2004年1月

●音楽メディア   2004.1.31

ここでのメディアは記録媒体のこと。つまり音楽をどんなメディアに記録するのがお得なのか、ということ。

音楽のメディアがレコードからCDに移行したのは一瞬の出来事だったが、そのCDも、今ではもはや終焉の時が見えてきたようである。音楽情報はインターネットを通じて入手しパソコンのHDに記録。必要に応じてポータブルのミュージックプレーヤーにコピーする、というのが一般化しつつある。つまり主流はDCやMDではなく、超薄型のメモリータイプの記録メディアということになる。当面CDはパソコンのデータ運搬用ということになるだろうか。

あるオジサンがレコード屋に行ったところがレコードが売っていないので驚いたというのは最近の話。そして今ではそのCD屋さんの存続でさえも危うくなってきている。

ちなみにそのオジサン。時計屋に行ったときも、売っている時計にみんな振り子がついてないので驚いたそうである。

●問題意識の範囲   2004.1.30

江戸時代には自分の村から、または藩から外に出たことのない人は沢山いたはずである。こういった人にとっては「国」とは藩のことであり日本のことではなかった。増してや海外の国家ともなれば、ほとんど宇宙人のように漠然としたものだったはずである。

そして現在でも、「国際化」「海外貢献」「日本のコトばかり考えていてはダメだ!」と言ったところで、海外に行ったことのない人にとっては現実味がないはず。エッフェル塔やピラミッドの写真が頭の中をめぐるだけである。

同様に高齢者のいない家庭にとっては老人問題は現実味がないし、子供がいなければ教育問題は興味がない。

いずれにしても当たり前といえば当たり前。単純と言ってしまえばそれまでだが、「経験の無いところに問題意識は持たない」ものである。なので、問題提議をするときは相手の経験値や置かれている環境を考慮しなければ意味がないということにもなる。

宇宙飛行士が「地球のコトばかり考えていてはダメだ!」と、言ったとか言わないとか。。

●カレンダー   2004.1.29

その昔、年末年始には色々なところからカレンダーをもらったものであるが、最近はめっきり少なくなった。考えてみれば当然の話。パソコンやケータイには必ずカレンダー機能があるのだ。特に自宅の壁にカレンダーを貼る必要はほとんどないのではないか。

ましてやカレンダーの本体以外のポスターの部分はそれ以上に不要なものになっている。それがいくら美しい写真であろうが芸術性の高いグラフィックであろうが、それを貼る部屋のデザイン指向に合っていなければ統一感を損ねるだけである。和風で統一した部屋にルノアールの絵は飾らないほうが良い。

それと部屋のカレンダーに予定を書き込んだところで、同じ内容を自分のメモ帳に書く、またはケータイやPDAに入力しておかなければ外出したときに困るのである。ということは自宅でもメモ帳かケータイを見ればいいことにもある。まあ、振り返るだけで目に入るというメリットもないことはないが。

●外注   2004.1.28

アウトソーシングという言い方もあるが、数年前から企業の基幹業務である総務や経理部門までを外部に委託するという流れが出てきた。これらは人件費の削減が第一の目的でもあるのだが、製造、開発部門でのアウトソーシングには別の目的がある。

例えば従業員数人の事業所でも自社内で可能な加工工程を外注するとのこと。自社内の熟練工は人件費が高いということもあるが、実はダメ出し、つまりNGが出せないということらしい。外部であればNGと言ってやり直させることが可能だが、自社内の、特に熟練工になると、ダメ出しするとヘソを曲げて仕事をしなくなるとのこと。これの機嫌をとるのに相当な時間を要するし、実質上のロスにもなる。これは設計者についても同じことが言えるらしい。

同じような規模で同じような技術を持った事業所同士がお互いに外注し合っているというのもよくあるパターンらしい。お客様がダメと言ったので、という理由であれば熟練工も納得するという、まあ、製造業社会における共生するための生態系のようなものだ。

●ネット人格   2004.1.27

ウェブ上で色々なメッセージを発信したり理論的な解説を掲載している人。メールでも理路整然として文章を書き、レスも早ければマナーもしっかり守っている。が、実際に会ってみると大人しくシャイで、どうみても消極的。という人が増えている。逆に対面では流暢に喋るのに、メールの文章はなんだかしどろもどろという人もいる。

