2018年12月


●宝くじ   2018.12.31
宝くじが若年層を中心に売上額が低迷し、5年で50億円減なのだそうだ。ネットでは「貧乏人から金を巻き上げる集金システム」「段々騙されなくなってきたんじゃねーの」「確率計算出来る常人なら買わない 」「宝くじは頭の悪い人に課せられる特別の税金」などの書き込みが多く見られる。確かに「1等の当たる確率=交通事故で5回死亡する確率」とか言われちゃうと買う気はしないし、「1等の当たった人は、行方不明になったり、変死体で見つかったりと、ロクな結果にはならない」とか言われちゃうと買わないほうが良いと思ってしまう。それでも「夢を買うんだから」とか言ってカネをドブに捨てているお花畑の人たちによって成り立ってはいるようで、出演料の高い役者を何人も使って作るCMの財源は潤沢のようでもある。それでも「これから先、明らかに消滅するであろう、年賀状」に比べれば。まだマシといったところか。


●ひっつく   2018.12.30
ひっつき虫は虫ではない。展覧会で壁面に名札を貼り付けるときなどに使う練りゴムのような接着剤。また人間の衣服や動物の毛にひっついて種を運ばせるオナモミ、センダングサなどの植物のこと。「ひっつく」は「くっつく」よりもさらに強力に離れないようにくっついていることで、「その赤ちゃんは母親にひっついたままだ」などのように使われる。「ひっつく」よりもさらに強力なのが、特定の企業や公共機関にひっついている「癒着」というやつだ。「接着」は、二つの物体が接したときの分子を引き付ける力で起こる現象だが、「癒着」は、皮膚や粘膜が炎症や火傷などのために溶けてくっついてしまうことで、滅多なことでは剥がすのは不可能なやつだ。


●国会議員になりたい   2018.12.29
国会議員になりたい。お金がたくさんもらえて、ちやほやされて、多くの人が言うことを聞くようになるからだ。でも簡単にはなれない。政党の公認なしで当選するのは至難の技だ。といっても自民党の公認を得るのは当選するより難しい。だからたくさんの「国会議員になりたい人」が野党から立候補する。野党なので現政権を批判しなければまらない。そうしないと自分の存在感を主張できないからだ。そして次の選挙で政権に批判的な有権者の票が必要だからだ。そもそもが政治思想なんてものは無い。野党から当選した以上は、例えクサい芝居であろうと、敵役を最後まで演じ切らなければならない。柚木道義とかを見ているとよく分かる。


●転倒防止リュック   2018.12.28
人間の能力や知識のほとんどは経験によって培われ育まれている。色々な失敗や過ちを経験して、次回からはその失敗や過ちをしないように学習する。失敗や過ちを経験することなく人間は育たない。幼児用転倒防止リュックなどというものを使ってしまうと、その幼児は転倒したら「痛い」ということを学習できない。そうなると大人になってから転ばないように注意して歩かなくなる。そして、ある時転んで大怪我をすることになる。身長50cmの幼児と身長150cmの大人では、転んだときのダメージも格段に違う。身長50cmのうちに何度も転んで転ばない方法を学習しておく必要があるわけだ。もし幼児のときに転倒防止リュックを背負っていたとするならば、大人になってからも大人用転倒防止リュックを背負っていたほうが良い。ということになる。


●新たに作った方が早い(2)   2018.12.27
昨日の続き→。しかしコンテンツを減らす方向の更新は思ったほどラクではない。ネットショップだから商品棚が空いたのが見えるわけでもないし、客からは全体の商品数がわかるわけでもない。とはいえCMSでない場合、HTMLのソースもそれなりにいじくらないといけない。いらなくなったファイルと必要なファイルを仕分けする。そして必要なファイルのみを使ってサイトを再構築する。この結果は見た目はほとんど変わり無いにもかかわらず、それなりの手間も費用もかかる。500部屋あったホテルを一度解体して、使える部品だけも使って同じデザインの100部屋のホテルを再構築する、などということは普通は行わない。全部壊して新たに作った方が早いのと同じで、ウェブサイトも大幅な更新は、ほとんどの場合、全部捨てちゃって新たに作った方が早いのだ。


