2017年7月

●日本語OS   2017.7.31
例えば日本語の堪能な外国人が日本語のOSを使うとする。あれだけ流暢に日本語が話せるのであれば日本語のOSぐらいは比較的カンタンであろう、と思いきや、実はそうでは無いらしい。例えばメニューの「環境設定」の意味は「環境」=「まわりを取り巻く周囲の状態や世界」となり、「設定」=「仮定・条件や場を設けること」となるので、「なんのこっちゃ?」となる。そもそもがどんな言語であってもコンピュータのメニューに表示される言葉は端折りに端折って短くしたものであり、多くの場合、主語が省略されているので理解できなくて当然である。Yahoo! ニュースのヘッドラインが意味不明であるのと同様だろう。

●wwwの省略   2017.7.30
サーバーを引っ越したら今まで動いていた入力フォームが動かなくなった。多くはパスやパーミッションの設定が原因であり、サーバーの仕様書を見て設定しなおせば解決するのだが、何度正しく設定しても、送信ボタンをクリックすると「GETメソッドは使用できません」と表示され、エラーになってしまう。そもそもHTMLの記述の中に「GET」という文字は含まれていない。さんざん試行錯誤した末に原因が分かった。cgiファイルのフルパスのwwwを省略していたからであった。基本的にhttp://www.xxx.jpが正式のURLで、wwwを省略したURLをブラウザに入力すると、自動的にhttp://www.xxx.jpにリダイレクトさせるというのがサーバー側の仕組みのようだ。恐らくサーバの仕様でセキュリティーを強化させるためにHTML内に書かれたフルパスのリンクではwwwを省略した記述では受付けなくなったものと想像する。「あぁ、こういうのもあるんだなぁ」と納得する以外にないようだ。

●オール電化   2017.7.29
例えば給湯器をガスから電気に変えて、電気で風呂を沸かすようにすると光熱費は劇的に安くなる。しかし電気給湯器の設置には100万円以上のコストがかかり、その消却にはだいたい10年かかる。そしてほぼ7年周期で部品の交換などのメンテが必要で、2度目のメンテのときが、ほぼ電気給湯器自体の寿命ということになるそうだ。従って減価償却が完了して寿命が来るまでの4年間のみが、本当の意味での「劇的に安くなた光熱費を満喫できる期間」なのである。業界筋から得た確かな情報である。

●Wordでいいんじゃネ?   2017.7.28
最近ではWordファイルで作ったデータを印刷してくれる印刷通販も増えている。では全てWordで作ればいいんじゃネ?と思う人がいるかもしれない。しかしIllustratorが使えるプロのデザイナーがWordを使うことは決してないだろう。その理由としては①WordはCMYKに対応していないので正確なカラー表現ができない。②Wordはベクタデータではないので自在な拡大縮小ができない。③Wordでは正確なフォントのアウトライン化ができない。④Wordではベジェ曲線が描けない。⑤Wordでは画像データのライブトレースができない。⑥その他、IllustratorでできてWordでできないことを挙げれば枚挙に遑がない。⑦Illustratorが使えるプロのデザイナーがWordを使うと想像を絶するストレスが溜まる。などがあるからであろう。

●自動車と冷蔵庫   2017.7.27
自動車はガソリンで走る。その自動車に「人」は乗って移動する。そして「人」が乗っていてもいなくても消費するガソリンの量はあまり変わらない。ということは自動車のガソリンのほとんどは自動車を動かすために使っている。高速道路をビュンビュン走っている自動車(乗用車)のほとんどは自動車を走らせているのだ。まぁ冷蔵庫も冷蔵庫内部の空気を冷やすために電気を使っていて、中に食品が入っていようがいまいが消費電力はほとんど変わらない。冷蔵庫も冷蔵庫を冷やすために電気を使っているのだ。

●サービスプロバイダ   2017.7.26
インターネットサービスプロバイダは日本に数千社あるといわれている。2000年ごろまではIT最先端の花形産業という印象であったが、今では自分が使っているサービスプロバイダがどこなのか知らない?またはサービスプロバイダって何?という人も多いことだろう。そして日本全国津々浦々に大小様々な数多くのプロバイダが存在しているために正確な数も把握できないようで、中には悪質なプロバイダもあるようだ。業界筋の噂では、都合の悪いときに電話に出なくなる悪質なプロバイダは、意外なことに「@nifty」だそうだ。あくまでも噂であるが。

