2021年8月


●FAX   2016.8.04
NHKのオリンピック番組で、視聴者の皆さんからのFAXを紹介している。このことに対してネットでは「何で今の時代にFAX?」という否定論と「FAXは今でも便利!」という肯定論が入り乱れている。ネットが普及する前の時代であれば否定論はほとんど無かったはずであろう。一般的に普及した「ある物」が消滅するまでには、それ相応の時間がかかる。FAXもその途上にある。ただしまだ多くの肯定論者がいるというだけのことだ。あと10年経てば否定論の割合はもっと増え、肯定論者が減ってFAXというデバイスが収益ベースから脱落したときに正式に消滅するのだろう。いずれにしても公衆電話、固定電話、ワープロ、iPod、ガラケー、ビデオデッキ、レーザーディスク、新聞などと同じ運命を辿ることはほぼ確定している。ただ消滅するまでには長い時間がかかり、今はまだその途上にある、というだけのことだ。


●確率   2016.8.03
「新型コロナウイルス感染症対策を講じて」という言葉が公然と使われている。あたかも「新型コロナウイルス感染症対策が講じられているから大丈夫」というふうに捉えられる。しかしよく考えてみよう。東京都の1日の感染者数が仮に5000人になったとしても、その日に感染する確率は2000分の1以下なのだ。つまり感染症対策を講じようが講じまいが、ほとんどの人は感染しないということだ。そして感染症対策を講じたころで直径100nmの新型コロナウイルスを体内に入れないようにすることはほぼ不可能なはずだ。ということは「新型コロナウイルス感染症対策を講じて」という言葉は、講じた場合と、講じなかった場合との比較実証実験もしていない「気休め」でしかない。人混みに入った途端にマスクをしていようがワクチンを2回接種していようが感染る時は感染る。「気休め」を真に受けて、そそくさと出かける回数が増えれば増えるほど感染る確率も増えるということだ。確率は絶対にウソをつかない。


●元栓   2016.8.02
世界の人口は毎年8000万人ずつ増えている。人口が増えれば密になる。密になれば感染症が発生し蔓延する。しかも増えた人類はやたらと移動したがる。移動すれば自分の持っている菌やウイルスを移動先にばら撒いてくると同時にもらってくる。人間が運ぶ菌やウイルスの量はゴキブリやネズミの比ではない。しかも人類は1日で何万キロも移動することもできる。人口増加という元栓を閉めない限り感染症は治まらない。もはや人類に残された感染症を防ぐ選択肢は2つ「人口を増やさない」か「移動しない」のどちらかになる。しかし元栓を急に閉めることはできない。だったら移動するなということだ。それでも移動したがるという、何と愚かで滑稽な人類たちなのであった。


●手間   2016.8.01
手間をかければ良いものができる。しかし誰しも手間はかけたくないと思っている。手間をかけるには手間がかかるからだ。そして人は何らかも見返りがないと絶対に手間のかかることはしない、にもかかわらず他人には手間のかかることを無償で安易に要求したりもする。世界中の人々が何もするにも一手間かけるようにすれば素晴らしい世の中になることだろう。しかし世界中の人々の多くは、いかに手間をかけないでものごとをやり過ごすか。ということを考えている。こういった考え方を改めるには、これまた手間のかかるハナシとなる。



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