▼天声人誤

●吉井明語録

ここで紹介するのは匿名希望の吉井明氏が15年間に職場で放ったギャグの一覧表で、全て実際に言ったことでありこの天声人誤の中で唯一完全ノンフィクションである。Aがその言葉でBが解説である。

この中には本人がギャグのつもりで言ったものと、通常の会話の中で単に間違えたものとがあり、どちらかというと後者の方に興味深いものが多いようである。
  1. 問題点を洗いざらし出す
  2. 洗いざらし出された問題点というのは何か未消化な感じであるが、問題点を出さなければいけないという危機感は強く伝えられているように思える。
  1. 帳顔(チョウズラ)が合わない
  2. 帳尻を合わすからには当然帳顔の方も合わさなければ完全とは言えないのである。
  1. タイガージェット旅客機
  2. 旅客機にはジェット機とプロペラ機があり、当然のことながらジェット機のほうが偉かったという時代に育ったということがうかがい知れる。
  1. ケリのいいところでキリをつける
  2. 油断していると間違えに気付かず聞き流してしまいそうなフレーズではあるが、じっくり考えてみても何処が悪いのかわからなくなりそーだ。
  1. 東京電機機関車
  2. TDKとは東京電機化学工業の略であるという会話から派生したものであり、上記タイガージェット旅客機と合い通ずるものがある。大のオトナがここまで稚拙な発想はなかなかできないものである。
  1. POWERがパウワー
  2. 意味不明である。パウワーとは何かパワーを発しているようなニュアンスであるらしーぞ。
  1. 一家揃って怒涛に迷う
  2. 大変な事になってしまった。怒涛の中に飲み込まれさらに迷う、しかも一家揃っての話である。ア〜コワイコワイ。
  1. 自業自爆
  2. 自らの行いには常に気を付けていないと、こうもなりかねないという教訓である。しかしすごい間違えだよね。
  1. チキンダック
  2. ノーコメント、無理にコメントするとおもしろさが薄れます。
  1. 脱落感がある
  2. 脱力感よりも1-ランク上の凄まじさがある脱落感である。救いようのない徒労感がヒシヒシと伝わってきます。
  1. ガイガイワヤワヤ
  2. 間違えたとはいえ舌を噛まずに一気に言えたところも偉い。普通の人であれば"ワ"のあたりで間違えに気付きやめてしまう。
  1. どこの海の骨とも山の骨ともわからない奴
  2. 山ならばもしかして、しかし海にはどう考えても、骨などというものがあるとは思えないのだが...あっ、だからわからない奴なのか!
  1. 持ちつ持ちつつ
  2. 本当は何って言うんだっけ?持ちつ持たれず?持ちつ持たらず?まあ持ちつ持ちつつでないことは確かだ。
  1. ポリクレメイト
  2. これを聞いた瞬間は誰も間違えに気付かなかった。確か呉工業の..ポリ工業じゃなかったよな、とロジカルに分析しないとわからない。一度このポリクレメイトを耳にした人はこれから一生の間、クレポリメイトを口に出す前にポリクレメイトとクレポリメイトの両方を頭の中で暗唱しなければならないのだ。
  1. 正常位メカ
  2. ビデオデッキやビデオムービーのテープを駆動させるメカニズムが垂直方向にレイアウトされている場合に直立透視型と呼ぶことがあり、また、水平のレイアウトのときは水平メカと呼ぶことがある。しかし正常位とか騎乗位とかはない。
  1. トレロっぽい
  2. トレロっぽいというのはひょっとするとレトロっぽいのよりアンティークとしての価値は高いのかもしれない。だけどなんかすぐ溶けちゃいそう。
  1. 星に祝い事をする
  2. この場合の星はもちろん流れ星である。願い事ですら流れ星が消えるまでの一瞬に収めるのは大変なのに祝い事となるともちろんその種類にもよるが、なかなか一瞬で終わらせるには大騒ぎになるののでは?
  1. すももも ももも もものあじ
  2. たしかにそのとうりであり、正しいことを言ったに過ぎない。ただ早口言葉と比べたときに、ちょっとヘンなだけだ。
  1. 楕円定規はどこダエン
  2. 行方不明になった楕円定規を捜す時に一般的に使われるフレーズである。シャレというわけでもないらしい。
  1. R定規はどこにアール
  2. 行方不明になったR定規を捜す時に一般的に使われるフレーズである。シャレではないらしい。
  1. ネガがネ〜ガ
  2. 行方不明になったネガを捜す時に一般的に使われるフレーズであるが、一緒にネガを捜してくれていた人はこれを聞いて怒った。
  1. ネジがネ〜ジ
  2. 行方不明になったネジを捜す時に一般的に使われるフレーズであるが、ネジは特に行方不明になることが多く、一日に何度もこのフレーズを言わなければいけない日もある。