●肥大化した組織   2017.7.25
若い時に勉強しなかった。自分の能力が他人より劣るということも分かっている。リーダーにはなれないことも分かっているので、自分は「黒子」「補佐」に徹しよう。と思っている人が、ひょんなことからリーダーを任されることになってしまうことが「年功序列」という悪しきしきたりによってある。そうなると本人もその部署のメンバーもたまったものではない。ところが組織が肥大化すると、その一部の部署が「たまったものではない状況」になっていたとしても、組織全体から見れば、その影響は極めて小さかったりもする。でも「たまったものではない状況」のまま我慢しなければいけない人たちというのも肥大化した組織の中では少なくない。

●悲観と楽観   2017.7.24
楽観主義者は夢を見て、悲観主義者は悪夢を恐る。楽観主義者はドーナツを見て、悲観主義者はその穴を見る。楽観主義者は金持ちになることを望み、悲観主義者はその金が盗まれることを心配する。楽観主義者は豚を見て食用をイメージし、悲観主義者は肥満を連想する。楽観主義者は悲観主義者を見て「あぁはなりたくない」と思い、悲観主義者は楽観主義者は見て「あぁはなりたくない」と思う。

●長い話をするのは簡単   2017.7.23
何事も簡潔に短く分かりやすくシンプルにまとめるのはタイヘンだ。ぐだぐだと長い話をする、うだうだと長い文章を書くのは簡単なことだ。第28代アメリカ合衆国大統領のウッドロウ・ウィルソンは言っている。「もし私が10分のスピーチをするなら1週間の準備が必要だ。15分なら3日、30分なら2日、しかし1時間のスピーチならもう準備が出来ている。 」とのことだ。

●前年割れ   2017.7.22
日本の総人口は2004年(1億2784万人)から2100年(推定4771万人)までの96年間で37.32%までに減少する。人口=市場規模=売上げ、と仮定した場合、国内をターゲットとした業種では、平均すれば毎年0.39%の減少となる。色々な要因で波はあるにしても、今後は前年比0.39%減が普通になっていくのだ。従って前年割れしたからといって悲観する必要はない。逆に前年割れしても問題がない様に事業規模を縮小させていくことが重要になってくるだろう。

●トリオ   2017.7.21
トライアスロンは自転車、水泳、マラソン、の3つの競技を1つにしたスポーツ。トライサイクルは3つのタイヤがある1台の乗り物。野球のトリプルプレーは三重殺。トライアングルは三角形の楽器。トリロジーは劇・小説・オペラなどの三部作。トリソミーは染色体が3本1組になる染色体異常。トリオは本来三重奏・三重唱という意味だが、日本語ではてんぷくトリオ、3バカトリオなどの印象が強い。ということでオーディオメーカーの「トリオ」は1986年に社名を「ケンウッド」に変更して当時のCIの成功例とされていた。ちなみに創始者が3人(春日仲一・弟の二郎・叔父の久夫)だったことから三重奏のように調和するという願いも込めて「トリオ」にしたのが1960年。てんぷくトリオは1962年発足なので、以後社名変更までの20年間「トリオ」で我慢していたということだ。

●海外留学   2017.7.20
海外留学をしたことのある人は、日本だけで暮らしていた人に比べて、国際的な感覚を持ち、考え方も視野も広いと思われがちだ。しかし留学した先がイギリス、アメリカ、オーストラリアなどの先進国などであった場合には、基本的にモノの価値観やライフスタイルは日本とは大きく変わらない。中東や南米、アフリカのモノの価値観やライフスタイルを知らないという意味でも日本と大差は無いだろう。先進国への留学経験があるだけで、国際感覚に優れていると思ってはいけない。

●代表者には不向き   2017.7.19
昨日、民進党・蓮舫代表の記者会見が行われた。その内容云々ではなく、この映像は何処かで見たなぁ、と色々と思い起こしてみて分かった。昨年5月に行われた舛添要一の記者会見である。もちろん蓮舫と舛添要一では顔も声も会見場も異なるのだが、その質問への受け答えの表情が連想させたのである。答えたくない質問を聞くとき、それに嫌々答えるとき、口角の引きつり具合と、眼球の泳ぎ具合、頷く速さ、瞬きの多さ、嫌な質問に対する回答の速さ、などなどである。二人とも嘘がモロに顔に出るタイプであり、代表者には不向きなのではないか、と思う。

●全治   2017.7.18
命に別状はないが全治30日以上必要な怪我を「重傷」。全治30日未満の怪我が「軽傷」と呼ばれる。それでは「全治」の定義はどうかというと「治療がもう要らないまでに直ること」とされている。例えば骨折の場合、箇所によっては、じっと自然治癒を待つ場合もある。ただし骨なので元どおりに動かせすようになるまでは数ヶ月かかる。その間のレントゲン撮影やギブスによる固定、痛み止めの薬をのむことは「治療」なのか?いずれにしても事故現場から病院に運ばれた患者を「重傷」か「軽傷」かを即座に判断する医者もタイヘンだろうし、「重傷かと思ったら軽傷だった」逆に「軽傷と発表したが実は重傷だった」というケースも少なくはないのではないか?とも想像するが、どうなんだろうか?

