2007年7月

●呼応   2007.7.31

メールのレス。特に一斉配信やメーリングリストの場合、同じスレッドのレスを書くときに、前の投稿をよく読まないで、勝手な解釈で書いてしまう人がいる。忙しくてよく読んでいない場合や、ケータイで読んだために表示される文字数が少なく誤った解釈をしたなどがあるのだが、こういった誤解や早とちりが頻発すると、そのフォローや訂正の投稿によってさらに事態は混乱し、極めて簡単な事項も決まらなくなってしまうことがある。

基本は、自分の意見を述べる前に、まずは他人の言ってることをきちんと理解して、うまく呼応することだろう。

●初心者用   2007.7.30

クライアントの担当者が社長にウェブを見せるたところ「どこをクリックしていいか分からない」と言われた。社長でないにしても、社内で発言権があるパソコン初心者がこういった意見が出すことがよくある。リンク部分は文字の色が変わっている。画像の場合は一応ボタンのような形状をしている場合が多い。閲覧するほうは習慣的にオンマウスでポインターの変化でもってリンクかどうかを認識する。 といったことを知らないのだ。

こういった初心者の意見を取り入れた結果、ページ内にでっかい文字で「ココをクリック」なんて文字を入れなければいけなくなる。バカみたいだ。自動車教習の初心者のためにハンドル「この輪を回すと曲がります」と書いた紙が貼ってあるようなものだ。

●アドバイス   2007.7.29

同じ組織に所属した命令系統の中であれば、そこで発生する指示や伝達は基本的に命令だ。よほどその内容に問題がない限りは従うことになる。しかしこういった強制力がない関係の人間に対するアドバイスには受けたほうに実行する義務も義理も使命もない。しかし長年サラリーマンやってた人間は、こういった強制力のないアドバイスに対しても自然と「命令」と捉えてしまうことがある。でもって「早くやれと言われているが、こっちだって忙しい!」とぶつぶつ言っている。だから「やれ」ではなく、「やってみるのもいいのではないか」というアドバイスなのだ。そこから先は受けたほうが自分で考え検討して実行に移すか否かも判断すればいいはず。言われた通りにことをやろうとするから、その内容に理不尽さを感じたりするのだ。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●旬を過ぎたSecond Life-2   2007.7.27

ということで、色々とネット上の意見を拾ってみると、「終わりという以前に始まっていねーだろ!」「流行ってもいなければブームでもない!」というようなものが多い。また、「金の匂いがしてきな臭い。」「英語ができなければ無理。」「アバターがきもい。」といった意見も多い。なるほどと思ったのは「日本では萌がなければダメでしょう。」というもの。まあ、確かにユーザーの層としとは、そこらへんがかなりのカブるはず。

それとアメリカでの最も賑わってるSIM(島)は、ポルノ、カジノ系だそうだ。やっぱりなぁ、という感じだ。 まあ、SONYの「Home」がどこまで売れるか?といったところも今後の指針となるだろう。確かにSecond Lifeは無料だが、そこで費やす時間を考えれば、カネ払ってでもサクサク動くほうがいい。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●旬を過ぎたSecond Life-1   2007.7.26

もう終わりだそうだ。アメリカではTIMEが選ぶ2007年のワーストサイトにランクインしたらしい。結局のところ、自分のアバター画像を動かすための時間がかかる。とろい、のろい、イラつく、というのがその根本的な原因のようだ。 WindowsVISTAに対応していないということも要因の一つかもしれない。ただしVISTA自体がそのCPUの能力の多くをOS自身の表示に喰い尽くすために、果たしてVISTAでのSecond LifeがそのPCのポテンシャルに呼応して動作が改善されるかというと、これも疑問。それ以前に、Second Life自体がコミュニティーツールのひとつとは言うものの、要はリアルな世界で恵まれない、思うように自分を表現できない、協調性に欠ける、と、そういった人達のコミュニティーのようにも思えて引き気味にもなるものだ。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●文字コード-3   2007.7.25

ではなぜHTMLの本やHTMLを解説しているサイトの多くでは「最初に文字コードを宣言しなさい」と書いてあるのだろうか?それは恐らく「メモ帳」などの至ってシンプルなテキストエディタを使う時に、新規作成したファイルがデフォルトでどんな文字コードになっているのか使用者には分からない場合があるからではないだろうか。今、自分が作成しているHTMLファイルの文字コードが分からないのであれば、やはり記述の中で宣言すべきであろう。逆に言えば、分かっている場合にあえて宣言する必要はないのではないだろうか。

宣言する場合でも「異なったコードを2回以上宣言してはいけない」というのが一般的だ。となると、ブラウザが自動的に判別した後に、それとは異なった文字コードを宣言するということは、2回宣言しているのに似ているようにも思うのだが、違うのだろうか?

