2001年2月

●独自ドメイン   2001.2.28

昨年までは月3万円とか払わないと独自ドメインは取得できなかった。ところが今や月1000円なんていうのもある。さてこうなるとホントに独自ドメインのほうがいいのか?ちょっと疑問。今現在独自ドメインを安売りしているレンタルサーバ屋さんやプロバイダーの中には丁度Yahoo!の株が急騰したころに事業を開始したところも多いようだ。つまりIT関連業種であれば見さかいなく融資が受けられたころ。

そしてその経営状態が現在安泰かというとそうでもなさそう。せっかく独自ドメインを取得しても、サーバ管理者がいなくなったり、管理している会社がなくなっちゃったりすれば、誰にも管理されない孤立ドメインになってしまう。増して.comや.netなんていうのは比較的簡単に取得できる。

なんとなくURLの中にiijとかso-net、niftyなんていうのが入っていたほうがかえって安心できるような気がするのだが‥‥

●アイコラ   2001.2.27

いささかアンダーグラウンドなテーマであるのだが、よく来るスパムメールで「○○○のスクープ画像!実は5年前は×××だった!URLはこちら」というたぐいのものがある。

しかし実際に見てみるとその画像がアイコラであることが多い。その見分け方であるが、まずネックレスをしている場合。ここを境目にすげ替えているのだ。次にどう考えても脱ぎそうにないタレントの場合。そしてどう見てもプロポーションが変な場合。最後に首と身体の色が違う場合である。

フォトレタッチソフトを使えば作業的にはアイコラは簡単にできる。しかし基本的なデッサン力がないと完全な作品はできないと思われる。光源の位置や陰影の出来かた、人体の構造的な把握が出来てないと単なるコラージュになってしまうはず。 しかし似顔絵よりかは需要が多いやもしれぬ。

●e-○○○   2001.2.26

e-○○○

e-コマースという言葉が流行したおかげでe-○○○というタイトルのページが増えている。とにかくe-の後に日本語でも英語でも何でもつけてしまうという感じ。そこでどのくらいあるのもか「e」で検索してみたら、ユニークなものが沢山あった。特におもしろそうなサイトをリストアップして紹介してみようと思いそのリストを作りはじめたが、その数のあまりの多さに途中でイヤになってやめてしまった。

本当のところはイヤになるというより、意味がないのでは?と感じてやめたのである。そのきっかけとなったのがHP(ホームページ、ではなく、どちらかというとプリンターで有名なPCメーカー)のサイトで、メニューのタイトルがすべてe-○○○だったためである。

e-かげんにしてほしいものである。

●消費者   2001.2.25

消費という言葉は商品を購入したりサービスを受けたりするために金を使うという意味で使われる。しかしそれがなぜ「消す」「費やす」なのだろうか。あたかも資源を浪費するような表現ではないのか。

リサイクルも「消費」に含まれるのか?ボランティアによってサービスを受けた場合には「消費」になるのだろうか?NPOによる事業を利用した場合も「消費」なのか?

この言葉は20世紀の高度成長期の、物質を大量に生産し、新たな需要に対して古い物は順次捨てていくといういう概念に基づいた表現。この言葉を今風に変えない限り、個人消費は増えることはないのでは?

●連絡手段の多様化   2001.2.24

先日A社長とY君と私の3人で某デザイン事務所を訪問することになった。その事務所の社長とA社長が知り合いとのこと。まずはA社長から私にデザイン事務所の地図がFAXで送られてきたのだが地図上の文字が黒く潰れて読めない。新宿御苑駅の近くとのことだったので、地図上の駅の部分の出口C8で待ち合わせることをA社長に電話で連絡。その後Y君に同内容をメール。念のためY君の留守電にメールを見るようメッセージを入れる。

ちょっと心配だったので新宿御苑駅の地図をウェブで捜す、がどうも出口まで明確に記載されている地図は発見できず、仕方がないので104で新宿御苑駅の電話番号を聞き、電話で確認したところ、新宿御苑駅にはC8という出口は無く、出口は1番と2番の2つとのこと。

