2013年9月

●船頭   2013.09. 30
50代〜70代の人が集まった組織というのがある。言うまでもなく話がまとまらない。みんなが自分の言いたいことだけを言って人の話を聞かない。船頭が多いと船は丘に上がるそうだが、そもそも誰もあんたを船頭に指名していないのに気がつくと全員が船頭の席に座っている。丘に上がる以前に漕ぎ出すことすらできない。何で船が動き出さないのか?ということでまた議論が始まる。議論する前にとりあえず船から下りろよオッサンたち!
●カブトムシ   2013.09. 29
カブトムシは角や口に木の幹を傷つける能力はなく、自力では餌場を作ることができないそうだ。樹液場はシロスジカミキリの産卵痕など、他の昆虫が樹皮を傷つけることによって形成されたものを利用するそうだ。人間でもよく見かける→見た目は立派で堂々としてるが、自力では食っていくことができず、他人が作った職場で偉そうに働いてる。立派な角は、相手を蹴落とすことにしか使わず、敵を刺したり締め殺したりするほどの威力はない。そして毎日ひたすら甘い汁を吸いながら生きている。
●肩書き   2013.09. 28
特にサラリーマンにとってはの肩書きというのは思いのほか大切なものらしい。普段はそれほど大切なものだとは思ってはいないが、いざ定年退職になって嘱託で同じ会社に勤務したとしよう。当然今まであった肩書きは消滅してしまう。分かってはいたことだが、実際にそうなってみると思いのほかショックは大きいらしい。年下の上司の見下す態度が急に目に付いたり、長年会社のために尽くした自分が、ただの「労働力」としか扱われないことを実感したりするそうだ。プライドがズタズタになり、周りがみんな敵に見えて、自分の存在意義が見えなくなるとのこと。その点個人事業主は死ぬまで社長という肩書きが付く。もしくは現役を退いてから、死ぬまで会長という肩書きが付く。それが老害の要因となることも多いが。
●天才   2013.09. 27
自分のことを天才だと思っている人がいる。ステーブ・ジョブスやマーク・ザッカーバーグは確かに天才と呼べるかもしれない。しかし彼等は何十年に1度、何十億人に1人の逸材であり、そんな人間と同等の人間なんて滅多にいるわけもないことぐらい天才だったら分かりそうなもんだ。本当の天才は自分のことを「天才だ」なんて決して思わず、つねに次の問題を解決することや次のテーマを研究することに没頭していて、自分がどう思われているとか、どう呼ばれているなんてことには感心は無いはずであろう。
●温室育ち   2013.09. 26
温室育ちの人間は、普段いくら低姿勢で聞き分けの良い性格を務繕っても、窮地に追い込まれたり、パニくった状態になると「温室育ち」の本領を発揮してしまうもんだ。まず自分は皇族や貴族で周囲の人は執事や奴隷だと思っているようなことがメールの文章や発言の端々で小出しになる。そして何かに没頭したときには身勝手さが露呈する。自分が得られるモノがあればどんなに他人が苦労したり努力しても構わないと思っている。他人のやった仕事は「自分への貢ぎ物」だと思っているのだ。若いうちは温室育ちも許されることも多い。しかし歳を食ってからの温室育ちは実に始末が悪いものだ。
●頑固   2013.09. 25
歳をとると頑固になると言われている。これは歳をとったから頑固になるのではなく、人の言うことを聞かなくても済んでしまうシチュエーションが増えてくるということだろう。歳上の人に「もの申す」とか「苦言を呈する」のは勇気も体力も覚悟もリスクも必要だ。老若男女を問わず誰だって他人の言う事を聞くのはイヤだ。しかし「聞かなければいけない」シチュエーションが若いほど多い。これが歳とともに少なくなってくる。そして「人の言うことに耳をかさない」いわゆる「頑固」ってやつになっていくのだろう。
●紙   2013.09. 24
日本人は実に紙をよく使う。ペーパーレスが叫ばれ、オフィスでの紙の使用量は減っているようだが、家庭では相変わらずテュッシュやペーパータオルは使い放題である。紙を作るには熱帯雨林を伐採しなければいけない。もし東南アジアやアフリカの人たちが日本人と同じように紙を消費したら、世界中の熱帯雨林は一瞬でなくなるだろう。「自分が快適な生活が送れれば良い」と考えは捨てるべてであろう。
●漏れ続ける放射能-2   2013.09. 23
