2017年8月

●進化と退化   2017.8.31
蜂の幼虫は親蜂が作った六角形の部屋の中に卵を産み落とされ、蛹から羽化するまでそこで暮らす。恐らくこの巣の外に卵を産み落とされれば、すぐに外敵に襲われ死んでしまうだろう。蜂はこの六角形の部屋を作るという方法を何億年もかけて進化させてきたのだろう。翻って人間はどうだ。数千年前までは洞窟の中に産み落とされても、それなりに育つ事ができただろう。しかし現代の先進国では、産婦人科と保育器、人工のミルク、冷暖房と下水道、電気とインターネット回線がなければすぐに死んでしまうことだろう。進化には数億年かかるが、退化はあっという間に行われる。

●ボトムアップとトップダウン   2017.8.30
社員からのボトムアップの意見も積極的に取り入れていく!と言いつつも、結局は上層部からのトップダウンの命令ばかりになる。これは人間の脳は基本的にトップダウン優先にできているのだから仕方のないことだ。例えば風景を写生するとき、太陽は赤く描き、木の幹は茶色に描く。これは脳の中の「既成概念」によるもので、実際に昼間の太陽は赤くないし、木の幹も近くでよく見ればそれほどの茶色ではない。実際に目で見たボトムアップではなく、「既成概念」というトップダウンが手を動かしているのだ。会社組織も同じようなもんだろう。

●写メ   2017.8.29
2000年11月に初の内蔵型カメラ付き携帯電話であるシャープ製「J-SH04」が発売され、2001年夏季キャンペーンより「写真付き写メール」という名称を付けたところ大ヒットとなった。これが「写メ」(写メール)の始まりである。例えば「着メロ」は1998年に流行った言葉であるが、今では使う人もいない。「iモード」も1998年生まれだが、今では使う人はもちろんいない。「IT革命」「ネットオークション」などの言葉も2000年に流行り、今ではあまり使われない言葉だろう。ただし「写メ」だけは未だに学生に通じる言葉である。メールに写真を添付するなどということは極めて当たり前になったにもかかわらず、ホワイトボードに書いた授業の内容を「はい、では写メ撮る人は撮って!」というと学生は一斉にスマホを構える。

●飲食業   2017.8.28
カウンター越しの板さんの蘊蓄がやたらと長い寿司屋。焼き方の説明が高圧的なお好み焼屋の女将。ホールの態度が無礼なレストラン。無愛想で上から目線のラーメン屋のオヤジ。どんなに味が素晴らしくても、彼らの態度や行動によって美味いものも不味くなる。ということが分かってないようである。最近では工事現場の誘導員でさえ、通行人全てに笑顔で挨拶をするようになってきている。相手を悪い気分にさせないことが商売の基本であるということを知らない、または忘れている飲食業の人がまだまだ多いようである。プレゼンテーションが1番、コンテンツは2番であるように、接客が1番、味は2番であろう。

●活字   2017.8.27
「若者の活字離れが進んでいる」なんてことは言われなくなった。それもそのはずで「活字」とは「組み並べて印刷に使う、普通は金属製の字型。現在は、印刷用の文字。」とのこと。現在の多くの若者は電車の中で文字を読んでいるが、それは印刷物ではない。しかしそうやって観察してみると、今の若者は文字を読み、文章を書いている時間が、昔の若者に比べて格段に増えているのではないだろうか(中にはゲームに勤しんでいる若者も多いが)。昔の若者は国語の時間にイヤイヤ作文を書いていただけであったものが、今の若者は1日に何千文字もの作文を書いている。メール、掲示板、ブログ、SNSと経て、ここ20年ぐらいで劇的に作文リテラシーが向上したのではないだろうか。

●ビル・ゲイツの娘   2017.8.24
父親が息子に言った。「おまえはわしが選んだ女と結婚するのだ」
息子は言った。「いやだよ」
父親は続けた。「相手はビル・ゲイツの娘だ」
息子は答えた。「結婚するよ!」
そして父親はビル・ゲイツに電話をした。「あなたの娘さんを息子の嫁にください」
ビルゲイツは言った。「断る」
父親は続けた。「うちの息子はワールド・バンクのCEOです」
ビル・ゲイツは答えた。「結婚しましょう」
次に父親はワールド・バンクの会長に電話をした。「うちの息子をCEOにしてもらえないだろうか?」
ワールド・バンクの会長は言った。「断る」
父親は続けた。「うちの息子はビル・ゲイツの義理の息子ですよ」
ワールド・バンクの会長は答えた。「ぜひとも!」
(出張のため次回更新は8月27日になります)