待ち合わせ場所を2番出口に変更し、これをY君に電話で伝え、A社長のPHSには留守電を。

集合時間、Y君とは会えたもののA社長が見当たらない。ケータイで呼び出すが、電波が届かず繋がらない。やっと繋がったのはいいのだが、どうもだいぶ離れたところにいるらしい。

私とY君は新宿御苑駅2番出口、A社長は新宿三丁目駅のC2出口で待っていたのだ(C8がC2になったのは、周囲の人に聞いたらそう教えてくれたらしい・・?)。最初のFAXでのC8出口は実は新宿三丁目駅だったのだ。

メール、FAX、電話、ケータイと全ての連絡手段を駆使してもこういうこともあるのだ。むしろ通信手段を1本化したほうが間違いがなかったのではないか、とも思う。

●日本一   2001.2.23

何が日本一かと言うと、例えばインターネットでパソコンを買おうとする場合のショップの選び方。日本一安い、日本一信頼感がある、日本一配送が早い、日本一アフターサービスがしっかりしているというような要素がないと売れないということ。

数あるインターネットパソコンショップの中で生き残れるのはこういった店のみであり、他の店のほとんどは開店休業状態になってしまう。これはパソコンに限ったことではない。

例えば¥2000のせんべいの詰め合わせをインターネットで売ろうとした場合、ただでさえ決済手数料と配送費で実店舗での購入に比べ¥500程度は高いものになる。それでも「欲しい!」と思わせるためには、日本一うまい!、日本一からい!、日本一頑固なおやじが焼いている!、日本一狭い店なので実店舗では売る場所がない!、とか、とにかく「何だか面白そうだぞ」と思わせることが必要。近所の商店街で同じものが買えてはいけないのだ。

ただし、「日本一」という表現は各業界の広告規制では使ってはいけないことになっている場合が多い。根拠がないからだ。しかしこれは印刷物を対象とした場合の話であることがほとんど。インターネットでの規制はまだまだ行き届いていない。使うなら今のうち。。

●売ります買います   2001.2.21

Macintoshを使う上で「売ります買います」のページは重宝する。ちょっとバージョンの古いソフトや周辺機器、内蔵のHDやMOなど、何度かお世話になった。とにかくMacintoshの部品は新品だと高いのだ! それと売ってない。。

しかし実際にサーチエンジンで「売ります買います」を検索してもなかなか良いサイトは見つからない。 掲載商品が少なかったり、自動車や学習机に混ざってパソコンが売られていたり、どう考えても安すぎる値段で「買います」を掲載していたり‥‥と。さらには「SONYのVAIO、タダでください」なんていうのもある。

とにかく信頼できそうな所・・更新が頻繁で掲載に関するシステムがしっかりしていて、パスワードを発行してくれる、というところでないとやはり心配。最悪の場合、ワレもの市場になっている場合も。。

●オートパイロット   2001.2.20

自動巡回ソフトといったほうが分かりやすいかもしれない。本来の目的は特定のウェブページを定期的にダウンロードしてOFF-LINEで見るというのも。

しかしウェブデザイナーとしては、ページの構成やデザインをゆっくりと確認するために、そのページをまるごとダウンロードするという目的で使うことが多い。ただしロールオーバーを始めとする一般的に使用せれているJavaScriptは持ってこられないところがちょっと残念。

ダウンロードするページは常にデザイン的に優れているのもとは限らず、色々な事情によって、けっこう完成度の低いページをダウンロードせざるを得ないとこもある。そんなページに限って画像がやたらと重たくダウンロードに時間がかかることが多い。。デジカメの高品位で撮った写真をそのまま載せるのはやめましょう。

●ランキングサイト   2001.2.19

月に1回ぐらいのペースでランキングサイトからお誘いのメールが来る。確かにサーチエンジンへの登録が期待できない実情ではランキングサイトへの登録は有効。特定のカテゴリー内でアクセスの順位が付くので、同じカテゴリー内から同業他社のアクセスも期待できる。また自分のサイトをPRするためのメールをこれらの同業者に出すことも可能。サーチエンジンで発信先を捜す手間が省ける。

