2001年11月

●みんなで使う1つのメルアド   2001.11.30

メルアド(最近はメアドと言うことのほうが多くなってきているようで、そのうちメドになるのであろうか)は基本的には1人1つと思っているとこれがそうでもない。1つの事業所や企業内で1つのメルアドを共有しているケースが結構ある。

これは違法でもマナー違反でもないのだが、やはり対外的には好ましくない。まずは宛先に担当者の名前をいちいち書かなければいけない。これは余計な手間。それと自分の書いた文章がその事業所内の知らない人にも読まれている可能性が高く、たとえ気の知れた相手であってもよそ行きの文章になってしまうということ。ただしこれは特にデメリットというほどではないか。

最も問題なのが、このようなケースの場合、メールのチェックが毎日きちんと行われていなかったり、事業所内でのメール管理の責任が不明確だったりすること。何かの原因でメールが不通になった場合に長時間に渡り放置される可能性が高いのである。

●新規事業   2001.11.29

11月26日に書いた「自分の会社やお店の存在する意味を問われたときにきちんと回答できない事業主がいかに多いか。。」 という内容に対していただいたメールです。

ウーム手厳しい・・・新規に事業やお店を開業される時は、どのような事業者の方もある程度の予測と大いなる夢と希望そして勇気をふるって挑んでこられたと考えるのです。しかし、時の流れを読むことのむつかしさ井戸の中に入ってしまうと一筋の光がすごく明るく見えてしまうものです。私の例、これからは高齢化の時代お年よりの身近で商売を展開すれば売上が確保できると予測しましたが、甘かった。

高齢者にも色々なライフスタイルや価値観があります。今までに「女性用」という商品やサービスの多くが姿を消しているのと同様、「高齢者」というターゲットをひとくくりで考えてはいけないのではないかと。生別や年令を越えたニーズもあるし、さらに細分化したターゲットを想定するべきでは。

安い店を求め2軒先3軒先の店へ元気に歩いて買い物にいかれる。健康管理のためか若者よりよく歩く。息子や孫の住宅ローンを一部負担して発言権が強くなったのか、毎日曜日呼びつけてはワゴンタイプの車で郊外型のショッピングモールへ一族大移動。孫も好きなもの買ってもらえるのでおじいちゃんおばあちゃんと一日すごす。

高齢者でも60才と90才では全くライフスタイルが異なるし、地域差や家族構成による違いもあると思います。身近にいる高齢者を、全ての高齢者がそうであると考えないほうがいいでしょう。

日々変化する消費動向についてゆけない・・・・結果として、きちんと回答できない事業主となってゆくのです。

確かに変化は激しいようですが、きちんとリサーチすればまだまだ新しい市場はあるはず。よくあるケースは自分のアイディアや企画に惚れ込んでしまうというもの。どんなアイディアでも閃いた時には「行ける!」と思うもの。しかしそのアイディアを現実に落とし込んでいくうちに色々と問題が発生して現実的ではないことに気付く。このことを繰り返していくうちに少しずつ見えてくるのではないのでしょうか。

●アットマーク   2001.11.28

ホームページの中に「メールはこちら」と書かれていて、続いてメルアドが書いてある。しかし個人で作ったホームページの1割ぐらいはこのメルアドが間違っている。多くの場合ここをクリックすることでメーラが起動して予め宛先に自分のメルアドが入力された新規作成画面が出るのであるが、このメルアドも間違っている。

最も多いのは全角で書かれているというケース。これでは絶対に届かない。でもこれは発信する側で半角に打ち直せば済むはなし。

しかしどうやっても発信ができない!何度見てもメルアドは間違っていない!もちろん半角で入力してある!回線も繋がっているのに‥‥なんて経験ないだろうか?

実はたま〜に見かけるのだが@(アットマーク)が全角になっていることがある。@と@の違いなので見た目にはほとんど判らない。いっそのこと全角のアットマークなんて無くしてしまえばいいのに、とも思うのだがそうもいかない。「単価」という意味で使われるのだ。

●古いデジカメ   2001.11.27

リコーのDC-3というデジカメが引き出しの中で眠っているのだが、どこが壊れているというわけでもないので家族で使っているWindowsマシン用として使えないかと思ってのだがなかなかうまういかない。

というのも、このデジカメ、再生方法はパソコンとRCA(ビデオで使う赤白黄のプラグのうちの黄)で接続するしかないのだ。今まで使っていたMacintoshにはビデオボードが内臓されているのでこのRCAで繋いでいたのだがWindowsには無い。