●パカパカ-2   2017.8.23
→昨日の続き。テレビのリモコンが普及し始めたころ、ストロークの少ないシリコンのボタンに抵抗がある人もいた。ガシッと掴んでガシャガシャと回すほうがチャンネルが確実に変わった感があるというのだ。そんな人たちがやっとストロークの少ないフェザータッチボタンに慣れてきたころに、今度はタッチパネルである。技術の進歩の速度は人間の順応性を大きく上回っているようだ。パカパカという言葉をなぜおじさんではなくおばさんが使うかというと、おじさんには沽券とかプライドがあり、無理をしてでもスマホを使っているからだろう。おじさんの多くは「やっぱパカパカのほうが使いやすい」と思っているはずだ。

●パカパカ-1   2017.8.22
主におばさんたちが使う。「パカパカのときには無かったわ」「パカパカの方が良かったわ」のパカパカは実はガラケーのことらしい。しかし初期のガラケーは折りたたみ式ではなくP-501のような一体型でパカパカはしなかった。おばさんたちがケータイを使い始めたころはN-503以降の折りたたみ式だったのだろう。しかしおばさんたちがガラケーを好む理由というのもわからなくはない。料金、バッテリー寿命、故障など、いろいろとあるが、一番の問題は文字入力のしやすさだろう。物理的に「押したという感覚」がないと不安のようだ。→明日に続く。

●標準を知る   2017.8.21
テストの点数が80点だったとする。ところがクラスの平均点が90点だったならば喜べる点数ではない。しかしそのテストを持ち帰り親に見せれば親は喜ぶかもしれない。日本人の平均年収は450万だそうだ。これを高いと見るか低いと見るかであるが、スイスの平均年収1,140万に比べると半分以下で、メキシコの平均年収112万に比べると3倍以上だ。データの出ていないような後進国を含めた世界平均から見ればかなり高いほうだろう。標準を知ることは重要だが、その標準の範囲をどこまでに設定するかによっては結果は大きく変わってしまう。範囲を広げれば広げるほど曖昧で信用できないものになってしまう。例えば世界の平均寿命にしても戸籍制度の確立していない原住民を含めた場合や、中絶によって死亡した胎児を含めればもっと低くなるだろう。テストの平均点を計算するときに、途中で退学した学生の0点を含めれば、もっと低くなるはずだ、と思いつつ。

●道具   2017.8.20
缶切りを使って缶詰を開けたことがない若者が増えていると話題になっている。驚くことではない。世の中が便利になればなるほど原始的な道具は不要になるものだ。ジャッキアップしてタイヤ交換をしたことがないドライバーは珍しくないし、カッターナイフで鉛筆が削れない子供がほとんどだし、鎌を触ったことのない子供も多いことだろう。昭和初期であれば「最近の子供は草鞋の履き方も褌の締め方も知らない!」と言われていたのと同じことだ。そしてあと数年もすれば「最近の若者はDVDの再生の仕方も知らない!」ということになるだろう。今でも「最近の子供はipodを何に使うのか知らない!」となっている。 

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●テレビ番組の作り方   2017.8.19
テレ東の食レポテレビ番組。カメラ兼ディレクターとAD兼レポーターの(恐らく)2人だけで1本の番組を作っている。カメラの性能が向上してくると「照明」「音声」も不要になる。高いギャラを払って芸能人を使わなくても、ADでもそこそこのレポート(素人っぽいが親しみのある)はできる。三脚を使ってないので画面がブレブレだが、画面切り替えが早いのと、カメラのスタビライザー機能が充実したせいか、ほとんど気にならない。もっとも視聴者側もYouTubeやニコ動で素人の動画を見慣れているので、たかが食レポ番組に旧態然としたカチッとした番組作りはもはや必要ないのだろう。そのうちスマホ1台、1人で番組が作れるようになってくるはずだ。いや、もうなっている。