また、デイリーのアクセス数がわかるのでアクセスログをとる手間も省ける。同時に複数のランキングサイトに登録するだけでも、それなりのアクセス増加は期待できる。

ただし問題もある。ランキングサイト自体のアクセスが増えると、当然サーバが混雑してつながりにくくなる。多くのランキングサイトでは専用のバナー画像をランキングサイトのサーバから読み込み、これがアクセス数となり表示されるわけであるが、このバナーの読み込みに時間がかかることが、自分のページの表示時間を極端に遅くしてしまうことにもなる。

●最終更新日   2001.2.18

多くのホームページには最終更新日とかLAST UPDATEとかいって、最後のコンテンツの更新をした日付けが掲載されている。

中にはこの更新日を更新したことのみが更新であるとして最終更新日の日付けを更新しているというページもあるので注意が必要。

しかし現実的には多くの企業、商店会、商工会、自治体、学校等々、社会的に情報公開の義務があるであろうサイトが更新を怠っているようだ。 2001年2月現在、上記のほとんどが2000年が最終更新日である。ウソだと思ったら見てみてください。

ホームページのアクセスを向上させる最も有効な方法はできるだけ頻繁な更新とされている。しかし例外もある。たとえば1万点の作品を公開している美術館のホームページであれば、1人が1回に見られる作品数は多くて100、そうであれば、まあ1年間ぐらいは更新しなくても大丈夫。

とはいうものの日本のホームページの多くはその中味は希薄であり、頻繁に更新しない限りはリピーターは期待できない。 自らにプレッシャーを与える意味でも最終更新日を掲載し、頻繁な更新をすることを強くおすすめする。

●サイボーグ   2001.2.17

全盲の人がCCD眼鏡をかけ、信号を脳に直接送ることである程度の視覚を持つことができる時代。網膜に直接CCDを埋め込むことも可能らしい。

音痴の人は特定の周波数を発信する装置を脳に埋め込めば絶対音感を持つことが可能になるかもしれない。また方向音痴の人はGPS(グローバル・ポジショニング・システム)連動のナビゲーションシステムを脳に埋め込む。忘れっぽい人にはメモリーを脳に差す‥‥

全盲の人は障害者であるが、音痴は障害ではない。障害を持った人がハイテク機器の補助で健常者に近付くことができれば、それは自助具となるが、健常者が利用する、それも上記のような苦手な部分を補うのではなく、ある特定の能力を強化するためにも利用することが可能になるはず。そうなるとサイボーグということになるのだろうか。

●電話   2001.2.16

電話に対するメールのメリットは色々と説明される機会が多いが、その逆は意外に少ないのでは?

電話の最も優れている点はやはりスピードとリアルタイムな双方向性。メールでは本文を書きながら相手のレスによって内容を変えるというのは無理。これをインターネットでやろうとするとチャットということになる。しかし業務でチャット、というのはあまりやらないようだ。電話のほうが早いからだろう。

例えばAさんと一緒にB社を訪問しようという場合、当初はAさん、B社に対してそれぞれメールを出すのだが、なかなか日程が合わないときなどは最終的に電話になることがある。

ただし電話した後、念のためメールを出すことにしている。どうも電話というのは証拠が残らないので安心できない。昔はみんなこれで用を済ましていたはずなのに‥‥けっこういい加減だったのかも。そういえば「聞いてないぞ!言ってないぞ!」というトラブルがよくあったけ‥‥

●リテラシー   2001.2.15

リテラシーは日本語では「識字率」、簡単に言えば「読み書きそろばん」のこと。この頃は「情報リテラシー」というように使われることが多い。つまりパソコンができないのは読み書きができないのと同じ、ということになる。

日本は江戸時代から寺子屋制度があり、先進国の中でも識字率は高いとされてきた。しかし実際はどうだろうか、パソコン以前に文章を「書く」ということができない、というか躊躇してしまう人が多いのではないだろうか。べつに字が書けない、ということではなく手紙、文章、が書けないのである。