Windows用のビデオボードをYahooオークションで捜してみると安いヤツは\1,000ぐらいからある。しかし取説やドライバーが付属していなかったり対応機種が明確でなかったりとちょっと心配。せっかく取り付けても使えない可能性が高そうなのだ。そしてこのへんの情報がきちんと表記されているものは\5,000ぐらいする。これはチト高い。

ではRCAの代わりにUSBになっているケーブルはないかと捜してみる。完全な専用ケーブルなのでさすがに出品されていない。接続キットとして、他のコネクターやアダプタ、ドライバー等がセットになったものがあったのだが、こいつも\5,000。まったく使わない物と抱合せで\5,000ではもったいない。

ではリコーのDC-3がいくらで売られているかというと‥‥\3,000である。

さらに35万画素のデジカメでUSB接続できる(ケーブル同梱)もの(もちろん液晶付き)が\5,000で買えるということもわかった。

●企画書   2001.11.26

1つのプロジェクトを行う場合、完璧な企画書ができれば70%は達成できたも同然、と言われている。あとはその企画書に従って実行するだけ。

しかし日本ではまだまだ完璧な企画書を作る環境が整っていない。「口ばっかり」のスタッフがいかに多いかということ。多くの意見を聞き、理想や夢を取り入れながら現実に落とし込み、客観的に見てその内容がわかる企画書を作成できる人材は少ないようだ。

企業のIT化を考える場合でも、まずはIT革命によって世の中や業界がどう変わるかを予測し、自らの企業の存在意義をレビューして今後の企業方針を決める。というのが正しいやり方のはず。ところがIT化というわけで、とにかくパソコンを沢山買って社内LANを組む、などの行動を先にとってしまう。だから行き詰まるのだ。

自分の会社やお店の存在する意味を問われたときにきちんと回答できない事業主がいかに多いか。。

●必ずしも当てはまらないウェブショップの定説   2001.11.25

ウェブショップの成功者が講演を行うことも多いのだが、正直なところ「ちょおーと違うんじゃあないのかな?」と思う内容のこともある。言っていることは理解できるが、どうもその内容が98年頃を基準にしているのではないかと‥‥今ほもう状況が当時とは随分と変わっているんじゃないのか。例えば、
  • 更新はできるだけ頻繁に?
  • 店主の顔が見えるように?
  • アクセス数を上げるためにはサーチエンジンに登録?
  • データはできるだけ軽く?
  • 3秒間ルール?
  • ワンクリックで目的のページへ?
  • アクセスログを分析?
  • ホームページは自分で作る?
などなど。詳しくはこちら

●DV   2001.11.24

過渡期というのはややこしいもので、例えばReal Playerのコンテンツを作る場合に、今まではVHSまたは8mmのテープをコンポジットビデオ信号でビデオボードを通じてAvid Cinemaようなソフトを使ってQuicktimeに編集して、これをRealVideo Encoderで変換するという手順。

しかしDV(Digital Video)が主流になると、Firewireを通じてAdobe Premiereで編集してReal Playerのフォーマットで出力するというふうになる。つまり全く異なった方式となってしまうということ。

Adobe PremiereではRCA端子に接続されたコンポジットビデオ信号には対応していないので、後者のシステムに入れ替えたとしても前者のシステムも残しておかなければいけない。

いくらDVが主流になったといってもTVからの録画はVHSが一般的であるし、過去に20万円出して買った8mmやVHS-cのカムコーダーをそうそう簡単にDVに買い替えるわけにもいかない。それにDVの据置き型のマシンはほとんど市場に無いのだ。

技術は日進月歩、そしてそこには当然過渡期が存在する。しかしどうもパソコンやその周辺の商品は、ここのところ全てにおいて過渡期のまんま推移しているような気もするのだが。。

●インターネット評論家   2001.11.23

評論家というのはどんなジャンルでもいざ「じゃあ、あんた自分でやってみろ!」と言われて実際にやってみると大したことがない、という人が少なくないようである。

インターネット評論家という肩書きを持っている人はあまり見かけないが、「町のインターネット評論家」は大抵の組織に1人や2人はいる。そしてこういった人たちが地域のインターネットの布教活動において貴重な存在である場合も多い。

しかし逆に混乱をさせる要因となっている場合もある。とにかく始末が悪いのは「何でも否定論者」である。ああやるとダメだ、こうやると危ない、ともんくばかりを言っている。ウイルスに感染しようものなら「それ見た事か!」と鼻の穴をふくらませるのである。

