写真付きの名簿も高く売れるらしい。それを買うのは、ヤミ金業者、オレオレ詐欺グループ、通販業者、人材派遣業者、暴力団、人身売買グループなど様々だそうだ。そういったものが回りに回って表の社会でも利用されているのだろう。


ギフト似顔絵ルーム
●絵画の評価   2016.04.18
例えばバイオリンの演奏をすると、その演奏を聞いただけで、誰でもが「上手いか下手か」はおおよそ判る。レッスンを始めて1週間の人と10年間弾き続けている人には素人でも判る明確な差がある。そしていくら才能があっても10年間弾き続けている人に1日で追いつくことはできない。ところが「絵画」というのは興味の無い人にとっては「上手いか下手か」がまったく判らない。とくに抽象画になると皆目見当がつかなくなる。だから専門家が見て「へったくそ!」な絵画でも堂々と立派な額に入れて病院の廊下や待合室に飾ったりもできるのだ。何の教育も受けないで自己流で自己満足で理屈だけで描いた絵は間違いなく下手くそだ。何の教育も受けなかったアンリ・ルソーや、理論だけで画法を完成させたジョルジュ・スーラは絵画の歴史上の奇跡的な天才であって、普通の人と一緒にしてはいけない。


コンビニ・スマホ・ホームページ
●廊下の油絵   2016.04.17
個人開業医の病院に行くと廊下や待合室に沢山の油絵で飾ってあることがある。どうやら院長先生が描いたらしい。とっても下手くそである。でも描いた本人は素晴らしい作品だと思っているらしい。医者としての腕は素晴らしいのにこんな下手クソな絵を飾ったのでは病院のイメージダウンになりはしないかと心配になるのだが、本人はそんなことは1ミリも思っていないらしい。とかくお勉強ができて頭の良い人は「絵画」や「イラスト」を理屈で描く傾向がある。構図はこうしたから万全だ。色はこういう風に選んだから抜け目はないはず。モチーフは厳選したのでオリジナリティー溢れている。という具合にだ。そして「私が描いたから素晴らしいはず」というオマケもつく。理屈だけで描いた絵ほどつまらないものはない。そしてその絵を見た人は適当に褒めなければならないという治療よりも辛いであろう義務が伴ったりもする。


一般人の似顔絵
●世界がもし100人の村だったら   2016.04.16
2001年前後から世界的に広まった初代「世界がもし100人の村だったら」では「2人は、コンピューターを持っています。」だった。しかし最新版「世界がもし100人の村だったら」では「75人が、モバイルを持っています。」になっている。どこまで信憑性があって、ここでのモバイルがどこまでの範疇のデバイスを指すのかは不明だが、いずれにしても物凄い勢いで世界中にモバイルが広まっているということだろう。ここ数年間ではパソコンが1台売れる間にモバイルは10台売れるという状況がずっと続いているのだから当然このようなことになるだろう。ちなみに一番最初のオリジナルは「世界がもし1000人の村だったら」で、1990年5月31日号『世界市民』(Global Citizen)にドネラ・メドウズ氏が掲載したものらしい。もちろん1990年にはコンピュータとかモバイルという言葉は登場していない。


子ども始球式
●難民   2016.04.15
中国人旅行客の海外でのマナーの悪さがニュースになっているが、いわゆる「難民」のマナーの悪さは中国人旅行客の比では無い。ゴミはそのへんに捨て散らかして、持って帰るとか拾うとか分別するなどという考えは1ミリもない。土地は買うにも借りるにもカネがいるなどという意識も全く無い。他人のことは全く考えずに自分たちがいかに不幸で恵まれていないかを訴えるだけで勤労の意欲の欠片も無い。そして他人のモノは平気で盗み、他人もモノは平気で壊し、他人を平気で傷つける。全ての難民がそうではないが、そんな人たちも少なくない。それを日本のテレビで評論家は「寛大な和の心ももってして…」などと言っているが、そんな心の持ちようだけで解決できる問題ではない。ベルリンの壁が崩壊してもなんとかやっていけたのはお互いがドイツ人という世界でも最も文化レベルの高い民族であったからだろう。中東の難民とヨーロッパ人との間では、その文化レベルの壁が高すぎるのだろう。難民が悪いわけではない。難民も生み出した環境が悪いのであって元を辿ればそのような環境を作り出した世界の列強と呼ばれる国々が悪いということにもなるが、今は歴史を遡って犯人を探している場合でもないようだ。