問題は日本語の複雑さ、多様性みたいな部分。まず一人称で迷う、そして文の調子、「ですます調」にするか、「である、なのだ調」にするのか、それに敬語をどう使うか、受け身なのか能動なのか、等々‥‥‥「貴社益々ご清栄の程お慶び申し上げます‥」てな書き出しでないと本文が書けない人とか、相手に対しては常に「様」をつけないと気が済まない人とかもいらっしゃるようで、文章を書く、となった途端に極度に緊張してカタまってしまう。

ホームページを開設したのだが、沢山のメールが来ると困るので、あまり知らせないで欲しい、とか、ワシはメールの受信はするが発信はしないことにしている、なんて人が本当にいるのだ。

●メール   2001.2.14

昨日は埼玉県商工会第10ブロックの研修会で「IT時代と商工会」というテーマで講義。昼前に家を出る前にメールチェック。3通ほど返信してから出たのだが、研修会後、懇親会にも出席し、帰宅したのが夜9時頃。数年前までは終電ぎりぎりまでは飲んでいたのだがそうもいかない。メールが溜まってしまうのだ。案の定21通(ML、メルマガを含まず)来ていた。中には仕事の依頼もある。さらに研修会の後では、関係各位、講義の中で紹介させていただいたサイトの主宰者等々、ただでさえ何通ものメールを発信しなければならない。

21通全てが返信が必要なものでもないが、とりあえず7通ほど書いて発信。ついでにまた何通か新たに来ている。都合13通を発信し終わるころには午前1時。

インターネットを始めたころ、1日に1通のメールが来るのが楽しみだったころが懐かしい。。。

●PRINT SCREEN   2001.2.13

MacintoshではScreen shot、これを知らない人は意外と多いようだ。一太郎でもWordでも、とにかく作った画面を印刷プレビューにしてPrint Screenで撮って、Paint Shopかなにかでトリミングしてgifデータに変換してこれをホームページビルダーか何かで編集していけばホームページの制作もかなり簡単になるというもの。現時点ではまだまだPrint Screenの画像データでは重すぎるかもしれないが、来るブロードバンドの時代には、何の問題もなく表示できるはず。

もうこれからはホームページエディターの使い方を覚えなくても、Wordか一太郎さえある程度マスターすれば、それなりに見栄えのするホームページができるようになる。あ、ただしリンクのところはこの画像の外にするか、クリッカブルマップを使わないといけないですね。

それと調子に乗って何十枚もPrint Screenを撮って、後からまとめて見ようとしても、最後の1枚しかペーストできないので注意してくださいね。

●FTP   2001.2.12

ホームページのデータをFTPでアップロードする作業はそれほど難しいものではないが、初心者にとってはいくつかの難関がある。それはFTPで始めてお目にかかる「アスキー」「バイナリー」という言葉。それと「Shift_JIS」と「EUC-JP」の選択。とくに「アスキー」「バイナリー」については、なぜ「テキストファイル」「画像ファイル」と言う表現にしないのだ?ということになる。

さてプロバイダーの中には、自分のところで契約しているユーザーでなければアップロードできないところがある。ocn、Asahi-netなどがこれに当たる。その理由はセキュリティー強化のため。

しかし実際にはホームページを外注で作る場合、アップロードだけを自分たちで行うケースはほとんどない。作ったついでにアップロードも頼む、といのがほとんど。また、更新した分についてもなかなか自分達でアップロードはしたがらない。上記のような問題もあり、初心者でないにしてもとにかく面倒なのだ。

結果として、FTPパスワードとIDの他、ocn、Asahi-netなどではインターネット接続のためのパスワードとIDも我々は教えてもらうことになる。しかもメールに乗っかって来ることもある。セキュリティー強化がかえってあだになっているような気もするのだが・・・