●トレードオフ   2017.7.17
ネットショップには、大きく分けて、ポータル型と専門店型がある。ポータル型は百貨店型とも言える「とりあえずここで捜せば大抵のものは見つかる」というものだ。専門店型は特定のカテゴリーの中で絞り込まれた商品を捜す時に便利だ。スマホの特性から見ると専門店型のほうにメリットがあるようにも思えるが、ネットの回線速度とインターフェイスデザインの向上によってポータル型の優れたサイトも数多くある。いずれにしても商品数とクリック数は常にトレードオフの関係にあり、ポータル型と専門店型のどちらにするのかを明確に決めておかないと、作っていくうちにぐちゃぐちゃになってくるので気をつけよう。

●レゴランド   2017.7.16
ネット上では閉園フラグ立ちまくり!のレゴランドである。値下げ、隣接店閉店、水の持ち込み解禁、開園わずか2ヶ月なのに、などなど色々な動きがネットユーザーに閉園を連想させているようだ。何が問題かと言えば「世の中全体に子供の数か減っている」「世の中全体がシュリンク傾向に入っている」にもかかわらず客にカネを使わせようとする無理矢理感が見え隠れしているからではないだろうか。これからの日本人はコスパの低いものには絶対にカネを使わなくなる。ただし悪評が広まり客足が遠のき「いつ行ってもすいていてアトラクションの待ち時間がゼロ」となれば、客にとってはコスパが高いということにもなるだろう。しかしそんな状態に陥ったら運営側はたまったもんではない。これから、どう軌道修正していくのだろうか。

●お客様の意見   2017.7.15
お客様の意見を「営業」は本社に伝える。ところがその多くは却下され、現状が改善もされなければ、新製品の開発や新プロジェクトには反映されない。「営業」にしてみれば「なぜお客様が言ってることを聞かないのだ?」と憤慨したりする。しかし客がリクエストとすることのほとんどは過去の事例に基づいたことであり、思いつきであり、自分が得をする視点である。本社の「企画」が考えていることが100だとすれば、客の意見の多くは5とか10程度の浅いものなのだ。従ってお客様の意見のうち5%〜10%程度に耳を傾ければいいのだ。

●あいつらだけにはやらせたくない   2017.7.14
今月の2日に行われた東京都議会議員選挙。自民党が大敗した理由として、相次ぐ閣僚の失言や、もりかけ問題、豊田真由子騒動などが挙げられているが、そうでは無いように思う。「あいつらだけにはやらせたくない」と思わせる自民党員が何人もいたからだろう。影のドンと言われた内田茂、写真撮影を拒んだ川井重勇、都知事失格という本まで出版された舛添要一、小池百合子を「厚化粧の年増」と言った石原慎太郎、など老害と保身の「頭の黒いネズミ」たちだ。そして中央政府の「あいつらだけにはやらせたくない」と思われているのは、言うまでもなく「民進党(旧民主党)」ということになるだろう。それだけのハナシだ。

●餌を与える   2017.7.13
人間は何かに餌を与えるのが好きだ。奈良公園を訪れた中国人観光客が鹿に餌を与えるときに、鹿に意地悪をして鹿を怒らせて怪我を負わされるというケースが相次いでいるそうだ。戦後間も無くの日本人も、動物園の猿山で猿に餌を与えたあとに、餌でないものを投げ込み、それを餌と間違えて奪い合う猿たちを見て大いに盛り上がっていたそうだ。今の時代でも、ジイさんは基本的に動物に餌を与えるのが好きだ。今の時代のジイさんは、子育ての経験が無いケースが多いので、餌の適量が分からない。体重が5kgのネコであれば、基本的に人間の1/10が適量なのだが、欲しがる分だけ与え続ける。自分が糖尿や高血圧で色々と食事制限されている分、ペットに食わせて満足感を味わっているのだろうか。そして肥満で巨大化してタヌキのようになってしまったネコが増え続けている。