じゃあ、どうしたらいいのか?って聞いてみると、具体的なアイディアは出さずに「それは自分が考えることではない」「うかつな事を言うと本気にする人間がいるから言えない」「簡単に説明できる問題ではない。本当に興味があるなら○○○のBBSに参加すれば解るよ」などとぬかす。

そしてだんだんと相手にされなくなってくる‥‥そうなると余計に”こうるさく”なっていく‥‥困ったものだ。。

●顧客生涯価値   2001.11.22

顧客生涯価値はLTV=life time valueという英語を訳したもの。一人の固定客がどのくらい長い間、ショップに利益をもたらしてくれるかという数値。この数値が高いほど安定した利益を生み出す。

一般的には「新規顧客を獲得する」よりも「固定客を維持する」ほうがコストも手間もかからず高利益となる。従ってウェブショップでもこのLTVの高い顧客を継続的にリピーターとして囲い込むということが必要となり、そのためにアマゾンドットコム等が行っている、前回の利用歴から顧客の嗜好を読みとって次回利用時に顧客の嗜好に合わせた商品紹介をする推奨する機能や、「マイページ」と呼ばれるメンバー専用のアクセスページ等がある。これらのページにアクセスした顧客は、その店が自分に対してOne to oneで接しているように感じる(ある意味実際にそうなのだが)。

とはいえリピーターのサイクルは商品によって様々。なかなか思ったように囲い込みはできない。さらに実店舗とは異なり顧客はいつでも他の店の情報をインターネットを通じて収集できる。少しでもリーズナブルな店が他にあれば何の躊躇もなく乗り換えることができる。アメリカのEコマース業界が崩壊した原因がこんなところにもあるのかもしれない。

しかし新規顧客獲得のためにはさらに高いコストがかかるというのだからウェブショップもなかなかうまく行かないものである。

●BBでビジネスが成り立つか?   2001.11.21

ブロードバンドも普及しはじめたばかりだというのに、早くも8Mbpsへの乗り換えが話題になっているようだ。しかし一方では、ブロードバンドをビジネスとして成り立たせるための障害もクローズアップされつつあるようだ。

まずは何度か書いたがコンテンツの不足。これといったアイディアが浮上してこない。

次に利用形態や課金システムをどうするかということ。28.8kbpsから100Mbpsまでの異なった環境、Madia Player、Real Player、Quick Timeなどの異なる規格、ユーザーの認証と課金等々の問題。

そしてこれらの動画のデータを検索するためにどうデータベースに落とし込むか、共通のメタデータ規格をどうやって作るのか。

さらには著作権をどうやって保護するかという問題。

最後にこれらの問題を(全てではないが)解決したビジネスモデルができるかどうかということ。

こう列記してみると何だかとてつもなく現実味がないようにも感じてしまうのだが‥‥技術の問題というより社会的問題のようにも思える。でも数年後には余計な心配だった、ということになることを期待しよう。

●獅子座流星群   2001.11.20

寒いし雲っていたしこういうものはインターネットのライブで見るに限ると思ったのだがダメでしたね。やはりRealplayerの画質では何が何だか判らない。背景の夜空であるべき部分がドットの粗いモザイクのようになってごちょごちょと常に動いている。「ウワー行った行った!」という撮影者とその仲間達の声が時折聞こえてはくるのだが画面のほうは相変わらず背景のモザイクがごにょごにょ動いていえうだけで流星らしきものはまったく見えない。

巷ではブロードバンドと騒がれているが、実際のライブの状況ってこんなもんなんですね。これじゃあ全く意味が無い!と思い、いっそのこと自分で‥‥ビデオカメラをベランダにセットしてとりあえず回しておこうなどとも思ったりもしたが、かろうじてオリオンが見えたり見えなかったりの曇り空。テープ1本分回したところで何も映らんであろうことは想像できる。それに寒いし。

流星群は来年夏のペルセウスに期待して寝ることにした。

●三脚   2001.11.19

Yahooオークションでカメラの三脚を買った。それからプレステ用のメモリーカードも買った。少し前にはMacintosh用のメモリーも買った。

あらためて思うことは、これらの商品はわざわざ新品を買う必要が全くないということ。そしてわざわざ店まで出向いて買う必要も全くない。どちらもメリットが無いのである。

例えばカメラ本体に関しては、購入する際の「こだわり」「安心感」などがあるわけだが、三脚などというものにはほとんど無い(のが一般的)。また、多少キズがあろうが、塗装が剥がれていようが使用上は全く問題はない。電気部品も無いので故障する場所も無い。であれば中古品をオークションで買ったほうが絶対におトクなのだ。