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●文字コード-2   2007.7.24

ウェブブラウザは自動的に文字コードを判断する。ここにさらに宣言を加えるということは、会議で同じ意見を二人の人間が発言するのと同じで、通常は訴える力が強くはなるものの、時として誤解や混乱を招くことがあるのと同じではないか。

文字コードを宣言したがために文字化けするということも多いのだ。また文字化けを修正するために宣言する文字コードを変更したところで他に要因があるために、結局は解決しないことも少なくない。

現在でも多くのサイトはshift_jisを宣言している。しかしGoogleはUTF-8、Yahoo! Japanはeuc-jpになっている。shift_jisを宣言したページがGoogle Analyticsの解析結果の階層の深いところでは化けまくったりもするのだ。 最初は何も宣言しない。それで問題があるようだったら宣言を追記して様子を見てみる、という手順が無難なのだろう。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●文字コード-1   2007.7.23

HTMLの本やHTMLを解説しているサイトの多くでは「最初に文字コードを宣言しなさい」と書いてある。ケータイ用サイトにしても然りだ。 しかしこういうことを書く人は実際に検証しているのだろうか?W3Cが言ってるから、多くの教科書にそう書かれているから同じことを書いているのではないかとも思われる。

日本語は極めて複雑な言語であり、そこに使われている文字の種類も他の言語に比べれば非常に多い。それだけに文字コード変換は一筋縄ではいかない。文字コードを宣言してもしなくても、そのページが表示されるであろう全ての環境に対して完璧ということはない。となると、なるべく汎用性が高く文字化けの可能性が低い方法を選ぶべきであろう。となると「何も宣言しない」ことが最も汎用性が高くて安全なのではないか。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●Secind Life   2007.7.22

電通や博報堂DYが参入したことで話題になってはいるが、果たしてこのSecind Life、どこまで普及するのだろうか?はっきり言って時間がかかりすぎ。それに重い。忙しい人間がハマるわけにはいかないだろう。

話題になってる理由としてはゲーム業界が一段落して他に話題が無いということもあるようだ。今年のアメリカE3(ゲームショー)では主立った新製品も無く、商品の値下げが話題の中心にもなっているようだ。それでは!ということでマスコミがこぞって Secind Lifeを取り上げているようにも思える。

しかしNintendoやSONYが本気でSecind Lifeのようなオンライン参加型コミュニケーションゲームというかRPGというか、そういうものを作ったらSecind Lifeよりも、もっと凄いものができそうな気もするのだが、いかがだろうか?もしかしたらもう開発に着手しているかもしれない。

●知識のアウトソーシング   2007.7.21

そもそも今の時代、世に溢れる情報や知識を1人の人間の脳みそにメモリーしておくのは不可能。Googleでは世界の大規模図書館の蔵書をスキャンし、インターネットから全文検索できるようにしているわけであり、これは1人の人間が一生かかって読破できるページ数をはるかに超えている量であるはずだ。

人間の脳みそは、演算したり記憶しておく能力ではなく、いかに素早く的確に外部の情報を取り込めるか、という部分に、そのメモリーの大部分を占めるようになっていくのではないか。漢字を覚えるのではなく、正しい漢字をいかに早く検索できるか、というように。

となるとそのためのツールを常に携帯していないといけないことになるのだろうか。そうなるとサイボーグということか。ケータイの普及は人類サイボーグ化のプロローグなのかもしれぬ。

●ケータイがバカを量産?   2007.7.20

ケータイがバカを量産しているという記事があった。電話番号を覚えられない人間が増えたとか。しかしいちいち電話番号を覚えないで済むように番号のメモリー機能が進歩してきたわけだし、ケータイが普及する以前の家デンでもメモリーは当たり前の機能であったはず。いちいち名刺入れを出して漢字で縦書きの電話番号を見ながらダイヤルを回していた時代がいかに原始的で無駄が多かったかということだ。

