2024年3月



●人間は空を飛べない   2024.3.31
空を飛べたらいいな、と誰しもが思うことだろう。しかし人間はその構造上空を飛ぶことはできない。現在地球上で空を飛ぶことのでできる最大の生き物は白鳥や鷲などの鳥類で、体重は最重でも20kg程度だ。それでも宙に浮くまでには、それなりの距離の助走が必要だ。アニメや映画でのスーパーヒーローがことも無げに宙にふわっと浮くなんてことはできない。仮に宙に浮くことができたとしても、人間はその構造上推進力が無いので前に進むことはできない。仮に進むことができたとしても、両腕を前に突き出して手の平をまっすぐにする必要は無い(ウルトラマン)。また片手だけを前に突き出す必要も無い(スーパーマン)。それと人間の腕には揚力を得るような機能はないにもかかわらず両手を横に広げて飛んでいるスーパーヒーローがいたりもする(レインボー戦隊リリ・気分は分からなくもないが)。だからといって「きをつけー!」の姿勢では、飛んでいるというより飛ばされている、というふうにしか見えない。いずれにしても人間は空を飛ぶようにはできていない。絶対に飛べないにだよ。


●温泉   2024.3.30
水上温泉はかつての賑わいはどこへやら、のゴーストタウンと化している。草津温泉は湯の花のある中心地が老朽化したため少し離れた場所に旅館街が移転して何とか賑わいを保っている。熱海温泉は駅近の温泉街とは別に一山越えた場所に中心地を移して今でも栄えている。だがどうなんだろうか?移転して栄えている中心地も、あと50年経ったら現在の老朽化した廃墟になることは、ほぼ確定しているのではないか。インバウンドも恒久的に続くわけではない。世界の人口は2100年ぐらいには減少に転じる。高度成長期の50年後を目の当たりにしつつも、また負の遺産を作り続ける学習能力の無さには驚く。温泉なんてものは、さっさと潰して地熱発電所を作るべきだろう。と、そのくらいエネルギー事情は深刻なはずだ。温泉などに浸かっている場合ではない。


●ステンレス   2024.3.29
鉄、銅、アルミは元素記号を持つ金属である。ブリキとは、鉄の表面にスズをメッキしたもので金属の名前ではない。トタンも鉄の表面に亜鉛をメッキしたもので金属の名前ではない。真鍮は銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金であり金属の名前ではない。ジュラルミンはアルミニウムと銅の合金で金属の名前ではない。ステンレスは鉄に一定量以上のクロムを混ぜた合金で錆びない鉄であり金属の名前ではない。テスラ・サイバートラックは超硬ステンレス製ボディなのだが、実は雨に濡れると錆びだ発生するという問題も発生しているようだ。そもそも一口にステンレスと言ってもその種類はゆうに50以上あり、仕様や性能は様々である。もっともステンレスはstainがlessなので、錆びないのでなく、錆が少ない=錆びにくいという意味なのだ。ところが日本語ではステンレスを略して「ステン」などと呼ばれることもある。それではステン=stain=錆び、という意味になる。ということで本当に錆びにくいのかどうかが全く分からなくなる。


●タイパ   2024.3.28
タイパという言葉がよく使われるようになった。これはZ世代とか最近の子供とかでは当たり前の概念であろう。生きている時間は限られていてその時間をいかに有効に使わなければいけないか、ということを理解している。だから1日1時間1分を大切にしているだけのハナシだろう。昭和の人たちのようにただぼーっと生きているワケではないのだ。昭和の人たちはすぐにやることがなくなる。やることがなくなると誰かをつかまえてとりあえず喋る。喋ることで時間を潰す。そしてその喋っている内容には建設的な要素は1ミリもない。そんな人たちに比べれば、タイパを意識して生きているZ世代とか最近の子供とかのほうが、はるかにクウォリティの高い(クウォパの高い)生き方をしているのだろう。