●液晶プロジェクター   2001.2.11

最近の液晶プロジェクターでは部屋の照明を消さなくても十分に使えるようになった。輝度、解像度、サイズ等々目覚しい進歩である。

しかし問題もある。その一つが価格、やっぱりまだまだ高すぎる。まあこれは需要が増えて生産台数が増えれば少しずつ安くはなっていくだろう。2つ目がランプの寿命と交換用ランプの価格。ランプの製造をI電機というメーカーが独占しているためという話も聞いたことがある。そして3つ目が放熱。これは機種によっても異なるが、薄型のボディーにやたらと穴が多いのは心配になる。デザイナとしては極力穴の少ないシンプルな形状 を提案するのが普通。ところが開発していく途中でだんだんと穴の個数と面積が増えていくというのは電機製品ではよくある話。デザイナがあそこまで穴を増やすということを了承したというのはよほどのこと。もちろん安全規格はクリアしているはずなので、火が出たり、触って火傷をするということはないとは思うのだが、ランプをはじめ、マシンの各部品の耐用年数みたいなところには影響があるように思う。

あとはこの「液晶プロジェクター」という名前。「液晶プロジェクターはこちらで用意します」ということであったが、実際に用意されていたのはビデオプロジェクターやOHPだったりすることもある。

●個人消費   2001.2.10

景気低迷の要因が個人消費の伸び悩みとされているようだ。確かにインターネットで買い物ができるようになると消費者にとってみれば無駄な金を使わなくても済むので消費が伸びなくなるのかも。

例えばノートパソコンを秋葉原に買いに行くとすれば(都内近郊に住んでいた場合)、まず電車に乗る。ヒマなので週刊誌を買う。秋葉原で降りてから店をまわる。一通り価格も聞いてから喫茶店でひと休みして考える。せっかく来たからということでCDやゲームソフトなんかを買うことも。帰路、駅前から自宅までは荷物があるのでタクシーで。途中で昼食をとることもあるし、車で行けば、高速代、ガソリン代、駐車料金と、とにかくパソコンの購入費用以外の雑費がかかる。車で家族で行ったりすれば、1万円余分にかかってしまうこともある。

とは言っても、インターネットでの消費が国内全消費に占める割り合いはまだまだ微々たるもの。

●IT用語   2001.2.9

毎日のように新しいIT用語が生まれている。しかし中にはコジツケとかムリヤリという感じのするものもある。

BtoEは企業の従業員(Employee)を対象としたビジネスのこと。社員食堂とかだろう。BtoBtoCの2番目のBは問屋さんだそうだ。中抜きにならないらしい。CtoCというのもある。consumer to consumerって何のことかと思ったらオークションのことらしい。「オークション」と言ったほうがずっとわかりやすい。BTOはTOの次のBとかCを書き忘れたのかと思ったら、Dell Computerがはじめてみんながマネした受注生産方式のことだそうだ。

●デザイン変更   2001.2.8

デザインをしている以上、変更や修正はつきもの。純粋にデザインの変更もあれば、顧客の個人的趣味によるもの、技術的要因のもの、コストや納期に絡んだもの等様々な変更がある。ときには毎日のように変更依頼が続くこともある。最初は納得できる変更要求であったものがだんだんと重箱の隅的な内容になっていくこともある。まあ、幕の内弁当のタクアンと梅干しの位置を入れ替える、に等しい、つまりユーザー(ウェブでいえば見る人)にとっては100人中100人が気が付かないような事。

もう一つ困るのは、顧客企業の窓口になっている人が、よく言う「担当レベルではOK」になったあと、上司に見せたらNGになったというケース。 これも実はその担当者のもって行き方次第の部分もある。「これで行きます!」と言えばいいものを「コメントありましたらお願いします」と言ってしまう場合。コメントを求められたほうも何かコメントをせにゃあかん、という気持ちになり、いろいろと考えた末の変更要求というかたちになってしまうのだ。

これらを避ける唯一の方法、それは納期ぎりぎりに提出すること。もう変更している時間はありません、というふうに。しかし残念ながらウェブでは公開した後でも変更はカンタンに出来てしまうのでこの手も使えない。。