前者の場合、これだけ文章が書けるのになぜ?という気もするのだが、実際にはネットを核にしたライフスタイル、ビジネススタイルでその行動が成り立っているのだとすれば、それをあえて修正、つまりOFFにおけるコミュニケーションスキルを向上させるべし、などとは思わなくていいのかもしれない。むしろ後者のほうを、もっとスムーズに文章が書けるように鍛錬すべし、とアドバイスすべきなのかもしれない。

しかし今の世の中が全てネットだけで完結できるものでもない。やはり対面での最低限のコミュニケーション力は身に付けるべきであろう。そうしないと二重人格になってしまう。

●手離れ   2004.1.25

細かい仕事がうじゃうじゃと溜まってきたとき、そのひとつひとつはすぐに終わるような作業であっても、量が増えるとプレッシャーにも感じるしストレスにもなる。とりあえずはその項目をリストアップして優先順位を決めたりもすれば気分的には楽にもなる。

相対的に見れば、このような細かい仕事は優先的に片付けて、大きな仕事はあとからゆっくり時間をかけて成敗したほうが効率的なようである。細かい仕事の多くは単なる「作業」であり、創造性や充実感が得られるものではない。だからといって後回しにすると収集がつかなることもしばしば。楽しい仕事を先にやりたい気持ちは分かるが、そこはぐっと我慢しなければいけない。

しかしなるべく自分の手離れを良くして、少しでも身軽になろうとするがために、自分が終わった仕事(例えば集めた資料)を、部分的でも断片的でも委細構わず次々と相手に送ってしまうという人もいる。

そういう人がいるから、み〜んなに細かい仕事がうじゃうじゃと溜まってしまうのだ。相手のことを考えて送信しよう。

●個人情報   2004.1.24

ウェブ上で自分の家族の顔写真をご丁寧に生年月日まで掲載している個人サイトが未だにあるようだ。これを公開している人は何でこのことが危ないのかは理解していない。例えば自治体が発行している広報誌、趣味の団体の冊子、新聞の地方面でも、同じように掲載されているではないか。同じコトだろう。というのが彼等の言い分。

しかし大きく異なる部分がある。それはインターネットは見る可能性がある人に制限がないということ。そして簡単にコピペできるということ。つまり名簿に追加するのが、ほぼ一瞬の作業であり、これを専門にしているアンダーグラウンドの業者もあるということ。

アンダーグラウンドで作成された名簿は闇では高値で取り引きされる。利用方法は色々だ。単なる商品の勧誘から人身売買まで。。

家族の顔写真を掲載している個人サイトの管理者が住基ネットに反対したところで、もうとっくに遅いのだ。

●重過ぎ   2004.1.23

インターネットが普及しはじめたころ、やっとメールの使い方を覚えた初心者が、めちゃくちゃ重たい添付ファイルを送りつけてひんしゅくをかったり、メーリングリストに添付ファイルをくっつけて送って怒られたり、楽しさ余ってHTMLメールを多様して多くの人に迷惑かけたり、はたまた自分でホームページを作ってみたものの、テンプレートの動画やBGMを盛りだくさんにしたために、読み込むまでに膨大な時間がかかったりと、そういった経験えを経て、ファイルの重さなるものを体感的に理解するようになってきた。

ところがBBが当たり前になった現在では、ファイルの重さに対しては無頓着であっても差し当たり不便は感じない時代にもなってきたようだ。というわけで、いっくらBBだってこれじゃあデカすぎるぞ!という添付ファイルが送りつけたり、いっくらBBだって、こりゃ重すぎるぞ!というサイトを作る人が増えているようだ。

まあ、こんなことを書くとオヤジと呼ばれるのかもしれないが…

●Mac OS9   2004.1.22

Macユーザーの過半数がOS Xになったそうである。しかしWindowsでXPが普及した速度に比べるとはるかに遅い。以前にも書いたがMacユーザーの中には熱心なOS9信者もまだまだ多い。それは単にOS XのインターファイスがWindowsのようである、という理由もあるが、現実問題としてOS Xでは今までのほとんどアプリケーションや周辺機器が使えなくなるためである。そして何と言ってもそのほとんどがMacユーザーであるDTP業界においては、フィルムセッター等の印刷関連機器がOS Xに対応していないために、OS Xが全く使いものにならないという現実がある。