●ホームページ・ビルダー(2)   2017.7.12
→昨日の続き。しかし今でもホームページ・ビルダーを利用してしこしこと地道に更新されているサイトも少なくない。そしてその多くが古〜いバージョンのまま使っている。パソコンのOSが新しくなれば使えなくなること必須である。そもそもが「誰でも、どんなページでも、かんたんに作れる!」というのが嘘である。古〜いバージョンのホームページ・ビルダーでも、パソコンの初心者が実際にホームページを公開するに至るまでには、相応の時間と根性が必要であった。そして最新のバージョン21では、WordPressに迫る難易度である。従って「誰でも、どんなページでも、かんたんに作れる!」というのはJAROレベルの嘘であろう。

●ホームページ・ビルダー(1)   2017.7.11
ホームページ・ビルダーのバージョンが既に21となっている。ネットショップの構築からSEO対策まで内容盛り沢山で、これだけの機能で1-2万円なら安いものだ。それでいて「誰でも、どんなページでも、かんたんに作れる!」というキャッチフレーズで、しかも「16年連続売上No.1」である。しかしよくよく考えてみると16年前以前にはホームページ制作ソフトは色々とあったものが各社とも撤退して、今ではホームページ・ビルダーとDreamWeaverぐらいしか残っていない。そしてホームページ制作サービスは、スマホ用、店舗用、企業用、などと細分化されている。またネットでの無料サービスや低価格化も進んだため、パッケージ販売の、ホームページ・ビルダーが「売り上げ」としてNo.1というのは、ある意味「高いから当たり前」なのだろう。→明日へ続く。

●デザインと企画   2017.7.10
デザイナーの中には「企画」ができる人もいる。しかしデザインと企画の同時進行というのは難しい。順番としては「企画」→「デザイン」となるのが普通だ。そして企画にもデザインにもそれ相応の時間と労力が必要となる。特にデザインは地道で陽の目を見ない作業が多い。ところが世の中には鼻歌混じりにスラスラっと絵を描いてデザインが出来上がると思っている人も少なくない。そしてそんな人は、あわよくばデザイナーに企画とデザインの両方をやらせようとする。特にデザインのウェイトが高く技術的難易度の高い場合はデザイナーは「デザイン」だけしかやらないのだ。言えば何でもやると思われては困る。

●二兎を追う者は一兎をも得ず   2017.7.09
例えばホームページを作るときに<title>のところに「美味しい」「安い」「早い」などと複数のキーワードを入れると「いったい、どれを言いたいの?」とGoogleクローラに思われてしまい、どのワードで検索してもランキングは下のほうになってしまう。「二兎を追う者は一兎をも得ず」と同じような意味では「花も折らず実も取らず」「虻蜂取らず」などがあり、英語では「If you run after two hares, you will catch neither 」直訳すると「2匹の野うさぎを追いかけると、どちらも捕まえることはできない」という感じだろうか。また「Between two stools one falls to the ground」というのがあり、直訳すれば「2つの椅子のどっちに座るか迷っていると、間に尻もちをつく」という感じになる。いずれにしても、みんな粗忽者のようである。

●ヒマ潰し   2017.7.08
ある程度の文明が浸透し、人々が喰うに困らなくなると、人々は退屈する。そして退屈しないようにヒマ潰しを行うようになる。ただしヒマ潰しはしたいのだが、それが労働ではいやだ。頭も体も使わずまったくの受動の状態でヒマ潰しをしたい、と考えるようになる。しかしどんなヒマ潰しであっても、多少は頭や体を使わなければならない。それでも、その程度は我慢してヒマ潰しをしたいと考えるようになる。さらには労働と同じように頭や体を使う事であっても、退屈するよりはいい、と思って高度なヒマ潰しを行うようになる。だったら最初から「労働」も同じ考え方ですればいいのではないか?

●個性的な生き方   2017.7.07
子供は物事を理屈では考えない。衝動や感性で行動する。それが大人になるにつれて物事を理屈で考えるようになる。そもそも世の中にある理屈というのは、だいたい限られているので、皆が同じような事を考え、個性や独自性が失われていく。そして皆と同じような理屈を考えれば考えるほど、「常識人」とみなされるようになる。ところが大人になったある時期に「このままではまずい。もっと自分らしい、常識に囚われない、個性的な生き方をしなければ!」と気がつくのであるが、たいていの場合、時すでに遅し、である。