●新たに作った方が早い(1)   2018.12.26
ホームページの更新は、普通はコンテンツを増やすことになる。しかしコンテンツを減らす方向での更新を行う場合もある。例えばオンラインショップに500点掲載していた商品を100点に絞り込むといったような場合だ。過去に全く売れていないモデルをいつまでも載せていてもしょうがない!といった発想だ。ロングテールという考え方もあるが、iPhoneのカラーバージョンが極めて少ないという実情を見れば、中小や個人サイトで商品数を無闇に増やすのは、管理がタイヘンになっても、売り上げには貢献しないということも多い。実店舗であれば棚卸しなるものを行うが、ネットショップでは棚卸しも行わないのが普通であろう。→明日へ続く。


●Internet Explorer   2018.12.25
Internet Explorerで閲覧したときのみ「ブロックされているコンテンツを許可 」のボタンをクリックしないと、JavaScriptなどが動かないことがある。最近はGoogle Chromeがデフォルトになりつつあるので、Internet Explorerのことはすっかり忘れられているのだが、日本と韓国だけはInternet Explorerを標準としているところも多いようで、ネットバンクでもInternet Explorerでなければダメ!なんていうところもある。製造元のMicrosoftでさえも既に見放しているブラウザを標準としているのは明らかにおかしなハナシだ。また「ブロックされているコンテンツを許可 」のボタンは、ユーザー側のセキュリティの設定で可変するので、セキュリティを高く設定した場合には、表示されてしまうケースもある。ウェブ制作者としては、とりあえずInternet Explorerのデフォルト設定では、表示されないようにするしかない。そこで「 saved from url=(0021)http://www.goo.ne.jp/ 」という1行をソースに書き加えることで「ブロックされているコンテンツを許可 」のボタンは表示されなくなるのだが、その1行が書かれていないページにはリンクできなくなる。とまぁ、Internet Explorerは1995年にリリースされて以来23年間、世界中の人たちに迷惑をかけ続けている。もっとも次のWindowsでは、ついにMicrosoftもデフォルトのブラウザがChromeになるそうなので、世界中の人たちが胸を撫で下ろしていることだろう。


●常識   2018.12.24
非常識だ!度を超えている!とか声を荒げて怒っている人がいる。そもそも非常識って言う前に「常識」って何だ?あんたの家族の中での常識?あんたの会社や業界での常識?あんたの住んでる地域での常識?日本人としての常識?地球で暮らしていく上での常識?常識とは、「健全な一般人が共通に持っている、または持つべき、普通の知識や思慮分別。」である。従って、仮に地球で暮らしていく上での常識だとしたら、そこに文化、教育、宗教、思想、などは含まれてはいけない。常識と呼べる範囲の「普通の知識や思慮分別」はとっても狭いのだ。そして「非常識だ!」と声を荒げて怒っている人の懐はもっと狭い。


●ご近所付き合い   2018.12.23
祭りと町内会が無い市町村があったらいいのではないか?もちろん「祭り命」の人もたくさんいる。町内会の会合を楽しみにしている市民もたくさんいる。しかしリアルでの人とのコミュニケーションをウザいと思っている人も少なくないはずだ。彼らはネットでのコミュニケーションだけで十分用が足りている。町内会清掃は市町村が業者に委託し、そのぶん市町村税に上乗せされる。町内でのトラブルは市町村が窓口になり当事者同士が顔を合わせることはない。そんなふうに、いわゆる「ご近所付き合い」を一切気にしないで済む「まち」があってもいいのではないか?しかしそんなことを公約に掲げて市長選や市議選に立候補したとすれば確実に落選するだろう。投票所に出かける有権者の多くが高齢者なのだから。もうあと一世代入れ替わるまでは、確実に不可能なことだろう。