OS XのAdobe Illustrator 10で作った版下データは、印刷屋に持ち込んだ後にオペレーターがIllustrator 8用に修正するという作業が発生してしまうということも珍しくない。であれば最初からOS9の環境で作成したほうが効率的ということになる。

「えっ!今売ってるMacはみんなOS Xなの!?」と、今さらながら驚く信者もいるのだ。それだけOS9を愛用し、信じているということなのだろう。

●ネットバンク   2004.1.21

ネットバンクを利用することによって、現金の出し入れ以外の用事はほとんど済んでしまう。一般の商店や小規模な事業所ではネットバンクを利用することで、かなりの業務の効率化が図れるなずである。

にもかかわらず「忙しい忙しい」と言いながら足しげく銀行に通う事務員や社長さん。こっちのコンビニのATMだと手数料が高いのなんのと言いながら、わざわざ遠くのATMまで事務員を通わせる。105円節約するために自給900円のパートを20分余計に足を運ばせるという意味不明な現実。

ネットバンクによってどのくらいの経費が節減できるか計算したことはないのだろうか?とはいってもやはりネットバンクの手続きは面倒。もちろんハッキングされてはたまらん、ということで何度もパスワードの登録をし直したり、色々とブラウザ画面からの設定や定期的なパスワードの変更も必要。と、こういった作業ができる人とできない人。との間のデジタルデバイドは増々広がる一方ではないのだろうか。

●マニュアル   2004.1.20

BBが普及したことで、パソコンのマニュアルはインターネットの接続さえ分かれば、あとはウェブ上に操作手順や商品説明を掲載しておけば、ほとんど用は足りるようになった。そのせいもあってか、かつては大量に同梱されていた「紙」は、だいぶ少なくなってきた。

しかしこれとは逆にアプリケーションは幾度ともなく積み重ねてきたバージョンアップによって、その操作方法は複雑化、多様化し、とても同梱のマニュアルだけでは解説しきれない状況にもなってきている。

そうなると、あわてて購入したアプリケーションの、いわゆるマニュアル本がまだ発売されていないという場合もあり、なかなか実際の使用には至らない、ということもあるようだ。

発売されると同時に攻略本が書店に並ぶゲーム業界を見習ってほしいとも思うのだが。同時にアプリケーション側のバージョンアップのサイクルが短すぎて、出版されてからの寿命が短くなってきているようにも思える。書店には古いバージョン用のマニュアル本が数多く売れ残っているように感じるのは気のせいだろうか。

●ワイド画面   2004.1.19

1280×768ピクセル、つまりワイドTVを意識したモニターを搭載したパソコンが増えてきた。TVとパソコンの一体化が実現、普及しつつある。パソコンショップではこういった機種が目立つようになってきた。

しかしこれがデザインする側にとってはちょっと厄介。まだまだ圧倒的に利用者が多い1024×768を想定した画面の場合、単に両脇、または右側が広く空いただけになってしまうのである。もちろん1280×768を想定すれば1024×768で横スクロールが発生する。

というわけで、とりあえず現時点での妥協点。基本的に1024×768でデザインする。ただしお気に入り等で左側にエクスプローラ画面が出た場合の横スクロールは諦める。1280×768ではお気に入りを出しても横スクロールは発生しなくても大丈夫、といったところだろう。

このエクスプローラ画面。次期Internet Explorerではデフォルトでは表示されないようだし、Safariでもこういった画面は表示されないので、まあ、将来のブラウザ動向を考えれば、もはやエクスプローラ画面は考慮しなくても良さそうだ。 ただし、次期Internet Explorerでは右側に何やらでっかい時計についたメニュー画面のようなものが出ることもあるようだが、まあ、このへんのところは今から心配しても仕方がないところ。

ちなみにSONYのバイオWのサイトは特にワイド画面を考慮したデザインになっているわけではない。まあ、買った人より、買う前の人が見るというケースのほうが圧倒的に多いのであろう。

●画像のキリトリ   2004.1.18

画像データの例えば人物の部分を切り取って他の画像データに貼付けて合成する。こういった作業を毎日のようにやっている人もいれば、年賀状のデザインをするときにトライはしてみたものの、なかなか思うようにいかない、という人もいることだろう。

これを上手くやるには条件とコツがある。まずは条件。WindowsにデフォルトでついてくるPaintではうまくいかないということ。Photoshopのようなアンチエイリアス機能があるものであければダメ。