●急降下爆撃   2024.3.27
急降下爆撃機として最も有名なのはドイツのユンカースJu87通称シュトゥーカだ。次いでミッドウェーで日本軍が痛い目にあった米軍のドーントレスといったところだろう。日本軍では九九式艦上爆撃機、流星などがあったが、九九式は性能的にイマイチで、流星は開発が遅れて実戦で結果を出す前に終戦となったらしい。急降下爆撃は命中精度が格段によいということから画期的な戦法として世界中に広がり採用され、専用の急降下爆撃機も開発された。しかし第二次大戦以降、レーダーの普及、地対空/艦対空ミサイルの実用化など防空システムの強化によって、艦艇・目的地への接近が困難となった上、爆撃コンピュータなどの機上電子機器の発達による命中率の向上、誘導爆弾や空対地、空対艦ミサイルの発達で遠方から目標を爆撃できるようになったため、などなどの理由で急降下爆撃の有効性や必要性は薄れていった。高高度から爆弾をバラバラと落とす通常の爆撃より、ピンポイントで狙った目標を確実に撃破する急降下爆撃のほうがカッコよかったのだが。今では昭和のオッサンが下痢したときにぐらいにしか使われなくなった言葉である。


●すげー!   2024.3.26
多くの人は「すげー!」と言われたいのだ。何か他の人には真似のできない「すげー!」ことができたり、「すげー!」結果を残したり、「すげー!」というだけで注目を浴びるし、話題にもなるし、羨ましがられるのだ。しかし「すげー!」と言われるようなことが一朝一夕でできるようになるわけではない。「すげー!」努力と「すげー!」時間は必要なのだ。ところが「すげー!」と言われたい人の多くは、努力が嫌いだし、すぐに結果を出したい。だから安易で即物的な方法で「すげー!」と言わせようとする。派手な服装でバイクに乗って街中を蛇行運転したり、バイト先の厨房の什器の冷蔵庫に入ってみたり、線路内に入って電車のすぐそばで動画を撮影したり、スシローで湯呑みぺろぺろして元に戻したり、と。しかしそのことで「すげー勇気あるな!」と言われることはない。言われるとしても「すげーバカ」。


●番付不要論   2024.3.25
新入幕の尊富士が優勝した。そこで再燃するのが「番付不要論」だ。例えば大関霧島でも、ちょっと調子を落としただけで10敗もしてしまうし、大関から陥落した正代、御嶽海、高安などは、毎場所番付が上がれば負け越して、下がれば勝ち越すの繰り返しで、大関に復帰できる可能性は低そうである。それだけ実力が伯仲しているので、コンディションの良し悪しのほうが番付よりも影響が大きいようにも思える。実際、千秋楽の尊富士の対戦相手は大関の霧島又は貴景勝ではなく、平幕で好調の豪ノ山だったことにもその傾向が窺える。もはや絶対無敵の王者が君臨し続けるのは無理があるだろう。ところが絶対無敵の王者として君臨し続けることを求められている横綱は、数場所続け休場した後に、たまに出てくるくらいのペースでじっくり休んで体調を万全にしてからでなければ、その地位も守り続けることは出来なくなってるし。


●面子   2024.3.24
中国でもっとも大切なものは「面子」なのだそうだ。面子さえ立つならそれで良しなのだそうだ。そんなことでいいのか?という気もするのだが、これって国家が経済的に成長していく途上で必ず起こる現象でもあるようだ。国家が経済的に成長していく時、国民の生活レベルが同時に均一に上昇するわけではない。最初は一部の富裕層が先行し、続いて中間層がゆっくりと、最後に貧困層が少しずつ、といったところだろう。従ってこの過程においての貧富の差が大きく広がることとなり、「貧」の人たちは、自分たちが「貧」であることを誤魔化すための手段が「面子」なのだ。「面子」を立てるのはタダだからだ。日本でも1970年ごろ、実際にあった話→このころカラーテレビが普及し始めた。しかしカラーテレビが買えない家庭も多かった。その買えない近所の家庭ではテレビのアンテナだけをカラーテレビ用にに付け替えたのだ。カラーテレビ用のアンテナは素子数も多く、立派でアンテナも赤かった。外を通る人から見れば「あ、この家、カラーテレビだ」と分かったのである。目に見えて立ったアンテナと面子の事例であった。


●ChatGPT   2024.3.23
ChatGPTを使い潰せ。そうしないとChatGPTのメリットもデメリットも分からない。使わずしてデメリットだけを宣っている人間をどう思うか?をChatGPTに聞いてみると「その行動はバイアスの強い意見であり、客観的な視点を欠いていると感じます。技術やツールには利点とデメリットがありますが、単にデメリットを強調するだけでは、その技術やツールの全体像を正しく理解することができません。」とのことであった。例えばChatGPTを使ってレポートを提出したところ無事に及第点で単位を取ることができた。というのは、短期的にはメリットであるが、その人の人生においては長期的にはデメリットであろう。というようなことも含めて、ChatGPTは使い潰さないとメリットもデメリットも分からない。とはいえデメリットの部分は分かるまでに要する時間は、非常に長かったりもするのだが。