●高速道路   2001.2.7

高速道路といっても回線の話しではない。パソコンの使い方を車に例えてのこと。

洗車もしなければタイヤ交換もオイル交換もしない。ボンネットも開けたことがなければ給油にも行かない。もちろん車検の手続きや事故ったときの処理もしない。だいたい一般道では運転をしないのだ。そのかわりに助手席で文句ばかり言う。やれ道が混んでるのは行政が悪いのいらぬところに信号が多いの最近の若いもんは運転マナーがなっとらんのと。

そのくせ高速道路に入ると運転をしたがる。というか自分の車なのに高速に入って最初のパーキングで止まるまでは自分で運転はしないのだ。そして高速を降りる前にパーキングに入り運転を代わってくれという。料金所は通らないで済ませようとする。さらに高速を走っているときでも渋滞してくると文句を言い出し、ついには動かなくなると運転を代われと言う。

こんな人はあなたの身の回りにもいませんか?

●ADSL   2001.2.6

韓国では既に200万回線のADSLが利用されている。日本はまだ8000回線だ。韓国では月¥4000弱の料金で8Mのデータをびゅんびゅんと飛ばしているのだ。東アジア諸国ではISDNで遅れた分をADSLで日本を追い越した、という話であるが、本当にそうなのだろうか?DSL自体は決して新しい技術ではなく専門家の間では当たり前とされていた通信手段とのこと。

一般の電話回線加入の増加が見込めない状態で、NTTがISDNの売り込みに躍起になりすぎたのではないか。NTTの各営業所では、いかに多くのISDNを売るか、そのためにセールスマンには◯◯◯並みの激を飛ばしていたとか。NTTにとってDSLではあまり美味しくなかったということのようだ。

数年前、デジタルという言葉を巧みに絡め、最高級の通信手段はISDNであるというイメージを浸透させ、まんまと成功した。ところが気が付いてみると韓国やシンガポールに大きく遅れをとっていた。日本でのインターネット普及率はアジアで5位、世界で23位(2001年1月現在)ということらしい。

●ファイル名   2001.2.5

ホームページを作るときに以外に悩むのがファイル名の付け方。それとディレクトリ構成、つまりどう分類していくつのフォルダを作るかということ。

ファイル名は一般的に拡張子を除いて8文字以内と言われているが、これは特に気にしないでいいみたいで10文字だろうが15文字だろうが現実的な問題はない。ただしMacintoshで作ったデータをWindowsで開いたりすると強制的に8文字以内に書き換えられてしまう。しかし同時に色々と文字化けしたりするので、まああまり関係ないと思ってよい。

実際に8文字以内に収めるというのもファイルが増えてくるとなかなか難しい。1つの方法は例えばoshinagaki.htmlという場合に母音を省略してoshngk.htmlというようにするのがある。あとは単純に連番や制作日をファイル名にしてしまうという方法。ただしこれはファイル名から中味を想像しにくいという欠点もある。

あとはフォルダの使い方。あまりフォルダを作り過ぎるとどのファイルがどこのフォルダに入っていたのか忘れることになる。また同じファイルがそれぞれ違うフォルダに入って重複していたり、ディスクスペースが一杯になったときにどれを捨てていいのかわからなくなる。画像を1つのフォルダにまとめて、テキストファイルは全て第1階層にばらまいておくというのが結構わかりやすい。そういうときのためにOS上にリスト表示というのがあるわけだ。

●手書き   2001.2.4

「電子メールなんてパソコンに出てくる文字じゃ相手の心が伝わらない。やはり手紙は手書きでないといけない!」という意見がある。確かにそうかもしれない。しかし1950年に25億だった世界の人口は2050年には100億になるのに森林の量は減っている。1人当たりが使える紙の量は減らさなければならない。ただでさえ日本人は紙を使いすぎなのだ。連絡手段に紙を使うこと自体が贅沢なのだ。

たぶん明治時代の人は「手紙は筆で候文!ハガキにボールペンなんていうのは相手に失礼だ!」と言っていたかもしれない。数千年前は「手紙は亀の甲羅に彫ってこそ彫り手の心が相手に伝わるというものだ!」なんて言っていたかもしれない。