天声人誤
●創業100年   2016.04.14
日本には413万の企業があり(2015年総務省統計)、2万7,554社が創業100年以上の企業であるとのこと(2013年帝国データバンクの資料)。両者を単純に比較はできないが、仮にこの数字が正しいとすると、約150社に1社しか 100年以上続かないということだ。さらに1000年以上の企業は8社しかない。要するに企業のほっとんどが近いうちに潰れる、または吸収合併などで無くなる、ということだ。いつの時代にも公務員になりたがる人間が多いのも頷けるというもの。


LINEスタンプ「人絵」
●ワンタイムパスワード   2016.04.13
安全とか安心の引き換えには必ず「面倒な作業」が伴うようになってきた。この「面倒な作業」を面倒だからやらないでいると安全と安心は確保できずに不安のままの日々を過ごさなければいけないようだ。例えばネットバンキングのワンタイムパスワード。手続きをしてしまえばその後は簡単なのだが、手続きするまでが非常に面倒だ。ある銀行の場合、まず最初にネットバンクからの振り込みが「パスワードが使えません」とのメッセージと同時に使えなくなる→サポートに電話をする→本人確認される→ワンタイムパスワードの案内と説明をされる→申し込む→専用端末が郵送されてくる。といった一連の流れだ。専用端末ではなくアプリのダウンロードという方法もあるのだが、万が一スマホを落としたり無くしたりしたときに、またまた「面倒な作業」が発生することが予想される。しかも複数の銀行のワンタイムパスワードが1台のスマホに入っている場合にはより面倒なことになるだろう。しかし専用端末もその大きさや形状が銀行によってバラバラなので「煩雑になったなぁ」という印象は拭えない。


LINEスタンプ「顔面遊離男」
●シンプルイズベスト   2016.04.12
例えばA4の白い紙に黒いベタ塗りの正三角形をデザインする。これは平面構成の基礎であり、デザイナーは美術予備校時代にこのような課題を何十枚も制作する。正三角形をどんな大きさでどんな角度でレイアウトすれば、緊張感のある、リズム感のある、物語のある、美しい表現ができるか?ということを必死で考えるわけだ。しかし素人は、とりあえず黒い正三角形を真ん中に置いてみた→ちょっと寂しい感じだ→赤い小さい三角形も置いてみよう→まだ退屈な感じがする→青い三角形も追加してみよう→よーし賑やかで楽しくなった!ってな具合である。なので素人のデザインは要素が多すぎでウザくて安易ですぐに飽きるデザインになる。デザインの基本は「シンプルイズベスト」である。いかに少ない要素でいかに緊張感を表現するか?である。緊張感のない、シンプルイズベストからかけ離れたデザインとは、2020年東京オリンピックパラリンピックのエンブレムの4案のようなものだ。


有名人の似顔絵
●デザイン   2016.04.11
デザインというお仕事のプロと素人の差は非常に大きく歴然としている。成果物自体のその差はぱっと見、なかなか解らかないが、見る人が見ると確実に解ってしまう。何と言ってもプロがデザインしたものはそこそこ「売れる」が、素人がデザインしたものは「全く売れない」という現実がある。多少のセンスや才能だけではどうにもならないのだが、実際に作業にかかってみると、素人でもそれなりの「似たもの」はできてしまうところが問題なのだ。デザインは常に「商用」であり、ビジュアルやコスメティックの造形的なセンスだけでなく、マーケティングやプランニングの知識やスキルも必要だ。だからといって造形的なセンスは無くて「マーケティングや商品企画」の「理屈」だけでデザインしたものは確実に売れない。だから「デザイン」は専門的な教育を受けた人間でなければできない仕事なのだ。