●安楽死   2024.3.22
スイスで安楽死した日本人の動画が話題になっている。実際に病院のベットで点滴のバルブを開けて自ら死を選ぶまでの様子が生々しく撮影されているからだ。その日本人は都内に住む、64歳の迎田良子さんで、パーキンソン病で苦しんでいたとのこと。動画では流暢な英語での医師とのやり取りが妙にリアルで見る人は色々と考えさせられる。同時にSNSでは安楽死に対する賛否両論が賑わっている。そこでふと思い出す。「そういえば安楽くんはどうしているのだろうか?」と思ったら今はメキシコシティ・レッドデビルズ所属なのだそうだ。ついでに安楽くん(安樂智大)の楽の字は正式には「樂」なのだそうだが、代わりに新字体の安楽の表記も多い。とのことなのだそうだ。


●お偉いさん   2024.3.21
忙しく会議を梯子して昼食をとるヒマもなく社内をかけずり回っているお偉いさんがいる。どんなプロジェクトでもキーマンになる人材なので色々な部署からお呼びがかかるのはそのマルチな能力があるのだから、飯を食うヒマもなく忙しいのは仕方のないところだ。と思っている人がいる。本人だ。本人以外の人は「ほんのちょっとでもいいから会議に顔を出させておかないと、あとから色々と余計なアイディアを思いついてプロジェクトを掻き回して台無しにしかねないからな。」と思っているからとにかく呼んでおくのだ。が、それにしても飯を食うヒマもないほど、忙しくはならんだろう?いやいや会議での発言のあとには、必ず武勇伝を語るんですよ。その武勇伝は語るたびに毎回少しずつ長くなるんですよ。だから100回目ともなると、悠に1時間は超えるんですよ。


●挙手   2024.3.20
コロナ以降、挙手する学生が極端に少なくなった。「この答え、分かる人?」と聞いても、誰も挙手しないことが当たり前になっている。「ABのうちAだと思う人?」で数人手を挙げる。「ではBだと思う人?」でまた数人手を挙げる。残りの8割ぐらいは挙手しない。聞いていないわけではない。挙手することが恥ずかしい、挙手することで友達にどう思われるかが不安、しなくても成績に影響はないということを知っている、などといった理由があるのだろう。さらに名前を呼んでも挙手しないのだ。従って名簿順にプレゼンテーションをやらせようとしても、多くの学生が「居留守」を使うのでプレゼンが成立しない。30人出席していても名前を呼んでも挙手するのは10人程度なのである。仕方がないので、席順にマイクを渡していく。マイクを渡された人はプレゼンする、で、終わったら後ろの席の人にマイクを渡す、という方式にしたところ、出席者全員がプレゼンするようになった。しかも、それなりに各自、内容が深いものであった。コロナが明けて、カラオケにだけは行っているのかもしれない。


●入院   2024.3.19
1ヶ月入院した。その間、開腹しての手術も行った。退院するとき、その請求額を見ると8万円だった。50万ぐらいは覚悟しておいたので、ちょっと驚いた。さすが日本の健康保険制度は凄いな!と思った。手術もしたので痛く苦しい思いもしたし、このまま死ぬのではないかと思ったりもした。しかし常時担当の看護師が身の回りの世話もしてくれるし3度の食事も出るし、「病気」という出来事を除けば、ほぼホテルだ。そして改めて思った。ガザの病院での入院患者の痛みや苦しさや絶望感や恐怖は、我々日本人には想像を絶するものがあるのではないか、と。ここで「日本に生まれて良かった」などと言ってしまうと、ただの平和ボケ野郎になってしまうので黙っていよう。