人間の能力は時代に呼応して変化している。変化するということは劣化する部分もあれば進化する部分もあるだろう。それを劣化した部分だけを見て危機感を叫ぶ前に、総合的な変化を測定、検証すべきであろう。

とはいえ、進化している部分が無いとすれば、それはヤバいかもしれぬ。

●次世代ケータイ   2007.7.19

20代のパソコン離れが進み、3Gが普及し、2010年頃にはケータイも第4世代になり、もはやパソコンは「家デン」のような存在になってくるのではないか。一応あるけど、それほど使わない、というような存在に。

とはいっても、ケータイの小さい画面じゃあ、、なんて言っているのは実は老眼が進み始めた40代以降のオッサン、おばさんたちであって、事実、NintendoDSやPSPがあんなに売れているのはやはりユビキタス、というより外でヒマな時間をできるだけ有意義に使おうという若者の発想。

ゲームだって家でTVに繋いだほうがよっぽど高画質高機能なはず、なのにそれでも電車の中でゲームする。そういうスタイルが当たり前になってくるのだろう。

●人口爆発   2007.7.18

恐らく石器時代から産業革命の前の時代まで、ほんの一部の貴族や上流階級を除いては、出生した人間のうち成人するまで生きられる割合は20%とか、多くて50%ぐらいだったはずである。一組の夫婦で5人以上の子供を出産し、この内2人が成人する。常にこの確率であれば人口数は一定する。

これが医療が進歩し、ライフラインが確立することで死亡率が下がる。するとその時から人口が増え始め、出生率が下がるまの数十年間に人口は爆発的に増加する。これは途上国が先進国に移行するには避けて通れないプロセスであろう。 根本的にこの問題を解決しない限り地球温暖化や食料不足などは解決されない、はずである。

もはや地球上に生存できるであろう人間の数は許容値をはるかにオーバーしている、はずである。

●動画コンテンツ   2007.7.17

動画全盛ではあるのだが、例えばYouTubeのコンテンツを片っ端から無作為に見ていった場合、本当に「面白い!」というものは極めて少ない。大半が見ても記憶に残らない、無駄な時間を使ってしまった、というような内容のものである。

これはWeb全体にも言えることで、見ても意味の無い、工夫の無い、退屈な、作る側の自己満足だけの、動画コンテンツは山ほどある。いくら動画が旬だからといって、動画であれば何でもいいというものではない。動画は動画である以前にコンテンツなのだ。コンテンツである以上は見る側の視点で作らなければいけない。とは言ってもサイト自体のコンセプトが「作る側の自己満足」であろう場合もあるので、そういったサイトでは上記は当てはまらない。

●HTML   2007.7.16

HTMLは基本的に極めてシンプルな言語である。例えば以下のようなソースでも1ページ出来るわけだ。

<HTML>
<HEAD>
<TITLE>ホームページ</TITLE>
</HEAD>
<BODY background="bg.jpg" alt="[ウェブページのデザイン事情・画像]">
<IMG SRC="main.jpg" alt="[ウェブページのデザイン事情・画像]">
</BODY>
</HTML>

この場合、画像データのmain.jpgが、そこそこ見栄えのするものであれば立派なページにもなり、 代わりにこの部分にFlashのタグを書けば、もちろんのそFlash次第ではあるのでが、充分にお金のとれるウェブページにもある。 しかし今どきのソースを見ると、何やら分けの分からない記述が沢山沢山記述されているものだ。

●風呂敷   2007.7.15

バブルのなごりもあるのか、とにかく最初に大きな風呂敷を広げることが好きな人は多いものだ。もちろんその風呂敷の大きさに見合う中味があればいいのだが、そうではないケースも少なくない。広大な風呂敷な中にメザシがぱらぱらと散乱している、というような。 これは性格とか見栄という部分もあるのだろうが、要はコスト計算を含めた長期計画ができたいないという単純なものである場合が多いようだ。ノリと思い付きだけで突っ走ってしまったという。 世の中に勢いがある時代では、こういったやり方でも何とかなったもんだが、今のご時世、それほど甘くはないようだ。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●Googleのフィルタリング   2007.7.14