ヨウ素131は半減期が12日と短いため、事故当時に放出されたヨウ素131はとっくに消失しているはずであるが、実際には今でも汚染範囲は広がっている。つまり今でも福島第一のどこかから漏れ続けているためだろう。震災は「過去の事」と思ってはいけない。現在進行形の事態であり、今後30年は、何らかのかたちで人間にも影響が出続けてくるはずである。国民一人ひとりが、もっと事態を深刻に受け止め、対策と備えと覚悟をしておかなければいけない事であろう。「直ちに影響はない」の「直ち」はもう終わっているのだ。
●漏れ続ける放射能-1   2013.09. 22
ずたずたになった福島第一では、このような事態があちこちで起こり、空中に、地上に、土壌に、放射性物質が漏れ出している。そしてこれは、セシウム137の半減期となる2041年までは断続的に続き、その間に地上も、海水も、生物も、継続的に汚染されていくはずである。セシウム137については、その影響がどんなかたちで表れるのか、はっきりとしたことはバックデータがないために分かっていない。しかしヨウ素131は甲状腺に影響があることが唯一分かっている放射性物質である。ただしチェルノブイニのでは実際に人体に影響が出始めるまでは、事故から10年以上経ってからであった。
●時間がなくて…   2013.09. 21
時間が無いのを理由にやらない人。たぶん日本に1億人以上はいることだろう。学生や新入社員ならば分かるが、会社の社長であるにも関わらず、平気でこれを口に出す人がいる。「忙しくてじっくり検討する時間がないんです」って1時間もあれば充分検討できるだろ!大統領じゃあるまいし分刻みのスケジュールをこなしているわけでもないだろ。それに忙しいと言いながらけっこう美味いもん喰ったり遊びに行ったりしていることは自らFacebookに投稿してみんな判ってるし。
●思ってたんのと違う   2013.09. 20
例えばウェブページの制作を依頼するとき、依頼する側が「何をやりたい」のかが決まってないことがある。自分で決まってないまま他人に依頼するのだから、上手くいくわけが無い。「これは私が思っているのと違う!」とか言われたって、こちらは依頼主のアタマの中味まで見えてるわけではない。思っていることがあったら最初に言ってもらわない限り分かるはずもない。特に「後は任せる」的な依頼をしておきながら「思ってたんのと違う!」は困る。自分で考えが決まってないから、とりあえず「丸投げ」状態で作らせ、出来た物を見てから考えるのは止めて欲しい。こちらはCTスキャナではないのだ。
●言ったつもり   2013.09. 19
忙しくばたばたとしている時に、この「言ったつもり」で相手が既に知っているものと勘違いして話を進める場合がある。これは忙しいのあれば仕方がないが、高齢で認知症の気がある場合には、この「言ったつもり」が多くなる。認知症が進むと「夢」で見たことと現実の区別もつかなくなり、さらに本人は夢だとは思ってないので周囲に与える迷惑度は計り知れない。社会的な地位が高い人間ほど周囲に指摘するする人が少なくなるので、これらの発見と自覚が遅れる場合が多いようでもある。
●アトム版のムーアの法則   2013.09. 18
ムーアの法則とは「単位あたりの処理能力は24ヶ月毎に2倍になる」というものでインテルの共同創立者であったゴードン・ムーアが提唱したコンピュータ用語だ。しかし多くの産業の中でコンピュータや半導体は比較的新しく、平均すると3年毎に何らかのブレークスルーが起こるために、このような法則があてはまるようになっているとのこと。それでは今度は「アトム版のムーアの法則」ということで製造業の分野でもムーアの法則を目差すらしい。もちろん主役は3Dプリンターだ。
●オーダーメイド   2013.09. 17
例えばスーツの場合、オーダーメイドと量産品では明らかにその価格は異なる。しかしウェブサイトの場合はオーダーメイドでも量産品でも価格は似た様なものだ。そもそも正確には全てがオーダーメイドである。では量産品とは何か?ということになるが、それはたぶんワードプレスのようなCMSであろう。しかしCMSで作ったかどうか、などということは普通のクライアントには分からない。結局CMSの多用のよってウェブサイトの平均価格を押し下げているだけのことになり、オーダーメイドのウェブサイトの需要はなくなるだけのことだ。
●コピー   2013.09. 16
コピーというものは品質が劣化しない。デジタルデータでは100%オリジナルと同じものが「control+v」でできてしまうわけだ。しかし「コピー」というとXEROXのイメージを強く持っている人も少なくない。そういう人が「コピーではなくオリジナルのほうをくれ」とかワケのわからないことを言う。
●カメラマンの仕事   2013.09. 15