●カタカナ   2001.2.3

インターネットの講義でプロバイダーの代表例をホワイトボードに書いて説明した。「So-net・Infoweb・Asahi-net・・・」と、そのとき「英語だとわかりませーん、日本語で書いて下さい!」という会場からの声。しかたなく「ソネット・インフォウェブ・アサヒネット・ニフティ・ビッグローブ・ベッコアメ・・・・」なんだかカタカナで並べて書くとカッコ悪い。

次にサーチエンジン、「ヤフー・グー・・」と、なんだか森の小人の仲間たちみたいだなァと思いつつ「・・インフォシーク・エキサイト・ライコス・・・」と続ける。始めて聞く人にとっては何だかわかんないだろうなァ、と思いつつ。

最近有名なのが「Google」。これは「グーグル」なのか「ゴーグル」なのかはよく分らない。ページの下のほうには「Gooooooooogle」とか書いてあるし。(そういえば「千里眼」とかどうなってしまったのだろう)

実際問題として特に高齢のかたではアルファベット自体が読みずらいという人も多い。まずはカナ入力からじっくりと教えていかなければならない。でもメルアドやURLは英数で入力しないといけない。さらに英数でも全角というのがあるので余計混乱する。なまじワープロという文化が浸透していたことがかえってアダになっているようだ。

●パソコンの中身   2001.2.2

パソコンを感覚的に受け入れられない人がいる。インターネットを通じてデータが送られてきて画面に表示されるということが理解し難いのである。ハードディスクのデータをブラウザで表示した場合と、同じデータをサーバからインターネットを通して見ている場合の違いがいくら説明しても分らない。「だって同じじゃないか」「だから内容は同じでも違う場所にあるデータなんですよ」「あ、そうか。でも何でこっちは出てくるのが遅いんだァ?」「インターネットを通ってくるから多少遅くなるんですよ」「じゃ、インターネットよりもハードディスクで見れば早いんですね(^_^;) そうかそうか」

「さっき作ったやつが無くなったんですけど‥‥」「上書き保存したんじゃないですか?」「‥‥‥保存はちゃんとしました」「同じ名前のファイルだと、保存するときに前に作ったやつを消しちゃって、違うデータに書き替えちゃうんですよ」「あー、そうなんだ!わかったわかった、‥‥それで前のやつは何処へ行ったんですか?」

「あのー、ウチのパソコンにはヤフーが入ってないんで検索できないんですけど‥‥」「あーあーあーそうなんですか、実はウチのテレビにもネプチューンが入ってないんで笑うイヌが見られないんですよ!」

●中企業ITの難しさ   2001.2.1

小売り業やサービス業で従業員5人以下の小企業の場合、事業主がその気になればその企業のIT化は実現できることが多い。また大企業ではSCM(Supply Chain Management)やERP(Enterprise Resouse Planning)といった方法で組織的にIT化を計画することが可能。

しかし問題は従業員100人程度の中企業。SCMをやるといっても取引先に対してそこまでの求心力はないし、ERPにしても、その資本や人材は確保しずらく、実現できたとしてもその効果は大企業ほどではない。せいぜいグループウェアを導入して情報伝達の効率化をはかるといったところ。

いずれにしても経営者の認識に左右されることが多く、とりあえずは時代に取り残されないために、というだけの安易な発想でITを進めようとしているケースも少なくない。ホームページを作ろう!Eコマースをやろう!社内LANを構築しよう!と、思い付くままに色々な要求を出す。そしてこれを実践するのが社員の中でもパソコンやインターネットに詳しいとされる人。そして大抵はこの人が全部1人でこれらの要求を背負うことになる。ホームページは更新する、メールの管理は担当する、社内で誰かのパソコンが動かなくなるたびに呼ばれる、さらに社内IT戦略企画を作れ、とかホームページでもっと商品を売れるようにならないのか?とか‥‥

そしてしばらくするとその人から「◯月◯日付けで◯◯◯社を退職しました」というメールが来るのだ。
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