エルトゥールル号の響
●エンブレム   2016.04.10
2020年東京オリンピックパラリンピックのエンブレムのデザインが4案出揃った。世の中はネットも含めてA〜Dのどれがいいか?ということで盛り上がっているようだが、まずCのトクホは無いだろう。Dの朝顔も無いだろう。Aの藍もコンセプトは面白いので日本人の好みからすると選ばれる可能性もあるが、なんやかんや言って消去法でBになるのではないか。それにしても鳴り物入りで公募したにもかかわらず全体的にデザインのレベルは低い。作文で言えば「推敲が足りない!」という感じだ。しかしいきなりの4案も見せられると、人は「どれかを選ぶ」という気分が優先して「全部NG」とは言えなくなるものだ。本当に実力のあるデザイナーが(佐野研問題でこの案件自体がいい加減倦厭されて)公募に参加しなかったためにレベルが下がったのではないかな。


よくわかる実習 情報
●価格表示   2016.04.09
よくあるクイズ「¥1,000・1,000円・1000」という価格表示のうちもっとも売れるのはど〜れだ?というやつ。答えは「1000」で、¥とか円というお金を単位を付けると「今からお金が出て行く…」という心理が働いてしまうということだ。漫画で金に目がくらんだ状態を目が$マークになるというイメージに通ずるものがあるのだろう。しかしやみくもに単位を省略すればいいというものではない。ある中古車店がチラシに「万」を印刷し忘れて、そのチラシを持ったヤクザがやってきて「おら!このチラシに100円って書いてあるやんけ!このクルマ100円で売れやコノヤロー!」となったそうだ。1980が1980円なのか1980ポイントなのか1980mlなのか1980年ものなのか分からないので因縁の付けどころ満載になってしまうので気をつけよう。


人生を変える似顔絵
●選択のパラドックス   2016.04.08
米心理学者のバリー・シュワルツによると、選択肢が多すぎると人は不安になり満足度が下がるということらしい。最適なのはカテゴリーごとに多くて7品に限定することだそうだ。7品より多くなると、多くの人は数に圧倒されてどうしていいかわからなくなり、結果的に以前選択したことのある商品を選ぶことになってしまうという。選択肢は多ければ多いほど良いというのは昔の考え方のようだ。選択肢が多いと買う側はどれにしようか迷っているうちに「選ばなくてはいけない…」という感覚に陥って最終的には「購入する」という行為に走るというトラップには消費者もそろそろ気がつき始めている。選択肢の中には「捨て駒」や「囮」を含ませずに、厳選された自信のアイテムだけに絞ったほうが良いようだ。


WebDesign
●戯言   2016.04.07
戯言を受け入れやすい人は、じっくり考えようとせず、認識能力、数量的思考能力、言語や流動的な知性が低いという。さらに、存在論的に混乱していて、陰謀的観念をもちやすく、一般薬でない、補完的、代替え医療薬(例えば魔術)などに傾倒しやすいとのこと。ウォータールー大学の認知心理学者ゴードン・ペニークック率いる研究チームが、845人のボランティアに参加してもらい、実験を行った結果だそうだ。戯言とは「ばかばかしい話」の事で、何の科学的な根拠も無いもので、例えば「占い」「魔術」「超常現象」「心霊現象」のようなものだ。そういったものを盲目的に信じてしまうのは、要するにアタマの悪い人だということだ。日本人の血液型信仰もそのうちの1つだろう。


株式会社「かくの木」
●漫画-2   2016.04.06
しかし出版社側にも事情がある。漫画本はかつてほど売れてないのだ。業界トップの「少年ジャンプ」でさえも売り上げは毎年下降傾向にある。とはいえ毎週230万部程度は売れているようだ。因数分解も三単現もできず、ロクに本も読まないような学生でも450ページ以上あって250円で買える週刊「少年ジャンプ」は1日で読んでしまうのだ。読者にしてみればページ単価0.5〜0.6円だ。又吉直樹の「火花」は累計240万部(2015年)と言われている。「少年ジャンプ」は1週間で230万部売るのだ。しかも毎週毎週毎週。漫画業界の凄まじさが伺い知れる。ちなみに「少年ジャンプ」の英語版は現在電子版のみの発行になっているらしい。また最盛期のジャンプは653万部(1995年)とのこと。幽☆遊☆白書、ドラゴンボール、SLAM DUNK、などが載っていたころだ。


ふじみ一店逸品
●漫画-1   2016.04.05
漫画家の報酬は新人ではページ1万円以下。尾田栄一郎クラスの人気作家でもページ5〜6万円と言われている。週刊の漫画で週に20ページ書けば100〜120万/週ということになり、月収400万程度になる。ここからアシスタントや諸経費を差し引いて手元にいくら残るかはわからないが、決して一流スポーツ選手のような高額所得者というわけではないようだ。ページ単価が最も高かったのは故手塚治虫で10万円だったとのこと。そしてこの10万円が「神のページ単価」とされ、10万円を超えるということは手塚治虫を超えるという意味になるので10万円を超えたはいけないという作家と出版社側での暗黙の了解があるらしい。というかこれは作家が出版社にまんまと騙されてるのではないか?