●腹の立つ出来事   2017.8.18
非常に腹の立つ出来事があったとする。腹が立ったのだが、誰に対して腹が立ったのかが分からない。しかし無性に腹が立つということもあるものだ。そんな時は、腹立ちが治るのを待つのがもっとも得策であろう。無闇に八つ当たりをして他人に迷惑をかけるのは良くない。しかしもっと良くないのは「腹が立った原因を、同意を求めるかのごとく他人に理論的に説明する」ことだ。その理論を聞かされたほうは「何か無理があるな」と感じつつも返答に困ることになる。腹が立つのは人間の最も感情的な部分であり、理論で説明できるような類のものではないから、どうしても無理が生じるのだ。

●テレビを買う   2017.8.17
昭和の時代ではテレビを買うということが一家の一大イベントであった。それだけテレビというのもが生活に密着していたしテレビという装置自体も高額で図体もデカかった。今ではどうだろうか?Amazonでは中古のテレビが1万円以下で普通に売っている。壊れたらまた買えばいいハナシだし、2〜3日の間、無くても不自由しない。にもかかわらず家電量販店ではウン十万円の4Kテレビが堂々と前面に展示されて売られている。「ここだけ、まだ昭和なんだ」と思えてくる。芸能人がひな壇に並んでバカ話をしているワイドショーを4Kの大画面で観てもしょうがなかろうに。

●セキュリティ(2)   2017.8.16
→昨日の続き。セキュリティの強化はユーザビリティーとトレードオフの関係にあり、強化すればするほど使いにくくなるわけだ。しかしウェブ制作業者は、セキュリティーを怠るとタイヘンなことになり、場合によっては甚大な被害を被る、的な脅迫めいた売り込みを行いセキュリティーシステムを契約させようとしている。しかし冷静になって考えてみよう。もし自分がハッカーだったら、世界に12億あるサイトの中から、あんたの会社をターゲットにするだろうか?あんたんとこみたいなしょぼい組織をルパン三世は絶対に狙うはずがない!、と思うのだが。

●セキュリティ(1)   2017.8.15
役所では添付ファイルの上限が5MBとかになっている。昔々のサービスプロバイダーではあるまいし、これでは動画もIllustratorのaiファイルも送れない。ということでオンラインストレージを使っていたのだが、上りが暗号化されているのかどうかは分からないが、めちゃくちゃアップロードに時間がかかり、実質上使えなくなってしまった。ということでネットを使わずPCからUSBで直接データのやりとりを行うようにしたのだが、ここでもUSBに良からぬものが入っていないかチェックするのに相当に時間を要するようになってしまった。どんなに施錠を強化したところでプロの泥棒が本気になれば簡単に侵入できるのに。ルパン三世のように、と思うのだが。→明日に続く。

●やろうすると努力を続ける   2017.8.14
何かをやろうとする。しかし難しいので自分ではやらずに他人にやらせようとする。その繰り返しが個人のスキルの差となっていく。難しいからやらないと言って諦めるのは簡単だ。しかし結果がでなくてもいいので、難しいことをやろうとすると努力を続けることが、少しずつ難しいことでもできるようになっていく。「難しいからやろうとしないのではなく、やろうとしないから難しいのだ。」とはローマ帝国の政治家、ルキウス・アンナエウス・セネカの言葉だ。紀元前の人にまで言われないように、努力を続けよう。

●消去できない履歴   2017.8.13
日本でパソコンが普及し始めたころ、パソコン教室にやってくるおっさんで最も多かった相談が「ブラウザの閲覧履歴をどうっやて消去するか?」だった。それだけおっさんたちはエッチなサイトを見まくっていて、そのことが家族にバレないようにするために「閲覧履歴の消去」が必要だったのだろう。しかし現在のようにSNSが普及してくると、うっかり書いてしまったこと、そのときの感情でかいてしまったことが「消去できない履歴」として恒久的に残ってしまい、オリジナルの投稿を消したところでリツイートやシェア、魚拓などで一気に拡散してしまうわけだ。政治家や芸能人などでは、その「消去できない履歴」によって、自らの生活や活動が絶たれてしまうことにもなり兼ねない。「公開」=「消去できない履歴」であることは心しておくべきであろう。