カメラマンの仕事がなくなってきているらしい。これだけ高性能のカメラが安価で手に入り、写真がデジタルとなれば当然の流れだろう。だからカメラマンは「写真が上手い人」ではなく「高い機材を持っている人」だ。だから差別化のためにはより高価な機材を買わなければいけない。しかし仕事を受注するのはより難しくなってきている。そして1日1万円の仕事でも仕方なく請けようになってくる。
●いつも言ってる通り   2013.09. 14
「私の方針はいつも言ってる通り〜」とか「我が社のコンセプトはいつも言ってる通り〜」とか「いつも言ってる通り〜であり、ブレたことはない」とか言っているのだが、毎回「〜」以下が違っていて、聞いたほうは「はじめて聞いたぞ、そんなこと」となる。だいたいこれだけ急速に世の中が変化しているのだから、方針や理念やコンセプトがずうっと同じままということも難しいだろう。にもかかわらず「いつも言ってる通り〜」とか言ってる人は、基本的に一環した考えがなく、その場で思いついたコトを「いつもの通り言ってる」だけだ。
●指紋認証   2013.09. 13
iPhone5sでは指紋認証ができるらしいが、これってどうなんだろうか?指紋にしても虹彩にしても認証に使うには固定され過ぎの情報ではないのか。暗唱番号であればいつでも書換えが可能だ。漏洩したりハッキングされたりしたらオリジナルの暗唱番号を書き換えれば良い。銀行の暗唱番号も定期的な変更を促しているのはハッキング防止のためだ。指紋は何十年も使っている間にはオリジナルのコピーが出回ってしまう可能性が常にある。そうなったら最後、第三者は永遠になりすましできることになる。コテで指紋を焼いて新たな指紋を彫るのはもの凄い手間だし熱いし痛い。できればやりたくないものだ。
●写真   2013.09. 12
写真は「真実」を「写す」と書く。本当にそうだろうか?試しに自分の運転免許証の写真を見てみる。「私じゃない」「オレとは違う」などと感じている人が半分以上だろう。ではなぜ似てないのか?それは撮られる側の表情が「その人らしくない」ためである。普段リラックスしている時の自然な表情でないために別人のように写るのだ。写真機であればシャッターを押せば何でも「その通り」に写ると思ったら大間違いである。写る側がいかに自然でリラックスした表情で写るか?写す側も、そのようにいかに誘導するかが大切である。
●他人と違うことをする   2013.09. 11
日本人は人と同じことをするのが大好きだ。ウェブコンテンツにしても他サイトと全く同じ物を作って安心する。もちろん二番煎じであり二匹目のドジョウであるから爆発的に売れることも無ければ大失敗をすることもない。せいぜいトントンといってところだ。他人と違うことをした場合には成功する確率は少ない。しかし諦めずに何度も何度もトライするうちに、いつかは大成功する可能性もある。毎度他人と同じことをするより、ダイナミックで楽しいはずだが、これがなかなかできない。なかなかできない人が多いから、あえて他人と違うことをするほうが面白いはずなのだが…。
●グローバル化   2013.09. 10
グローバル化=国際化、という意味ではない。グローバル化とは地球上の国々を一つとみなして市場の一体化を進める思想であり、自由貿易や市場主義経済の考え方を世界各地へ広げていくというものだ。これだけ情報化が進んでいる世の中ではグローバル化は避けて通れない流れだ。しかし「日本人とだけ付き合いたい」「英語ができない」といった単純な理由でグローバル化を嫌ってる人がまだまだ多い。そういう人がガラパゴス化を推奨して何度も痛い目を見ているはずなのだが。
●コンピュータに対する人類の適応力   2013.09. 9
コンピュータに一日中向かってる人のうち半数以上が身体の不調を訴えている。腰、肩、目、等の不調だ。原因の多くは、自分の身体に合ってないキーボードの高さ、角度、距離である。または自分の身体に合っていない椅子の高さ、机上面の高さと奥行き、だったりもする。またはモニターの位置、目からモニターへの距離、角度などだ。そして作業環境の明るさも大切だ。いずれかが適切でない場合は、必ず身体に皺寄せが来るものだ。人類がコンピュータを使い始めてから日は未だ浅い。コンピュータに対する人類の適応力はまだまだ発展途上と言える。
●病院   2013.09. 08
人はみな朝早く起きて病院に行く。病院に行って5時間待って10分の診察を受ける。そして大量の薬をもらって帰ってくる。そうすることがライフワークであるかのように。彼等にとって病院に行く事が健康の証しでもあるのだ。本当は入院をして病院にもっと深く関わり合いたいのだが、あいにく慢性的な満床であることが多いので、もらったクスリを飲んで欲求を満足させる。ちなみに日本人の医薬品の消費量は、ぶっちぎりで世界一のようだ。