コツはと言えば、1ドットずつ丹念に切り取るのではなく、絵を描く気分でアウトラインをトレースするということ。細かく正確にではなく、楽しく絵を描く雰囲気で、慎重かつ大胆、スピーディに、ということである。

と、これだけの説明で出来るようになるものでないが、まあ、これだけでも知っているのといないのとでは大違いでもある。

●RealPlayer   2004.1.17

最初にRealAudioなるものが登場し、インターネットでストリーミングの音声が聞けた時には多くの人が感動したはずである。しかし徐々にそのシェアをWindows Media Playerに奪われ、今では20〜30%程度のシェアではないかと思われる。

そして苦肉の策というわけでもないのだろうがRealのPlayer自体が有料化(14日間の試用期間を過ぎると有料)されてしまった。と、思ったところが実は従来通りの無料のPlayerもダウンロードできるようにはなっている。ただし普通にアクセスすると、それとなく有料Playerのほうに誘導されるサイト構成になっているというのもいかがなものか。

とりあえずは画面右上の「FREE RealOne Player」をクリックすれば無料ダウンロードのページに行けるようだ。しかしこれはWindowsXP用。Macユーザーはもっと複雑な経路と手順を辿らないとOS X用の無料ダウンロードページにはたどり着けない。

とまあ、そう書いたところで無料ダウンロードのページへの経路は頻繁に更新されてしまうようでもある。

●錯覚   2004.1.16

50年前にはほとんど夢と空想の世界のモノであった「ロボット」が、空は飛べないまでも、かなり現実的なものとなってきた。ナノテクノロジーの進歩によって今後さら理想に近いロボットが開発され続けるであろう。そしてもう一つ、夢のマシンであったタイムマシンも実は実用化にあと一歩のことろまできている。「え!マジで!?」と、子供だったら目を輝かせるかもしれない。しかし常識ある大人であれば「そんなはずはない」とすぐにわかる。もちろん実用化にあと一歩というのはウソである。

ロボットは既製の技術の集積と改良によって実現可能なマシン。タイムマシンは相対性理論を否定するところから開発しなければならないもの。既製の技術や理論は無いに等しい、全く空想のマシンである。

インターネットもコンピュータも既製の技術や理論はとっくの昔に構築されていたもの。これが商業ベースに乗っかり、徐々に広く一般市民にも普及してきたものである。であるにもかかわらず、未だにコンピュータというと宇宙人が使う空想のマシンであると勘違いしている人もいるようである。

●錯覚   2004.1.15

アプリケーションの中には買ってきてインストールさえすれば、ちょっと設定するだけで便利に機能し始めるものもある。方やその操作方法を習得するまでには何日も講習に通うなり専門のテキストを購入して勉強しなければいけないものもある。

ところがこの両者を混同し、例えばFLASH MXを買えば次の日から動画コンテンツを作れるようになると錯覚している人もいるようだ。逆に言えば高価なソフトは購入したものの一生使われることなくHDの中でその生涯を終えるというケースも少なくないはず。

パソコン購入と同時にFileMkerPROとかAccess、PhotoshopやIllustrator、ホームページ作成やDTMまで一気に買い込んで「さあ、これで何でもできるぞ!」と錯覚しているおめでたい人たち。この人たちは英会話教室に申し込んだだけで、もう英語がぺらぺーらに話せるようになったという錯覚もする。

●パソコン買うならウェブショップ   2004.1.14

実店舗でパソコンを買うメリットとは何だろうか?と考えると、まずはその場で持ち帰りができるということ。仮に配達してもらうのであれば、実店舗で店員に説明を聞いて、実際に触ってみて、家に帰ってからウェブで同じモデルを捜したほうが安い場合もあるだろう。

また、ウェブでは売られていないショップブランドの格安の商品というのもあるかもしれない。しかしこれとて同じような仕様で同じような価格のウェブでしか売られていないモデルもあることだろう。

ということは、よほど急いでいない限りは実店舗でパソコンを買うメリットは見当たらない。もちろんインターネットは不安、ウェブで買い物をしたことがない、クレジットカードもネットバンクも使ったことがない、という人もまだまだ少なくはない。しかしそういった人はどんどん少なくなっていくはず。

ということで、パソコン買うならウェブショップ!と、言い切りたいところであるが、1つ大きなメリットがある。店にもよるが、商品購入時に、古い機種を下取り、または処分してくれるということ。こればかりは実店舗のありがたいところである。