●日本列島改造論   2024.3.18
日本列島改造論は、田中角栄が自由民主党総裁選挙を翌月に控えた1972年6月11日に発表した政策綱領。「工業再配置と交通・情報通信の全国的ネットワークの形成をテコにして、人とカネとものの流れを巨大都市から地方に逆流させる “地方分散” を推進すること」を事実上の政権公約に掲げて同年7月の総裁選で勝利し内閣総理大臣となった。日本中どこに行っても都心と同等の利便性を得られる、といったような主旨で、この日本列島改造論の考え方をベースに日本中に高速道路と新幹線が引かれることとなった。しかしこの計画には膨大な時間がかかり、人口減少でマイナス成長になった現在になって、やっとのことで実現を見る、といったような北陸新幹線のような路線もある。北陸新幹線は開業当初は利用者数が目標に達していないことから赤字になっていたという報道があった。しかし、その後観光客やビジネス利用者などによる利用が増加し「黒字転換が期待」されていた。ただし、具体的な財務情報や最新の利用状況に関するデータがないため、現在の赤字または黒字の状況は不明とのこと。また、九州新幹線や北海道新幹線など、比較的需要が低い地域や路線は「赤字になることがある」とされているようだ(赤字黒字は変動する)。ということで明らかに黒字なのは東海道新幹線のみで、他の新幹線は「恐らく赤字」なのだろう。日本中に新幹線を走らせるという考え方自体を「改造」しなければならない。


●恐竜王国   2024.3.17
福井県がいつのまにか恐竜王国と呼ばれるようになっている。福井県では多くの恐竜の化石が発掘されているが、国王を元首とする国家でもないので王国は言い過ぎだろう。そして福井駅前は、3体の原寸大の動く恐竜モニュメントをはじめ、駅舎恐竜壁画 、恐竜トリックアート、恐竜足跡化石など恐竜尽しである。そして原寸大の動く恐竜モニュメントの制作費は「具体的な価格を知りたい場合は、福井の地元の彫刻家やデザイナーに問い合わせるか、モニュメントの製造業者に直接連絡して詳細を確認することをオススメする」とのこと。つまり公には発表されていない。きっとすごく高かったのだろうということは容易に想像できる。しかも電動で動いたり声を出したりライトアップしたりするのだから、そのメンテナンス費用も馬鹿にならないはずである。また。このモニュメント、風雨や太陽光、雪などにさらされるわけなので耐用年数はどのくらいを想定しているのだろうか?いずれにしても恒久的に保つわけではないし、福井県に限らず人口が確実に減少していく中で、こんなもの作ってしまって本当に大丈夫なのだろうか?とも思うのだが、それを言うなら延伸した新幹線のほうがはるかに心配だろう、ってハナシになる。


●幸福度   2024.3.16
春闘2024集中回答日に大手企業の賃上げ水準は満額回答が相次ぎ要求額超の回答もあった。おめでたい話である。しかしこの状況に面白くない思いをしている人は多い。中小企業で働く人たちである。「大手は良いかもしれないが我々中小企業の給料は上がらない!」「政府はいつも大手ばかり優遇しやがって!」と嘆いている。「だったら大手に就職すればいいじゃん」とのひと言で論破できる嘆きである。大手企業に就職するためには子供のころから一生懸命勉強して優秀な成績を収め就職試験でも「採用」と認められたエリートが現在の大手企業の社員なのだよ。ロクに勉強もしないでほっつき歩いていたあんたたちとは生産性も社会貢献度も存在価値も違うのだよ。自民党の裏金問題でも「我々が真面目に確定申告して血税を納めているのに政治家は裏金作りかよ!」と嘆いている人も多いが、だったら「政治家になって裏金作りすればいいじゃん」ということにもなる。まぁいつの時代も、自分の不幸度を「他人の幸福度」を基準にしてしか計れない人間は多いものだ。


●課長   2024.3.15
中小企業の営業1課の鈴木課長。「私は営業2課の田中課長だけには負けたくない!」なのだそうだ。何という志の低さ、何というドングリの背比べ具合なのだろうか?日本全国に300万超ある中小企業の中の狭い狭い中で競争したって何の意味があるのだ?あんたの会社をgoogleマップの航空写真で見てみると良い。市町村内でもいかに小さな存在であるかが分かるはずだ。そしてズームアウトするに従ってその小ささは際立っていき、都道府県全体では、ほぼ無いに等しくなる。田中課長の能力が高ければあんたは勝てない。田中課長の能力が低ければあんたが勝つ。能力が同じくらいだったらいい按配に競争する。っていう、ただそれだけのことなのだよ。というか300万超ある中小企業の上には、1万超の大企業というものがあって、そこにはあんたより能力の高い課長が何万人もいるんだけどね。