従来の物品の消費では、購入された品物が100%有効に使用されているということは考えられない。買ってから1度も使われない品物もけっこうあるはず。ところがこれらがインターネットオークションで売られるようになると、非常に効率的で無駄のない需要と供給が成り立ち、「買っても使わない」部分の売り上げがなくなってくる。

個人消費が伸び悩んでいるのではなく、効率的な消費がされるために見かけ上の数字がマイナスになっているのではないか。。なんて思ったりもするのだが‥‥

●Xbox   2001.11.18

北米ではついに鳴り物入りのマイクロソフトのXboxが発売された。日本での発売予定は2002年2月22日とのこと。さて鳴り物入りのゲーム機と言えばPanasonicの3DO、バンダイのpipinを思い出す。しかしこれまでの情報を見てみると、その仕様はPS2やゲームキューブと同等以上、同時リリースのソフトも充実しているようで3DOのような失敗の可能性は無さそう。

ファミコンから始まった本格的なゲーム時代。Nintendoはスーファミから64、そしてGAMECUBEへ。SONYはPS、PS2、そしてPS3も開発もスタートしている。SEGAはサターン、ドリキャス、そしてハードからの撤退。

今回のXbox、GAMECUBE、PS2で話題になっているのがオンライン機能。Xboxでは同時に発売される15〜20種類のゲームにはすべて、オンラインモードがあるらしい。またPS2でも初めてオンラインゲームを投入するが、GAMECUBEではターゲットユーザーが子供中心であるためオンラインはあまり意識してないとか。

まあ、いずれにしても問題はオンラインの回線。まだまだ日本でのブロードバンド利用者は数十万人。インターネット利用者4000〜5000万人に比べるとほんの僅か。まさかダイヤルアップで高画質の3Dグラフィックスをガンガン動かすのは不可能。だからといってオンラインゲームはテーブルゲームだけ、なんてことになるのも寂しいのだが。。

●世界の人口   2001.11.17

2000年の世界の人口は61億、1999年に60億を突破したということで1年で1億増えたという計算。そしてそのうち30億の人々は栄養失調に苦しんでいる。

屋根と壁と寝る場所がある住居に住んでいる人は25%、便所で紙を使える人は20%、個人のパソコンを所有してインターネットをできる人は1%だそうだ。

それでも日本人の中にはより広い家に住むために高額な住宅ローンを組み、これを返済するために一生懸命働く。また、尻を拭く紙もない人間が48億人もいるにもかかわらず、パソコンの画面は見づらいなどというまがままな理由ですぐにプリントアウトする。

日本人の多くは、「世界は日本列島のアウトラインの内側だけ」で完結していると思っている。つまり海外での出来事や情勢は自分達には関係ないと思っている(もしくは思おうとしている)。

2050年に世界の人口は100億に達すると言われている。もはや日本という枠組みの中でけでは経済も環境も教育も考えられない。常に世界的視野を持って行動しなければならない時代になっている‥‥。。いささか説教臭い内容になってしまいました。

●B君の場合   2001.11.16

B君もパソコンオタクではあるがA君とは違いADSLを既に利用している。しかしなぜかメールに添付するファイルの重さに関してはやかましいのである。

メールに添付するファイルの重さはせいぜい500k。それ以上重いファイルの添付はマナー違反と言って譲らない。そんなことを言ったって、DTP屋さんにしてみればADSLの最大のメリットは重い添付ファイルをストレスなく送れること。実際に10〜20Mぐらいのファイルのやりとりはお互い合意の上でしょっちゅうやっているよ!

と言うと、お互い良くてもトラフィック上良くない!などと言う。でも独自ドメインでメールサーバも自前。せいぜい10人ぐらいでしか使用してないし、みんな日に10通ぐらいしか送受信してないんだけど?と言うと、実際のトラフックの問題ではなくネチケットの問題なんだ!とワケの分からないことを言っている。

ムカついたので彼宛てに20Mバイトの添付ファイルを送ってやった(といってもADSLなので受信時間はせいぜい5分程度)。ところがこのメールが戻ってきた。そこには"Message size exceeds fixed maximum message size (10485760)"となっている。つまりB君の契約しているプロバイダーのメールサーバで上限が規制されていて、約10Mまでしか受信できないのであった。