●スキャナの解像度   2004.1.13

プリンターやデジカメの進歩とコストパフォーマンスの向上の速度には目を見張るものがあるが、同様にスキャナの小型化と低価格化も目覚ましいものがる。トランクがアタッシュケースになりノートになっていく、という感じだろうか。

デザインも重箱からコンセプトカーに。ただの四角い箱であったころは、滅多に使われることのないスキャナの宿命として、書類を乗せる台と化していた場合も多いようであったが、最近では小型化と有機的なデザインによって書類を置くには非常に不便な形体にもなったようだ。これもある意味良いことである。

しかし良いことばかりではない。必要以上の高解像度化というのがある。売れ筋価格帯のモデルで最高で3200dpiって、これはプロでも滅多に使わない解像度。しかもデフォルト設定でも300dpi。これは初心者であればこの数字を意識することなく使うことにもなるのだが、そのことが、結果として「スキャナは時間がかかる。スキャナでとったデータは重い」という印象に繋がっているのではないか。

これはデジカメの画素数についても言えることなのだが、最高速度800kmのクルマを買ったところで走る道は無い。というようなもの。スペックだけで実用とはあまり関係ない数字で高性能を訴求し、その数字に消費者が惑わされているのではないか。

●聞いてない   2004.1.12

人の話を聞いてない!という人は多いものだ。しかし「あいつは人の話を全然聞いてない!」と嘆く前に、自分の話が「聞くに値する話」であったかも考えてみるべきである。同時に自分が「人の話をちゃんと聞いているのか」ということもレビューすべきである。

通常、よほど集中力を維持しない限り、1時間の話の中で相手が覚えているのは1割ぐらいと思ったほうがよい。これは小学校から高校までの授業で、一体自分がどのくらい聞いていたかを思い出せば納得できる数字かと思う。

「あいつは人の話を全然聞いてない!」と嘆く人の多くは「あいつの話はワケがわからない」とも言う。つまりその人は「人の話も聞かなければ、自分の話はワケがわからない内容」なのである。

●興味   2004.1.11

誰にでも興味があるものと、ないものがある。しかし裏を返せば自分が知っているものには興味があり、知らないものには興味がないということも言える。もちろん生まれ持った資質や才能、そして育った環境などにも影響はされているものの、何ごとに対しても、興味が有るということは、少なくともその事に関する何らかの情報を持っているからだろう。

とりあえず幅広い知識を得るためには、どんなことにでも情報を仕入れて興味を持つ体制を整えることが必要だ。アイドル歌手を見て「歌が下手だ」「みんな同じ顔してる」「こんなものが流行るようでは世も末だ」などと言っているオジサンたち。そんなことをほざいたところで「しょうがないオヤジ」と思われるだけである。

そういった歌がなぜ流行るのか、どういったニーズがあるのか、ということをマーケティング、プロデュースする立場から興味を持ってはどうだろうか。

どんなことでも知らないよりかは知ってるほうが良いのである。

●トップページ   2004.1.10

ウェブをデザインするときに、どのページから作るか?というと、ほとんどがトップページから、ということになる。コンペでもまずはトップを作って提出するというケースが大半ではないだろうか。また、コンペではないにしろ、まずはトップページをクライアントに見せるという場合が多い。

確かにトップページにはそのサイトの基本デザインが反映され、サイトコンセプトも集約されている、というのが一般的な考えである。

しかし全く逆の手順というのもある。つまり一番最後にトップをデザインするというもの。トップ以外のページを作りこんでいくうちに、クライアント企業、または団体等の商品やサービス、経営方針の傾向や考え方が段々に見えてくる。そうなると自ずと全面に出して訴求したい内容や紹介文のコピーを浮かび上がって来るのである。実はこの手順のほうがトータルではスムーズに作業が進む。ということはあまり知られていない。

●対比の問題   2004.1.9

デザインというものはそのほとんどが対比、バランスで構成されている。特に「色」に関しては、カラーピッカーで何度も何度も選び直してバランスを調整していく。

よくあるパターン。デザインの案を何点かクライアントに見せる。そうすると「背景はA案にしてくれ」そして「文字はB案にして欲しい」というリクエスト。A案の背景が綺麗で目立つ。B案の文字の色が美しく、好みの色であるとの理由。