Googleにはデフォルトでフィルターがかかっている。検索結果にアダルトやUG情報が反映されないためであるのだが、これを解除するのは難しくはない。まずは英語のページに移動する。そこでPreferencesからSafeSearch FilteringでDo not filter my search results.を選択してSave Preferencesで保存する。そのまま英語ページでも日本語の検索はできるが、日本語ページに戻ってもこの設定は反映される。というわけでブラウザを複数使う場合はそのうちの一つぐらいはフィルターを解除した状態で使ってみるのも面白いだろう。もちろんその使い道は常識に則った範囲にとどめるべきではあるが。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●贅沢   2007.7.12

一度スターになったアスリートが引退して収入が激減する。バブル絶頂期に大儲けした会社社長がバブル崩壊で収入が激減する。こういった人達は最も羽振りの良かった時期の消費癖が抜けずに借金地獄に落ちて行くというのはよくある話だ。

しかし一般の人でも実は同じような贅沢な消費をしている。例えば「手紙」だ。熱帯雨林を伐採して作った紙を人の手によって配達する。しかもOne to Oneだ。実際にかかる費用は切手代の80円と封筒、便せん代で、合わせてせいぜい100円程度かもしれないが、E-mailを使えば限りなくタダに近いのだ。正確なコストは算出できないが、恐らく手紙の1万分の1ぐらいであろう。

手書きの文面のほうが心が通って良い、などと言う人もいるが、それが贅沢なのだ。世界中の人間が手紙で情報交換したのでは、熱帯雨林は一気に伐採され、地球温暖化は一気に加速することになる。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●iPhone-2   2007.7.11

iPhoneがBB並みの回線速度になってくると、世の中一気にiPhoneに流れる可能性もある。今までのケータイは、どちらかというと、そのケータイを購入することで得られる環境が求められていたわけだが、iPhoneの場合はそれだけではない。iPhoneという装置自体が「かっこいい!」「欲しい!」という人も多い。Appleというブランドも魅力だ。Safariのシェアが大幅に伸びるだろう。 ウェブ制作者としては、どうやら机の上に置いてあるパソコンだけを想定していたのではいけない時代になってきたようだ。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●iPhone-1   2007.7.10

iPhoneはいずれ日本に上陸するだろう。現状アメリカでは、まだ3Gには対応していなくてAT&Tの下り300bps にホットスポット自動切り替えみたいな環境らしいが、日本ではW-CDMAに対応するとか、KDDIがラブコールしてるとか、 Docomoも乗り気だとか、かなり現実味のある話も色々とあるようで、こいつは間違いなく来る。ペリー以来の大騒ぎにあるかもしれない。 考えようによってはケータイ、パソコン、ミュージックプレーヤの概念が大きく変わるだろう。

●欠かせないもの   2007.7.9

インターネットの普及によって子供たちがバーチャルとリアルの世界の区別がつかなくなり、簡単に人を傷つけたり殺人を犯したりするようになった。確かにそういった傾向があるのかもしれない。しかし仮にインターネットがなければそういった事件や犯罪は減少したのだろうか?

これは実証できることではないので答は誰にも分からない。ただし自家用車が普及し始めた時、電話が一般家庭に設置されるようになった頃、同じようなことは言われたわけだ。実際、クルマも電話も犯罪を実行するには欠かせないツールになっている。しかし今さら犯罪防止のためにクルマや電話を使わないようにしよう、という人はいない。それだけ生活に欠かせないものになっているということだ。インターネットも同じだ。

●教わる側のレベル   2007.7.8

サポセンに電話で教えてもらってその通りにやったのだがうまくいかない。。という問い合せが来ることがある。これは大抵の場合、サポセンの担当者に落ち度は無い。聞いたほうに問題があることのほうが多い。その問題というのは、まずは自分の知識を偽って相手に伝える。つまり知ったプリをすることだ。これでサポセンは分かっているものと思い指示をするのだが実は分かっておらず、そこに行き違いが生ずる。もう一つは完全に相手任せで自分で考え努力する意志が無い場合だ。いつまで経っても「分かんな〜い」状態では解決しようがないわけだ。

教えるほうは、まずは教わるほうのレベルを知らなければならない。レベル5とレベル6とでも、その教え方が微妙に異なるのだ。

●通訳   2007.7.7

IT関連を事業を行いたい。しかしITには詳しくないので、色々と手伝ってほしい。または分からないことを教えて欲しい。そんな依頼が来ることがある。「手伝って欲しい」「教えて欲しい」ということだけであれば、自分で制作するわけではないので、それほどの労力はいらないだろう、とタカをくくっていると、とんでもないことになる。