自分の使っている環境は絶賛し、使えないものは批判するというのがパソコンオタクの鉄則らしい。。

●A君の場合   2001.11.15

A君は典型的パソコンオタク。かなり詳しいので話をしていると勉強になることが多い。しかしなぜかADSLには否定的。あくまでもFTTHが完成形であってADSLはそれまでのつなぎ。今の時期にあんな半端なものを利用しても仕方がないと言うのだ。

しかし現実FTTHの普及は超大幅に遅れて、実際に使えるようになるのはいつになるかわからんのでは?と反論すると、そうはいっても2〜3年中にはFTTHが主流になる。それまで待てないのか?ときたもんだ。2〜3年の間でもこっちはインターネットで仕事をする以上、もっともリーズナブルな環境で作業がすることが効率化になるのだが。

さらにADSLの5MbpsでもFTTHの100MbpsでもCPUの処理速度や上位回線が変わらない以上体感的には速度の差はそれほど感じないのでは?と思うのだが。

どうもヘンなのでよくよく聞いてみると、どうやらA君の住んでいる地域ではまだADSLの導入時期が未定とのこと。なるほど‥‥仮に彼の住んでいる地域がADSL対応となれば真っ先に契約し、それ以降は手のひらを返したようにADSL信仰者となりADSLの素晴らしさを説いて廻るのであろう。

自分の持っている物は絶賛し、持ってないものは批判するというのがパソコンオタクの鉄則らしい。。

●プロバイダーの責任範囲   2001.11.14

総務省が今国会に提出したインターネットに関する新たな法案で、プロバイダーの責任範囲を明らかにし、悪質な情報の削除をはじめ自主的措置をとりやすくするようになるとのこと。

つまり今までは、悪質と判断すべきかどうか微妙な情報についてプロバイダーが勝手に削除すると発信者側から訴えられる可能性があった。逆にそのまま放置しておいた場合に受信者側から訴えられることも考えられ、いわゆる板挟み状態であったのだ。

これが今回の法案では、削除すべきかどうか迷うような情報については7日以内に発信者から反論がなければ削除しても責任を問われない、ということらしい。やっとプロバイダーにも救いの手が‥‥

プロバイダーといえばインターネットを利用した最先端のビジネス、なんて思っている人がまだまだ多い状況の中、先進技術で儲けているのだからその分責任もかぶってもらわねば、的発想があったのかもしれない、今までは。

●匿名性   2001.11.13

インターネットではその匿名性が問題になる。他人を中傷したり犯罪に利用したりと。匿名性がなければこれらの問題は激減するであろう。

ホームページでその主宰者のプロフィールをどこまで開示するのかというのは様々である。家族全員の写真や生年月日、血液型まで堂々と公開しているページ(おいおい大丈夫かよ!)もあれば、大した内容でもなく大したアクセスもないのに執拗に己を明かさないページ(バレても何にも起こらないよ!)もある。

まあ落書きみたいなもので、自分の名前を書くヤツもいれば他人の中傷を専門に書くヤツもいる。中には落書きにしておくには勿体無いほどの芸術作品もあったりと。そこに匿名性があるから表現の自由もあれば犯罪もあるわけだ。

脅迫文を郵送するときに筆跡を残さないために新聞の活字を切り貼りしていたところが熱中しすぎて封筒の裏面に自分の住所と名前まで切り貼りしてしまい身元が簡単にバレた、なんていうことはインターネットでは起こらないだろうが。。

●噂が聞こえてくる   2001.11.12

どんな人でも本人がいないところでは色々とウワサが囁かれ、良いにしても悪いにしても何を言われているか分からないものである。どんなに善人でも悪口は言われるものだ。

同様に○○党や○○教、○○社や○○会など、組織や思想に対しても本人に聞こえないところで色々と悪口が囁かれている。また○○○を食べる人、○○○をやっている人などのように、特定の趣味や嗜好に対しても聞こえないところで悪口を言われている場合もある。

そしてこれらがホームページや掲示板、チャットによって本人に聞こえてしまうケースが増えている。だからプライバシー侵害、名誉棄損、差別表現などがインターネットの問題点としてクローズアップされるのだ。

インターネットが無くなっても他人の悪口はなくならない。だから掲示板に自分(達)の悪口が書かれているのを見つけても見なかったことにしておくのが一番。過激なことを書く人間ほど、実際に対面してみると、いかにも人畜無害そうなヤツだったりするのだ。