●まず望むことだ   2018.12.22
「他人からプレッシャーをかけられたときよりも、自分で自分にプレッシャーをかけて働いている方が、人は遙かに大きなことをやってのける。」「正確な質問をすれば、正確な答えが返ってくる。 曖昧な質問をすれば、曖昧な答えしか返ってこない。」「素晴らしい計画は不用だ。計画は5%、実行が95%だ。」「アマチュアは問題を複雑にし、プロは問題をシンプルにする」「何かを手に入れようと思ったら、まず望むことだ」これらはカルロス・ゴーンの名言の中の一部だ。そして今彼は、娑婆での生活を手に入れようと思って、釈放を望んでいる。


●財産   2018.12.21
昭和の時代。人は一生懸命に働いて、ある程度の財産を築いて後の世代にその財産を引き継いでいき、家族は段々と裕福で幸せになっていく。ところがある世代に、裕福な家庭で甘やかされて育ったバカ息子が、事業に失敗して先代が築いた財産を全て喰い尽くし、ついでに膨大な負の財産を築いてしまう。と、こんなハナシがよくあったのだが、今ではそんなこともなくなってきた。人は一生懸命に働いて、ある程度の財産を築いたところが、その築いた財産は、自らが高齢者になっていき、医療費、老人ホームの入居費と月々の支払い、葬式代と墓代で、全て喰い尽くしてしまう。だから後の世代に財産は残せないような社会の仕組みになりつつあるようだ。代わりに、甘やかされて育ったバカ息子が事業に失敗することも少なくなってくるのだろう。


●作業スピード   2018.12.20
絵を描かせると、上手い人と下手な人を一瞬で見分けることができる。それは筆を運ぶスピードだ。下手な人は「間違ってはいけない」「上手く描きたい」と思うために、短い線をつなぎ合わせながら、時間をかけて線を描く。上手い人は「失敗したらもう1枚描けばいい」と思っているので、筆を運ぶスピードが早く大胆である。書道であれば、短い線をつなぎ合わせながら、時間をかけて書いた線はダメということは誰でも知っている。ところが絵画では、どう描こうが、最終的な作品が優れていればOKであり、その過程は問わない、という概念が一般的である。しかし「間違ってはいけない」「上手くやりたい」と思っている人ほど仕事のスピードも遅いのと同じで、作業のスピードが遅い人には、大体においてその成果は期待できないようである。


●書籍の売り上げ   2018.12.19
国内での書籍の売り上げは毎年2%ずつ減少しているそうだ。ということは50年で無くなるということになる。とはいっても本当に価値のある、我々にとっても有意義な書籍というものは消滅することはないだろう。逆にいえば、いままであった、どうしようもない、読んで損したと思わせるような書籍が淘汰されているとも言えるのかもしれない。会社を尋ねたときに書籍をもらうことがあった。その会社の社長が書いたというものだ。読んでみると「なるほど」と思うようなことが書いてある。しかしお金を出して買ってまで読むほどの内容ではないかな、という感じのものだ。この程度であれば、個人のブログでもたくさん読むことができる。といった程度の書籍が淘汰されているのだろう。そもそも人間は「字を読むのが嫌い」な動物である。その「字を読むのが嫌い」な動物に、金を払わせて買わせる、というビジネススタイル自体が、もともと強引だったのだろう。


●耐震基準   2018.12.18
耐震基準を満たしていない建築物。阪神淡路大震災のときに、ある一定の建設会社が建てたビルだけが、その被害が極端に大きかったという噂があった。しかしそのことを実際に検証することはできない。ビルが倒壊するような地震であれば、それどころではないはずだ。しかも地震の揺れは震源との距離や地盤の硬さによって大きく異なる。要するに地震が起きてみないと分からないということだ。そしてビルが倒壊するような地震は数百年に一度しか起こらない。そしてビルの寿命はそれ以下だ。耐震基準を満たしていない手抜き工事がはびこるのも無理もない。そういう意味で考えると「核シェルター」なんかも、手抜き工事が少なくないのではないかと…。