綺麗に美しく、そして目立って見えるのは全て周囲とのバランスによるものである。黄色だから、ピンクだから目立つわけではない。当たり前の話である。ピンクの背景にピンクの文字を乗せたら目立つわけがない。と、このくらいは少し考えればわかりそうなものでもあるのだが。。

フォントにドロップシャドーを付けて立体感を出して欲しい。というリクエスト。しかし背景は黒なのだ。どうやっても影は付けられない。なんてことはデザイナーであれば当たり前のことなのだが、まだまだ分かってない人が多いものである。

●ブラウザとメーラのシェア   2004.1.8

Internet ExplorerとOutlookが独占状態であることは変わりないのだが、その数字となるとその調査方法やアンケート方法によって多少は異なるようである。公のサイトでのリサーチ会社に依頼しての大本営発表が最も信憑性が高いということになるが、マイナー部分が省略されてしまうという欠点もある。

そのマイナー部分、特にブラウザではIE以外が全てマイナーなので、知りたい部分がなかなか見えてこない。具体的にはSafariの伸びとNetscapeの減少具合が見たいのではあるのだが。

メーラのほうはOutlook以外のシェアである。最近ではShurikenが伸びているようではあるが、調査対象によってはPostPetが多くなる場合と、Becky!とEUDORAが多くなる場合があるようだ。

●Word   2004.1.7

Wordについては何度も書いてきたが、先日ある冊子の原稿用のひな形がWordで送られてきた。基本レイアウトにそって文字を入れ替えていくだけなのでWordを普段から使い馴れてる人にとっては便利かもしれない。しかしMacユーザーにとってはこんな不親切なものはない。フォントまで指定されているのでMac用のWordは使えない。

Illustratorを使っている人の多くは「Wordの存在意味は無い」と言う。確かにそうだと思う。使い勝手は悪いことこの上ないし、無駄な機能は多い。ハガキ印刷機能などはほとんど使い物にならない。

Microsoftの戦略の思うツボである。英語圏の開発者が基礎を作って日本語用に無理矢理アレンジしたワープロソフトを何もこんなに好んで使う必要はないだろう。

最近ではDTPのデザイン事務所にWordのファイルも持ち込む人も増えているとか。mm単位でのレイアウトを要求したりもするらしい。オリジナル原稿を自ら手を加えたいためにWordなのだそうだが、Illustratorなら一瞬で済む作業がWordでは膨大な時間を要するハメとなる。

とはいえパソコン教室ではWordを教えざる得ないという現実もある。。。

●色-2   2004.1.6

さてPhotoshopをクリアしたところでまだまだ難関は多く待ち受けている。まずはブラウザ。現状ではIEのシェアが95%以上なので、とりあえずはIEと、今後MacintoshユーザーのデフォルトになるであろうSafariの2つだけを考慮すればいいようである。

Safariでは特に色のクセは無さそうなのでWindowsのIEでうまく表現されていらば恐らくSafariでも問題なさそうである。ところがMacintosh用のIEではデータを読み込んだ後に故意に彩度を少し上げて表示するような傾向があるのだが、最近のバージョン5.1では、これが無くなっているようでもある。と、このへんのところは開発者にでも聞いてみないと分からないのではあるのだが。。

そして最後の問題がモニター。作る側でも見る側でも、液晶orCRT、メーカーによる違い、経年変化による劣化、などなど、極端なはなし1台1台すべて違って見えると言っても大袈裟ではない。これだけはどうしようもない問題でもある。ただ、どのくらい大幅に変わってしまうものなのかは大雑把、知っておいたほうが良さそうではある。

●色-1   2004.1.5

WEBデザイナーが最初に画像データを作ってから、そのデータを一般のユーザーがパソコン画面で見るまでには実に多くの「色が変わってしまう要因」がある。もちろん最初に使うデジカメやスキャナの設定や機種の違いもあるのだが、意外なのがPhotoshopの「カラー設定」。ウェブを制作する場合、当然のことながら「ウェブコンテンツ制作用設定」にするのが普通だろう。

ところがなぜかこの設定によってRGBが「sRGB IEC61 966-2.1」というものになる。これがどうやらCRTモニターを想定しての設定らしいのだ。LCDモニターを使っている場合は、設定を「カスタム」にして、プルダウンメニューの中から該当するLCDモニターを選択しなければならない。今や店頭でCRTモニターをみかけることはほとんどなくなったにもかかわらず、Photoshopの最新版といえどもLCDモニターはカスタムとしての扱いになっているのだ。