おかしな時代になったものだ!などと言っている人もいるが、そう言っている本人もカキコはしないものの、他人の悪口を喋るのは大好きだったりもする。

●DTP職人はメールを使わない?   2001.11.11

というのにはいくつかの理由がある。まずはマシンのスペックをフルにAdobe IllustratorやAdobe Photoshopに割り当てているため。もちろんブラウザやメーラもインストールしてあるのだが、あまり起動させることはない。DTPソフトを起動しているときにブラウザやメーラを起動させてオンラインにしたりすると、そのことが原因でフリーズしたりするのを避けるため。閉じてから起動すれば良いのだが、数百Mもある書類を保存してバックアップをとってアプリを閉じるとためにはそれなりの時間がかかる。また開くときにも時間がかかるのだ。

もう一つの理由、それは例えば「Adobe Illustrator」の具体的操作方法や保存形式に関するやりとりは、その内容が複雑すぎるためにメールでは効率が悪いのである。その場合はこうする、だったらこうすれば良い、それは出来ないこともない、というようなやりとりになる。さらには電話越しに操作方法を指示したり教えてもらったりと‥‥

DTPの人との連絡は必ずといっていいほど電話で行っているので、何でだろうか?と考えてみた結果でした。

●絶対に売れない   2001.11.10

あるウェブショップでメーカー希望小売価格¥49800のデジカメを特価¥29800で売っていた。誰が買おうかこんなもの!なのである。というのもこの機種、大手パソコンショップ等の他のサイトでは¥24800で売られているのだ。

実店舗でも、大手スーパーやパソコン専門店では¥25000前後が相場。仮に実店舗であれば、他店の価格情報を知らない客は¥29800でも買うかもしれない。しかしウェブでは他のウェブショップでのプライスは簡単に分かってしまう、というか複数のショップで価格を調べてから買うのが一般的。

ちなみにYahooオークションではこの機種は新品で¥19800から出品されていた。たぶん¥29800で売っているショップの仕入れ値よりも安いのではないか。

ウェブショップを開設したのだが全く売れない!などといっているショップの売れない原因の1つが、こういった売る側の都合だけでマーケティングをしていないというもの。増して自分ではウェブでの買い物を1回も経験していないようではお話しにならないのだ。。

●タブレット   2001.11.9

タブレットを買いに近所のパソコンショップに行ったのだがWACOM FAVOの1機種しかない。やはりタブレットを買う客などそうそういないのだろうか、と思いつつYahooオークションを覗いてみると、実に多数のFAVOが出品されている。

今やタブレットといえばFAVOということなのだろうか。だから店でもFAVOしか置いていなかったのかと思い、早速入札したところ、当初4500円で始まったものが、あっという間に5750円に。ちょっと競合が多いようなのでもう1件のやや古めのFAVOに再度入札。ところがこちらも4000円があっという間に5250円に。店頭では9800円なので、送料や振込み手数料を考慮すれば新品を買ったほうがいいと思い諦めた。

しかしこの人気の秘密は何だろうか?と思いウェブで使用経験談を調べたところ、その意見の多くが「この価格でこの性能は大満足」と言いつつも「タブレットとして使うには画面が狭い」というもの。ようするに同梱のスクローラ付きのワイヤレスマウス(Macintoshではスクローラ対応マウスは少ない)と、iMACの本体色に合わせたカラーバージョンが人気の秘密というわけであった。

そこで3度目の入札は定価54800円のADB接続のタブレット。こちらは画面サイズが215×150mmとかなり広くお買得。5000円で入札して2日目になるが競合は現れず。どうやら落札できそうだ。

●マウスで絵を描く   2001.11.8

多くの小学校ではハイパーキューブという簡単なソフトを使って子供達にパソコンで絵を描かせている。ハイパーキューブはワープロ、表計算、ペイント、メールがパッケージになった教育専用のソフト。ペイントの機能はWindowsにデフォルトで入っている「ペイント」とほぼ同じと考えてよい。

しかしこのペイントで絵を描く場合、子供たちは思うようにマウスで線が描けずにタイヘンな苦労をする。途中でイヤになってしまい作業を棄権してしまう子供も少なくない。

しかしタブレットを使うワケにもいかず、紙に描いたものをスキャナで取り込んで加工するという作業も設備や先生のスキル、授業時間の問題等がありなかなかうまくはいかないようだ。