●オンラインストレージ   2018.12.17
何でもメールに添付して送るおっさんがいる。一般的な一眼レフで撮影した写真はデフォルトでも1枚5MB程度になる。仮にメールをケータイに転送している場合は5MBを受信し終わるまでには相応の時間がかかり、そのための通話料は受信者負担となる。と、そんなことはお構い無しにでっかい画像を平気で添付して送るおっさん。自分はインターネットなどはやらずに一生を終えようと思っていたところが、どうやらそうもいかなくなって、やっとできるようになったメールへの画像添付。誰かオンラインストレージというものがあるということを教えてやってほしい。これからはインターネットだ!と言われ始めたのが1990年代後半、それでもインターネットがなくても生きていける!と頑張ってたおっさんたちが、しかたなくインターネットを始めたのが2010年代に入ってから。なので、今からおっさんたちにオンラインストレージを教えたところで、20年間は「オンラインストレージなんてなくたってメール添付で十分!」と言い続けるのだろう。


●ビデオカメラが故障した   2018.12.16
ビデオカメラが故障した。といっても使えなくなったのではなく、一部が機能しなくなったのだ。買い換えるほどのことではない。しかし寿命が近づいている兆候でもある。ネットで調べてみると同じ型番のものは生産中止になっている。そこで同じ型番の中古を調べてみると、超安値のものがあったので早速買うことにした。10年ぐらい前までは、新製品は確実にコスパが上がっていたので、へんな中古を買うよりも、新品を買ったほうがお買い得であった。しかし今ではそれほどスペックが上がっているわけでもないし、数値上、上がっていたとしても人間には感覚的に分からない範囲になってきているようだ。それに、新製品を買うと、今まで使っていたアクセサリーの多くが使えなくなる。特にバッテリーが共通でなくなるのは色々と困る。それとメニュー画面や設定方法が変わるのも困る。ビデオカメラは毎日使うものではないので、使うたびにメニューや設定を思い出さなくてはいけない。2機種分思い出すのはタイヘンなのだ。


●いざなぎ景気   2018.12.15
日本の高度経済成長のはじまりの1954年12月〜1957年6月までに発生した好景気の通称が「神武景気」。1958年7月~1961年12月まで42か月間続いた好景気は神武景気を上回る好景気から、神武天皇よりさらに遡って、「天照大神が天の岩戸に隠れて以来」の好景気として「岩戸景気」と名付けられた。そして1965年11月〜1970年7月まで続いた「いざなぎ景気」という通称は、神武景気や岩戸景気を上回る好況という意味を込めて名付けられたそうだ。そして2012年12月を起点とする景気回復の長さが、17年9月時点で高度経済成長期の「いざなぎ景気」を超えたと内閣府は正式に判定した。しかし今回の好景気には通称は無い。これから付けられるのか、それとも日本列島をつくったとされる「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」を超える神、はいないようなので、このまま通称は付けないままでいくのかは、不明だ。しかし我々国民の実感としては「いざなぎ景気」のころほどの景気の良さは感じられない。そもそも好景気は神が作ったものでもないのだから通称はなくても良い。


●将軍   2018.12.14
将軍にもいろいろとある。「慌てん坊将軍」「怒りん坊将軍」「威張りん坊将軍」「忘れん坊将軍」「やられん坊将軍」「分からん坊将軍」などだ。しかしこれって最後に「将軍」をつけなくても意味は通じるのではないか?というかそもそも将軍って何だ?大将、大隊長、元帥、幕僚長、閣下とかとどっちが偉いんだ?Wikipediaによれば「比較的大きな軍隊の指揮官に与えられる官職および称号の一つ、また軍閥の指導者の地位でもある。」とのこと。軍隊の中で、相手の地位がよく分からないが、見た感じ「偉そう」な人に対して、とりあえず「将軍!」と呼んでおけば間違いはないのであろうか。といっても自衛隊には将軍はいないようである。普通のおじさんが「社長」と呼ばれるように、ヒゲを生やした普通のおじさんが「将軍」と呼ばれることも多いようである。また、ナポレオンの進軍を拒んだ「雪」のことを「冬将軍」と言い、日本でも天気予報に使われたりもする。まぁ、要するに「頑固ジジイ」のことのようだ。