●労働時間   2017.8.12
普段、上司や会社の悪口ばかりを言っている人間に限って、常に上司に見張られ、会社に管理されていないと仕事ができなかったりする。自分で考え、自分で自分の仕事を管理するためには、まずは「労働時間」などという概念は捨てなければいけないし、そもそも「労働」という考え方も放棄しないといけないだろう。「仕事」は「ライフワーク」であり「楽しみ」であり「趣味と兼用」のようなものである。と、そこまで割り切らないと「社長」や「事業主」はやってらんない。従って「労働時間」という概念を持ち続けたままの「個人事業主」の多くが失敗をすることとなる。

●移植   2017.8.11
医学の進歩により移植できる臓器も増えているようだ。脳死後であれば心臓、肝臓、肺、腎臓、膵臓、小腸、眼球などが提供でき、臓器意外では皮膚、心臓弁、血管、骨などの組織も提供できるようになった。もちろん角膜も可能である。ただし脱毛された毛を育毛に使われるのはいやだな。あと、歯もいやだ。

●自称アーティスト   2017.8.10
アーティストのほとんどは「自称」である。アーティストであれば何をやってもアートとなり、わかる人にしかその価値が分からないといった幻想に囚われ、自分がアーティストであることにしてしまうらしい。しかしアート作品とは、納得の行くまで何度でも何度でも何度でも作り直し、その過程での作品との対話を楽しむものであり、そのプロセスが残した軌跡が作品という副産物として残るだけのことである。ところが「自称アーティスト」は執拗に「作品」に拘り大事にする。そして他人に指摘されたり批判されたりすることを予防するために、自分が作った作品を「アート」というカテゴリーで括っているだけのことだ。だから「自称アーティスト」の作った作品は、きちんとした教育を受け、技術やスキルを身につけた「職人」が作った作品に比べると、笑ってしまうほど稚拙で価値の低いものであることがほとんどだ。

●関数   2017.8.09
関数とは、ある集合の元、または幾つかの集合からそれぞれに取った元の組に応じて、その集合または他の集合の、一つの元定まるという対応関係。と、これを読んで意味が理解できる人は文系ではほとんどいないだろう。関数とは自動販売機である!!と説明しているサイトがあった。これはけっこう分かりやすい。もっと分かりやすく言えば「入ってくるものと、出てくるものが違う」ということになる。ただし現在では「定義が一般化されて行き、数の集合に値をとる写像の一種であると理解される」とのことだそうだ。また分からなくなってしまった。

●クリエーターを育てる   2017.8.08
クリエーターを育てるポイントは、とにかく「褒めちぎる」ことだ。良い部分だけを、何とか見出して、その部分を褒めちぎるのだ。臭い台詞でも良いし、必要以上に褒めていることがバレバレでも構わない。ほんの少しでも指摘したり、否定したり、批判したりした途端に、その創造性は失われ、「批判されないための作品」を作るようになってしまうのだ。そうやって芽を潰されたクリエーターを数限りなく見てきた。優秀なクリエーターを育てたければ、教えるほうにも我慢と演出が必要ということだ。

●So-netのNURO光(4)   2017.8.07
昨日の続き→工事の人から色々な話を聞くことができた。①代理店は1件の成約で3〜4万円程度の報酬になる。②何だか分からないまま契約したところが手続きが煩雑すぎて途中でキャセルする人が少なくない。③代理店の説明のほとんどが違法ギリギリであるようで、基本的に言っていることは嘘だと思ったほうが良い。④オプションサービスを解除しないまま使っている人も少なくない。⑤既存のプロバイダーを解約しないで使っている人も多い。⑥「解約するなら今のうちだ」とのことだ。「やっぱりね」である。NURO光に変更した結果、体感的には僅かに早くなったような気がする。また光電話は「いえでん」を滅多に使わないため、どうが変わったのかは体感できない。まあ、他人にはオススメできないことは確かである。