さらには該当するLCDを選んだところで色調がばっちり合うかというとそうでもないようだ。もちろんLCD側の設定にもよるのだが、いずれにしては最後は「目」で見て選ぶしかない。Photoshop上での色と、これをブラウザで読んだ場合の色を見比べて、最も差の少ないものを選ぶということになる。

●環境にやさしい   2004.1.4

環境にやさしいとはどういうことなのだろうか?廃棄するときに分別しやすい。燃焼させても有害物質が出ない。電気や酸素の消費量が少ない。騒音や異臭を出さない。概ねこんなところだろう。

しかし実際には環境の破壊に貢献していることは確かであり、その度合が低いということを「やさしい」という言葉で誤魔化しているだけである。いくら環境にやさしい商品でも使う以上は環境を破壊しているということに変わりはない。安い!商品でも買えば確実にカネが減るのと同じ原理であり、環境を破壊したくなければ、やさしかろうがそうでなかろうが、そういった商品を使わないことが基本である。

もう一つ、見落とされがちなのが、こういった環境にやさしい商品でも、その製造過程においては環境を遠慮なく破壊していたりもするのである。

●コメント   2004.1.3

デザインの概略、全体のイメージが完成した段階でクライアントに提示する。ウェブの場合はトップページのデザインが完成した段階。

ここで色々とコメントが付く。最悪NGということになるのだが、OKの場合でもコメントが皆無というケースは滅多にあるものではない。多かれ少なかれコメントはつく。つまり修正依頼だ。

ところがこれがクライアントの職種によって大きく異なる。技術系(理系)の場合、テーブルの幅を揃えるとか文字のサイズを均一にする、このボタンも他と同じデザインにして欲しい、といったように、整理整頓の方向にむかうのである。

これが営業系(文系)の場合は、もっとポップな雰囲気に、もっと明るい色使いに、ここにイラストを入れて欲しい、というように、まとまりを考えないイメージ先行の展開型であるケースが多い。

どちらかと言えば前者のほうが対応はしやすい。しかし前者の極端な場合は、とことんまとめないと気が済まない状況に陥り、フォントは見る側の設定によって決まっていること、ブラウザによって表示のされ方が異なること等を、とことん解説させられるハメのなることもある。

●出納帳   2004.1.2

Macintoshユーザーの中には出納帳を未だに手書きでつけている人がいる。理由はこうだ。まずはAppleWorksという総合ソフトの中に表計算があるのだが、Excelとの互換性がないために汎用性に乏しい。ではMacintosh用のExcelはと言えば、ちょうどOSXへの以降期間でもあり、OS9用のExcel(Office)がいつまで使えるのかは分からない。ではExcelのためにOffice for OSXを購入するのも、何もそこまで…という気分になる。Windowsマシンを買ったほうが早いのだ。というよりもMacintoshユーザーとはいえWindowsマシンは持っている人のほうが多いだろう。つまり出納帳ぐらいはWindowsで作ればいいのだ。しかしそのためにWindowsマシンを起動するのであれば、最近のNorton AntiVirusのLive Updateが作動して、起動し終わるまでにとてつもなく待たされる間に手書きで出納帳を付ける時間は充分にあるのだ。カネの出入りが少なくすぐに出納帳をつけ終わるというのもMacユーザーの特徴でもある。

●ワイアレス   2004.1.1

パソコンも1家に1台から1人1台に。もともとパーソナルコンピュータなのだからこれは当然のことでもある。しかし一般家庭では家屋の構造上、すべてのパソコンをLANケーブルで繋ぐというのは面倒でもある。そこで無線LANということにもなるのだが、気を付けなければいけないのが盗聴。そして盗用。

ある公民館で実際にあった話。夜中に建物の近くに来て、その公民館のインターネット回線を勝手に拝借して使うヤカラが出没するとのこと。これは一般家庭でも可能なこと。被害にあっているのに気がつかないという例も多いことだろう。

ワイアレスが普及したといえばマウス。これはプレゼンテーションの時などにも大変便利。通常時の使い勝手も格段に向上した。しかし問題はパソコンが複数ある場合に、どのマウスがどのパソコン用なのかわからなくなる。また、マウス自体を引き出しにしまい込んだりして見つからなくなってしまうということ。そうならないためにはパソコン本体とヒモで繋いでおくと良い。
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