ではどうしたらよいか?‥‥抽象画を描かせると良いのだ。テーマは四季でも食べ物でも何でも良い。ブラシやベタ塗りのツールを使って自由に描かせるのだ。

パソコンのメリットは「自由な色が簡単に重ね塗りできる」「何度でもやり直しがきく」などである。デメリットは「自由なラインが描けない」「味わいや個性が出しづらい」など。これをよく見極めてメリットを活かした使い方をすればいい。

ついでに「抽象画」というと大人は難しく考えがちだが、意外にも子供は描くことができるのだ。

●名刺   2001.11.7

名刺交換をするとそのほとんどにはメルアドが、そしてその多くにURLが印刷されているようになった。この2つを入れると必然的に名刺は横書きになる。

しかし考えてみれば電話番号が印刷されるようになった時点で横書きにすべきであったのではないかと思う。今でも稀に電話番号が漢字で縦書きで印刷されている名刺にお目にかかることがあるが、こんな使いずらいものはない。

縦書きの漢字を見ながら電話をかけるのは非常に面倒である。何を考えてこんな不便なことをするのか理解できない。電話器の番号は漢字ではない。だから頭の中でいちいち数字に変換しなければならないのだ。さらに漢字の一二三は縦に並べると非常に判別しづらくなる。

まあ新聞もそのほとんどが縦書きで、数字が漢字になっている。ついでに英文も縦に並んでいる。そうなるとIT関連の記事やパソコン用語が多く登場する場合は非常に読みづらい。これらのジャンルに限らず記事の中に横文字と英文が含まれることは多くなってきているはず。

だから新聞もウェブのほうが読みやすく感じるられるのだ。。

●小学6年生の学校でむかついた話   2001.11.6

いつもメールをいただいているPCスクールの先生からです。

当PCスクールへきている小学6年生の学校でむかついた話。学校のパソコン1台にIE6.0をダウンロードしてアップグレードしたのだそうです。理由は、検索したその画面上で虫などの画像を拡大できて便利だからみんなに教えてあげようと考えたそうです。そこで担当教師の応対なのですが「そのような不公平になるようなことを自分だけしてはいけない」といったそうです。私は、とても残念です。どうしてそこで他の数台のPCも同じようにできるようにみんなに教えてあげ てください。といえないのかな?

確かに学校のパソコンを勝手にカスタマイズするという行為については注意すべきだとは思います。これを許すと多少分かっている生徒は、いろーんなソフトをダウンロードしてHDがあっという間に炸裂してしまいます。

ただし今回のケースはその動機は純粋に評価できるものであり、指導するとすれば、先生の許可を得ずに行ったという点かと思います。つまり言い方として「みんなが便利に使えるようにしたことはいいことですが、次からは必ず先生の許可を得てからやるように!」ということかと思います。評価する+注意する、でバーターにする。落ち込ませてはいけないですね。

やはり、教師は一般人の考え以上のなにか大切な物差しを持って考えているのかなと思いましたが、私にはどうしてもこの生徒の小さな芽を摘んでしまったような気がしてなりません。

その生徒の説明が正しいとすれば「不公平になるようなこと‥‥」というのはヘンですね。本当はIE6.0をアンインストールしなければならない、という仕事が増えてしまうことがイヤだったのかも。でも確かに画一化のための「ものさし」みたいのものってあるかもしれないですね。

ちょっと落ち込んでいる生徒に貴ページの◆HTMLの小わざ集◆ 震えるウインドウ を見せソースを勉強させました。自分のHPに移植することができとても元気になって帰っていきました。ありがとうございます!

お役に立てて光栄です (^_^;) 。子供は素直に喜んでくれるので嬉しいですね。。

●パソコン室の利用   2001.11.5

昨日のNIKKEI NETの記事。全国の小中学校でパソコンを週1回以上利用しているクラスの割合は全体の6%に過ぎないとか。さてその原因はと言えば‥‥極めてシンプル。まずは管理職である校長と教頭の多くが自分でパソコンが触れない。だから率先してパソコン室の利用を指導しない。

そして平均で6%ということは0%のクラスがいかに多いかということ。つまり担任によってはパソコンを全く利用しないのだ。理由は簡単、自分がパソコンが分からないから。

全ての小中学校の教員は平成13年度中にパソコンの指導ができるようにならなければいけない、というのが、確か平成11年頃の当時の文部省の指針。これが未だに実行されていない。そして実行していないことに何の引け目も罪悪感もなく、当たり前のようにパソコンに触らないで済む授業を続ける。。民間からバカ呼ばわりされて当然の結果ではないのだろうか。