●関東と関西の違い   2024.3.14
エスカレーターで左右どちら側に乗るか?とか、うどんの出し汁の濃さ、とかが有名なところだ。他にも、かき氷のシロップをかける位置、とか味噌汁の配膳位置、とか灯油用ポリタンクの色、電気の周波数、畳の大きさなどが挙げられる。言葉では、もちろん関西は関西弁なのだが、表現ではマック・マクド、肉まん・豚まん、蚊に刺される・蚊に咬まれる、などが有名なようだ。それぞれ歴史や文化、風習の違いによるものだが、関東人がもっとも理解に苦しむのは、関西人が「吉本新喜劇を見て笑う」ということだ。


●スティミング   2024.3.13
揺れる、手をばたつかせる、言葉やフレーズを繰り返すなどの行動をスティム(進行形がスティミング)と言う。これは自閉症の人が、自分の感情を管理したり、外部からの感覚を遮断したりするための刺激として行う行動のことだ。ぶつぶつ意味不明なことをしゃべっていたり、皮膚をひっかくなども自己刺激の一種なのだそうだ。何もすることがない時に、絶えず足踏みをしながらハチが飛んでいるようなうなり声を出している人などもスティミングなのだそうだ。電話しながら、メモ帳の切れ端に意味不明な模様を描き続けたり、授業中にノートの片隅に幾何学模様を描き続けたりするのもスティミングということらしい。いや、ちょっと待て。自分は電話中にメモ帳の切れ端に意味不明な模様を描き続けることはあるのだが自閉症ではないぞ。と思う人もいることだろう。しかし自閉症は、自閉症で有るとか無いというものではなく、誰でも自閉症の因子は持っていて、それが強いか弱いか、ということだけらしい。


●ビンデミック   2024.3.12
ビンデミックとは、「ビンデ(韓国語でトコジラミ)」と「パンデミック」をかけて「ビンデミック」なのだそうだ。トコジラミは、体長5~8ミリで羽がなく、扁平・楕円形で赤褐色をしていて、名前に「シラミ」が付いているが、実はカメムシの仲間なのだそうだ。このトコジラミが世界的に流行していることから、このビンデミックという言葉が生まれた。もともと日本国内で見られるシラミは、コロモジラミ、アタマジラミ、ケジラミの3種類とされていたが、これにトコジラミが加わって、シラミ四天王となったわけだ。そしてトコジラミの被害にあわないためには、とにかく早めに発見すること以外には無いそうだ。また、トコジラミの天敵はクモやヤモリとされているが、こういった天敵が最近の家屋の中では見られなくなったことも、トコジラミの世界的流行に繋がった一因かもしれない。しらみつぶし、とか、ヤモリ(家守)、とか、昔の人はよく言ったものだ。


●死亡ひき逃げ事件   2024.3.11
埼玉県東松山市で起こった道路上にいた、ベトナム国籍のチャン・ニャット・クオックちゃん(1歳11か月)の死亡ひき逃げ事件で58歳の鎌田克己容疑者を逮捕 、「人だとは思わなかった」鎌田容疑者は容疑否認なのだそうだ。鎌田容疑者はおよそ9キロ先の熊谷市で、トラックの左の側面をガードレールにぶつける事故を起こし、自ら110番通報。駆けつけた警察官が車体を確認したところ、フロント部分にも別の破損が見つかり、鎌田容疑者が「手前で白い何かにぶつかった」と説明したため、クオックちゃんについても任意で話を聞いたところ、クオックちゃんと衝突したのを認めたそうだ。「子供のようだった」→「このままではヤバい」→「どうしようかぁ、と9キロ走る間に考える」→「そうだ、子供と衝突したのとクルマの同じ位置に何かをぶつければ分からなくなるだろう」という証拠隠滅行動だっかが、フロント部分を破損させるつもりが左の側面だけに終わった、などということが疑われる。というか、まだ薄暗い朝5時に1歳11か月の子供が道路にいるということのほうが大きな謎でもあるため、容疑者の証拠隠滅作戦失敗についてはあまり言及されていないようだ。