その依頼をしてきた人が、想像をはるかに上回るIT初心者だったりするのだ。 例えばOS、アプリケーション、サーバ、ブロードバンドというような極めて初歩的な単語を理解していない。ということはThis is a penの意味が分からない人が単身海外旅行に行く時に英語の通訳をするのに匹敵する作業になってしまうことになる。

●細かい修正依頼   2007.7.6

ほぼ完成状態のサイトをクライアントに見せると、細かい箇所の修正依頼だけが来る場合がある。雰囲気として、イメージとして、このデザインでいいのか?つまり全体がOKなのかどうか、を回答、コメントしないのいだ。

これは制作側にとっては不安なものである。仮に全体がNGであれば、そんな細かいところを今から修正しても意味は無い。時にエージェントがクライアントに見せる前に、担当者が上司に見せる前の「念のため」の要求であることもあるが、多くは単に急いでいて、早く公開したいために、とにかく修正しなければいけない箇所だけを伝えてくるようなのだ。そこで「全体的なデザインはどうですか?」と尋ねると「あ、いいんじゃないですか」と素っ気ないものだったりもする。 クライアントにしてみれば、そこまでウェブには入れ込んでなかったり、とにかく「あればいい」と思っているケースが多いようだ。

●細かい修正要求   2007.7.5

クライアントから細かい修正要求が来る。これを「最初から言ってくれよ」とか「今になって…」とか思ってはいけない。全体がダメだと言っているのではなく、基本的にOKなのだが、修正しないといけない箇所があるから依頼してきているだけなのだ。

その中には、明らかなクライアント側の情報伝達ミスや、先方の事情によって急遽変更になったもの、または情報の解釈の行き違いによるものなども含まれる。だからといってこれらの原因や責任の所在を追求しても意味はない。修正は修正なのだ。

といってもその修正にかかる費用が発生する場合にはその責任の所在をきちんと合意する必要もあろう。しかし細かい修正の多くは、責任の所在を遡って捜している間にできてしまうようなものでもある。

●動画てんこ盛り   2007.7.4

動画全盛のウェブサイトではあるが、動けばいいというものではない。とにかく動いたほうが偉い!ということで、ボタンは全てロールオーバーで、うるさいだけの挿絵的FLASHやgifムービーの動画がページを賑わせ、画質が粗いわりにダウンロードに時間がかかるムービーは、やっと再生できたと思いきや、カメラアングルも照明も音声も被写体そのものの何だかよく分からず、結局は作る側の自己満足だけのためだけの動画盛り沢山サイトというのがある。
いやいや自己満足だけではない。制作依頼を請けたほうも、動画をてんこ盛りにすることで制作費が高くなるというメリットもある。

ウェブサイト。その多くは利用者よりも主宰者や制作者の都合や気持ちや満足度を優先しているようである。

●隠しテキスト   2007.7.2

SEO用の隠しテキストは不正と見なされる可能性は低い。これは仮にソース内に隠しテキストがあったとしても、 それがSEO対策用なのかどうか?という判断まではさすがにできない。。ということだろう。
・制作者がメモとして
・音声認識読み上げ用として
・低速な環境で画像が表示されるまでの説明として
・htmlファイルのテンプレートであったため、
・ホームページエディタやAPS、CMS等をを使用したため作った人の意志とは関係なく
・デザインレイアウトの調整のため(全角スペースとか)
などなど色々な理由で隠しテキストが存在する。時には制作者同士の会話を書いたりすることもあるし。 「ここんとこ、勝手に書き換えるなよ!」みたいな。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
●クロスプラットフォーム   2007.7.1

500bps程度の回線速度でストレスなく表示される?Macでちゃんと表示されるかどうか確認した?Firefoxではどうよ?とか聞けば、そこまでチェックしていないサイトも少なくない。WindowsのIEでしか確認していないのだ。

回線速度については、未だにISDNやアナログでのアクセスは1割程度はあるだろう。Macのシェアは2〜3%と言われているが、サイトによっては(Appleとは関係ない内容であっても)20%以上のアクセスがあったりもする。Firefoxは国によっては30%のシャアを占め、国内でも10%程度になるだろう。

と、まあ、そこまで考慮して作るからプロの仕事ということになるのだが、さすがにケータイサイトについてはメジャーな全ての環境を網羅するのはしんどいものだ。

[ウェブページのデザイン事情・画像] 
過去記事

メニュー



























.