0%のクラスの生徒の愚痴を聞いたことが何度もある「ウチらの担任ババアだからパソコンなんかわかんねえんだよー。いいよなあ○組なんか毎日パソコンの授業あるもんなー。ウチらもやりたいよ〜」

●ニックネーム   2001.11.4

現在最も使用されているメーラと言えばOutlook、次いでNetscapeMessenger、Eudora 、Becky! といったところか。 色々と使ってみて思うのだがアドレス帳にメルアドを登録するときに「ニックネーム」というのがある。これは直訳すれば「あだ名」である。何でメルアドに登録するときに「あだ名」を登録しなければいけないのかというのは素朴な疑問。

インターネットが限られたオタクのものであったころはハンドルネームでの情報交換が一般的であったかもしれない。しかし現在メルアドは「住所」や「電話番号」と同じように多くの人たちに利用され、またビジネスでも極めて当たり前に使われているもの。ビジネスで使うときにはハンドルネームであることはほとんどない。ちゃんと本名を記載しなければ信頼にかかわる。

また、「姓」と「名」の入力欄が別になっていたりもする。さらに「敬称」なんてものを入力するメーラもある。これも「名」のところに組織名から敬称まで含めて入れてしまっても問題はないはず。

もっとシンプルなメーラはないものかと思うのだが。。

●インターネット向きの商品   2001.11.3

ある町工場で海外の工場で作ったときのサンプルを持って帰ってきたという商品が段ボールに数箱。その工場の軒先きで1個100円で売っているらしいが、どうも100円で売るには勿体無い。マニアやコレクターであれば1個500円でも1000円でも出すであろうと思われる。

この商品は封筒での配送が可能なので送料全国一律80円。いちいち入金を確認してから送っていたのではこちらの手間がかかるので、振込先同封の後払い、指定銀行または郵便局振込みでいけるだろう。もちろん払わないヤツもいるだろうからその割合(恐らく5〜10%)を想定して単価に予め上乗せしておけばよい。

これほどインターネット向きの商品はそうそうない!と思ったところが問題が一つ。サンプルなので段ボール数箱分、ほとんどが1種類1個しかないのだ。つまりウェブに掲載するときに1個写真を撮って載せ、売れたら削除、またはSOLO OUTの表示を入れなければならない。このタイミングが遅れると、注文が重複し、後からの注文者に謝罪のメールを出したりと、色々と面倒なのだ。まあそれ以前に1つの商品をウェブに掲載、削除する人件費がどう考えても500円では納まらない。

なかなかうまく行かないものだ。。

●能力の価値   2001.11.2

リストラされた人が再就職先を捜すときには、まずは自分が以前勤めていた会社と同じ条件、つまり同等の年収や待遇のところを希望するらしい。それまでの年収が800万であれば年収800万もらえるところ、500万なら500万もらえるところと。

しかし実際には年収400万のところしか雇ってくれない。さてそうなるとその人の価値は年収に換算して800万円なのだろうか、それとも400万円なのだろうか?たぶん時価で400万、バブリーなころの価格が800万といったところだろう。

「子供の教育費と住宅ローンを考慮すると、どうしても年収800万は必要なんです!」なんて言っている人もいるようだが、雇う方にしてみればそんなことは関係ない。そしてその800万の中には、自分が月に1回ゴルフに行く費用と、週に1回飲みに行くお金、年に1回家族で旅行に行く費用も含まれているのだ。そのことを追求すると「だって最低限の人間としての楽しみですよ。決して贅沢ではないし、そこまで無しにしろって言われたらどうやって生きていけばいいのか分からない‥」ってバカじゃあないのか?もっともっともっと苦労しながら生きている人間は世の中にたくさーんいるのだ。

リストラされるということは、その人と同じ内容の仕事をこなせるもっと人件費の安い人材が存在するということなのだ。

●シンプルの価値   2001.11.1

シンプルなものを作るというのは時には複雑なものを作るよりも難しい。沢山ある中から必要な要素だけを抜粋して、さらにその要素が充分な機能を果たさなければいけない。

複雑なもの、多機能で何でもアリのものは、その要素を統べて盛り込んで力づくで押し込んでしまえばいいという場合もある。

しかしまだまだシンプルなものが評価されないというケースも多い。今の時代に物事を最終的に決定する人たちは、恐らく「物の無い時代」を経験している。三つ子の魂なんとやらで、どうしても物的にゴージャスでお買得感のあるものを選んでしまうのだ。逆に「もの」として見えない、触れないものは評価できない‥‥ まだ数年はそんな時代が続きそうだ。。
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