●西ヨーロッパの国々   2024.3.10
フランス、ドイツ、イギリスといった西ヨーロッパの国々。ここでなぜ文化や文明が発達したかと言えば、北大西洋海流が運んでくる温かい空気により、気候が温暖で、空気も乾燥していて、地殻変動が停止しているため地震も無く、人間にとっては最も快適に暮らすことのできる環境であったためであろう。さらに大航海時代以降に世界中に植民地を作り、世界中の奴隷を働かせることで、自分たちはより豊かな生活をおくることができるようになった。西ヨーロッパは気候が温暖というだけでは無い。例えばフランスでも夏は夜9時ごろまで明るいのだ。日照時間が長いということは、それだけ人間が活動できる時間が長いということで、そのことが数千年も続けば文明が発達する速度も早まることであろう。パリは札幌よりも緯度が高いということを知らない日本人はまだまだ多い。


●ギャンブル   2024.3.09
パチンコは違法なのか?という議論は常にある。しかしその答えは結局グレーのままである。基本的にパチンコに没頭する人間は生活水準が低い人間だ(そうではない人間もいるが)。生活水準が低い人間は教養も学歴も低く、収入も少ない。いわゆる弱い立場の人間である。その弱い立場の人間から搾取する商売ってどうなの?と思うかもしれないが、そもそもカードローンやサラ金だって弱い立場の人間から搾取する構造になっているし、公営ギャンブルや宝くじだって国が弱い立場の人間から搾取する構造だ。なんでそんな構造がまかり通っているかといえば、その「弱い立場の人間」の多くは、他人から与えてもらうことばかりを考え、自分たちから社会貢献しようとか、他人のために何かをしようとかは微塵も考えていない。放置しておいては、他の真面目に働いている多くの人たちが損をするかたちになる。だから頭を使わないで楽しめる娯楽というエサをぶら下げて搾取しているだけのことだ。とはいえ「弱い立場の人間」の多くは税金を払ってないので、公営ギャンブルとか宝くじと名前を変えて、納税させているという考え方もある。


●作品の魅力   2024.3.08
作品には魅力のある場合と魅力の無い場合がある。後者では、上手い!とか美しい!とか完成度が高い!とかではあるのだが、なぜか魅力を感じないということがある。逆に前者では、下手!美しく無い!未完成?とかであるのだが、なぜか魅力を感じるということがある。その差は何かというと、後者は守りで前者は攻めであるということ。そして前者は停止していて後者は走り続けている、ということだろう。


●TIN   2024.3.07
海外の銀行口座を作るときに、アプリにTINという項目がある。海外の銀行口座を作る機会は普通の人は無いのだが、ネットを通じて米国のサイトで納税証明を得る場合には、このTINが必要になる。個人の場合は、社会保障番号(ソーシャル・セキュリティ番号) がTINになり、米国市民または米国居住者でないために社会保障番号を取得できない場合は、個人納税者番号(Individual Taxpayer Identification Number)がTINになる。じゃ日本に居住している日本人はこのTINという項目に何を入力すればいいのか?個人納税者番号だから確定申告に記載されている利用者識別番号なのか?それとも整理番号?とどちらを入れてもエラーになる。色々と調べてみたところ、ここはマイナンバーで良いそうなのだ。ちなみにTINをググると金属の錫(すず)が出てくるので注意しよう。その説明にも「金」という字がたくさん出てくるが税金とは全く関係が無い。


●大阪万博   2024.3.06
「前売り券」は販売開始から3カ月で4.6%しか売れていないそうだ。同時に話題となっているのが2億円トイレだ。でもこの2億円トイレってどっかで聞いたことあるな?と思ってググってみたら、まぁあるわあるわ日本中に。ただし2億円トイレではなく1億円トイレだけどね。 福岡県田川郡大任町のもみじ館、兵庫県明石市林埼松江海岸のカフェ、福岡市大任町道の駅 おおとう桜街道、東京都目黒区目黒雅叙園、東京都渋谷区鍋島松濤公園、香川県小豆島の寒霞渓、長崎県立西海橋公園西海橋物産館、北海道伊達市道の駅フォーレスト276大滝、青森県十和田市の官庁街通り、三重県伊賀市上野東町のポケットパーク、埼玉県越谷市役所、と、枚挙にいとまが無いとはこのことだ。もはや1億円あってもトイレしか建てられないのだろう。母屋は何億円あったらできるのだろうか。