●アクション   2018.12.13
ボタンを押す、クリックする、ワイプする、タップする、これらは全て人が行う動作でありアクションだ。その昔、ホームページはクリック数が1つ増えると、アクセス数が1/10になると言われていた。このことは現在でも同じであろう。ただ、タップや音声入力など、より軽微なアクションが普及してきたことで、何となく曖昧になってきてしまったようでもある。しかし仮にiPhoneでYouTubeの動画を見るまでのアクションは、①ホームボタンを押す、②ブラウザのアイコンをタップ、③ブックマークのアイコンをタップ、④YouTubeのページに移動。とだいたいこんなもんだろう。YouTubeのページに移動してから、見たいコンテンツのアイコンをタップする必要もあるし、専用アプリを使っていてタップ数が少ない人や、認証画面を経る人もいるので、手順は様々だろう。ただしだいたい3〜5回はタップ、ワイプなどのアクションが必要だ。それに比べると、テレビは、とりあえずパワーボタンを1回押すだけで、何らかの番組を見れるようになる。高齢者がテレビしか見ない原因は、これなのではないだろうか。


●障がい者雇用   2018.12.12
切実な問題であろう。企業が雇用する場合には、それなりの設備投資が必要であり、人的な補助も必要だ。後者の場合、雇用したのが精神障がい者であった場合には、補助をする「人」の方が本来の自分の仕事が手につかなくなり、作業効率にも多大に影響し、精神的にも極度なストレスを強いられることになる。「看てる方の精神がおかしくなる!」という現場の声を耳にすることも多い。しかし障がい者をどれだけ受け入れられるかが、そのコミュニティーの成熟さと作業の質の高さ、生産性の高さを計るバロメーターでもあるようだ。看る人が鍛錬されてより質の高いコミュニティーになるためには、全員がその負担を理解して分担して対処できるようにならなければいけない。しかし人類がコミュニティーの中に障がい者を受け入れられるようになってから、日はまだ、あまりにも浅い。


●高画質   2018.12.11
特に日本人は「高画質」が好きだ。クオリティの良し悪しはコンテンツによって決まるものであり、決して画質ではない。クオリティの低いコンテンツは、いくら高画質にしたところで駄作であることには変わりはない。一眼レフのデジカメの画質はデフォルトでもかなりの高画質である。素人が庭に咲いた花を撮影して、自己満足に浸るにはあまりにもオーバークオリティな画質である。そもそもがInstagramやBlogに載せる写真は72dpi以上の高画質であっても意味は無い。そして標準画質と高画質の違いがパッと見で分かるのは、その筋の専門家と撮った本人だけである。世の中では「無駄に税金が使われている」とか言われるが、それ以上の桁違いな「無駄なビットが使われている」のであった。


●市民参画   2018.12.10
企画や準備段階から自分のアイデアを提案し、積極的に関わっていくことを「参画」と言う。そして「市政」に市民が「参画」することを「市民参画」と言う。聞こえが良いが、現実的には役所が最も苦手とする「企画」の仕事を市民にやらせようということだ。そして市民から出たアイデアを検討するのだが、市民は市政のプロではない。従って出たアイデアの多くが色々な理由で実現不可能なものである。そうなると役所は、実現不可能な理由を詳細に説明して納得させるという仕事が増えて、プロジェクトのスケジュールが遅延する。企業が消費者に商品のアイディアを募集したところで、そのほとんどが「どうしようもない」「有りえない」「机上の空論」「夢物語」である。採用される可能性は0.01%ぐらいだろう。そう、消費者は商品企画のプロではないのだから当然のことと言えよう。