●So-netのNURO光(3)   2017.8.06
昨日の続き→代理店の営業は必ずオプションサービスの解除方法を説明していく。しかし他にやること、覚えておくことが盛り沢山なので、こちらとしてもきちんと理解するまで聞いてはいない。そしてその解除方法がパンフレットに書かれているのだが、これがスマホとPCでは異なり、スマホではQRコードで、PCはパンフレットに書かれたURLを入力するのだが、いずれもIDとパスでログインしなければならず、申し込み用紙と同封された色々な「紙」の中からIDとパスを探すだけでもけっこうな手間である。また指定のページに行ってからログインなのか、ログインしてから指定のページに行くのか?の説明もなく、パンフレットに書かれたスクショがスマホのものなのか、PCのものなのかも不明。いずれにしても故意に分かりづらくしているように思えてならない。あくまで想像の範囲ではあるが。→明日へ続く。

●So-netのNURO光(2)   2017.8.05
昨日の続き→NUROに申し込むといくつかのオプションサービスが2ヶ月間無料で利用できる。このオプションサービスを解除しておかないと、3ヶ月目から500円x6が自動的に引き落とされる。3ヶ月経てば忘れる人も少なくないだろう。この手の契約は色々と煩雑で申し込み用紙と同封された色々な「紙」が送られてきて、これらを読破する人は恐らく皆無であろう。この契約時のドタバタに紛れてオプションサービスの解除を忘れさせるというのがSo-netの作戦ではないかな。あくまで想像の範囲ではあるが。→明日へ続く。

●So-netのNURO光(1)   2017.8.04
So-netのNUROの売り込みが五月蝿い。断っても断っても違う代理店が売り込みに来る。いい加減ウザイので契約することにしたのが、今年6月。モデムも最新になったし速度も上がったようなので、まあいいかな、という感じだ(ただしモデムは1.5倍ほどデカくなった)。しかしSo-netはどこで儲けているのだろうか?こちらとしても特に月々の支払い金額が増えたわけでもないし、これだけ代理店がこぞって営業をかけてくるのはよっぽど美味しい部分があってのことで、So-netもそれに見合うだけの利益があるはずである。→明日へ続く。

●文字を読んで理解する   2017.8.03
こんなに親切に、丁寧に説明しているのに誰も読んでくれない。と嘆いているウェブ管理者も少なくないはずである。人間にとって「文字を読んで理解する」というのは「労働」であり、放っておいては誰もその労働はしない。金銭的な利益がある、とか誰かに脅迫されない限りは労働はやらない。読み物が好きで、常に何かを読んでいないと気が済まない、という「読みもの中毒者」であれば読んでくれるだろう。などと思ってはいけない。「読みもの中毒者」は目が肥えているので、2、3行読んでつまらないと感じれば、それ以上は読まない。「文字を読んで理解する」ということが「労働」でないと感じる人間が大多数になるまでには、あと100年以上はかかるであろう。

●フィッシング詐欺   2017.8.02
「お使いのApple IDのパスワードがリセットされました。」はフィッシング詐欺なので絶対に入力して送信してはいけない。送信メールアドレスがservice@apple.co.jrとなっていてメール上の表示はservice@apple.co.jpとなっているのでAppleの正式サイトからの連絡に見えるように工夫されている。また「マイアカウント確認 」のリンク先が「http://x.co/6mVY1」とか絶対に怪しいだろ。メール本文のフッターに「Copyright © 2017 Apple Inc. 全著作権所有。」とあり、これはさらに怪しい。とはいえ、Apple IDのパスワードを入力して送信してしまう人は100人に一人ぐらいはいそうである。だとしたら、かなり高い確率で引っかかっているということになり、フィッシング詐欺としては成功事例と言えよう。

●産直   2017.8.01
今まで、なぜ産直というものが市場のメインにならなかったのかと言えば、主に生産者の営業のスキルが無かったためだろう。しかしインターネットの普及によって、工夫次第では生産者が直接消費者に商品を売ることができるようになった。そしてディスインターミディエート(仲介不要)が叫ばれ始めたのは1988年ごろからであろう。しかし未だに多くの仲介組織、仲介業者が存在している。今の国内マーケットの規模では仲介は必要不可欠な面も色々とある。とはいえ今後の人口減少による国内マーケット規模の縮小によって「必要不可欠」ではなくなってくるだろう。というか仲介組織自体が自らの運営をすることができなくなってくるだろう。

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