  1. フューズを合わす
  2. 同じフューズでもって..というようにもつかわれる。ようするにフェーズと間違えているのである。
  1. サラのはてから
  2. サラの果てから.. 〜まで、というような使われ方らしいが、ここでのサラは何を間違えてサラになったのかはわからない。
  1. 浄水器クラリーノ
  2. 足臭い水が出てきてあんまりおいしくなさそうですね。ほんとうはトレビーノです。
  1. 「もしも〜し」
  2. 「吉井さん、電話です!」と言われて、走りながら「もしも〜し」と答えた。決して携帯を持っていたわけではない。
  1. 津村任天堂
  2. この当時の任天堂は花札で有名ではあったが、入浴剤までは作っていなかったように思う。
  1. 1.5次元CAD
  2. CADには2次元と3次元があり、2.5次元と呼ばれるものもあるが、1とか1.5は次元には成り得ない。
  1. おーそれながらオーソリティー
  2. 恐れ多くもこの方オーソリティーでいらっしゃるというようなことなのかどうか、よくわかりません。
  1. 人のナリ見て我が振り直す
  2. ナリを見られて振りを直される方もいい迷惑である。人はナリで判断してはいけない。
  1. メジャーチェンジ
  2. マイナーチェンジに対し、フルモデルチェンジという言葉があるが、メジャーチェンジという言葉は誰も使ったことがない。
  1. スカートまくってスカット見サイル
  2. 湾岸戦争当時のギャグですね。漢字とカタカナをどう組み合わせるのか文字にするには苦労します。
  1. うめしばは柴崎にも食べさせた シバッタ!
  2. うめしばを柴崎という男に食べさせてしまったことに後悔し、うっかり言ってしまったギャグである。
  1. いなばの黒うさぎ
  2. 素朴ですね、黒いのがいたってい〜じゃん。
  1. カリフォルニアダンディー
  2. カサブランカダンディー?クロコダイルダンディー?間違えの幅が大きくなると、何と間違えたのかもわからなくなる。
  1. 旅行マガジン、アビーロード
  2. ビートルズで育った世代でもあるんだよね、このくらいは勘弁してあげないと..
  1. 小作なワザを使う
  2. コソクな手段を使ってオリジナルを改良したようである。
  1. うよう曲折
  2. よりいっそう混乱しそう、しかも長引きそう。
  1. シナモン食べておいしなもん!
  2. ふつーの人がこんなことを言ったら、周りの人は凍りついてしまう。しかし吉井明氏の場合は場が和む。
  1. インターハー
  2. 高校時代のバスケ部の話で、県大会の次にあるのがこのインターハーであるそうな。
  1. 人海戦力
  2. 人海戦術によって戦力をアップするということなのか?
  1. ゴトクをならべる
  2. ゴトクを並べました。ゴトクが並びました。さあ、それからどうする!
  1. デキシーバンドジャズ
  2. 注意してないと聞き逃してしまう。実際に聞き逃してしまったこの手のやつでもっとおもしろいのがたくさんあったのではないかと心配になる。
  1. I am onion
  2. アメリカ/ニューオリンズにて、マクドナルドでハンバーガーのトッピングを聞かれて、I am onoinと答えという話、店員にOh! You are onion boy! と言われたとのこと。
  1. Marunouchi air line
  2. 英会話初級クラスの吉井氏が間違えて中級クラスの授業に出席し、どうやって会社に通っているか質問されてMarunouchi air lineと答えた。
  1. そのサイドサイドがですね〜
  2. 設計者との電話での会話。製品の図面の内容を説明する際、側面側という意味を伝えたかったらしい。
  1. その企画はアワユイな〜
  2. ニュアンスとしては十分通じる。正くは"危うい"。
  1. いつわばなし
  2. "ばなし"がいらないだけなのだが。
  1. 嫁に行くのか、ヨメーいくばくもない!
  2. 嫁に行く年で余命がなくなってしまうようでは余命幾許もない。
  1. 話が前後左右
  2. 取引先との電話で言ったそうな、元々話というものは前後左右してもよいという概念があるからして、これだけ支離滅裂なことが言えるのではないのだろうか。
  1. 母の日にはコスモスを
  2. 「オレの頭の中ではコスモスといえばカーネーションのイメージになるんだ。」と言い訳なのか説明なのかわからない事を言っていた。

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