●テレビに写りたい   2018.12.09
公園でテレビのロケをやっていた。芸能人が何やらトークを行っている。ロケをやっている周囲は立ち入り禁止となっていてADが人払いをおこなっている。特にロケの予告もなく、早朝ということもあってギャラリーもほとんどいない。そこにランドセルを背負った小学生がやってくる。ADが声をかける「子供は通っていいよ。テレビに写ってよければ。」すると小学生は「いいよ」と言って来た道を足早に引き返していった。次に自転車に乗ったジイさんがやってきた。ADが「すいません、今撮影中で通行止めです。申し訳ありませんが5分ほどここで待っていただけますか?」ジイさんは「そうかね。それじゃ待たせてもらうよ」と言ってその場で自転車を止めた。そしてカメラの方に向いて大袈裟に身を乗り出している。あわよくば写りたい、という魂胆が見え見えである。小学生のクールさに比べ、何とも心の汚れた卑しさ。


●HTML5の構造化   2018.12.08
HTML5が勧告されたのは2014年10月28日。当時、日本人の多くはHTML5をSEO対策に絡めて一儲けしようと企んでいた。そしてその企みの声が大きくなった結果、「HTML5を使えばGoogleの上位に表示される」という誤った認識が広まった。構造化についても、なぜ構造化が必要なのか?ということを理解しようとせず、単に「構造化すればGoogleの上位に表示される」という間違った認識が広まった結果が、HTML5の普及を早めた。冷静に考えればW3C(Webで使用される各種技術の標準化を推進する団体)が、Googleの上位に表示される方法などを考えることも推奨することなどない。そして今思えば「HTML5の構造化はスマホ対策」だったんだなぁ。ということが分かってくる。パソコンだけであれば構造化をしなくても、いかようにもなるのであった。


●ウチの会社遅れてるんで。   2018.12.07
「ウチの会社遅れてるんで。」というセリフを耳にすることが多い。社員全員がLINEで連絡をとりあえるようにすれば便利なのに…。オンラインストレージを活用すればデータのやりとりがもっとスムーズにできるのに…。仮想通貨が普及したときの対策を考えておく必要があるのに…。などと言ったところで、社内は消費税増税にどう対応するかでバタバタである。そんなバタバタな時ほど、新しいコトにチャレンジできるチャンスなのに、社員全員がバタバタに巻き込まれている。実はバタバタに巻き込まれて仕事をするのはラクなのだ。目の前の問題を時間までに解決しなければいけないという方向性は確定していて、そのことを達成するために仕事をすればいいハナシである。方向性が決まってないことを模索しながら新しいコトにチャレンジすることが面白いのにそれをやらない。だからいつまで経っても「ウチの会社遅れてるんで。」というセリフを吐かなければいけなくなる。


●怒り   2018.12.06
誰にでも腹の立つこと、面白く無いこと、腹に据えかねることがある。しかし大人であれば、それをじっと我慢することができる。怒りを口に出したところで、状況は決して良い方向には向かわない。怒りを露わにしたり相手を叱責したり恫喝したりしたところで、大人であれば表面上は平謝りはするものの、内心は「こいつ、小さい人間だなぁ」と思われるだけである。良いことは一つもない。どれだけ我慢できるかが、懐の深さと、寛大さを計るバロメーターとなる。「時には怒ることも必要だ!」とか言っている人間は、結局のところ「小さい人間」なのであろう。


●URL短縮サービス   2018.12.05
GoogleのURL短縮サービス「Google URL Shortener」が2019年3月30日で終了する。数あるURL短縮サービスが相次いでサービス終了する中、「Googleならば安心」ということで利用していた人も多いはずだったのだが。URL短縮サービスは儲からない、ということが以前から囁かれていたのだが、まさか「Google URL Shortener」が無くなるとは多くの人は想定していなかったはずだ。そして「大変だ!代わりの短縮サービスを探さなければ!」と慌てる前に、よく考えてみよう。URL短縮サービスが主に使われるのは、GoogleMapのページとAmazonなどの商品ページである。GoogleMapはサイト内で埋め込み用のURLを生成できるようになっていて、これも以前のように3〜4行の長い文字列を貼り付ける必要がなくなった。となれば、GoogleがAmazonのためのサービスを無料で提供するのもバカバカしい話であろう。また、Amazonなどの商品ページでも、URLは短くなってきているように思える。要するにURL短縮サービス自体が不要になってきているようだ。これも「時代」であろう。