●Google+   2013.09. 07
Google+を使っている人は少ない。Facebookだけでもそれなりの苦労して(時には惰性で)使っているのに、これ以上SNSを増やしたくないだろう。Google+がいくら進んだ機能を持っていようが使い勝手に優れていようが、使っている人が少なくては意味が無い。しかしGoogleもYouTube、Blogger、G-mailなどでアカウントを取得しようとする度にGoogle+への共有と誘導を試みる。これがかえってGoogleの使い勝手を悪くしているのではないか。ちなみにGoogleはSNSでは必ず失敗するというジンクスがあるとかないとか…
●離婚   2013.09. 06
複数の人間が共同の事業を行なう場合、例えば身近な例として「夫婦生活」。本来2人の人間が協力して行なうべきであり、そのためには双方が50%ずつの妥協をしなければならない。そもそもが育った環境や物事の考え方や価値観の異なる人間同士なので、ご互いの意見が合う事は少ない。円滑な関係を築く為には双方の妥協が必要である。これができないでお互いに主張し合っていてはまとまるものもまとまらない。結婚しても自分の主義主張を通そうする我がままな人間同士は結局「離婚」という結果になるようだ。
●解像度   2013.09. 04
dpiはdot per inchi、ppiはpixel per inchiである。どちらも1インチ(面積ではなく長さ)の中に何ドット、または何ピクセルあるか?ということで数値が大きい程高密度な表示が可能である。ただし高密度は素子の集積度のことであって、イコール鮮明というわけでもなければ再現力に優れているというわけではない。高密度過ぎれば素子同士が干渉しあったり人間の視力の許容範囲を超えたりする。例えばスキャナの解像度は300dpi程度で使っている人が多く(デフォルトの解像度であることも多い)、時には自分のスキャナーの解像度を自慢するために1200dpiで使ったりする人もいる。ただしこれは印刷所に出すならともかく私用に使うのであればスキャンする時間とビットの無駄以外の何物でもない。
●メールだけでコトを済まそうとするのは危険だ   2013.09. 03
メールのやりとりの上で、もうこれ以上議論はしたくない。もうこの話題を続けたくない。そんなとき、一方的に「この話題は終わりにします」「レスは不要です」などと宣言する。確かにこれ以上突っ込まれるといろいろと仕事が増えてしまうことは分かる、これ以上議論しても堂々巡りで結論が出ないであろうことも分かる。しかし露骨な一方的な強制終了宣言は相手に不快感を怒りを与えることになる。そういうときには電話でのソフトランディングが好ましいのだが、電話でのコミュニケーションはそれなりに気を使うし、精神も消耗する。だからと言ってメールだけでコトを済まそうとするのは危険だ。
●掛け違い   2013.09. 02
クライアントの要求と制作者側の意向が違ったままスタートしてしまうプロジェクト。クライアントはデザインの独自性とユニークさを求めているのに対し、制作者は既存のツールを駆使してサイトを構築しようと考える。確かに更新の手間や利便性には著しく優れたサイトにはなるが、デザイン的には何の個性もオリジナリティーもないものになってしまう。クライアントは「こんな没個性なサイトを要求した覚えはない」となり、制作者は「限られた費用と、納期の中で、言われた通りにやったのになぜ?」となる。ボタンを掛け違えたままスタートしてしまったことに双方とも気付いていない哀れなケースである。
●鳥瞰的   2013.09. 01
鳥瞰的、俯瞰的に物事を見なさい!とよく言われる。これは鳥のように上空の高い位置から物事を見るという意味だ。そうすることで物事の位置関係やお互いの距離が分かりやすいというものだ。そしてもう1つ重要な事。それは鳥は決して視力が良いというわけではない。鳥目だったりもする。目の性能やスペックよりも「見る位置」のほうが重要であるということだ。目の性能やスペックばかりを気にして、見る位置を疎かにしてる人というのもいる。撮影する位置はほとんど気にせず、カメラやレンズの性能ばかりに拘っているアマチュアカメラマンとかだ。
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