話題の人の似顔絵BLOG
●魅力のある成果物   2016.04.04
どこが悪いか?なぜいけないのか?という評価は意味がない。評価されたほうは指摘された部分だけを修正しようとする。ところがそれではトータルで魅力のある完成度の高いものにはならない。悪いと感じる、いけないと思える箇所があるということは、その箇所以外の目には見えない根幹の部分で欠点があるはずだ。そこを修正するということは根本的な考え方や方向性を大きく見直すことになる。そのためには悪い部分を指摘するのではなく、良い部分を伸ばしてあげることが大切だ。良い部分が突出して伸びた魅力のある成果物は、多少の悪い部分があってとしてもそこを気にかける人などいなくなる。


新座市に生息する動植物写真集
●日付け   2016.04.03
社長が言った。「水曜日に予定していた会議を2日先にずらすことになった」。ところが2日ずれたはずの月曜日には社員の半分しか会議に出席しなかった。残りの半分は「2日先だから金曜日になるかと思った」そうだ。これはそれぞれの時間の流れの捉え方によって変わる。時間が自分に向かって流れてくると感じていれば月曜日、自分が時間に乗っていると考えるなら金曜日になる。だからと言って月曜日だと思った社員が受け身で、金曜日と思った社員が積極的だというわけではない。「水曜日に予定していた会議を2日先にずらすことになった」という連絡を運転中に電話で聞いた、または電車に乗るために最前列に並んでいたときに聞いたりすると「2日先にずらす」というのが「2日手前にやってくる」というメタファーを感じて月曜日をイメージする。逆に誰かを待っている、又は店の前で開店を待っているようなときには「2日先にずらす」が「2日先延ばしになる」というイメージとして捉えるらしい。いずれにしても変更になった会議の日時は日付けで正確に伝えよう。


ギフト似顔絵ルーム
●交換記憶   2016.04.02
2015年、米イェール大学の研究者は、被験者は検索エンジンを使用できるグループとできないグループに分け、それぞれに様々な難易度の問題に答えさせた。そして回答後に自分の知識レベルを評価してもらったところ、検索エンジンを使用したグループは自分を過大評価する傾向にあった。要するに偉いのはGoogleであって自分ではないにもかかわらず、あたかも自分が豊富な知識を持った博学者の様に錯覚するというものだ。これは交換記憶(transactive memory)が原因なのだそうだ。集団内の人間は、認知的作業を分担し、物事をシンプルにしようとする傾向があるとのことだ。誰かが季節ごとの台風のパターンを知っていれば、他の人間が知っている必要はない。ここでのその誰かとはインターネットであり、そのインターネットの遍在性ゆえに、誰に知識があり、誰にないのか区別する意味は本来はない。しかしその遍在的なインターネットで得た知識を人は滑稽なほどに過大評価するようになるそうだ。


コンビニ・スマホ・ホームページ
●パンくずリスト   2016.04.01
①閲覧者がどこの階層のどこのページにいるのか、②どんな経由を辿って今いるページに辿り着いたのか、③今いるページがどのカテゴリーに分類されているのか、などを知ることができるというのがメリットだ。ではデメリットはというと①スマホサイトではパンくずリストのために比較的広い面積が必要、②いきなり違う階層に移動できるので現在位置が感覚的に解らなくなる(デパートの8Fから2Fに瞬間的に移動するようなもの)、③パンくずリストがあるからということで、制作側ができるだけシンプルで解りやすいディレクトリ構成を設計するという意識が薄れてしまう。本来であればパンくずリストが無くて済むようなシンプルなディレクトリ構成が望ましいのだが。


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