●スライドショー   2018.12.04
トップページのスライドショーはもう古い!と、ずいぶん前からウェブデザイナー界隈では言われている。トップページのスライドショーは、前の写真と次の写真を半透明とかにしてある程度画面の左右に見えていて、その見えている部分の割合いで、見る人のデバイスによる縦横比の違いを吸収しようというものだ。これは、まだ昔の4:3比率のモニターを使っている人もための考慮であり、4:3を使う人がいなくなれば不要になる。しかしパソコンではいいにしても、タブレットではなかなかそうもいかない。そもそも何でパソコンは16:9なのにタブレットは4:3なのだ?という疑問もわいてくる。本来、人間の目は、4:3が自然で馴染みやすいとされている。16:9はシネマの雰囲気を出すためと、インチ数をサバ読むため、そして横長のほうがかっこよく見えるという習性を利用した「まがい物」なのだ。いずれパソコンのモニターでも4:3が主流の時代が来るだろう。すべて4:3になってしまえば、やはり縦横比の違いを吸収するスライドショーという手法は不要になる。


●集合写真   2018.12.03
日本人はやたらと集合写真を撮りたがる。何かの機会で複数人が集まれば必ず撮る。◯◯さんが写ってないから今度は私が撮る!とか言って交代で撮る。それぞれのカメラやスマホでカメラマンが入れ替わり立ち替わり撮る。最後にセルフタイマーで撮ったりもしている。そしてこの儀式にはそれなりの時間を要する。そして翌日のFacebookは同じような写真で賑わう。全員がピースをしたその写真は、場所も面子もほとんど昨年と同じだったりもする。写真という画像が必要なのか、撮ったという事実が必要なのかは誰も分からない。


●カウンターリツイート   2018.12.02
芸能人や政治家が「おいおい、そんなことツイートしていいのかよ?」と思えるようなことをtwitterに投稿することがある。しかしこれには大きく分けて2種類あり、思いつきや衝動でツイートしてしまう場合と、計算尽くでツイートする場合だ。後者の場合、ツイートに対して予想されるリツイートを想定しておいて、そのカウンターリツイートの原稿を書いておくというものだ。従ってリツイートに対するカウンターリツイートがめちゃくちゃ早い。しかも予め内容が練られているので、説得力もあり読んだ人も納得させられる。と、そこまで計算して、敢えて危ない発言を呟くのだ。これに対して、何の計画性も、戦略もなく、その場の感情や成り行きでツイートするのはタダのバカである。twitterだから、呟きだから、独り言だから、何を言ってもいいというわけではない。頭のいい人は、無責任な独り言を装って、ちゃんと有効利用しているのだ。


●腕時計   2018.12.01
ロレックスの本物と偽物を見分ける方法。それは秒針の動きであり、本物は滑らかに滑るように動くが、偽物は既成の安いムーブメントを使っているので、秒を刻みながらチッチッチッと動くんだよ!っと、知ったっぷりオヤジが言っていた。しかし今ではホームセンターで売っている数百円の時計の秒針でさえ滑らかに滑るように動いている。そもそも職人が手作りするよりも大量生産された安物のほうが時間は正確らしい。というか常に通信で時間を管理しているケータイでは絶対に時間が狂うことはない。要するに高価な腕時計というのは、ファッションであり自己満足であるので時計としての機能は不要なのではないか。文字盤の針は常に10時10分を差したまま止まっていて、1日2回、10時10分になったら見れば良い。という時計であっても、とりあえず大きな問題はなさそうである。

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