●漢数字の含まれている都道府県名   2024.3.05
クイズを出す。「漢数字の含まれている都道府県名は?」とすぐに「三重」と答える人。少し間を置いて「あ、千葉!」と答える人。「はい、でもあと2つあるんですよー」とヒントを出す。するとそこにいた大人たちは首を傾げて「どこだろう…」と頭をひねる。30秒ほどして「あ、わかった!」と言ったのは小学校6年生。「京都と東京の”京”」。さすが小学生の頭の柔らかさである。しかもNintendo Switchでゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムをやりながらの手を止めずの答えである。恐るべし小学生のマルチタスク能力。


●頭の悪い人   2024.3.04
頭の良い人の話を、頭の悪い人は理解できない。頭の良い人の話には複数のタイムラインがあって、その複数のタイムラインを移動しながら話を進める。時にはタイムラインを逆走したり、一部を切り取って一旦一時的に保存したり、他のタイムラインに移動させたりもしながら進んで行く。対して頭の悪い人の話のタイムラインは1本しかない。しかも一方通行だ。頭の良い人がマルチタスクで、頭の悪い人はシングルタスクだ。頭の良い人はキャッシュが実装されているが、頭の悪い人には無い。頭の良い人は7手詰めで、頭の悪い人は1手詰めだ。しかも頭の悪い人は、他人が話をしている間に、次に自分が話す内容を常に必死で考えているから他人の話しを全く聞いていない。頭の悪い人ほど、他人の話しを聞いていないのは、このような理由があるのだ。しかし自分が話す機会が無いであろう学校の授業でも、頭の悪い学生は、最初から、全くもって他人の話しを聞こうなどとは1mmも思ってはいない。という場合もあるようだ。


●切り取り   2024.3.03
米を食べると太るか?というテーマをTVでやっていた。そんなこと素人でも分かるだろーに、食い過ぎれば太るし、食い過ぎなければ太らない、以上。しかしその番組では、医師や栄養士などの専門家にインタビューし、太る派と太らない派に、都合よく半々ぐらいに分けて「いったいどっちだ?」的な方向に無理やり持っていっていた。恐らく医師た栄養士などの専門家の多くは、言い回しや表現は違うにしろ、食い過ぎれば太るし、食い過ぎなければ太らない、的なことを言っていたはずだ。それでは番組として面白くない。だからインタビューに、それっぽいところを、それぞれ切り取って編集して、太る派と太らない派に、都合よく半々ぐらいに分けているだけのことだ。現在の技術ではこういったことが、いとも簡単にできてしまうということを視聴者も理解しておこう。まあでもこんなことをやっているのは今のうちで、近い将来には、AIで生成された実在しない栄養士が、台本通りのことを喋るようになる。


●だいたい10分   2024.3.02
人間が集中し続けられる時間はだいたい10分と言われている。だからオンライン学習サービスでは1回30分程であったり、Udemyでは1回10分程であったりするのだ。ところが大学の授業では相変わらず1コマ90分である。これでは集中力が続くワケがない。偏差値の低い学生ほど集中し続けられる時間は短い。中には集中し続けられる時間がゼロ分の学生もいる。これは大学に限らず一般的なセミナーや講演でも同じだろう。なぜそうなっているのか?というと、90分であっても退屈させない面白い話しができる講師もたまにいる。のと聞いていないにもかかわらず聞いてるフリをしている聴講者が沢山いる。ということが原因なのだろう。


●文句   2024.3.01
能力の低いやつほど文句が多い。これはほぼ例外の無い事実であろう。子供のころ、文句ばっかり言ってるやつというのは、よく気がつく、経験値が高い、視点が広い、理論的である、などとも思っていたこともある。しかしそうではない。能力が低いので、そのことがバレないように虚勢を張っているだけなのであった。ところが文句ばっかり言ってると、だんだんと能力が低いことがバレてきて、そのうちに周囲から無視されたりいじめられたりするようになる。そんな経験から、無闇やたらと文句は言わないようになってくる、というのが成長というものなのだが、能力の低いやつは成長もしない。成長しないから大人になっても能力の低いままなのであった。そして相変わらず文句ばかりぐだぐいぐだぐだ言いながら人生を送っている。まあ、本人的には文句を言い続けていかないと生きていけないのだろう。泳ぎ続けないと死んでしまうサメのようなものだ。


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