●チョコレートミルク   2017.7.06
米国人の7%が「チョコレートミルクは、茶色の牛が乳から出す」と思っていて、知的格差が急拡大とのニュースが話題になっているようだ。しかし日本人でも同じような嘘で簡単に騙される人も少なくない。「白い卵はメスのニワトリが産んだもので、茶色い卵はオスのニワトリが産んだものである」「卵の黄身はヒヨコになる部分で、白身はニワトリになる部分である」「タケノコは大きくなると竹になり、キノコは大きくなると木になる」などなどだ。人間の生活が近代化すると、「理科」や「自然科学」がだんだんと不要になってくるのだろう。「ショウリョウバッタ」を見て「カマキリ!」と言ったり、「カマドウマ」を見て「コオロギ!」と言ったりする子供は珍しくない。1970年ごろ、修学旅行に行った農家の中学生が洋式の便器を見て「何だこれ!こんなんでクソできねーよ!」と叫んでいたのが懐かしい。

●武器   2017.7.05
事業で失敗する人の多くは1つの武器だけで戦って見事に玉砕する。戦いに勝つためには実力と柔軟性と運と巡り合わせが必要だ。実力だけで勝負するならば、他を寄せ付けないような圧倒的な実力が必要だろうが、そんなものはよほどの資質と才能と努力が無ければ備わるものではない。だから多くの武器を扱えるようになってから戦場に行かなければいけない。沢山の武器を取っ替え引っ替え使っているうちに、偶然にも相手の急所を捉えることもあるやもしれない。逆に1つの武器だけで戦っても勝てる見込みは極めて薄いだろう。

●ホチキスの針   2017.7.04
ホチキスの針(芯とか玉とか言う人もいる)がついたままの紙類は、そのまま資源ごみに出してもいいらしい。ホチキスの針の箱にも書いてあるそうだ。しかし明らかな金属なのになぜそのまま出して良いのだろうか? ①書籍や雑誌などでもホチキスで綴じてあるものがあり、ホチキス針がダメとなると、書籍や雑誌など全てのホチキス針を取り除くことになる。②印刷物の大半に使われている「コート紙」は主成分が含水珪酸アルミニウムという金属である。などと推測されるのだが、あまり深く追求すると「あ、やっぱ外して」などと言われると困るので、みんな口に出さないのかもしれない。当初は紙類を縛る紐は紙紐とされていたが、最近はビニール紐でもOKの自治体がほとんどのようである。紙紐は値段が高く不経済、すぐ切れちゃう、キツく縛れない、水に弱い、荷崩れを起こしやすい、慎重に扱うので回収に時間がかかる、などの問題があり、苦情が相次いだそうだ。ホチキスの針OKは、苦情が来る前の対策というだけなのかな。

●通勤通学   2017.7.03
人間はなぜ通勤、通学をするのか?インターネットが普及し、在宅での仕事や勉強が可能になってくると全ての人が在宅でいいのではないか?もちろん対面でのコミュニケーションや移動することでの肉体的な運動も必要であろう。しかしもっと根本的な問題があるようだ。人間は湿った場所では寝たくない。しかし食料や水を確保するのは湿った場所だ。魚や両生類であれば一生湿った場所ですごせるのだが、哺乳類は湿った場所で食料や水を確保し、乾いた場所で寝る、という生活サイクルが出来上がっている。このDNAが、とにかく「寝てる場所から移動して仕事をする」ということをやらせてるのではないか?犬が「寝てる場所から移動してからクソをする」のと同じようなものだ。

●パクリ   2017.7.02
パクリという言葉が話題になったのはグラフィックデザイナー佐野研二郎が2020年夏季オリンピック・パラリンピックのエンブレムのデザインのパクリ疑惑が持ち上がってからだ。このこたがきっかけで佐野研二郎以外のデザイナーにも色々なパクリ疑惑が浮上した。しかし人間は全くのゼロから、全くの新しいモノをデザインすることはできない。多かれ少なかれ全てのデザインにはパクリの要素は含まれている。「独創性とは思慮深い模倣にすぎない。」とは哲学者で作家のヴォルテールの言葉。「創造性はアイデアのぶつかりあいから生まれる。」はファッションデザイナー、ドナテラ・ヴェルサーチの言葉である。しかしだからといって誰が見てもパクリと解るものをデザインしてはいけない。

●ガラケー   2017.7.01
幼稚園のサイトのコンペに参加した。幼稚園のサイトであればほとんどの保護者がスマホで見るはずである。従ってモバイルファーストのサイトデザインを提案したところが見事に落選した。クライアント曰く「パソコンでPRしたいので、他の業者の提案を採用した」とのこと。一般的な幼稚園のサイトでのスマホアクセス率は80%を超えているだろう。残りの20%のほとんどは幼稚園側からの更新や確認のためのパソコンでのアクセスだ。それなのになぜパソコンに拘るのか?と、後から気づいたのだが、理事長、園長、事務長の全員がガラケーを使っていたのだった。


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